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豊穣祭の前に、収穫の手伝いはいかが?

●秋
夏が過ぎ、ようやく暑さは落ち着き畑や農園の植物達は冬に向けて実らせるそんな季節。
「蒸気機械で収穫出来るとはいえ……」
農家達はふと、収穫を終えた野菜が入っている箱に手を伸ばした。
「やっぱり、繊細なモノは手でするしかないようだねぇ」
傷が付いた野菜を見て嘆息すると、沢山実ったモノを収穫出来る喜びもあるが一方でお店では売られないモノの事も考える。
果実ならばジャムや酒、菓子の材料等に出来るであろうが、野菜は一部を覗いてそう簡単にどうしたらいいのか分からないだろう。
「なるほど、これは勿体ないですね」
ゆらりと尻尾をゆらしながら散歩をしていた九重・蒼玉(nCL3000015) は、傷が付いていたり歪な形の収穫された作物を見る。
「ええ、それに人手が足りなくて収穫が間に合わなくウィートバーリィライを無事に迎えるかどうか……」
ガックリと肩を落としながら農家達は言うと、悩みを抱えたまま収穫を再開するのであった。
●お手伝いと使い道
「と、いう事で、皆さんには収穫のお願をしたいのです」
事の経緯を説明した蒼玉は、アナタ達に笑みを向けながらゆっくりと頷く。
「ありがたくも今年は豊作であり、しかしその裏では農家達の悩みが沢山あります。ですから、皆さんに収穫の手伝いをお願いしたいと思っております」
蒼玉がそう言うと、手袋やカゴなど収穫に必要な道具を事前に用意していてくれたのだ。
「収穫したモノで見た目が悪かったり、キズがあるものは持って帰るなりして下さって大丈夫だそうです。それと、農家の人たちの為にどうにか使い道のない収穫物の利用法を考えていただけませんでしょうか?」
流石に貰う側に家族が多くても、町の人々に配るにしても、それを『どう使えば良いのか?』が問題である。
例えば、小麦粉を大量に貰ったとしてもパンを作っても、作っても、食べきれないであろう。
つまり、アナタが新たな料理を考えてお店に教えるのも良い、もしかすると新たな名物になるかもしれない。
「月末にはウィートバーリィライも控えておりますから、皆さんの手でもっと賑やかに出来る様にお願いしたいのです。よろしくお願いします」
そう言って蒼玉は、アナタ達に恭しく一礼をした。
夏が過ぎ、ようやく暑さは落ち着き畑や農園の植物達は冬に向けて実らせるそんな季節。
「蒸気機械で収穫出来るとはいえ……」
農家達はふと、収穫を終えた野菜が入っている箱に手を伸ばした。
「やっぱり、繊細なモノは手でするしかないようだねぇ」
傷が付いた野菜を見て嘆息すると、沢山実ったモノを収穫出来る喜びもあるが一方でお店では売られないモノの事も考える。
果実ならばジャムや酒、菓子の材料等に出来るであろうが、野菜は一部を覗いてそう簡単にどうしたらいいのか分からないだろう。
「なるほど、これは勿体ないですね」
ゆらりと尻尾をゆらしながら散歩をしていた九重・蒼玉(nCL3000015) は、傷が付いていたり歪な形の収穫された作物を見る。
「ええ、それに人手が足りなくて収穫が間に合わなくウィートバーリィライを無事に迎えるかどうか……」
ガックリと肩を落としながら農家達は言うと、悩みを抱えたまま収穫を再開するのであった。
●お手伝いと使い道
「と、いう事で、皆さんには収穫のお願をしたいのです」
事の経緯を説明した蒼玉は、アナタ達に笑みを向けながらゆっくりと頷く。
「ありがたくも今年は豊作であり、しかしその裏では農家達の悩みが沢山あります。ですから、皆さんに収穫の手伝いをお願いしたいと思っております」
蒼玉がそう言うと、手袋やカゴなど収穫に必要な道具を事前に用意していてくれたのだ。
「収穫したモノで見た目が悪かったり、キズがあるものは持って帰るなりして下さって大丈夫だそうです。それと、農家の人たちの為にどうにか使い道のない収穫物の利用法を考えていただけませんでしょうか?」
流石に貰う側に家族が多くても、町の人々に配るにしても、それを『どう使えば良いのか?』が問題である。
例えば、小麦粉を大量に貰ったとしてもパンを作っても、作っても、食べきれないであろう。
つまり、アナタが新たな料理を考えてお店に教えるのも良い、もしかすると新たな名物になるかもしれない。
「月末にはウィートバーリィライも控えておりますから、皆さんの手でもっと賑やかに出来る様にお願いしたいのです。よろしくお願いします」
そう言って蒼玉は、アナタ達に恭しく一礼をした。
†シナリオ詳細†
■成功条件
1.収穫を手伝おう!
2.収穫したモノで新たな名物を!
