MagiaSteam
ときには自慢したいから



●自慢満々
「――つまりだ、あのとき勝てたのは、ここで俺があの技を使ったからこそだ!」
 彼は自慢していた。
 とある酒の席での話である。
 イ・ラプセルに自由騎士団が結成されて以来、数多の戦いが行なわれてきた。
 そこには、自由騎士達の奮闘があった。献身があった。
 尊い犠牲もあった。
 中には、辛い敗北もあった。
 しかし、それらを思い返して語るのは、いい酒の肴でもあった。
 思い出とはえてして美化されるものであるという。
 それは、いわば今彼らが楽しんでいる酒に近いものがある。
 実体験という原材料が頭の中で寝かされ、時がたつことで変質して味を得る。
 そうして出来上がったのが、語るに値する思い出なのだ。
 つまり、どういうことかというと、
「いやー、あんときの俺の判断は間違ってなかったな――!」
 YOU、自慢しちゃいなYO。
 ということである。
 どうせこの場は酒の席、与太話こそが場を盛り上げる何よりの花。
 普段であればそんな話は周りから煙たがれるだけだろう。自分語りなんて聞いて何の得があるのか。むしろそんな話、別に聞きたくないわい、とか。
 しかし、今はそれも許される。酒の力は万能です(用量・用法を正しく守った場合のみ)。
 ならば語っちゃえばいいじゃない、あなたが語りたい、渾身の自慢話を!


†シナリオ詳細†
シナリオタイプ
通常シナリオ
シナリオカテゴリー
交渉
担当ST
吾語
■成功条件
1.自慢する
酒の席で自分の自慢話を語る!
周りはそれを聞いてはしゃぐ! 騒ぐ! 自分も語る!

それだけのシナリオ! です!
普段は諸々の理由で憚られる自慢話も、ここでならば自由にしてOK!

酒の席での話なので、別に恥ずかしくもなんともないぞ!
それじゃあ、あとは任せた!

※これまでのマギスチ人生で自慢したいことは何でもOKです。
状態
完了
報酬マテリア
1個  1個  3個  3個
7モル 
参加費
100LP [予約時+50LP]
相談日数
7日
参加人数
5/8
公開日
2020年08月05日

†メイン参加者 5人†



●ぶゆーでん! ぶゆーでん!
「やぁ~っぱりね、私は一番最初の任務が一番あれだよね、あれ、うん、あれ!」
 酒の席で、『元気一杯!』カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)がカラカラ笑いながら声を大にして喋っている。彼女は酒ではなくジュースを飲んでいる。だが、この陽気な雰囲気に完全に酔っている彼女は、酒のみと変わらぬテンションでしゃべっていた。
「おー、語れ語れ! 武勇伝語っちゃいなー!」
 グラスを片手に、『何やってんだよお父さん』ニコラス・モラル(CL3000453)も盛り上がり、その声を受けてカーミラが「はーい!」と元気よく返事をする。
「私が参加した最初の任務はね、ヴィスマルクがいきなり攻めてきたやつ!」
「あれかー、自由騎士団の最初の戦いな」
 同調する『海蛇を討ちし者』ウェルス ライヒトゥーム(CL3000033)に、カーミラは「それそれ!」と言いながら幾度もうなずいた。
「あんときね、私はヴィスマルクの神を撃破する現場に居合わせたんだ!」
 彼女がそれを言うと、周りから「お~」というどよめきが起きる。
 その反応に気をよくしたカーミラは「それでね!」と勢いのままさらに続けた。
「敵の偉いヤツとかをみんなが足止めしてくれて、私は女神がいるところまで行ったんだよ。偉そうにしてた鴉女神にね、みんなで協力して迫って、それで私が思いっきりブチかましたの! それが、初めて神に届いた一撃だったんだー!」
「「「おおおおおおおおおおおおおおお!」」」
 酒場内、大盛り上がり。
「ヴィスマルクの鴉女神ね、自分が無敵だって思ってよゆーブッコいてたクセに、そうじゃないって知った瞬間マジビビリしてテンパってたね! ぷふー!」
「すげぇな、人類史上初めて神を傷つけた人間ってことかよ!」
「そうだよー、人類の歴史に載せられるレベルの偉業でーす! ぶい!」
 集まった自由騎士達に囲まれながら、カーミラは得意げにブイサインをする。
 一方、そこから少し外れたカウンター席。
「……なるほどな」
 『永遠の絆』ザルク・ミステル(CL3000067)が静かにうなずき、グラスを傾けた。
「ところで、うちの嫁が世界一可愛いって話はしたっけ……?」
 そして、彼もまた自慢話を始める。
「どこまで語ったかな。ああ、まぁいいか。最初から話せばいいだけだしな。うん、うちの嫁な、可愛いんだ。どのくらいかって? 世界一の上は何て言えばいいんだろうな? そうだな、うん、虚無。虚無一可愛いよ、本当に。それ以上となると、ちょっとこの世界じゃ規模が足りないかな。嫁の可愛さを言い表すのに、この世界は小さすぎるんだ……」
 語っている間にグラスが空になり、そしてまたグラスが空になった。
「作るメシは最高に美味いし、家事もできるし、なのに態度がね――、つっけんどんで険がある態度がね、またいいんだよ、これが。その奥に垣間見える甲斐甲斐しさっていうかね、素直になろうとしてなれないっていうのがね。もうたまらなくて。ああ、ところで嫁がどれくらい可愛いかはもう話したっけ? まぁいいか、じゃあ最初から――」
 そしてグラスが空になり、さらにグラスが空になった。
 ちなみに、ブツブツ呟くように語られるザルクの嫁自慢を聞いている者は、いない。
 それでも彼は、嫁を自慢し続けていた。

