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Undress!? カニのハサミにご用心

●秋の味覚――海産物編
イ・ラプセルにも秋が来る。
四方を海に囲まれたイ・ラプセルは海産物に恵まれ、四季折々の魚介類が市場に並ぶ。漁師はこぞって海に出て、やがて来る大祭の為に魚を蓄えるのだ。
海だけではない。浜辺にも秋の味覚は転がっている。豊穣祭ウィート・バーリィ・ライ(WBR)への食材は多いに越したことはない。砂浜に埋まっている貝や岩場で取れる魚など、目を凝らせば食べられる者はいくらでもある。夜になれば火を起こして得た魚や貝を焼く香りが広がっていく。
だが忘れることなかれ、狩人よ。狩りとは一方的な搾取ではない。
己もまた狩られる可能性があることを忘れてはいけないのだ。
魚を焼く人を囲む巨大な何か。その気配に気づき、彼らはナイフを手にする。素早い動きで斬りかかり――硬い何かに弾かれた。その姿を見て、人々は驚愕する。
甲殻類の硬い甲羅。巨大な鋏。
それはまさにカニの姿だった。いやしかし、ただのカニがここまで大きくなろうものか。身長は2メートルを超え、鋏を伸ばせば3メートルは越えそうだ。自然に存在する者としては明らかにおかしい。これは――
「カニのイブリースだ!」
「は、早く自由騎士を――」
事実に気づいた人達が自由騎士を呼ぼうとするが、それより早くカニが動く。手にした鋏を素早く振るい、その力で一気に切り裂いた。
「えええええええ!?」
「やだああああ!? 服切られたああああ!」
彼らが着ている服を、切り裂いた。
●階差演算室
「と言うイブリースが出るのである」
「全力で断る!」
『長』クラウス・フォン・プラテス(nCL3000003)の言葉に全力で拒否反応を示す自由騎士達。
しかしなんやかんやあって、逃れることはできなかったとさ。
イ・ラプセルにも秋が来る。
四方を海に囲まれたイ・ラプセルは海産物に恵まれ、四季折々の魚介類が市場に並ぶ。漁師はこぞって海に出て、やがて来る大祭の為に魚を蓄えるのだ。
海だけではない。浜辺にも秋の味覚は転がっている。豊穣祭ウィート・バーリィ・ライ(WBR)への食材は多いに越したことはない。砂浜に埋まっている貝や岩場で取れる魚など、目を凝らせば食べられる者はいくらでもある。夜になれば火を起こして得た魚や貝を焼く香りが広がっていく。
だが忘れることなかれ、狩人よ。狩りとは一方的な搾取ではない。
己もまた狩られる可能性があることを忘れてはいけないのだ。
魚を焼く人を囲む巨大な何か。その気配に気づき、彼らはナイフを手にする。素早い動きで斬りかかり――硬い何かに弾かれた。その姿を見て、人々は驚愕する。
甲殻類の硬い甲羅。巨大な鋏。
それはまさにカニの姿だった。いやしかし、ただのカニがここまで大きくなろうものか。身長は2メートルを超え、鋏を伸ばせば3メートルは越えそうだ。自然に存在する者としては明らかにおかしい。これは――
「カニのイブリースだ!」
「は、早く自由騎士を――」
事実に気づいた人達が自由騎士を呼ぼうとするが、それより早くカニが動く。手にした鋏を素早く振るい、その力で一気に切り裂いた。
「えええええええ!?」
「やだああああ!? 服切られたああああ!」
彼らが着ている服を、切り裂いた。
●階差演算室
「と言うイブリースが出るのである」
「全力で断る!」
『長』クラウス・フォン・プラテス(nCL3000003)の言葉に全力で拒否反応を示す自由騎士達。
しかしなんやかんやあって、逃れることはできなかったとさ。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.イブリース10体の浄化
どくどくです。
ネタ依頼です。貴方の社会的フラグメンツが大きく欠損する可能性があります。ご了承ください。
●敵情報
・カニ(×10)
イ・ラプセルの浜辺に住むカニがイブリース化しました。イブリースになった事で大きさ2メートルほどになり、その鋏で着ている物を切り裂きます。鎧でも切り裂きます。ざっくざく。
数が多くてそれなりに硬いですが、HPなどを含めて強さは難易度相応です。
プレイング中、もしくはEXプレイングに【覚悟完了】を書かれた場合、容赦なく斬りに行きます。その結果貴方がネタキャラに堕する可能性がありますが、まあ、強く生きろ。
攻撃方法
ハサミ 攻近単 巨大な鋏で切り裂いてきます。
バブル 魔近単 泡で視界を塞いだり、転ばしたりします。【ウィーク1】
●場所情報
夜の海辺。足場と広さは特に影響なし。OPの被害者は事前に声をかけて立ち去ってもらってます。
敵前衛に『カニ(×10)』がいますが、どうせ乱戦になります。
不思議なSTパゥワーで事前付与もできません。細かく考えるな!
