【RPBT】覚者専用ロボプラバトル! スタンダップ!
●付喪大活祭
ふんわりと浮かぶ化粧台と、古い日本人形。
その二つが、巨大な台座を挟んで向かい合っていた。
それらの後ろには三人ずつの覚者たち。
彼らはそれぞれ人型ロボットを模したプラモデルを取り出すと、台座へとセット。そのそばへ置かれた椅子に腰掛けた。
化粧台と日本人形がカッと目を見開き、唱える。
「「これより付喪大活祭を執り行なう!」」
「「ロボプラバトル!」」
「「レディッ――!!」」
説明せねばなるまい。
付喪大活祭とは年に一度に出雲で行なわれる付喪神の頂点を決める祭りである。
開催方法はそのたびに異なり話し合いによって決められるのだが、5年前からは決まってこの方式がとられていた。
「それが『ロボプラバトル』じゃ!」
SDサイズのロボット型プラモデルに宿った付喪神はそのように語った。
少し前、ファイヴが偶然関わった一般人によるロボプラバトルによって知り合った古妖だ。
「ロボプラバトルとは、付喪神の力の粋を集めた装置『解神台』によって行なわれる疑似戦争じゃ。
方法はロボット型プラモデルへ魂を間接憑依させて戦わせるというものじゃ。
各自三人一組の覚者を2チームまでエントリーできる。
覚者に限定しているのは……『解神台』によって得られる神威効果によるものなのじゃ」
神威効果。それは憑依したロボプラで本来の自分と同じ能力を擬似的に行使できるというものだ。
効果範囲は『解神台』の上のみ。二人の付喪神が力を送り続けている間だけ有効なのだ。
ロボプラに憑依した覚者は普段のパワーをロボプラで疑似再現した格闘技やビーム兵器などを使い、相手のロボプラを破壊する。
ロボプラは特殊なエネルギー膜で覆われているため簡単には壊せないが、覚者が相手を戦闘不能にさせる程度のダメージを与えれば破壊できるだろう。
「ワシは今年こそこのロボプラバトルの優勝を目指しておる。もし優勝した暁には、ワシが古くから秘蔵していた勾玉を差し上げよう。
どうじゃな?
ロボプラバトルが、したくなってきたじゃろう!」
ふんわりと浮かぶ化粧台と、古い日本人形。
その二つが、巨大な台座を挟んで向かい合っていた。
それらの後ろには三人ずつの覚者たち。
彼らはそれぞれ人型ロボットを模したプラモデルを取り出すと、台座へとセット。そのそばへ置かれた椅子に腰掛けた。
化粧台と日本人形がカッと目を見開き、唱える。
「「これより付喪大活祭を執り行なう!」」
「「ロボプラバトル!」」
「「レディッ――!!」」
説明せねばなるまい。
付喪大活祭とは年に一度に出雲で行なわれる付喪神の頂点を決める祭りである。
開催方法はそのたびに異なり話し合いによって決められるのだが、5年前からは決まってこの方式がとられていた。
「それが『ロボプラバトル』じゃ!」
SDサイズのロボット型プラモデルに宿った付喪神はそのように語った。
少し前、ファイヴが偶然関わった一般人によるロボプラバトルによって知り合った古妖だ。
「ロボプラバトルとは、付喪神の力の粋を集めた装置『解神台』によって行なわれる疑似戦争じゃ。
方法はロボット型プラモデルへ魂を間接憑依させて戦わせるというものじゃ。
各自三人一組の覚者を2チームまでエントリーできる。
覚者に限定しているのは……『解神台』によって得られる神威効果によるものなのじゃ」
神威効果。それは憑依したロボプラで本来の自分と同じ能力を擬似的に行使できるというものだ。
効果範囲は『解神台』の上のみ。二人の付喪神が力を送り続けている間だけ有効なのだ。
ロボプラに憑依した覚者は普段のパワーをロボプラで疑似再現した格闘技やビーム兵器などを使い、相手のロボプラを破壊する。
ロボプラは特殊なエネルギー膜で覆われているため簡単には壊せないが、覚者が相手を戦闘不能にさせる程度のダメージを与えれば破壊できるだろう。
「ワシは今年こそこのロボプラバトルの優勝を目指しておる。もし優勝した暁には、ワシが古くから秘蔵していた勾玉を差し上げよう。
どうじゃな?