●ドラゴンスレイヤーくまさん
「さぁ~て、じゃあ俺の武勇伝でも披露しちまうかぁ?」
「お、英雄ウェルスの自慢話かよ! こいつはおじさんも期待しちゃうぜぇ!」
 ジョッキを片手にニコラスが盛り上がる。
「ヘッヘッヘ、英雄。ご機嫌な称号じゃねーか」
 ウェルスが少し照れ気味に笑うが、彼がこれまでに積み上げてきた戦績を見れば、その呼称が決して誇張でも揶揄でもないことは、自由騎士ならばわかるだろう。
「あー、俺も色々なモンとやりあってきたが、その中から一つ挙げるとすれば――」
「すれば?」
「……竜退治、だな」
 ポツリとこぼした彼に、周りからは小さなどよめきが起きる。
「竜、退治……?」
 取り巻きの中の一人が、小さく呟いた。信じがたい、という声音である。
「別に与太ってるワケじゃない。竜とはいっても洞窟の奥で金銀財宝を溜め込んでるおとぎ話のアレじゃない。シャンバラが造った人造生物、聖獣だ」
「……聖獣。アレか!」
 この場にいるのは自由騎士。ウェルスの出した言葉に思い当たる者は大勢いた。
「その中でもとびっきりのがいてな。汎用でもなく、戦闘用でもない、戦争用の大聖獣。その名も――赤竜王。……聞いたことくらいは、あるんじゃないか?」
 ウェルスがニヤリと笑うと、周りの自由騎士達が揃ってごくりと息を呑む。
 シャンバラが誇る最強騎士団。その騎士団長が乗騎としていた、シャンバラ最強戦力の一角にも数えられるその名は、当然のことながら自由騎士の間にも知れ渡っていた。
「あれとの戦いに参加してたのか、あんた」
 自由騎士の一人が言う。
 そこに感じられる畏怖の念に、ウェルスはちょっとした優越感を得て気持ちを高めた。
「他にも攻撃特化やら防御特化やらがいたけど、そっちは仲間が対応してくれたな。そんで、まぁ、正直死ぬ目に遭ったぜ。あの戦いは」
「どんな感じだったんだ……?」
「文句なしに強かった」
 声を一段階低くして、真顔になってウェルスが言う。
 そのちょっとした演出に、自由騎士達は彼の話に軽く引き込まれた。
「硬いわ、再生するわで、尋常じゃなくタフだった。そのクセ、攻撃力もバカ高くて、おまけに高速飛行までする。攻防速、全部そろった穴のない強敵だったよ」
 ウェルス自身、そのときのことを思い返して軽く震えた。
「だが敵さんの最強戦力との大一番、こっちだって負けるわけにはいかなかった。だから俺は完全無欠なバケモノを撃って、撃って、撃ちまくって、そして敵さんもやっと俺からのラブコールに気づいてくれたみたいでな、赤竜王さんったら超アツアツな灼熱のブレスで俺のラブコールに応えてくれたよ。……で、どうなったと思う?」
 左右に視線を軽く走らせ、自分の話に聞き入っている他の自由騎士達を見て、さらなる優越感に身を浸しながら、ウェルスはグラスに酒を注ぎ、
「ま、今この場に俺がいる。それが答えだ。こっちも倒しきれなくて、結局そのときは痛み分けに終わって、決着は次に持ち越されたけどな」
 彼の話に、周りから「おぉ~」という反応。それがまた心地よいウェルスであった。
 一方――、
「うちの嫁はね、そりゃあもう、牙が研ぎ澄まされた狂犬チックな子でさ。まぁ知ってるやつも多いと思うけど、あいつ本当に頑なでさ。自分は幸せになっていいはずがない、みたいな考え方で生きてきたからさー、だから復讐者なんてやれてたんだろうけどね。うんうん、俺もそうだったからわかるけど。でもねー、思うんだ。それだけ一つのことにこだわりながら過ごせるってさ、つまり一途ってことなんだよねー。一途、いいじゃん?」
 ザルクはグラスを空け、さらに次のグラスを空けていた。
「でもさー、やっぱ復讐だけに人生費やすってねー、しんどい! しんどいんだー。だからねー、これあくまで俺の推測でしかないんだけど、同じ傷を抱えてる者同士で惹かれ合っちゃったんじゃないかなーって。え? 誰と誰が? 俺と嫁さんに決まってるじゃん。そうそう、俺もねー。復讐遂げるまでは他のことなんてーって思ってたけど、嫁さんと接するうちにさー、『あー、こいつの笑ってるところ見てみてーなー』って思うようになってさー、そっからはもう『幸せにしてやりてーなー』に変わるまで時間はかからなかったね。幸せになりたくない病を治さなきゃかっこ使命感。みたいなー?」
 語り続けるザルクだが、周りには誰もいない。聞いてる人間も誰もいない。
 それでも彼は語り続ける。グラスを空け、その顔を真っ赤にしながら。
 ――嫁への愛と自慢を語り続ける。