(こんな依頼ですが)
皆様のプレイングをお待ちしています。
ネタ依頼です。貴方の社会的フラグメンツが大きく欠損する可能性があります。ご了承ください。
●敵情報
・カニ(×10)
イ・ラプセルの浜辺に住むカニがイブリース化しました。イブリースになった事で大きさ2メートルほどになり、その鋏で着ている物を切り裂きます。鎧でも切り裂きます。ざっくざく。
数が多くてそれなりに硬いですが、HPなどを含めて強さは難易度相応です。
プレイング中、もしくはEXプレイングに【覚悟完了】を書かれた場合、容赦なく斬りに行きます。その結果貴方がネタキャラに堕する可能性がありますが、まあ、強く生きろ。
攻撃方法
ハサミ 攻近単 巨大な鋏で切り裂いてきます。
バブル 魔近単 泡で視界を塞いだり、転ばしたりします。【ウィーク1】
●場所情報
夜の海辺。足場と広さは特に影響なし。OPの被害者は事前に声をかけて立ち去ってもらってます。
敵前衛に『カニ(×10)』がいますが、どうせ乱戦になります。
不思議なSTパゥワーで事前付与もできません。細かく考えるな!
(こんな依頼ですが)
皆様のプレイングをお待ちしています。
状態
完了
完了
報酬マテリア
1個
1個
1個
5個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
5日
5日
参加人数
8/8
8/8
公開日
2018年10月15日
2018年10月15日
†メイン参加者 8人†
●
「サポート要員の衣服まで切り裂くことはないでし……ひゃあああああああ!?」
「俺は体的にあまり被害が無いから気が楽だな、うん」
サポートでやってきた人たちの服を切っているカニ。上から89・54・84の肉体を押さえながら逃げ惑うノウブルと、八割ケモノビトだしと開き直っているクマのケモノビトだ。
「なんつーか……数秒後の自分達を見ているようだぜ」
そんな様子を見ながら頭を抱える『蒼影の銃士』ザルク・ミステル(CL3000067)。どうしてこんな依頼に飛び込んだんだろうなぁ、と後悔していた。しかし今更後戻りはできない。覚悟を決めて挑むのみだ。
「子供連中がいない分まだマシだが、戦闘後の惨状が今から不安だ……」
同じく頭を抱える『やさしいひと』ボルカス・ギルトバーナー(CL3000092)。集まった自由騎士達は事の内容を知っている。未来に何が起きるかを知っているのだが……それでも燦燦たる未来は想像したくないのか沈痛に目を閉じ、何かを覚悟する。
「よろしい。浜辺と市民の安全のため、斬り裂きに参りましょう」
太刀を抜き放って『異邦のサムライ』サブロウ・カイトー(CL3000363)がカニに向き直る。狩りとは一方的な搾取ではない。狩られることもまた覚悟せねばならないのだ。その覚悟を乗せた強い宣言だ。
「大きなハサミで胴体チョッキンとか首チョッキンとか、そういう危険なイブリースにならなかっただけ良かったけどよ」
頭を掻きながらブラッド・アーベントロート(CL3000390)がため息を吐く。イブリースとなって変異する動植物は多い。一応元となった生物の習性がベースになるのだが……どうしてこうなったんだろうなぁ、まったく。ともあれ覚悟を決めて柄に手をかける。
「準備は万端です、ふふ……!」
気合と覚悟をばっちり決めて『ノンストップ・アケチ』タマキ・アケチ(CL3000011)がポーズを決める。カンテラで砂浜を照らしながら、衣服がたくさん入ったトランクを脇に置く。いつでもかかってきなさいとばかりに両手を広げ、イブリースを待つ。
「ひょっとしてローラのえっちな姿目当てに来ちゃったのかな。やんやぁん♡」
集まった自由騎士の男性を意識するように『あるくじゅうはちきん』ローラ・オルグレン(CL3000210)は照れるように頬に手を当てた。しかし自由騎士の仲間相手に、そういうサービスはしない。そう覚悟を決めていた。
「しかし鎧すら切り裂くってどういうことだ。どんな仕組みだ……」
演算室での説明を思い出しながら『女傑』グローリア・アンヘル(CL3000214)は沈痛な表情を浮かべる。だが放置はできない。民に被害が及ぶなら打って出るのが軍人の努め。その覚悟の元に剣を抜く。
「いくらなんでも、本当にエッチなのは報告書に書かれないでしょ。…………わよね?」
