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泡沫リフレイン

●帰ってきてくれた。
その書類と認識票を騎士団の人から渡されたのは初夏も見える五月の末の暑い日だった。
戦闘中死亡を表すその三文字はずいぶんと軽いものだった。
あのアデレード襲撃で、私の夫は死んだ。たくさんの人が死んだのだ、一般人も、騎士たちも。
そう聞かされたところで納得なんてできるわけがなかった。あの襲撃で死んだたくさんのうちのひとり。
違う。ちがうのだ。たくさんのうちのひとりなんかじゃない。私にとっては大切な、大切な人だったのだ。
どうしてあのひとが死ななくてはいけなかったの? たくさんなら彼じゃなくてよかったじゃないか。
彼の認識票を握りしめる。
なんでも損傷が激しく、合わせれるものではないと聞いた。戻ってきたのは小さな其れだけ。彼は共同墓地(カタコンベ)に埋葬されたと聞いた。
かたん。
扉が開く音。
足音が聞こえた。それは彼特有のリズムを持って響くそれ。
私は扉に向かって走る。
――そこには。
涙があふれる。帰ってきてくれたのだ。書類のほうが間違えていたのだろう。認識票だって、戦争の激しさでちぎれておちていたものを夫だと勘違いしたのだと思う。
汽笛の音が鋭く響く。この辺りに鉄道はないはずだけど。
でもそんなことはどうでもいい。
私は彼を抱きしめる。
「カハッ……!」
腹部に熱い感覚。ぼたりぼたりと血液が流れ落ちる。
「あな、た?」
彼の右手が私を貫いていた。すう、とその手が引き抜かれれば、私の内臓が外気に晒される。その様子をみて、私は場違いにもほどがあるのだけれども、隣に住むスージーがおいしいヴルストを手に入れたといっていたなと思いだした。
そうか、帰ってきたわけじゃなかったのだ。
還ってきてしまったのだ。
それでも、それでも。
やっぱり。
かえってきてくれて、うれしいとおもってしまった。
明滅する視界がゆっくりと黒くなる。そのぼやけた視界の向こうでいつもの穏やかな声で、彼が私の名を呼んだ。
●
「あのね、急いでほしいの! うん、まただよ。還リヒト……。最近多いよね」
『元気印』クラウディア・フォン・プラテス(nCL3000004)は沈んだ表情で自由騎士たちに告げる。
水鏡に映る未来に最近とみに還リヒトがよく映っているのは自由騎士であるみんなもきづいているよね、とクラウディアは続ける。
「アデレード郊外の村に住む女性のもとに、ヴィスマルク襲撃で死んでしまった騎士さんが、還リヒトになって還ってきたんだ」
でもそれは許されないこと。死んでしまった者はよみがえらない。
かの万能の道化師ですら、魂の奇跡ですら、……そして神の力をもってすら、それは無理だ。世界に定められた道理。
死という概念は何者にも冒すことははできない聖域だ。
それすらも覆すものが、イブリース化。還リヒトという現象である。厳密にはよみがえっているわけではない。
ただ、物体が動いているだけの現象である。
「大好きな人が、死んだとおもってた大好きな人が生き返ったらって、そう思うことがないとはいわないよ。でもね、それは「ない」んだよ」
クラウディアは胸に手をあてて眉根を寄せた。
「女性はたぶん、旦那さんが帰ってくるってわかったら、きっと飛び出しちゃうと思う。そうなったら不幸しか、おきないんだよ! 今から行けば、還リヒトが扉を開ける前に間に合うと思う」
だから。大好きなひとが生き返るなんていう、白昼夢をなかったことにして。
そう言って、クラウディアはぺこりと頭をさげた。
その書類と認識票を騎士団の人から渡されたのは初夏も見える五月の末の暑い日だった。
戦闘中死亡を表すその三文字はずいぶんと軽いものだった。
あのアデレード襲撃で、私の夫は死んだ。たくさんの人が死んだのだ、一般人も、騎士たちも。
そう聞かされたところで納得なんてできるわけがなかった。あの襲撃で死んだたくさんのうちのひとり。
違う。ちがうのだ。たくさんのうちのひとりなんかじゃない。私にとっては大切な、大切な人だったのだ。
どうしてあのひとが死ななくてはいけなかったの? たくさんなら彼じゃなくてよかったじゃないか。
彼の認識票を握りしめる。
なんでも損傷が激しく、合わせれるものではないと聞いた。戻ってきたのは小さな其れだけ。彼は共同墓地(カタコンベ)に埋葬されたと聞いた。
かたん。
扉が開く音。
足音が聞こえた。それは彼特有のリズムを持って響くそれ。
私は扉に向かって走る。
――そこには。
涙があふれる。帰ってきてくれたのだ。書類のほうが間違えていたのだろう。認識票だって、戦争の激しさでちぎれておちていたものを夫だと勘違いしたのだと思う。
