●相模の蝮あらすじ●
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順調な滑り出しを見せた対神秘特務機関アーク。 しかし極東の空白地帯と言われた日本には多くのフィクサード組織が存在しており、彼等は十年の沈黙を破って現れた巨大なリベリスタ組織であるアークに強い敵視を向けていた。 とあるきっかけから連合を組み、戦力を拡充した彼等は『相模の蝮』と呼ばれる男、蝮原 咬兵に任務を与え、アークとアークが誇る未来観測システム・万華鏡への 威力偵察を敢行する。 アークはこの事件で フィクサード・九条を捕虜に取り、 彼を 尋問 する事で情報を取得しようと試みる。 各地での激戦でアークのリベリスタの実力と万華鏡の脅威を再確認したフィクサード連合は本格的なアークへの攻撃計画を立案する。その両輪は万華鏡を逆手にとった主力リベリスタの誘き出しによる迎撃と、万華鏡を無効化する『切り札』を利用してのアーク司令時村貴樹の暗殺だった。彼等はアークを大混乱に陥れた上で三高平市への総攻撃を考えたのである。 しかし、その計画は一枚岩になれない組織連合の脆弱さによって不測の事態を迎える事になる。粗暴なるフィクサード『砂潜りの蛇』黄咬 砂蛇は密かに蝮原への切り札を得るべく彼の庇護する 相良 雪花の確保を目論み 、又、『バランス感覚の男』千堂 遼一は自組織がアドバンテージを持たない事を嫌ったフィクサード結社のドン・恐山の命令を受け、 暗殺計画の情報をアーク本部へリークした のだ。 各地で巻き起こるフィクサードとリベリスタの戦いは壮絶なものとなった。千堂のリークを受け、間一髪で時村邸に急行したリベリスタ達はフィクサードの精鋭暗殺部隊との決戦を繰り広げる。そこには当然と言うべきか 蝮原 咬兵の姿 もあった。 通信を遮断された邸内外での激戦の中、蝮原に砂蛇の裏切りを告げるリベリスタ達。しかし、その言葉は容易には届かない。 一方、蝮原の本拠・関東仁蝮組の屋敷にはリベリスタの言った通り、 蝮原の留守を狙った砂蛇が攻撃を仕掛けていた。 尋問でのやり取りから互いを理解した九条の協力もあり、リベリスタ達は強力な砂蛇を予想以上に追い詰める健闘を見せる。砂蛇は辛くも目的の雪花の拉致には成功したが、リベリスタの活躍の前に義弟・火吹を失い、その心に強い復讐心を燃え上がらせる。 通信遮断の解除された時村邸、蝮原の携帯が音を立てたのはそれから間もなくの事だった。リベリスタの言葉が真実であったと裏付ける、九条と 結城・ハマリエル・虎美(BNE002216) の言葉に動揺する蝮原。 彼は困惑したまま暗殺計画を断念し撤退する。 千堂のリークと暗殺計画の失敗、砂蛇の暴挙は元々敵同士の寄り集まりに過ぎなかった組織連合に決定的な亀裂を与えた。千堂の狙った通りに組織連合は 瓦解するも、彼の耳には蝮原と砂蛇双方が消えたという情報が届く。傍観者たる事を選んだ彼の一方で、 蝮原は一つの決意を固めていた。 そして、砂蛇も…… 時を置かずして突然、三高平市を訪れた蝮原。彼は自身の投降と一派のフィクサード達の敵対解除を条件に アークに協力を要請 する。 結論として迫る雪花の危機を救うべく、結論を保留しまずは蝮原に協力する事を決めたアークは一息も吐かず砂蛇の居場所を探り出し、攻撃計画を提案する。少数精鋭による 救出のミッション。本隊となるリベリスタ達を助けるのは蝮原達フィクサード。時村 沙織は決死の覚悟を決めた蝮原達に送る 二の矢を密かに計画する。 折れない雪花の目は砂蛇を苛立たせ続ける。 廃ビルで繰り広げられる死闘は彼女の命をかけた砂蛇との最終決戦。激しく応酬される運命、死と血。 鳳 朱子(BNE000136) の、 御厨・夏栖斗(BNE000004)の、 イスカリオテ・ディ・カリオストロ(BNE001224)、 新田・快(BNE000439)、 ゼルマ・フォン・ハルトマン(BNE002425) 等の因縁が熱砂に塗れ、加速する。 雪花との約束を守るべく駆けつけた マリー・ゴールド(BNE002518) が傷付いていた。砂蛇に致命傷を負わされた雪花は、最終局面で奇跡的な革醒を果たし、悪辣な彼に一矢を報いた。 奇跡を目の当たりにして気力を増すリベリスタ達。勢いを得た彼等に押された砂蛇は死を覚悟し、廃ビルを破壊する。轟音と共に崩れる戦場。駆けて逃れるリベリスタ達。彼等を撤退を救ったのは沙織が用意した二の矢、そして本来敵であった筈の蝮原達だった。 戦いを終えたリベリスタと蝮原達。 約束通りの投降を申し出る蝮原を雪花は庇う。 リベリスタ達は彼等の処遇を確認したが、 多くの者に戦いを終えた『元・敵』への敵意は残されていなかった。 沙織は苦笑い交じりに仁蝮組に提案するのだった。 『同盟』を結ぼうと。 |