幾らなんでもそこは書かないでしょう、と高を括る『緋色の拳』エルシー・スカーレット(CL3000368)。しかし過去の報告書にそう言った報告書があることを思い出し、不安がもたげてきた。しかし戦うからには覚悟を決めねば。
イブリースのカニが自由騎士達に迫る。八本の足で迫り、巨大なハサミを振りかぶる。
覚悟を決めた八人の自由騎士達は、イブリースを浄化するために武器を構えた。
●
「カニの関節を切り裂くように――」
「関節技でどう!」
「次のターンでローラの新必殺技『ロセウス・ウルサ・マヨル』が炸裂ぅっ♪ あ、1ターン溜めるから待ってね?」
「やはり数が多いと乱戦になるか」
どったんばったん。
カニのハサミが翻り、鋭い刃が服を裂き、てこの原理で鎧をはぐ。やー、てこの原理って便利だわー。『物理っぽいこと言えば人は納得する』の代表格だわー。あ、一応言うとアイテム破壊とかじゃないので服や鎧自体は依頼終了後に元に戻ります。
「って、やぁーん! やだ服切っちゃダメダメ! このお洋服結構するんだからねっ?」
胸元を隠すようにローラが身を捩る。ヒーラードレスが割かれ、白い肌があらわになる。白い背中が月光を反射し淡く輝く。ローラの腕では押さえきれない胸の一部がその弾力を主張するように揺れていた。
そしてカニが放ったバブルに足を取られ、尻餅をつく。動きやすように設定された短いスカート(建前)から伸びる白い足。そしてスカートの奥にある白い布が晒される。胸を押さえていない手でスカートを押さえ、ローラは舌を出す。
「もー。今回サービスはパンチラだけだなんだか……えっ……え……」
「どうしたローラ、白い布をもって顔を青ざめて……ってやめろおお!」
ローラの方を見ながらグローリアが問いかける。スカートを押さえていた手に持つボロボロの布を見ているローラ。そちらに気を取られていたこともあり、グローリアはカニの一閃を受けてしまう。軍服が縦に割かれ、下着が晒されてしまう。
やや色白のグローリアの肌。それを包む僅かな布。細身ともいえるグローリアの女体だが、むしろ抜身の刃を思わせる美しさがあった。だが下着まで斬られていることに気づき、慌てて顔を赤らめ、下着を押さえる。女傑の怜悧さが羞恥に染まっていった。
「み、見るな!! こっちを見るな!」
「正面は比較的柔らかそうよね。泡を吹いて昇天しな――あいたぁ!」
カニは横にしか動けない。などとエルシーは思っていたのだがこ奴らはイブリース。そんなことはなかったとさ。泡で足を滑らせて、八本の足で両手を押さえられる。そのままカニのハサミが翻り、バトルコスチュームを切り裂いた。
鍛えられた小麦色のエルシーの肌。コスチュームから解放されて、弾けるように胸が晒される。若いころから鍛え上げた肉体は健康的で、良く育った女体は見る者を魅了する。カニのハサミが動くたびにくびれた腹部が見え始めた。
「待ってー!? それ以上は本当に駄目だから! 男どもはあっち見てなさーい!」
「いや、こっちもそんな余裕ねーっての!」
カニに銃を向けて撃ち続けるザルク。たしかどこかの英雄の捕縛術式を会得していたような気がしたが、なぜか今日は忘れてしまったという。そのせいもあってカニの接敵を許し、上半身の服は既に切り裂かれていた。
振るわれたカニのハサミを避けきれず、ズボンの右半分が削られた。キジン化した金属の足とその接合部分、その上にある生身の肉体。何処までが機械なのか。下着の中はどうなのか。ザルクはそれを必死に秘密を守ろうとするが――
「なんでそんなに衣服切り裂くのに必死なんだこいつらは!」
「慌てるな。自由騎士たるもの、如何なる事態においても堂々とするんだ」
何事にも動じない、とばかりにボルカスは立ちつくす。そこにあるのは武人としての立ち様。世界の終わりが来ても動じない鋼の心。腕を組み、重戦士として鍛えられた肉体を潮風に晒し、地面に散らばる自分の服。そんな状況でも動じない。
常に前に立つボルカス。だって女性の状態を見るのは忍びないし、野郎のはもっとやだし。しかしボルカスは気付かない。前に立つことで己の臀部を晒していることに。大殿筋と中殿筋がランスを振るう度にもりっと膨れ上がる。
「騎士として鍛え上げた我が肉体、恥じるところなどただの一つもありはしない!」
「ええ、その通り。斬られても我が心は折れず!」
同じく最前列で戦いに挑むサブロウ。サブロウもまた、身を包む服の九割以上が切り刻まれていた。しかしそんなことでは屈しない。心に芯がある限り騎士の心は折れぬのだ。その芯の名は――純白六尺褌!
