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Fascinate! 世紀の発明。それは惚れ薬!?



●一人の男と一匹の幻想種
「ふははははははは! 世紀の発明が完成したぞ!」
 イ・ラプセルの片田舎。そこにある小さな小屋で一人の男が大声で叫んだ。
「飲んだものが最初に見た人間を好きになる惚れ薬! 男性なら誰もが求める薬だ! これさえあればどんな女性でも私の意のままになるだろう!」
 うむ、と頷く男性。キジンなのか四肢は機械で、顔も火傷らしい跡が残っている。長い間掃除されていないのか小屋の中は埃が舞い、どんよりとした空気が漂っていた。
「……いや、待て。この薬をどうやって飲ませる? 女性に声をかけて……いや無理無理無理! そんな大それたことできるはずがない! そんなことが出来るならこんな薬作ってないしな! わははははは!
 と、なると無理矢理拘束して……それだ! スライムを使って拘束し、しかる後に土下座して飲んでもらう! この作戦でいこう! 行くぞ、ビジー!」
 誰かが聞いたらそれはどうなんだろうかと首を傾げそうだが、当人からすれば名案のようだ。
「はい、マスター! マスターの為なら、ビジー何でもします!」
 男の声に反応して、ツボの中からスライムが顔を出す。女性の上半身の姿に形を変え、元気よく両手をあげた。かつて命を救ってもらった錬金術師のマスター。彼に報いるためならなんでもする。たとえそれがマスターが誰かと添い遂げる結果になろうとも……。
(ビジーはスライム。マスターは人間。これでいいんです……)
 そんな幻想種の秘めたる思いに気づくことはなく、男はさっそく準備を始めるのであった。

●自由騎士
「皆、重要任務だぜ」
『君のハートを撃ち抜くぜ』ヨアヒム・マイヤー(nCL3000006)は集まった自由騎士を前に、真剣な面持ちで会話を始める。
「イ・ラプセルのクルハ村外れにに一人の錬金術師がいる。そいつが飼い慣らしたスライムを使って女性を拉致するらしい」
 悪の錬金術師による村人の拉致。それは確かに捨て置けない。
「スライムは防御タンクみたいに錬金術師を守りながら戦う。後は酸のような毒を吐いてくるらしい。
 そして錬金術師はそこそこの術を使ってくる。結構攻撃的なんで気を付けてくれ」
 スライムは体力はあるが動きは鈍いとの事だ。そして錬金術師は幻想種を味方にする程度には実力があるらしい。
「そして拉致した女性に惚r……正体不明の薬を飲ませるみたいだ。その薬を回収し、俺に極秘に届けてくれ。薬の処分は俺がやるぜ。薬の奪取は絶対だぜ。絶対絶対絶対だぜ。後、姐さんには秘密にしてくれ」
 何度も薬の事を繰り返すヨアヒム。そう、それが重要なのだと真剣な瞳であった。
「いいか、絶対だぜ。その薬だけは忘れるんじゃないぞ。絶対だぞ!」


†シナリオ詳細†
シナリオタイプ
通常シナリオ
シナリオカテゴリー
魔物討伐
担当ST
どくどく
■成功条件
1.敵の全滅
 どくどくです。
 たまにはコミカルに。

●敵情報
・オルク・ハイマン(×1)
 キジン。40代男性。錬金術スタイル。女性にモテたくて惚れ薬を作るぐらいには薬学に傾倒しています。後、戦闘に影響しない程度には女性に苦手意識を持っています。
 幻想種のスライムを手なづけており、それなりに実力はある模様。
『ティンクトラの雫 Lv3』『スパルトイ Lv3』『パナケア Lv3』等を活性化しています。

・ビジー(×1)
 幻想種。水色のスライムです。戦闘中は上半身を女性の姿に変えて戦います。
 オルクを守ることを至上としています。その為に身を投げ出すことも厭いません。

 攻撃方法
液体の守り 自付 味方一人のダメージを肩代わりします。(2T)
体当り   攻近単 身体を固めて体当りしてきます。
酸噴射   魔遠範 酸を噴射し、肌を焼きます。【ポイズン1】

