雷獣

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 妖発生から四半世紀。
 それと同時に起きた電波障害は、雷獣が展開した結界によるものだった。
 その中に当時の覚者では対処できないほどの強さを持つ妖を封じ、近寄るものを察知する電磁の結界。
 雷獣『天鱗』の元に訪れたFiVEの覚者達はその話を聞き、急ぎ妖討伐チームを編成することになった。

 そして――
「そうか。彼らは受けてくれると言ったか」
 その報告を受けた雷獣『天麟』は重々しく頷いた。見た目はネコ科の動物のようだが、巨大な体や発する空気など様々な部分でそれとは異なっている。
「結界の維持も難しくなった。二十数年しか持たぬとは、我も老いたという事か」
 ため息を吐くように雷獣が息を吐く。永くを生きる古妖にとって、四半世紀という時間は人間の感覚とは異なる。
 結界内に存在する妖を見ながら、雷獣は思考する。
 二十五年前にこの妖を捕らえてなければ、人間の社会は大打撃を受けていただろう。妖に対する戦力が十分ではなかったからだ。
 だが今はどうだろうか。
 人間達は結束し、妖に対抗している。そして強い妖に対し挑む強さがある。
(老いゆく我と、成長する人間。力の差はあれど、時代を担うのがどちらかは歴然か)
 雷獣は強い。より正確に言えば、ほとんどの古妖は人間よりも強い。
 だが力だけでは意味をなさない。強いというだけでは何も生み出せない。
 成長する人間達。彼らが力をつけ、そしてそれを正しい心で制御できるのなら――
「成し得るのかもしれんな。この混迷とした時代を制することが」


滞留により淀んだ世界はまさに今ほんの僅かな綻びによって大きく変動しようとしている。


今回の功績により神秘解明度が『2』上昇し、23となりました。
関連依頼:『<雷獣邂逅>一つ目が審議の為に瞳向く』(ST:どくどく
参加メンバー: 四条・理央(CL2000070) 東雲 梛(CL2001410) 梶浦 恵(CL2000944) 水瀬 冬佳(CL2000762) 月歌 浅葱(CL2000915) 七海 灯(CL2000579) 風祭・雷鳥(CL2000909) 志賀 行成(CL2000352)


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