汽笛の音が鋭く響く。この辺りに鉄道はないはずだけど。
でもそんなことはどうでもいい。
私は彼を抱きしめる。
「カハッ……!」
腹部に熱い感覚。ぼたりぼたりと血液が流れ落ちる。
「あな、た?」
彼の右手が私を貫いていた。すう、とその手が引き抜かれれば、私の内臓が外気に晒される。その様子をみて、私は場違いにもほどがあるのだけれども、隣に住むスージーがおいしいヴルストを手に入れたといっていたなと思いだした。
そうか、帰ってきたわけじゃなかったのだ。
還ってきてしまったのだ。
それでも、それでも。
やっぱり。
かえってきてくれて、うれしいとおもってしまった。
明滅する視界がゆっくりと黒くなる。そのぼやけた視界の向こうでいつもの穏やかな声で、彼が私の名を呼んだ。
●
「あのね、急いでほしいの! うん、まただよ。還リヒト……。最近多いよね」
『元気印』クラウディア・フォン・プラテス(nCL3000004)は沈んだ表情で自由騎士たちに告げる。
水鏡に映る未来に最近とみに還リヒトがよく映っているのは自由騎士であるみんなもきづいているよね、とクラウディアは続ける。
「アデレード郊外の村に住む女性のもとに、ヴィスマルク襲撃で死んでしまった騎士さんが、還リヒトになって還ってきたんだ」
でもそれは許されないこと。死んでしまった者はよみがえらない。
かの万能の道化師ですら、魂の奇跡ですら、……そして神の力をもってすら、それは無理だ。世界に定められた道理。
死という概念は何者にも冒すことははできない聖域だ。
それすらも覆すものが、イブリース化。還リヒトという現象である。厳密にはよみがえっているわけではない。
ただ、物体が動いているだけの現象である。
「大好きな人が、死んだとおもってた大好きな人が生き返ったらって、そう思うことがないとはいわないよ。でもね、それは「ない」んだよ」
クラウディアは胸に手をあてて眉根を寄せた。
「女性はたぶん、旦那さんが帰ってくるってわかったら、きっと飛び出しちゃうと思う。そうなったら不幸しか、おきないんだよ! 今から行けば、還リヒトが扉を開ける前に間に合うと思う」
だから。大好きなひとが生き返るなんていう、白昼夢をなかったことにして。
そう言って、クラウディアはぺこりと頭をさげた。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.還リヒトの浄化
2.女性の無事
2.女性の無事
†猫天使姫†です。
今ホットな還リヒトです。シンプルな純戦闘です。
心情も入れていただけると嬉しく思います。
エネミー詳細
アデレード戦で戦死した王国国防騎士団の騎士でした。
それなりの戦果のある歴戦の騎士でしたが、運悪くボーデン部隊の猛攻を食らい死んでしまいました。
ノウブル/バスター
還リヒト化することで、常にウォーモンガーが活性化されています。また、HPチャージもついています。おおよそ受けたダメージの5~10%回復するようです。
範囲に及ぶバッシュを使用しています。
体力増強系のパッシブを活性化しています。
単体でも十分に戦うことのできる能力に強化されています。
ロケーション
女性の家の前の道沿いです。
還リヒトが扉をあける直前に皆様は到着します。
時間は昼間。戦闘に関して不備はありませんが、戦闘音が響く、時間経過で女性は様子を見に来ます。
女性もしっかりと守ってあげてください。
どのように守るかについてはお任せいたします。
還リヒトの姿を女性が確認すると、自由騎士たちを振りほどいてでも会いに行こうとするでしょう。
以上よろしくお願いします。
今ホットな還リヒトです。シンプルな純戦闘です。
心情も入れていただけると嬉しく思います。
エネミー詳細
アデレード戦で戦死した王国国防騎士団の騎士でした。
それなりの戦果のある歴戦の騎士でしたが、運悪くボーデン部隊の猛攻を食らい死んでしまいました。
ノウブル/バスター
還リヒト化することで、常にウォーモンガーが活性化されています。また、HPチャージもついています。おおよそ受けたダメージの5~10%回復するようです。
範囲に及ぶバッシュを使用しています。
体力増強系のパッシブを活性化しています。
単体でも十分に戦うことのできる能力に強化されています。
ロケーション
女性の家の前の道沿いです。
還リヒトが扉をあける直前に皆様は到着します。
時間は昼間。戦闘に関して不備はありませんが、戦闘音が響く、時間経過で女性は様子を見に来ます。
女性もしっかりと守ってあげてください。
どのように守るかについてはお任せいたします。