・スライム(×4)
 ビジーが自分の身体を分けてつくった眷属です。知性はなく、命令に従うだけの存在です。

 攻撃方法
体当り  攻近単 身体を固めて体当りしてきます。
酸噴射  魔遠範 酸を噴射し、肌を焼きます。【ポイズン1】
纏わる  攻近単 纏わりついて、動きを封じます。【スロウ1】

●薬
 オルクが作った薬です。フラスコに入っており、見ただけでわかります。オルク曰く惚れ薬。飲んで最初に見た人を好きになると言いますが……。
 オチを先に言えば失敗作です。少し苦いお酒程度の効果しかありません。キャラはそれを知っていても知らなくても構いませんが、ヨアヒムとオルクは惚れ薬だと信じて疑いません。

●場所情報
 イ・ラプセルの片田舎にある村。そのさらに外れにある小屋。女性を攫うために小屋を出た敵と遭遇する形です。
 戦闘開始時、敵前衛に『ビジー(×1)』『スライム(×3)』が、敵後衛に『オルク(×1)』がいます。

 事前付与は一度だけ可能とします。

 皆様のプレイングをお待ちしています。

状態
完了
報酬マテリア
6個  2個  2個  2個
3モル 
参加費
100LP [予約時+50LP]
相談日数
7日
参加人数
5/8
公開日
2021年02月09日

†メイン参加者 5人†




 村を訪れた自由騎士達は、騒ぎを大きくしない為にも最小限のあいさつを済ませた後に錬金術師の小屋に向かう。
「嘆かわしい。ともあれ被害を食い止めなくてはな」
 小さくため息をついて『智の実践者』テオドール・ベルヴァルド(CL3000375)は小屋に向かう。錬金術師の所業と行動について思う事はそれで終わりだ、とばかりに足を速めた。随行している部隊もテオドールに倣うように歩を進める。
「しかしヨアヒムさん、薬に御執着でしたね。どんな薬なのでしょうか、バーバラさんにも教えておかなくては」
 錬金術師が作った薬の内容を知らないと言う『みつまめの愛想ない方』マリア・カゲ山(CL3000337)。ここにヨアヒムがいれば『知ってて言ってるでしょうが。あとやめて』的なツッコミが入っただろう。
「そういう薬は、簡単にできるものではないけど、ね……」
 同じ錬金術師の見地から『紅の傀儡師』マグノリア・ホワイト(CL3000242)は呟いた。人の精神に作用する魔法は昔から存在する。だがそれも一時的だ。永遠に人の心を魅了できたのは、神であるミトラースのみ。人の身でできるとはとても思えない。
「ただまあ、そういう薬を求める人はいるんだよね。昔から」
 そして薬師の立場からリィ・エーベルト(CL3000628)は頷く。古今東西、その手の需要は尽きない。大抵は質の悪い興奮剤か、いいにおいのするお香程度だ。国によっては違法な成分などもあり、バッタモノから麻薬の類まで様々である。
「下らないな。そんな物で女性を射止めてなんになる」
 怒りを隠そうともしない『ラスボス(HP50)』ウェルス ライヒトゥーム(CL3000033)。薬により相手の意向を無視して強制的に好きにさせられた女性が幸せになるはずがない。不幸しか呼ばないモノはすぐに破壊しなくては。
 五人の自由騎士達は目的の小屋を発見し、今まさに家を出たオルクとスライムのビジーに出会う。自由騎士達の様子を見て、何かに気付いたかのように薬品を構えた。
「あれはベルヴァルド伯爵!? 確か魔術に長けた――他にも名うての自由騎士達がどうしてここに。
 そうか、この世紀の発明を奪いに来たのだな! ええい、この薬は渡さん! 薬を使ってモテモテになって……何かいいことするのだ!」
 惚れ薬を使って女性をどうするかは、ノープランだったオルク。とはいえ、無視はできない。
 妥協の道はない。自由騎士達は錬金術師を捕らえる為に武器を構えた。