ロボプラバトルが、したくなってきたじゃろう!」

■シナリオ詳細
■成功条件
1.ロボプラバトルに挑む
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
今回は第一回。
トーナメントの予選に挑みます。
●ロボプラバトルの仕組み
皆さんの投入したロボット型プラモデルに魂を憑依させ、擬似的に生み出されたバトルフィールドで戦います。
戦闘力や武装、スキルなどは皆さんの能力に準拠しています。
ロボに置き換えていつものバトルをしているとご想像ください。細かいルールも一緒です。
フィールドには障壁が張られるため場外は無し。基本的には市街地や森林地帯などのジオラマが特殊な粒子による幻影で再現され、状況に応じて変化します。
なお、ダメージが魂に刻まれるため戦闘不能や命数復活も従来通りに行なわれます。つまり戦闘不能になると命数が減りますので、その辺もいつも通りとお考えください。
●予選のルール
トーナメントの予選はバトルロワイヤル方式です。
全ての予選参加チームのロボプラが同時に投入され、チームメイト全員が脱落したら予選敗退。敗者復活戦行きとなります。
この予選でトーナメント出場チーム10組まで絞られることになります。
全国から集められた覚者とロボプラによるバトルで、およそ60体以上が参加していると思われます。(前回優勝者などのシードチームは予選に出場していません)
●ロボプラの選択
皆さんのキャラに合ったロボットを選択して下さい。上手なおじさんが色々改造してくれます。自力で改造してもOKです。
版権ネタは可能な限り避けていきますが、表現に困ったらEXプレイングに『○○の○○をアレしたやつ』といった風に書いてくれれば頑張ります。なんとかします。
また、大会出場用にチーム分けをしておきましょう。
3人で一組となり、チーム名を設定して下さい。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
相談日数
7日
7日
参加費
100LP[+予約50LP]
100LP[+予約50LP]
参加人数
6/6
6/6
公開日
2016年09月20日
2016年09月20日
■メイン参加者 6人■

●燃え上がれロボプラ
シーサイドタワーが爆発し、ゆっくりと傾いていく。
次々と巻き起こる町の爆発を、背部ブースターを吹かせたロボたちが飛び越していく。
ここはロボプラバトルトーナメント予選会場。付喪力結集装置『解神台』にって再現された広大なバトルフィールドである。
「いくぜ、チーム『ブレイブ』! まずは予選突破だ! 作戦は……『端でこそこそしてつぶし合うのを待つヤーツ』!」
『侵掠如火』坂上 懐良(CL2000523)の操作するロボプラがオフィスビルの裏からこそーっと顔を覗かせた。
「フ、バトルロワイヤルで序盤から消耗するのは自殺行為。こうして消耗を押さえていれば……」
その後ろからぬぅっと現われる黒金の城。
ふと振り返れば魔神がいた。
「うわあああああああああびっくりした!」
超合金パンチがビルを破壊する中、懐良のロボプラは大きく飛び退いた。
「機敏な動きだな。ニューガンベースと見たが……なんだその武装は」
懐良の機体は最大の持ち味とも言える遠隔操作兵器やビームライフルを完全にオミットし、たった一本のビームサーベルだけを握っていた。
「愚かきわまりない!」
「わかってねえな。こいつはエレガントさのため。いいか、エレガントってのはな――」
胸から熱光線を放つロボの攻撃をジグザグに回避すると、足を切断。
スピンターンでもって背中からビームサーベルを突き立てた。
「愚かさを土にして咲くんだぜ」
「エレガントだと!? それは我々に勝ってから言って貰おう!」
「なにっ!?」
振り返る懐良。山側から現われる三つの機体!
「エピオン!」
「ローズ!」
「太陽の塔!」
「おいなんかおかしいのいるぞ!」
「なんでやエレガントすぎるやろ! 実力でわからせたるわァ!」
太陽ビームと無数のビット攻撃が懐良を襲う――が、しかし!
「防衛、盾護、任せる」
開いた地面からせり上がるように現われた岩倉・盾護(CL2000549)の機体がそれを受け止めた。
黒々とした巨体。分厚い装甲。輝く眼光と共に、盾護の機体ビッグジュンはボクシングでいうガード姿勢をとった。
ビームが直撃したというのに身じろぎ一つしない。
「なんて攻撃力なんや! せやかて――」
高速機動で背後へ回り込むエピオンとビット。
「不意打ちには対応でけへ――」
「熱反応、感知」
盾護はジャンプと共にビルを殴りつけるとクイックターン。背後からの攻撃をガードしつつ、腕から無数のミサイルを発射した。
「なんやて!?」
爆発四散するエピオンたち。
盾護の機体は爆発の光に背を向け、堂々と見得を切った。
「おー、流石に中のヒトが硬いとロボプラも硬いっすねえ! でも盾護さん、別チームのディフェンダーじゃあなかったんでしたっけ?」