還リヒトの姿を女性が確認すると、自由騎士たちを振りほどいてでも会いに行こうとするでしょう。
以上よろしくお願いします。
状態
完了
完了
報酬マテリア
6個
2個
2個
2個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
6日
6日
参加人数
8/8
8/8
公開日
2018年07月23日
2018年07月23日
†メイン参加者 8人†
●
「天の細道ゆくならば、逝きはよいよい、還りはこわい」
『一刃にて天つ国迄斬り往くは』カスカ・セイリュウジ(CL3000019)は、独特な調子でその詩を詠う。
「なんですか? それ」
『ゆるふわ鉄拳ガール』パッフェル・ガブリエラ(CL3000299)が問う。
「いえ、アマノホカリに伝わる小唄でして。一度通ったその道は、引き返せるものではないということです」
「そう、まあ、なんといいますか……」
パッフェルはそこで言葉を止める。還リヒト。通った死という細道を戻り来るもの。なんともうんざりな存在だ。死んだものは死んだままでないと、もう一度葬儀をあげるなんて、お金がかかるのだから。
細長い指先を桃色の唇で咥えるとふぅ、と吐息を落とした。
「できるんなら、彼女にはなにもしらせとうないんけど」
アリシア・フォン・フルシャンテ(CL3000227)が家屋に対してオーディオエフェクトを施し、それに乗じてカスカは南国の大木、『風詠み』ベルナルト レイゼク(CL3000187)が、砂袋をドアの前におき、内側から開けられないようにする。彼らとは別に同行した巨漢の自由騎士がそれ以外の出入り口の封鎖を請け負い、事前準備は万全といえる状況で口火をきることができた。
「これもボーデンが、齎した「結果」なんですね」
『慈悲の刃、葬送の剣』アリア・セレスティ(CL3000222)は心優しい少女だ。人を傷つけることなどできればやりたくはない。だけれども、先のアデレード襲撃によって、彼女は蹂躙される恐ろしさと、それに付随される不幸と嘆きを知った。だからこそ、その優しさ故にその名を持つ男を許すことができない。ぐっと握られた手の爪はましろになるほどに握り込まれている。
(好きな人が帰ってくることは嬉しいこと、やけど。でもそれが死者で、生前の動きをトレースしたかて、違うものであるなんていうのは……残酷すぎへん?)
『疾走天狐』ガブリエーレ・シュノール(CL3000239)は、家屋の様子を眺めながら不備のある場所はないかと探る。事前準備もあり、大丈夫ではあるとは思うが微に入り細に入りは貴族の基本だ。細やかな采配が勝利を決める。
「それは、還ってきたんじゃない。単なる死に損ないだ。それも、大分性質の悪い」
まるで自分の心を読んだかのようなお抱え吟遊詩人の言葉にガブリエーレは目を向ければ、従者は少女を安心付けるかのように不器用なウインクを送った。
「そうですね、私達が止めなくてはいけません。それがノブリスオブリージュです」
(死人は飽くまでも死人だ。しかしな、もう一度会いたいと思う気持ちは否定できねーな)
ベルナルトは閉じられたカーテンの奥の女性を思う。その否定できない想いは自分に擬えさせられているのか、それとも。
普通亡くなった人間は戻ることはない。しかし頻発する還リヒトの事件で戻りつづける死人たち。その背後で聞こえる汽笛。自分だけではなく、原因であるものは薄々と感じてはいる。「ゲシュペンスト」。かの幽霊列車が走ったその後には不幸が訪れる。
そんな何者かわからないものの悪意で愛するもの同士を切り裂くその未来はたまき 聖流(CL3000283)にとって、看過できるものではない。
それはエゴだろう。そうさせたくないという自己満足に過ぎない。しかし聖流はそのエゴのためにしか生きられない。それで構わないとおもっている。
たとえ悲しくてもそれで死者の安寧が守れるのであれば――。
「きたみたいですね」
その気配にいち早く察知したのはパッフェル。柳凪の構えをとり、呼吸を整えた。
彼らの眼前。家屋より30メートルほど先に騎士鎧の男が歩いてくるのがみえる。
「さて、行きますか」
誰よりも早く動いたのはカスカ。事前に高めておいた体のギアは最高速に保たれている。続き、同じく速度を高めてあったガブリエーレと、アリア、続いてアリシアが、前衛として走り出す。
「……エスカノール先輩」
『未来への階』オスカー・バンベリー(CL3000332)は、騎士鎧を見て気づく。アデレード戦によって命を落としたエスカノール・ガーランド。
ちょうど、戦線に出向く前に細君について惚気られた記憶がある。ずいぶんとだらしない顔だと苦笑したものだ。