「先に言っておく。お前に男としての矜持があるなら今すぐ薬を捨てろ。それが女性を好きなると言う『覚悟』だ」
「断る! そんな矜持など犬に食わせたわ!」
 ウェルスの勧告を速攻で断るオルク。予想していた通りの反応にウェルスは銃を構えて動き出す。自らの獣性を解放し、体内を流れる血液から全身を活性化させていく。強い衝動が体中にみなぎってくる。
 戦意を鋭く尖らせ、それを乗せるように銃を構えるウェルス。敵全体を視界にとらえ、その動きを逃さぬように睨みつけると同時に引き金を引いた。炎の魔力を埋めた弾丸が錬金術師たちを襲い、その身を焼いていく。
「なら加減はしない。その選択を後悔するんだな」
「まあ、どうあれ倒させてもらうので同じなわけですが」
 無表情で告げるマリア。形はどうあれ、女性を誘拐して実験に使おうとしている錬金術師だ。その思想を変えない限りは似たような事を繰り返すだろう。ここできっちりお灸をすえておかないといけないのは確かだ。
 一歩引いて後衛に移動し、杖に魔力を込める。マリアの体内で循環するマナが杖に集まり、雷光を生み出す。白い雷光は爆ぜるように空気を震わし、一直線に敵を穿った後に周囲に広がっていく。スライムたちを巻き込んだ白の爆発が戦場を照らした。
「思ったよりもしぶといですね。パナケアの効果を考えると、長引くかもしれませんね」
「そうなったらボクの回復でどうにかするよ」
 マリアの言葉に頷くリィ。敵の攻勢はどちらかというと防御寄りだ。纏わりついて動きを阻害したりと面倒なものが多い。回復は意外と重要かも、と気合を入れ直すリィ。棍を握りしめ、呼吸を整える。
 ビジーの繰り出す毒。リィは瞳に魔力を込めてその成分を判断し、医療知識に直結させてどうすべきかを判断する。急ぎ呪文を唱え、魔力を展開して毒を払うための術式を展開した。酸を中和する成分が降り注ぎ、仲間の毒を払う。
「それにしても惚れ薬か。結構いい値段になるんだよね。真偽問わず」
「口にするまでなら冗談と聞き流そう。騎士が斯様な商売に与するはずがないからな」
 小さく咳払いをするテオドール。貴族という立場上、国内に妖しい薬を流通させる等と言う行為は見過ごすわけにはいかない。自由騎士と言う立場はどちらかというとそう言った商売人を拿捕する立場だ。
 意識を切り替えるように黒の杖と白の短剣を手にし、戦場に挑むテオドール。武器に集まった魔力は死者の嘆きを思わせる冷えた縛鎖。白き帯が展開され、敵に纏わりついてその動きを封じていく。テオドールの圧倒的な魔力が戦場を支配する。
「汝等もだ。悪辣な薬を流布させるわけにはいかん」
「まあ、本当にそう言った類の薬が出来たとは思えないけど」
 言って肩をすくめるマグノリア。薬の開発には多くの検証が必要になる。同じ条件で多くの実験を重ね、一定数以上の成功を収めなければ完成とは言えない。少なくともオルクがそれらをクリアしていると言う風には見えない。
『SHAMROCK』と『HOLY・RELIC』の二種類の聖遺物を手に、魔力を展開するマグノリア。赤い光が聖遺物から解き放たれ、それは二本の矢となって戦場に穿たれる。曲線と直線の二つの軌跡が敵を惑わし、その身体を穿っていく。
「出来れば平和的に解決したいんだけど……投降する気はあるかな?」
「そんなつもりはない! この歴史的発明を闇に封じるなど、誰にもさせやしない!」
「さすがです、マスター!」
 マグノリアの降伏勧告を拒絶するオルク。それに感銘を受けるスライムのビジー。どうあれ戦う気も惚れ薬を使う気もまだ折れてないようだ。
 自由騎士達は気を緩めずに、戦いに挑む。


