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君達への手向けの花をまだ摘めない

●仲良し四人組
ラズは、四人のまとめ役だった。
ガキ大将がそのまま成長したような、子供っぽい青年だ。
クロウは、ちゃっかりしていた。
いつだって自分が得をするような立ち回りをしていた、小癪だけど憎めないヤツだ。
エリゼは、みんなの憧れだった。
四人の中の紅一点。可愛くて、大人しくて、みんなが彼女に慕情を抱いていた。
ステフは、どこにでもいる平凡な若者だった。
四人の中は一番のノロマで、いつもみんなに助けてもらっていた。
だからなのか。
だからなのだろうか。
だから、一人だけ逃げ遅れてしまったから、ステフだけが生き残ったのか?
故郷アデレードを巻き込んだ戦いが終わった後で、彼が見たのはもの言わぬ骸と化した友人たちだった。
「一人だけ生き残ったからなのか……?」
彼は問う。
幼い頃によく遊んだ、アデレード郊外の花畑。
そこに立ち尽くす彼と相対するのは三つの人影。だが人ではない。
彼は、彼女は、彼らは、もう人ではない。
「僕が一人だけ生き残ったのが、そんなに憎いのか?」
泣こうにも乾いた心は涙を流してくれそうになく、ステフは歩く骸と化した三人に向かって言った。
答えはない。あるはずがない。
あるのはただ、生者を求める餓鬼の執着のみで、
「……だったら連れていってくれよ。お願いだ」
ステフが漏らした声は何もかも諦めきっていた。生きることさえも。
●水鏡に見た光景
「アデレードに四人の市民が住んでいたわ。でもこの間の戦いで三人が死んで、一人だけが生き残ってしまったの」
神殿に集められた自由騎士を前にして、『元気印』クラウディア・フォン・プラテス(nCL3000004)はまずそう切り出した。
「生き残った人はステフ。死んでしまった人たちは、ラズ、クロウ、エリゼ」
その四人が、何かの事件に関わっている。
つまりはそういうことなのだろう。
自由騎士たちはそれを察しながら、クラウディアの言葉を聞く。
「三人の亡骸はお墓に埋葬されたけど、そのお墓がいつの間にか掘り返されて……、ううん、中から暴かれていたの」
そこまで聞けば、事件の概要は大体知れる。
還リビト。
魔素の影響によってイブリース化した、死者の成れの果てだ。
「水鏡がステフの死を予見したの。場所は、アデレード郊外にあるお花畑よ」
その花畑は四人が幼いころ、よく遊んだ思い出の場所だという。
「ステフは、三人のお墓にお供えするための花を摘みに行こうとして、そこで還リビトになった三人に遭遇するみたい」
クラウディアの説明に、自由騎士たちは押し黙る。
思い出の場所で変わり果てた友人と対面することになるステフの心情は、もはや想像することもできない。
「今から向かえば、三人と対面する前にステフを止められるわ。だから、お願い!」
クラウディアが胸の前で両手を握り、切に叫んだ。
「ステフのことを、助けてあげて」
それができるのは、この場にいる自由騎士たちだけなのだ。
ラズは、四人のまとめ役だった。
ガキ大将がそのまま成長したような、子供っぽい青年だ。
クロウは、ちゃっかりしていた。
いつだって自分が得をするような立ち回りをしていた、小癪だけど憎めないヤツだ。
エリゼは、みんなの憧れだった。
四人の中の紅一点。可愛くて、大人しくて、みんなが彼女に慕情を抱いていた。
ステフは、どこにでもいる平凡な若者だった。
四人の中は一番のノロマで、いつもみんなに助けてもらっていた。
だからなのか。
だからなのだろうか。
だから、一人だけ逃げ遅れてしまったから、ステフだけが生き残ったのか?