これはアマノホカリで生まれた魂の逸品。穢れなき白に包まれた結界にして、締め付けにより気合を入れし武具。サブロウがどれだけ動いても股間から離れることはないだろう。その信頼が、サブロウの動きを加速させていく。
「それこそが、アマノホカリ男児の心意気!」
「その通り。カニ如きのハサミに、この褌が切れる道理無し!」
胸を張るのは黒い『着流し』と呼ばれるアマノホカリ由来の服を着たブラッドだ。正確に言えば『着ていた』か。カニのハサミに帯が斬られ、動くたびに着流しはずれ、ブラッドの筋骨隆々の肉体がさらけ出ていた。
だがしかし、ブラッドの心もまた折れない。捻じるようにして硬さを増した褌はイブリースの攻撃をも受け流す。数度の攻防を経てなお無傷。そこには如何なる神秘も宿っていない。極東の文化が生んだ人の叡智なのだ。
「それに服を着られても不思議なSTパワーで光とか泡とかで隠れちまうんだろう?」
「え? スキル活性化していませんよね? じゃあないですよ」
何を言っているんですか? と言いたげにタマキが首をかしげて光った。もはや服と言うものすら存在しないタマキだが、謎の光で危ない所は見えないようになっている。これが神秘の光。
一糸まとわぬタマキだが、むしろ恍惚とした表情で戦いに挑んでいた。僅か一瞬でメイド服に着替えたかと思えば、カニのハサミと芸術的な交差をかわした後に、全裸に戻っている。ポーズを決めて立ち上がり、まばゆい金光がきらり輝く。
「あぁ、なんというテクニシャン……! もしラーニング可能ならぜひとも奪いたい所です……早脱ぎ用に!」
「ちょ、ちょっと待て! 今凄い気になること聞いたぞ!」
「え? 全年齢対策用の光とかないの!? ないの!」
ありません。だってそういうスキルがあるんですから。ない人がその恩恵を受けたらスキルポイントの意味ないし。怨むならそういう仕様にしただがーねこてんしだがーさまに言ってください(責任転嫁)。
自由騎士達は現状を悟り、唾をのんだ。ここから先、このギリギリの闘いを乗り切らなくてはいけないのだ。もう一撃喰らえば、社会的デス。回避ダイスを振る手に汗が握られるというものである。
しかも恐ろしいことに、リプレイの尺はまだ折り返しなのであった。
●
「来るな……! 来ると殺す! 『権能:不殺』とかあるけどぶっ殺す!」
銃を構えザルクが叫ぶ。残されたのは半分切れたボクサーパンツのみ。この一枚の防壁がザルクの色々大事なものを守っていた。もはや四の五の言っている余裕はない。己の名誉と社会的デッドエンドをかけた戦いに、自然と汗が流れていく。
迫るカニのハサミを迎撃するように銃口を向け、撃ち放つ。弾丸がカニのハサミを弾き、狙いを逸らす。弾丸を込めながら追撃のハサミを避け、さらに撃つ。息つく暇もない戦いに肩が上下する。もう一撃たりとも、食らうわけにはいかない……!
「この格好だとフットワークも使えない……!」
片手で胸を隠しながら、もう片方の手でカニを殴るエルシー。央華大陸から伝わったとされる格闘技は型、すなわち全身のバランスが重視される。正しい型で拳を放とうとすれば胸にあてた手を放す必要があり……不完全な構えで打つしかないのだ。
カニの隙を見出し、エルシーが踏み込む。深く踏み込み、強く打つ。二の打ち要らずが拳の理想。鍛錬のままに拳を突き出――そうとして慌てて胸を押さえる。やばい、今一瞬手離れてた。見てないよね、見てないよね!? 慌てながら拳を繰り出す。
「ちょっ止めて! このシナリオ今すぐ中止ィ! ローラの■■■■が見えちゃうぅ!」
スカートを押さえながら必死にカニから距離を取ろうとするローラ。しかし、まわりこまれてしまった。BS:HAITENAI……ローラはその恐ろしさを言葉通り全身の肌で感じていた。何故ミニスカにしてしまったのか。否、何故このシナリオに参加したのか。
カニのハサミを大きく飛んでよけようとして、スカートが舞うのに気づき足を止める。スカートが割かれるが、致命的な部分はまだ大丈夫だった。これがバッドステータスの効果か。最後の防衛戦を守るため、ローラは気合を入れて戦いに挑む。
「来るがいい、カニ共! そのなまくらハサミと『小夜時雨』……どちらが斬れるかいざ勝負!」
イブリースに言葉は通じないだろうが、挑発して武器を鞘に納めるブラッド。元々強面だった顔が、さらに険しく引き締まる。それでいて心は凪の湖面の如く穏やかに。六尺褌に鞘を当てて固定し、動きを止める。
ブラッドが呼吸をするたびに肩が上下し、露わになった胸筋が揺れる。じりじりとすり足でカニに迫り、親指で柄を弾くと同時に刀を一気に抜き放った。交差する霊刀とハサミ。ブラッドの褌が僅かに斬られ――カニがもんどりうって倒れた。
「これがアマノホカリの心なのです! さあ、アクアディーネ様もご照覧あれ!」
太刀に白い褌と言う格好のまま、サブロウは堂々と胸を張る。たとえ追い込まれても心は決して屈しない。それが己の心情とばかりに言い放ち、水鏡で見ているであろう女神に誇示するようにポーズを決める。六尺褌の締まりが、心を清く保っていた。
