MagiaSteam
狩るか、狩られるか



●群狼を統べるモノ
 ざざざ、と草原を掻き分け疾走るオオカミ共の群れ。一様に真紅に光る瞳を揺らし、蹄で土を蹴り上げ逃げ惑う獲物を追い立てていく。
 速度では負けていない。だが、狩人たるオオカミ共は巧みに逃げ道を塞ぎ、誘導するのだ。次第に彼我の距離は縮まっていき、小高い丘を越えた辺りで囲まれ、黒い瞳が見開かれ。
 巨狼が飛びかかり噛みつきのしかかる。
 それを契機に次々に飛びかかられ皮をやぶり突き立てられた牙に肉をえぐられていく。嘶きも、断末魔もやがて聞こえなくなり、微動だにしなくなったそれを見下ろすひときわ大きな真紅の瞳。
 オオカミ共が見守る中、巨狼が肉を喰らう。序列に従い次々に肉を喰らっていき、あとに残ったのは骨のみだった。

●巨狼討伐
「そんなわけで、オオカミ狩りだ」
 どういうわけなのだろうか、『君のハートを撃ち抜くぜ』ヨアヒム・マイヤー(nCL3000006)の説明を待つ自由騎士達。

「どうにも群れを率いているオオカミは、イブリース化したっぽいんだよね」
 異常に発達した体躯、卓越した知恵、群れを率いるカリスマ。
 血に濡れ歪な孤を描く爪はなめし革程度ならいともたやすく斬り裂くだろう。
 長く鋭い牙は一度突き立てられれば食いちぎるまで離れることはない。
「こいつらの主な狩場は森林の中だったんだけど、急速に増えていく群れを養うためか狩場を広げて、村の近くに出没し始めたんだ」
 まだ大きな被害は出ていないが、既に一人が行方不明なのだそうだ。
「というわけで、オオカミ狩りってわけ。このままだと群れのオオカミまでイブリース化しちゃうかもしれないしね」
 狩りの方法は任せるという。
 夜行性なのを利用して日中に住処を強襲するのもいいし、村の守りを固めて迎え撃つのもいいだろう。その場合何か誘い出す仕掛けが必要になるだろうか。

 果たして真に狩人たるのは我々か、オオカミ共か。
 自由騎士達と巨狼の、知恵と力とを比べる狩り合いが始まる。


†シナリオ詳細†
シナリオタイプ
通常シナリオ
シナリオカテゴリー
魔物討伐
担当ST
櫟井庵
■成功条件
1.巨狼の討伐。
こんにちは、櫟井庵です。
わんわんパニックです。

●敵などの情報
・巨狼
 オオカミのイブリースです。体高は百二十センチを超え、体長は三メートルにも及びます。慎重かつ狡猾で、群れを率いて確実に狩りをこなしてきました。主に牙と爪を使った攻撃を行いますが、獲物が弱るまで群れによる波状攻撃を徹底し、リスクを負いません。

・オオカミ 十五匹
 群れをなす普通の個体です。鋭い牙と爪を使い攻撃します。巨狼に忠実で、命を失うことを躊躇いません。序列の順に体躯が小さくなりますが、最小のものでも大型犬より大きいです。

 どちらも爪により【スクラッチ1】を与えて(巨狼は【スクラッチ2】)、時には行動を阻害するために噛み付いて離れません。【移動不能】【アンコントロール1】【スクラッチ1】
 通常のオオカミ達の生命力はそれほどでもなく、簡単に倒せますが俊敏な身のこなしから回避率が高い傾向にあります。

 村は規模が小さく見晴らしのいい平原にあります。
 オオカミ達の寝床は森林の中にある大きな洞窟にあり、場所は村人から聞いて既に把握しているものとします。
状態
完了
報酬マテリア
6個  2個  2個  2個
10モル 
参加費
100LP [予約時+50LP]
相談日数
6日
参加人数
7/8
公開日
2019年06月29日

