≪友ヶ島2016≫友ヶ島の肝試し
≪友ヶ島2016≫友ヶ島の肝試し



 友ヶ島は近年の観光客のマナーの悪さ、海から打ち上げられたゴミの山の影響か磁場が悪くなり妖化現象が頻繁に起こりはじめ、観光客を呼べる状況でなくなってしまっていた。
 だが、それも過去のこと。
 覚者達の活躍によって、友ヶ島騒乱は無事に終結。妖達の脅威を、取り除くことに見事成功したのだった。
 その成果として、友ヶ島は覚者達に開放された。
 今年は澄んだ海に囲まれた島で、夏の思い出を作ることができる。


 友ヶ島。
 歴史的価値のある島であり、砲台跡をはじめに戦時中の施設が今なお残る場所である。また、島内は自然豊かであり、多数の洞窟なども存在する。
 つまり。
 夜ともなれば、なかなかの雰囲気を醸し出す。
 そう、まるで本当に何かが出るような……
「というわけで、友ヶ島の夜に肝試しを開催します……あ、暑いですからクラゲアイスでもどうぞ」
 この企画の責任者である覚者が薄く笑い。
 スタッフがクラゲアイスを皆に配っていく。アイスに入ったクラゲは友ヶ島騒乱で覚者達が倒したものを、有効利用したものだった。ちなみに、なかなかの美味である。
「肝試しのルールは単純。夜に友ヶ島の各所を巡って、各ポイントに置いてある花火を持って帰ります」
 スタートは船着場。
 続いて池尻浜、第二砲台跡、第三砲台跡、深蛇池、虎島と廻って南垂水キャンプ場がゴールだ。道々の途中では、お化けに扮したスタッフが待ち構えている。
「最後は各ポイントで手に入れた花火を、皆でして締めとなります。どうか、皆さん楽しんでくださいね」
 参加者の中には、浴衣姿の者や水着姿の者も見受けられた。
 やがて陽が傾き、徐々に孤島は暗闇に包まれていく。静かな波の音がする。
 頼りない懐中電灯の灯りが、ゆらゆらと揺れた。


■シナリオ詳細
種別:イベント
難易度:楽
担当ST:睦月師走
■成功条件
1.肝試しを楽しむ
2.なし
3.なし
 今回は友ヶ島での肝試しのシナリオとなります。

●できること
 このシナリオの基本的な行動は以下の通りです。プレイングに番号を記載してください。

【1】肝試しをする
 肝試しのコースを巡ります。
 一人で挑んでも構いませんし、誰かと一緒に歩いても構いません。
 船着場からスタートし、南垂水キャンプ場がゴールとなります。
 池尻浜、第二砲台跡、第三砲台跡、深蛇池、虎島に各種花火が置いてあるので、それを探して取っていってください。
 途中には、洞窟や木々に覆われた道があり、そしてお化けに扮したスタッフが待機しています。
 最後には南垂水キャンプ場で花火をして締めになります。
 各人に懐中電灯とクラゲアイスが支給されます。

【2】脅かす側に回る
 肝試しをする者を脅かす側に回ります。
 どのように脅かすかは、参加者のアイデア次第です。池尻浜、第二砲台跡、第三砲台跡、深蛇池、虎島のポイントで脅かしてもいいですし、途中の道で待ち構えていてもかまいません。

●各ポイントの簡単な説明
 池尻浜は夜の海に面した浜。
 第二砲台跡、第三砲台跡はその名の通り砲台の跡が残っており。
 深蛇池は石碑が立った池。
 虎島は道も整備されていない島で、肝試しを行っているときは皆がいる沖ノ島からちょうど歩いて渡れるくらい水が引いている状態とします。(満潮時は、島同士が海で分断されています)

●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】という タグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容を絞ったほうが良い描写が行われる可能性が高くなります。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
(2モルげっと♪)
相談日数
6日
参加費
50LP
参加人数
17/∞
公開日
2016年09月13日

■メイン参加者 17人■

『悪食娘「グラトニー」』
獅子神・玲(CL2001261)
『愛求独眼鬼/パンツハンター』
瀬織津・鈴鹿(CL2001285)
『雷麒麟』
天明 両慈(CL2000603)
『見守り続ける者』
魂行 輪廻(CL2000534)
『清純派の可能性を秘めしもの』
神々楽 黄泉(CL2001332)
『探偵見習い』
賀茂・奏空(CL2000955)
『たぶん探偵』
三上・千常(CL2000688)


