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【アクアフェスタ】Xanadu! 夏の美を示せ!

●ミラージュドラゴン――Xanadu
かつて、一匹の龍がいた。
流体にして風、空気にして刃。一の姿が十の形状を持ち、十の腕が百の武具となる。変幻自在の形を持つ水の龍。無限にして一。一にして夢幻。
ザナドゥ――永遠の理想郷の名を冠した竜に対抗する術はない。剣も魔もかの者の前には等しく児戯。そよ風にすらならない無駄な行為。人は龍の暴威に恐れ、人身御供を捧げようとまで追い込まれる。
しかし優しき女神は語る。かの龍は武で相対するのではない。夏の美をもって挑むのだと。
その言葉に従い、夏の美しさを詰め込んだ衣を纏い挑めば、ザナドゥは我を失い咆哮する。
「めっちゃええやん! ボンキュボン、の褐色にそのビキニ! 艶やかなラインは見てるだけでもその柔らかさが感じられて、褐色肌が健康さを見せつける。正に夏の乙女! 見てるだけで元気もりもりやー!」
「ああ、白ワンピース! 麦綿帽子に白ワンピース! 草原に立ち、微笑む姿はまさに伝説の光景! 誰もが夢見た理想郷はここにあったんや! ああ、空想はここに具現化する! これこそ真夏の白い幻想なんや!」
かくして龍に刃が通じるようになり、討伐に成功する。
しかし、かつて倒されたはずの竜が今、この地に現れようとしていた。
●そんな戯言をこのペストマスクが真剣に語ったと思いねぇ
「…………………はい?」
自由騎士達はただそう呟くしかできなかったという。途中までは結構シリアスだったのに、急にノリが変わったのだ。なおこれでも尺の都合で半分削ったという。
「水着かサマードレスを着ないとダメージを与えられない幻想種が現れたんで、着て倒してきてくれ」
そんな疑問を聞かなかったことにするかのように 『ペストマスクの医者』サイラス・オーニッツ(nCL3000012)は言い放つ。手助けしたいんだけど水着とかサマードレスないから無理だわー、と棒読みで言いながら。
「色々ツッコミどころあるけど、なんで? どうしてその姿でないといけないの? あとドラゴン? えええええ!?」
「そういう事もある。アクアフェスタに乱入される前に頑張ってくれ」
何を言っても表情一つ変えずに――ペストマスクで表情見えないけど、間違いなく変わってない――言い放つサイラス。正式な依頼書まであるので、嘘ではないのは確かなのだ。こうなれば行くしかない。
かくして自由騎士達は全然納得できないまま、道すがら報告書を確認しつつ現地に向かうのであった。
かつて、一匹の龍がいた。
流体にして風、空気にして刃。一の姿が十の形状を持ち、十の腕が百の武具となる。変幻自在の形を持つ水の龍。無限にして一。一にして夢幻。
ザナドゥ――永遠の理想郷の名を冠した竜に対抗する術はない。剣も魔もかの者の前には等しく児戯。そよ風にすらならない無駄な行為。人は龍の暴威に恐れ、人身御供を捧げようとまで追い込まれる。
しかし優しき女神は語る。かの龍は武で相対するのではない。夏の美をもって挑むのだと。
その言葉に従い、夏の美しさを詰め込んだ衣を纏い挑めば、ザナドゥは我を失い咆哮する。
「めっちゃええやん! ボンキュボン、の褐色にそのビキニ! 艶やかなラインは見てるだけでもその柔らかさが感じられて、褐色肌が健康さを見せつける。正に夏の乙女! 見てるだけで元気もりもりやー!」
「ああ、白ワンピース! 麦綿帽子に白ワンピース! 草原に立ち、微笑む姿はまさに伝説の光景! 誰もが夢見た理想郷はここにあったんや! ああ、空想はここに具現化する! これこそ真夏の白い幻想なんや!」
かくして龍に刃が通じるようになり、討伐に成功する。
しかし、かつて倒されたはずの竜が今、この地に現れようとしていた。
●そんな戯言をこのペストマスクが真剣に語ったと思いねぇ
「…………………はい?」
自由騎士達はただそう呟くしかできなかったという。途中までは結構シリアスだったのに、急にノリが変わったのだ。なおこれでも尺の都合で半分削ったという。
「水着かサマードレスを着ないとダメージを与えられない幻想種が現れたんで、着て倒してきてくれ」
そんな疑問を聞かなかったことにするかのように 『ペストマスクの医者』サイラス・オーニッツ(nCL3000012)は言い放つ。手助けしたいんだけど水着とかサマードレスないから無理だわー、と棒読みで言いながら。
「色々ツッコミどころあるけど、なんで? どうしてその姿でないといけないの? あとドラゴン? えええええ!?」
「そういう事もある。アクアフェスタに乱入される前に頑張ってくれ」
何を言っても表情一つ変えずに――ペストマスクで表情見えないけど、間違いなく変わってない――言い放つサイラス。正式な依頼書まであるので、嘘ではないのは確かなのだ。こうなれば行くしかない。
かくして自由騎士達は全然納得できないまま、道すがら報告書を確認しつつ現地に向かうのであった。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.夏の美を見せつけろ!
