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【南方舞踏伝】Question! 回転舞踏の動きを掴め!

●回転するアホウドリ
南方海域で大陸共通言語が通用する部族が四つある。
独特な文化を持つ褐色女性の集団、ノウブルの女傑部族。
ゾーエと呼ばれる巨大なエイを崇めるミズビトのゾーエ族。
一定海域を旋回しながら過ごすソラビトのぐるぐる族。
近寄る船に絡みつき、航海を阻む幻想種のナガヘビ族。
女傑部族とゾーエ族と邂逅し、そこで踊りの鍛錬を受ける。とはいえ身についているのかどうか、試練を受けた自由騎士自身よくわかっていない。形のない何かが靄のようにあるのは確かだが、これを昇華して技術にするには一手足りない。
そんなことを思いながらも次の部族であるぐるぐる族のテリトリーに近づく。一定海域を周回するソラビト達。渡り鳥のような部族は定位置をもたず、この時期はここにいるだろうという女傑部族の長の案内によりある島にたどり着く。
「踊りグル?」
「回るグル?」
背中から羽根を生やしたアルバトロスのソラビト達。自由騎士の問いかけに首をかしげる。承諾の意を示すと、彼らはにこりと微笑み、くるくる回るように踊り出す。
「いえー! 回るグル!」
「ぐるぐるー」
翼を使わずにターンを決めたり、地面をでんぐりかえったり、とかく回転するぐるぐる族。しばらくそうしていると、右腕を時計回りに回しながら一斉に口を開く。
1:『(<=)270°-(->)90°=?』
2:『(W∀Z∃)180°=?』
3:『(∑-)90°+(S⊥)180°=?』
テレパスに似た言語ではない問いかけ。困惑する自由騎士達に、案内人の女傑部族の長は口を開く。
「ぐるぐるちんの回転のキモだって」
曰く、この問いに答えることでぐるぐる族の動きの軌跡が分かるという。初めの問いは動きの拍子。二番目と三番目は踊る際に彼らが描くイメージ。これらを掴むことで、彼らの動きをとらえやすくなるという。
「上手く当ててみるグルー」
「こっちも攻撃するグルー」
ぐるぐる族は石と木で作られた槍を手に動き出す。その動きは自分の背骨を軸とした独楽のよう。そして絶えず円を描くような足取りで地を蹴っていた。
「あ。あーしらと同じで一緒に回って覚えるタイプだから」
女傑部族の試練を思い出す自由騎士達。要するに戦って勝てばリズムが身につくという事か。
南方海域の奇妙な文化。それを得る為に自由騎士達は一礼して、戦い……踊りの習得に挑む――
南方海域で大陸共通言語が通用する部族が四つある。
独特な文化を持つ褐色女性の集団、ノウブルの女傑部族。
ゾーエと呼ばれる巨大なエイを崇めるミズビトのゾーエ族。
一定海域を旋回しながら過ごすソラビトのぐるぐる族。
近寄る船に絡みつき、航海を阻む幻想種のナガヘビ族。
女傑部族とゾーエ族と邂逅し、そこで踊りの鍛錬を受ける。とはいえ身についているのかどうか、試練を受けた自由騎士自身よくわかっていない。形のない何かが靄のようにあるのは確かだが、これを昇華して技術にするには一手足りない。
そんなことを思いながらも次の部族であるぐるぐる族のテリトリーに近づく。一定海域を周回するソラビト達。渡り鳥のような部族は定位置をもたず、この時期はここにいるだろうという女傑部族の長の案内によりある島にたどり着く。
「踊りグル?」
「回るグル?」
背中から羽根を生やしたアルバトロスのソラビト達。自由騎士の問いかけに首をかしげる。承諾の意を示すと、彼らはにこりと微笑み、くるくる回るように踊り出す。
「いえー! 回るグル!」
「ぐるぐるー」
翼を使わずにターンを決めたり、地面をでんぐりかえったり、とかく回転するぐるぐる族。しばらくそうしていると、右腕を時計回りに回しながら一斉に口を開く。
1:『(<=)270°-(->)90°=?』
2:『(W∀Z∃)180°=?』
3:『(∑-)90°+(S⊥)180°=?』
テレパスに似た言語ではない問いかけ。困惑する自由騎士達に、案内人の女傑部族の長は口を開く。
「ぐるぐるちんの回転のキモだって」
曰く、この問いに答えることでぐるぐる族の動きの軌跡が分かるという。初めの問いは動きの拍子。二番目と三番目は踊る際に彼らが描くイメージ。これらを掴むことで、彼らの動きをとらえやすくなるという。
「上手く当ててみるグルー」
「こっちも攻撃するグルー」
ぐるぐる族は石と木で作られた槍を手に動き出す。その動きは自分の背骨を軸とした独楽のよう。そして絶えず円を描くような足取りで地を蹴っていた。