故郷アデレードを巻き込んだ戦いが終わった後で、彼が見たのはもの言わぬ骸と化した友人たちだった。
「一人だけ生き残ったからなのか……?」
彼は問う。
幼い頃によく遊んだ、アデレード郊外の花畑。
そこに立ち尽くす彼と相対するのは三つの人影。だが人ではない。
彼は、彼女は、彼らは、もう人ではない。
「僕が一人だけ生き残ったのが、そんなに憎いのか?」
泣こうにも乾いた心は涙を流してくれそうになく、ステフは歩く骸と化した三人に向かって言った。
答えはない。あるはずがない。
あるのはただ、生者を求める餓鬼の執着のみで、
「……だったら連れていってくれよ。お願いだ」
ステフが漏らした声は何もかも諦めきっていた。生きることさえも。
●水鏡に見た光景
「アデレードに四人の市民が住んでいたわ。でもこの間の戦いで三人が死んで、一人だけが生き残ってしまったの」
神殿に集められた自由騎士を前にして、『元気印』クラウディア・フォン・プラテス(nCL3000004)はまずそう切り出した。
「生き残った人はステフ。死んでしまった人たちは、ラズ、クロウ、エリゼ」
その四人が、何かの事件に関わっている。
つまりはそういうことなのだろう。
自由騎士たちはそれを察しながら、クラウディアの言葉を聞く。
「三人の亡骸はお墓に埋葬されたけど、そのお墓がいつの間にか掘り返されて……、ううん、中から暴かれていたの」
そこまで聞けば、事件の概要は大体知れる。
還リビト。
魔素の影響によってイブリース化した、死者の成れの果てだ。
「水鏡がステフの死を予見したの。場所は、アデレード郊外にあるお花畑よ」
その花畑は四人が幼いころ、よく遊んだ思い出の場所だという。
「ステフは、三人のお墓にお供えするための花を摘みに行こうとして、そこで還リビトになった三人に遭遇するみたい」
クラウディアの説明に、自由騎士たちは押し黙る。
思い出の場所で変わり果てた友人と対面することになるステフの心情は、もはや想像することもできない。
「今から向かえば、三人と対面する前にステフを止められるわ。だから、お願い!」
クラウディアが胸の前で両手を握り、切に叫んだ。
「ステフのことを、助けてあげて」
それができるのは、この場にいる自由騎士たちだけなのだ。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.還リビト三体の撃破。
2.ステフと還リビト三体を対面させないこと。
2.ステフと還リビト三体を対面させないこと。
戦争によって引き裂かれた友人たち。
その間に横たわるのは、生死の溝でした。
吾語です。
夏も近い時期、
花々が咲き誇る思い出の場所に死にきれなかった三人が現れました。
駆除してください。
◆討伐対象
・還リビト×3(ラズ、クロウ、エリザ)
ラズ :大柄で屈強な肉体を持っています。パワー系。
クロウ:細身で他二人に比べて動きが素早いです。テクニック系。
エリザ:女性の還リビトです。力も弱く、戦闘力は低いです。
・備考
ラズとクロウはエリザを庇おうとする感じで動きます。
なお、当然のことではありますが言葉は一切通じません。
◆ステフについて
ステフはシナリオ開始時点で三人が還リビト化していることをまだ知りません。
三人の花に思い出の場所の花を供えるため、花畑に向かおうとしています。
もし彼が三人と対面した場合、還リビトを撃破してもシナリオは失敗となります。
ただし、ただ説得しただけでは彼は花畑に向かうのを諦めないでしょう。
ご注意ください。
◆戦場
・思い出の花畑
ステフ達四人が幼いころによく遊んだ花畑です。
アデレード郊外にあり、西側には木がまばらに生える林があります。
水鏡が予見したステフと三人の対面時間は夕刻少し前の日中となります。
その間に横たわるのは、生死の溝でした。
吾語です。
夏も近い時期、
花々が咲き誇る思い出の場所に死にきれなかった三人が現れました。
駆除してください。
◆討伐対象
・還リビト×3(ラズ、クロウ、エリザ)
ラズ :大柄で屈強な肉体を持っています。パワー系。
クロウ:細身で他二人に比べて動きが素早いです。テクニック系。
エリザ:女性の還リビトです。力も弱く、戦闘力は低いです。
・備考
ラズとクロウはエリザを庇おうとする感じで動きます。
なお、当然のことではありますが言葉は一切通じません。
◆ステフについて
ステフはシナリオ開始時点で三人が還リビト化していることをまだ知りません。
三人の花に思い出の場所の花を供えるため、花畑に向かおうとしています。
もし彼が三人と対面した場合、還リビトを撃破してもシナリオは失敗となります。
ただし、ただ説得しただけでは彼は花畑に向かうのを諦めないでしょう。
ご注意ください。
◆戦場
・思い出の花畑
ステフ達四人が幼いころによく遊んだ花畑です。
アデレード郊外にあり、西側には木がまばらに生える林があります。
水鏡が予見したステフと三人の対面時間は夕刻少し前の日中となります。
状態
完了
完了
報酬マテリア
6個
2個
2個
2個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
7日
7日
参加人数
8/8
8/8
公開日
2018年06月30日