●パSTAR
「実は私は、パスタの星からやってきたのです」
 酒盛りの最中、『カレーとパスタを繋ぐモノ』アンジェリカ・フォン・ヴァレンタイン(CL3000505)がいきなりそんなことを言い出した。
「ありうる」
「ありうる」
「ありうる」
「ありうる」
「ありうる」
「ありうる」
 まさかの全会一致(嫁自慢中のザルク除く)。
「大変素敵なお話ばかりでした。ええ、このような素晴らしい場に居合わせたことを心より感謝して――、これからパスタ麺を茹でましょう」
「知ってた」
「知ってた」
「知ってた」
「知ってた」
「知ってた」
「知ってた」
 さらなる全会一致(嫁自慢中のザルク除く)。
「こちらをご覧ください」
 パスタ狂いを前に一致団結した自由騎士達(嫁自慢中のザルク除く)の前に、パスタ狂いは何やら大仰な蒸気機械を取り出した。すごい、ゴテゴテしいです……。
「さぁ、本日皆様にご紹介するのはこちらの全自動麺茹で機! ご覧ください、このスマートでありながらも力強いフォルムを! 1820年現在の蒸気機関技術の粋を集めた、まさに世界のパスタ茹で事情を一変する画期的なアイテムとなっております。多数の企業に協賛いただきまして、私自らが設計したこちらの麺茹で機、なななんと自動で麺を茹でてくれるというすさまじい逸品! 至高、究極、もはや芸術! ……おっと、ついついただの事実を述べてしまいました。失礼しました。……んんッ、何ということでしょう、ご覧ください。何たる偶然か、こちらに茹でる前のパスタが! これも神の采配、アクアディーネ様のお導き、パスタの奇跡でしょうか。では早速パスタを茹でてみましょう(ウィーンガシャン、ウィーンガシャン)。…………茹で上がりましたー! 見てください、このトゥルットゥルのパスタを! ん~、アルデンテ(最大限の賛辞)。ちなみにパスタ麺は現在ショップで絶賛発売中ですので、これを機に一家に一台全自動麺茹で機、いかがでしょうか? ……あら、私ったら、どうもすみません。こんな長々と自慢話を」
「「「ただの商品解説だった件」」」
 やっぱり全会一致。――その一方で、
「……背がねー、低いんだ。うちの嫁。俺と結構身長差があってさ、いや、それが悪いってわけじゃないんだ。むしろイイ。とてもイイ。何故かって? こう、ね、俺があっちの視線に合わせようとして屈もうとするとさ、あっちも自分が何もしないのが嫌なのか、少しだけつま先立ちになって合わせてこようとしてくるんだわ。いじましい。いじましくない? しかもさ、多分嫁さんは意識せずにやってるんだわ。無意識のうちに俺に合わせてこようとしてさー、はぁ~、可愛い。ヤバイわ。思い出すだけで幸福感が俺の体を満たしていく。この感覚を味わえてる俺、今世界で二番目に幸せだわ。……え? 一番幸せなのは誰か? そりゃあ、嫁さんに決まってるだろ。幸福のワンツーフィニッシュだわ。……でさ~、うちの嫁が可愛くてさ。あー、どこまで話したっけ。まぁいいや、最初から」
 聞き役もいないまま嫁自慢をするザルクの顔色は、そろそろトマトに並びかけていた。

