MagiaSteam




Quietus! モテキな銛使いに安らぎを

●女たらしの男が死んだらどうなるか?
「よー、いいトコロで会ったな!
聞きたいんだけどサルベージとか興味ない?」
ニコラス・モラル(CL3000453)に誘われた者達は、そうやって小型艇に乗せられる。向かったのは【三巴海戦】で戦ったヘルメリアの南部海域だ。潮の流れも速く、サルベージに適した場所とは思えない。
「おじさん、目的のモノが見つかればそれでいいんで。あとは……まあ土産にでも持って帰っていいよ」
そもそもそんなものが見つかるかどうかが分からないのがサルベージである。宝の船が簡単に見つかるなら、苦労はしない。
とはいえ、ここに来た者達はニコラスの頼みを断ることはできなかった。彼が求めるモノとは――
「おっさん、ネッドの遺品を見つけたくてね。自分で殺しておいて何言ってんだ、ってアレだけどな。
……ステラの心を安定させないといけなくてな。いろいろあったんだろうが、それでもな」
ネッド・ラッド――歯車騎士団として自由騎士達と相対してきた銛使いだ。蒸気騎士のような蒸気機関に頼るのではなく、自分の肉体と機知を使って軍内で立ちまわった軍人。ニコラスの娘のステラは彼に心酔し、彼の死により精神的に不安定な状態となってイブリース化した過去がある。
そんな娘のために何が出来るか。結局の所、こういう事しかできないのだ。殺したという事実は変わらない。戦争だったから仕方ない、という言い訳はしない。親として娘に出来る事をやるだけだ。
目的の場所に到達した船は錨を下ろす。ミズビト以外の者はヘルメリアで作られたニコラ印の潜水服――困ったことに酸素供給や関節の動きなどを考慮すれば、これが一番動きやすかった――を着て海に潜る。百近い潜水を繰り返し、そして――
「――ウソだろ」
ニコラスは目的のモノを見つけた。……あまりよくない形で。
水中に浮かぶネッド・ラッド。彼を象徴する銛を手にして、水中の重圧をまるでないかのように漂っていた。そしてその周辺を漂うように下半身が海産物の女性型幻想種が寄り添っていた。
その雰囲気、敵意、そして状況がある一つの結論を示している。
「還リビト、か」
「周りにいるのはスキュラと……マーメイドですか?」
「全員女性って言うのはアイツらしいな」
苦笑するニコラス。とはいえどうしたものかと思案する。ミズビト以外が水中で戦うのは不利だ。だがネッドを水上まで誘導するのは難しいだろう。相手は還リビト。人間の言葉など通じやしない。となれば――
「ここで倒すしかないか」
ニコラスのやる気を受けて、還リビトとスキュラが構える。
ニコラスの娘のために集った者達は、想定外の水中戦に挑むのであった。
「よー、いいトコロで会ったな!
聞きたいんだけどサルベージとか興味ない?」
ニコラス・モラル(CL3000453)に誘われた者達は、そうやって小型艇に乗せられる。向かったのは【三巴海戦】で戦ったヘルメリアの南部海域だ。潮の流れも速く、サルベージに適した場所とは思えない。
「おじさん、目的のモノが見つかればそれでいいんで。あとは……まあ土産にでも持って帰っていいよ」
そもそもそんなものが見つかるかどうかが分からないのがサルベージである。宝の船が簡単に見つかるなら、苦労はしない。
とはいえ、ここに来た者達はニコラスの頼みを断ることはできなかった。彼が求めるモノとは――
「おっさん、ネッドの遺品を見つけたくてね。自分で殺しておいて何言ってんだ、ってアレだけどな。
……ステラの心を安定させないといけなくてな。いろいろあったんだろうが、それでもな」
ネッド・ラッド――歯車騎士団として自由騎士達と相対してきた銛使いだ。蒸気騎士のような蒸気機関に頼るのではなく、自分の肉体と機知を使って軍内で立ちまわった軍人。ニコラスの娘のステラは彼に心酔し、彼の死により精神的に不安定な状態となってイブリース化した過去がある。
そんな娘のために何が出来るか。結局の所、こういう事しかできないのだ。殺したという事実は変わらない。戦争だったから仕方ない、という言い訳はしない。親として娘に出来る事をやるだけだ。
