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●恐怖神話編あらすじ●

『倫敦の蜘蛛の巣』と天才・モリアーティの陰謀を辛くも破ったアーク。
 しかし、彼等に安寧の時が訪れる事は無かった。
 程無くして生じたのは国内主流七派・裏野部による策動。
 過激派と称される彼等は首領・一二三の埋没への焦りと共についに本格的な行動を開始する。
 アークのみならず国内神秘勢力の全てを巻き込んだ一二三の暴虐に日本は震撼する。
 結果として国内七派は裏野部の排除を決め、彼等も又動き出す……
 かくて四国を舞台にした乱戦は激しさを極めた。
 攻めるは希望の箱舟、受けて立つは、神産みの男・裏野部一二三
 裏野部の精鋭を中心とした戦力は、精強。
 しかし状況は多勢に無勢の様相を呈し、首領一二三の死を切っ掛け動乱は終結に向かっていく
 多くの痛みと犠牲を生みながらもこの危機を何とか凌いだアークだが、次なる事態はこの日本から遥か離れた欧州の地で進展を見せようとしていた……

 ――要するに現状は『ちょっとした腕利き』の領域を超えているのよ。
 この事件の解決には、いいえ。その前段階。『調査』レベルでさえ、『紛れない一流』が必要だわ。そこで今回は貴方達にも協力して欲しいと思った訳。

 同盟組織オルクス・パラストの首魁・シトリィン・フォン・ローエンヴァイスの依頼を受けたリベリスタ一行は不可思議なリベリスタの壊滅事件を調査するべく欧州行を決断する
 時同じくして日本のみならず世界中で頻発し始めた恐怖の影に不気味な不吉を覚えながら……
 アークの欧州事変調査隊は目的地の村で生き残りと思われる少女を発見する
 だが、生じていた状況の不自然さから彼等は少女に警戒を向けた。
 果たして、彼女の正体は彼等の危惧した『元凶』そのものであったのだ。

 ――ほほ、面白き事も無き現世に精々妾を楽しませよ。

 クラリスは語る。それは『暗黒の森の大消失』という欧州神秘史最大の屈辱の元凶になった存在だと。
 傲岸不遜なる笑みを見せた少女の名は『ラトニャ・ル・テップ』。
 自身の語る所を信ずるならば、それは事もあろうにフェイトを得たミラーミス――フィクサードであるらしい。かつてアークが破った『渇望の書』をも創造したラトニャは、名前のアナグラムが示す通り神である。ニャルラトテップの名で知られる恐怖神話最大のトリックスターであった。
 対抗する事の難しい脅威を前に撤退を図るリベリスタ達。
 されど、圧倒的な能力を誇るラトニャの凶刃に銀咲 嶺(BNE002104)が倒されてしまう。
 オーウェン・ロザイク(BNE000638)鷲峰 クロト(BNE004319)等の運命を代償に辛うじて全滅を避けたパーティではあったが、現場に立った者だからこそ確信出来るその力の差は余りに明白であった。
 間髪置かずに暗躍を始めた『黒い太陽』ウィルモフ・ペリーシュの活発化と、『恐怖神話事件』の頻発。
 調査隊との交戦で本格的にアークに目をつけたラトニャの矛先は日本へと向いていた。
 彼女は何かを企んでいるのだ
 同時多発的に展開する危険は徐々に日本を危険水域へと追い込みつつあった。
 状況を懸念したアークはこれを防備する計画を発動すると共に、オルクス・パラストからやって来たセアド・ローエンヴァイスと共にラトニャへの対抗手段を異世界探索へと求めようとしていた。
 紆余曲折の末、神・ノーデンスとの交信に成功したリベリスタ達は彼から状況を打開し得る二つの手段を授けられる。
 不可思議な事に『出発日に遡って帰還した』リベリスタ達に司令部は考察を巡らせ、一つの光明を見出した
 ラトニャに撃破する事は不可能であろうとも、彼女を出し抜く方法はある、そう結論付けた本部はノーデンスの与えた異界のアーティファクト『ネクロノミコン』と、先にアークのリベリスタ達が『縁を結んでしまった』)ラトニャの天敵である『クトゥグァ』の召還を軸にした一大作戦を企画したのだ。
 バロックナイトを待ち、特異点化の夜に世界を侵食せんとするラトニャ
 舞台は幾度目か――あの三ツ池公園。現場にはイレギュラーたる使徒達の姿もあった……
 覚悟を決めたリベリスタ達は逆襲作戦を敢行する。
 激戦である
 激戦は更なる激戦を極め続けたのである。
 召還される『クトゥグァ』
 各地での猛撃・耐久戦の先に発動される『ネクロノミコン』
 命を賭して『ネクロノミコン』を制御するシトリィンだったが、この力が及ばない。ならば、と己の全てをかけてこの戦いを終幕せんとした彼女だったが――その運命は、イセリア・イシュター(BNE002683)が塗り替えた。

 欠け逝く順、数がもしも選べるのなら――その権利が与えられるのなら。
 数は少ないほうがいい。
 重要でないほうがいい。
 妻ではないほうがいい。
 子ではないほうがいい。
 妹ではないほうがいい。
 そうだろう? シトリィン殿!