2018年06月30日
†メイン参加者 8人†
●その花畑にはまだ行かせられない
アデレード郊外を探していると、聞いていた通りの特徴の青年がいた。
「ねぇ、そこのお兄さん、ちょっと待ってくれないかな?」
「え、僕のことかい?」
後ろから声をかけられて、青年――ステフが振り向いた。
そこにいたのは小柄なオニヒトの少女だった。
少女――『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)はニカッと笑ってステフを見上げている。
「ちょっとその先には行かないで欲しいの」
「……また、どうして?」
「実はこの先に盗賊の集団が出るという話でして」
カノンから続くように『RE:LIGARE』ミルトス・ホワイトカラント(CL3000141)がそう言った。
「え、盗賊……?」
いきなり言われてステフも戸惑っているようだ。こっちの素性についても気になっているのだろう。
「ワシらはイ・ラプセル自由騎士団の者じゃ。盗賊の討伐を仰せつかっている」
「自由騎士……、あなた達が……!」
『工場管理官特別顧問』シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)が名乗ると青年は驚きに目を開いた。
アデレードの住人で、その名を知らない者はまずいない。
「うむ。そういうわけでのう、ワシらが盗賊を討つまでこの先には行かないでほしいんじゃが」
「それは……」
しかし、シノピリカにそう言われてもステフはすぐにはうなずかなかった。
「これからすぐじゃなきゃ、ダメなんでしょうか?」
話しながら、しかしステフの意識は自由騎士達にはない。
彼の目線はチラチラと花畑へと通じる道の方へと流れている。
気づいたミルトスが、
「何か気になることがおありですか?」
「今日、花が咲くんです」
「花が?」
「そうです。友達へ手向ける花を摘みに、今日じゃないと……。今日、咲くんです」
ステフと友人たちの思い出の場所だ。
いつ花が咲くのか、それを把握していたとしても何ら不思議ではない。
自由騎士達には何でもないこと。しかしステフにはきっと重要なことなのだろう。だから、
「大丈夫だよ、お兄さん。すぐに……、夕方前には終わるさ」
『空を泳ぐ』ツツジ フェヴリエ(CL3000009)がそう言って、何とかステフが今すぐ花畑に向かうのを止めようとする。
だがそれでもステフの瞳には逡巡の色があった。
見て取った『梟の帽子屋』アンネリーザ・バーリフェルト(CL3000017)が彼に事情を問う。
「あなたはこの先に用があるの? よければ聞かせてもらえないかしら」
「実は――」
ステフが語ったのは、すでに自由騎士達も知っている情報。
ただ、思い出の花畑で最初に咲いた花をお墓に捧げたい。その望みだけは初耳だった。
「今日がその日なんです。もうすぐ、いや、もう咲いてるかもしれなくて……」
一度うなだれてから、ステフはふと顔を上げて言った。
「そうだ。皆さん、できる限りのお礼は支払います。僕を花畑まで護衛してくれませんか!」
思いがけない依頼である。
自由騎士達もこれには困惑を浮かべて、互いに顔を見合わせた。
「悪いがそれはできねぇよ」
しかし、ザルク・ミステル(CL3000067)がそれをきっぱりと断る。
「何でですか!」
「この先、盗賊と出くわしたらそこは戦場になる。悪いがお前を守り切れる保証なんてできねぇよ」
当然すぎる理屈である。ステフもそれは分かっているはずだ。
しかし、彼はまだ踏ん切りがつかないようだった。
前に立つザルクはそんなステフを見ながら、出かけた「やりきれねぇな」という呟きを喉の奥に飲み込んだ。
「先に行って偵察してくるよー」
皆がステフを止めようとする中、『灰の探索者』アラド・サイレント(CL3000051)が軽く手を挙げて歩き出した。
それに、マリア・スティール(CL3000004)も同行する。
「盗賊がどんだけいるか、オレ達が先に行って見てきてやるよ」
そして道の先へと歩きだしてしばらく、マリアが小さくため息をついた。
「ホントのこと言えないなんてめんどくせぇなー。ぶっ飛ばせば終わりだろうに」
マリアの隣を歩くアラドは答えなかったが、考え方は人それぞれだろう、とは思っていた。
そう、考え方は人それぞれ。
だから、二人がこのまま花畑へと赴いて還リビトと相対するのもまた一つの選択なのだ。
他の面子がステフを抑えているうちに、まずはマリアたちが花畑へと向かった。
●花畑の還リビトは放っておけない
向かった先では確かに、花々が色鮮やかに咲き乱れていた。
そして花畑を前にしている三つの人影もまた、そこに確かに存在した。
「大柄な男、小柄な男、一人だけ女。……間違いねぇな」
佇む三体の還リビトを眺めながら、マリアが大盾を前に構える。
その後方で、アラドが静かに集中を高めてじきに迫る戦いに備えつつあった。
「何であいつら、立ってるだけなんだろうな」
観察するマリアが軽く首をかしげる。
ラズ、クロウ、エリゼ、ステフの幼馴染であり、そしてアデレードでの戦いで犠牲となった三人。
今や三体と数えるべき彼らは、彼女は、何故か花畑を前にしたまま動かずにそこにいる。
還リビトに生前の記憶は残っていないという。ならば――?
