植物園でのんびり休日を
●季節の花々が咲き乱れ
万博跡地に作られた植物園。
だだっ広い園内には、花壇に、段ボール滑りができそうな芝生の続く丘、熱帯の植物が展示されている温室、アスレチックジムやコロコロ滑り台などのある広場、羊やヤギ・うさぎなどの動物にエサをあげたりできるふれあい広場、軽食からジンギスカンまでいただけるレストランなどの施設が点在している。
海からの心地良い風が吹き抜ける園内では、家族連れやカップルが思い思いの時を過ごしていた。
貸し切りバスから降りた覚者たち。
お友達同士、恋人同士。
季節の花々が咲き乱れる植物園で、のんびり束の間の休日を楽しもう。
万博跡地に作られた植物園。
だだっ広い園内には、花壇に、段ボール滑りができそうな芝生の続く丘、熱帯の植物が展示されている温室、アスレチックジムやコロコロ滑り台などのある広場、羊やヤギ・うさぎなどの動物にエサをあげたりできるふれあい広場、軽食からジンギスカンまでいただけるレストランなどの施設が点在している。
海からの心地良い風が吹き抜ける園内では、家族連れやカップルが思い思いの時を過ごしていた。
貸し切りバスから降りた覚者たち。
お友達同士、恋人同士。
季節の花々が咲き乱れる植物園で、のんびり束の間の休日を楽しもう。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.植物園で楽しい休日を過ごす
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
いつも体を張ってがんばっていらっしゃる覚者の皆さんへ。
F.i.V.E.からの、ちょっとした休日の贈り物です。
一日ゆっくり、植物園をお楽しみくださいね。
お友達や恋人と同行される方は、お互いのプレイングにその旨を明記し、行動も合わせてください。
一方通行の記載では採用できませんのでご了承くださいね。
それでは、素敵な休日を!
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
相談日数
8日
8日
参加費
50LP
50LP
参加人数
12/30
12/30
公開日
2017年05月16日
2017年05月16日
■メイン参加者 12人■

六道 瑠璃(CL2000092)と三島 椿(CL2000061)は手を繋いで散策中。
緑の芝生が途切れると、一面の青い花畑が目に飛び込んできた。
ネモフィラの花畑。和名を「瑠璃唐草」というらしい。
今日のように、絨毯のように地面を覆うネモフィラを見たことのある瑠璃は、もう一度同じような光景を見たいと思っていた。
椿は、
(なんだか瑠璃さんと似ている気がするわ)
と、優しい青色をしたネモフィラを見ながら思う。
ネモフィラの次は、遊歩道沿いに植えられたツバキとツツジ。
これらは、椿が見たいと言っていた花々だ。
「椿と同じ名前。やっぱり親近感あるんだね」
見たい花を見た後は、ウサギのエサやりへ。
「触ってもいいのかな」と椿は注意書きの看板で確認してから、ウサギの小さな体に手を伸ばした。
「可愛いな、コイツ。飼いたくなるけど、うちはペット禁止だから無理だな」
「こんなに可愛いと飼いたくなるね」
レストランに移動し、ホットケーキと紅茶を頼んだ椿は、サンドイッチで軽く済ませる瑠璃と、ゆっくりと会話を楽しんだ。
「今日は誘ってくれてありがとう。瑠璃さん」
どのタイミングで言おうかと思っていた台詞を言えてホッとした様子の椿に、(少し頑張って食べよう)と元気をもらった瑠璃。
なかなか喉を通らないサンドイッチを一生懸命頬張る瑠璃に、椿もまた温かい気持ちを貰う。
自分の手を握る男らしい瑠璃の手に、椿が終始ドキドキしていたのは内緒だ。
田場 義高(CL2001151)にとっては、普段なかなか一緒に過ごす時間を持てない娘へのプレゼント。
「あれが、ラナンキュラス。これが、ベゴニアだよ」
お花に少しでも興味を持ってもらいたいと、説明にも熱が入る。
お昼は、妻お手製のお弁当だ。
「ここの職員さんから、小動物との触れ合いの時間を聞いているから、行ってみるか?」
娘は頷くと、大きなおにぎりにかぶりついた。