どくどくです。
皆の水着とかサマードレスとか見てみたい!
●敵情報
・ザナドゥ
ミラージュドラゴン。千変万化の幻影龍。大きさも2mから100mとまで言われています…………が、本当に幻影で、本体はアマノホカリから流れてきたタヌキの幻想種です。全部タヌキの化かしです。名前は藤玄京(とうげんきょう)。
ですが仙術級の幻影能力とどくどくの悪ふざけで難易度ベリーハード相応の防御力と高攻撃力&高魔法力を有しています。通常攻撃しかしませんが、一撃でギャグキャラの如く吹き飛ばされます。
ですが、水着やサマードレスに着替えた者へは難易度相応までに能力が減衰します。そしてその美しさをほめたたえます。何故かって? 夏の魔力なんだよ!
●場所情報
イ・ラプセルの何処か。野外です。アクアフェスタに乱入しようとするザナドゥを止める形です。
屋外用の着替え室とかは用意してくれたようです。
●で、これどういいうシナリオなの?
ぶっちゃけ、皆さんの水着やサマードレスをザナドゥを介してどくどくがほめたり自慢したりするシナリオです。
プレイングはどのような水着やサマードレスを着ているか(イラストがあるならイラスト参照でも可)を書いてください。出来るなら自己アピールも。戦闘プレ? 適当でいいです。それこそ『倒す!』の一言で倒せます。
皆様のプレイングをお待ちしています。
皆の水着とかサマードレスとか見てみたい!
●敵情報
・ザナドゥ
ミラージュドラゴン。千変万化の幻影龍。大きさも2mから100mとまで言われています…………が、本当に幻影で、本体はアマノホカリから流れてきたタヌキの幻想種です。全部タヌキの化かしです。名前は藤玄京(とうげんきょう)。
ですが仙術級の幻影能力とどくどくの悪ふざけで難易度ベリーハード相応の防御力と高攻撃力&高魔法力を有しています。通常攻撃しかしませんが、一撃でギャグキャラの如く吹き飛ばされます。
ですが、水着やサマードレスに着替えた者へは難易度相応までに能力が減衰します。そしてその美しさをほめたたえます。何故かって? 夏の魔力なんだよ!
●場所情報
イ・ラプセルの何処か。野外です。アクアフェスタに乱入しようとするザナドゥを止める形です。
屋外用の着替え室とかは用意してくれたようです。
●で、これどういいうシナリオなの?
ぶっちゃけ、皆さんの水着やサマードレスをザナドゥを介してどくどくがほめたり自慢したりするシナリオです。
プレイングはどのような水着やサマードレスを着ているか(イラストがあるならイラスト参照でも可)を書いてください。出来るなら自己アピールも。戦闘プレ? 適当でいいです。それこそ『倒す!』の一言で倒せます。
皆様のプレイングをお待ちしています。
状態
完了
完了
報酬マテリア
5個
1個
1個
1個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
6日
6日
参加人数
8/8
8/8
公開日
2019年09月13日
2019年09月13日
†メイン参加者 8人†
●
「え、ええと……水着かサマードレスを着ないと倒せないドラゴン、ですか?」
困惑する『その瞳は前を見つめて』ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)。改めて口にしてもその意味は本当にわからない。だが幻想種を常識に当てはめてはいけないのだろうと無理やり自分を納得させた。いやまあ、それにしたって。
「だいぶ変わったドラゴンさんみたいですねー、あはは」
同じく無理やり自分を納得させる『蒼光の癒し手(病弱)』フーリィン・アルカナム(CL3000403)。よくは解らないが、そういうものらしい。どうあれアクアフェスタに乱入されるわけにはいかないので、こうしてやってきたわけのだ。
「まあ。皆様サイラス様の仰ることが信じられないわけでもないのでしょう?」
笑顔で『咲かぬ橘』非時香・ツボミ(CL3000086)が告げる。いつもと口調を変えて喋っているのは、サマードレスを着た際の気分である。少し引いてる皆を見て、その反応を楽しんでいるあたりがツボミらしいと言えよう。
「誰じゃあの美少女?」
そんなツボミを見て『イ・ラプセル自由騎士団』シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)が首を捻る。本気でツボミの姿を見て誰の事かわかっていない様子だ。人間、第一印象は大事なんだなぁ。
「ドラゴンを追い返すためにも、堂々としていきます!」
水着姿のティラミス・グラスホイップ(CL3000385)は顔を赤らめながら道を進む。現場に着替えスペースあるって言っているのだが『夏はこれが正装なんです』とばかりに堂々と歩いている。通りすがった人の視線が刺さるが、正装だから恥ずかしくないもんっ。
「そうね。ドラゴンスレイヤーの称号をゲットしてやるわ」
威風堂々と『緋色の拳』エルシー・スカーレット(CL3000368)が言い放つ。水着で戦うという事は防御力ゼロかー、などと思いながらでも普段の戦闘服も結構露出がごにょごにょ。ともあれ格闘家として戦士として龍に挑むのは心躍るものがある。
「げんそーしゅってのはヘンなのが多いね!」
うんうんと頷きながら『元気爆発!』カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)は今まで相対した幻想種を思い出していた。おもにどくどくST関連。どうあれ人間と価値観が違う知識生命体だ。人から見れば不思議なのは致し方ない。
「奇妙な龍だが、イ・ラプセルの祭りの邪魔はさせない」
『背水の鬼刀』月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)はそう言って太刀に手をかける。龍自体が伝説の生き物なのだが、それにしたって奇妙であることには変わりない。どうあれ倒す方法が分かっているのなら、それに従って戦うだけだ。
「ふははははは! 愚かなる人間どもめ。ここをザナドゥの領域と知っての狼藉か。
許してほしければお酒と御飯をお供えして回れ右するがいい! 乾し肉よりも魚であるならグッド」
そんな自由騎士の前の前に、20mを超す巨大な龍が現れる。どちらかと言うと蛇に近く、アマノホカリ産の龍に近い。
「あ、今着替えるんで少し待ってもらえます?」
「あい。ゆっくりなー」
自由騎士は龍に手をあげて、用意してあった着替えスペースに入っていく。そして律儀に待つ龍。
夏の美を見せる戦いが、今ここに始まる。
…………戦い?