そんな相手が蘇り、目の前にいる。なんという運命だろう。しかしオスカーとて、騎士である。感傷は棄て、柳凪の構えを取る。
オスカーははもし彼が生きていて同じ立場でいたのであればどう立ち回るだろうかと、シミュレートする。棄てきれない感傷であったのかもしれない。
若輩者の自分では歴戦のエスカノールと同じにはいかないだろう。それでも、きっと彼は奥方こそを守りたかったのだろうとおもう。故に自分は彼の意志を受け取り、彼の守りたいものを守ると誓う。
「嘗て、逢瀬を断ち切ったこの刀がまた逢瀬を断ち切るとは、まあ、意味合いは真逆ではありますが、奇縁といったところでしょうか」
逢瀬切乱丸が日光に反射しながら、騎士の手甲を捉える。自らは『刀』だ。斬れと言われた対象を斬るだけに存在する一個の武器である。
なれば。それが形なき水面の泡沫夢幻であろうとも、斬るのみだ。一刀、二刀、その剣筋は連なり速度を乗せ騎士に降る。
「申し訳ありませんが、貴方は此処で通行止めですの」
「帰らなくてはならない。妻のために、この戦から妻を守るために」
ガブリエーレはその騎士の言葉に怯むが、マンゴーシュの手は止まらない。ギィンと派手な音をたて、命中させるがオーディオエフェクトにより、音は制限されていることに安堵を覚える。
その一瞬の怯みを察せられたのか、ガブリエーレに向かって、騎士の上段より振りかぶられたバッシュが彼女を襲う。
「お嬢!」
主人の危機に対して従者ベルナルトはは手甲の継ぎ目を狙い牽制することでクリーンヒットを防ぐ。
「助かったわ」
「油断はせんでくれ、お嬢」
騎士のバッシュは還リヒトとなったことで、範囲化されている。前衛が多い状況において、単体である敵の周りに近づかざるを得ない状況に対して、仕方ないとは言え敵の一撃は効率よく自由騎士たちにダメージを与える。
この状況で必要になるのは回復と、そしてダメージコントロールである。彼らの編成。とくに前衛は軽戦士を主体にした編成だ。故にアタッカーである彼らへのダメージを、防御力の高い自分と、オスカーに分散することで、聖流の負担を軽くする。それがパッフェルの戦い方だ。
状況を把握し、アリアをかばう。
「ありがとうございます。パッフェルさん」
「いえ、当然のことをしたまでです」
パッフェルは無表情のまま戦況の流れを読む。
「貴方の無念は晴らします。アデレードでの無念……!」
アリアは最高速での一撃に自らの思いを乗せ、撃ち続ける。
アデレードの言葉を出した瞬間。張り巡らせておいた、感情探査に負の感情を読み取る。屋内にいる女性の感情に負の感情は感知してはいない。それは最初も今もだ。
しかし、ありえないはずのそれに、戸惑う。なぜ、目の前の死人から『怒りの感情』が読み取れるのか。
「怒り? 貴方は怒っているんですか?」
答えはない。当然だろう。死人と会話することは不可能だ。たとえ言葉を発したとしても、それは生前に由来する、反射反応でしかない、そのはずだ。
それが、自分たちが知る『常識』であるのだ。
「なあ、なんで還ってきてしまったん」
悲しげなニュアンスを秘めた声でアリシアが話しかける。
「そんな姿みせたら、彼女悲しむで。あんたが会いたいのはわかるけど、あんたはもう死んでる。会ったらあんたは彼女をころしてまう。そんなんあかんやん!」
じゃごん、と足の蒸気機関が駆動し、緑色の循環液がカタフラクトの機関に循環し速度をのせた蹴撃が騎士の胴に打ち込まれた。その硬さにしびれる足にさすが国防騎士様やと不敵な笑顔でつぶやく。
「悲しむ、悲しみ。悲しませてはいけない。戦争は、彼女を傷つける」
「そうや! セフィロトの海に還って、ちゃんと溶けてまた形成した時やないと還ってきたらあかん! 死んでそのまま還ってくるんはずるっこや!」
アリシアは気づいただろうか。還リヒトである、騎士が自分の言葉に反応したような様子をみせたことに。その違和感に。
「きっと彼女の元に還ってきた想いは本物だと思います」
初手をアイスコフィンにしようとしていた聖流はそのプランを切り替え、ノートルダムの息吹を全員に齎す。回復量は大したことはないとはいえ、相手の硬さを思えば長期戦になるのは否めない。幸い音で気づいて出てくる懸念がないのであれば、防衛に徹するほうが結果、損害を最小に留めることができるはずだ。
「そのとおりだ。俺も先輩のそれだけは本物の気持ちだと思っている」
パッフェルと同じく、アタッカーをかばい続けるオスカーも真っ直ぐに騎士、エスカノールを見て断言する。
だからこそ、意思なき屍は、妻を守ろうとこの場所にきたのだ。まだ、激しい戦が続いているのだと、戦の中に置いてきたままの心のままに。