2.収穫したモノで新たな名物を!
リンゴの名前ではなくルビーの和名の方の紅玉です。
もう10月ですね!
そろそろ美味しい季節という事で、のんびりとした依頼です。
よろしくお願いします。
【場所】
南の農地
【収穫物】
秋の野菜や果物
【NPC】
九重・蒼玉:それなりに得意です。
もう10月ですね!
そろそろ美味しい季節という事で、のんびりとした依頼です。
よろしくお願いします。
【場所】
南の農地
【収穫物】
秋の野菜や果物
【NPC】
九重・蒼玉:それなりに得意です。

状態
完了
完了
報酬マテリア
1個
1個
1個
2個




参加費
100LP [予約時+50LP]
100LP [予約時+50LP]
相談日数
7日
7日
参加人数
8/8
8/8
公開日
2019年10月22日
2019年10月22日
†メイン参加者 8人†
●実りの秋
麦の畑は黄金色に輝き、穂を少し冷たくなった風が吹く度にさらさらと音を立てながら揺れる。
「形が悪いとか、傷があるって理由だけでお店に並べられないのは悲しいです。せめて、食べ隊であるキリたちが美味しく頂き尽くして……えっ、そういう趣旨ではないんですか……?」
農家の悩みを聞いて心苦しそうに『真打!?食べ隊』キリ・カーレント(CL3000547)は頬を赤らめると、ルビーの様な瞳を伏せるとカゴにいっぱい詰められたキズがある秋の野菜を美味しそうで思わず涎が垂れるのを耐えながら見つめた。
「いや、そういう事だと思うぜ?」
カゴを背負った『ゴーアヘッド』李 飛龍(CL3000545)が、キリの言葉に肯定しながら収穫する為に畑に向かって駈け出した。
「おー! 今年は豊作みてーだな! こりゃ収穫に人手が必要なわけだぜ。傷ついたハネ品はもらえるみてーだし、気合入れて収穫を手伝うぜ!」
茄子、パプリカ、キャベツ、かぼちゃ、トマト等などが区画を分けられおり、質素な畑が鮮やかな色で賑やかになっている。
「月日や手間隙を掛け、これだけよく育ったというのに、勿体無い。ヨツカも、そう思う」
「頑張ってお手伝いします!」
身長が高くやや目つきの悪い『背水の鬼刀』月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)は、友達の人数分のカゴを持ってきた『その瞳は前を見つめて』ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)から受け取りながら頷いた。
「まかされたからにはリグも、丁寧に収穫のお手伝いをしますですよ。ああっ、しかしもたもたしてもいられませんです。『けいい』を持って迅速に、ですね!」
ぐっ、と拳を振り上げると『本家!?食べ隊』リグ・ティッカ(CL3000556)は、カゴを受け取るとどうやって収穫すればいいのか分からないのでヨツカに教えてもらう事に。
「実りの秋! 食欲の秋! この季節を待ってたよ♪」
赤い二つの三つ編みを揺らしながら『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)は、カゴを抱えながら畑を笑顔で見回すと収穫を手伝う為に農家について行く。
「山の方だと自生してたのを採る形だったから勝手が違うな」
背中から生えている一対の猛禽類の様な翼を羽ばたかせガラミド・クタラージ(CL3000576)は、空から畑を見渡しながら農家達がどうやって収穫しているのか見つめている。
「秋の収穫か……刈り入れ時の農家は大変なもんなんだな。市場に出したり冬の支度をしたり……普段は気にしないが、こうして目の当たりにすると国家の基盤の一つは農業、ってのは分かる気がするよ」
ヨツカに教えてもらった通りに収穫している『帰還者』ザルク・ミステル(CL3000067)は、ふと横にいるリグの方を向いて周囲を気にしているのを見る。
「んで、ティッカ。わざと傷物品を作るなよ?」
「そ、そんなことしないです!!」
ザルクの言葉にリグは頬を膨らましながら言う。
確かにリグは食いしん坊ではあるが、ここで収穫したモノは市場に並んで人々の調理された物が食卓に並ぶ、あるいは兵士達の食事になるかもしれないと思うと安易な事はしない。
「これも売り物には向かないのか。こうして見る分には面白い形だけどな」
収穫したモノを農家の老婆達に混ざってガラミドは、仕訳に参加しているが足が生えたかの様になったニンジンを見て呟く。
「でも、それでも売るのは綺麗じゃないと買ってくれないのです。大丈夫、レストランとかが買ってくれる事もありますので」
蒼玉も混ざって仕訳ながら言うと、ガラミドは必ずしも人の目に映るとはいえない農家の働きに感嘆の声を洩らす。