●
「先ずはワシからじゃ!」
一番槍を取ったのはシノピリカだ。
「我が夏の装い、喰らってみせよー!」
どーん!ばばーん! どたぷ〜ん♪ と効果音が鳴った。あ、ザナドゥの幻聴魔法です。あとスポットライトの幻光も。
「まずはこの艶めく色合いじゃ! 我ながら肌の白さには自信があるが、それとマッチした黒の装い! さらに、我が国を象徴する水のワンポイント! コントラストが目にも涼やかじゃろ?」
「これは! 水の国に現れた一つの華! 鍛えられた肉体に凝縮された美しき肢体! あかん、これは子供に目の毒や! せやけどこの姿を見て子供は育つ。そう、大人の魅力とはかくあるべきなんやー!
白の麦わら帽子に青のリボン。清楚さを失うことなく、同時に水着に包まれた豊満な体が大人の魅力をふんだんに魅せてるで! 相反すると思われた清楚とセクシーの融合! これが1819年の大人の最前線やー!」
吼えるザナドゥ。カンカンカンカーン! と鐘がなった。
「はい! 素敵なムチムチです!」
「解説のフーリィンさんはああいった女性をどう思いまっか?」
「正に大人の女性と言った感じですね! 倒れるお姉さん。恋慕ではなくいい先輩として頼っていきたい人です!」
なんかいつの間にか解説に回っていたフーリィンであった。やっぱり掲示板は一週間ほど置いた方がいいのかな、とスタッフ間で議題が上がった夏の夜。メタい。
「そんなフーリィンさんのドレスはまさに白無垢な浴衣! 花の意匠が涼し気な雰囲気を醸し出し、フーリィンさんの清楚さを際立たってるで! 夏の夜、祭りに向かう階段の上で微笑むあの子! そう、そんな青春過ごしたかった!
しかしワイは知ってる。そう、その奥に秘められたエメラルドに!」
言うなり指を鳴らすザナドゥ。その瞬間、フーリィンの浴衣の帯が外れ、その中にh目られた水着がさらけ出される。
「にゃあああああああああ!? ちょ? 髪型まで変わってる! ええええええ!?」
「白の肌を包み込む青のビキニ! 隠そうにも隠し切れない成長しきった豊満な胸と太もも、後お尻! 清楚な姿に隠れた素晴らしき青の宝石! 秘めたる魅力こそまさに乙女! ああ、ほんまごっそさん」
「何がごっそさんなんですかー!?」
慌てて浴衣を羽織るフーリィン。
「はい、次は私ですね」
空気を変えるようにツボミが言い放つ。その恰好はまさに隙なき乙女。麦わら帽子に三つ編みおさげ、白のサマーワンピース。編み籠、編みサンダル、やや色白の肌!
「乱入は駄目です! イベントが中止されちゃうでしょ!」
指一つ立てて、ぷんすかと言った感じで頬を膨らませて怒るツボミ。普段の彼女を知るものが見れば、腹抱えて笑い転げていただろう。
「おおおおおお……。まさかこの翁、この光景をもう一度見ようとは思わなかったわ。汝、白く服を纏いて緑の草原で微笑む乙女。伝説はここによみがえったで。この光景よ永遠に。あかん、尊過ぎて目がくらむ……!」
「口調バラバラですよ」
「違うんや! あまりのアレに心が死んで……こう、分かれ!」
分かるか。ザナドゥの叫びに自由騎士全員が無言でツッコんだ。
「中々ダメージを追っているようですね。では!」
言ってポーズを決めるティラミス。体をわずかにくねらせて、体の各所を魅せるように突き出す。
「ふふ、夏の陽気にふさわしいセクシーかつ大人の魅力にあふれる水着です!」
「ウサギ! ウサミミを基点とした白の肌と未来を感じさせる成長途中の身体はセクシーよりも健康的な美しさを感じさせるで! それでいて水着そのものはビキニタイプのセクシー型! 夏の陽気で攻め攻めになったガールの冒険着や!