「あ。あーしらと同じで一緒に回って覚えるタイプだから」
女傑部族の試練を思い出す自由騎士達。要するに戦って勝てばリズムが身につくという事か。
南方海域の奇妙な文化。それを得る為に自由騎士達は一礼して、戦い……踊りの習得に挑む――
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.ぐるぐる族10名の打破
どくどくです。
本シナリオは4回予定のシリーズシナリオ、3回目です。終了まであと2~3週間程の予定です。南部海域に分割された踊りの秘伝をすべて集めるのが目的となります。
本シナリオ参加時、次回同タグの依頼の参加優先権が得られます。
シリーズそのものに高い連続性はなく、途中でも違和感なく参加出来ますので宜しくお願いします。
●敵情報
・ぐるぐる族(×10)
アルバトロスの羽根を持つソラビトです。蒸気文明からかけ離れており、南方海域の島々を渡り鳥のように飛び回っています。
戦闘力自体は自由騎士に劣りますが、回転を主体とした奇妙な踊りで速度や回避が高くなったり、5ターンごとに自由騎士全員を困惑させたりします。
ゲーム的には以下の問いに正解すれば、それらの副次効果を受けなくなります。正解はだれか一人正解すればOKです。また、間違えてもペナルティはありません。
1:『(<=)270°-(->)90°=?』……正解すると、ぐるぐる族の『回避UP』がなくなります。
2:『(W∀Z∃)180°=?』……正解すると、『5ターンに1度、ターン開始時に敵全体を【コンフェ1】にする』効果がなくなります
3:『(∑-)90°+(S⊥)180°=?』……正解すると、ぐるぐる族の『反応速度UP』がなくなります。
『ブレイクゲイト Lv2』『ラピッドジーン Lv3』『回避UP』『反応速度UP』『5ターンに1度、ターン開始時に敵全体を【コンフェ1】にする』等を活性化しています。
●場所情報
南方海域の島。白い砂浜で戦います。時刻は昼。明かりさや足場は戦闘に支障なし。
戦闘開始時、敵前衛に『ぐるぐる族(×10)』がいます。
事前付与は不可。一礼してスタート、の形です。
皆様のプレイングをお待ちしています。
本シナリオは4回予定のシリーズシナリオ、3回目です。終了まであと2~3週間程の予定です。南部海域に分割された踊りの秘伝をすべて集めるのが目的となります。
本シナリオ参加時、次回同タグの依頼の参加優先権が得られます。
シリーズそのものに高い連続性はなく、途中でも違和感なく参加出来ますので宜しくお願いします。
●敵情報
・ぐるぐる族(×10)
アルバトロスの羽根を持つソラビトです。蒸気文明からかけ離れており、南方海域の島々を渡り鳥のように飛び回っています。
戦闘力自体は自由騎士に劣りますが、回転を主体とした奇妙な踊りで速度や回避が高くなったり、5ターンごとに自由騎士全員を困惑させたりします。
ゲーム的には以下の問いに正解すれば、それらの副次効果を受けなくなります。正解はだれか一人正解すればOKです。また、間違えてもペナルティはありません。
1:『(<=)270°-(->)90°=?』……正解すると、ぐるぐる族の『回避UP』がなくなります。
2:『(W∀Z∃)180°=?』……正解すると、『5ターンに1度、ターン開始時に敵全体を【コンフェ1】にする』効果がなくなります
3:『(∑-)90°+(S⊥)180°=?』……正解すると、ぐるぐる族の『反応速度UP』がなくなります。
『ブレイクゲイト Lv2』『ラピッドジーン Lv3』『回避UP』『反応速度UP』『5ターンに1度、ターン開始時に敵全体を【コンフェ1】にする』等を活性化しています。
●場所情報
南方海域の島。白い砂浜で戦います。時刻は昼。明かりさや足場は戦闘に支障なし。
戦闘開始時、敵前衛に『ぐるぐる族(×10)』がいます。
事前付与は不可。一礼してスタート、の形です。
皆様のプレイングをお待ちしています。
状態
完了
完了
報酬マテリア
2個
2個
2個
6個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
6日
6日
参加人数
7/8
7/8
公開日
2019年02月23日
2019年02月23日
†メイン参加者 7人†

●
ぐるぐる族の腕の回転方向(時計回り)に合わせて、問題文の各文字を数字分回転。
『Ⅶ-Ⅳ=Ⅲ』
『MAZE』
『MIST』
●
「空に非ず、地を舞う信天翁……いや、面白い。飽きんなあ、南方海域部族」