目的の場所に到達した船は錨を下ろす。ミズビト以外の者はヘルメリアで作られたニコラ印の潜水服――困ったことに酸素供給や関節の動きなどを考慮すれば、これが一番動きやすかった――を着て海に潜る。百近い潜水を繰り返し、そして――
「――ウソだろ」
ニコラスは目的のモノを見つけた。……あまりよくない形で。
水中に浮かぶネッド・ラッド。彼を象徴する銛を手にして、水中の重圧をまるでないかのように漂っていた。そしてその周辺を漂うように下半身が海産物の女性型幻想種が寄り添っていた。
その雰囲気、敵意、そして状況がある一つの結論を示している。
「還リビト、か」
「周りにいるのはスキュラと……マーメイドですか?」
「全員女性って言うのはアイツらしいな」
苦笑するニコラス。とはいえどうしたものかと思案する。ミズビト以外が水中で戦うのは不利だ。だがネッドを水上まで誘導するのは難しいだろう。相手は還リビト。人間の言葉など通じやしない。となれば――
「ここで倒すしかないか」
ニコラスのやる気を受けて、還リビトとスキュラが構える。
ニコラスの娘のために集った者達は、想定外の水中戦に挑むのであった。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.還リビトの打破
どくどくです。
スキュラって文献によって下半身の形状が様々なので、個体ごとに違うという個人解釈で。
このシナリオはニコラス・モラル(CL3000453)様の依頼により発生したリクエストシナリオです。発注者以外でも参加は可能です。
★リクエストシナリオとは(マニュアルから抜粋)
リクエストシナリオは最大参加者4名、6名、8名まで選べます。なお依頼自体はOPが出た時点で確定しており、参加者が申請者1名のみでもリプレイは執筆されます。
リプレイの文字数は参加人数に応じて変動します。
【通常シナリオ】
1人の場合は2000文字まで、その後1人につき+1000文字 6人以上の場合は最大7000文字までとなります。
●敵情報
・還リビト(×1)
ネッド・ラッドと呼ばれた元歯車騎士団が還リビトとなりました。生前は銛を使う戦士で、ガンナー兼軽戦士と言った戦い方をしています。
水中でイブリース化したこともあり、水中のペナルティを無視して行動できます。
『サテュリオン Lv3』『ピンポイントシュート Lv3』『ヒートアクセル Lv4』『ホエールキラー(EX)』を活性化しています。
ホエールキラー(EX) 攻遠貫2(50%、100%) 鯨の皮膚を貫通する鋭い一撃です。【防御無】【致命】【必殺】溜1
・スキュラ
幻想種。上半身が女性で下半身が『犬の頭を持つ蛸足4本』と『蛸足4本』の水棲幻想種。ネッドを守るように戦います。死ぬまで退きません。
攻撃方法
犬の頭 攻近単 犬の頭が噛みついてきます。【スクラッチ2】
水流波 魔遠範 局所的な渦を生み出し、相手を翻弄します。
タコ足 自付 広がる蛸の脚が相手を阻みます。味方一人のダメージを肩代わりします。
弱点:毒 P 【ポイズン】により受けるダメージが2倍になります。
水中適正 P 水中のペナルティをすべて無効化します。
・マーメイド(数不明)
幻想種。上半身が人間で下半身が魚の水棲幻想種。参加人数が3名を超えるたびに、敵後衛に一体ずつ追加されていきます。参加人数が二名までなら、戦いが始まった瞬間に逃げだしてしまいます。
HPが半分になったら逃げだそうとします。
攻撃方法
人魚の歌 魔遠味単 水中でも響く人魚の歌。HP回復。
水スピア 魔遠単 圧縮した水の塊を槍のようにして飛ばします。
水中適正 P 水中のペナルティをすべて無効化します。
●戦場:水中
ミズビトの『水棲親和』があれば、何のペナルティもなく行動できます。
それがない場合は『ニコラ印の潜水服』を着ているものとします。着ている間は速度が50%減り、戦闘が18ターンを超えると酸素不足となり解除不可能の【致命】(HPが回復しない)状態となります。
武器は水中仕様にカスタムされているものとします。また魔法などは普通に使えます。炎系魔法は直接相手のいる場所に炎を生み出すなど、そう言った感じで。
水中フィールドで立体的な動きが可能ですが、前衛後衛の概念はそのまま生きてます。3D戦闘ルール案はあるんだけど、めんどくさいんでね!