ウサギにエサをやったり、モルモットを抱いたり。
たっぷりあると思っていた時間も、あっという間に帰りの時間。
娘は義高の背中で眠ってしまった。
「にこにこしながら寝ているわよ」
そう言って、くすくす笑う妻もまた、昔と変わらぬ愛らしさで……。
(俺は、幸せもんだな)
ここに自分の帰るべき場所があるのだと、再確認した休日だった。
ラーラ・ビスコッティ(CL2001080)は、守護使役のペスカと共に。
「ほーら、ペスカ。羊さんですよー。もふもふですよ」
ペスカは抗議するように、自分の尻尾をふりふり。
「え? 自分の尻尾の方がもふもふ? ……張り合ってどうするのですか。ほら。ご飯あげてみてください」
まだ自分の尻尾と羊の尻尾を見比べているペスカだったが、ラーラに促されて餌を羊に差し出した。
けれど、そこでひとつ問題が……。
羊には、ペスカの姿は見えない。餌が宙に浮いているようにしか見えないのだ。
「ごめんなさい。動物さんに見えないのを忘れていた私が悪いんです。美味しいソフトクリーム買ってあげますから、ご機嫌直してくださいね」
搾りたてミルクで作られたソフトクリーム。
見れば、夢中でソフトクリームを舐めているペスカ。
どうやら、ご機嫌も直ったようである。
切裂 ジャック(CL2001403)と春野 桜(CL2000257)は、ベンチに座って植物園の風景を満喫していた。
「こういう風景って、見てるだけでも穏やかな気持ちになるもんやなあ。桜ちゃんが好きな桜も一緒に見に行けたら良かったんやけど。また来年、だな!」
「ここは、お花見の時期も賑わうみたい。お弁当持って皆で集まれば楽しいでしょうね」
桜は、そう言って持参したお弁当を広げた。
「お弁当……だと! 予想外だ」
お重に詰められたご馳走の数々に、ジャックは目を輝かせた。。
「女子力高いな! 俺もなんか作ってくれば良かったなあ!」
女子の手作り弁当にガッツポーズをするジャックの傍らで、桜が思うのは別の人。
(あの人とも、よく公園で過ごしたっけ。まあ、姿は変われど、今もそこにいるのだけど)
「桜ちゃんの名前って可愛いよな」
「うふふ。ありがとう。春生まれだからって、少々安易だけれどね」
「あと覚醒した時の髪の色。俺好きやわ」
ジャックにしたら、何気ない一言。
本当に綺麗だと思うから、そう言っただけ。
けれど、その賛辞に、桜は曖昧な微笑みを浮かべただけだった。
(だって、これは喪失の証……。いくら好きな色でも、こればかりは好きにれないわ)
でも、そのことを話して、この楽しい雰囲気を壊したくはなかった。
微笑んだだけの桜に、ジャックもまた、それ以上言を重ねることはしなかった。
(皆、いろいろ抱えているんね。俺も、桜ちゃんも。他の奴も……)
ジャックが『他の奴』と思い浮かべたのは……。
「あ……お弁当、美味しいよ。ありがとうな、桜ちゃん!」
「こちらこそ、お誘いありがとう。いい気晴らしになったわ」
同じ景色を見ながら、別々の人を思いはしたけれど。
二人にとっては、良い骨休めとなったようだ。
柳 燐花(CL2000695)は、蘇我島 恭司(CL2001015)に、
「ご一緒いただきありがとうございます」
と、言った。恭司は、憐花に、
「こちらこそ……誘ってくれてありがとう。憐ちゃん」
と返す。
(デートのお誘いとお伝えしたら、びっくりしていらっしゃったのは何故でしょう?)
(デートしませんかと誘われたときは驚いちゃったけど。多分、ただ単に仲の良い人と出かける事って思ってるよねぇ……これ)
お互い同じ想いでいるはずなのに、今一歩を踏み出せないのは、なぜ?
「手、繋いでもいいでしょうか?」
甘え過ぎてはいけないと分かっている。
親子のような年の差を覆すことは、容易ではないとも分かっている。
けれど。だからこそ。こうして同じ時を過ごしている今を大事にしたい。
「勿論良いよ! はい。憐ちゃん」
そう言って、差し出された手をぎゅっと握り返した。
(蘇我島さんが、好奇の目に晒されるのは嫌です。だけど……)
伝わる温かさを嬉しいと、心の内で思うのは許してほしい。
思った以上に小さな憐花の手に戸惑いながら、恭司は植物園の景色を眺めるふりをする。
(憐ちゃんにとって、僕はどういう存在なんだろうね?)