しかし気ぃ付けや、お嬢さん。それだけ派手な水着やったら言いよってくる男も多い! しかしそれも一夏の経験。若いという事は恐れを知らぬこと。様々な行動を重ね、生きていくんや……」
「? なんで残念な顔してるんです? え? 紐? ほどけてる……ええええっ!?」
ポーズを決め続けたティラミスは、ザナドゥの指摘に水着のひもを押さえる。セーフ! 多分セーフだから、と言いながら下がっていくティラミス。
「じゃあ……いくわよ」
威風堂々、とばかりにエルシーが前に出る。その姿、正に凛としていた。千変万化のミラージュドラゴンを前に、勝つ自信があると言わんがばかりである。
「くっ……! これは強敵や! 自分の長所を思いっきり伸ばしてきた形やな!
褐色に白! それだけでも王道やのに各所に秘められた細かな配慮! 赤髪のポニーテール! ビキニの日焼け! 花の髪飾り! そして何よりもこぼれそうなほどの胸と形のいい臀部!
まさにセクシー! その一点をここまで強調し、そして高めてくるとは! ありとあらゆる小細工をそのセクシーさで吹き飛ばす。例えるなら褐色の強打! そのインパクトだけでご飯がもりもり食えるで!」
「ふふ。この水着はさらなる可能性を秘めているのよ」
「……なんやと!? まさかの二段変形!」
「激しい動きをすると、ポロリしちゃうかも。ねえ、どうする?」
「恐ろしい子……! 限界までのチキンレースや……!」
なお無修正バージョンは後日発売予定です(しません)。
「……本当に、こういう格好をしないと駄目なんですか? サイラスさんが嘘を言うとは思えませんけど……」
もじもじとしながらティルダが前に出る。いろいろばいーんだったりぼいーんだったりする参加者の中、控えめな胸のティルダは控えめな態度をとっていた。
「羽根に合わせた淡紫のフレアビキニ! 腰の白いリボン! うっすらとした紫色が白い肌を強調し、フリルが可愛らしさを際立ててるで! 肩を隠す白い上着は、刀を納める鞘の如く! あえて脱がないその恥じらいこそがお嬢ちゃんの魅力を増加させてるわ!
幼い事が魅力がないんやない。幼さには幼さの魅力がある! 美しいという事に究極の形はない。無限の可能性こそが美の探求なんや。そういう意味で未来の可能性が秘められたお嬢ちゃんの格好はまさにベネ! その可愛らしさだけで10年は生きてられるわ!」
褒めるザナドゥ。ティルダとしては小さな胸がコンプレックスなのであまり連呼はされたくないのだが、可愛らしいと言われて悪い気分はしない。あとどくどくさんはろりこんじゃない。
「いえーい! それじゃあ、私だね!」
待ってました、とばかりにカーミラが踊りでる。元気よくジャンプするたびに胸が大きく揺れ、アピールするように踊ればキラキラしたオーラが光り輝く。
「元気! まさにその一言に尽きる! 赤のリボンとビキニはまさに活発的や! そしてそれを損なわないお嬢ちゃんの身体能力! そして放たれるアイドル性! そのインパクトは、脳内に砂浜で元気に踊るお嬢ちゃんが素で再生できる程や!
褒めるべきは元気なだけやない! 内に秘めたるお嬢ちゃんのパワー! 二つの胸のふくらみは、正に凶器! 幼い体にそれだけの武器を持ち、そしてそれを余すことなく披露している。質量イズパワー! たゆんイズパワー! 単純にして明解な答えや!」
「やったー! もっと褒めろー!」
「ええで。強固な一撃を放つ格闘家。その鍛えられた足! 足首から太ももにかけてのラインはまさに芸術。抜かば切れる刀の如く! そしてそこから臀部にかけての柔らかさは天国! そこは心病みし時、誰もが求めるパライソなんや!」
そろそろおちつけ。どくどくも。
「ふむ、ヨツカはよくわからないがこれでいいのか」
イ・ラプセルの文化はよくわからないヨツカ。サマードレスを知り合いにコーディネイトしてもらったのだが……。
「ワイルド! 緑基調のワイシャツは夏と見事にマッチし、着ている人の野生を際立たせる! 森でも海でも緑は死なへん! 自然の雄大さと厳しさを示すその色を着こなすには、相応の『凄み』がいる。あんさん、それを兼ね備えてる方やな?