刀を構え、下半身に力を籠める。それに呼応するように褌の締まりが身を引き締める。己を臆病と称するサブロウだが、意地を張る時があることも知っている。清貧なれど心は錦。褌一丁でも威風堂々。それを見た者が何かを受け取ってくれると信じて戦うのだ。
「イブリース退治……そう、これは民を脅かすイブリース退治なのだ!」
故に何も恥じることはないとボルカスは胸を張る。そしてウィート・バーリィ・ライの食材の為の闘いなのだ。時折上がる黄色い悲鳴を可能な限り頭から追い出しつつ、ランスを握りしめた。
大きく息を吸い、そして吐くと同時にランスを突撃用に構えるボルカス。両足の筋肉が膨れ上がり、臀部の筋肉が硬く盛り上がる。流れるように胸筋と肩の筋肉が盛り上がり、腕が硬く膨れ上がる。下着のみの状態ゆえ、鍛えられた筋肉の動きが見て取れた。
「まだまだですよ! 私の衣装とポーズは百八種類ありますから!」
まさに水を得た魚のようにタマキは夜の砂場を舞う。カニのハサミが動くたびにアケチの衣装が割かれ、紫の下着が夜に舞う。タマキ自身は華麗なポーズと光り輝くことで、大事な部分を守っていた。
看護服に着替え、切り裂かれ。キッシェ・アカデミーの学徒の服に着替え、切り裂かれ。ウサギミミガールの服に着替え、切り裂かれ。水着に着替え、切り裂かれ。修道服に着替え、切り裂かれ――しかしまだまだ余裕はあると、タマキは笑みを浮かべていた。
「もはや地獄絵図だな……」
はつらつとしている男性陣を見ながらグローリアはげんなりとした顔をする。グローリア自身も腰を守る下着以外は切り裂かれ、破れた布でどうにか守っている状態だ。ギャラリーがいなくて本当に良かった、といろいろな意味で胸をなでおろす。
軍人だから戦わなくては、と思いながら満足に剣を構えることが出来ないグローリア。肌を見られる、と言う羞恥心が捨てきれない。情や女である事を捨てたつもりなのに、と自分を叱咤していた。――それを『捨てられない』のが自分なのだということに気づかず。
「まずい! 褌の片側が切れた!」
「大丈夫! 正しく絞めていれば片側が切れても落ちません!」
「ちょ、待って待って! それは駄目だから! 全部切られたら本当に――」
「なんでBS:HAITENAIはクリアカースで治らないのよ! あ、見たら1000G貰うからね!」
「……それは1000G払えば見てもいいということなのか?」
「輝きが止まりません! ああ、なんたることでしょう!」
「カニはあと何匹だ! ……くそぉ、数が多い!」
「ピンナップ頼むなよ! 絶対ピンナップ頼むなよ!」
「なんでこんな依頼に入ったんだろう……!」
どったんばったん。
●
戦いは自由騎士の勝利に終わった。
戦後処理に向かった者達はその惨状を見て、彼らの名誉のために口を噤んだという。
彼らもまた『お互いの為に最後の状態は忘れよう』と言う紳士協定を結び、記憶を封じ込めた。
だがしかし、これが最後のえろ依頼とは限らない。
第二第三のえろねた依頼が自由騎士達を襲うかもしれないのだ。
『幻想種とイブリースやったから次は対人系かなぁ?』とか考えるどくどくSTがいる限り!
「サポート要員の衣服まで切り裂くことはないでし……ひゃあああああああ!?」
「俺は体的にあまり被害が無いから気が楽だな、うん」
サポートでやってきた人たちの服を切っているカニ。上から89・54・84の肉体を押さえながら逃げ惑うノウブルと、八割ケモノビトだしと開き直っているクマのケモノビトだ。
「なんつーか……数秒後の自分達を見ているようだぜ」
そんな様子を見ながら頭を抱える『蒼影の銃士』ザルク・ミステル(CL3000067)。どうしてこんな依頼に飛び込んだんだろうなぁ、と後悔していた。しかし今更後戻りはできない。覚悟を決めて挑むのみだ。
「子供連中がいない分まだマシだが、戦闘後の惨状が今から不安だ……」
同じく頭を抱える『やさしいひと』ボルカス・ギルトバーナー(CL3000092)。集まった自由騎士達は事の内容を知っている。未来に何が起きるかを知っているのだが……それでも燦燦たる未来は想像したくないのか沈痛に目を閉じ、何かを覚悟する。
「よろしい。浜辺と市民の安全のため、斬り裂きに参りましょう」
太刀を抜き放って『異邦のサムライ』サブロウ・カイトー(CL3000363)がカニに向き直る。狩りとは一方的な搾取ではない。狩られることもまた覚悟せねばならないのだ。その覚悟を乗せた強い宣言だ。
「大きなハサミで胴体チョッキンとか首チョッキンとか、そういう危険なイブリースにならなかっただけ良かったけどよ」
頭を掻きながらブラッド・アーベントロート(CL3000390)がため息を吐く。イブリースとなって変異する動植物は多い。一応元となった生物の習性がベースになるのだが……どうしてこうなったんだろうなぁ、まったく。ともあれ覚悟を決めて柄に手をかける。
「準備は万端です、ふふ……!」
気合と覚悟をばっちり決めて『ノンストップ・アケチ』タマキ・アケチ(CL3000011)がポーズを決める。カンテラで砂浜を照らしながら、衣服がたくさん入ったトランクを脇に置く。いつでもかかってきなさいとばかりに両手を広げ、イブリースを待つ。
「ひょっとしてローラのえっちな姿目当てに来ちゃったのかな。やんやぁん♡」