 オルクはいろいろ残念な人間だが、けして弱い錬金術師ではない。
 ビジーに自身を護らせ、同時に相手の後衛を狙う程度の戦略はもっている。
「いたいですね。ですがまだまだです」
「ボクを狙うとは、中々いい目をしているね」
 後衛に向けられた集中攻撃で、マリアとリィがフラグメンツを燃やされるほどのダメージを負う。
「やはり前衛は慣れぬな」
 スライムの攻撃を受けて、テオドールもフラグメンツを削られた。
「万人に効く薬なんてないよ。効果を確認するには、たくさんのデータが必要だ」
 戦いながらマグノリアはオルクに語りかける。
「僕には、何をもって出来た……と言っているのかが分からないね」
「無論、データ検証は大事だ。だからこその実践!
 自主的に飲んでもらったときのパターン。予期せぬタイミングで飲んでもらったときのパターン。後は匂いを嗅いだ時のパターンなどだ!」
「無理矢理飲ませる事はしないのかな……? 相手が抵抗するパターンとか」
「じょ、女性に行動を強いるなどそんなことが出来るなら苦労せんわ!」
 マグノリアの言葉に、顔を背けながら応えるオルク。
「ふん。惚れ薬で無理やり気持ちを変えるくせに」
 オルクの言葉に鼻を鳴らすウェルス。
「その薬を飲ませた女性は確実に不幸になる。本人の意思や気持ちを完全に無視した、強制された愛なんだからな。
 お前は女性にモテたいんじゃない。女をただ自分の言う事を聞く人形にしたいだけのクズだ」
「正にその通り。惚れ薬はまさに心を変える薬だからな。では問おう。それの何処が悪いと言うのだ。
 汝ら自由騎士は他国を力で蹂躙し、従えた。それは他国の意志を組んでの行動なのか? その銃で、その刃で、その魔力で他国を強制的に従えたのではないのか? 惚れ薬で強制的に心を変えるのと、何が違うと言うのだ?」
「俺達はそこで苦しめられている連中を助けるために戦ったんだ。お前のようなクズと一緒にするな」
 オルクの言葉を一蹴するウェルス。戦争はそういう一面こそあるが、自由騎士達はただ我欲のために戦ったわけではない。
「然り。確かに我々は武力をもって他国を制した。そこに不幸がなかったかと言われれば否だ」
 ウェスルの言葉を継ぐようにテオドールが言葉を重ねる。
「他国の兵士の命を奪い、生活を奪い、我々の支配下に置いた。それは事実だ」
「それは薬で人を変えるのと何が違う? いや、惚れ薬は相手に『不幸』と思わせないだけマシではないのか?」
「それはまやかしだ。事実から目を逸らし、偽の幸せに溺れさせているに過ぎない。そんな事を許すわけにはいかない」
 国を治める立場として、きっちりと言い放つテオドール。不幸はある。だけど現実から目を背けてはいけない、と。
「偽の幸せでも、当人が幸せならいいのではないのか! 偽の幸せや愛を否定するその価値観の押し付けこそが傲慢なのではないのか!」
「まあ、薬は確かにそうだよね。『痛み』や『苦痛』を誤魔化したり治したりするんだし」
 うんうんと頷くリィ。『自然』のままが最高というのなら、病気にかかった者を癒すことはできない。薬学や医学は人に手を加えるのだ。それは『自然』ではない。薬とはそう言った『苦しい現実』を癒すためにあるのだ。
「おお、では共にこの薬の効果を確かめようではないか! えーと……性別どっち?」
「どっちだと思う? あとキミを放置すると面倒なことになるから、倒させてもらうよ」
 オルクの問いをはぐらかし、リィは仲間を癒す。
「そうですね。それがオーダーですので倒させてもらいます」
 無表情のまま頷いて、マリアが魔力の炎を放つ。惚れ薬にはあまり興味がないとばかりに攻撃を重ねていく。
「その薬は飲んで最初に見た人を好きになるようですが、今ここで瓶を割ってぶちまけたらかかるのは貴方ですね。どうなるんでしょうか?」
「う、それは錬金術師として興味があるが、やめてくれ!」
「冗談です。仕事はきっちりこなしますので」
 無表情のまま淡々と告げるマリア。本気か噓かわからない。
 多少のダメージこそあるが、自由騎士達は確実に錬金術師たちを追い詰めていく。
「ま、ますたぁ……」
 守りの要であるビジーが戦闘不能になれば、あとは雪崩れるように自由騎士がオルクを攻め立てる。
「お前の薬と思想は確実に不幸を呼ぶ。それを見過ごすわけにはいかない」
 他国の支配を見てきたウェルスは抑揚なくそう告げて、引き金に指をかける。疲弊したオルクにそれを止める術はない。
「だから俺はお前を止める。殺してでもだ」
 乾いた火薬の音が響き、衝撃がオルクの身体を揺らす。
 そのまま意図が切れた人形のように倒れたオルク。その音が、戦闘の終わりを告げた。