●場所情報
ヘルメリア南方の海域。その水中。明かりなどは船から照らされて問題なし。
戦闘開始時、敵前衛に『還リビト』『スキュラ』が、敵後衛に『マーメイド(数は上記参照)』がいます。
想定外の遭遇なので、事前付与は不可とします。
形式上参加人数が増えれば敵の数も増えますが、参加人数が増えればそれだけ戦術の幅が増えます。敵を強くするかも、という理由で参加を控える必要はありません。
皆様のプレイングをお待ちしています。
スキュラって文献によって下半身の形状が様々なので、個体ごとに違うという個人解釈で。
このシナリオはニコラス・モラル(CL3000453)様の依頼により発生したリクエストシナリオです。発注者以外でも参加は可能です。
★リクエストシナリオとは(マニュアルから抜粋)
リクエストシナリオは最大参加者4名、6名、8名まで選べます。なお依頼自体はOPが出た時点で確定しており、参加者が申請者1名のみでもリプレイは執筆されます。
リプレイの文字数は参加人数に応じて変動します。
【通常シナリオ】
1人の場合は2000文字まで、その後1人につき+1000文字 6人以上の場合は最大7000文字までとなります。
●敵情報
・還リビト(×1)
ネッド・ラッドと呼ばれた元歯車騎士団が還リビトとなりました。生前は銛を使う戦士で、ガンナー兼軽戦士と言った戦い方をしています。
水中でイブリース化したこともあり、水中のペナルティを無視して行動できます。
『サテュリオン Lv3』『ピンポイントシュート Lv3』『ヒートアクセル Lv4』『ホエールキラー(EX)』を活性化しています。
ホエールキラー(EX) 攻遠貫2(50%、100%) 鯨の皮膚を貫通する鋭い一撃です。【防御無】【致命】【必殺】溜1
・スキュラ
幻想種。上半身が女性で下半身が『犬の頭を持つ蛸足4本』と『蛸足4本』の水棲幻想種。ネッドを守るように戦います。死ぬまで退きません。
攻撃方法
犬の頭 攻近単 犬の頭が噛みついてきます。【スクラッチ2】
水流波 魔遠範 局所的な渦を生み出し、相手を翻弄します。
タコ足 自付 広がる蛸の脚が相手を阻みます。味方一人のダメージを肩代わりします。
弱点:毒 P 【ポイズン】により受けるダメージが2倍になります。
水中適正 P 水中のペナルティをすべて無効化します。
・マーメイド(数不明)
幻想種。上半身が人間で下半身が魚の水棲幻想種。参加人数が3名を超えるたびに、敵後衛に一体ずつ追加されていきます。参加人数が二名までなら、戦いが始まった瞬間に逃げだしてしまいます。
HPが半分になったら逃げだそうとします。
攻撃方法
人魚の歌 魔遠味単 水中でも響く人魚の歌。HP回復。
水スピア 魔遠単 圧縮した水の塊を槍のようにして飛ばします。
水中適正 P 水中のペナルティをすべて無効化します。
●戦場:水中
ミズビトの『水棲親和』があれば、何のペナルティもなく行動できます。
それがない場合は『ニコラ印の潜水服』を着ているものとします。着ている間は速度が50%減り、戦闘が18ターンを超えると酸素不足となり解除不可能の【致命】(HPが回復しない)状態となります。
武器は水中仕様にカスタムされているものとします。また魔法などは普通に使えます。炎系魔法は直接相手のいる場所に炎を生み出すなど、そう言った感じで。
水中フィールドで立体的な動きが可能ですが、前衛後衛の概念はそのまま生きてます。3D戦闘ルール案はあるんだけど、めんどくさいんでね!
●場所情報
ヘルメリア南方の海域。その水中。明かりなどは船から照らされて問題なし。
戦闘開始時、敵前衛に『還リビト』『スキュラ』が、敵後衛に『マーメイド(数は上記参照)』がいます。
想定外の遭遇なので、事前付与は不可とします。
形式上参加人数が増えれば敵の数も増えますが、参加人数が増えればそれだけ戦術の幅が増えます。敵を強くするかも、という理由で参加を控える必要はありません。
皆様のプレイングをお待ちしています。
状態
完了
完了
報酬マテリア
6個
2個
2個
2個




参加費
100LP
100LP
相談日数
7日
7日
参加人数
4/6
4/6
公開日
2020年06月09日
2020年06月09日
†メイン参加者 4人†
●
「許せない」
ステラはそういった。立場が逆なら自分でもそういうだろうと『罰はその命を以って』ニコラス・モラル(CL3000453)は思う。
形はどうあれ娘はアイツを愛していた。ヘルメリアという社会。ノウブルとミズビト。軍人。様々な要因こそあれど、ステラはネッドを愛していた。それを歪だとか狂っているだとか否定する権利はないし、否定する人間がいるのなら殴ってやりたいとさえ思う。