開襟ワイシャツにハーフパンツ。サングラスに焼肉。素材の味を全く殺すことなく、むしろ加速させる組み合わせや! 和装が柳の風ならば、これは南国の風! 熱く、それでいて全てを包み込む雄大な自然の男の生き様や!」
「? なんでヨツカがアマノホカリの格好をしていると知っているんだ?」
「ぎっくーん! ちゃうで。同郷で見たことあるとかそんなんちゃうで。なんとなくそんな気がしたんや。そうやで! それ以外ないからな!」
色々誤魔化すザナドゥ。しかしまあ、正体バレバレなのである。
「あ、こっち来たらあかんで。ほら、それ以上近づいたらこの百の刀がうなりをあげて、あ。もしかして、バレてる?」
うんと頷く自由騎士達。そのまま武器を構え、戦闘に挑む――
●
「この一刀、竜をも割く」
「どーん! やりゃー!」
「私は回復に回りますわ。皆様頑張ってくださいませ」
「やっぱり胸が小さいのを言われるのは少し……」
「あ、ヤバ。ポロリした。あれ、もしかして私だけじゃない? 紐ビキニとか危ないしね」
「あわわわわ! エ、エロくなんかありません!」
「ははははは恥ずかしくないですからね! 水着だから仕方ないんです!」
「ウム。あれが若さか。イ・ラプセルの芸人魂は不滅じゃな!」
「もー、あかーん」
ドカバキビシ! 戦いは終わった。
●
そして竜の幻影が消え、そこには体長1mほどのタヌキ型幻想種がいた。
「龍ではなく、狸の化生であったのか!? これは……倒すより、むしろ愛でたいのじゃ」
「かまってほしかったの? あんまりイタズラしちゃダメよ? お姉さんと約束、できるわよね?」
シノピリカとエルシーが狸を捕まえ、愛でるように撫でる。
「ええい、ワシこう見えても三百を超えるオオダヌキなんやで……おふぅ」
威厳を示そうとするが、すぐにお腹をむき出しにして服従のポーズを取るタヌキ。
「正体見たり、枯れ尾花、か。鍋にしてやってもいいが、同郷の誼だ。これ以上悪さをしないなら祭りを楽しめ」
「やめろー! 泥舟と鍋はトラウマなんやー! ……まあ、引き際が肝心という事で勘弁してやろう」
呆れるように言うヨツカ。それに対して、必死になって首を振るタヌキ。過去に色々あったらしい。
「まあそんなことはどうでもいい。――飲め!」
タヌキを治療した後に、ツボミは酒とつまみを置いて告げた。お嬢様設定は投げ捨てたようだ。
「水着が好きなようだな。土産に暮れてやろう」
そこにはツボミが撮った写真集があった。水の女神様とかヘルメリアの自爆マニアとかその辺りの。
「ほほう、なかなかいいものをお持ちで」
「貴様の幻影でこれらの娘達にいろんな衣装着せることはできるか?」
「くっくっく、お主も悪よのぅ」
言ってツボミとタヌキは大笑いする。
「しかし次はどんな写真が良いかとか衣装が良いかとか考えておってだな……だが一人では考えが固まる。故に貴様の意見が聴きたい!」
「基本は衣装交換であろう。誰かと誰かの衣装を変えてみる。神同士の衣装交換とかええんとちゃう? 全神様コンプ出来たらまさしくゴッドやね!
遠くヘルメリアの機械的衣装と言うのもありやもしれぬ。いやいや、こうなったら奇を狙って男装と言うのもベネ。新たな層を狙えれば、更なる飛躍が望めるだろう」
顎に手を当てて語るタヌキ。っていうかほぼどくどく。
「いいなー。それ!」
げらげら笑い合う二人。そのまま酒を一気に口にした。
「よーし、呑むぞー! お前らも付き合えー!」
「せっかくやー。風景も酒屋みたいに幻影作ったるわー!」
出来上がった親父っぽいノリに、うんざりしながら宴に付き合う自由騎士達。当然水着もしくはサマードレスのままである。
奇妙なノリの宴は、夜中まで続いたという。
かくしてアクアフェスタに奇妙な龍が参入することはなかった。
しかし忘れてはならない。来年のアクアフェスタに水着とサマードレスがある限り、このような闖入者がまた現れる事を!
CWの許可さえもらえれば、(責任ぶん投げ)、来年はもっと過激でエロティカな祭りになるであろうことを!
「え、ええと……水着かサマードレスを着ないと倒せないドラゴン、ですか?」
困惑する『その瞳は前を見つめて』ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)。改めて口にしてもその意味は本当にわからない。だが幻想種を常識に当てはめてはいけないのだろうと無理やり自分を納得させた。いやまあ、それにしたって。
「だいぶ変わったドラゴンさんみたいですねー、あはは」
同じく無理やり自分を納得させる『蒼光の癒し手(病弱)』フーリィン・アルカナム(CL3000403)。よくは解らないが、そういうものらしい。どうあれアクアフェスタに乱入されるわけにはいかないので、こうしてやってきたわけのだ。
「まあ。皆様サイラス様の仰ることが信じられないわけでもないのでしょう?」
笑顔で『咲かぬ橘』非時香・ツボミ(CL3000086)が告げる。いつもと口調を変えて喋っているのは、サマードレスを着た際の気分である。少し引いてる皆を見て、その反応を楽しんでいるあたりがツボミらしいと言えよう。
「誰じゃあの美少女?」
そんなツボミを見て『イ・ラプセル自由騎士団』シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)が首を捻る。本気でツボミの姿を見て誰の事かわかっていない様子だ。人間、第一印象は大事なんだなぁ。
「ドラゴンを追い返すためにも、堂々としていきます!」
水着姿のティラミス・グラスホイップ(CL3000385)は顔を赤らめながら道を進む。現場に着替えスペースあるって言っているのだが『夏はこれが正装なんです』とばかりに堂々と歩いている。通りすがった人の視線が刺さるが、正装だから恥ずかしくないもんっ。
「そうね。ドラゴンスレイヤーの称号をゲットしてやるわ」
威風堂々と『緋色の拳』エルシー・スカーレット(CL3000368)が言い放つ。水着で戦うという事は防御力ゼロかー、などと思いながらでも普段の戦闘服も結構露出がごにょごにょ。ともあれ格闘家として戦士として龍に挑むのは心躍るものがある。
「げんそーしゅってのはヘンなのが多いね!」
うんうんと頷きながら『元気爆発!』カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)は今まで相対した幻想種を思い出していた。おもにどくどくST関連。どうあれ人間と価値観が違う知識生命体だ。人から見れば不思議なのは致し方ない。
「奇妙な龍だが、イ・ラプセルの祭りの邪魔はさせない」
『背水の鬼刀』月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)はそう言って太刀に手をかける。龍自体が伝説の生き物なのだが、それにしたって奇妙であることには変わりない。どうあれ倒す方法が分かっているのなら、それに従って戦うだけだ。
「ふははははは! 愚かなる人間どもめ。ここをザナドゥの領域と知っての狼藉か。
許してほしければお酒と御飯をお供えして回れ右するがいい! 乾し肉よりも魚であるならグッド」
そんな自由騎士の前の前に、20mを超す巨大な龍が現れる。どちらかと言うと蛇に近く、アマノホカリ産の龍に近い。
「あ、今着替えるんで少し待ってもらえます?」
「あい。ゆっくりなー」
自由騎士は龍に手をあげて、用意してあった着替えスペースに入っていく。そして律儀に待つ龍。
夏の美を見せる戦いが、今ここに始まる。
…………戦い?