ぐるぐる族の問いかけに答えた『咲かぬ橘』非時香・ツボミ(CL3000086)は彼らの在り方に頷いた。自分達の文化が常識だとは思っていないが、異なる文化に触れた時の驚きはいつだって新鮮だ。人は世界全てを知っても、新たに生まれる文化に驚き続けるのだろう。
「天才でござるか!? あっし、こういうナゾナゾは苦手ゆえ……ッ、助かったですぞぉ……!」
問いかけ後二秒で煙を吐いていた瑠璃彦 水月(CL3000449)はツボミの答えに感謝の言葉を示す。得意不得意は人それぞれ。だからこそ自分に出来ない事に対して、素直に尊敬の念を示す水月。
「わー! ツボミが全部解いた! 後は戦うだけだね! 負っけないぞー!」
首を捻っていた『薔薇の谷の騎士』カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)は両手を上げて喜びを示す。別段問題が解けずとも戦う事には変わりないが、すっきりするのとしないのとでは戦いのモチベーションが違うのだ。
「前回は精神的にきつかったけど、今回は普通にバトルするだけだからね」
霧の試練を思い出し、『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)は苦笑する。己との対峙というのは辛い者もあったが得るものもあった。謎さえ解いてしまえばあとは戦うのみだ。拳を叩いて気合を入れる。
「俺には思いも及ばぬ領域だった。あとは、きっちり俺の仕事をしよう」
うむ、と頷くアデル・ハビッツ(CL3000496)。戦場に長くいたアデルに取ってこういった謎かけに触れる機会は少ない。謎を解いてくれたお返しに、自分に出来る事はしっかりとこなそう。
「海を渡る為の格好……セーラー服!」
『田舎者』ナバル・ジーロン(CL3000441)はぐるぐる族の衣装に目を付けていた。水兵達が収音効果を高める為に考案されたと言われる独特の襟。男女ともにそれを着用していた。空を飛ぶ関係上生地は薄く軽い仕様となっており、異文化交流ヒャッホイであった。
「……ナバルのせいへき。……せいへきはしゅみとはちがうもの? ……わからないけどおねえちゃんにはないしょにする」
拳を握るナバルを見て『リムリィたんけんたいたいちょう』リムリィ・アルカナム(CL3000500)は何かを悟ったかのように頷いた。よくは解らないが、この場に留めておいた方がいい。それよりは戦いだ。
「行くグルー」
「踊るグルー」
石と木でできた原始的な槍をもち、ぐるぐる族が鬨の声(?)をあげる。謎の答えを意識しながら、自由騎士達もマキナ=ギアから武器を取り出し、構えた。
潮風が吹く砂浜。回転円舞の幕がきって落とされる。
●
「それじゃ、行くよー!」
一礼の後、元気よくカノンが構えを取る。戦場を俯瞰するように意識して周りを見、全ての状況を把握しようと努める。視界による情報と、想像力による予測。イメージを強くもち、戦いに挑む。
相手の回転の動きを見ながら、カノンも両手を地につけ、逆立ち状態になる。背骨を軸として回転するコマのように遠心力を付けて跳躍し、両手を広げて拳を突き出した。回転の力がカノンの拳に加味され、鋭い一撃となって相手を打つ。
「でもカノンの回転だって負けないよ!」
「次は私だよ!」
拳を握って叫ぶカーミラ。ぐるぐる族の回転のリズムは分かった。あとはそれを体に叩き込むだけ。頭で考えるより、行動して学ぶ。そうやって今まで強くなってきたのだ。そしてこれからも。
頭の中でリズムを刻みながら、カーミラは下半身に力を込める。回転が切り替わるタイミングを見計らい、全身の力を爆発的に開放させる。一撃、そして痛む体を酷使しながらさらにもう一撃。痛みを堪えるように笑みを浮かべ、カーミラはポーズを取る。
「どーだ! まとめてふっとべー!」
「いやはや、本当に回転しながら戦うのでござるなあ」
水月はぐるぐる族の動きを見ながら感心するように呟いた。こちらの手の届かない高さまで飛んで遠距離攻撃を仕掛ければ、飛び道具をもたない水月にはどうしようもない。だが彼らはそうはしないのである。
心を静かに保ち、拳を構える。仕掛けるタイミングは理解している。ぐるぐる族の攻撃を受け流しながら、水月はその瞬間を待つ。機が来ると同時に半歩踏み込み、拳を突き出す。回転に流されることのない、軸を穿つような突き。
「回転のキモ、つかんだでござるよ!」
「迷宮と霧のイメージ……ふむ」
ツボミはぐるぐる族の言葉を思い出す。回転の拍子は理解できたがこの二つがピンとこない。前衛を潜り抜けてやってきたぐるぐる族の動きを見ながら、その言葉から突破口を見出そうと思考する。