「うかうかしてられないよ。時間が経ったら、来ちゃうかもしれない」
「そうだったな。……ああ、ぶっ飛ばそうぜ」
その声に気づいた還リビト達が、二人の方を向こうとした。
残りのメンバーが来るまでに、できる限りダメージを与えておきたい。
この悲しい物語を終わらせるためにマリアとアラドはひとまず心を鬼にすることにした。
一方――
「やっぱり花畑に連れてってくれませんか」
自由騎士達へ、ステフはあくまでもそれを頼み込んできた。
「ダメだ。死ぬかもしれないんだぞ」
「でも……!」
ザルクに言われても、ステフはしつこく食い下がる。
「お前の思いは、全てわかるとは言わねぇが察するよ。でもな、友達が死んだならお前は余計に生きなきゃいけないだろうが」
友が死んだからこそ、今生きているステフは死んではならない。
ただ諭すのではなくザルクの実感のこもった説得に、ステフは苦しそうに顔を歪ませた。
「でも、でもあの花畑の花じゃないと……。今日じゃないと……」
しかし彼はこだわりを捨てられない。
よほど、その思い出が大事なのだろう。だが、それがゆえに彼をここで通すわけにもいかず、
「もしよければ、それだけこだわる幼馴染さんのお話、聞かせてくれませんか」
時間を稼ぐため、また同時に彼の心を知るためにミルトスがステフにそう申し出た。
「あいつらの話、ですか……」
「そうだよ。もうすぐお祭りなのに、そんな暗い顔なんてもったいないよ」
ツツジも彼女に同意して言う。
さりげなく、自由騎士達は歩き出していた。花畑から遠ざかる方向へ。
ステフは幼馴染との思い出に意識を向けていて、まだそれに気づいていない。
彼は語った。
ラズとの思い出。
クロウとの思い出。
エリザへの初恋の思い出を。
それらを語るステフの様子は実に楽しそうだった。
「あれ、ここは……」
だがその表情は、自由騎士と共にアデレードの街に帰ってきたところで、一変した。
「何で、いつの間に……!」
「本当に話すことに熱中してたんだね、お兄さん」
ツツジに言われ、そこでようやくステフは彼らが自分を誘導していた事実に気づいた。
「どうしてです……」
「お友達がきっとステフさんを大切に思ってる。そう考えたからだよ」
うつむく彼と視線を合わせるように、カノンが見上げていた。
「もしステフさんが死んでいなくなっちゃったら、誰が三人のことを覚えていてあげるの?」
「それは――」
言いかけて、だがステフはそこから先を続けられない。
「ワシらもお主憎しでこんなことを言っているわけではない。安全が確認されたら知らせに戻るゆえ、ここで待っておれ」
シノピリカはステフの心情に訴えるのではなく、騎士としての立場から告げた。
これもまた立派な説得。ステフは余計に押し黙る。
「あなたの大事な花畑には手出しさせないわ。だから、待っていてくれないかしら」
「…………」
「もしあなたに何かがあったら、自由騎士としてあなたのお友達に顔向けができないわ」
反論できないでいるステフへと、アンネリーザが真摯に頼みこんだ。
ここまで言われて、しかし青年はしばし何かを迷い悩むようにしながら、
「分かり、ました」
やがてがっくりと肩を落としてそう言った。
そして一転、彼は顔を上げて自分へと視線を注ぐ自由騎士達を見つめ返す。
「僕達の花畑を守ってください」
それに対する自由騎士達の答えは、無論、決まり切っていた。
●彼らの思い出はいつまでも色褪せない
自由騎士達が花畑についたとき、そこには奇妙な光景があった。
「……花畑を守っておるのか?」
到着したシノピリカが目にしたのは、花畑を前から動こうとしない三体の還リビトの姿だった。
最も前に立っているラズとおぼしき巨漢に向かって、マリアが盾をかざして突撃する。
それをまともに受けながらも、ラズは退こうとしないのだ。
「ほんっと、やりにくいな!」
盾をひいて、マリアが舌打ち混じりに叫んだ。
そこにクロウが突っ込んで来ようとするが、カウンター気味に放たれたアラドの焔弾が彼の動きを止めた。
戦っている。
巨漢と痩身、二体の還リビトはマリア達に襲いかかっている。
ならば排除しなければならないが、しかしエリザだけは花畑の方を見て、その場から動こうとしなかった。
やりにくい。
マリアの叫びそのままの思いを、一同は胸に抱いた。
それでも、自由騎士達がここに来た目的は、人に仇なす還リビトの排除なのだから、
「やるよ……。夕方までに終わらせるって言ったんだ!」
決意を声に出して、ツツジの放った魔導がラズの腕を凍てつかせた。
ここから、全員が戦いに加わる。
腕を凍らせられながらも動きを損なわず迫るラズが、思い切り太い腕を振り回そうとしてきた。