「マスター! マスター!」
「……生きている、だと!?」
「良かったぁ、マスター!」
 額を銃で撃たれたオルクだが、女神の権能の効果で命に別状はなかった。深いダメージで動くことはできないが、後遺症などはなさそうだ。スライムのビジーに抱き着かれながら、困惑した表情を浮かべている。
「殺しても止めるんじゃなかったの?」
「あんな奴の命を奪っても面白くないからな」
 ウェルスはつまらなそうにため息をつきながら、オルクの部屋の中を探していた。無造作に置かれている薬品や実験の結果。それらをすべて破棄していく。惚れ薬のレピシなど、この世にあってはならない。
「この薬、あのスライムに飲ませるのも面白いと思うんだけどな」
 オルクに抱き着くビジーを見ながらリィは呟く。どう見ても思慕を抱いている幻想種。そんな彼女に飲ませれば、オルクはどう思うだろうか? 惚れ薬は成功したと勘違いするか、或いは別の物語が生まれるか。少なくとも面白いことにはなりそうだ。
「『魔女の秘薬』『オードリ村のおまじない』『クラムル塔のレミー姫』……それっぽいモノからただのお伽噺までいろいろだね」
 マグノリアは資料を一つ一つ確認していた。どれもこれも、その気になれば本屋で探せそうな本と資料である。恐らく古本屋あたりを廻ったのだろう。一山いくらの古本だ。効果のほどはお察しである。
「誘拐は未遂どころか未実行であるが故に罪には問わぬ。傷の痛みと資料の破棄をもって処罰としよう。努々、反省するのだな」
 テオドールはオルクに向かってそう告げる。資料も破棄し、薬も回収した。再犯の可能性は皆無ではないが、その時は熱いお灸を据えればいい。犯してもいない罪で投獄するのはさすがに法に反する。
「では帰りましょ。ヨアヒムさんにお薬を渡さないと。後、バーバラさんに出会ったらこのことを報告しましょう」
 マリアの言葉に自由騎士全員が首を縦に振る。そこに容赦と慈悲はなかった。マリアもオーダー通りきちんと約束は守ったのだから問題ない。ただ、世間話的にバーバラに『こんな依頼があったんですよ』というだけである。
 かくして、自由騎士達は帰路につくのであった。

 こうして残念な錬金術師オルクの計画は自由騎士により阻まれた。
 惚れ薬の資料を燃やされたオルクだが、今回の反省を生かして『死ぬほどのダメージを受けても回復する薬』の研究に取り掛かったとようだ。それをどう使うかはわからないが、惚れ薬よりはマシだろうと言う事で様子見となった。
 近郊の村人達は、今日も平和に過ごしている。

 後、ヨアヒムはバーバラにしっかりしばかれた。


†シナリオ結果†

成功

†詳細†


†あとがき†

「違うんだ聞いて来て姐御、惚れ薬なんて者が世に出ちゃいけないから秘密裏に回収しようとしただけで、そんなものが出回ろうとしてるなんて知れたら大騒ぎになるから皆には内緒にしていただけで!
 そうそう、そんな薬なんか使うわけないじゃないか。やだなぁ。当然だよ。さすが姐御、分かってるじゃないか。だから呪文の詠唱と止めてくれると――――!」

ちーん。
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