†メイン参加者 7人†



●いざ、オオカミ狩り!
「み、みなさんよろしくお願いしますっ」
 『新米自由騎士』リリアナ・アーデルトラウト(CL3000560)の自己紹介をもって顔合わせを終えた自由騎士たちは、村へ赴いて情報収集することにした。

 オオカミ達は以前からあの森にいたのか、オオカミ達の処遇などを聞いて回った結果。
「よし、じゃあ情報をまとめるぞ」
 『殲滅弾頭』ザルク・ミステル(CL3000067)がみんなで手分けして集めた情報を再度整理していく。
 オオカミ達は最近森に現れたとのこと。そして出来るならばこの森から出ていってほしいとのことだった。
「現れたのは最近、群れが急速に増え始めた……イブリース化と何か関係が……?」
 まとめた情報を元に思案をめぐらせる『紅の傀儡師』マグノリア・ホワイト(CL3000242)。何はともあれ、現地に行かねば話にならないということで、自由騎士たちは洞窟へ向かう。

●野を越え丘を越え
「やっぱり、村の近くにそんな怖いのがいたら落ち着きませんよね」
 草を踏みしめ、目的地の森に向かう道中雑談に花が咲く。
 『蒼光の癒し手(病弱)』フーリィン・アルカナム(CL3000403)がそう言うと、
「そうですよ、うう、オオカミのイブリースなんて……みみかじられちゃったらどうしよう……!」
 キリ・カーレント(CL3000547)が怯えるように言う。
「せめて普通のオオカミさんだったら……もふもふなのに」
「そうですよね、せめて普通のオオカミだったら、って、普通のオオカミでもわりとダメでは……」
「放っておけば更に多くのオオカミがイブリース化するかも知れません……今止めないと、ですっ」
 新人であるリリアナの言葉にいつまでも怯えてばかりじゃいられない、とキリは頬を叩いて気合を入れる。
「そうです! もふもふがこれ以上怖くならないためにも、自由騎士としても、キリはしっかりしなきゃ!」
 きゃっきゃと騒ぐ三人を横目に、男性陣も他愛のない雑談をしていた。
「やれやれ、怪我が完治していないと、身体を動かすにも一苦労だな。それでもザルクよりはマシのようだが」
 『鋼壁の』アデル・ハビッツ(CL3000496)が動きを確かめるように腕を回し、それにザルクが軽口で答える。
「はっ、これくらいどうってこたねえよ。死にゃしねえ」
「ふっ、そうだな。とはいえ、油断は禁物だ。相手は狼とはいえ、群れの数が多い。十五頭ともなれば、ちょっとした小隊だ」
「確かにな。……やっぱしフーリィンに肉巻いて」
「やりませんからねっ!?」
「それにしても、どうしてこの辺りに移り住んできたんですかね」
 思案していたティラミス・グラスホイップ(CL3000385)は村人達がオオカミにおびえている様子だったのを思い出し、少しだけ声のトーンを落とす。
 出来るならば共存の道を選んでほしかっただけに、強い拒絶を目の当たりにして軽くショックだったのだろう。
「……見たところ、この森には獲物であるシカなども多かったようだ。イブリース化する以前に、獲物を求めてこの地へ移り住んだのかも知れない」
 つぶさに観察をしていたマグノリアが、次第に増えていくオオカミの足跡からテリトリーに入った事を伝える。
「そろそろねぐらか。おしゃべりはここまでにして、気を引き締めるぞ」
 ザルクの言葉にそれぞれが頷き、アデルを戦闘に陣形を組んで目的地へと歩き続ける。

●見通す先は薄暗く
 しばらく歩くと、情報通り大きな洞窟のある小高い丘に出る。風下から静かに近づき、周囲にオオカミの姿が無いことを確かめ、洞窟へと近付いた。その時。
「……! ちょっと待ってほしい」
 マグノリアが何かに気がついたように、しゃがみ込む。
 視線の先には多くのオオカミの足跡があったが、その中にはイブリースと思われる大きな足跡も混ざっていた。
 しかしおかしなことに洞窟に入った足跡の数と、出た足跡の数があまりにも一致しない。
「もしかしたら、この洞窟には他にも入り口があるのかもしれない」
 改めて奇襲などに警戒を強め、一行は洞窟内へ足を踏み入れた。