そのネッドを殺した。ニコラスは自分の意志でネッドを殺した。
仮にあそこでネッドを殺さなければ、智謀に長けたアノ野郎は最後の最後までイ・ラプセルをひっかきまわし、最終決戦でもかなり手の込んだ邪魔をしてきただろう。それを考えれば、あの場で殺すのがベストの選択ではあった――いや、それは作戦全体での理由だ。
ニコラスはネッドを殺した。明確な殺意を込めて、その罪を背負った。そうしなければ、娘がさらに罪を重ねることになる。それを止めたかった。
その結果、娘は自らの腕を切り落とし狂気に狂うことになったが……ギリギリのラインで止めることが出来た。
思えばニコラス・モラルの人生は手をつかみ損ねてばかりだ。ヘルメリアから逃げる時にステラの手を掴み損ね、ヘルメリア戦で娘はその右腕を失い、そして今なお娘は床に伏している。親としてできるととなんて、結局のところこれだけなのだ。
許せない。
そう言われて当然だ。親らしい愛を与えることが出来ず、娘が愛した男を殺したのだ。償いが出来るなんて思っていない。それでもできる事はやっていこう。このサルベージも、結局は後始末以上の意味なんてないのだ。これでステラに償えるわけもなく、放置した罪が消えるわけでもない。
そういった心の葛藤が込められた出航は、
「いやいやいや。これはないだろう?」
殺したネッドが還リビトになったという、予想だにしない形で果たされることになる――
「くそ、こんな重石つけられちゃ満足に暴れられねぇじゃねえか」
不満げな声をあげる『強者を求めて』ロンベル・バルバロイト(CL3000550)。水中でも動けるための潜水服だが、窮屈で暑くて仕方ない。おまけに時間制限まであると来た。強敵と戦うのは大好きだが、こんなハンデ戦となると舌打ちの一つもしたくなるものである。
「ネッドは……ステラの、『大切』? なら……」
還リビトを見て、ノーヴェ・キャトル(CL3000638)は頷いた。ステラの大事なモノなら回収する。そう意気込んでこのサルベージに参加した。ステラが前に進むためなら、と武器を構える。自慢の速度が生かせないが、それでも退くつもりはなかった。
「水場が戦場なら負けませんよ」
ガジェットを構えて『ReReボマー?』エミリオ・ミハイエル(CL3000054)は頷いた。ガジェットもこんなことがあろうかと水中仕様にしてある。万全の体制で戦いに挑み、還リビトを打破するのだ。打破するのだ。
「……ま、殺したんだからきっちり殺しとかないとな」
様々な思いを飲み込み、ニコラスは武器を構える。こんなことになるのならもう少し準備しとけばよかったぜ、とぼやきながら還リビトを見た。銛使いの動きにそん色はない。ホントメンドクサイ、と唇を動かして思考を戦いに移す。
予期せぬ水中戦。還リビトとの戦いが幕を開けた。
●
「いく……よ」
一番最初に動いたにはノーヴェだ。潜水服で動きを制限されてもなお、軽戦士の卓越した身体能力と未来を見る動き方の先に出る者はなかった。特殊な形状の異なる刃を手に、還リビトを守るスキュラに挑む。
進路を阻むタコ足に刃を振るう。まとわりつくような水の流れを意に介さず、むしろその流れを利用するように体を動かしノーヴェは戦う。一閃の動作に次の攻撃の予備動作を含み、攻撃に関する動きを最小化して戦う。それが軽戦士だと示すように。
「スキュラ……ネッドの『あたたかい』なの……?」
「シャアアアアアアア!」
「割と美人なのが腹立たしいよな、オイ」
スキュラの顔だちを見ながら不満げな声をあげるニコラス。娘に手を出した男が(還リビトとなって関係ないとは言え)他の女に手を出しているのだ。父親としては何か言ってやりたい気持ちになるのも致し方ない。
とはいえ、血気盛んになって殴りに行くようなニコラスではない。自分がやるべき仕事はしっかりこなす。怨念がこもった銀の暗器を手にして、魔力を展開する。海の中でも関係なく魔力は届き、仲間達の傷を癒していく。
「死んでも女侍らしているとかどういう事よ? なあ」
「死んでもモテ期とかほんまなんなん?」
いつも特徴が変わっているエミリオ。こっちの方が素なのか、言葉に遠慮がない。スキャラに守られて、マーメイドに癒される。そんな姿を見てあからさまに怒りのボルテージが上がっていく。よし殺そう。既に死んでるとか関係なく。
ガジェットで視界を広げ、スキュラを睨むエミリオ。より正確にはネッドに寄り添うようにしてタコ足で守っているスキャラを。殺意を増した状態でフラスコを手にし、スキュラに投げつける。毒を含んだ薬品が、スキャラに纏わりつき皮膚を焼いていく。
「殺すで。二度とそんなことできへんようにぶち殺したるで」
「おー、怖い怖い。ま、強い女なら興味があるね」