二人のもとへと現われる水端 時雨(CL2000345)の機体。ハイニューブレイブをベースにした機体だが遠隔兵器が味方の修復能力に特化しているのが特徴だ。
「盾護、はぐれた」
「うーん……確かに機動性高そうな機体ばっだったすもんねえ。でもま、今日はバトロワ形式。両チームとも生き残っていればいいんっすから、仲良く行きましょう!」
切り離したビットが盾護や懐良たちの機体をとりまき、ナノマシンを散布していく。
みるみる修復されていく装甲を見て、盾護は頷いた。
そこへ。
「ほう、外伝機体とは渋いチョイスをするじゃあないか」
ビルを両断して現われる、二刀流のMS。
「ひとつお手合わせ願おうか、お三方」
一方その頃。
「目に付く奴は全部的だ! 打ちまくれ!」
「イエス!」
「マイロード!」
ヒールホイールを展開し、高速蛇行をかけながら高速道路を駆け抜ける三つのNF。
対するは、鈍い灰色をした鎧武者。
否、『守人刀』獅子王 飛馬(CL2001466)の操作する第五世界式初代汎用人型戦車重装甲――『獅王号』である。
腰に保持した超硬度カトラスを両手に一本ずつ握り込み、強く踏み込む。
「遠距離武器も持たずに馬鹿な奴! 打ちまくれ!」
集中砲火。
しかし飛馬の獅王号はカトラスを縦横無尽に振り回し、全ての弾丸を弾き落とした。
刀にNF三人衆はその輝きに目を剥く。
「その輝き……サカキ版だとでもいうのか!?」
「悪いが、ロボのことはしらねーんだ」
跳躍、右斬り、跳躍、左斬り、更に跳躍し、全力斬り。
三体のNF全てを切り捨てると、飛馬は再び防御の姿勢へ戻った。
彼は全く知らぬことだが日本は鍛造の里熊本で作られたとされる超硬度カトラスは人方戦車用の剣でありながら製法は日本刀そのものとされ、刀鍛冶の作った特別製に至っては日本刀そっくりの形状をしている……という設定がある。日本国民の一パーセントが知ってるかどうかの設定だが。
「俺は、やるべきことをやるだけだ」
そこへ、横の壁を飛び越えて鯨塚 百(CL2000332)のヒャクゲキが現われた。
「おっす飛馬! どうしたんだこんなトコで。懐良さんとこと一緒だったんじゃ?」
「そのつもりだったんだけどな、敵を引きつけてたら離れてちまった」
「そっか! じゃあ案内してやるよ! な、華怜さん!」
振り返ると、フットホイール走行で追いついてきた『サイレントファイア』松原・華怜(CL2000441)がターンをかけながら停まった。白黒ツートンカラーのATである。バックパックにはカノン砲が搭載され、代わりに両腕には射撃武器を装備していないという代わった仕様だ。
「周囲の様子なら探れますよ。イエロ」
頭部のアンテナ越しに上空の偵察機からの様子を観察する。
「なるほど。フィールドの端で温存する作戦だったようですが……どうやら同じ考えをした選手とぶつかって軽く激戦状態になっているようです」
「じゃあ助けねーと!」
「ですね」
華怜は高速道路を外れて下道を走り始める。
すると。
「おっと、ここから先へはいかせん!」
道を塞ぐように現われる灰色のAS。カエルを連想させる頭部には支援機らしき改造が施されていた。
「量産機の改造とは分かってるじゃないか。だが、勝ち残るのは俺たちだ」
「うむ」
「ピー!」
永遠のスタンダードこと緑の量産MS。そしてなんか鶏ガラみたいな格好をした灰色のOFが現われた。
「止められると、押し通りたくなっちゃうよな!」
ゆっくりと歩み出る百の機体、ヒャクゲキ。
ファーストガンをベースに武者鎧めいたメッキパーツをふんだんに装着したロボプラである。剣も銃器も装備していないその様は、どこかスーパー系の風格を持っていた。
「飛馬、お前は先に行け! こいつはオイラが相手してやる!」
「「ぬかせ!」」「ピー!」
一斉に飛びかかる量産型チーム対して百は大型化したナックルでもってASを殴り飛ばし、後続の味方へとぶつける。
「一気に行くぜ! ヒャクゲキ――!」
拳を叩き付け、パイルバンカーを起動。
百の打ち出した槍が量産機ふたつまとめて貫いた。
激しい爆発を起こすMSたち。
その横を飛馬は走り。サポートするように華怜のATが併走した。
「ピー!」
その後ろをついてくるのは鶏ガラみてーなOFである。両腕から細かいビームを乱射しながら飛行状態でついてくる。
「しつこいですね……」
華怜は機体を180度反転させると、バック走行をかけながら敵OFへと照準。カノン砲が次々に火を噴き、OFは必死にそれをかわしていく。
立ち並ぶビルと長く伸びる二車線道路が次々と崩壊していく中、華怜はジグザグにバック走行。めくれあがった道路で機体がはねたが、絶妙なバランス感覚で姿勢をたもつと、空中で砲撃。OFの胸へと直撃させた。
着地、反転、再び走行。
「さして強敵が現われるでもなく、といった具合ですが……苦戦するのはここからかもしれませんね」
●ロボプラは自由!