例え一方通行の片思いであったとしても、今彼女と手を繋いでいるのは自分なのだ。
(今の、この幸せを大切にしよう。僕にとって憐ちゃんは、世界一大切で、可愛い……)
それは、どんな時も変わることはない。
例え、植物園の花々が散り、葉が色を変えることはあっても……。
環 大和(CL2000477)は、守護使役の明日香と、ふれあい広場へ。
「羊さん、可愛いわね。けれど、もう暑そうよ。明日香ももこもこしているけれど、暑くないのかしら?」
言われて、キョトンとする明日香。
「明日香は、暑さは平気なのかな」
今は、羊の毛刈りのシーズン。飼育さんに訊いてみると、15時になると羊の毛刈りショーが行われるという。
「わたしたちも見に来ましょうか?」
それまでは花を見たり、お昼を食べたり。
毛刈りショーでは、飼育員が手際よく羊の毛を刈っていった。
「毛皮を脱げて、羊さんも涼しそうね」
そう言うと、明日香がなんだか複雑そうに、自分のふさふさの尻尾を揺らしていた。
月影 朧(CL2001599)は、(久しぶりにこういう所に来た……)と思いながら、人のいない小路を選びつつ、動物たちのいるふれあい広場へとやって来たが、人がひしめくふれあい広場を見て、足が怯んでしまった。
朧は人けのない植物園の片隅で、時間を忘れて、ボタニカルアートに没頭した。
たまには、こんな風に一日を過ごしても許されるだろう。
自分だけの時間を、自分だけのために……。
四月一日 四月二日(CL2000588)と宮神 早紀(CL2000353)は、ふれあい広場にいた。
「可愛いなあ、兎。癒されるなあ……」
「和むよなあ。特に、この鼻と口をモフモフさせる動き」
四月二日はおもむろに人参を口に咥えて、ウサギとのポッ○ーゲームを試みた。
(動物で○ッキーゲームは難しいんじゃないかなぁ……)
早紀は心の中でそんなことを思いながら、四月二日の様子にほっこり。
四月二日は、幸せそうに撫でたり、餌を上げたりしている早紀を見て、
「宮神さんは、どんなウサギが好きかな?」
「ロップイヤーとか、好きかな。耳垂れてて可愛い」
「俺はフレミッシュジャイアントってデカい種類に興味あるな。祖父ちゃんがデカい犬飼ってたコトあって、割と犬派なんだけど……。デカい動物好きだな。ここには、フレミッシュジャイアント、いねえのかな?」
そう言ってキョロキョロする四月二日。
「羊見てたら、おなか減らない? 飯は肉にしよっか。俺、奢るからさ」
「そう言えば、いい時間だね。レッツゴー、ジンギスカン!」
ジンギスカン鍋を前にして、まだまだ動物の思い出話に花が咲く。
「実家はセントバーナードとハスキー飼ってたよ。あと、小さいころに拾った猫……」
「大型犬! 羨ましいな~!」
「実家だと、こういう時期は家族と犬たちで散歩行ったりしたなぁ……」
「賑やかな家だったのか……」
「家族仲いいし、人数も多いから、一人暮らし始めた時は静かすぎて違和感あったなぁ」
「なんか納得。宮神さん、大らかでイイ子だし。イイ家族だったんだな」
「今は、一人暮らしにも慣れたけど」
(こうやって、エイジ君も遊んでくれるし)
最後の言葉は飲み込んで。
動物との触れ合いを通して、会話も弾んだ一日だった。
緑の芝生が途切れると、一面の青い花畑が目に飛び込んできた。
ネモフィラの花畑。和名を「瑠璃唐草」というらしい。
今日のように、絨毯のように地面を覆うネモフィラを見たことのある瑠璃は、もう一度同じような光景を見たいと思っていた。
椿は、
(なんだか瑠璃さんと似ている気がするわ)
と、優しい青色をしたネモフィラを見ながら思う。
ネモフィラの次は、遊歩道沿いに植えられたツバキとツツジ。
これらは、椿が見たいと言っていた花々だ。
「椿と同じ名前。やっぱり親近感あるんだね」
見たい花を見た後は、ウサギのエサやりへ。
「触ってもいいのかな」と椿は注意書きの看板で確認してから、ウサギの小さな体に手を伸ばした。
「可愛いな、コイツ。飼いたくなるけど、うちはペット禁止だから無理だな」
「こんなに可愛いと飼いたくなるね」
レストランに移動し、ホットケーキと紅茶を頼んだ椿は、サンドイッチで軽く済ませる瑠璃と、ゆっくりと会話を楽しんだ。
