<五麟祭>☆ミス☆ミスター五麟☆
<五麟祭>☆ミス☆ミスター五麟☆



 五麟学園の文化祭は今年もやってきた。
 老若男女、そして例え学校外の者でも主役になれるように企画されている大規模なお祭りだ。
 今年も大勢の人が訪れた。
 この、学園の中央グラウンドで開催されるのは――。

「レディィィイスェエエアァァァアアンドジュェェントゥルミェエーーーンッ!!
 今年も開催されます、ミス☆ ミスター☆ コンテェストゥゥウ!!!
 己が美貌、筋肉、服から特技、何から何までアピールしきった人の勝ちィィイ!!
 審査員はこちらのお二人!!」
「うふふ、あらあらまあまあ、皆元気ねぇ」
「紫の上計画するなら今の内、将来美女予定少女、樹神枢(覚醒)!!」
「うお!? なんだ、なんか楽しそうだな!!」
「どうして自分の不幸は夢見で予見できないのか、久方相馬だあああ!!」


■シナリオ詳細
種別:イベント
難易度:楽
担当ST:工藤狂斎
■成功条件
1.コンテストするぞぉ
2.なし
3.なし
 コンテスト。最優秀にはMVP贈呈。

 審査基準は、プレイング文字数/工藤の心動かした人が優勝

 参加枠は以下、EXプレに番号を書いてください

【1】ミスターコンテスト(MVP1名)
【2】ミスコンテスト(MVP1名)
 なお、性別不明の方は任意で。

 Q.男性が女装する場合は?
 A.男性のままでいくなら1、だが女性に対抗するなら2

 面白かった賞でMVP一個(笑わせに来いという訳では無く琴線に触れるか否かです)

●注意
 あれもこれもやろうとするのは非推奨です
 やる事は絞っていきましょう

●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】というタグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容を絞ったほうが良い描写が行われる可能性が高くなります。

 ご縁がありましたら宜しくお願いします。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
(0モルげっと♪)
相談日数
7日
参加費
50LP
参加人数
17/∞
公開日
2015年10月18日

■メイン参加者 17人■

『聖夜のパティシエール』
菊坂 結鹿(CL2000432)
『桜火舞』
鐡之蔵 禊(CL2000029)
『五行の橋渡し』
四条・理央(CL2000070)
『裂き乱れ、先屠れ』
棚橋・悠(CL2000654)
『アグニフィスト』
陽渡・守夜(CL2000528)
『白焔凶刃』
諏訪 刀嗣(CL2000002)
『一縷乃』
冷泉 椿姫(CL2000364)
『歪を見る眼』
葦原 赤貴(CL2001019)
『サイクロプス』
多々良 宗助(CL2000711)
『白い人』
由比 久永(CL2000540)

⚫︎
さあ、はじまりました!
長い歴史を刻む学園の文化祭の、ミス☆ミスターコンテスト!!
今年はどんな猛者が出てくるのでしょう。
前置きはこれくらいにして、いってみまshow☆


先ずは、御菓子の登場だ。なぜこんな場所にいるんだ先生! 答えは生徒の悪戯か!
出たからには手は抜けない、目を瞑り、精神を研ぎ澄ます。今や彼女は彼女の世界に浸る。
絶大な信頼を寄せる愛器と共に奏でる演奏は歌となる。御菓子に笑みが溢れれば、自然と会場中が和やかな雰囲気かつ、鮮麗されたパーティ会場に変貌するのだ。
暗い世界でスポットライトを浴びるのは御菓子の姿。普段通りの姿でさえ、ドレスアップしたような雰囲気をセルフで醸し出す。
演奏が終わってしまうと何時もの賑やかな世界が戻った。気持ち良かったと、御菓子の満面の笑みは天使のそれか。
「素晴らしいですね! まるで心が洗われるようです。彼女、一体何個特技あるんでしょう」
「楽器演奏できるって、単純にすげぇよな! 流石、音楽の先生ださぜ」

