<冷酷島>エスケープ・ザ・ホロウ
<冷酷島>エスケープ・ザ・ホロウ


●序論・冷酷島とは
 『冷酷島』
 正式名称・黎刻ニューアイランドシティは埋立地に作られた複合都市でした。
 日本の多くが妖によって被害を受ける中、日本国土の外側に居住地を建設すれば安全になるのだという主張から建設されたその人工島は、政治家と市民たちが夢見たフロンティアだったのです。
 学校、病院、警察署や消防署、スタジアムや自然公園、高層マンションや一戸建ての住宅街。最新の技術で整えられたその人工島は、安息の地になるはずでした。
 しかし、ならなかったのです。

●特定調査:他に島に取り残された人がいれば救助しに行く
 妖によって占拠されてしまった冷酷島。妖の大量発生時には避難活動が行なわれ、警察や消防その他が必死になって人々を島外へ逃がしたのだが……。
「島には、また取り残される人がいるはず、だよね」
 『ホワイトガーベラ』明石 ミュエル(CL2000172)は島の沿岸部にありながらも建物内に取り残されてしまった託児所のケースを思い、島内の探索を続行していた。
 とはいえ妖だらけの土地。思うように奥へと探索することはできず、まだ沿岸部にそって船を走らせるのが精一杯だったが……。
「見て、あそこ」
 双眼鏡で覗き込んだ住宅地の一角。窓に『タスケテ』と書かれた布が貼り付けられているのを発見した。

 一方、こちらは住宅地。
 避難運動を『よく分からないイベント』だと聞き流してしまったがために取り残された小学生の一団が、一件の家に立てこもっていた。
 女子が3人。男子が2人。島内の学校に通っていた小学生たちである。
 最悪なことに分け合っていた食料もついに底をつき、飢えをしのぐには隣の家へと探索に出なければならない事態に陥っていたのだ。
「どうする? 誰が行く?」
「みんなでじゃあ……だめ、だよね」
「無理すんなって。俺が行くぜ!」
 我が身を案じて顔を伏せる彼らの中で、野球少年然とした男子がすっくと立ち上がった。格好も少年野球のユニフォームそのものだ。彼は金属バットを手に、空のリュックサックを背負う。
「でも……」
「心配すんな! 俺が食べ物沢山とってきてやるって!」
 ニカッと笑う少年。
 しかし彼がドアを出た先に待っているのは、死の地獄だった。

●小学生救助作戦
 ここは島を囲む湾部防衛線、その作戦会議室である。
 久方 相馬(nCL2000004)は夢見の力で得た僅かな情報と、ミュエルが直に探索して得た明確な情報をつなぎ合わせて作戦を説明していた。
「皆聞いてくれ。現在長期的な作戦区域になっている冷酷島に、小学生の一団が取り残されていることがわかった。彼らの食料はつき、一人は探索のために外へ出ている。
 放っておけば彼らは一人も生き残ることができないだろう。
 周囲の妖を倒しつつ、彼らを救助することが今回の目標だ」

 場所は島の南西。角のあたりにある住宅地だ。
 双眼鏡をつかって観察できるくらい外側にある二階建て住宅に子供たちは立てこもっている。
 まだ妖に気づかれていないが、騒ぎをおこせば気づいてしまうだろう。
 また、男子が一名食料調達のために外へ出ている。身を隠しながら移動しているつもりだが、妖は遠からずそれに気づいてしまうだろう。
「このエリアをうろついている妖は心霊系の妖たちだ。妖大発生のおりに死亡した人々の霊魂が妖化したものだと思う。妖は大体許せないが、死者の魂を意にそぐわずバケモノにするかなり許せないタイプの妖だ!」
 戦闘が起きれば妖はどんどん寄ってくるだろう。
 目標の家周辺にはR1しか見えていないが、その更に周囲では観測しただけでも100を超える数がうろついていてR2も無数に確認している。
 時間が経てば経つほど状況が悪くなるので、急いで小学生たちを助け出し、島を離脱する必要がある。
「彼らの命は皆の手にかかってる。頼んだぜ!」