「今日は誘ってくれてありがとう。瑠璃さん」
どのタイミングで言おうかと思っていた台詞を言えてホッとした様子の椿に、(少し頑張って食べよう)と元気をもらった瑠璃。
なかなか喉を通らないサンドイッチを一生懸命頬張る瑠璃に、椿もまた温かい気持ちを貰う。
自分の手を握る男らしい瑠璃の手に、椿が終始ドキドキしていたのは内緒だ。
田場 義高(CL2001151)にとっては、普段なかなか一緒に過ごす時間を持てない娘へのプレゼント。
「あれが、ラナンキュラス。これが、ベゴニアだよ」
お花に少しでも興味を持ってもらいたいと、説明にも熱が入る。
お昼は、妻お手製のお弁当だ。
「ここの職員さんから、小動物との触れ合いの時間を聞いているから、行ってみるか?」
娘は頷くと、大きなおにぎりにかぶりついた。
ウサギにエサをやったり、モルモットを抱いたり。
たっぷりあると思っていた時間も、あっという間に帰りの時間。
娘は義高の背中で眠ってしまった。
「にこにこしながら寝ているわよ」
そう言って、くすくす笑う妻もまた、昔と変わらぬ愛らしさで……。
(俺は、幸せもんだな)
ここに自分の帰るべき場所があるのだと、再確認した休日だった。
ラーラ・ビスコッティ(CL2001080)は、守護使役のペスカと共に。
「ほーら、ペスカ。羊さんですよー。もふもふですよ」
ペスカは抗議するように、自分の尻尾をふりふり。
「え? 自分の尻尾の方がもふもふ? ……張り合ってどうするのですか。ほら。ご飯あげてみてください」
まだ自分の尻尾と羊の尻尾を見比べているペスカだったが、ラーラに促されて餌を羊に差し出した。
けれど、そこでひとつ問題が……。
羊には、ペスカの姿は見えない。餌が宙に浮いているようにしか見えないのだ。
「ごめんなさい。動物さんに見えないのを忘れていた私が悪いんです。美味しいソフトクリーム買ってあげますから、ご機嫌直してくださいね」
搾りたてミルクで作られたソフトクリーム。
見れば、夢中でソフトクリームを舐めているペスカ。
どうやら、ご機嫌も直ったようである。
切裂 ジャック(CL2001403)と春野 桜(CL2000257)は、ベンチに座って植物園の風景を満喫していた。
「こういう風景って、見てるだけでも穏やかな気持ちになるもんやなあ。桜ちゃんが好きな桜も一緒に見に行けたら良かったんやけど。また来年、だな!」
「ここは、お花見の時期も賑わうみたい。お弁当持って皆で集まれば楽しいでしょうね」
桜は、そう言って持参したお弁当を広げた。
「お弁当……だと! 予想外だ」
お重に詰められたご馳走の数々に、ジャックは目を輝かせた。。
「女子力高いな! 俺もなんか作ってくれば良かったなあ!」
女子の手作り弁当にガッツポーズをするジャックの傍らで、桜が思うのは別の人。
(あの人とも、よく公園で過ごしたっけ。まあ、姿は変われど、今もそこにいるのだけど)
「桜ちゃんの名前って可愛いよな」
「うふふ。ありがとう。春生まれだからって、少々安易だけれどね」
「あと覚醒した時の髪の色。俺好きやわ」
ジャックにしたら、何気ない一言。
本当に綺麗だと思うから、そう言っただけ。
けれど、その賛辞に、桜は曖昧な微笑みを浮かべただけだった。
(だって、これは喪失の証……。いくら好きな色でも、こればかりは好きにれないわ)
でも、そのことを話して、この楽しい雰囲気を壊したくはなかった。
微笑んだだけの桜に、ジャックもまた、それ以上言を重ねることはしなかった。
(皆、いろいろ抱えているんね。俺も、桜ちゃんも。他の奴も……)
ジャックが『他の奴』と思い浮かべたのは……。
「あ……お弁当、美味しいよ。ありがとうな、桜ちゃん!」
「こちらこそ、お誘いありがとう。いい気晴らしになったわ」
同じ景色を見ながら、別々の人を思いはしたけれど。
二人にとっては、良い骨休めとなったようだ。
柳 燐花(CL2000695)は、蘇我島 恭司(CL2001015)に、
「ご一緒いただきありがとうございます」
と、言った。恭司は、憐花に、
「こちらこそ……誘ってくれてありがとう。憐ちゃん」
と返す。
(デートのお誘いとお伝えしたら、びっくりしていらっしゃったのは何故でしょう?)