集まった自由騎士の男性を意識するように『あるくじゅうはちきん』ローラ・オルグレン(CL3000210)は照れるように頬に手を当てた。しかし自由騎士の仲間相手に、そういうサービスはしない。そう覚悟を決めていた。
「しかし鎧すら切り裂くってどういうことだ。どんな仕組みだ……」
演算室での説明を思い出しながら『女傑』グローリア・アンヘル(CL3000214)は沈痛な表情を浮かべる。だが放置はできない。民に被害が及ぶなら打って出るのが軍人の努め。その覚悟の元に剣を抜く。
「いくらなんでも、本当にエッチなのは報告書に書かれないでしょ。…………わよね?」
幾らなんでもそこは書かないでしょう、と高を括る『緋色の拳』エルシー・スカーレット(CL3000368)。しかし過去の報告書にそう言った報告書があることを思い出し、不安がもたげてきた。しかし戦うからには覚悟を決めねば。
イブリースのカニが自由騎士達に迫る。八本の足で迫り、巨大なハサミを振りかぶる。
覚悟を決めた八人の自由騎士達は、イブリースを浄化するために武器を構えた。
●
「カニの関節を切り裂くように――」
「関節技でどう!」
「次のターンでローラの新必殺技『ロセウス・ウルサ・マヨル』が炸裂ぅっ♪ あ、1ターン溜めるから待ってね?」
「やはり数が多いと乱戦になるか」
どったんばったん。
カニのハサミが翻り、鋭い刃が服を裂き、てこの原理で鎧をはぐ。やー、てこの原理って便利だわー。『物理っぽいこと言えば人は納得する』の代表格だわー。あ、一応言うとアイテム破壊とかじゃないので服や鎧自体は依頼終了後に元に戻ります。
「って、やぁーん! やだ服切っちゃダメダメ! このお洋服結構するんだからねっ?」
胸元を隠すようにローラが身を捩る。ヒーラードレスが割かれ、白い肌があらわになる。白い背中が月光を反射し淡く輝く。ローラの腕では押さえきれない胸の一部がその弾力を主張するように揺れていた。
そしてカニが放ったバブルに足を取られ、尻餅をつく。動きやすように設定された短いスカート(建前)から伸びる白い足。そしてスカートの奥にある白い布が晒される。胸を押さえていない手でスカートを押さえ、ローラは舌を出す。
「もー。今回サービスはパンチラだけだなんだか……えっ……え……」
「どうしたローラ、白い布をもって顔を青ざめて……ってやめろおお!」
ローラの方を見ながらグローリアが問いかける。スカートを押さえていた手に持つボロボロの布を見ているローラ。そちらに気を取られていたこともあり、グローリアはカニの一閃を受けてしまう。軍服が縦に割かれ、下着が晒されてしまう。
やや色白のグローリアの肌。それを包む僅かな布。細身ともいえるグローリアの女体だが、むしろ抜身の刃を思わせる美しさがあった。だが下着まで斬られていることに気づき、慌てて顔を赤らめ、下着を押さえる。女傑の怜悧さが羞恥に染まっていった。
「み、見るな!! こっちを見るな!」
「正面は比較的柔らかそうよね。泡を吹いて昇天しな――あいたぁ!」
カニは横にしか動けない。などとエルシーは思っていたのだがこ奴らはイブリース。そんなことはなかったとさ。泡で足を滑らせて、八本の足で両手を押さえられる。そのままカニのハサミが翻り、バトルコスチュームを切り裂いた。
鍛えられた小麦色のエルシーの肌。コスチュームから解放されて、弾けるように胸が晒される。若いころから鍛え上げた肉体は健康的で、良く育った女体は見る者を魅了する。カニのハサミが動くたびにくびれた腹部が見え始めた。
「待ってー!? それ以上は本当に駄目だから! 男どもはあっち見てなさーい!」
「いや、こっちもそんな余裕ねーっての!」
カニに銃を向けて撃ち続けるザルク。たしかどこかの英雄の捕縛術式を会得していたような気がしたが、なぜか今日は忘れてしまったという。そのせいもあってカニの接敵を許し、上半身の服は既に切り裂かれていた。
振るわれたカニのハサミを避けきれず、ズボンの右半分が削られた。キジン化した金属の足とその接合部分、その上にある生身の肉体。何処までが機械なのか。下着の中はどうなのか。ザルクはそれを必死に秘密を守ろうとするが――
「なんでそんなに衣服切り裂くのに必死なんだこいつらは!」
「慌てるな。自由騎士たるもの、如何なる事態においても堂々とするんだ」
何事にも動じない、とばかりにボルカスは立ちつくす。そこにあるのは武人としての立ち様。世界の終わりが来ても動じない鋼の心。腕を組み、重戦士として鍛えられた肉体を潮風に晒し、地面に散らばる自分の服。そんな状況でも動じない。
常に前に立つボルカス。だって女性の状態を見るのは忍びないし、野郎のはもっとやだし。しかしボルカスは気付かない。前に立つことで己の臀部を晒していることに。大殿筋と中殿筋がランスを振るう度にもりっと膨れ上がる。
「騎士として鍛え上げた我が肉体、恥じるところなどただの一つもありはしない!」
「ええ、その通り。斬られても我が心は折れず!」
同じく最前列で戦いに挑むサブロウ。サブロウもまた、身を包む服の九割以上が切り刻まれていた。しかしそんなことでは屈しない。心に芯がある限り騎士の心は折れぬのだ。その芯の名は――純白六尺褌!