 日中とは言え、薄暗い洞窟内。濃密な獣の匂いに、一行の緊張は高まる。
 アデルが闇を見通し、キリの鋭敏な聴力の補助を持ってして、静かに洞窟を探索していく。
「……!」
 寝息の様なものを捉え、アデルの肩を叩いて報せるキリに一つ頷き、慎重に先を伺う。
 少し曲がり、下り坂になった場所を過ぎると開けた場所に出る。そこにはアデルが視認できるだけで八匹ものオオカミがまとまって眠っていた。
 洞窟の天井は一部崩れ、若干の日光が差し込んでいたが、奥までは見通せない。
 頷き合うと自由騎士たちはそれぞれ武器を構え、戦闘開始に備える。

●The hunt begins
 あくまで静かに、戦闘準備を終え、狙いを眠っている八匹に定める。
 視線を交わし、タイミングをあわせ、一斉に攻撃を開始した。
 アニマ・ムンディにより強化されたマグノリアの大渦海域のタンゴが炸裂し、跳ね起きたオオカミ達だが渦に引き寄せられ身動きが取れない。
 そこへ降り注ぐ銃弾の雨。ザルクのリボルバーが絶え間なく火を放ち、シリンダー内の銃弾を一瞬で撃ち尽くす。
 弾丸に合わせ急接近したアデルが跳躍し、群れの中央に着地。同時に叩きつけた機械槍が爆発。岩盤すら打ち砕く衝撃波を受けオオカミ達は気絶する。

 突如洞窟内に響き渡った轟音に、続々と残りのオオカミが集まって来るのを察知したキリ。
「皆さん! 来ます!」
「壁を背に陣形を固めろ!」
「えと、私は一旦下がって後ろから援護しますねっ」
 アデルを最前線に、フォローアップするようにザルクとキリが続き、そのやや後方にティラミス。フーリィンを守るようにリリアナとマグノリアが左右に並び、オオカミたちを迎え撃つ。
 前衛にアンチトキシスを掛け終えたティラミスが燕尾服をたなびかせ前にでる。
「久しぶりの戦闘ですが、がんばります!」
「ああ、いくぞ!」
 集結したオオカミ達が一斉に飛びかかるのと、アデルとティラミスが前に出るのはほぼ一緒だった。
 弾薬の再装填を終えたザルクが不可視の魔弾を地面に複数発打ち込む。
 その上空を飛ぶ軌道のオオカミ達が束縛術式に補足され、動きを鈍らせるところへ炸裂するティラミスの高速二連蹴り。回転するように放たれたそれに体勢を崩す。
 すかさずリリアナがブレイクゲイトでの追撃を行い、一匹。
 束縛術式にかかった残りのオオカミを巻き込むように大渦が巻き起こる。
「君達に序列が有るのは分かるよ……。だけど命を落とすまで服従する必要は無いと僕は思ってる。だから……この戦いが無益だと思う者から牙を収めて欲しい……」
 だが言葉は届くことなく、その大渦すらも避けるように走り抜けたオオカミが、後衛達へ向かって牙を向く。
「させません!」
 紋様が浮かび上がったローブを手に持ち翻し、飛び込むオオカミの牙を受け止め弾く。
 次いで殺到するオオカミに対しローブを巻き付けた腕を突き出し、噛みつかせることによって動きを封じる。
「これくらい、あの頃に比べれば……ッ!」
「根性あるじゃねえか! キリ!」
 ザルクの的確な射撃がキリニ噛み付くオオカミを射抜く。二匹。
 動きを止められ、引き寄せられたオオカミ三匹へ向かって再度繰り出されるオーバーブラスト。
 一瞬の攻防の内に五匹を仕留めた一行に、影が落ちる。