さらに後方にはクロウ。
ラズが一撃をお見舞いしたところに追撃をしようというのだろう。
単純ながらもしっかりとした連携だ。が、狙われたカノンは避けるのではなくその太い腕を受け止め、そして捌いた。
独特の構えから自分にかかる負荷と力を受け流し、受けるダメージを緩和する。
そして流されたラズは体勢を大きく崩し、そこにカノンの反撃が決まった。
「せぇい!」
思い切り踏み込んでの一撃が、ラズの身体を震わせる。
衝撃はその巨体を超えてさらに後方に立っていたクロウにまで伝わった。
二体の還リビトが後退し、花畑の方に倒れそうになるが、しかし踏ん張った。花畑には踏み入らない。
事情は分からない。
理由もきっと想像することもできない。
しかし、還リビト達は花畑に決して踏み入ることはないのだと、自由騎士達は確信した。
ならばこの戦いはもはや勝ったも同然と言い切ってしまってもいいだろう。
相手が後方の花畑に入ろうとしないのならば、動ける範囲はかなり狭まる。死角も作りやすい。
数の上でも自由騎士達が優っているのだ。どこに負ける要素があるのだろう。
そう、思い出の花畑を利用するのならば勝利はたやすい。実に悲しいことに――
「……クソッ!」
割り切らねばならない。
しかし、人の心を持つならばどうして徹することができるのか。
ザルクはキツく唇を噛みながらラズに向かって銃を連射する。倒さねばならない。倒すのだ。
だがラズは怯まずに前進してきた。
自分を一度打ったカノンを再び狙うが、しかしシノピリカが割って入った。
「させぬよ。このような戦い、早々に終わらせてみせようぞ!」
ラズの一撃を受け止めると今度は側面からクロウが躍りかかってくる。
やはり連携は単純。しかしそれだけにタイミングが絶妙だ。さすがに被弾し、痛みにシノピリカは顔を歪ませた。
だがそこに好機が生まれる。二体の還リビトが、花畑から離れたのだ。
自然、佇むエリザががら空きになった。
それを、アンネリーザがライフルで狙おうとする。
「ごめんなさい」
その言葉は誰への詫びなのか。自分でもわからないまま撃った弾丸がエリザの背中に突き刺さった。
直後、ラズとクロウが動いてエリザを庇うように前に立って、
「――終わり、です」
告げたミルトスの声は、わずかばかり震えていた。
ズドン、と、重い音がする。繰り出したのはカノンと同じ、衝撃を収束して後方まで貫通させる一撃だ。
前に立とうと関係ない。威力はラズを介し、クロウを通して、エリザにまで伝わわった。
そして――戦いは終わる。
「…………」
鮮やかに咲く花々を前にして、三体の還リビトは折り重なるようにして倒れ、そのまま動かなくなった。
自由騎士達はしばらく武器を構えたまま備えたが、十秒も経つと各々戦闘態勢を解いた。
「結局、何か伝えようとしてたのかな……?」
エリザの骸を前に、アラドは小さく呟くが、今となっては知りようもない。
「死んでしまった人のことは僕達にはもう分からないよ。でも、ステフお兄さんはこれで生き残れた。それでよかったんだよ」
胸の中に小さく蟠るものを感じながらも、ツツジはそう言って自分に聞かせた。
「さて、一刻も早く墓の下に戻してやらねばなるまいな」
時間をかけずに倒せたからだろうか、骸は比較的損傷は少ない。
これならば、すぐにでも運び出せるだろう。シノピリカが運ぶ準備をし始めた。
彼女たちには最後に一つだけ仕事が残っている。それは三人の骸を墓に戻してやることだ。
「もしステフにバレちまったら、賊が埋葬品狙いで墓荒らしたとでも言おうぜ」
マリアの提案に、皆がうなずく。
一度ついた嘘ならば、最後まで貫き通して真実にしてしまえ。
骸を丁重に布に包んで抱えながら、自由騎士は街へと戻ろうとする。
最後に、カノンが花咲き誇る花畑を振り返りながら、三人に向けて小さい声で鎮魂歌を口ずさんだ。
翌日、ステフは三人の墓に手向けの花を供え、自分は生きていく決心を告げたという。
友との思い出は今後彼が生きる上での支えとなるだろう。
色鮮やかな花畑の景色を思い返しながら、自由騎士達は各々の生活に戻っていった。
アデレード郊外を探していると、聞いていた通りの特徴の青年がいた。
「ねぇ、そこのお兄さん、ちょっと待ってくれないかな?」
「え、僕のことかい?」
後ろから声をかけられて、青年――ステフが振り向いた。
そこにいたのは小柄なオニヒトの少女だった。
少女――『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)はニカッと笑ってステフを見上げている。