(迷宮――壁――動きの誘導――それがこちらを惑わせる動き――)
(霧――視界――触れない――触れずに此方の足止めをする――)
「成程な。回転の動きは防御の動きと同時にこちらを惑わす意図があるわけか。適度に距離を放して目が離せない動きをし、仲間を守るといったところか」
「すっげーな! そういう守り方もあるのか!」
ツボミの解釈に素直に感心するナバル。盾で物理的に誰かを護るという戦い方を主眼とするナバルにとって、それ以外の守り方は衝撃的だった。バッドステータスで動きを封じ、結果として仲間を守る。相手の構成によっては有益な動きだ。
槍と盾を構え、ナバルは相手の動きを見る。ツボミが謎を解いてくれなければ、確かに惑っていただろう動き。だが動きが分かれば攻撃も防御も合わせやすい。繰り出される槍を止める様に盾を構え、腰を下ろして受け止める。
「よーし、ドンピシャ! 今回も楽しませてもらうぜ!」
「楽しむ、か」
ナバルの言葉に考え込むアデル。戦いに明け暮れたアデルにとって、そう言った考え方はなかった。殺伐としない戦い。それ自体が未経験なのかもしれない。向かない事なのかもしれないが、それでも最後まで見届けよう。
ランスを構え、強く握りしめる。ぐるぐる族のように踊ることはできないけど、アデルにはアデルのできることがある。ギアをあげ、機械の肉体に力をため込んでいく。その力を槍に集め、真っ直ぐに突き出した。排出される蒸気が白く視界を染める。
「あいにくと、俺はこんなふうにしか踊れないものでな!」
「ん、わたしもまわる」
『子供用超大型メイス』をもち、リムリィが頷く。孤児院で育ったリムリィは姉を追いかける様に自由騎士に入団し、そして世間を知っていく。今まで知らなかったことを知り、世界に興味を抱いていく。――それまで得られなかったことを得ていくように。
武器をもてば思考が戦いに移行して狂気に満ちるリムリィだが、今はそんなことはなかった。彼女にとってこれは戦いではなく楽しい何か。相手の動きに合わせるように回転し、武器を繰り出す。
「……ぐるぐるまわるの、たのしい」
「まだまだいくグルよー」
「踊るグルー」
回転の動きが読まれても気にすることなくぐるぐる族は回り続ける。むしろこつを掴んだ自由騎士達を歓迎するようにその動きは加速していく。自由騎士達もそれを察したのか、気合を入れる様に武器を強く握りしめた。
南風が戦場をさらに過熱していく――
●
数で押すぐるぐる族に対し、自由騎士達は布陣を組んで対応していた。
前衛に水月、カーミラ、カノン、アデル、リムリィを敷いて五体の足を止め、後衛のツボミを護る様にナバルが立ちふさがる。自由騎士の憶測通りぐるぐる族は後衛まで肉薄してくる――が。
「待機グルー」
「頑張るグルー」
自由騎士の人数を超えた分のぐるぐる族は攻撃せずにその場で回っていた。
「これは……?」
「ああ、そうか。彼らはこちらを倒したいというわけではなく、踊りの一環なんだ」
ぐるぐる族に取って戦闘は踊りを伝授するための手段であって、勝つことがメインではないのだ。
「……ん、じゃあまわるね」
「こっちも全力だよ!」
ならばこちらもそれに答えるべく全力で応対するのみ。
「あ、もう私の護りはいいぞ。全く狙ってこないわけじゃないが、一対一ならアリっちゃアリだ」
ぐるぐる族の行動を見てツボミはガードしていたナバルに言い放つ。回復が倒れれば危ないが、かといって積極的に回復を落とそうとするわけではない。女傑部族と同じく戦いは手段なのだ。ならば付き合ってやろう。
「んー。確かに! んじゃオレも楽しむぜ!」
ツボミの言葉を受けてナバルはぐるぐる族に一歩踏み出した。盾を使っての受け主体ではなく、槍を使った攻め主体。回転するぐるぐる族の動きに合わせる様に武器を放つ。体を動かせば自然と同調するようにリズムがつかめてくる。
「このうごき、まさにしっぷうどとう」
足首、膝、太もも、腰、背骨――リムリィの足の裏からそれらを伝って一本の線のようなものが伝達する。それは力の流れ。しっかり踏みしめた大地から押されるように伝わる力がリムリィ後からに加味され、竜巻のような一撃を生み出した。
「しかし謎かけを仕掛けてくるとは……この諸島も一筋縄ではいきませんな」
うんうん、と頷きながら型を取り直す水月。体を動かす殴り合いに、己を試す霧の試練、そして回転の謎を解、最後に何が待っているのか。これ以上難しい謎とかは御免だが、それでも期待で胸が膨らむのは間違いなかった。
「動きが止まった瞬間……今だ!」