●vs.巨狼
 天井の穴から音もなく奇襲する巨狼に気がついたザルクは応射を試みるが間に合わない。マグノリアの放ったティンクトラの雫が巨狼を捉え、毛皮が音を立てて溶け出すも重力によって加速する巨狼は止まらない。
 未来視により察知したティラミスが走り、我流絶倒兎脚で迎え撃つ。鋭い爪を薙ぎ払う二連のキックにより、最悪のシナリオは防げたが、次いで薙ぎ払う巨狼の巨爪がティラミスを襲う。
「キャアアアッ!?」
 燕尾服が斬り裂かれ鮮血が舞った。
「ティラミスさんッ!」
「チィッ」
 ザルクが割って入り、狙いすました一撃で巨狼の右前足を撃ち抜く。かろうじて逸れた追撃が空を斬り、その隙きにキリがティラミスをかばって後退する。
 入れ替わるようにアデルが前線を受け持ち、巨大な口腔から覗かせる牙を受け止める。
「狼は『大神』と呼ばれ、信仰の対象となる事もあるらしいな。今回は神ならぬ、イブリースだが……ッ!」
 豪腕を持ってしてジョルトランサー改を振り抜き、巨狼を弾く。
「大丈夫ですか、ティラミスさん!」
 後方でフーリィンの治療を受けるティラミス。大事ないことを確かめると、キリはローブを手に巨狼へと駆け出す。
 ザルクの二撃目が正確に右前足を撃ち抜き、巨狼は嫌がるように狙いをザルクに定め突撃する。加えて機を伺っていた残り二匹のオオカミが連携するようにザルクへと襲いかかる。
「させるかッ!」
 巨狼の進路に躍り出て渾身の力で槍を振るう。甲高い音を立てて牙と槍とが衝突し、互いに衝撃に後ずさった。
 追いついたキリがオオカミの攻撃を受け止めるが、残る一匹がザルクの脚へと噛み付いてしまう。
「グッ、クソがッ!」
 肉に沈み込む牙に顔を歪めるザルク。食らいつくオオカミが氷塊に包まれ拘束が解ける。
「わりぃ、助かった!」
「そこです!」
 リリアナのブレイクゲイトがキリに襲いかかるオオカミを弾き飛ばし、戦線に復帰したティラミスの連脚が立て続けに胴を捉え、最後のオオカミをダウンさせる。
 すかさず前衛に向けてヒュギエイアの杯が放たれ癒やしていく。
「残すは巨狼、ですね!」
 にらみ合いになっていたアデルと巨狼。そこへ襲いかかるキリとティラミス。
 しかし分厚い毛皮に遮られ、炎と冷気を纏った拳撃も、サーベルの斬撃も届かない。
 纏わりつく二人を払うように振り回される前足をかろうじて回避、キリはその一瞬の内にローブを逆さにまといサーベルを持ち変える。
『グルァアアアウッ!』
 咆哮と共に、戦闘中に愚かにも背を向けたキリを食い殺さんと牙を向く巨狼だったが。
「うぉおおおおおおおッ!!!」
 寸前で回避し、懐に潜り込み至近距離で吠え返すキリ。
 怯み追撃も回避も遅れてしまう巨狼に、ローブを元に着直したキリがにんじんソードをその手に発現させ叩き込む。
『ギャンッ!?』
 名の通り大きなにんじんを象った魔力の刃が巨狼を斬り裂き、たたらをふんだところに炸裂するアデルの機械槍。立て続けにザルクの射撃が右前足を撃ち抜き、こらえ切れずその場に崩れる巨狼。
「いくぜ、トドメだ!」
「おう!」
 ザルクの放った終撃の魔弾が虚空を斬り裂いて巨狼へと殺到する。剣をも弾く毛皮を容易く貫通し、絶大なダメージを与えることに成功、間髪入れず口腔へ突きこまれるジョルトランサー改。
 インパクト、連なって響く爆音。
 常軌を逸した火力を一点に集中した結果、巨狼の体躯は浮き上がり、半回転して落下する。
 闇が払われそこに残ったのは、大きいとは言え通常の個体とさほど変わらないオオカミの姿だった。