「ここまで育て上げるのも、こうやって収穫するのも。日々色々考えたり、最終的には人の手が関わったりしてるんだよなあ」
ふと、住んでいた山と森に囲まれた故郷を思い出すと、森の食べ物を取るにしても少し残して来年も実れる様に配慮したり、狩猟するにも数や標的は決まっていたりと似た部分を思い出す。
(でも、農家の人たちのおかげで豊作であっても……)
手にした形の綺麗なニンジンを見て、ガラミドは少し街に住む人は贅沢過ぎると思いながら傷付けない様に箱に詰める。
「ヨツカ! どっちがたくさん運べるか勝負しようぜ!」
「ヨツカ、畑の収穫物を全部狩り尽くすから、競争だ」
ティルダとカノンが野菜でいっぱいになったカゴを回収していた横で、ヨツカと飛龍がハサミや鎌を手にすると手早く尚且つ丁寧に収穫してカゴに入れる。
「頑張っていますね!」
「お兄ちゃんたち、野菜をキズ付けない様にだよー」
ティルダはその光景を微笑ましく見守り、カノン野菜にキズが付かないかと心配しながらも楽しそうな雰囲気に思わず笑顔になって言う。
(……そういえば、昔は食べ物を盗んで生きていたわ……)
ふと、昔の事を思い出したキリは収穫する手を止めると、味は思い出せないけれどもあの食べ物もこうして農家の人が収穫し、市場に並んだり出店の人たちが美味しく加工してくれたモノだ。
それを考えるよりも、生きる事にいっぱいいっぱいだったあの頃。
「いや、本当に大変だ。俺なんかは店頭に並んだり調理されたものを食うだけで」
ザルクは次々と収穫された野菜や果物を選別する場所まで運ぶと、大きく息を吐きながら選別している光景を眺めた。
「普段本当に農家への感謝とかしてないもんな」
「そうですね。毎日、時間を掛けてお世話してて大変だと思うけど、美味しく食べてくれると思うと忘れますよ」
農家の老婆は、ザルクの言葉を聞いてニコッと笑みを向けながら野菜の泥や砂を落としながら言った。
「ええ、こうなったら新人自由騎士団員の教育カリキュラムに入れて、自分たちがなんのために戦ってるのかが改めて認識して欲しいと思った」
「そう思ってくれる人が一人でも居てくれるだけでも、十分嬉しいよ」
真剣な眼差しを働く農家に向けながらザルクが語ると、老婆はただただ優しい笑みを浮かべたままおやつを差し出す。
長時間ずっとしているわけではなく、決まった時間に休憩を作っているのだろう。
農家達は作業する手を止めて、各々の家から持ってきた飲み物とおやつを手に休憩している姿がちらほらと増えてきた。
予想外の事がるとすれば――ヨツカと飛龍が競って収穫したから、農家達があとする事は選別と汚れを落としたりして箱に詰める作業だけであった。
●お祭りに向けての料理のアイディアと長期保存!
選別はプロに任せた一行は、どんどんと目の前に山積みにされてゆく野菜と果物に視線を向けた。
つまり、これは“売られない”キズ物などと判断されて分けられた収穫物でる、
「ふぅ、収穫は一段落ついたな……皆お疲れさん」
、ザルクが労いの言葉を仲間に言いながら、目の前に物理的に積み上げられた問題を直視した。
「しかし、売り物にならないのも結構出るんだな……確かにこりゃ処分にも困るか」
売れる物と売られない物を交互に見つめると、ザルクは頭を抱えながら低く呻いた。
「流石にヨツカたちで食ってもまだまだ残りそうだ」
ヨツカが横目でリグに視線を向けながら言うと、それに気が付いた彼女はうーんと唸る。
「きかくがいというのでしたか? リグはいくらでも食べたいですし頂けるものは頂きたいくらいです」
「し、収穫物の利用方法、ですか……」
リグが“売られない”収穫物を見ながら平然と言うが、ティルダは真摯にそれをどうすれば良いのか案を考える。
「ふぃー、一杯収穫したな! ん? 使い道のない収穫物の利用法かー」
飛龍は箱を開け、中に入っている収穫物を見つめる。
「料理方法いいアイデアあれば、その料理で大食い大会開いてみるとかどーよ?」
ぽん、と手を叩くと飛龍は、笑みを浮かべると元気な声で提案をする。
「街の人や旅行者に実際食べてもらって料理方法や素材の味を試してもらえるし、イベントやりゃ盛り上がるし一石二鳥だぜ! 開催するときゃもちろんおれっちも参加するぞ! ティッカにヨツカとの大食い勝負の決着もつけてーからな!」
「収穫物の利用法っつうと、日持ちする方が良いか。となると、ビスケットとかどうだ?」
民族であれば冬は食べ物を蓄え、日持ちするモノを作って過ごしていたガラミドが提案する。
「刻み込んだり練り込んで、塩気のあるやつなら酒にも合うだろ? ウィートバーリィライの事を考えたら甘いのも良いかもな」