ぐるぐる族の回転を見極める様にアデルはランスを振るう。相手の動きについて行けるほどアデルの動きは素早くない。ついていく速度は必要ない。機を見計らい、力を込めて打つ。それは戦場で培った技術そのもの。それは自由騎士になってもなお生き続ける。
「よっ、ほっ、とりゃぁ!」
ぐるぐる族の回転に合わせる様に回るカノン。右に回れば右、左に回れば左。回転速度も合わせ、移動も合わせる。最初は一秒遅れだった動きだが、そのタイムラグは少しずつ少なくなっていく。そして――
「女傑部族のパワーと、ゾーエ族んトコの鏡の霧を合わせて!」
カーミラは南海諸島の踊りを思い出しながら体を動かしていた。太陽が輝くような力強い動き。白いの空間の中で『自分』に打ち勝った精神。故に一撃は力強く、心は迷うことはない。動きを複合せよ、そして進化させよ。なんとなく、道が見えてきた。
「降参グルー」
「交代グルー」
ぐるぐる族は倒れる前に戦闘から離脱し、別の者がカバーに入る。にこりと笑ってまた新しい回転を自由騎士達に披露する。円を描くような足取り、背骨を回転軸にした駒のような移動、遠心力を主体とした槍術、転がるように受け身を取った回避。
回れ。舞われ。回転の軸は強固に、動かす部分は柔軟に。一つ一つの動作をはっきりさせる事でキレを増し、キレのある動きが見るものを魅了していく。今日この砂浜に立つ戦士達は、観客にして踊り子。競い合いことで高められていく回転舞踏。
ツボミの回復に支えられた自由騎士達は一人も倒れることなく、踊るようにぐるぐる族を追い込んでいく――否、祖の動きを覚え、凌駕していく。
「あるてぃめっとー。すとらいくー」
両手で鈍器を握りしめ、腰をひねるリムリィ。『ひっぽぽたむす・あむぴーびうす』と書かれたシャツがふわりと揺れた。
「りーむりぃ」
無表情無感情な声と共に穿たれた一撃は最後まで残っていたぐるぐる族を吹き飛ばし、ぐるぐる地面を転がした。
●
「治療すんぞー」
戦い終わり、ツボミは自由騎士とぐるぐる族の治療を開始する。踊りを教えてもらったのだ、それぐらいの事をするのは当然だ。傷の深い者から順番に治していく。
「噂ではどう聞いてもガチンコになりそうなナガヘビ族……ガチンコでござるよね?」
水月は次の戦いを予想していた。船を足止めすると言われるナガヘビ族。その噂から察するにギミックなしのバトルなのだろう。……そう信じたいなぁ。
「ぐるぐる~ぐるぐ~る」
「おっしゃ! 俺も踊るぜー!」
「おどるの。たのしい」
カーミラ、ナバル、リムリィはぐるぐる族と一緒に踊っていた。学んだことを即実践。音楽も何もないが、体の赴くまま回転し、楽しんでいた。
「楽しい時間をありがとー♪」
「うむ。得難い経験だった」
カノンとアデルはぐるぐる族に一礼し、感謝を示していた。イ・ラプセルにはない類の踊り。文化と文化が重なる時、新たな文化が生まれる。今はまだ小さな種だが、その開花は遠くない。
そして南方海域最後の部族、ナガヘビ族の元に向かうのであった。
●
はい。そこのお舟さん。そこで止まってくださいな。
ここから先はナガヘビ族の領域。人族が欲する者は何もありません。金銀財宝冒険浪漫。そんなものはありません。凪の海があるだけです。
え? 地図の空白を埋めたい? 未知をなくしたい? 知識欲ですか、それはご立派。
しかも力で押し通すつもりのようで。いやはや、それだけの大砲で撃たれれば海の藻屑です。こう見えても細長で華奢でして、ヘビだけに。……面白くないですか、はあ。
でしたら仕方ありません。
「どうかよろしくお願いします」
……………………。
はい、お帰りはあちらです。どうかお気を付けて――
『〇月×日、ナガヘビ族の領域に向かう。
件の幻想種と接触した……はずなのだが、気が付けば船は港の方に向かっていた。
船員皆が煙に巻かれたような表情だったが、幸いにして怪我人はない。
ともあれ、今回の航海は失敗だ。未だあの海域には謎が多い』
――モーニングミネア号の航海日誌より抜粋
ぐるぐる族の腕の回転方向(時計回り)に合わせて、問題文の各文字を数字分回転。
『Ⅶ-Ⅳ=Ⅲ』
『MAZE』
『MIST』
●
「空に非ず、地を舞う信天翁……いや、面白い。飽きんなあ、南方海域部族」
ぐるぐる族の問いかけに答えた『咲かぬ橘』非時香・ツボミ(CL3000086)は彼らの在り方に頷いた。自分達の文化が常識だとは思っていないが、異なる文化に触れた時の驚きはいつだって新鮮だ。人は世界全てを知っても、新たに生まれる文化に驚き続けるのだろう。
「天才でござるか!? あっし、こういうナゾナゾは苦手ゆえ……ッ、助かったですぞぉ……!」