会場内が甘い香りに包まれた。これは、チョコレートの香りだ。間違えるはずがない、誰しもが大好きな幸せのお菓子。
舞台では、結鹿が立っている!普段はスポーツに励む彼女が、何を見せてくれるのか期待だ。
前菜はチョコのカナッペ盛り合わせ。チョココーティングしたオレンジピールやレモンピールをクラッカーにチーズとのせたものと生ハムで巻いたもの。スープはチョコポタージュ。魚料理は鮟鱇のポワレ。鮟鱇の蒸し焼きにソースはリンゴ酢・白ワインを煮詰めたものにホワイトチョコとりんごのソテーを加えたもの。第一の肉料理は牛肉朴葉焼き。ソースはチョコ、八丁味噌、パッションフルーツのソース。冷菓はチョコミント。第二の肉料理は唐辛子が隠し味鴨肉のチョコ煮込み。デザートはチョコチーズケーキ。最後にオレンジフレーバーを効かせたホットチョコレート。あまりの凄さにプレイング抜粋。最早途中から呪文か何かかと思った。いやこれは荒手の腹減りを促す呪文か。
「あらあら、これが彼女のスタミナ源なのかしら、うふふ」
「飯テロだ!! これは夜中にやってる飯テロドラマ並みの破壊力があるぜもぐもぐ」

飯テロを片付けるまで少しの休憩を挟んだという。

再開。
「鐡之蔵禊でーす!皆、今日は楽しんで行ってね!」
元気な声を張り上げながら、出てきたのは禊だ。何時も元気はつらつな彼女だ、今日の笑顔もとても素晴らしい。まさに、元気の塊、禊。
今日の服装は気合が入った巫女服だ。普段戦闘中はこれを着るようだが、今日はさらに気合が入っているのか何時もより袴の帯がきつく締められ、彼女の魅惑のくびれがよくわかる。
「禊さん! スリーサイズは!」
「相馬くんあとで体育館裏来ようね!」
にこ、と、笑った禊の笑顔はその時だけ邪神が見えたという。
「クラスに必要不可欠なムードメーカーですね。禊さんはよく学園でもお見かけしますし、きっとお友達も多そうです」
なかなかミスコンから逸れた気がするが、禊ちゃんは純粋なままでいて欲しいという個人的意見が天の声。

「大学部所属、四条・理央です」
元気娘のお次は眼鏡文系女子とはなかなかの並びだ、なんだここは、ラノベのヒロインしかいないのか。一変した、会場の空気。
こんな場所に居ていいのか、場違いではないか、美女が多い中私なんてと謙遜する彼女に、会場中からいやいやいやいやいやという声が聞こえる。
「ともあれ、五麟学園の文化祭は他にも見所が沢山あります。コンテストが終わった後でも回れる所はいっぱいありますので、是非とも心行くまで五麟学園文化祭を楽しんでいって下さい」
これで終わると思われた時、理央は眼鏡を外し、髪の毛のゴムを解いた。
「どこかの委員会に属してもないし、学級があるわけでもないのに、どうして色んな人がボクを委員長と呼ぶんですか! ボクは委員長じゃありませーん!」
未成年の主張が始まった。
「会場中のみんなが両腕でバツを作ってますね」
「これは主張が却下されたってことなのか!?」

会場のライトが全て消え、小さな世界は闇に包まれた。
流れてきた音楽は、いや、これはBGMといったほうが良いのだろう。耳に残るガッチガチのメタルが流れてきた。スポットライトを浴びて登場したのは……。
『戦闘は満遍なくどんな役でもソツなくこなす! 君の心に命力分配☆ カァァァガミユゥゥーーーーノッ!!!』
悠乃は舞台上で始める演舞。正に舞である。
最後に氷の柱を飛び膝蹴りで砕き、舞う氷の結晶の中で華麗に着地した。
「私の全部、君が受け止めて……」
「あらあらうふふ」
「最後の最後ですごく女の子だな!どきどきした」

次には月乃である。何故自分がここにいるのだろうか、そんな感じでキョロキョロしつつ、徐に己のスカートを捲った。会場からどよめきの声が。
「あらあら、ここからではスカートの中が見えませんね」
「そこ!? ていうか誰か止めろぉ!! 撮影禁止ィ!」

「枢ちゃんいた!!」
と、七雅の声。
だがしかし枢は審査員。七雅が飛び込んだ場所は舞台で。
枢と一緒ならなんとかなると踏んでいたのだが、うっかりなつね、この近くて遠い距離にただただ、困惑するように身を縮こまる。
「七雅殿、頑張るのだ!」
「なんで覚醒を解いたんだ!?」
相馬のツッコミをスルーしつつ、枢は目線で七雅に訴えかけた。何か言わなければ、そう、会場中の目線が今、七雅を見ているのだ。息を吸い込む、ゆっくり呼吸する、そして。
「清水の舞台なのぉぉぉぉぉぉぉ」
七雅はステージから飛び降りた。
「自殺はよくねぇ!!」
「七雅殿、ご乱心なのだー!!? 救急車ー!!」