「なんだこいつら、妙な動きするんじゃねえって!」
嵐のようなレーザー射撃を受け、百のヒャクゲキはなんとかその攻撃をかわしていた。
相手は巨大なサーフボードを二人乗りしたようなかなりおかしなLFOである。
しかもそのボードで空を飛んで射撃を加えてくるというのだからタチが悪い。
「二人がかりで飛ぶなんてアリかよ! いや、やっぱアリなのか……!?」
ロボプラバトルは覚者の能力がそのままロボプラの性能として発揮される。
だがあくまでそれは憑依してのこと。ロボプラ本来の性能もまた、戦いの中で発揮されるのだ。
「一人が飛行し、ボードで飛行を安定させつつ、後ろについた二人目を一緒に飛行させるという発想……本来の覚者戦闘ではまず実現できないようなことも、ロボプラでは起こりうる!」
「夫婦の絆があってこそだけどね! さあいきな、私たちの坊や!」
「よっしゃあ!」
海面すれすれをボードで走る赤白のLFO。
百は覚悟を決めた。
「あわわ、このやろ……!」
ボードを繰り出しての斬撃を紙一重でかわすと、百はボードの裏に拳を押しつけた。
「ふっとべー!」
敵機体爆発。
爆風の中で突っ込んできたコンビのLFOも、間に割り込んだ盾護のロボプラによって受け止められた。
胸で受け、両腕で掴む。きわめてシンプルな受け止め方だが、相手も伊達でやってはいない。
「この距離なら装甲を打ち抜ける!」
レーザーをビッグJの胸に集中させる。
が、しかし、ビッグJが倒れることは無かった。
LFOを海の家へと放り投げる。
「あれだけの集中攻撃で敗れないだと!?」
「見て、あれは……!」
ビッグJを覆っていた装甲は三枚。一般的に重ねることができるとされる最大の追加装甲が成されていた。
「盾護、食い止め役」
堂々と腕を振り上げてみせる盾護の後ろから、華怜の機体が身を乗り出した。
「貰いました」
カノン砲を連射。
LFOが爆発を起こし、ビルのがれきに埋もれていく。
息をつく華怜。
と、そこへ――凄まじい爆風が彼らを襲った。
防御姿勢で振り返る盾護。
そんな彼に突撃する巨大なロボプラ。
右腕を反転させると、パイルバンカーを盾護の胸へと押しつけた。
「――!?」
「抜かせて貰うぜ、その装甲!」
左手を高速回転させ、右腕へ押しつける。凄まじいパワーで打ち出された杭が盾護とその後ろにいた華怜の機体を貫いた。
爆発を起こす華怜機。
「華怜さん!」
腕とバックパックのほとんどが吹き飛んでいる。華怜はそんな状況でありながら、冷静に相手を分析した。
おそらくは貫通性の術式。しかしその性能を底上げするような機体選択と構造で技の性能を引き上げているのだ。
「自由な発想で飛躍的に戦術の幅が広がる……なるほど、何年も前から続けるわけですね」
盾護たちからはやや離れたエリアにはサッカー場が広がっていた。ゴールを踏みつぶして立つ飛馬の獅王号。
対するは、パトカーのような造形をしたLBである。
スタン警棒を展開し、ライオットシールドを翳すLB。
対する飛馬は刀を防御姿勢で構えた。
互いに防御型。決着をつけるのは難しい……と思ったその時。LBは腕をパージ。ワイヤーでつながった腕を振り回し、モーニングハンマーよろしく投げつけてきた。
「なんだそれ!?」
流石にどこの武術にも腕を外して投げるなんて技はない。打ち払おうとするも刀にワイヤーが絡まり、小型リールによって引っ張られる。
「しまった、このままじゃ――!」
「その手を離すっす!」
サッカー場の観客席を土の斜面よろしく滑りおりながらビームを発射する時雨。
ビームはワイヤーを切断し、引っ張ろうとしていたLBを転倒させた。
「貰ったぁ!」
時雨に続いてジャンプで飛び込み、LBの胸にビームサーベルを突き立てる懐良。
爆発する機体から飛び退きながら、周囲を見回した。
戦艦ごと叩ききりそうな巨大な剣を担いで歩くロボプラや、クリアパーツによって見えない刀身を縦横無尽に振り回すロボプラ。SDサイズでありながら複雑な可動パーツと鎖剣状の剣でもって翻弄するロボプラ……様々な工夫を凝らしたロボプラがあふれている。
「まったく。こんなことなら何年も前からやっとくんだったぜ……ハッ!?」
懐良が何かに気づいて振り返る。
そこには、ピンク色の乙女のようなOFと魔法少女のようなVRが懐良をじっと見つめている。どうやらこちらを観察しているようだ。
「どうしたっすか!? 強敵っすか!?」
「ああ……俺の超直観が告げている。あれは……」
眼光を輝かせ、身構える懐良の愛機Ν-Ka剣戟仕様。
「平均Fカップ!」
「んんんんー!?」
大きく首をかしげる時雨。もといブレイブ・トキサメ。
「手こずっているようだな、尻を貸そう」