問いかけ後二秒で煙を吐いていた瑠璃彦 水月(CL3000449)はツボミの答えに感謝の言葉を示す。得意不得意は人それぞれ。だからこそ自分に出来ない事に対して、素直に尊敬の念を示す水月。
「わー! ツボミが全部解いた! 後は戦うだけだね! 負っけないぞー!」
首を捻っていた『薔薇の谷の騎士』カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)は両手を上げて喜びを示す。別段問題が解けずとも戦う事には変わりないが、すっきりするのとしないのとでは戦いのモチベーションが違うのだ。
「前回は精神的にきつかったけど、今回は普通にバトルするだけだからね」
霧の試練を思い出し、『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)は苦笑する。己との対峙というのは辛い者もあったが得るものもあった。謎さえ解いてしまえばあとは戦うのみだ。拳を叩いて気合を入れる。
「俺には思いも及ばぬ領域だった。あとは、きっちり俺の仕事をしよう」
うむ、と頷くアデル・ハビッツ(CL3000496)。戦場に長くいたアデルに取ってこういった謎かけに触れる機会は少ない。謎を解いてくれたお返しに、自分に出来る事はしっかりとこなそう。
「海を渡る為の格好……セーラー服!」
『田舎者』ナバル・ジーロン(CL3000441)はぐるぐる族の衣装に目を付けていた。水兵達が収音効果を高める為に考案されたと言われる独特の襟。男女ともにそれを着用していた。空を飛ぶ関係上生地は薄く軽い仕様となっており、異文化交流ヒャッホイであった。
「……ナバルのせいへき。……せいへきはしゅみとはちがうもの? ……わからないけどおねえちゃんにはないしょにする」
拳を握るナバルを見て『リムリィたんけんたいたいちょう』リムリィ・アルカナム(CL3000500)は何かを悟ったかのように頷いた。よくは解らないが、この場に留めておいた方がいい。それよりは戦いだ。
「行くグルー」
「踊るグルー」
石と木でできた原始的な槍をもち、ぐるぐる族が鬨の声(?)をあげる。謎の答えを意識しながら、自由騎士達もマキナ=ギアから武器を取り出し、構えた。
潮風が吹く砂浜。回転円舞の幕がきって落とされる。
●
「それじゃ、行くよー!」
一礼の後、元気よくカノンが構えを取る。戦場を俯瞰するように意識して周りを見、全ての状況を把握しようと努める。視界による情報と、想像力による予測。イメージを強くもち、戦いに挑む。
相手の回転の動きを見ながら、カノンも両手を地につけ、逆立ち状態になる。背骨を軸として回転するコマのように遠心力を付けて跳躍し、両手を広げて拳を突き出した。回転の力がカノンの拳に加味され、鋭い一撃となって相手を打つ。
「でもカノンの回転だって負けないよ!」
「次は私だよ!」
拳を握って叫ぶカーミラ。ぐるぐる族の回転のリズムは分かった。あとはそれを体に叩き込むだけ。頭で考えるより、行動して学ぶ。そうやって今まで強くなってきたのだ。そしてこれからも。
頭の中でリズムを刻みながら、カーミラは下半身に力を込める。回転が切り替わるタイミングを見計らい、全身の力を爆発的に開放させる。一撃、そして痛む体を酷使しながらさらにもう一撃。痛みを堪えるように笑みを浮かべ、カーミラはポーズを取る。
「どーだ! まとめてふっとべー!」
「いやはや、本当に回転しながら戦うのでござるなあ」
水月はぐるぐる族の動きを見ながら感心するように呟いた。こちらの手の届かない高さまで飛んで遠距離攻撃を仕掛ければ、飛び道具をもたない水月にはどうしようもない。だが彼らはそうはしないのである。
心を静かに保ち、拳を構える。仕掛けるタイミングは理解している。ぐるぐる族の攻撃を受け流しながら、水月はその瞬間を待つ。機が来ると同時に半歩踏み込み、拳を突き出す。回転に流されることのない、軸を穿つような突き。
「回転のキモ、つかんだでござるよ!」
「迷宮と霧のイメージ……ふむ」
ツボミはぐるぐる族の言葉を思い出す。回転の拍子は理解できたがこの二つがピンとこない。前衛を潜り抜けてやってきたぐるぐる族の動きを見ながら、その言葉から突破口を見出そうと思考する。
(迷宮――壁――動きの誘導――それがこちらを惑わせる動き――)
(霧――視界――触れない――触れずに此方の足止めをする――)
「成程な。回転の動きは防御の動きと同時にこちらを惑わす意図があるわけか。適度に距離を放して目が離せない動きをし、仲間を守るといったところか」