これはアマノホカリで生まれた魂の逸品。穢れなき白に包まれた結界にして、締め付けにより気合を入れし武具。サブロウがどれだけ動いても股間から離れることはないだろう。その信頼が、サブロウの動きを加速させていく。
「それこそが、アマノホカリ男児の心意気!」
「その通り。カニ如きのハサミに、この褌が切れる道理無し!」
胸を張るのは黒い『着流し』と呼ばれるアマノホカリ由来の服を着たブラッドだ。正確に言えば『着ていた』か。カニのハサミに帯が斬られ、動くたびに着流しはずれ、ブラッドの筋骨隆々の肉体がさらけ出ていた。
だがしかし、ブラッドの心もまた折れない。捻じるようにして硬さを増した褌はイブリースの攻撃をも受け流す。数度の攻防を経てなお無傷。そこには如何なる神秘も宿っていない。極東の文化が生んだ人の叡智なのだ。
「それに服を着られても不思議なSTパワーで光とか泡とかで隠れちまうんだろう?」
「え? スキル活性化していませんよね? じゃあないですよ」
何を言っているんですか? と言いたげにタマキが首をかしげて光った。もはや服と言うものすら存在しないタマキだが、謎の光で危ない所は見えないようになっている。これが神秘の光。
一糸まとわぬタマキだが、むしろ恍惚とした表情で戦いに挑んでいた。僅か一瞬でメイド服に着替えたかと思えば、カニのハサミと芸術的な交差をかわした後に、全裸に戻っている。ポーズを決めて立ち上がり、まばゆい金光がきらり輝く。
「あぁ、なんというテクニシャン……! もしラーニング可能ならぜひとも奪いたい所です……早脱ぎ用に!」
「ちょ、ちょっと待て! 今凄い気になること聞いたぞ!」
「え? 全年齢対策用の光とかないの!? ないの!」
ありません。だってそういうスキルがあるんですから。ない人がその恩恵を受けたらスキルポイントの意味ないし。怨むならそういう仕様にしただがーねこてんしだがーさまに言ってください(責任転嫁)。
自由騎士達は現状を悟り、唾をのんだ。ここから先、このギリギリの闘いを乗り切らなくてはいけないのだ。もう一撃喰らえば、社会的デス。回避ダイスを振る手に汗が握られるというものである。
しかも恐ろしいことに、リプレイの尺はまだ折り返しなのであった。
●
「来るな……! 来ると殺す! 『権能:不殺』とかあるけどぶっ殺す!」
銃を構えザルクが叫ぶ。残されたのは半分切れたボクサーパンツのみ。この一枚の防壁がザルクの色々大事なものを守っていた。もはや四の五の言っている余裕はない。己の名誉と社会的デッドエンドをかけた戦いに、自然と汗が流れていく。
迫るカニのハサミを迎撃するように銃口を向け、撃ち放つ。弾丸がカニのハサミを弾き、狙いを逸らす。弾丸を込めながら追撃のハサミを避け、さらに撃つ。息つく暇もない戦いに肩が上下する。もう一撃たりとも、食らうわけにはいかない……!
「この格好だとフットワークも使えない……!」
片手で胸を隠しながら、もう片方の手でカニを殴るエルシー。央華大陸から伝わったとされる格闘技は型、すなわち全身のバランスが重視される。正しい型で拳を放とうとすれば胸にあてた手を放す必要があり……不完全な構えで打つしかないのだ。
カニの隙を見出し、エルシーが踏み込む。深く踏み込み、強く打つ。二の打ち要らずが拳の理想。鍛錬のままに拳を突き出――そうとして慌てて胸を押さえる。やばい、今一瞬手離れてた。見てないよね、見てないよね!? 慌てながら拳を繰り出す。
「ちょっ止めて! このシナリオ今すぐ中止ィ! ローラの■■■■が見えちゃうぅ!」
スカートを押さえながら必死にカニから距離を取ろうとするローラ。しかし、まわりこまれてしまった。BS:HAITENAI……ローラはその恐ろしさを言葉通り全身の肌で感じていた。何故ミニスカにしてしまったのか。否、何故このシナリオに参加したのか。
カニのハサミを大きく飛んでよけようとして、スカートが舞うのに気づき足を止める。スカートが割かれるが、致命的な部分はまだ大丈夫だった。これがバッドステータスの効果か。最後の防衛戦を守るため、ローラは気合を入れて戦いに挑む。
「来るがいい、カニ共! そのなまくらハサミと『小夜時雨』……どちらが斬れるかいざ勝負!」
イブリースに言葉は通じないだろうが、挑発して武器を鞘に納めるブラッド。元々強面だった顔が、さらに険しく引き締まる。それでいて心は凪の湖面の如く穏やかに。六尺褌に鞘を当てて固定し、動きを止める。
ブラッドが呼吸をするたびに肩が上下し、露わになった胸筋が揺れる。じりじりとすり足でカニに迫り、親指で柄を弾くと同時に刀を一気に抜き放った。交差する霊刀とハサミ。ブラッドの褌が僅かに斬られ――カニがもんどりうって倒れた。
「これがアマノホカリの心なのです! さあ、アクアディーネ様もご照覧あれ!」
太刀に白い褌と言う格好のまま、サブロウは堂々と胸を張る。たとえ追い込まれても心は決して屈しない。それが己の心情とばかりに言い放ち、水鏡で見ているであろう女神に誇示するようにポーズを決める。六尺褌の締まりが、心を清く保っていた。