潜水服の中で笑みを浮かべるロンベル。ロンベルにとって強いか弱いか以外の価値に意味はない。美人だろうが弱ければどうでもいいし、強ければ子供でも興味がわく。恋愛感情よりも、戦うに値するかどうかが大事なのだ。
さて目の前のスキュラはどうかというと、けして弱い相手ではない。だが水中で戦うのはロンベルとしては鬱陶しいので我慢ならなかった。魔力で身体強化した後に、斧を振って一気に攻め立てる。
「全部ぶった切れば皆死ぬんだ。水中だろうが関係ねぇ!」
「キシャアアアアアア!」
咆哮するスキュラ。言葉なく銛を振るう還リビト。回復を施すマーメイド。
水中という相手のフィールドで、自由騎士達は戦い続ける。
●
自由騎士達は敵の防御要であるスキュラを先に攻め立てる。攻防共にこなす幻想種を倒さなければ還リビトには攻撃は届かない。その目論見が大きかった。
「女惚れさせて庇わせるとかどんだけ酷い男がコラァ! いてまうぞ!」
まあ、そんなエミリオの私情じみた思いもわずかではあったかもしれない。
ともあれ、その集中砲火が功を為してスキュラは力尽きる。最後の最後まで愛おし気に還リビトに手を差し出し、還リビトがその手を顧みなかったのは――いや、多くは語るまい。還リビトに個人の魂は宿っていないのだから。おそらく。
だが、スキュラに庇われていた還リビトの銛の投擲が、自由騎士達の体力を奪っていく。
「……まだ、倒れない……」
「うざってぇ……この程度じゃまだ倒れてやれねぇんだよ!」
ノーヴェとロンベルがフラグメンツを削られるほどの攻撃を受ける。それでもノーヴェはステラの為に、ロンベルは我欲を求めて戦に戻る。
いつの間にかマーメイドは海の闇に消え、自由騎士達は残った還リビトに相対する。
「水中じゃなきゃ、もう少し馴染んだんだろうがな!」
水中という状況。まだ扱いなれていない武器。二重の環境に苛立ちを感じるロンベル。だが少しずつその状況にも慣れてきたのか、効率よくダメージを重ねていく。死んだとはいえ相手は元歯車騎士。相手に不足はなかった。
「『危ない』……けど、このぐらい、なら」
未来を見て危険を避けるようにして攻めるノーヴェ。だがそれでも危険を冒さなければならない場面も存在する。数秒先の未来を知り、そこから判断して行動する。思考している余裕などない。『見た』瞬間に体を動かさないと、間に合わない。そんな刹那の戦いだ。
「本命ネッドぶっ殺す! モテキとかないわ。妬み? 必死なんじゃこっちは!」
ネッドに向かって叫びながら攻撃するエミリオ。色々お疲れさまである。水中用に改造したガジェットで攻撃を続け、じわりじわりとダメージを重ねていく。怒りと共に攻撃を仕掛け、恨みをぶつけるように還リビトの体力を削っていく。
「ま、生前は色々女買ってたわけだしな。恨んでいい相手ではあるか」
エミリオの言葉に苦笑するニコラス。ヘルメリアという奴隷社会において、ノウブルの男性が亜人の奴隷女性を買うのは常識的だった。父親として納得はできないが、そうしなければ娘の人生が終わっていたかもしれないと思うと複雑である。
「アイツがステラのことを都合のいいコマと思っていたか、或いは――」
言葉を止めるニコラス。もう意味のないことだ。ネッドは死んで、還リビトになった。それ以上の意味を求めるのは吟遊詩人か物書きの領域だ。そしてその両方でもないニコラスは、戦いに意識を傾ける。
「……脳が、もやもや、する」
「そろそろ限界か。クソッタレめ」
潜水服を着ているノーヴェとロンベルが空気の時間切れが来たのか動作が緩慢になる。だが離脱するつもりはないようだ。ミズビトのエミリオとニコラスは無理するなよ、と言いながら還リビト打倒に力を注ぐ。
「完全回復! いいですね永久機関。それじゃ、逝っとけやこのモテ男がぁ!」
ガジェットで体力と気力を完全回復したエミリオが、声をあげて叫ぶ。下手をすればボロボロに疲弊する類の発明だったが、運は味方したようだ。そのままガジェットノームに命令して一斉掃射する。
「あの世に彼女持っていけへんで。残念やったな!」
恨み骨髄籠った挑発のポーズをとり、エミリオが勝利(?)の叫びをあげた。
●
「先にあがってるぜ」
「ん……ニコラスの、邪魔しない」
「あ、では私も先に戻っておきますね」
戦闘が終わったことを確認し、ロンベルとノーヴェとエミリオは船に戻るために浮上していく。想定外ではあったが、目的のモノは手に入った。ネッド・ラッドのドッグタグ。あとは歯車騎士団の腕章と勲章。これだけあれば十分だろう。
「あー、ヤバかった。コイツがもう少し女使うの上手かったら、ひっくり返ってたかもな」
生前のネッドの戦い方を思い出し、ニコラスはため息をつく。還リビトの動きはどこか単調で、生前ほどの脅威はなかった。単純な強さというわけではなく、仲間を上手く使って自分を最大限に生かすのがネッドの戦い方だ。