怪我人が出た為、少しの休憩を挟む。

再開。
気づけばいのりは、そこにいた。今回のコンテスト、迷子が多くて非常に助かる。参加人数的な意味で。とりあえず何かをしなければならない。さてどーしたものか、考えついたいのりは次の瞬間覚醒。見目も麗しい……ではなく、一歩間違えれば危うい姿の覚醒姿に、とりあえず言葉にできないから彼女のアトリエをチェックして頂きたい。
(不覚、この方が余計恥ずかしいですわーーー!)
それはそうである。ミスコン、開始から脱いだり見せたりもう少し自分を労ってほしいものだが、花があって非常によし。
「おーほっほっほっ、この臭くて哀れな愚民ども! このわたくしにヒールの踵を粗末な穴に突き立てて欲しいのかしら? それとも萎びた一物を踏みつけて欲しいのかしら?」
「初等部の教育はどうなってるんだ!!」
「彼女の将来が心配です」

ここでイレギュラー、刀嗣の登場だ。
ミスコンにミスターが参加しても良しではあるのだが、まさかの櫻の流派の天才は何を間違えたか。逢魔ヶ時紫雨に斬られてから何かの回路がおかしくなったのか。
いつもと違うのは、格好だ。見目麗しい女性と間違うくらいには、妖艶にして華やかで、儚い花魁。口元を扇子で隠し、瞳が僅かに覗くからこそ、チラリズムがこちらを誘う。周囲には花弁の如く、火花を散らし、そして知らず内に彼は、いや、刹那の彼女は姿を消した。
「あら、これは男性の下剋上かしら」
「今の誰だったんだ……え!?諏訪刀嗣!?」

これでイレギュラーは終わったと思うか、いやまだだ、まだ終わらんよ。
会場に七輪を用意し、ここは俺の台所と言わんばかりに秋刀魚を焼き始めたのは、いつでもどこでもフリーダム究極のマイペース、円。
「見てないで一緒に焼こうよー、楽しいよーおいしそー」
分かった、これはミスコンを理解してないな、いや理解していてこれなら、それはそれで何というダークホースであろうか。
七輪パチパチ、うちわでぱたぱた。煙が秋刀魚のいい香りをのせて飛んでいくよ。
「なんか家に帰りたくなってきた、俺」
「たれはなにがすきー? 醤油とか、大根おろしもあるよー」
「秋刀魚には大根おろしがいいです」
これだけは言いたい、ミスコンとは。

ここでタッグの登場である。ミスコンとミスターコンに出る悠と椿姫だ。
「アイドルですよー☆」
「アイドルです」
こんな可愛い子が男の子のわけがないと言わせるばかりのふりふりドレスの悠に対して、今時のアイドルは太ももに拳銃を忍ばせてミステリアス&アブノーマルさを出すのが流行っているのかいやそんなわけは無いとツッコまずにはいられない椿姫。
徐に椿姫が取り出した拳銃、会場内が一斉に避難なのか体勢を低く保ち見守る。どうやらその拳銃からの発砲を悠が避けるか避けられないかをアピールするらしい。外には救急車も待機してるだろうから大丈夫だ、全く大丈夫じゃ無いが大丈夫。
「可愛く避けてね」
そんな無茶振りな。
拳銃に両手を、狙いを片目閉じて悠へと当てる。対する悠は深呼吸してから、息を止めた。今や息することでさえ集中を欠くのだ。
いつ来るかわからない銃撃、そして唐突に響く銃声。誰もが目を覆ったときであったが、
「わーい! お姉様できたよ!」
空中で身を翻し、着地した悠の体は無傷。地面を蹴り、椿姫を抱き合い成功の喜びを分かち合う……のはいいとして、これはアピールになるのだろうか。そんな疑問が残った。
「素晴らしい友情ですね、私、感動致しました!」
「どこからつっこめばいいんだ!!?」