■シナリオ詳細
種別:通常
難易度:普通
担当ST:八重紅友禅
■成功条件
1.目標の小学生を2人以上救出する
2.なし
3.なし
 こちらはシーズンシナリオ<冷酷島>のひとつです。
 色々な形に分岐し、場合によってはルートが増える構成となっております。
 そんなわけで、飛び入り参加をいつでも歓迎しております。

【シチュエーションデータ】
 住宅地。真新しい戸建てが沢山並んでいます。
 島の南西部は住宅エリアになっていてこうした戸建てが密集していますが、今回目標となる家はそのなかでも端っこのところです。
 強襲用装甲船(六~十人乗りの頑丈なボート)で外周緑地へ直接乗り込み、妖が大量にうろつく住宅地を突破。
 『外を探索している野球少年』『家に立てこもっている小学生4人』を救出します。
 今のところ救出方法には『抱えて走る』『自力で走らせる』の二種類がありますが。抱えて走る場合はPC一人につき2~3名まで。速度も相応に落ちます。工夫次第でちょっと増えそうですが、その場合デメリットがかかることもあります。
 人によっては『抱えて飛行する』もできますが、安全な高度に離脱するまでが危険という所にご注意ください。

 パート分けとしては
 住宅街へ駆けつけ、子供たちを確保するまでの前半。
 子供たちをつれて島を離脱するまでの後半。
 という分け方になると思われます。増減やその他については解説を省きますが妖の群れの対策が必要になります。

【エネミーデータ】
●ひきとめる魂
 R1心霊系妖
 個人判別ができないほどシルエットが漠然としている半透明の人型妖です。
 人を見つければ即座に襲いかかります。
・掴みかかる:特近単(命中時に移動速度が一時的に減速)
・のびる腕:特遠単(命中時に移動速度が一時的に減速)

 作戦に時間をかけすぎると同じ種類でR2並の強さの妖が混ざり始めます。

【事後調査】
(※こちらは、PLが好むタイプのシナリオへシフトしやすくするための試験運用機能です)
 島内は非常に危険なため、依頼完了後は一般人や調査・戦闘部隊はみな島外に退避します。
 しかし高い生存能力をもつPCたちは依頼終了後に島内の調査を行なうことができます。
 以下の三つのうちから好きな行動を選んでEXプレイングに記入して下さい。
 ※EX外に書いたプレイングは判定されません
・『A:追跡調査』今回の妖や事件の痕跡を更に追うことで同様の事件を見つけやすくなり、同様の依頼が発生しやすくなります。
・『B:特定調査』特定の事件を調査します。「島内で○○な事件が起きているかも」「○○な敵と戦いたい」といった形でプレイングをかけることで、ピンポイントな依頼が発生しやすくなります。
・『C:島外警備』調査や探索はせず、島外の警備を手伝います。依頼発生には影響しなさそうですが、島外に妖が出ないように守ることも大事です。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
(2モルげっと♪)
相談日数
7日
参加費
100LP[+予約50LP]
参加人数
6/6
公開日
2017年05月06日

■メイン参加者 6人■

『ホワイトガーベラ』
明石 ミュエル(CL2000172)
『冷徹の論理』
緒形 逝(CL2000156)
『希望を照らす灯』
七海 灯(CL2000579)

●きっと一番大事なもの
 島へ向かう船の上。モーター音と波の音。しかし海鳥の声は不気味なほどしない。
 『ホワイトガーベラ』明石 ミュエル(CL2000172)は数百メートル先の町並みに目を細めた。
「絶対、助け出してあげなきゃ、ね……」
 造花のスミレを握りしめて、ミュエルは今にも船から飛び出しそうだ。
 そんな彼女の肩を、『教授』新田・成(CL2000538)がきわめて優しく叩いた。
「これは生存者の救出でもありますが、未知の戦力に対する威力偵察でもあります」
「教授さん……」
「滞りなくすすめ、必ず救い出しましょう」
 ミュエルは深く、そして強く頷いた。