●バカ野郎とバカ野郎がバカな自慢を延々くり返すバカな話
 ※ここからは地の文がなくなります。ご了承ください。
「おっと、嫁自慢はそこまでだ! 何故ならここからは俺の娘自慢が火を噴くからだ!」
「ん、ニコラスか? そうだな、嫁自慢はこのくらいにしておくか。……ところで、まだ話してないと思うが、最近本当に嫁が可愛くてな。ああ、艶めいた黒い髪を櫛づけているところなんか、後ろから見ると抱きしめたくなるほどに可憐でな――」
「フッ、新婚あるある嫁自慢だな、ザルク。だがおじさんはさらにその上を行く幸福を知っているぞ。そう、娘という存在の尊さを、ついに語るべきときが来たようだ。いやぁ、照れちゃうなー。父親らしいことはほとんどできてないが、それでも自慢できちゃうのはひとえに娘のステラの可愛さあってのこと。本当に何であんな美人さんに育っちまったのか、俺にもわからないぜ。ありゃあ奇跡だな。起こるべくして起きた、必然の奇跡だ」
「そうかそうか、奇跡。うん、奇跡な。わかるよ。俺の嫁もいうなれば奇跡に等しい存在だからな。知ってるか、うちの嫁な、可愛いんだ。どう可愛いかっていうとな、全部可愛いんだ。基本ツンツンしてるクセにな、ふと見せる柔らかい微笑みとかな、最高でな」
「あー、微笑みか。微笑みな。うんうん、わかるぜ。うちの娘の笑顔とか最高だろ? さすがはザルク、わかってるー。いや、でもなー、そうなったのもやっぱり当然というか、必然? なるべくしてなった? いや、何せアイツの娘だもの。そりゃそうもなるって話だろ。うんうん、当然じゃなくて必然。運命。すでに決定していた最高のびゅーてぃほー。それがウチの娘なワケだ。悪いなー、ザルク。一番は譲れないわー。ホント、悪い」
「ん? ああ、いいって、気にするなよニコラス。俺とおまえの仲だろ? それになー、おまえも今言ったじゃないか、最高のびゅーてぃほーって。それうちの嫁のことだろ? それがわかってるなら俺にわざわざ断りを入れる必要なんてないんだよ。ただの事実なワケだからな。わかってるならいいんだ。うんうん、おまえの娘も可愛いんだろうな。だが二番目だ。何てったってウチの嫁が一番可愛いからなー。で、どこまで話したっけ?」
「どこまでって、ザルクおまえなー……。これからウチの娘のステラがどう可愛いのかを語り始めるところだろうが、ちゃんと話聞けー? 俺みたいになー。ったく、飲みすぎだろう、幾らなんでもー。なー? で、そう、うちの娘なんだけどなー。これが俺にはツンツンなんだが、仕方ない。これは仕方ないが、ところが本当は素直で心優しい性格でなぁ、それに何といっても外見もいい。パパ、常に心配しちゃう! それくらい、別嬪! あのサラッサラの髪に、パッチリしたおめめにそこそこの、お胸! ……おっと、決して娘をそういった目で見てるワケじゃあないぜ。ただな、やはり外見は重要だ。うむ。重要」