戦況は逼迫したものになる。騎士の攻撃は範囲に及ぶ。故に聖流の手番は回復に取られてしまう。
その上相手の硬さは平均以上、速度を駆使したアタッカーであるフェンサーたちも尽力するが、一度は膝をついたものがほとんどだ。しかし彼らの意志は、英雄に寄り添う。歴戦の英雄たちのように、倒されてもまた立ち上がる。それが彼ら自由騎士に与えられた、奇跡を引き寄せる力。
「厄介ですが、相手の回復量より多くダメージを与えれば、差し引きして、ダメージは向こうに蓄積します」
カスカの言う通りに、騎士のダメージの蓄積に回復が追いついていないのはわかる。
「なるほどですわ! ベルナルト! あなたの砲撃でなんとかしなさい!」
「はいはい、残弾数を考えてくださいよ! お嬢。あとひーふーみー……まあ、大丈夫ですかね」
「アリシアさん、カスカさん、ガブリエーレさん合わせて行きましょう!」
「わかったで! せーのでいくで!」
「了解」
「わかりましたわ!」
アリアの呼びかけに傷だらけのアリシアは満面の笑みで、カスカは短く、ガブリエーレは尊大に答える。
彼女らの体力は心もとない。わかっている。彼女らの攻撃が不幸な未来を止めるための一撃に繋がるのだ。パッフェルとオスカーは目配せしあって、彼女らの防御を担う。
彼らもまたギリギリであるのは確かだ。だからこそ、彼らは己が信念と成すべきことを知っている。
騎士の剣が振り上げられた。強力な攻撃がくるという合図だ。
アリシアと、アリアに振り来る攻撃をパッフェルとオスカーが阻む。
「騎士としての使命が断たれ、妻を愛する夫としての願いが汚されたのでは、故人があまりに報われない! 絶対に此処で終わらせる!」
「っし! いまだいけ! お嬢さん方!」
ベルナルトの銃声は号砲(あいず)となる。
「せーのっ!」
アリシアの蹴撃とガブリエーレのマンゴーシュが速度を乗せて同時に騎士の胴を薙ぐ、遅れ、カスカの朱鞘が破裂する爆音と共に、神速の太刀が騎士の兜を吹き飛ばす。
そこにはオスカーが目指す先輩騎士の顔。痛々しくも右半分は吹き飛ばされなくなっているが、残る左側の目は優しげに微笑んでいるように見えた。まるで、成長した後輩を慈しむように。よくやったとほめたたえるような笑顔に、オスカーの眉根がゆがんだ。
「貴方の手は、決して、彼女の血で汚しません……私達にできることは弔い、あなたを鎮める事だけです。あなたの想いは、きっと……間違いではありません」
泣きそうな顔で聖流は声の限りに伝えた。騎士がうなずいたように見えた。
天女が空を舞うように。アリアが両の手の刃を天衣のように煌めかせ、騎士とのラストダンスを踊る。
――天羽の剣舞。天女の慈悲深き一撃により、死んでいたはずのなのに還ってきてしまった、悲しい騎士はあるべき理に戻った。
支柱をなくした鎧は甲高い音を立てて、その場に崩れ落ちた。
もう、二度と、動かない。
「貴方を殺した、あのヒトたちは私が倒します。ですから安らかに……」
優しい少女の願いはきっと、届くだろう。
●
彼らはその遺体と女性を会わせようとしたが、彼の鎧に残った、肉体は妻である女性とはあわせることは躊躇われるものであった。騎士鎧で隠されているその内容は筆舌には尽くしがたい。
アリシアの言も含め、還ってこなかったという結果にしてしまうほうが良いという結論になった。
つっかえ棒にしていた、砂袋や丸太を彼らは撤去し、「何も起こらなかった」午後に戻す。
オスカーは一人つぶやく。
「先輩の奥方は守られました。奥方に伝えることは叶いませんが、奥方が前を向いて歩いていけることを願います」
「なあ、お嬢、パトロン様よ」
「なんですの? ベルナルト」
ベルナルトは背後にいるパトロンに話しかける。
「俺が死んでその死体がどうこう……ってなったら、遠慮なく叩き壊してくれな?」
ベルナルトの表情は見えない。
「は?」
この従者は何を言っているのだ? なんでそんなありえない前提を今、ここで言うのだ。そんな仮定なんて認められない。
「何を馬鹿な事を……貴方が死ぬようなら、私の方が先に死んでますわ」
少女のような見た目の主人は、泣きそうになるのを持ち前の意地で抑える。声が震えていた。
ああ、やっちまったな、とベルナルトは思う。お人好しの主人は拾ったばかりの俺にすらこんなに思い入れがある。そういった人種から簡単に潰れていく。なんどもみたことがある。
ぽかり、と無言で背中が叩かれる。痛くはない。なのにどうしてこんなに心は痛く感じるのだろう。
「まぁ簡単には死なねーけどさ」
精一杯のフォロー。しかし、彼の主人は暫くの間背中を叩くのをやめなかった。