「肝試したのしーーー! これぞ夏!!」
 夜の友ヶ島。
 鹿ノ島・遥(CL2000227) の声が響き渡る。一緒の切裂 ジャック(CL2001403)とは、実に好対照だ。
「ヤバイって、絶対。夜に洞窟とか木々の間通るとか正気じゃねぇって……」
「大丈夫だって! つーか普段からお化けより怖いもん相手にしてるだろが!」
「いや! まだ妖とか、古妖とか分かればいいんだよ、だが幽霊って解明されてないんだぜそれ絶対ヤバイって!」
 ジャックは滅茶苦茶腰を低くし、遥の服を掴んで歩く。がくがく震え、絶えずヤバイヤバイと呟いていた。
(なんかやたら怖がってやがるもんだから、面白くってさー!)
 対して遥は幽霊とかお化けとか全然怖くない。ホラー映画とか観ても、どうやって倒すかってことしか考えないし……
「俺もう、目瞑ってるからな!! 瞑ってるから、遥ちゃんと誘導してくれよな!!」
「って、こらしがみつくな騒ぐなうるせえ!」 
「うらめしや~」
「オッギャアア!! 遥アア!!」
「って痛い痛い痛い力入れすぎだバカ!!」
 鉢合わせた幽霊……の装束に扮したスタッフに、相方を連呼するジャック。あんまりに大騒ぎするので、まっすぐ歩けず。遥はフラフラしすぎて、頭を木にぶつけてしまった。
「遥かああ!! 遥……」
「ああああああもういい加減にしろおおおおお!!!!」
 普段出ない腕力で抱き着いたジャックの視線の先、頭から流血した遥のすごむ顔。
「こ、これは……血っだ、ギャアア!! 遥がやられたァァ! 俺も死ぬぅ!!」
 絶叫。
 パニックである。
「さあっ肝試しですよっ桃さんっ。手を引いてれつっごーっ」
「さんざん雰囲気盛り上げられて、暗闇から何か出そう……なんて、思ってないから!」
「ふっ、怖くても一緒にいますから大丈夫ですよっ」
 月歌 浅葱(CL2000915) は、姫神 桃(CL2001376) の手を引く。
「別にお化けなんて怖くないのよ。幽霊もお化けも所詮、正体は妖や古妖。幽霊の正体見たり枯れ尾花ってね」
 弱いとこなんて見せられない。
 桃は自信満々な態。手はぎゅっと握って、声もちょっと震えてる気がするけどそれは気のせい……としておく。浅葱はするっとそんな手を放して足音を消す。
(悪戯をするのですっ)
 相手の後ろに回り込んで耳にふーっ。
「ひゃぁぁぁぁぁっ!」
 今度は、しゃがんで背中をつーっとなぞる。
 生温かい息に続いて桃の背筋がゾクゾクと。
「浅葱! 貴方でしょ!」
「ふっ、びっくりしましたかっ。悪戯成功ぶいっ。背中突いただけで良い反応なのですっ」
「驚かさないでよ……」
「ふふふ、触ったのは背中だけですよっ。もう悪戯しないから大丈夫ですよっ」
「……ちょっと待って……腰が抜けて」
 桃は幽霊も妖も平気だけど、よく分からない物だけは駄目なのだ。そんな大切な友達の姿を見ていると、浅葱は可愛くて悪戯をしたくなる。
「あっ、桃さんあそこ幽霊いそうですよっ」
「ひっ! ……って、あれは懐中電灯じゃない!」
 一瞬騙されたけど。
 何とか桃は普段の自分に切り替える。
「そういえばこの辺り昔溺れた人が……」
「あーあー聞こえない聞こえない!」