●
「先ずはワシからじゃ!」
一番槍を取ったのはシノピリカだ。
「我が夏の装い、喰らってみせよー!」
どーん!ばばーん! どたぷ〜ん♪ と効果音が鳴った。あ、ザナドゥの幻聴魔法です。あとスポットライトの幻光も。
「まずはこの艶めく色合いじゃ! 我ながら肌の白さには自信があるが、それとマッチした黒の装い! さらに、我が国を象徴する水のワンポイント! コントラストが目にも涼やかじゃろ?」
「これは! 水の国に現れた一つの華! 鍛えられた肉体に凝縮された美しき肢体! あかん、これは子供に目の毒や! せやけどこの姿を見て子供は育つ。そう、大人の魅力とはかくあるべきなんやー!
白の麦わら帽子に青のリボン。清楚さを失うことなく、同時に水着に包まれた豊満な体が大人の魅力をふんだんに魅せてるで! 相反すると思われた清楚とセクシーの融合! これが1819年の大人の最前線やー!」
吼えるザナドゥ。カンカンカンカーン! と鐘がなった。
「はい! 素敵なムチムチです!」
「解説のフーリィンさんはああいった女性をどう思いまっか?」
「正に大人の女性と言った感じですね! 倒れるお姉さん。恋慕ではなくいい先輩として頼っていきたい人です!」
なんかいつの間にか解説に回っていたフーリィンであった。やっぱり掲示板は一週間ほど置いた方がいいのかな、とスタッフ間で議題が上がった夏の夜。メタい。
「そんなフーリィンさんのドレスはまさに白無垢な浴衣! 花の意匠が涼し気な雰囲気を醸し出し、フーリィンさんの清楚さを際立たってるで! 夏の夜、祭りに向かう階段の上で微笑むあの子! そう、そんな青春過ごしたかった!
しかしワイは知ってる。そう、その奥に秘められたエメラルドに!」
言うなり指を鳴らすザナドゥ。その瞬間、フーリィンの浴衣の帯が外れ、その中にh目られた水着がさらけ出される。
「にゃあああああああああ!? ちょ? 髪型まで変わってる! ええええええ!?」
「白の肌を包み込む青のビキニ! 隠そうにも隠し切れない成長しきった豊満な胸と太もも、後お尻! 清楚な姿に隠れた素晴らしき青の宝石! 秘めたる魅力こそまさに乙女! ああ、ほんまごっそさん」
「何がごっそさんなんですかー!?」
慌てて浴衣を羽織るフーリィン。
「はい、次は私ですね」
空気を変えるようにツボミが言い放つ。その恰好はまさに隙なき乙女。麦わら帽子に三つ編みおさげ、白のサマーワンピース。編み籠、編みサンダル、やや色白の肌!
「乱入は駄目です! イベントが中止されちゃうでしょ!」
指一つ立てて、ぷんすかと言った感じで頬を膨らませて怒るツボミ。普段の彼女を知るものが見れば、腹抱えて笑い転げていただろう。
「おおおおおお……。まさかこの翁、この光景をもう一度見ようとは思わなかったわ。汝、白く服を纏いて緑の草原で微笑む乙女。伝説はここによみがえったで。この光景よ永遠に。あかん、尊過ぎて目がくらむ……!」
「口調バラバラですよ」
「違うんや! あまりのアレに心が死んで……こう、分かれ!」
分かるか。ザナドゥの叫びに自由騎士全員が無言でツッコんだ。
「中々ダメージを追っているようですね。では!」
言ってポーズを決めるティラミス。体をわずかにくねらせて、体の各所を魅せるように突き出す。
「ふふ、夏の陽気にふさわしいセクシーかつ大人の魅力にあふれる水着です!」
「ウサギ! ウサミミを基点とした白の肌と未来を感じさせる成長途中の身体はセクシーよりも健康的な美しさを感じさせるで! それでいて水着そのものはビキニタイプのセクシー型! 夏の陽気で攻め攻めになったガールの冒険着や!