「ま、どうでもいいさ。そんじゃ後は聞くこと聞いて、帰りますか」
ニコラスは精神を集中して、死者の霊魂に語りかける術を行使する。本当の魂はセフィロトの海にあるのだろう。ここにあるのはその残渣。遺体に焼き付いたネッド・ラッドと言う人間の残像だ。
『あー。なんだよ男か』
「第一声がそれかよ。まあ、らしいちゃらしいか。
お前が死んだ後で大変だったんだぞ。ステラは腕切り落として、その後ヘルメスにそそのかされてイブリース化するし」
『マリオンの奴しくじりやがったな。相変わらず女の扱いがわかってねぇ。弱ってる女は自分に依存させるチャンスなのに』
軍人式女の口説き方である。この野郎は、とニコラスは悪態をつく。だがそれを問い詰める時間はない。聞きたいことは別にある。
「なんだかんだでお前のことを引き摺っていてな。生きてはいるが、大変なんだ」
『ご苦労さん。まあ生きてるならいいさ。もう俺に出来る事はねぇしな』
「そうだな。なんか伝言あるなら聞いとくぞ」
ニコラスの問いに、迷うことなくネッドは答える。
『なら愛していたとでも言ってくれ』
「ウソくせー」
『ウソでも相手が信じりゃロマンになるだろうが。口説くチャンスなんざ、ばらまいておくに越したことはないんだよ』
「本当に最低だな、お前は……っと、もういないか」
魂残渣の消失を確認するニコラス。もう『これ』はただの物体だ。ニコラスが手を離すと、潮の流れに乗って海の底に消えていく。
それを見送って、ニコラスも船上に向かった。
●
結局得られたモノはその程度。
しかしその価値を決めるのは、引き揚げたモノ達。
(ホント、これで許してもらおうなんて都合がいいよなぁ)
苦笑するニコラス。だが、父が娘に出来ることなどこの程度なのだ。
船は朝日を受けながら、娘のいるアデレードに向かっていた。
「許せない」
ステラはそういった。立場が逆なら自分でもそういうだろうと『罰はその命を以って』ニコラス・モラル(CL3000453)は思う。
形はどうあれ娘はアイツを愛していた。ヘルメリアという社会。ノウブルとミズビト。軍人。様々な要因こそあれど、ステラはネッドを愛していた。それを歪だとか狂っているだとか否定する権利はないし、否定する人間がいるのなら殴ってやりたいとさえ思う。
そのネッドを殺した。ニコラスは自分の意志でネッドを殺した。
仮にあそこでネッドを殺さなければ、智謀に長けたアノ野郎は最後の最後までイ・ラプセルをひっかきまわし、最終決戦でもかなり手の込んだ邪魔をしてきただろう。それを考えれば、あの場で殺すのがベストの選択ではあった――いや、それは作戦全体での理由だ。
ニコラスはネッドを殺した。明確な殺意を込めて、その罪を背負った。そうしなければ、娘がさらに罪を重ねることになる。それを止めたかった。
その結果、娘は自らの腕を切り落とし狂気に狂うことになったが……ギリギリのラインで止めることが出来た。
思えばニコラス・モラルの人生は手をつかみ損ねてばかりだ。ヘルメリアから逃げる時にステラの手を掴み損ね、ヘルメリア戦で娘はその右腕を失い、そして今なお娘は床に伏している。親としてできるととなんて、結局のところこれだけなのだ。
許せない。
そう言われて当然だ。親らしい愛を与えることが出来ず、娘が愛した男を殺したのだ。償いが出来るなんて思っていない。それでもできる事はやっていこう。このサルベージも、結局は後始末以上の意味なんてないのだ。これでステラに償えるわけもなく、放置した罪が消えるわけでもない。
そういった心の葛藤が込められた出航は、
「いやいやいや。これはないだろう?」
殺したネッドが還リビトになったという、予想だにしない形で果たされることになる――
「くそ、こんな重石つけられちゃ満足に暴れられねぇじゃねえか」
不満げな声をあげる『強者を求めて』ロンベル・バルバロイト(CL3000550)。水中でも動けるための潜水服だが、窮屈で暑くて仕方ない。おまけに時間制限まであると来た。強敵と戦うのは大好きだが、こんなハンデ戦となると舌打ちの一つもしたくなるものである。
「ネッドは……ステラの、『大切』? なら……」
還リビトを見て、ノーヴェ・キャトル(CL3000638)は頷いた。ステラの大事なモノなら回収する。そう意気込んでこのサルベージに参加した。ステラが前に進むためなら、と武器を構える。自慢の速度が生かせないが、それでも退くつもりはなかった。
「水場が戦場なら負けませんよ」
ガジェットを構えて『ReReボマー?』エミリオ・ミハイエル(CL3000054)は頷いた。ガジェットもこんなことがあろうかと水中仕様にしてある。万全の体制で戦いに挑み、還リビトを打破するのだ。打破するのだ。