「保存食を作るのはどうでしょうか? 冬に向けて、保存食があれば助かるでしょうし。乾かして水分を飛ばしたり、味付けを濃くしたりしたら保存が効く様になるんでしたっけ……?」
ガラミドの提案を聞いたティルダが、ハッした表情になると顔を上げて言った。
「カラフルで見事な……ん、カラフル? ……絵の具やら繊維の染め具やらって、野菜や果物からでも作れたりするのか?」
ザルクが野菜の色を見て首を傾げなが疑問を口にすると、それが可能かどうかを調べるために駈け出した。
「そこらの気候等の条件にもよるが、天日干しにして日持ちさせるのはどうだ? 炒めたり、煮たり、油で漬けたり、そのまま囓っても美味いぞ。漬物もいいな。白飯と食うと美味い。イ・ラプセルの者たちの口に合うかは知らんが、ヨツカは好きだ」
懐かしそうに故郷の集落で食べた物を思い出すヨツカは、野菜の中にナスなどの見慣れた野菜で作っていた料理を思い出す。
「ビスケットもそうですが、野菜でお菓子を作る事は可能ですよ。それを配ったり、それを飛龍さんが提案した大食い大会にでも使用すればよろしいかもしれませんね」
皆のしたい事を蒼玉が合わせて言うと、各々がしたい事を手伝う為に準備をし始めた。
「先ずは人参かなー?」
カノンが明るい声でそう言うと、キズだらけだったり形がいびつだったりするニンジンを掴んだ。
「美味しそうなにんじん!」
その横からキリが手を伸ばして、脇に抱えているカゴに大量のニンジンを詰め込む。
ただ単に彼女の大好物であるからだ。
(人参、大好きなのかな?)
そう思いながらカノンは、ニンジンを摩り下ろしてごま油を垂らして温めたフライパンに入れて器用に柄を動かしながら焦げない様にヘラで混ぜながら炒める。
水気が全て飛ぶ前に醤油と砂糖を入れて味を付け、火を弱くしてからじっくりと煮つけて完成だ。
「ちょっと、べちゃっとしているかな? どうしてだろう?」
「ひき肉を追加するか、みじん切りにした方が綺麗になるのではないでしょうか?」
カノンが首を傾げていると、蒼玉がぱくりと食べると助言する。
「そういえば、かーさまのはもう少し……うん!」
レシピ帳を見直して、足りなかった部分がないか確認すると作り直した。
そして、次にニンジンをみじん切りにして鍋に入れてると、大量の砂糖と少量のレモン汁を入れて煮込んだからカノンのかーさまが考えて作った“人参ジャム”が出来あがった。
「カノンが考えた訳じゃないけど、かーさまが残してたレシピ帳に書いてあったんだ。作ってる所を見なければ人参嫌いの子供も騙されて食べる筈だよ。実はカノンも小さい頃かーさまに騙されだんだよね」
カノンは、亡くなった母親の事を思い出したのだろう、少ししんみとした様子で話す。
「そうなんですね。だからこんなに美味しい料理とジャム……作り方教えてください!」
カノンの料理とジャムを食べたティルダは、美味しさのあまりに思わず笑みを溢しながら言った。
その頃、鍋がまるで魔女の竈の様になる気配がした。
「えっと、先ずは調理しやすいように斬るのです、ね!」
キリは貰った野菜を並べ、にんじんソードを発動させるとスティールハイを暴走させ、漏出した魔力膜で作る光の剣、つまり大きな人参の様な形をした剣でスババーと切り刻む。
「そして、お鍋に入れて。ジャムなのですから砂糖は入れるのよね」
乱切りされた野菜が大人しく入っている鍋にキリは、手にした500グラムの砂糖が入った紙袋を真っ逆さまにして投入。
砂糖の袋が沈黙すると、キリは不思議そうな表情のまま袋の中身を覗き込むが、そこにはもう何も入っていない。
「ではでは、着火ね」
ぽいっと明後日の方向へ袋を捨てると野菜を煮るべくコンロを点火し、おたまを手にして混ぜようとするが野菜が刺さって混ぜれない。
だから、おたまをその辺に置くと木製のヘラを手にして、ぎゅうぎゅうに鍋に詰められた野菜を貫く気持ちでドーンと突っ込む。
「なんか、液体にならないので……貰った牛乳を入れてシチューにするのです」
キリが農家の方から頂いた牛乳が入っている瓶を蓋を開け、全て鍋に入れても量が足りないのは明らかであったが彼女はそんなのお構いなしに調味料もプロのシェフになったつもりで入れる。
調味料はロクに確認せずにただ、目分量で振りかけながらヘラをぐーるぐる回しているだけである。
「され、どんな感じかしらね?」
柔らかくなった野菜、入れた牛乳は野菜から出た汁で濁った色に変わり、灰汁が綺麗な(?)まだら模様がアクセントの鍋の汁を一口。
美味しくない、という言葉と同時に汁を飲みこんだ。
(完成途中なんだから、美味しくないのは当たり前よね?)