 念のためにボートは二つ用意されている。
 ミュエルたちとは別のボートで、宮神 羽琉(CL2001381)は深く呼吸を整えていた。
「大丈夫?」
 『音楽教諭』向日葵 御菓子(CL2000429)に声をかけられて、羽琉は困ったように笑った。
「島の背景だとか、危険な妖だとかって話を聞くんですけど……そこまで抱える余裕が僕にはなくて。子供たちを救い出すことに集中しようかと」
「あら、大事なことよ。一点集中」
 御菓子はにっこりと笑って言った。
「子供の未来を守ること、妖に脅かされている子供を救うこと。加えて、子供を導くこと。大人としても教師としても、もしかしたら世界で一番大事なことかもしれないわ」
「少なくとも……」
 船の後ろでリラックスしていた緒形 逝(CL2000156)がヘルメットを起こした。
「今ここに居る全員の目的は一致してるさね。おっさんこんな見た目だから、子供たちのことは頼むよ」
「早く助け出して、お腹いっぱいご飯を食べさせてあげましょうね」
 『希望を照らす灯』七海 灯(CL2000579)はぐっと自らの手を握って、上陸の準備を整えた。
 陸地はもう、目の前だ。

●命を救えるか、どうか
 ここで一度、作戦を解説しておこう。
 心霊系妖が大量にうろついている住宅街で、探索している少年一人と家に立てこもっている子供たち四人を救出することが目的となる。
 そのために、ミュエルたち六人はチームメンバーを三つに分割することにした。
 まずは探索中の少年をいち早く発見、保護して撤退する仮称Aチーム。
 立てこもる四人の子供たちのもとへ駆けつけ、周囲の妖を払ってから安全に離脱する仮称Bチーム。
 そして両チームが安全地帯へ離脱するまで妖につかまらないよう追い払う役目の仮称Cチームである。
 Aチームは発見するための手段、発見したあとの接触方法、離脱に際しての戦闘態勢が重要となる。
 一方でBチームは子供たちが立て籠もっている家に接近する段階で妖の集合は免れないので、一旦妖を速やかに撃退する手段と、立てこもっている子供たちへのソフトな接触と、加えて安全地帯へ離脱するまでの心身へのケアがあるとよい。
 Cチームはそんな彼らの戦闘面でのフォローとなるが、自分が離脱できないと意味が無いのである程度自力で耐える手段が必要になるだろう。
 といったところで、順番に見ていこう。

「我々の目標は少年をいち早く見つけることです」
 そう言って、成は伏せて地面に耳をつけた。
 口に指を立て、ミュエルに静止するよう求めること三秒。
「――近いですね。一度北側へ進みます」
 周囲の妖を仕込み杖で(茂みの雑草でもはらうかのように)切り捨てつつ、しばし進んでから再び耳を地面に当てた。
「先生、これは……?」
「三角測量法といって、二点から計測した音の距離から座標を特定しています。音が反響したり位置が曖昧になったりしやすい住宅街でも地面を伝う音はそう曲がりません。そして、この状況下で男の子がそう長い距離を移動することはないでしょう……見つけました。こちらです」
 成に促されるようにして走るミュエル。
 追いすがろうとする妖たちに、イミテーションの花弁をぱっと散らせて退散させる。
 成の計測はぴったりはまったようで、探索中の野球少年はすぐに見つけることができた。
「たすけにきたよ! そこにかくれてて!」
 ミュエルは、自動車の影に隠れていた少年に大声で呼びかけてから花弁を握ってダッシュ。
 両手を開いて散らせると、花弁から広がった魔術的な香料が妖たちを本能的に後退させた。
 妖の群れを一旦取り除き、自動車のボンネットへ飛び乗った。曲がった金属バットを手にした少年に、そして手をさしのべた。
「大丈夫、ついてるから」
 不安と恐怖におびえた顔が、ミュエルの一声によって和らいでいく。
 手を取った少年を引き上げる。びっくりした少年を、ミュエルはぎゅっと抱きかかえた。
「ここから出るよ。絶対に、守ってあげるからね」
「…………」
 成は集まってくる妖を軽やかに切り裂きながら、少年の理想的女性像が今まさに定まったのでは……と頭の片隅で考えた。
 咳払いをひとつ。
「そのお姉さんも、私も、助けに来たのです。君の帰りを待つ友人と、勇気をもってご友人のために飛び出した君を。さあ、お逃げなさい。ここは私が――」
 一度刀を杖に納め、目を閉じる成。
 背を向け、少年を抱えたまま走り出すミュエル。
 恐ろしい眼光と共に群がる妖を一刀のもとに切り裂く成の姿を、少年はしっかりと見ていた。
 彼の理想の男性像が今定まったのでは……と、ミュエルは頭の片隅で考えた。