どこからともなく現われたACが懐良機の後ろにつくと、じっとそのボディを観察しはじめた。
「うおおやめろはなれろ!」
本能的な危機を察した懐良はビームサーベルを振り回しながら急速後退。
代わりに飛馬が割り込みをかけた。
三本バサミのカニみたいな上半身をしているが、軽くサイドステップをかけると激しい射撃をしかけてくる。
飛馬はそれをギリギリではねのける――が、物理ミサイルと術式系レーザーを使い分けた攻撃に飛馬は数歩後じさりする。
「オモチャの遊びだと思ってたが、なかなか……!」
「もう少し耐えるっす!」
時雨がビームライフルにエネルギーを充填し、飛馬の期待へと流し込んでいく。まるで蛇のようにうねるエネルギーラインが遊馬の期待を徐々に修復していった。
「うおおおおお尻はかさねえ! オレはハーレム展開大歓迎でも、ホモ展開NGなんだよ!」
その隙に回り込んだ懐良がACを後ろから突き刺し、即座に離脱。爆発するACからダッシュで逃げた。
と、そこで――。
『試合終了! 現時点で残っている全てのチームを、本戦出場チームとする!』
空から響く声によって、解神台の粒子は払い去られていった。
●
「フウ……前に体験したよりずっとすごかったな」
「相手が覚者ってだけあって身の危険もデカかったぜ……」
「いや、身の危険っつーか……」
額の汗をぬぐう百、懐良、飛馬。
そこへゆっくりと近づく者がいた。
頭を『干』の字アンテナのようにした械の覚者である。
「お前たち、いい腕だな。気に入った」
「俺は気に入られたくなかった」
「ロボプラバトルは憑依覚者の戦闘技術もさることながら、ロボプラの出来映えも戦果を左右する。戦場で命を落としたくなければ、使う機体にも気を配っておくんだな」
飛馬たちの肩や腰をぽんぽんと叩くと、肉食獣のように笑った。
「俺は夏堂リン。本戦で会うのが楽しみだ」
男たちが軽くホモみたいな奴に絡まれている間、一人安全圏でスポーツドリンクを飲む盾護。
「……疲労、たまる」
「その通りや。ロボプラバトルはただのバトルやない。文字通り魂を注ぎ込んだ命がけのバトルや。覚者やなければ死んでまう。覚者であっても命数が削れていく過酷なバトルなんや」
目の前に立った男に、盾護は首を傾げた。
「ワイは道頓堀ワタル。関西イチ、いや宇宙一のロボプラビルダー……になる予定の男や」
「……」
あんまり会話しない盾護はその顔をじーっと見るばかりである。
代わりに時雨が横から会話を繋ぎ始めた。
「あのー、どういうご用っすか?」
「知れたこと。おたくらは腕利きやが、ロボプラはまだ作り込みが甘い。ワイがそのテク、教えたろうやないかい!」
「ふむ、順調に予選を勝ち抜いたようじゃの」
「そのようで……ですが、課題も多く残されたように思います」
付喪神『ショーグン』を肩に乗せ、華怜は自らのロボプラを手に取った。大破したそれを握りしめ……。
「また、イチから作り直しですね」
シーサイドタワーが爆発し、ゆっくりと傾いていく。
次々と巻き起こる町の爆発を、背部ブースターを吹かせたロボたちが飛び越していく。
ここはロボプラバトルトーナメント予選会場。付喪力結集装置『解神台』にって再現された広大なバトルフィールドである。
「いくぜ、チーム『ブレイブ』! まずは予選突破だ! 作戦は……『端でこそこそしてつぶし合うのを待つヤーツ』!」
『侵掠如火』坂上 懐良(CL2000523)の操作するロボプラがオフィスビルの裏からこそーっと顔を覗かせた。
「フ、バトルロワイヤルで序盤から消耗するのは自殺行為。こうして消耗を押さえていれば……」
その後ろからぬぅっと現われる黒金の城。
ふと振り返れば魔神がいた。
「うわあああああああああびっくりした!」
超合金パンチがビルを破壊する中、懐良のロボプラは大きく飛び退いた。
「機敏な動きだな。ニューガンベースと見たが……なんだその武装は」
懐良の機体は最大の持ち味とも言える遠隔操作兵器やビームライフルを完全にオミットし、たった一本のビームサーベルだけを握っていた。
「愚かきわまりない!」
「わかってねえな。こいつはエレガントさのため。いいか、エレガントってのはな――」
胸から熱光線を放つロボの攻撃をジグザグに回避すると、足を切断。
スピンターンでもって背中からビームサーベルを突き立てた。
「愚かさを土にして咲くんだぜ」
「エレガントだと!? それは我々に勝ってから言って貰おう!」
「なにっ!?」
振り返る懐良。山側から現われる三つの機体!
「エピオン!」
「ローズ!」
「太陽の塔!」
「おいなんかおかしいのいるぞ!」
「なんでやエレガントすぎるやろ! 実力でわからせたるわァ!」
太陽ビームと無数のビット攻撃が懐良を襲う――が、しかし!