前向きに考えながらキリは、弱火にしてからコトコトと煮ながら料理の完成を待つ。
「さて、作りましょうか」
リグはエプロンを付けると、手を洗ってから野菜や果物を手にする。
果物は皮ごと切って瓶入れると、ブランデー等のお酒に付け込んでみる。
「これならば、酒場とか売りに出されても物珍しくて手にとってくれるかもしれませんね」
次は一口の大きさに切った果物を甘く煮て、荒熱を取ってから瓶に入れてシロップを注いで付け込む、こちらは炭酸に入れたり水で薄めても良いだろう。
だが、この時期に行われるイベントの為にお菓子の材料としても使えるであろうし、冬の間に保存しておく事も可能だ。
「時間は掛りますが、ビネガー等の酢もよさそうですが。先に干してしまいましょう」
薄切りにした果物を細かい網目の網の上に乗せてから外に出して天日干ししてると、変なニオイがしたが気にせずにドライフルーツでビスケットを作りだした。
「……色々つくりすぎましたか? いえ、冬支度にはまだまだ足りないはずです。もっともっとつくりましょう!」
箱に入りきらない程の瓶、ビスケットがテーブルを支配してもリグは残りの果物を消費する為に作り進めた。
「出来た物体は責任とって食べきります、ね……!」
そう言って食べたキリだったが、あまりの食べられたモノじゃない料理じゃないモノを食べてぶっ倒れる音が辺りに響いた。
「どうだろうか?」
ガラミドが焼いた甘いビスケットは、野菜や果物の色をそのまま使い様々な動物の形をしていた。
「美味しいです!」
「なかなか」
カノンとティルダ、ヨルダはサクッとして野菜の甘みを活かしたビスケットを齧ると、絶賛の声を上げる。
「なるほど、これがヨツカの故郷で食べられたモノ……まるでピクルスに近いな」
「ピクルス、そうか。酢漬けという意味ではそういうモノに確かに近いな」
ガラミドが漬け物を食べた感想を言うと、ヨルダはこちらに来て食べて懐かしい感じがしたモノを思い出すと共通点があったのだ。
「うん、美味しい♪」
カノンは持って帰って良いと言われた梨を齧ると、甘くて瑞々しく優しい香りが広がるのを嬉しそうに噛み締めながら頷く。
「こ、こんなの食べ物じゃない!!!」
キリの料理を食べてしまった飛龍は、青ざめた顔で悲鳴に近い叫び声を上げながら言った。
あの料理以外はきっと、今年のウィート・バーリィ・ライを彩ってくれるだろう。
終わっても、人々の生活に欠かせないモノとなれば――
そして、ザルクが考案した野菜や果物から作られた絵具もきっと。
麦の畑は黄金色に輝き、穂を少し冷たくなった風が吹く度にさらさらと音を立てながら揺れる。
「形が悪いとか、傷があるって理由だけでお店に並べられないのは悲しいです。せめて、食べ隊であるキリたちが美味しく頂き尽くして……えっ、そういう趣旨ではないんですか……?」
農家の悩みを聞いて心苦しそうに『真打!?食べ隊』キリ・カーレント(CL3000547)は頬を赤らめると、ルビーの様な瞳を伏せるとカゴにいっぱい詰められたキズがある秋の野菜を美味しそうで思わず涎が垂れるのを耐えながら見つめた。
「いや、そういう事だと思うぜ?」
カゴを背負った『ゴーアヘッド』李 飛龍(CL3000545)が、キリの言葉に肯定しながら収穫する為に畑に向かって駈け出した。
「おー! 今年は豊作みてーだな! こりゃ収穫に人手が必要なわけだぜ。傷ついたハネ品はもらえるみてーだし、気合入れて収穫を手伝うぜ!」
茄子、パプリカ、キャベツ、かぼちゃ、トマト等などが区画を分けられおり、質素な畑が鮮やかな色で賑やかになっている。
「月日や手間隙を掛け、これだけよく育ったというのに、勿体無い。ヨツカも、そう思う」
「頑張ってお手伝いします!」
身長が高くやや目つきの悪い『背水の鬼刀』月ノ輪・ヨツカ(CL3000575)は、友達の人数分のカゴを持ってきた『その瞳は前を見つめて』ティルダ・クシュ・サルメンハーラ(CL3000580)から受け取りながら頷いた。
「まかされたからにはリグも、丁寧に収穫のお手伝いをしますですよ。ああっ、しかしもたもたしてもいられませんです。『けいい』を持って迅速に、ですね!」
ぐっ、と拳を振り上げると『本家!?食べ隊』リグ・ティッカ(CL3000556)は、カゴを受け取るとどうやって収穫すればいいのか分からないのでヨツカに教えてもらう事に。
「実りの秋! 食欲の秋! この季節を待ってたよ♪」
