■隠居老人。近所の公園や寺社の散策や日光浴が日課。 小柄だが矍鑠とした物腰の飄々とした好々爺。 大妖《紅蜘蛛・継美》により長年連れ添った妻と息子夫婦を惨殺された過去を持つ。息子の忘れ形見の孫娘を溺愛する一面も。義理人情に厚く鷹揚な人柄でご近所に慕われている。 ■居合と剣道の有段者。隠居前は呉服屋「木暮堂」を経営していた。現在は店を畳み、先祖代々所有する広い屋敷にて悠々自適な余生を送る。庭にくる野良猫や雀の餌付けが愉しみ。「タヌキもくるぞい」■近所の子供たちには「夜爺」「夜じぃ」と呼ばれ親しまれている。趣味は盆栽と俳句と囲碁。 孫娘の婚期を心配している「ひ孫の顔を見るまでは死ねん」■白いパナマ帽にりゅうとした和服がトレードマークの洒落者。若い頃は伊達男だったらしい■愛妻の名前は朝路（あさじ）、息子は宵一（よいち）。よく似た面影を宿す孫娘は夕凪（ゆうな）■華族の嫡男。大恋愛の末に駆け落ち同然に妻と結ばれ呉服屋に婿入り。生家は姉が婿をとり継いだ。嘗ては剣の神童と謳われていたとか