(デートしませんかと誘われたときは驚いちゃったけど。多分、ただ単に仲の良い人と出かける事って思ってるよねぇ……これ)
お互い同じ想いでいるはずなのに、今一歩を踏み出せないのは、なぜ?
「手、繋いでもいいでしょうか?」
甘え過ぎてはいけないと分かっている。
親子のような年の差を覆すことは、容易ではないとも分かっている。
けれど。だからこそ。こうして同じ時を過ごしている今を大事にしたい。
「勿論良いよ! はい。憐ちゃん」
そう言って、差し出された手をぎゅっと握り返した。
(蘇我島さんが、好奇の目に晒されるのは嫌です。だけど……)
伝わる温かさを嬉しいと、心の内で思うのは許してほしい。
思った以上に小さな憐花の手に戸惑いながら、恭司は植物園の景色を眺めるふりをする。
(憐ちゃんにとって、僕はどういう存在なんだろうね?)
例え一方通行の片思いであったとしても、今彼女と手を繋いでいるのは自分なのだ。
(今の、この幸せを大切にしよう。僕にとって憐ちゃんは、世界一大切で、可愛い……)
それは、どんな時も変わることはない。
例え、植物園の花々が散り、葉が色を変えることはあっても……。
環 大和(CL2000477)は、守護使役の明日香と、ふれあい広場へ。
「羊さん、可愛いわね。けれど、もう暑そうよ。明日香ももこもこしているけれど、暑くないのかしら?」
言われて、キョトンとする明日香。
「明日香は、暑さは平気なのかな」
今は、羊の毛刈りのシーズン。飼育さんに訊いてみると、15時になると羊の毛刈りショーが行われるという。
「わたしたちも見に来ましょうか?」
それまでは花を見たり、お昼を食べたり。
毛刈りショーでは、飼育員が手際よく羊の毛を刈っていった。
「毛皮を脱げて、羊さんも涼しそうね」
そう言うと、明日香がなんだか複雑そうに、自分のふさふさの尻尾を揺らしていた。
月影 朧(CL2001599)は、(久しぶりにこういう所に来た……)と思いながら、人のいない小路を選びつつ、動物たちのいるふれあい広場へとやって来たが、人がひしめくふれあい広場を見て、足が怯んでしまった。
朧は人けのない植物園の片隅で、時間を忘れて、ボタニカルアートに没頭した。
たまには、こんな風に一日を過ごしても許されるだろう。
自分だけの時間を、自分だけのために……。
四月一日 四月二日(CL2000588)と宮神 早紀(CL2000353)は、ふれあい広場にいた。
「可愛いなあ、兎。癒されるなあ……」
「和むよなあ。特に、この鼻と口をモフモフさせる動き」
四月二日はおもむろに人参を口に咥えて、ウサギとのポッ○ーゲームを試みた。
(動物で○ッキーゲームは難しいんじゃないかなぁ……)
早紀は心の中でそんなことを思いながら、四月二日の様子にほっこり。
四月二日は、幸せそうに撫でたり、餌を上げたりしている早紀を見て、
「宮神さんは、どんなウサギが好きかな?」
「ロップイヤーとか、好きかな。耳垂れてて可愛い」
「俺はフレミッシュジャイアントってデカい種類に興味あるな。祖父ちゃんがデカい犬飼ってたコトあって、割と犬派なんだけど……。デカい動物好きだな。ここには、フレミッシュジャイアント、いねえのかな?」
そう言ってキョロキョロする四月二日。
「羊見てたら、おなか減らない? 飯は肉にしよっか。俺、奢るからさ」
「そう言えば、いい時間だね。レッツゴー、ジンギスカン!」
ジンギスカン鍋を前にして、まだまだ動物の思い出話に花が咲く。
「実家はセントバーナードとハスキー飼ってたよ。あと、小さいころに拾った猫……」
「大型犬! 羨ましいな~!」
「実家だと、こういう時期は家族と犬たちで散歩行ったりしたなぁ……」
「賑やかな家だったのか……」
「家族仲いいし、人数も多いから、一人暮らし始めた時は静かすぎて違和感あったなぁ」
「なんか納得。宮神さん、大らかでイイ子だし。イイ家族だったんだな」
「今は、一人暮らしにも慣れたけど」
(こうやって、エイジ君も遊んでくれるし)
最後の言葉は飲み込んで。
動物との触れ合いを通して、会話も弾んだ一日だった。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
『思い出の花の種』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:全員
カテゴリ:アクセサリ
取得者:全員