赤い二つの三つ編みを揺らしながら『太陽の笑顔』カノン・イスルギ(CL3000025)は、カゴを抱えながら畑を笑顔で見回すと収穫を手伝う為に農家について行く。
「山の方だと自生してたのを採る形だったから勝手が違うな」
背中から生えている一対の猛禽類の様な翼を羽ばたかせガラミド・クタラージ(CL3000576)は、空から畑を見渡しながら農家達がどうやって収穫しているのか見つめている。
「秋の収穫か……刈り入れ時の農家は大変なもんなんだな。市場に出したり冬の支度をしたり……普段は気にしないが、こうして目の当たりにすると国家の基盤の一つは農業、ってのは分かる気がするよ」
ヨツカに教えてもらった通りに収穫している『帰還者』ザルク・ミステル(CL3000067)は、ふと横にいるリグの方を向いて周囲を気にしているのを見る。
「んで、ティッカ。わざと傷物品を作るなよ?」
「そ、そんなことしないです!!」
ザルクの言葉にリグは頬を膨らましながら言う。
確かにリグは食いしん坊ではあるが、ここで収穫したモノは市場に並んで人々の調理された物が食卓に並ぶ、あるいは兵士達の食事になるかもしれないと思うと安易な事はしない。
「これも売り物には向かないのか。こうして見る分には面白い形だけどな」
収穫したモノを農家の老婆達に混ざってガラミドは、仕訳に参加しているが足が生えたかの様になったニンジンを見て呟く。
「でも、それでも売るのは綺麗じゃないと買ってくれないのです。大丈夫、レストランとかが買ってくれる事もありますので」
蒼玉も混ざって仕訳ながら言うと、ガラミドは必ずしも人の目に映るとはいえない農家の働きに感嘆の声を洩らす。
「ここまで育て上げるのも、こうやって収穫するのも。日々色々考えたり、最終的には人の手が関わったりしてるんだよなあ」
ふと、住んでいた山と森に囲まれた故郷を思い出すと、森の食べ物を取るにしても少し残して来年も実れる様に配慮したり、狩猟するにも数や標的は決まっていたりと似た部分を思い出す。
(でも、農家の人たちのおかげで豊作であっても……)
手にした形の綺麗なニンジンを見て、ガラミドは少し街に住む人は贅沢過ぎると思いながら傷付けない様に箱に詰める。
「ヨツカ! どっちがたくさん運べるか勝負しようぜ!」
「ヨツカ、畑の収穫物を全部狩り尽くすから、競争だ」
ティルダとカノンが野菜でいっぱいになったカゴを回収していた横で、ヨツカと飛龍がハサミや鎌を手にすると手早く尚且つ丁寧に収穫してカゴに入れる。
「頑張っていますね!」
「お兄ちゃんたち、野菜をキズ付けない様にだよー」
ティルダはその光景を微笑ましく見守り、カノン野菜にキズが付かないかと心配しながらも楽しそうな雰囲気に思わず笑顔になって言う。
(……そういえば、昔は食べ物を盗んで生きていたわ……)
ふと、昔の事を思い出したキリは収穫する手を止めると、味は思い出せないけれどもあの食べ物もこうして農家の人が収穫し、市場に並んだり出店の人たちが美味しく加工してくれたモノだ。
それを考えるよりも、生きる事にいっぱいいっぱいだったあの頃。
「いや、本当に大変だ。俺なんかは店頭に並んだり調理されたものを食うだけで」
ザルクは次々と収穫された野菜や果物を選別する場所まで運ぶと、大きく息を吐きながら選別している光景を眺めた。
「普段本当に農家への感謝とかしてないもんな」
「そうですね。毎日、時間を掛けてお世話してて大変だと思うけど、美味しく食べてくれると思うと忘れますよ」
農家の老婆は、ザルクの言葉を聞いてニコッと笑みを向けながら野菜の泥や砂を落としながら言った。
「ええ、こうなったら新人自由騎士団員の教育カリキュラムに入れて、自分たちがなんのために戦ってるのかが改めて認識して欲しいと思った」
「そう思ってくれる人が一人でも居てくれるだけでも、十分嬉しいよ」
真剣な眼差しを働く農家に向けながらザルクが語ると、老婆はただただ優しい笑みを浮かべたままおやつを差し出す。
長時間ずっとしているわけではなく、決まった時間に休憩を作っているのだろう。
農家達は作業する手を止めて、各々の家から持ってきた飲み物とおやつを手に休憩している姿がちらほらと増えてきた。
予想外の事がるとすれば――ヨツカと飛龍が競って収穫したから、農家達があとする事は選別と汚れを落としたりして箱に詰める作業だけであった。
●お祭りに向けての料理のアイディアと長期保存!