「外見……、外見かー。うん、見た目は重要だよな……、うん。そこを行くと、やっぱりウチの嫁なんだよなー。何ていうかな、月の明るい夜に舞う蝶、みたいな? こう、儚げで、それでいて幻想的な雰囲気っつーの? そんな感じの、あー、うん。やべー、抱きしめてーなー、嫁さん。……いや、細いんだ。華奢。ホント華奢触ったら壊れるんじゃないかってくらい繊細なんだわ、胸もぺったんこに見えるしな―。でもね、そうじゃないんだ。実はあるんだ、嫁。ああ見えて、あるんだよなー。ま、俺だけ知ってればいいことだけどさ。本当にねー。もう嫁以外の乳とか一生いらないわ、俺。嫁の乳サイコー」
「そーなー、サイコーだよなー。うちの娘の胸。あれでないように見えてあるし、あるように見えてスレンダーっていう、奇跡のバランスを成し遂げてるんだわ。なんつーの、女性の理想? 人体の黄金比? 見てこそわかる美というものの極致? 人という存在が作り出せる自然的芸術の最高峰? あー、ヤベェ、言葉が足りんわー。ウチの娘を言い表す言葉がよー。全然足りんわー、自分の語彙力の低さに絶望するわー」
「絶望……、ああ、絶望的だな。俺はもっと嫁の可愛さを語りたいのに、それをしようとすると当の嫁に阻まれるんだ。その絶望感と来たら……。だから、今語っちゃうか! ああ、愛する人よ、君は何と可憐で可愛らしいんだ。君の瞳はまるで星が瞬く夜空、君の肌は淡く夜を照らす月明かり、君の声は俺の心に甘く響く金色の蜜酒のようで、それを聞くたびに俺の心は幸福に酔いしれてしまうんだ。ああ、嫁よ……」
「ポエミィ……。リア充爆発してほしいほどにポエミィ。これは俺も謳わねばなるまい。あふれんばかりの娘への愛を。…………やめて娘よ、俺のパンツを分けて洗濯どころか汚物だからってゴミ箱に捨てないで明日履くパンツがなくなっちゃうの。パンツなしズボン直履きは下手するとクセになっちゃうから危険が危ないの、お願いやめて娘よ。ごめんなさいごめんなさい」
「……物悲しい詩だ。父の悲哀を感じる」
「フフフフ」
「ハハハハ」
「…………」
「…………」
「それで、どこまで話したっけ。そう、うちの娘がさ――」
「ああ、そうそう、嫁が可愛いんだ。え、どう可愛いかって――」
 バカ野郎共の話は、そのまま朝まで続きましたとさ。

†シナリオ結果†

成功

†詳細†

称号付与
『娘にパパ臭いと言われたら死ぬ』
取得者: ニコラス・モラル(CL3000453)
『ドラゴンスレイヤーくまさん』
取得者: ウェルス ライヒトゥーム(CL3000033)
『全自動麺茹で機通販準備中の』
取得者: アンジェリカ・フォン・ヴァレンタイン(CL3000505)
『実は歴史に名を残してそうな』
取得者: カーミラ・ローゼンタール(CL3000069)
『それでさぁ、嫁がさぁ……』
取得者: ザルク・ミステル(CL3000067)

†あとがき†

読みにくかったらごめんなさい。反省はしてるんです。
 お疲れさまでした! こいつはひでぇや!(誉め言葉)

ではでは、また次のシナリオでー!
ご参加いただき、ありがとうございましたー!
FL送付済