「防衛、盾護、任せる」
開いた地面からせり上がるように現われた岩倉・盾護(CL2000549)の機体がそれを受け止めた。
黒々とした巨体。分厚い装甲。輝く眼光と共に、盾護の機体ビッグジュンはボクシングでいうガード姿勢をとった。
ビームが直撃したというのに身じろぎ一つしない。
「なんて攻撃力なんや! せやかて――」
高速機動で背後へ回り込むエピオンとビット。
「不意打ちには対応でけへ――」
「熱反応、感知」
盾護はジャンプと共にビルを殴りつけるとクイックターン。背後からの攻撃をガードしつつ、腕から無数のミサイルを発射した。
「なんやて!?」
爆発四散するエピオンたち。
盾護の機体は爆発の光に背を向け、堂々と見得を切った。
「おー、流石に中のヒトが硬いとロボプラも硬いっすねえ! でも盾護さん、別チームのディフェンダーじゃあなかったんでしたっけ?」
二人のもとへと現われる水端 時雨(CL2000345)の機体。ハイニューブレイブをベースにした機体だが遠隔兵器が味方の修復能力に特化しているのが特徴だ。
「盾護、はぐれた」
「うーん……確かに機動性高そうな機体ばっだったすもんねえ。でもま、今日はバトロワ形式。両チームとも生き残っていればいいんっすから、仲良く行きましょう!」
切り離したビットが盾護や懐良たちの機体をとりまき、ナノマシンを散布していく。
みるみる修復されていく装甲を見て、盾護は頷いた。
そこへ。
「ほう、外伝機体とは渋いチョイスをするじゃあないか」
ビルを両断して現われる、二刀流のMS。
「ひとつお手合わせ願おうか、お三方」
一方その頃。
「目に付く奴は全部的だ! 打ちまくれ!」
「イエス!」
「マイロード!」
ヒールホイールを展開し、高速蛇行をかけながら高速道路を駆け抜ける三つのNF。
対するは、鈍い灰色をした鎧武者。
否、『守人刀』獅子王 飛馬(CL2001466)の操作する第五世界式初代汎用人型戦車重装甲――『獅王号』である。
腰に保持した超硬度カトラスを両手に一本ずつ握り込み、強く踏み込む。
「遠距離武器も持たずに馬鹿な奴! 打ちまくれ!」
集中砲火。
しかし飛馬の獅王号はカトラスを縦横無尽に振り回し、全ての弾丸を弾き落とした。
刀にNF三人衆はその輝きに目を剥く。
「その輝き……サカキ版だとでもいうのか!?」
「悪いが、ロボのことはしらねーんだ」
跳躍、右斬り、跳躍、左斬り、更に跳躍し、全力斬り。
三体のNF全てを切り捨てると、飛馬は再び防御の姿勢へ戻った。
彼は全く知らぬことだが日本は鍛造の里熊本で作られたとされる超硬度カトラスは人方戦車用の剣でありながら製法は日本刀そのものとされ、刀鍛冶の作った特別製に至っては日本刀そっくりの形状をしている……という設定がある。日本国民の一パーセントが知ってるかどうかの設定だが。
「俺は、やるべきことをやるだけだ」
そこへ、横の壁を飛び越えて鯨塚 百(CL2000332)のヒャクゲキが現われた。
「おっす飛馬! どうしたんだこんなトコで。懐良さんとこと一緒だったんじゃ?」
「そのつもりだったんだけどな、敵を引きつけてたら離れてちまった」
「そっか! じゃあ案内してやるよ! な、華怜さん!」
振り返ると、フットホイール走行で追いついてきた『サイレントファイア』松原・華怜(CL2000441)がターンをかけながら停まった。白黒ツートンカラーのATである。バックパックにはカノン砲が搭載され、代わりに両腕には射撃武器を装備していないという代わった仕様だ。
「周囲の様子なら探れますよ。イエロ」
頭部のアンテナ越しに上空の偵察機からの様子を観察する。
「なるほど。フィールドの端で温存する作戦だったようですが……どうやら同じ考えをした選手とぶつかって軽く激戦状態になっているようです」
「じゃあ助けねーと!」
「ですね」
華怜は高速道路を外れて下道を走り始める。
すると。
「おっと、ここから先へはいかせん!」
道を塞ぐように現われる灰色のAS。カエルを連想させる頭部には支援機らしき改造が施されていた。
「量産機の改造とは分かってるじゃないか。だが、勝ち残るのは俺たちだ」
「うむ」
「ピー!」
永遠のスタンダードこと緑の量産MS。そしてなんか鶏ガラみたいな格好をした灰色のOFが現われた。
「止められると、押し通りたくなっちゃうよな!」
ゆっくりと歩み出る百の機体、ヒャクゲキ。
ファーストガンをベースに武者鎧めいたメッキパーツをふんだんに装着したロボプラである。剣も銃器も装備していないその様は、どこかスーパー系の風格を持っていた。
「飛馬、お前は先に行け! こいつはオイラが相手してやる!」
「「ぬかせ!」」「ピー!」
一斉に飛びかかる量産型チーム対して百は大型化したナックルでもってASを殴り飛ばし、後続の味方へとぶつける。
「一気に行くぜ! ヒャクゲキ――!」
拳を叩き付け、パイルバンカーを起動。
百の打ち出した槍が量産機ふたつまとめて貫いた。
激しい爆発を起こすMSたち。
その横を飛馬は走り。サポートするように華怜のATが併走した。
「ピー!」
その後ろをついてくるのは鶏ガラみてーなOFである。両腕から細かいビームを乱射しながら飛行状態でついてくる。
「しつこいですね……」
華怜は機体を180度反転させると、バック走行をかけながら敵OFへと照準。カノン砲が次々に火を噴き、OFは必死にそれをかわしていく。
立ち並ぶビルと長く伸びる二車線道路が次々と崩壊していく中、華怜はジグザグにバック走行。めくれあがった道路で機体がはねたが、絶妙なバランス感覚で姿勢をたもつと、空中で砲撃。OFの胸へと直撃させた。
着地、反転、再び走行。
「さして強敵が現われるでもなく、といった具合ですが……苦戦するのはここからかもしれませんね」
●ロボプラは自由!