「天の細道ゆくならば、逝きはよいよい、還りはこわい」
『一刃にて天つ国迄斬り往くは』カスカ・セイリュウジ(CL3000019)は、独特な調子でその詩を詠う。
「なんですか? それ」
『ゆるふわ鉄拳ガール』パッフェル・ガブリエラ(CL3000299)が問う。
「いえ、アマノホカリに伝わる小唄でして。一度通ったその道は、引き返せるものではないということです」
「そう、まあ、なんといいますか……」
パッフェルはそこで言葉を止める。還リヒト。通った死という細道を戻り来るもの。なんともうんざりな存在だ。死んだものは死んだままでないと、もう一度葬儀をあげるなんて、お金がかかるのだから。
細長い指先を桃色の唇で咥えるとふぅ、と吐息を落とした。
「できるんなら、彼女にはなにもしらせとうないんけど」
アリシア・フォン・フルシャンテ(CL3000227)が家屋に対してオーディオエフェクトを施し、それに乗じてカスカは南国の大木、『風詠み』ベルナルト レイゼク(CL3000187)が、砂袋をドアの前におき、内側から開けられないようにする。彼らとは別に同行した巨漢の自由騎士がそれ以外の出入り口の封鎖を請け負い、事前準備は万全といえる状況で口火をきることができた。
「これもボーデンが、齎した「結果」なんですね」
『慈悲の刃、葬送の剣』アリア・セレスティ(CL3000222)は心優しい少女だ。人を傷つけることなどできればやりたくはない。だけれども、先のアデレード襲撃によって、彼女は蹂躙される恐ろしさと、それに付随される不幸と嘆きを知った。だからこそ、その優しさ故にその名を持つ男を許すことができない。ぐっと握られた手の爪はましろになるほどに握り込まれている。
(好きな人が帰ってくることは嬉しいこと、やけど。でもそれが死者で、生前の動きをトレースしたかて、違うものであるなんていうのは……残酷すぎへん?)
『疾走天狐』ガブリエーレ・シュノール(CL3000239)は、家屋の様子を眺めながら不備のある場所はないかと探る。事前準備もあり、大丈夫ではあるとは思うが微に入り細に入りは貴族の基本だ。細やかな采配が勝利を決める。
「それは、還ってきたんじゃない。単なる死に損ないだ。それも、大分性質の悪い」
まるで自分の心を読んだかのようなお抱え吟遊詩人の言葉にガブリエーレは目を向ければ、従者は少女を安心付けるかのように不器用なウインクを送った。
「そうですね、私達が止めなくてはいけません。それがノブリスオブリージュです」
(死人は飽くまでも死人だ。しかしな、もう一度会いたいと思う気持ちは否定できねーな)
ベルナルトは閉じられたカーテンの奥の女性を思う。その否定できない想いは自分に擬えさせられているのか、それとも。
普通亡くなった人間は戻ることはない。しかし頻発する還リヒトの事件で戻りつづける死人たち。その背後で聞こえる汽笛。自分だけではなく、原因であるものは薄々と感じてはいる。「ゲシュペンスト」。かの幽霊列車が走ったその後には不幸が訪れる。
そんな何者かわからないものの悪意で愛するもの同士を切り裂くその未来はたまき 聖流(CL3000283)にとって、看過できるものではない。
それはエゴだろう。そうさせたくないという自己満足に過ぎない。しかし聖流はそのエゴのためにしか生きられない。それで構わないとおもっている。
たとえ悲しくてもそれで死者の安寧が守れるのであれば――。
「きたみたいですね」
その気配にいち早く察知したのはパッフェル。柳凪の構えをとり、呼吸を整えた。
彼らの眼前。家屋より30メートルほど先に騎士鎧の男が歩いてくるのがみえる。
「さて、行きますか」
誰よりも早く動いたのはカスカ。事前に高めておいた体のギアは最高速に保たれている。続き、同じく速度を高めてあったガブリエーレと、アリア、続いてアリシアが、前衛として走り出す。
「……エスカノール先輩」
『未来への階』オスカー・バンベリー(CL3000332)は、騎士鎧を見て気づく。アデレード戦によって命を落としたエスカノール・ガーランド。
ちょうど、戦線に出向く前に細君について惚気られた記憶がある。ずいぶんとだらしない顔だと苦笑したものだ。
そんな相手が蘇り、目の前にいる。なんという運命だろう。しかしオスカーとて、騎士である。感傷は棄て、柳凪の構えを取る。
オスカーははもし彼が生きていて同じ立場でいたのであればどう立ち回るだろうかと、シミュレートする。棄てきれない感傷であったのかもしれない。
若輩者の自分では歴戦のエスカノールと同じにはいかないだろう。それでも、きっと彼は奥方こそを守りたかったのだろうとおもう。故に自分は彼の意志を受け取り、彼の守りたいものを守ると誓う。