 一方こちらは羽琉と御菓子のチーム。
 立てこもっているであろう家の位置はすぐに分かった。元々窓にSOSを出していたし、事前観測の段階で見つけていた場所である。
 問題はその場へ確実にたどり着くことだ。
 それまで無作為に(もしくは餌を探す虫のように)あたりをうろうろするだけだった妖も、羽琉たちを見つけた途端それこそ餌に群がる虫のごとく集まってくるのだ。
「こういう時役に立つのは……」
 羽琉は術を球状に練って、空高く放り投げた。
 球は上空で破裂し、無数の光の弾をまき散らしていく。
 命中具合はそこそこだが、手早く大量の妖を散らすには適した攻撃方法だ。
「どこから入ろうかしら。玄関からだと引き連れちゃうのよね……」
 楽器を演奏して水の五線譜を作った御菓子は、妖たちを押し流しつつ家へ近づいていく。
 家の中の子供たちもどうやらそのことに気づいたようで、カーテンを開けてこちらを見ていた。
 焦って声をあげないのは上出来だ。
 御菓子と羽琉はアイコンタクトをとり、まずは御菓子がきびすを返して妖たちに水の音符を大量に乱射。
 できた隙をついて羽琉が二階の窓辺へと翼を使ってひとっ飛びした。御菓子を置いていってもいけないので、飛び上がる際に御菓子と手を繋いで、である。
 一階屋根部分に着地し、窓をノックする。
 羽琉の落ち着いた笑みを見て、子供たちは安堵した様子で窓を開いた。
「まずは中に入れてね。逃げる準備をするから」
 言われて、子供たちは御菓子たちを部屋の中へと招き入れた。
 逃がすまいと伸びてきた妖の手が、窓に遮られてぶつかる。
 それでも中に入ろうと、伸びた手が窓をがしがしと叩いた。
 一方で御菓子は、駆け寄ってくる子供たちを強く抱いた。
「心配したわ。けどもう大丈夫」
「カンタが外に――」
「その子も、私の仲間が助け出してるわ。それにしても……ちゃんと避難の放送を聞かなきゃメッでしょう」
「二人は僕が抱えて飛んでいきます。もう二人はこの先生と一緒にね」
 羽琉は自分の腰に子供たちをつかまらせると、部屋から脱出する方法を考えた。
 例えば天井なんかだと、拳銃を何十発か打ち込んだとて人が通れる穴が空くとは考えづらい。となれば、窓をフレームごと壊して外に飛び出すのが一番安全そうだ。
「少しだけあらっぽくなるから、つかまっててね」
 羽琉はそう言うと、螺旋状にまとめた空圧を弓矢のように構えて窓へ放った。
 フレームをへし折って、窓が外側へと飛んでいく。
 窓を叩いていた手が一度払いのけられる。
 その隙をついて、羽琉は外へと飛び出した。