しかし気ぃ付けや、お嬢さん。それだけ派手な水着やったら言いよってくる男も多い! しかしそれも一夏の経験。若いという事は恐れを知らぬこと。様々な行動を重ね、生きていくんや……」
「? なんで残念な顔してるんです? え? 紐? ほどけてる……ええええっ!?」
ポーズを決め続けたティラミスは、ザナドゥの指摘に水着のひもを押さえる。セーフ! 多分セーフだから、と言いながら下がっていくティラミス。
「じゃあ……いくわよ」
威風堂々、とばかりにエルシーが前に出る。その姿、正に凛としていた。千変万化のミラージュドラゴンを前に、勝つ自信があると言わんがばかりである。
「くっ……! これは強敵や! 自分の長所を思いっきり伸ばしてきた形やな!
褐色に白! それだけでも王道やのに各所に秘められた細かな配慮! 赤髪のポニーテール! ビキニの日焼け! 花の髪飾り! そして何よりもこぼれそうなほどの胸と形のいい臀部!
まさにセクシー! その一点をここまで強調し、そして高めてくるとは! ありとあらゆる小細工をそのセクシーさで吹き飛ばす。例えるなら褐色の強打! そのインパクトだけでご飯がもりもり食えるで!」
「ふふ。この水着はさらなる可能性を秘めているのよ」
「……なんやと!? まさかの二段変形!」
「激しい動きをすると、ポロリしちゃうかも。ねえ、どうする?」
「恐ろしい子……! 限界までのチキンレースや……!」
なお無修正バージョンは後日発売予定です(しません)。
「……本当に、こういう格好をしないと駄目なんですか? サイラスさんが嘘を言うとは思えませんけど……」
もじもじとしながらティルダが前に出る。いろいろばいーんだったりぼいーんだったりする参加者の中、控えめな胸のティルダは控えめな態度をとっていた。
「羽根に合わせた淡紫のフレアビキニ! 腰の白いリボン! うっすらとした紫色が白い肌を強調し、フリルが可愛らしさを際立ててるで! 肩を隠す白い上着は、刀を納める鞘の如く! あえて脱がないその恥じらいこそがお嬢ちゃんの魅力を増加させてるわ!
幼い事が魅力がないんやない。幼さには幼さの魅力がある! 美しいという事に究極の形はない。無限の可能性こそが美の探求なんや。そういう意味で未来の可能性が秘められたお嬢ちゃんの格好はまさにベネ! その可愛らしさだけで10年は生きてられるわ!」
褒めるザナドゥ。ティルダとしては小さな胸がコンプレックスなのであまり連呼はされたくないのだが、可愛らしいと言われて悪い気分はしない。あとどくどくさんはろりこんじゃない。
「いえーい! それじゃあ、私だね!」
待ってました、とばかりにカーミラが踊りでる。元気よくジャンプするたびに胸が大きく揺れ、アピールするように踊ればキラキラしたオーラが光り輝く。
「元気! まさにその一言に尽きる! 赤のリボンとビキニはまさに活発的や! そしてそれを損なわないお嬢ちゃんの身体能力! そして放たれるアイドル性! そのインパクトは、脳内に砂浜で元気に踊るお嬢ちゃんが素で再生できる程や!
褒めるべきは元気なだけやない! 内に秘めたるお嬢ちゃんのパワー! 二つの胸のふくらみは、正に凶器! 幼い体にそれだけの武器を持ち、そしてそれを余すことなく披露している。質量イズパワー! たゆんイズパワー! 単純にして明解な答えや!」
「やったー! もっと褒めろー!」
「ええで。強固な一撃を放つ格闘家。その鍛えられた足! 足首から太ももにかけてのラインはまさに芸術。抜かば切れる刀の如く! そしてそこから臀部にかけての柔らかさは天国! そこは心病みし時、誰もが求めるパライソなんや!」
そろそろおちつけ。どくどくも。
「ふむ、ヨツカはよくわからないがこれでいいのか」
イ・ラプセルの文化はよくわからないヨツカ。サマードレスを知り合いにコーディネイトしてもらったのだが……。
「ワイルド! 緑基調のワイシャツは夏と見事にマッチし、着ている人の野生を際立たせる! 森でも海でも緑は死なへん! 自然の雄大さと厳しさを示すその色を着こなすには、相応の『凄み』がいる。あんさん、それを兼ね備えてる方やな?