「嘗て、逢瀬を断ち切ったこの刀がまた逢瀬を断ち切るとは、まあ、意味合いは真逆ではありますが、奇縁といったところでしょうか」
逢瀬切乱丸が日光に反射しながら、騎士の手甲を捉える。自らは『刀』だ。斬れと言われた対象を斬るだけに存在する一個の武器である。
なれば。それが形なき水面の泡沫夢幻であろうとも、斬るのみだ。一刀、二刀、その剣筋は連なり速度を乗せ騎士に降る。
「申し訳ありませんが、貴方は此処で通行止めですの」
「帰らなくてはならない。妻のために、この戦から妻を守るために」
ガブリエーレはその騎士の言葉に怯むが、マンゴーシュの手は止まらない。ギィンと派手な音をたて、命中させるがオーディオエフェクトにより、音は制限されていることに安堵を覚える。
その一瞬の怯みを察せられたのか、ガブリエーレに向かって、騎士の上段より振りかぶられたバッシュが彼女を襲う。
「お嬢!」
主人の危機に対して従者ベルナルトはは手甲の継ぎ目を狙い牽制することでクリーンヒットを防ぐ。
「助かったわ」
「油断はせんでくれ、お嬢」
騎士のバッシュは還リヒトとなったことで、範囲化されている。前衛が多い状況において、単体である敵の周りに近づかざるを得ない状況に対して、仕方ないとは言え敵の一撃は効率よく自由騎士たちにダメージを与える。
この状況で必要になるのは回復と、そしてダメージコントロールである。彼らの編成。とくに前衛は軽戦士を主体にした編成だ。故にアタッカーである彼らへのダメージを、防御力の高い自分と、オスカーに分散することで、聖流の負担を軽くする。それがパッフェルの戦い方だ。
状況を把握し、アリアをかばう。
「ありがとうございます。パッフェルさん」
「いえ、当然のことをしたまでです」
パッフェルは無表情のまま戦況の流れを読む。
「貴方の無念は晴らします。アデレードでの無念……!」
アリアは最高速での一撃に自らの思いを乗せ、撃ち続ける。
アデレードの言葉を出した瞬間。張り巡らせておいた、感情探査に負の感情を読み取る。屋内にいる女性の感情に負の感情は感知してはいない。それは最初も今もだ。
しかし、ありえないはずのそれに、戸惑う。なぜ、目の前の死人から『怒りの感情』が読み取れるのか。
「怒り? 貴方は怒っているんですか?」
答えはない。当然だろう。死人と会話することは不可能だ。たとえ言葉を発したとしても、それは生前に由来する、反射反応でしかない、そのはずだ。
それが、自分たちが知る『常識』であるのだ。
「なあ、なんで還ってきてしまったん」
悲しげなニュアンスを秘めた声でアリシアが話しかける。
「そんな姿みせたら、彼女悲しむで。あんたが会いたいのはわかるけど、あんたはもう死んでる。会ったらあんたは彼女をころしてまう。そんなんあかんやん!」
じゃごん、と足の蒸気機関が駆動し、緑色の循環液がカタフラクトの機関に循環し速度をのせた蹴撃が騎士の胴に打ち込まれた。その硬さにしびれる足にさすが国防騎士様やと不敵な笑顔でつぶやく。
「悲しむ、悲しみ。悲しませてはいけない。戦争は、彼女を傷つける」
「そうや! セフィロトの海に還って、ちゃんと溶けてまた形成した時やないと還ってきたらあかん! 死んでそのまま還ってくるんはずるっこや!」
アリシアは気づいただろうか。還リヒトである、騎士が自分の言葉に反応したような様子をみせたことに。その違和感に。
「きっと彼女の元に還ってきた想いは本物だと思います」
初手をアイスコフィンにしようとしていた聖流はそのプランを切り替え、ノートルダムの息吹を全員に齎す。回復量は大したことはないとはいえ、相手の硬さを思えば長期戦になるのは否めない。幸い音で気づいて出てくる懸念がないのであれば、防衛に徹するほうが結果、損害を最小に留めることができるはずだ。
「そのとおりだ。俺も先輩のそれだけは本物の気持ちだと思っている」
パッフェルと同じく、アタッカーをかばい続けるオスカーも真っ直ぐに騎士、エスカノールを見て断言する。
だからこそ、意思なき屍は、妻を守ろうとこの場所にきたのだ。まだ、激しい戦が続いているのだと、戦の中に置いてきたままの心のままに。
戦況は逼迫したものになる。騎士の攻撃は範囲に及ぶ。故に聖流の手番は回復に取られてしまう。
その上相手の硬さは平均以上、速度を駆使したアタッカーであるフェンサーたちも尽力するが、一度は膝をついたものがほとんどだ。しかし彼らの意志は、英雄に寄り添う。歴戦の英雄たちのように、倒されてもまた立ち上がる。それが彼ら自由騎士に与えられた、奇跡を引き寄せる力。
「厄介ですが、相手の回復量より多くダメージを与えれば、差し引きして、ダメージは向こうに蓄積します」