「ちょっとその先には行かないで欲しいの」
「……また、どうして?」
「実はこの先に盗賊の集団が出るという話でして」
カノンから続くように『RE:LIGARE』ミルトス・ホワイトカラント(CL3000141)がそう言った。
「え、盗賊……?」
いきなり言われてステフも戸惑っているようだ。こっちの素性についても気になっているのだろう。
「ワシらはイ・ラプセル自由騎士団の者じゃ。盗賊の討伐を仰せつかっている」
「自由騎士……、あなた達が……!」
『工場管理官特別顧問』シノピリカ・ゼッペロン(CL3000201)が名乗ると青年は驚きに目を開いた。
アデレードの住人で、その名を知らない者はまずいない。
「うむ。そういうわけでのう、ワシらが盗賊を討つまでこの先には行かないでほしいんじゃが」
「それは……」
しかし、シノピリカにそう言われてもステフはすぐにはうなずかなかった。
「これからすぐじゃなきゃ、ダメなんでしょうか?」
話しながら、しかしステフの意識は自由騎士達にはない。
彼の目線はチラチラと花畑へと通じる道の方へと流れている。
気づいたミルトスが、
「何か気になることがおありですか?」
「今日、花が咲くんです」
「花が?」
「そうです。友達へ手向ける花を摘みに、今日じゃないと……。今日、咲くんです」
ステフと友人たちの思い出の場所だ。
いつ花が咲くのか、それを把握していたとしても何ら不思議ではない。
自由騎士達には何でもないこと。しかしステフにはきっと重要なことなのだろう。だから、
「大丈夫だよ、お兄さん。すぐに……、夕方前には終わるさ」
『空を泳ぐ』ツツジ フェヴリエ(CL3000009)がそう言って、何とかステフが今すぐ花畑に向かうのを止めようとする。
だがそれでもステフの瞳には逡巡の色があった。
見て取った『梟の帽子屋』アンネリーザ・バーリフェルト(CL3000017)が彼に事情を問う。
「あなたはこの先に用があるの? よければ聞かせてもらえないかしら」
「実は――」
ステフが語ったのは、すでに自由騎士達も知っている情報。
ただ、思い出の花畑で最初に咲いた花をお墓に捧げたい。その望みだけは初耳だった。
「今日がその日なんです。もうすぐ、いや、もう咲いてるかもしれなくて……」
一度うなだれてから、ステフはふと顔を上げて言った。
「そうだ。皆さん、できる限りのお礼は支払います。僕を花畑まで護衛してくれませんか!」
思いがけない依頼である。
自由騎士達もこれには困惑を浮かべて、互いに顔を見合わせた。
「悪いがそれはできねぇよ」
しかし、ザルク・ミステル(CL3000067)がそれをきっぱりと断る。
「何でですか!」
「この先、盗賊と出くわしたらそこは戦場になる。悪いがお前を守り切れる保証なんてできねぇよ」
当然すぎる理屈である。ステフもそれは分かっているはずだ。
しかし、彼はまだ踏ん切りがつかないようだった。
前に立つザルクはそんなステフを見ながら、出かけた「やりきれねぇな」という呟きを喉の奥に飲み込んだ。
「先に行って偵察してくるよー」
皆がステフを止めようとする中、『灰の探索者』アラド・サイレント(CL3000051)が軽く手を挙げて歩き出した。
それに、マリア・スティール(CL3000004)も同行する。
「盗賊がどんだけいるか、オレ達が先に行って見てきてやるよ」
そして道の先へと歩きだしてしばらく、マリアが小さくため息をついた。
「ホントのこと言えないなんてめんどくせぇなー。ぶっ飛ばせば終わりだろうに」
マリアの隣を歩くアラドは答えなかったが、考え方は人それぞれだろう、とは思っていた。
そう、考え方は人それぞれ。
だから、二人がこのまま花畑へと赴いて還リビトと相対するのもまた一つの選択なのだ。
他の面子がステフを抑えているうちに、まずはマリアたちが花畑へと向かった。
●花畑の還リビトは放っておけない
向かった先では確かに、花々が色鮮やかに咲き乱れていた。
そして花畑を前にしている三つの人影もまた、そこに確かに存在した。
「大柄な男、小柄な男、一人だけ女。……間違いねぇな」
佇む三体の還リビトを眺めながら、マリアが大盾を前に構える。
その後方で、アラドが静かに集中を高めてじきに迫る戦いに備えつつあった。
「何であいつら、立ってるだけなんだろうな」
観察するマリアが軽く首をかしげる。
ラズ、クロウ、エリゼ、ステフの幼馴染であり、そしてアデレードでの戦いで犠牲となった三人。
今や三体と数えるべき彼らは、彼女は、何故か花畑を前にしたまま動かずにそこにいる。
還リビトに生前の記憶は残っていないという。ならば――?