選別はプロに任せた一行は、どんどんと目の前に山積みにされてゆく野菜と果物に視線を向けた。
つまり、これは“売られない”キズ物などと判断されて分けられた収穫物でる、
「ふぅ、収穫は一段落ついたな……皆お疲れさん」
、ザルクが労いの言葉を仲間に言いながら、目の前に物理的に積み上げられた問題を直視した。
「しかし、売り物にならないのも結構出るんだな……確かにこりゃ処分にも困るか」
売れる物と売られない物を交互に見つめると、ザルクは頭を抱えながら低く呻いた。
「流石にヨツカたちで食ってもまだまだ残りそうだ」
ヨツカが横目でリグに視線を向けながら言うと、それに気が付いた彼女はうーんと唸る。
「きかくがいというのでしたか? リグはいくらでも食べたいですし頂けるものは頂きたいくらいです」
「し、収穫物の利用方法、ですか……」
リグが“売られない”収穫物を見ながら平然と言うが、ティルダは真摯にそれをどうすれば良いのか案を考える。
「ふぃー、一杯収穫したな! ん? 使い道のない収穫物の利用法かー」
飛龍は箱を開け、中に入っている収穫物を見つめる。
「料理方法いいアイデアあれば、その料理で大食い大会開いてみるとかどーよ?」
ぽん、と手を叩くと飛龍は、笑みを浮かべると元気な声で提案をする。
「街の人や旅行者に実際食べてもらって料理方法や素材の味を試してもらえるし、イベントやりゃ盛り上がるし一石二鳥だぜ! 開催するときゃもちろんおれっちも参加するぞ! ティッカにヨツカとの大食い勝負の決着もつけてーからな!」
「収穫物の利用法っつうと、日持ちする方が良いか。となると、ビスケットとかどうだ?」
民族であれば冬は食べ物を蓄え、日持ちするモノを作って過ごしていたガラミドが提案する。
「刻み込んだり練り込んで、塩気のあるやつなら酒にも合うだろ? ウィートバーリィライの事を考えたら甘いのも良いかもな」
「保存食を作るのはどうでしょうか? 冬に向けて、保存食があれば助かるでしょうし。乾かして水分を飛ばしたり、味付けを濃くしたりしたら保存が効く様になるんでしたっけ……?」
ガラミドの提案を聞いたティルダが、ハッした表情になると顔を上げて言った。
「カラフルで見事な……ん、カラフル? ……絵の具やら繊維の染め具やらって、野菜や果物からでも作れたりするのか?」
ザルクが野菜の色を見て首を傾げなが疑問を口にすると、それが可能かどうかを調べるために駈け出した。
「そこらの気候等の条件にもよるが、天日干しにして日持ちさせるのはどうだ? 炒めたり、煮たり、油で漬けたり、そのまま囓っても美味いぞ。漬物もいいな。白飯と食うと美味い。イ・ラプセルの者たちの口に合うかは知らんが、ヨツカは好きだ」
懐かしそうに故郷の集落で食べた物を思い出すヨツカは、野菜の中にナスなどの見慣れた野菜で作っていた料理を思い出す。
「ビスケットもそうですが、野菜でお菓子を作る事は可能ですよ。それを配ったり、それを飛龍さんが提案した大食い大会にでも使用すればよろしいかもしれませんね」
皆のしたい事を蒼玉が合わせて言うと、各々がしたい事を手伝う為に準備をし始めた。
「先ずは人参かなー?」
カノンが明るい声でそう言うと、キズだらけだったり形がいびつだったりするニンジンを掴んだ。
「美味しそうなにんじん!」
その横からキリが手を伸ばして、脇に抱えているカゴに大量のニンジンを詰め込む。
ただ単に彼女の大好物であるからだ。
(人参、大好きなのかな?)