カスカの言う通りに、騎士のダメージの蓄積に回復が追いついていないのはわかる。
「なるほどですわ! ベルナルト! あなたの砲撃でなんとかしなさい!」
「はいはい、残弾数を考えてくださいよ! お嬢。あとひーふーみー……まあ、大丈夫ですかね」
「アリシアさん、カスカさん、ガブリエーレさん合わせて行きましょう!」
「わかったで! せーのでいくで!」
「了解」
「わかりましたわ!」
アリアの呼びかけに傷だらけのアリシアは満面の笑みで、カスカは短く、ガブリエーレは尊大に答える。
彼女らの体力は心もとない。わかっている。彼女らの攻撃が不幸な未来を止めるための一撃に繋がるのだ。パッフェルとオスカーは目配せしあって、彼女らの防御を担う。
彼らもまたギリギリであるのは確かだ。だからこそ、彼らは己が信念と成すべきことを知っている。
騎士の剣が振り上げられた。強力な攻撃がくるという合図だ。
アリシアと、アリアに振り来る攻撃をパッフェルとオスカーが阻む。
「騎士としての使命が断たれ、妻を愛する夫としての願いが汚されたのでは、故人があまりに報われない! 絶対に此処で終わらせる!」
「っし! いまだいけ! お嬢さん方!」
ベルナルトの銃声は号砲(あいず)となる。
「せーのっ!」
アリシアの蹴撃とガブリエーレのマンゴーシュが速度を乗せて同時に騎士の胴を薙ぐ、遅れ、カスカの朱鞘が破裂する爆音と共に、神速の太刀が騎士の兜を吹き飛ばす。
そこにはオスカーが目指す先輩騎士の顔。痛々しくも右半分は吹き飛ばされなくなっているが、残る左側の目は優しげに微笑んでいるように見えた。まるで、成長した後輩を慈しむように。よくやったとほめたたえるような笑顔に、オスカーの眉根がゆがんだ。
「貴方の手は、決して、彼女の血で汚しません……私達にできることは弔い、あなたを鎮める事だけです。あなたの想いは、きっと……間違いではありません」
泣きそうな顔で聖流は声の限りに伝えた。騎士がうなずいたように見えた。
天女が空を舞うように。アリアが両の手の刃を天衣のように煌めかせ、騎士とのラストダンスを踊る。
――天羽の剣舞。天女の慈悲深き一撃により、死んでいたはずのなのに還ってきてしまった、悲しい騎士はあるべき理に戻った。
支柱をなくした鎧は甲高い音を立てて、その場に崩れ落ちた。
もう、二度と、動かない。
「貴方を殺した、あのヒトたちは私が倒します。ですから安らかに……」
優しい少女の願いはきっと、届くだろう。
●
彼らはその遺体と女性を会わせようとしたが、彼の鎧に残った、肉体は妻である女性とはあわせることは躊躇われるものであった。騎士鎧で隠されているその内容は筆舌には尽くしがたい。
アリシアの言も含め、還ってこなかったという結果にしてしまうほうが良いという結論になった。
つっかえ棒にしていた、砂袋や丸太を彼らは撤去し、「何も起こらなかった」午後に戻す。
オスカーは一人つぶやく。
「先輩の奥方は守られました。奥方に伝えることは叶いませんが、奥方が前を向いて歩いていけることを願います」
「なあ、お嬢、パトロン様よ」
「なんですの? ベルナルト」
ベルナルトは背後にいるパトロンに話しかける。
「俺が死んでその死体がどうこう……ってなったら、遠慮なく叩き壊してくれな?」
ベルナルトの表情は見えない。
「は?」
この従者は何を言っているのだ? なんでそんなありえない前提を今、ここで言うのだ。そんな仮定なんて認められない。
「何を馬鹿な事を……貴方が死ぬようなら、私の方が先に死んでますわ」
少女のような見た目の主人は、泣きそうになるのを持ち前の意地で抑える。声が震えていた。
ああ、やっちまったな、とベルナルトは思う。お人好しの主人は拾ったばかりの俺にすらこんなに思い入れがある。そういった人種から簡単に潰れていく。なんどもみたことがある。
ぽかり、と無言で背中が叩かれる。痛くはない。なのにどうしてこんなに心は痛く感じるのだろう。
「まぁ簡単には死なねーけどさ」
精一杯のフォロー。しかし、彼の主人は暫くの間背中を叩くのをやめなかった。
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
称号付与
†あとがき†
見事に奥さんへの対策やられちゃいました。
あわわわわ。
というわけで、MVPはその立役者へ。
参加ありがとうございました。
なにやら不穏な様子。何かが変わっていっています。
あわわわわ。
というわけで、MVPはその立役者へ。
参加ありがとうございました。
なにやら不穏な様子。何かが変わっていっています。
FL送付済