「なんだこいつら、妙な動きするんじゃねえって!」
嵐のようなレーザー射撃を受け、百のヒャクゲキはなんとかその攻撃をかわしていた。
相手は巨大なサーフボードを二人乗りしたようなかなりおかしなLFOである。
しかもそのボードで空を飛んで射撃を加えてくるというのだからタチが悪い。
「二人がかりで飛ぶなんてアリかよ! いや、やっぱアリなのか……!?」
ロボプラバトルは覚者の能力がそのままロボプラの性能として発揮される。
だがあくまでそれは憑依してのこと。ロボプラ本来の性能もまた、戦いの中で発揮されるのだ。
「一人が飛行し、ボードで飛行を安定させつつ、後ろについた二人目を一緒に飛行させるという発想……本来の覚者戦闘ではまず実現できないようなことも、ロボプラでは起こりうる!」
「夫婦の絆があってこそだけどね! さあいきな、私たちの坊や!」
「よっしゃあ!」
海面すれすれをボードで走る赤白のLFO。
百は覚悟を決めた。
「あわわ、このやろ……!」
ボードを繰り出しての斬撃を紙一重でかわすと、百はボードの裏に拳を押しつけた。
「ふっとべー!」
敵機体爆発。
爆風の中で突っ込んできたコンビのLFOも、間に割り込んだ盾護のロボプラによって受け止められた。
胸で受け、両腕で掴む。きわめてシンプルな受け止め方だが、相手も伊達でやってはいない。
「この距離なら装甲を打ち抜ける!」
レーザーをビッグJの胸に集中させる。
が、しかし、ビッグJが倒れることは無かった。
LFOを海の家へと放り投げる。
「あれだけの集中攻撃で敗れないだと!?」
「見て、あれは……!」
ビッグJを覆っていた装甲は三枚。一般的に重ねることができるとされる最大の追加装甲が成されていた。
「盾護、食い止め役」
堂々と腕を振り上げてみせる盾護の後ろから、華怜の機体が身を乗り出した。
「貰いました」
カノン砲を連射。
LFOが爆発を起こし、ビルのがれきに埋もれていく。
息をつく華怜。
と、そこへ――凄まじい爆風が彼らを襲った。
防御姿勢で振り返る盾護。
そんな彼に突撃する巨大なロボプラ。
右腕を反転させると、パイルバンカーを盾護の胸へと押しつけた。
「――!?」
「抜かせて貰うぜ、その装甲!」
左手を高速回転させ、右腕へ押しつける。凄まじいパワーで打ち出された杭が盾護とその後ろにいた華怜の機体を貫いた。
爆発を起こす華怜機。
「華怜さん!」
腕とバックパックのほとんどが吹き飛んでいる。華怜はそんな状況でありながら、冷静に相手を分析した。
おそらくは貫通性の術式。しかしその性能を底上げするような機体選択と構造で技の性能を引き上げているのだ。
「自由な発想で飛躍的に戦術の幅が広がる……なるほど、何年も前から続けるわけですね」
盾護たちからはやや離れたエリアにはサッカー場が広がっていた。ゴールを踏みつぶして立つ飛馬の獅王号。
対するは、パトカーのような造形をしたLBである。
スタン警棒を展開し、ライオットシールドを翳すLB。
対する飛馬は刀を防御姿勢で構えた。
互いに防御型。決着をつけるのは難しい……と思ったその時。LBは腕をパージ。ワイヤーでつながった腕を振り回し、モーニングハンマーよろしく投げつけてきた。
「なんだそれ!?」
流石にどこの武術にも腕を外して投げるなんて技はない。打ち払おうとするも刀にワイヤーが絡まり、小型リールによって引っ張られる。
「しまった、このままじゃ――!」
「その手を離すっす!」
サッカー場の観客席を土の斜面よろしく滑りおりながらビームを発射する時雨。
ビームはワイヤーを切断し、引っ張ろうとしていたLBを転倒させた。
「貰ったぁ!」
時雨に続いてジャンプで飛び込み、LBの胸にビームサーベルを突き立てる懐良。
爆発する機体から飛び退きながら、周囲を見回した。
戦艦ごと叩ききりそうな巨大な剣を担いで歩くロボプラや、クリアパーツによって見えない刀身を縦横無尽に振り回すロボプラ。SDサイズでありながら複雑な可動パーツと鎖剣状の剣でもって翻弄するロボプラ……様々な工夫を凝らしたロボプラがあふれている。
「まったく。こんなことなら何年も前からやっとくんだったぜ……ハッ!?」
懐良が何かに気づいて振り返る。
そこには、ピンク色の乙女のようなOFと魔法少女のようなVRが懐良をじっと見つめている。どうやらこちらを観察しているようだ。
「どうしたっすか!? 強敵っすか!?」
「ああ……俺の超直観が告げている。あれは……」
眼光を輝かせ、身構える懐良の愛機Ν-Ka剣戟仕様。
「平均Fカップ!」
「んんんんー!?」
大きく首をかしげる時雨。もといブレイブ・トキサメ。
「手こずっているようだな、尻を貸そう」
どこからともなく現われたACが懐良機の後ろにつくと、じっとそのボディを観察しはじめた。
「うおおやめろはなれろ!」
本能的な危機を察した懐良はビームサーベルを振り回しながら急速後退。
代わりに飛馬が割り込みをかけた。