⚫︎
続くミスターコンテスト。
女性陣も中々の見応えある子ばからだったので、こちらにも期待がかかる。

まずは、白地に太陽!!とかかれたエプロンを着た守夜の登場だ。
「中等部2年、陽渡・守夜です」
何をしてくれるのか、最早格好が大体物語っている所、チャイを作ります!!と手際よく作業を始めた。
「紅茶の葉を鍋に大さじ二杯、お水は2カップを入れて一度沸騰します。沸騰したら牛乳を2カップ加えて、さらに一分沸騰。砂糖はね、お好みで♪」
完成したものがこちら。あっという間にチャイ作りが終わり、審査員に差し出される。
暖かく甘い香り、カップも純粋な白の中で揺れるチャイ。
「素敵ですよ、守夜さん。とても美味しいです」
「料理作れる男って、レベル高いよなぁぁ」

友人を誘い損ねた訳ではない、と一言言ってから赤貴が登場した。
彼は入学してからとあるバンドメンバーに所属しているらしい。そこで鍛えた腕を披露する、ということで大きな舞台にドラム、小さな赤貴が並んでしまうと彼の姿は見えない程。
が、しかし、それでもいいのだ。
ひとつ、リズムを刻めば続くテンポ。心臓の鼓動に呼びかけんばかりの演奏に、誰しもが心を揺さぶられる。まだ始めたばかりで至らぬ所もあるだろうが、ここにはそんなこと気にする輩は誰一人として存在しないのだ。
例え赤貴の姿は見えなくとも、存在感は強調され、観客の心を射止めることは出来たに違いない。思わず審査員も審査を忘れていたらしい。

「筋肉と聞いて!!!」
会場の扉を勢いよく開いて、ダッシュ。中間地点まで走ってから飛び跳ね、会場に飛び込んだのは宗助である。
彼曰く、生きてきた証とは筋肉が知るとのこと。逆に言えば筋肉さえ見れば、その人物がどんな生き様なのか分かるとのこと。
「俺の筋肉を見てくれー!!」
彼の上の服を脱ぎ捨て、
「ずは上腕二等筋! 続いて腹直筋!ちゃんと割れてるぞ!
そして大胸筋も見逃せないぞ!ぷるぷるっと震わせてやるぜ。今なら先着一名に筋肉触り放題権をプレゼント!」
「プロテインが主食と言わんばかりですわね」
「濃いなあ! めっちゃ濃いキャラだなぁ!!」

「あぴーるとやらを、すればよいのか?」
そうだよおじいちゃん。こと、久永は首を傾げながら、戦場の上に立っていた。今回のコンテストでの迷子三人目である。何を話そうか、持ち合わせる面白い話は何かと考えてみたものの、こういう時に限って面白い話とは出てこないのが世の常。
ここまで数十分考えてから、そういえばと思い出し取り出したのが苺大福。
「苺大福だけじゃないぞ、こっちは蜜柑で、こっちは、葡萄。最近の菓子は面白い」
のったりのったり壇上から降り、審査員に手渡したお菓子たち。
「そなたらも食べるが良い。一人では食いきれん」
「おじいちゃんったら、平安貴族のようなマイペース」
「え、えっと、コンテストとは一体!?だがなんか悪くない!お菓子くれるじーちゃんはすきだぜ!」

なんだかんだでトリを飾るのは、この男!
「講義を始めます」
ちょっと待とうか。
新田成である。教師で始まり教師で終わる、綺麗な並びは此れ如何に。
休日の文化祭の栄えあるときに、いつも通りと言わんばかりに講義を容赦なく始めるのはある意味鬼である。
「このコンテストは「ミスターコンテスト」ですが」
「新田さん、ちょっ、待っ!!」
「これは男性への敬称であると同時に、日本語としては「紳士」としての意味合いを持つ側面があります。我々は男に生まれます」
「もう彼は止められないのだ」
「眠い! 眠くなる!!」
「しかし、紳士には生まれません。マナーが人を造り、知性が人を磨き、そして筋の遠た生き方が人を輝かせます」
「誰かあいつに酒持って連れてってくれ!!」
「人は、紳士になるのです。五麟学園の「ミスター」諸兄にも、是非そうあっていただきたい」
その後、2時間に渡り講義は続いたという。

⚫︎
今年はどうでしたか、ミスコンミスターコン!
迷子が多く露出も高く、特技披露などなど、沢山の予想外が飛び出し面白おかしく終われたと思います!
さぁ!結果発表のお時間です。
ミスコン優勝……結鹿さん
ミスターコン優勝……赤貴さん
アイディア賞……刀嗣さん

以上! 今年のミスコンミスターコンテストでした☆

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし




 
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