「すっげーな! そういう守り方もあるのか!」
ツボミの解釈に素直に感心するナバル。盾で物理的に誰かを護るという戦い方を主眼とするナバルにとって、それ以外の守り方は衝撃的だった。バッドステータスで動きを封じ、結果として仲間を守る。相手の構成によっては有益な動きだ。
槍と盾を構え、ナバルは相手の動きを見る。ツボミが謎を解いてくれなければ、確かに惑っていただろう動き。だが動きが分かれば攻撃も防御も合わせやすい。繰り出される槍を止める様に盾を構え、腰を下ろして受け止める。
「よーし、ドンピシャ! 今回も楽しませてもらうぜ!」
「楽しむ、か」
ナバルの言葉に考え込むアデル。戦いに明け暮れたアデルにとって、そう言った考え方はなかった。殺伐としない戦い。それ自体が未経験なのかもしれない。向かない事なのかもしれないが、それでも最後まで見届けよう。
ランスを構え、強く握りしめる。ぐるぐる族のように踊ることはできないけど、アデルにはアデルのできることがある。ギアをあげ、機械の肉体に力をため込んでいく。その力を槍に集め、真っ直ぐに突き出した。排出される蒸気が白く視界を染める。
「あいにくと、俺はこんなふうにしか踊れないものでな!」
「ん、わたしもまわる」
『子供用超大型メイス』をもち、リムリィが頷く。孤児院で育ったリムリィは姉を追いかける様に自由騎士に入団し、そして世間を知っていく。今まで知らなかったことを知り、世界に興味を抱いていく。――それまで得られなかったことを得ていくように。
武器をもてば思考が戦いに移行して狂気に満ちるリムリィだが、今はそんなことはなかった。彼女にとってこれは戦いではなく楽しい何か。相手の動きに合わせるように回転し、武器を繰り出す。
「……ぐるぐるまわるの、たのしい」
「まだまだいくグルよー」
「踊るグルー」
回転の動きが読まれても気にすることなくぐるぐる族は回り続ける。むしろこつを掴んだ自由騎士達を歓迎するようにその動きは加速していく。自由騎士達もそれを察したのか、気合を入れる様に武器を強く握りしめた。
南風が戦場をさらに過熱していく――
●
数で押すぐるぐる族に対し、自由騎士達は布陣を組んで対応していた。
前衛に水月、カーミラ、カノン、アデル、リムリィを敷いて五体の足を止め、後衛のツボミを護る様にナバルが立ちふさがる。自由騎士の憶測通りぐるぐる族は後衛まで肉薄してくる――が。
「待機グルー」
「頑張るグルー」
自由騎士の人数を超えた分のぐるぐる族は攻撃せずにその場で回っていた。
「これは……?」
「ああ、そうか。彼らはこちらを倒したいというわけではなく、踊りの一環なんだ」
ぐるぐる族に取って戦闘は踊りを伝授するための手段であって、勝つことがメインではないのだ。
「……ん、じゃあまわるね」
「こっちも全力だよ!」
ならばこちらもそれに答えるべく全力で応対するのみ。
「あ、もう私の護りはいいぞ。全く狙ってこないわけじゃないが、一対一ならアリっちゃアリだ」
ぐるぐる族の行動を見てツボミはガードしていたナバルに言い放つ。回復が倒れれば危ないが、かといって積極的に回復を落とそうとするわけではない。女傑部族と同じく戦いは手段なのだ。ならば付き合ってやろう。
「んー。確かに! んじゃオレも楽しむぜ!」
ツボミの言葉を受けてナバルはぐるぐる族に一歩踏み出した。盾を使っての受け主体ではなく、槍を使った攻め主体。回転するぐるぐる族の動きに合わせる様に武器を放つ。体を動かせば自然と同調するようにリズムがつかめてくる。
「このうごき、まさにしっぷうどとう」
足首、膝、太もも、腰、背骨――リムリィの足の裏からそれらを伝って一本の線のようなものが伝達する。それは力の流れ。しっかり踏みしめた大地から押されるように伝わる力がリムリィ後からに加味され、竜巻のような一撃を生み出した。
「しかし謎かけを仕掛けてくるとは……この諸島も一筋縄ではいきませんな」
うんうん、と頷きながら型を取り直す水月。体を動かす殴り合いに、己を試す霧の試練、そして回転の謎を解、最後に何が待っているのか。これ以上難しい謎とかは御免だが、それでも期待で胸が膨らむのは間違いなかった。
「動きが止まった瞬間……今だ!」
ぐるぐる族の回転を見極める様にアデルはランスを振るう。相手の動きについて行けるほどアデルの動きは素早くない。ついていく速度は必要ない。機を見計らい、力を込めて打つ。それは戦場で培った技術そのもの。それは自由騎士になってもなお生き続ける。
「よっ、ほっ、とりゃぁ!」