 さて、ここまで触れてこなかった逝と灯だが、彼らは御菓子たちが必要以上に妖に追われないよう引きつける役目を負っていた。
 とはいえ、しがみついて移動を阻害するのが目的のような妖たちである。
 逝が刀をぶん回せば次々と消し飛んでいき、灯が鎖鎌を大きく回転させれば芝刈り機にかけられた雑草のごとくである。
 ここまでは露払いのようなもの。
 民家から子供たちが出てきたところからが、彼らの本番である。
「灯ちゃん、逝さん! 周りをお願い!」
 民家の扉を開きつつ、子供二人を連れた御菓子が飛び出してくる。
 即座に水流を放つが妖たちは大きくのけぞっただけだ。彼らを消し去らねば走り抜けることはできない。
「さて、おっさんの出番さね。七海ちゃん、上は頼むよ」
 刀を握り込みバイザーを怪しく光らせる逝。
 全身に岩の鱗を継ぎ合わせたようなロングコートを纏うと妖の群れへと飛び込んだ。
 右へ左へ刀を振り回し、怪獣のように妖を叩ききっていく。
 その間を、御菓子は子供たちを抱えて駆け抜けた。
 だが中止すべきはこちらだけではない。
 窓を壊して飛び出してきた羽琉が、上空の安全圏めがけて上昇していく。
 妖たちも逃がすまいと腕を伸ばして羽琉や子供たちにしがみついていった。
 まるで逃げ去る鳥に無数の鎖が巻き付くかの如くだ。
「そこまでです。あなたは一緒に行けません」
 青い光が空をジグザグに走った。
 途端、妖たちの腕が切断され、次々と妖が地面に落下していく。
 子供たちを抱えた羽琉はそのまま空へと飛び上がり、安全圏へと達した。
 すたん、と自動車のルーフに着地する灯。
 鎖と接続した草刈り鎌を高速で回しながら、深く深く息を吐いた。
「妖化してしまったとはいえ、元は無念のまま亡くなった人々の霊魂。せめて、安らかな眠りを」
 放った鎌が妖を五体貫いて飛び、道路標識のポールに引っかかって絡まる。
 鎖伝いに妖力を流し込み、炸裂。周囲の妖たちが帯電フェンスに触れたかのごとくはじけ飛んでいった。
 耳に手を当てる灯。
「私はこのまま向日葵さんたちの援護を続けます。宮神さんは高度を維持しつつ安全地帯まで撤退を。ボートで合流しましょう」
 灯はこくんと頷くと、御菓子や逝を追いかけようとする妖たちへと立ち塞がった。
 手元に引き戻した鎖がまを握り。鎖を張るように構える。
「子供たちは追わせません。私が、お相手します」

 ……それから数分後。
 子供たちはボートの上で再会し、互いの無事を喜び合った。
 ミュエルや羽琉、灯たちもまたボートで合流し、互いの無事を喜んだ。
「今回は、色々な部分が上手くいって、強い妖が出てくる前に逃げ切ることができたみたいだね」
 作戦の成功に安堵して、羽琉は深く息をついた。
「時間がかかっていたら、今の戦力配分だと少し危なかったかもしれない。うまくいって良かったよ」
 目の前の事柄を片付けると、今度は未来が見えてくる。
 羽琉は島を振り返った。
 まだあの島には、取り残された人が助けを求めているかもしれない。
 恐ろしい妖を倒すことや、島を渦巻くなにか得体の知れないものも確かに気にはかかるが……。
「島の外側でもこんなことが起きるのです。内側では、もっと深刻な事態が起きているかもしれませんね」
 灯の言葉に、ミュエルや御菓子たちも頷いた。そして逝や成も、また別の事柄を心配しているようだ。
 救える命はまだ沢山ある。
 戦いもまだ、続いている。

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし




 
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