●Winner:自由騎士団
「あ、あのティラミスさん、これ、もしよかったら」
「え?」
 キリにローブを手渡されティラミスはきょとんとするが、続く一言に赤面してしまう。
「結構、えっちな下着つけてるんですね、ティラミスさん」
「んんんっ!」
 斬り裂かれた燕尾服から覗く薄手の下着がちらちらと。好意に甘えローブで隠しつつ、気を取り直して気絶し傷ついたオオカミ達を癒やしていくティラミス。最後に群れの長だったオオカミを癒やす。
「…………」
 言葉もなく腕を組み、仁王立ちでオオカミが目を覚ますのを待っていたアデルを見上げ、静かに伏せるオオカミ。
『あの、オオカミさん達にお話があります』

 リーダーにまとめられたオオカミ達が語りかけるティラミスとその横で何やらはしゃいでいるキリを交互に見比べ、きょろきょろとする。
『そうですか、よかった……!』
 無事群れを分けること、此処を離れ人里離れた地を探し、人を襲わないこと。そして先日襲ったヒトの元へ案内することを取り付けることに成功した。
「それで、どうしてこんなに群れが大きくなったか、聞けたかな?」
 たまらずもふりはじめるキリの横でオオカミ達を観察し、ある程度あたりを付けていたマグノリアがティラミスに問いかける。
「はい、最初にイブリース化したオオカミが群れを率い、他の群れを吸収したそうです」
 見れば明らかにメスの比率が多く、群れ同士が争った結果イブリースではない長は斃れ、群れをひとまとめにしたそうだ。
 そうして倍数ほどに大きくなった群れを維持するために、良好な狩場を求めここに行き着いた、と。
「やはりそうだったんだね。ありがとう、ティラミス」
「いえ、これくらい」
 岩壁に背を預け、紫煙をくゆらせていたザルクがCWTスペシャルから手を離す。
「……まぁ、話がまとまって何よりだな」

●別れの涙
 序列二位のオスが群れの半分を率い、遠くへ向かうのを見送り、一行はオオカミ達を先導に襲撃地点へと赴く。
 そこにはヒト一人では無い量の骨が残されていた。
「……ふむ、これは、馬の骨だね」
 マグノリアがひときわ特徴的な頭蓋骨を取り上げ、断定する。
「じゃあ」
 フーリィンがもしかして、行方不明者は生きているのではないかと声のトーンをあげる。
「いや、残念だけど」
 馬骨に紛れるヒトの頭蓋骨、そして埋もれるようにきらめいたペンダント。
「…………ッ」
 見れば他にも布の切れ端や金具などが周囲に散乱している。
「せめて、弔いましょう」
 祈りを捧げ、遺品を回収した一行はオオカミ達と別れ、村へと戻った。

 遺品を抱いて泣き崩れる女性に、かける言葉を探していると。
「ぐすっ……。すみません、取り乱してしまいました。わかっていたはずなのに、いざあの人のペンダントを見てしまったら……」
 悲痛に歪む顔にかろうじて笑みを浮かべた女性はペンダントを握りしめ。
「あの、本当にありがとうございました。忘れることなんて出来ないでしょうけど、それでも彼を弔うことは出来ます。本当に、ありがとうございました」
 もしどれだけ手を尽くしたとしても彼を救うことは出来なかっただろう。それでも胸をよぎる無力感に歯噛みし、別れと痛みを乗り越える強さに敬意を表し、自由騎士たちは村を後にした。

†シナリオ結果†

成功

†詳細†


†あとがき†

 この度はシナリオに参加くださりありがとうございました。
 見事狩りを成功させた皆様に称賛を。
 MVPは楔の一撃を決めたキリ・カーレントさんへ。
 重ねて、今回も素敵なプレイングの数々、誠にありがとうございました。
FL送付済