そう思いながらカノンは、ニンジンを摩り下ろしてごま油を垂らして温めたフライパンに入れて器用に柄を動かしながら焦げない様にヘラで混ぜながら炒める。
水気が全て飛ぶ前に醤油と砂糖を入れて味を付け、火を弱くしてからじっくりと煮つけて完成だ。
「ちょっと、べちゃっとしているかな? どうしてだろう?」
「ひき肉を追加するか、みじん切りにした方が綺麗になるのではないでしょうか?」
カノンが首を傾げていると、蒼玉がぱくりと食べると助言する。
「そういえば、かーさまのはもう少し……うん!」
レシピ帳を見直して、足りなかった部分がないか確認すると作り直した。
そして、次にニンジンをみじん切りにして鍋に入れてると、大量の砂糖と少量のレモン汁を入れて煮込んだからカノンのかーさまが考えて作った“人参ジャム”が出来あがった。
「カノンが考えた訳じゃないけど、かーさまが残してたレシピ帳に書いてあったんだ。作ってる所を見なければ人参嫌いの子供も騙されて食べる筈だよ。実はカノンも小さい頃かーさまに騙されだんだよね」
カノンは、亡くなった母親の事を思い出したのだろう、少ししんみとした様子で話す。
「そうなんですね。だからこんなに美味しい料理とジャム……作り方教えてください!」
カノンの料理とジャムを食べたティルダは、美味しさのあまりに思わず笑みを溢しながら言った。
その頃、鍋がまるで魔女の竈の様になる気配がした。
「えっと、先ずは調理しやすいように斬るのです、ね!」
キリは貰った野菜を並べ、にんじんソードを発動させるとスティールハイを暴走させ、漏出した魔力膜で作る光の剣、つまり大きな人参の様な形をした剣でスババーと切り刻む。
「そして、お鍋に入れて。ジャムなのですから砂糖は入れるのよね」
乱切りされた野菜が大人しく入っている鍋にキリは、手にした500グラムの砂糖が入った紙袋を真っ逆さまにして投入。
砂糖の袋が沈黙すると、キリは不思議そうな表情のまま袋の中身を覗き込むが、そこにはもう何も入っていない。
「ではでは、着火ね」
ぽいっと明後日の方向へ袋を捨てると野菜を煮るべくコンロを点火し、おたまを手にして混ぜようとするが野菜が刺さって混ぜれない。
だから、おたまをその辺に置くと木製のヘラを手にして、ぎゅうぎゅうに鍋に詰められた野菜を貫く気持ちでドーンと突っ込む。
「なんか、液体にならないので……貰った牛乳を入れてシチューにするのです」
キリが農家の方から頂いた牛乳が入っている瓶を蓋を開け、全て鍋に入れても量が足りないのは明らかであったが彼女はそんなのお構いなしに調味料もプロのシェフになったつもりで入れる。
調味料はロクに確認せずにただ、目分量で振りかけながらヘラをぐーるぐる回しているだけである。
「され、どんな感じかしらね?」
柔らかくなった野菜、入れた牛乳は野菜から出た汁で濁った色に変わり、灰汁が綺麗な(?)まだら模様がアクセントの鍋の汁を一口。
美味しくない、という言葉と同時に汁を飲みこんだ。
(完成途中なんだから、美味しくないのは当たり前よね?)
前向きに考えながらキリは、弱火にしてからコトコトと煮ながら料理の完成を待つ。
「さて、作りましょうか」
リグはエプロンを付けると、手を洗ってから野菜や果物を手にする。
果物は皮ごと切って瓶入れると、ブランデー等のお酒に付け込んでみる。
「これならば、酒場とか売りに出されても物珍しくて手にとってくれるかもしれませんね」
次は一口の大きさに切った果物を甘く煮て、荒熱を取ってから瓶に入れてシロップを注いで付け込む、こちらは炭酸に入れたり水で薄めても良いだろう。
だが、この時期に行われるイベントの為にお菓子の材料としても使えるであろうし、冬の間に保存しておく事も可能だ。
「時間は掛りますが、ビネガー等の酢もよさそうですが。先に干してしまいましょう」
薄切りにした果物を細かい網目の網の上に乗せてから外に出して天日干ししてると、変なニオイがしたが気にせずにドライフルーツでビスケットを作りだした。
「……色々つくりすぎましたか? いえ、冬支度にはまだまだ足りないはずです。もっともっとつくりましょう!」
箱に入りきらない程の瓶、ビスケットがテーブルを支配してもリグは残りの果物を消費する為に作り進めた。
「出来た物体は責任とって食べきります、ね……!」
そう言って食べたキリだったが、あまりの食べられたモノじゃない料理じゃないモノを食べてぶっ倒れる音が辺りに響いた。
「どうだろうか?」
ガラミドが焼いた甘いビスケットは、野菜や果物の色をそのまま使い様々な動物の形をしていた。
「美味しいです!」
「なかなか」
カノンとティルダ、ヨルダはサクッとして野菜の甘みを活かしたビスケットを齧ると、絶賛の声を上げる。
「なるほど、これがヨツカの故郷で食べられたモノ……まるでピクルスに近いな」
「ピクルス、そうか。酢漬けという意味ではそういうモノに確かに近いな」
ガラミドが漬け物を食べた感想を言うと、ヨルダはこちらに来て食べて懐かしい感じがしたモノを思い出すと共通点があったのだ。
「うん、美味しい♪」
カノンは持って帰って良いと言われた梨を齧ると、甘くて瑞々しく優しい香りが広がるのを嬉しそうに噛み締めながら頷く。
「こ、こんなの食べ物じゃない!!!」
キリの料理を食べてしまった飛龍は、青ざめた顔で悲鳴に近い叫び声を上げながら言った。
あの料理以外はきっと、今年のウィート・バーリィ・ライを彩ってくれるだろう。
終わっても、人々の生活に欠かせないモノとなれば――
そして、ザルクが考案した野菜や果物から作られた絵具もきっと。
†シナリオ結果†
大成功
†詳細†
†あとがき†
この度、シナリオに参加していただきありがとうございました。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
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FL送付済