記憶喪失の少女。空白の記憶に手にした力。しかし正義の味方に憧れて目指し始めた。 強い意志の瞳に、白くはためくマフラーは正義の証。 ただしその正義は独善である。あくまでも自らの正義を優先する。 黙って勝手に救われてろ、と。 無数の正義があるのなら、他人の正義を選ぶ必要がない。ただ義があるなら矛盾する正義も良しとする独善である。 浅葱にとって正義とは、人類が自ら選び発達させる途上のもの終わりのないもの、発展していく数学のようなものである。