三本バサミのカニみたいな上半身をしているが、軽くサイドステップをかけると激しい射撃をしかけてくる。
飛馬はそれをギリギリではねのける――が、物理ミサイルと術式系レーザーを使い分けた攻撃に飛馬は数歩後じさりする。
「オモチャの遊びだと思ってたが、なかなか……!」
「もう少し耐えるっす!」
時雨がビームライフルにエネルギーを充填し、飛馬の期待へと流し込んでいく。まるで蛇のようにうねるエネルギーラインが遊馬の期待を徐々に修復していった。
「うおおおおお尻はかさねえ! オレはハーレム展開大歓迎でも、ホモ展開NGなんだよ!」
その隙に回り込んだ懐良がACを後ろから突き刺し、即座に離脱。爆発するACからダッシュで逃げた。
と、そこで――。
『試合終了! 現時点で残っている全てのチームを、本戦出場チームとする!』
空から響く声によって、解神台の粒子は払い去られていった。
●
「フウ……前に体験したよりずっとすごかったな」
「相手が覚者ってだけあって身の危険もデカかったぜ……」
「いや、身の危険っつーか……」
額の汗をぬぐう百、懐良、飛馬。
そこへゆっくりと近づく者がいた。
頭を『干』の字アンテナのようにした械の覚者である。
「お前たち、いい腕だな。気に入った」
「俺は気に入られたくなかった」
「ロボプラバトルは憑依覚者の戦闘技術もさることながら、ロボプラの出来映えも戦果を左右する。戦場で命を落としたくなければ、使う機体にも気を配っておくんだな」
飛馬たちの肩や腰をぽんぽんと叩くと、肉食獣のように笑った。
「俺は夏堂リン。本戦で会うのが楽しみだ」
男たちが軽くホモみたいな奴に絡まれている間、一人安全圏でスポーツドリンクを飲む盾護。
「……疲労、たまる」
「その通りや。ロボプラバトルはただのバトルやない。文字通り魂を注ぎ込んだ命がけのバトルや。覚者やなければ死んでまう。覚者であっても命数が削れていく過酷なバトルなんや」
目の前に立った男に、盾護は首を傾げた。
「ワイは道頓堀ワタル。関西イチ、いや宇宙一のロボプラビルダー……になる予定の男や」
「……」
あんまり会話しない盾護はその顔をじーっと見るばかりである。
代わりに時雨が横から会話を繋ぎ始めた。
「あのー、どういうご用っすか?」
「知れたこと。おたくらは腕利きやが、ロボプラはまだ作り込みが甘い。ワイがそのテク、教えたろうやないかい!」
「ふむ、順調に予選を勝ち抜いたようじゃの」
「そのようで……ですが、課題も多く残されたように思います」
付喪神『ショーグン』を肩に乗せ、華怜は自らのロボプラを手に取った。大破したそれを握りしめ……。
「また、イチから作り直しですね」
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
特殊成果
『百戟頑駆』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鯨塚 百(CL2000332)
『N-Ka』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:坂上 懐良(CL2000523)
『ビッグJ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:岩倉・盾護(CL2000549)
『ブレイブ・トキサメ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:水端 時雨(CL2000345)
『獅王号』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:獅子王 飛馬(CL2001466)
『華怜専用AT(大破)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:松原・華怜(CL2000441)
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鯨塚 百(CL2000332)
『N-Ka』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:坂上 懐良(CL2000523)
『ビッグJ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:岩倉・盾護(CL2000549)
『ブレイブ・トキサメ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:水端 時雨(CL2000345)
『獅王号』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:獅子王 飛馬(CL2001466)
『華怜専用AT(大破)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:松原・華怜(CL2000441)