「……ま、殺したんだからきっちり殺しとかないとな」
様々な思いを飲み込み、ニコラスは武器を構える。こんなことになるのならもう少し準備しとけばよかったぜ、とぼやきながら還リビトを見た。銛使いの動きにそん色はない。ホントメンドクサイ、と唇を動かして思考を戦いに移す。
予期せぬ水中戦。還リビトとの戦いが幕を開けた。
●
「いく……よ」
一番最初に動いたにはノーヴェだ。潜水服で動きを制限されてもなお、軽戦士の卓越した身体能力と未来を見る動き方の先に出る者はなかった。特殊な形状の異なる刃を手に、還リビトを守るスキュラに挑む。
進路を阻むタコ足に刃を振るう。まとわりつくような水の流れを意に介さず、むしろその流れを利用するように体を動かしノーヴェは戦う。一閃の動作に次の攻撃の予備動作を含み、攻撃に関する動きを最小化して戦う。それが軽戦士だと示すように。
「スキュラ……ネッドの『あたたかい』なの……?」
「シャアアアアアアア!」
「割と美人なのが腹立たしいよな、オイ」
スキュラの顔だちを見ながら不満げな声をあげるニコラス。娘に手を出した男が(還リビトとなって関係ないとは言え)他の女に手を出しているのだ。父親としては何か言ってやりたい気持ちになるのも致し方ない。
とはいえ、血気盛んになって殴りに行くようなニコラスではない。自分がやるべき仕事はしっかりこなす。怨念がこもった銀の暗器を手にして、魔力を展開する。海の中でも関係なく魔力は届き、仲間達の傷を癒していく。
「死んでも女侍らしているとかどういう事よ? なあ」
「死んでもモテ期とかほんまなんなん?」
いつも特徴が変わっているエミリオ。こっちの方が素なのか、言葉に遠慮がない。スキャラに守られて、マーメイドに癒される。そんな姿を見てあからさまに怒りのボルテージが上がっていく。よし殺そう。既に死んでるとか関係なく。
ガジェットで視界を広げ、スキュラを睨むエミリオ。より正確にはネッドに寄り添うようにしてタコ足で守っているスキャラを。殺意を増した状態でフラスコを手にし、スキュラに投げつける。毒を含んだ薬品が、スキャラに纏わりつき皮膚を焼いていく。
「殺すで。二度とそんなことできへんようにぶち殺したるで」
「おー、怖い怖い。ま、強い女なら興味があるね」
潜水服の中で笑みを浮かべるロンベル。ロンベルにとって強いか弱いか以外の価値に意味はない。美人だろうが弱ければどうでもいいし、強ければ子供でも興味がわく。恋愛感情よりも、戦うに値するかどうかが大事なのだ。
さて目の前のスキュラはどうかというと、けして弱い相手ではない。だが水中で戦うのはロンベルとしては鬱陶しいので我慢ならなかった。魔力で身体強化した後に、斧を振って一気に攻め立てる。
「全部ぶった切れば皆死ぬんだ。水中だろうが関係ねぇ!」
「キシャアアアアアア!」
咆哮するスキュラ。言葉なく銛を振るう還リビト。回復を施すマーメイド。
水中という相手のフィールドで、自由騎士達は戦い続ける。
●
自由騎士達は敵の防御要であるスキュラを先に攻め立てる。攻防共にこなす幻想種を倒さなければ還リビトには攻撃は届かない。その目論見が大きかった。
「女惚れさせて庇わせるとかどんだけ酷い男がコラァ! いてまうぞ!」
まあ、そんなエミリオの私情じみた思いもわずかではあったかもしれない。
ともあれ、その集中砲火が功を為してスキュラは力尽きる。最後の最後まで愛おし気に還リビトに手を差し出し、還リビトがその手を顧みなかったのは――いや、多くは語るまい。還リビトに個人の魂は宿っていないのだから。おそらく。
だが、スキュラに庇われていた還リビトの銛の投擲が、自由騎士達の体力を奪っていく。
「……まだ、倒れない……」
「うざってぇ……この程度じゃまだ倒れてやれねぇんだよ!」
ノーヴェとロンベルがフラグメンツを削られるほどの攻撃を受ける。それでもノーヴェはステラの為に、ロンベルは我欲を求めて戦に戻る。
いつの間にかマーメイドは海の闇に消え、自由騎士達は残った還リビトに相対する。
「水中じゃなきゃ、もう少し馴染んだんだろうがな!」
水中という状況。まだ扱いなれていない武器。二重の環境に苛立ちを感じるロンベル。だが少しずつその状況にも慣れてきたのか、効率よくダメージを重ねていく。死んだとはいえ相手は元歯車騎士。相手に不足はなかった。
「『危ない』……けど、このぐらい、なら」
未来を見て危険を避けるようにして攻めるノーヴェ。だがそれでも危険を冒さなければならない場面も存在する。数秒先の未来を知り、そこから判断して行動する。思考している余裕などない。『見た』瞬間に体を動かさないと、間に合わない。そんな刹那の戦いだ。
「本命ネッドぶっ殺す! モテキとかないわ。妬み? 必死なんじゃこっちは!」