「うかうかしてられないよ。時間が経ったら、来ちゃうかもしれない」
「そうだったな。……ああ、ぶっ飛ばそうぜ」
その声に気づいた還リビト達が、二人の方を向こうとした。
残りのメンバーが来るまでに、できる限りダメージを与えておきたい。
この悲しい物語を終わらせるためにマリアとアラドはひとまず心を鬼にすることにした。
一方――
「やっぱり花畑に連れてってくれませんか」
自由騎士達へ、ステフはあくまでもそれを頼み込んできた。
「ダメだ。死ぬかもしれないんだぞ」
「でも……!」
ザルクに言われても、ステフはしつこく食い下がる。
「お前の思いは、全てわかるとは言わねぇが察するよ。でもな、友達が死んだならお前は余計に生きなきゃいけないだろうが」
友が死んだからこそ、今生きているステフは死んではならない。
ただ諭すのではなくザルクの実感のこもった説得に、ステフは苦しそうに顔を歪ませた。
「でも、でもあの花畑の花じゃないと……。今日じゃないと……」
しかし彼はこだわりを捨てられない。
よほど、その思い出が大事なのだろう。だが、それがゆえに彼をここで通すわけにもいかず、
「もしよければ、それだけこだわる幼馴染さんのお話、聞かせてくれませんか」
時間を稼ぐため、また同時に彼の心を知るためにミルトスがステフにそう申し出た。
「あいつらの話、ですか……」
「そうだよ。もうすぐお祭りなのに、そんな暗い顔なんてもったいないよ」
ツツジも彼女に同意して言う。
さりげなく、自由騎士達は歩き出していた。花畑から遠ざかる方向へ。
ステフは幼馴染との思い出に意識を向けていて、まだそれに気づいていない。
彼は語った。
ラズとの思い出。
クロウとの思い出。
エリザへの初恋の思い出を。
それらを語るステフの様子は実に楽しそうだった。
「あれ、ここは……」
だがその表情は、自由騎士と共にアデレードの街に帰ってきたところで、一変した。
「何で、いつの間に……!」
「本当に話すことに熱中してたんだね、お兄さん」
ツツジに言われ、そこでようやくステフは彼らが自分を誘導していた事実に気づいた。
「どうしてです……」
「お友達がきっとステフさんを大切に思ってる。そう考えたからだよ」
うつむく彼と視線を合わせるように、カノンが見上げていた。
「もしステフさんが死んでいなくなっちゃったら、誰が三人のことを覚えていてあげるの?」
「それは――」
言いかけて、だがステフはそこから先を続けられない。
「ワシらもお主憎しでこんなことを言っているわけではない。安全が確認されたら知らせに戻るゆえ、ここで待っておれ」
シノピリカはステフの心情に訴えるのではなく、騎士としての立場から告げた。
これもまた立派な説得。ステフは余計に押し黙る。
「あなたの大事な花畑には手出しさせないわ。だから、待っていてくれないかしら」
「…………」
「もしあなたに何かがあったら、自由騎士としてあなたのお友達に顔向けができないわ」
反論できないでいるステフへと、アンネリーザが真摯に頼みこんだ。
ここまで言われて、しかし青年はしばし何かを迷い悩むようにしながら、
「分かり、ました」
やがてがっくりと肩を落としてそう言った。
そして一転、彼は顔を上げて自分へと視線を注ぐ自由騎士達を見つめ返す。
「僕達の花畑を守ってください」
それに対する自由騎士達の答えは、無論、決まり切っていた。
●彼らの思い出はいつまでも色褪せない
自由騎士達が花畑についたとき、そこには奇妙な光景があった。
「……花畑を守っておるのか?」
到着したシノピリカが目にしたのは、花畑を前から動こうとしない三体の還リビトの姿だった。
最も前に立っているラズとおぼしき巨漢に向かって、マリアが盾をかざして突撃する。
それをまともに受けながらも、ラズは退こうとしないのだ。
「ほんっと、やりにくいな!」
盾をひいて、マリアが舌打ち混じりに叫んだ。
そこにクロウが突っ込んで来ようとするが、カウンター気味に放たれたアラドの焔弾が彼の動きを止めた。
戦っている。
巨漢と痩身、二体の還リビトはマリア達に襲いかかっている。
ならば排除しなければならないが、しかしエリザだけは花畑の方を見て、その場から動こうとしなかった。
やりにくい。
マリアの叫びそのままの思いを、一同は胸に抱いた。
それでも、自由騎士達がここに来た目的は、人に仇なす還リビトの排除なのだから、
「やるよ……。夕方までに終わらせるって言ったんだ!」
決意を声に出して、ツツジの放った魔導がラズの腕を凍てつかせた。
ここから、全員が戦いに加わる。
腕を凍らせられながらも動きを損なわず迫るラズが、思い切り太い腕を振り回そうとしてきた。
さらに後方にはクロウ。