刀を構え、下半身に力を籠める。それに呼応するように褌の締まりが身を引き締める。己を臆病と称するサブロウだが、意地を張る時があることも知っている。清貧なれど心は錦。褌一丁でも威風堂々。それを見た者が何かを受け取ってくれると信じて戦うのだ。
「イブリース退治……そう、これは民を脅かすイブリース退治なのだ!」
故に何も恥じることはないとボルカスは胸を張る。そしてウィート・バーリィ・ライの食材の為の闘いなのだ。時折上がる黄色い悲鳴を可能な限り頭から追い出しつつ、ランスを握りしめた。
大きく息を吸い、そして吐くと同時にランスを突撃用に構えるボルカス。両足の筋肉が膨れ上がり、臀部の筋肉が硬く盛り上がる。流れるように胸筋と肩の筋肉が盛り上がり、腕が硬く膨れ上がる。下着のみの状態ゆえ、鍛えられた筋肉の動きが見て取れた。
「まだまだですよ! 私の衣装とポーズは百八種類ありますから!」
まさに水を得た魚のようにタマキは夜の砂場を舞う。カニのハサミが動くたびにアケチの衣装が割かれ、紫の下着が夜に舞う。タマキ自身は華麗なポーズと光り輝くことで、大事な部分を守っていた。
看護服に着替え、切り裂かれ。キッシェ・アカデミーの学徒の服に着替え、切り裂かれ。ウサギミミガールの服に着替え、切り裂かれ。水着に着替え、切り裂かれ。修道服に着替え、切り裂かれ――しかしまだまだ余裕はあると、タマキは笑みを浮かべていた。
「もはや地獄絵図だな……」
はつらつとしている男性陣を見ながらグローリアはげんなりとした顔をする。グローリア自身も腰を守る下着以外は切り裂かれ、破れた布でどうにか守っている状態だ。ギャラリーがいなくて本当に良かった、といろいろな意味で胸をなでおろす。
軍人だから戦わなくては、と思いながら満足に剣を構えることが出来ないグローリア。肌を見られる、と言う羞恥心が捨てきれない。情や女である事を捨てたつもりなのに、と自分を叱咤していた。――それを『捨てられない』のが自分なのだということに気づかず。
「まずい! 褌の片側が切れた!」
「大丈夫! 正しく絞めていれば片側が切れても落ちません!」
「ちょ、待って待って! それは駄目だから! 全部切られたら本当に――」
「なんでBS:HAITENAIはクリアカースで治らないのよ! あ、見たら1000G貰うからね!」
「……それは1000G払えば見てもいいということなのか?」
「輝きが止まりません! ああ、なんたることでしょう!」
「カニはあと何匹だ! ……くそぉ、数が多い!」
「ピンナップ頼むなよ! 絶対ピンナップ頼むなよ!」
「なんでこんな依頼に入ったんだろう……!」
どったんばったん。
●
戦いは自由騎士の勝利に終わった。
戦後処理に向かった者達はその惨状を見て、彼らの名誉のために口を噤んだという。
彼らもまた『お互いの為に最後の状態は忘れよう』と言う紳士協定を結び、記憶を封じ込めた。
だがしかし、これが最後のえろ依頼とは限らない。
第二第三のえろねた依頼が自由騎士達を襲うかもしれないのだ。
『幻想種とイブリースやったから次は対人系かなぁ?』とか考えるどくどくSTがいる限り!
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
称号付与
『アーマーブレイクヒーラー』
取得者: ローラ・オルグレン(CL3000210)
『アーマーブレイク軍人』
取得者: グローリア・アンヘル(CL3000214)
『アーマーブレイク緋拳』
取得者: エルシー・スカーレット(CL3000368)
『アーマーブレイク銃士』
取得者: ザルク・ミステル(CL3000067)
『アーマーブレイク剛槍』
取得者: ボルカス・ギルトバーナー(CL3000092)
『アーマーブレイク六尺褌』
取得者: サブロウ・カイトー(CL3000363)
『アーマーブレイク六尺褌』
取得者: ブラッド・アーベントロート(CL3000390)
『光の紳士』
取得者: タマキ・アケチ(CL3000011)
取得者: ローラ・オルグレン(CL3000210)
『アーマーブレイク軍人』
取得者: グローリア・アンヘル(CL3000214)
『アーマーブレイク緋拳』
取得者: エルシー・スカーレット(CL3000368)
『アーマーブレイク銃士』
取得者: ザルク・ミステル(CL3000067)
『アーマーブレイク剛槍』
取得者: ボルカス・ギルトバーナー(CL3000092)
『アーマーブレイク六尺褌』
取得者: サブロウ・カイトー(CL3000363)
『アーマーブレイク六尺褌』
取得者: ブラッド・アーベントロート(CL3000390)
『光の紳士』
取得者: タマキ・アケチ(CL3000011)
†あとがき†
マギアスティームは全年齢!
なんでや!ねこてん関係ないやろ!(by†猫天使姫†)
なんでや!ねこてん関係ないやろ!(by†猫天使姫†)
FL送付済