ネッドに向かって叫びながら攻撃するエミリオ。色々お疲れさまである。水中用に改造したガジェットで攻撃を続け、じわりじわりとダメージを重ねていく。怒りと共に攻撃を仕掛け、恨みをぶつけるように還リビトの体力を削っていく。
「ま、生前は色々女買ってたわけだしな。恨んでいい相手ではあるか」
エミリオの言葉に苦笑するニコラス。ヘルメリアという奴隷社会において、ノウブルの男性が亜人の奴隷女性を買うのは常識的だった。父親として納得はできないが、そうしなければ娘の人生が終わっていたかもしれないと思うと複雑である。
「アイツがステラのことを都合のいいコマと思っていたか、或いは――」
言葉を止めるニコラス。もう意味のないことだ。ネッドは死んで、還リビトになった。それ以上の意味を求めるのは吟遊詩人か物書きの領域だ。そしてその両方でもないニコラスは、戦いに意識を傾ける。
「……脳が、もやもや、する」
「そろそろ限界か。クソッタレめ」
潜水服を着ているノーヴェとロンベルが空気の時間切れが来たのか動作が緩慢になる。だが離脱するつもりはないようだ。ミズビトのエミリオとニコラスは無理するなよ、と言いながら還リビト打倒に力を注ぐ。
「完全回復! いいですね永久機関。それじゃ、逝っとけやこのモテ男がぁ!」
ガジェットで体力と気力を完全回復したエミリオが、声をあげて叫ぶ。下手をすればボロボロに疲弊する類の発明だったが、運は味方したようだ。そのままガジェットノームに命令して一斉掃射する。
「あの世に彼女持っていけへんで。残念やったな!」
恨み骨髄籠った挑発のポーズをとり、エミリオが勝利(?)の叫びをあげた。
●
「先にあがってるぜ」
「ん……ニコラスの、邪魔しない」
「あ、では私も先に戻っておきますね」
戦闘が終わったことを確認し、ロンベルとノーヴェとエミリオは船に戻るために浮上していく。想定外ではあったが、目的のモノは手に入った。ネッド・ラッドのドッグタグ。あとは歯車騎士団の腕章と勲章。これだけあれば十分だろう。
「あー、ヤバかった。コイツがもう少し女使うの上手かったら、ひっくり返ってたかもな」
生前のネッドの戦い方を思い出し、ニコラスはため息をつく。還リビトの動きはどこか単調で、生前ほどの脅威はなかった。単純な強さというわけではなく、仲間を上手く使って自分を最大限に生かすのがネッドの戦い方だ。
「ま、どうでもいいさ。そんじゃ後は聞くこと聞いて、帰りますか」
ニコラスは精神を集中して、死者の霊魂に語りかける術を行使する。本当の魂はセフィロトの海にあるのだろう。ここにあるのはその残渣。遺体に焼き付いたネッド・ラッドと言う人間の残像だ。
『あー。なんだよ男か』
「第一声がそれかよ。まあ、らしいちゃらしいか。
お前が死んだ後で大変だったんだぞ。ステラは腕切り落として、その後ヘルメスにそそのかされてイブリース化するし」
『マリオンの奴しくじりやがったな。相変わらず女の扱いがわかってねぇ。弱ってる女は自分に依存させるチャンスなのに』
軍人式女の口説き方である。この野郎は、とニコラスは悪態をつく。だがそれを問い詰める時間はない。聞きたいことは別にある。
「なんだかんだでお前のことを引き摺っていてな。生きてはいるが、大変なんだ」
『ご苦労さん。まあ生きてるならいいさ。もう俺に出来る事はねぇしな』
「そうだな。なんか伝言あるなら聞いとくぞ」
ニコラスの問いに、迷うことなくネッドは答える。
『なら愛していたとでも言ってくれ』
「ウソくせー」
『ウソでも相手が信じりゃロマンになるだろうが。口説くチャンスなんざ、ばらまいておくに越したことはないんだよ』
「本当に最低だな、お前は……っと、もういないか」
魂残渣の消失を確認するニコラス。もう『これ』はただの物体だ。ニコラスが手を離すと、潮の流れに乗って海の底に消えていく。
それを見送って、ニコラスも船上に向かった。
●
結局得られたモノはその程度。
しかしその価値を決めるのは、引き揚げたモノ達。
(ホント、これで許してもらおうなんて都合がいいよなぁ)
苦笑するニコラス。だが、父が娘に出来ることなどこの程度なのだ。
船は朝日を受けながら、娘のいるアデレードに向かっていた。
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
称号付与
特殊成果
『プラネタリー勲章』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:ニコラス・モラル(CL3000453)
カテゴリ:アクセサリ
取得者:ニコラス・モラル(CL3000453)
†あとがき†
かくして銛使いの話は幕を下ろし、生きている者達の物語が始まる――
FL送付済