ラズが一撃をお見舞いしたところに追撃をしようというのだろう。
単純ながらもしっかりとした連携だ。が、狙われたカノンは避けるのではなくその太い腕を受け止め、そして捌いた。
独特の構えから自分にかかる負荷と力を受け流し、受けるダメージを緩和する。
そして流されたラズは体勢を大きく崩し、そこにカノンの反撃が決まった。
「せぇい!」
思い切り踏み込んでの一撃が、ラズの身体を震わせる。
衝撃はその巨体を超えてさらに後方に立っていたクロウにまで伝わった。
二体の還リビトが後退し、花畑の方に倒れそうになるが、しかし踏ん張った。花畑には踏み入らない。
事情は分からない。
理由もきっと想像することもできない。
しかし、還リビト達は花畑に決して踏み入ることはないのだと、自由騎士達は確信した。
ならばこの戦いはもはや勝ったも同然と言い切ってしまってもいいだろう。
相手が後方の花畑に入ろうとしないのならば、動ける範囲はかなり狭まる。死角も作りやすい。
数の上でも自由騎士達が優っているのだ。どこに負ける要素があるのだろう。
そう、思い出の花畑を利用するのならば勝利はたやすい。実に悲しいことに――
「……クソッ!」
割り切らねばならない。
しかし、人の心を持つならばどうして徹することができるのか。
ザルクはキツく唇を噛みながらラズに向かって銃を連射する。倒さねばならない。倒すのだ。
だがラズは怯まずに前進してきた。
自分を一度打ったカノンを再び狙うが、しかしシノピリカが割って入った。
「させぬよ。このような戦い、早々に終わらせてみせようぞ!」
ラズの一撃を受け止めると今度は側面からクロウが躍りかかってくる。
やはり連携は単純。しかしそれだけにタイミングが絶妙だ。さすがに被弾し、痛みにシノピリカは顔を歪ませた。
だがそこに好機が生まれる。二体の還リビトが、花畑から離れたのだ。
自然、佇むエリザががら空きになった。
それを、アンネリーザがライフルで狙おうとする。
「ごめんなさい」
その言葉は誰への詫びなのか。自分でもわからないまま撃った弾丸がエリザの背中に突き刺さった。
直後、ラズとクロウが動いてエリザを庇うように前に立って、
「――終わり、です」
告げたミルトスの声は、わずかばかり震えていた。
ズドン、と、重い音がする。繰り出したのはカノンと同じ、衝撃を収束して後方まで貫通させる一撃だ。
前に立とうと関係ない。威力はラズを介し、クロウを通して、エリザにまで伝わわった。
そして――戦いは終わる。
「…………」
鮮やかに咲く花々を前にして、三体の還リビトは折り重なるようにして倒れ、そのまま動かなくなった。
自由騎士達はしばらく武器を構えたまま備えたが、十秒も経つと各々戦闘態勢を解いた。
「結局、何か伝えようとしてたのかな……?」
エリザの骸を前に、アラドは小さく呟くが、今となっては知りようもない。
「死んでしまった人のことは僕達にはもう分からないよ。でも、ステフお兄さんはこれで生き残れた。それでよかったんだよ」
胸の中に小さく蟠るものを感じながらも、ツツジはそう言って自分に聞かせた。
「さて、一刻も早く墓の下に戻してやらねばなるまいな」
時間をかけずに倒せたからだろうか、骸は比較的損傷は少ない。
これならば、すぐにでも運び出せるだろう。シノピリカが運ぶ準備をし始めた。
彼女たちには最後に一つだけ仕事が残っている。それは三人の骸を墓に戻してやることだ。
「もしステフにバレちまったら、賊が埋葬品狙いで墓荒らしたとでも言おうぜ」
マリアの提案に、皆がうなずく。
一度ついた嘘ならば、最後まで貫き通して真実にしてしまえ。
骸を丁重に布に包んで抱えながら、自由騎士は街へと戻ろうとする。
最後に、カノンが花咲き誇る花畑を振り返りながら、三人に向けて小さい声で鎮魂歌を口ずさんだ。
翌日、ステフは三人の墓に手向けの花を供え、自分は生きていく決心を告げたという。
友との思い出は今後彼が生きる上での支えとなるだろう。
色鮮やかな花畑の景色を思い返しながら、自由騎士達は各々の生活に戻っていった。
†シナリオ結果†
成功
†詳細†
†あとがき†
依頼お疲れさまでした。
今回は少しビターな感じのリプレイとなりました。
お祭りを前にして哀しい記憶を清算する。
皆さんは確かにその一助となったのです。誇らしいことです。
それでは、またどこかの依頼でお会いしましょう。
ご参加いただきありがとうございました!
今回は少しビターな感じのリプレイとなりました。
お祭りを前にして哀しい記憶を清算する。
皆さんは確かにその一助となったのです。誇らしいことです。
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