ぐるぐる族の回転に合わせる様に回るカノン。右に回れば右、左に回れば左。回転速度も合わせ、移動も合わせる。最初は一秒遅れだった動きだが、そのタイムラグは少しずつ少なくなっていく。そして――
「女傑部族のパワーと、ゾーエ族んトコの鏡の霧を合わせて!」
カーミラは南海諸島の踊りを思い出しながら体を動かしていた。太陽が輝くような力強い動き。白いの空間の中で『自分』に打ち勝った精神。故に一撃は力強く、心は迷うことはない。動きを複合せよ、そして進化させよ。なんとなく、道が見えてきた。
「降参グルー」
「交代グルー」
ぐるぐる族は倒れる前に戦闘から離脱し、別の者がカバーに入る。にこりと笑ってまた新しい回転を自由騎士達に披露する。円を描くような足取り、背骨を回転軸にした駒のような移動、遠心力を主体とした槍術、転がるように受け身を取った回避。
回れ。舞われ。回転の軸は強固に、動かす部分は柔軟に。一つ一つの動作をはっきりさせる事でキレを増し、キレのある動きが見るものを魅了していく。今日この砂浜に立つ戦士達は、観客にして踊り子。競い合いことで高められていく回転舞踏。
ツボミの回復に支えられた自由騎士達は一人も倒れることなく、踊るようにぐるぐる族を追い込んでいく――否、祖の動きを覚え、凌駕していく。
「あるてぃめっとー。すとらいくー」
両手で鈍器を握りしめ、腰をひねるリムリィ。『ひっぽぽたむす・あむぴーびうす』と書かれたシャツがふわりと揺れた。
「りーむりぃ」
無表情無感情な声と共に穿たれた一撃は最後まで残っていたぐるぐる族を吹き飛ばし、ぐるぐる地面を転がした。
●
「治療すんぞー」
戦い終わり、ツボミは自由騎士とぐるぐる族の治療を開始する。踊りを教えてもらったのだ、それぐらいの事をするのは当然だ。傷の深い者から順番に治していく。
「噂ではどう聞いてもガチンコになりそうなナガヘビ族……ガチンコでござるよね?」
水月は次の戦いを予想していた。船を足止めすると言われるナガヘビ族。その噂から察するにギミックなしのバトルなのだろう。……そう信じたいなぁ。
「ぐるぐる~ぐるぐ~る」
「おっしゃ! 俺も踊るぜー!」
「おどるの。たのしい」
カーミラ、ナバル、リムリィはぐるぐる族と一緒に踊っていた。学んだことを即実践。音楽も何もないが、体の赴くまま回転し、楽しんでいた。
「楽しい時間をありがとー♪」
「うむ。得難い経験だった」
カノンとアデルはぐるぐる族に一礼し、感謝を示していた。イ・ラプセルにはない類の踊り。文化と文化が重なる時、新たな文化が生まれる。今はまだ小さな種だが、その開花は遠くない。
そして南方海域最後の部族、ナガヘビ族の元に向かうのであった。
●
はい。そこのお舟さん。そこで止まってくださいな。
ここから先はナガヘビ族の領域。人族が欲する者は何もありません。金銀財宝冒険浪漫。そんなものはありません。凪の海があるだけです。
え? 地図の空白を埋めたい? 未知をなくしたい? 知識欲ですか、それはご立派。
しかも力で押し通すつもりのようで。いやはや、それだけの大砲で撃たれれば海の藻屑です。こう見えても細長で華奢でして、ヘビだけに。……面白くないですか、はあ。
でしたら仕方ありません。
「どうかよろしくお願いします」
……………………。
はい、お帰りはあちらです。どうかお気を付けて――
『〇月×日、ナガヘビ族の領域に向かう。
件の幻想種と接触した……はずなのだが、気が付けば船は港の方に向かっていた。
船員皆が煙に巻かれたような表情だったが、幸いにして怪我人はない。
ともあれ、今回の航海は失敗だ。未だあの海域には謎が多い』
――モーニングミネア号の航海日誌より抜粋
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
†あとがき†
どくどくです。
結構あっさり解かれたなぁ。
以上の結果になりました。
ガチガチの殺し合いではないという事で、数の優位は単純にブロック突破のみ。そんな天然系な相手でした。
MVPは見事答えを導き出した非時香様に。
シリーズは次が最後になります。最後までお付き合いいただければ、幸いです。
それではまた、イ・ラプセルで。
結構あっさり解かれたなぁ。
以上の結果になりました。
ガチガチの殺し合いではないという事で、数の優位は単純にブロック突破のみ。そんな天然系な相手でした。
MVPは見事答えを導き出した非時香様に。
シリーズは次が最後になります。最後までお付き合いいただければ、幸いです。
それではまた、イ・ラプセルで。
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