 シトリィンの代わりに己が存在意義全てを局面に傾けたイセリアの犠牲により、戦いの天秤は傾けられた。
 口惜しき怨嗟と共に次元の穴に墜ち行くラトニャに皮肉気に晦 烏(BNE002858) は言う。

 なぁ、神様。今でもいい夜だったって思うかね――?

 長い夜は終わりを迎えようとしていた。
 今回も、これ程の不可能さえも超えたのだ。
 人心地つく勇者達に仄暗い狂気と不吉なる塔の影は最早姿を隠そうともしていなかったが――






★登場人物・重要事項Check!


『ラピスアイズ』シトリィン・フォン・ローエンヴァイス

 ドイツ最大のリベリスタ組織『オルクス・パラスト』の首領。
 怜悧な美人だが、『社交界の食虫花』の異名を持つ辣腕。
 アークとは気の置けない同盟相手。それなりの信頼で結ばれている。
『暗黒の森の大消失』以来悪夢に苛まれる日々だったが、今回宿敵に一矢を報いた。


『格上殺し』セアド・ローエンヴァイス

『オルクス・パラスト』の実戦隊長格。
 シトリィンの夫。夫婦仲は良好。娘には「おとうさま、(加齢臭が)くさい」と言われる。
 魔剣を操るバトルマニアで、格上と相打ちを取る能力はかなりのもの。彼にとっての格上は少ないが、その少ない格上も当然彼とは対戦したがらない為、そういう相手には恵まれない。
 かなりの人格者で勇猛果敢、人望にも厚いようだ。
 

『The Terror』ラトニャ・ル・テップ

 バロックナイツ厳かな歪夜十三使徒第四位。
 フェイトを得たミラーミスにして、フィクサード。
 間違いなくバロックナイツの中でも最強を誇るであろう例外存在。
『暗黒の森の大消失』という過去の事件でシトリィンに絶大なトラウマを刻み付けた。
 土の神、無貌の神として知られる恐怖神話のトリックスターとされる。
 無数の化身を出現させる、不死不滅、次元航行、創造等、神様としての多彩な能力を誇る。
 人類史にも度々顔を見せ、首を突っ込み、原子爆弾の開発をそそのかしたりもした過去もある。
『渇望の書』を生み、結果的に『鉄十字猟犬』を生み出したのもアークに関する因縁である。
 人間と自身の時間の流れの違いを慢心から看破する事が出来なかった模様。
 数十年~数百年後に『戻ってくる』と推測されるが、それは次世代のリベリスタの重い宿題になるだろう。


『クトゥグァ』

 異世界『フォウマルハルト』の主。火の神。通称王様。
 偉大なるミラーミスにして破壊性能の権化。単純破壊力ならば比肩するものなき存在。
 しかし、異世界への自力での航行能力は無い等、神としては不器用な所がある模様。
 ラトニャの事が大嫌い。ラトニャも彼の事が大嫌い。
 本編では計らずも知己を結んでしまったリベリスタ達に召還されるも、制御不可能な力を発揮した。だが、それでも高貴なる彼はリベリスタ達の予想外の健闘を気に入り(同時にラトニャが嫌いだった為)、現界し続ける事を諦め、彼女に壮絶な『嫌がらせ』を敢行した。
 尚、本編中に発揮された彼の能力は本来から程遠い瑣末なものである。(遊んでいたラトニャも同様である)


『ノーデンス』

 異世界『ドリームランド』の主。善なる神。但しそれなりに不親切。
 偉大なるミラーミスにして珍しく話せる善良な神様。
 ラトニャの事は余り良く思っていない。(どちらかと言えば)人類の庇護者である。
 異世界のアーティファクト『ネクロノミコン』と『クトゥグァ』召還の呪をリベリスタに授けた。
 時間を戻して元の世界に送り届けてくれるという離れ業をしてくれたが、何故そうしなければならなかったのかを教えてはくれなかった。(非常な時差がある為、そうしなければ異世界行のリベリスタ達はボトム・チャンネルと数千年、数万年も隔絶されてしまう事になった)
 神様としての能力は器用寄り。ラトニャが『ドリームランド』に本体で直接介入しなかった理由を考えれば、このお爺ちゃんも戦えば相当な代物と思われる。


『ドリームランド』

 夢の世界。『原典』に比較的忠実な世界。
 但し、この世界とボトム・チャンネルには信じ難い程の時差が存在している。
 本編では三ツ池公園の『閉じない穴』に接続されていた。この場所にラトニャを追放し、穴を閉じ、数十秒~数分彼女を隔離する計略により、アークは数十年以上の猶予を得る事に成功したのである。


『ネクロノミコン』

 異界のアーティファクト。厳密に言えば力の塊でイメージ。
 真白智親により便宜上名付けられた結果、魔道書の形で具現化する事となった。
 ラトニャの能力を縛り付ける力があったが、これは一流のリベリスタが操っても命を捨てる覚悟が必要な、非常に燃費の悪いアイテム。簡単に言えば人間に扱えるレベルではない。そんな代物。


『星辰の夜』

 星辰の揃う時は原典においてルルイエ浮上の時を指すが、本編においてはバロックナイト(特異点化の最高潮)を称する事に使われている。そう表現したのは『ネクロノミコン』を称した真白智親と同じく、ラトニャの遊び心からと思われる。


■14/06/26


■14/05/21



→『恐怖神話編』の動き