開襟ワイシャツにハーフパンツ。サングラスに焼肉。素材の味を全く殺すことなく、むしろ加速させる組み合わせや! 和装が柳の風ならば、これは南国の風! 熱く、それでいて全てを包み込む雄大な自然の男の生き様や!」
「? なんでヨツカがアマノホカリの格好をしていると知っているんだ?」
「ぎっくーん! ちゃうで。同郷で見たことあるとかそんなんちゃうで。なんとなくそんな気がしたんや。そうやで! それ以外ないからな!」
色々誤魔化すザナドゥ。しかしまあ、正体バレバレなのである。
「あ、こっち来たらあかんで。ほら、それ以上近づいたらこの百の刀がうなりをあげて、あ。もしかして、バレてる?」
うんと頷く自由騎士達。そのまま武器を構え、戦闘に挑む――
●
「この一刀、竜をも割く」
「どーん! やりゃー!」
「私は回復に回りますわ。皆様頑張ってくださいませ」
「やっぱり胸が小さいのを言われるのは少し……」
「あ、ヤバ。ポロリした。あれ、もしかして私だけじゃない? 紐ビキニとか危ないしね」
「あわわわわ! エ、エロくなんかありません!」
「ははははは恥ずかしくないですからね! 水着だから仕方ないんです!」
「ウム。あれが若さか。イ・ラプセルの芸人魂は不滅じゃな!」
「もー、あかーん」
ドカバキビシ! 戦いは終わった。
●
そして竜の幻影が消え、そこには体長1mほどのタヌキ型幻想種がいた。
「龍ではなく、狸の化生であったのか!? これは……倒すより、むしろ愛でたいのじゃ」
「かまってほしかったの? あんまりイタズラしちゃダメよ? お姉さんと約束、できるわよね?」
シノピリカとエルシーが狸を捕まえ、愛でるように撫でる。
「ええい、ワシこう見えても三百を超えるオオダヌキなんやで……おふぅ」
威厳を示そうとするが、すぐにお腹をむき出しにして服従のポーズを取るタヌキ。
「正体見たり、枯れ尾花、か。鍋にしてやってもいいが、同郷の誼だ。これ以上悪さをしないなら祭りを楽しめ」
「やめろー! 泥舟と鍋はトラウマなんやー! ……まあ、引き際が肝心という事で勘弁してやろう」
呆れるように言うヨツカ。それに対して、必死になって首を振るタヌキ。過去に色々あったらしい。
「まあそんなことはどうでもいい。――飲め!」
タヌキを治療した後に、ツボミは酒とつまみを置いて告げた。お嬢様設定は投げ捨てたようだ。
「水着が好きなようだな。土産に暮れてやろう」
そこにはツボミが撮った写真集があった。水の女神様とかヘルメリアの自爆マニアとかその辺りの。
「ほほう、なかなかいいものをお持ちで」
「貴様の幻影でこれらの娘達にいろんな衣装着せることはできるか?」
「くっくっく、お主も悪よのぅ」
言ってツボミとタヌキは大笑いする。
「しかし次はどんな写真が良いかとか衣装が良いかとか考えておってだな……だが一人では考えが固まる。故に貴様の意見が聴きたい!」
「基本は衣装交換であろう。誰かと誰かの衣装を変えてみる。神同士の衣装交換とかええんとちゃう? 全神様コンプ出来たらまさしくゴッドやね!
遠くヘルメリアの機械的衣装と言うのもありやもしれぬ。いやいや、こうなったら奇を狙って男装と言うのもベネ。新たな層を狙えれば、更なる飛躍が望めるだろう」
顎に手を当てて語るタヌキ。っていうかほぼどくどく。
「いいなー。それ!」
げらげら笑い合う二人。そのまま酒を一気に口にした。
「よーし、呑むぞー! お前らも付き合えー!」
「せっかくやー。風景も酒屋みたいに幻影作ったるわー!」
出来上がった親父っぽいノリに、うんざりしながら宴に付き合う自由騎士達。当然水着もしくはサマードレスのままである。
奇妙なノリの宴は、夜中まで続いたという。
かくしてアクアフェスタに奇妙な龍が参入することはなかった。
しかし忘れてはならない。来年のアクアフェスタに水着とサマードレスがある限り、このような闖入者がまた現れる事を!
CWの許可さえもらえれば、(責任ぶん投げ)、来年はもっと過激でエロティカな祭りになるであろうことを!
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
称号付与
『1819年の大人の最前線』
取得者: シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)
『ウサギビキニの攻め攻めガール』
取得者: ティラミス・グラスホイップ(CL3000385)
『脱いだ浴衣の奥には』
取得者: フーリィン・アルカナム(CL3000403)
『セクシー一点伸ばし!』
取得者: エルシー・スカーレット(CL3000368)
『無限の可能性』
取得者: ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)
『真夏のお嬢様』
取得者: 非時香・ツボミ(CL3000086)
『たゆんイズパワー!』
取得者: カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)
『南国の風纏いし鬼』
取得者: 月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)
取得者: シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)
『ウサギビキニの攻め攻めガール』
取得者: ティラミス・グラスホイップ(CL3000385)
『脱いだ浴衣の奥には』
取得者: フーリィン・アルカナム(CL3000403)
『セクシー一点伸ばし!』
取得者: エルシー・スカーレット(CL3000368)
『無限の可能性』
取得者: ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)
『真夏のお嬢様』
取得者: 非時香・ツボミ(CL3000086)
『たゆんイズパワー!』
取得者: カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)
『南国の風纏いし鬼』
取得者: 月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)
†あとがき†
ディレクターカット版は来年発売予定!(予定は未定)
FL送付済