「だ、大丈夫ですよ三島さん。お、おお化けなんているわけないですから……! ほら、クラゲアイスも美味しいですし!」
「このクラゲアイス美味しいわね。あのクラゲがこんな美味しいアイスになるなんて、すごいわ」
 三峯・由愛(CL2000629)はお姉さんなところを見せようとするが、実はお化けの類は大の苦手。年上だけど可愛いと、三島 椿(CL2000061)は思う。
「大丈夫よ、三峯さん私がついているから。三峯さんの事は私が守るわ」
「花火、花火を取ってくるだけですもんねっ。平気ですよ、すぐ終わります、はい。依頼で妖とたくさん戦ってるんです、これくらい平気です……」
 平気、平気と自己暗示をする由愛である。
 暗いし慎重に進んでいく。
「……でも砲台とか池とか、昔亡くなった方の霊とか出てくるにはもってこいな―――」
「そうね、確かに昔亡くなった人の霊とか出てきても変ではない場所よね」
 砲台跡にさしかかる二人。
 噂をすれば影、突然何かが現れ。
「――ひぃやああぁぁぁぁっ!!!」
 由愛はたまらずうずくまる。
 さすがに椿もびくっとなるも、前に立ってその正体を確かめた。
「ふ、ふえっ……もうやだよぉ……花火……花火しましょ……ぐすっ」
「大丈夫ですよ、三峯さん。良く見て下さい」
 号泣する由愛の肩を椿が叩く。
 物陰から現れたのは、仕掛けの顔なしの人形だった。
「うっ、うう……ごめんなさい……実はお化け苦手なんです……三島さん怖くないんですか……? お化けですよ……?」
「結構平気ね。依頼で色んな思いを抱える幽霊とあっているからかしら」
 あっさりと椿は告げる。
 寧ろ、こういうドキドキも悪くないわねと思う。
「男二人で肝試しとは、馬鹿か? ああ、暑さでいつも以上に頭が煮えてるのか。大体男のリアクションを見て何が楽しい」
 悪友に引き摺られてきた赤祢 維摩(CL2000884)は肩を竦めた。
「男のリアクション……そう? 男女関係なく普段と違う表情ってなんかレアで楽しくない?」
 腐れ縁の罵り合いは四月一日 四月二日(CL2000588)にとって、いつものことだ。
(そう、男2人で肝試しなんてシュールなイベント起こしたのは赤祢くんがビビる所見たかったから! 余裕こいてんなぁ……それも今のうちだ)
 自身で「ワッ!」と脅かそうと。四月二日は維摩の後ろに、さっと回り。
(楽しいリアクション? 馬鹿が珍獣並みのを披露してくれるだろうよ)
 維摩は四月二日を無言で海に蹴落とす。
 容赦はない。
「……いやいや! 深さも分からん夜の海に落すとか普通やる!? 下手したら死ぬよ!? お前が霊になるんだよとかいうアレ? 今日一番肝冷えたわ!」
「肝は冷えたか? ああ、ショック死するなら新しい怪談の出来上がりだな」
 塩対応ここに極まり。
 維摩は未開封のビール缶を四月二日に放り投げ。
「ふん、一人で上がれんのなら助けが来るまで泣いてろよ。寂しいんなら、サザエ肴に酒でも飲んでろ」
 スタスタ先へと進んでいく。
 やさしさ何それ?
「待って置いてかないでせめて手貸して! 今拾ったサザエあげるから! ビールは嬉しいけど気の使い方おかしくね? 赤祢くーん!」
 態度にも顔にも出ない方だケド、俺オバケ駄目なんだよなあ……と。
 維摩は海の中で大きなため息をついた。
「まあ、僕の目当てはクラゲアイスだけど。中々美味しいね、このアイス」
 獅子神・玲(CL2001261) は、飛騨・沙織(CL2001262) からもらった分のアイスも手にして口に運んでいた。良く食べおうと思うな、こんなのと沙織は思う。
「ともあれ肝試しだ……普段から妖などを倒してきているんだ。今更人工の妖位何とも思わないさ」
「沙織……足を振るわせながら言ってもカッコ付かないよ……本当に変な所で怖がりだな、沙織は」
「だ、だって! 妖と違って殴ちゃ駄目なんだよ! 怖くてもそれに対処できなかったら恐ろしいよね!?」
「大丈夫、沙織は僕が守るよ。だから一緒に行こう」
「だから私は臆病者じゃないし! ……けど玲がそこまで言うなら……任せるよ」
 ぷんすこ怒りながらも沙織は、大人しく親友の玲の説得に従う。
 しかし、そこからか大変だった。
「っ!」
 幽霊に扮したスタッフ、島の動物、果ては風で木々が揺れるだけで。
 いちいち沙織は怖がった。
「うう……何で私がこんな目に」
 そんな怖がりな親友の手を繋ぎ。
 玲は沙織の壁になって守る。気分は騎士のようだ。
(僕の柄じゃないけどね……親友の為にならそんな役割も受け持とう)
 

「いやぁ俺ってこういう遺跡っぽいの結構好きなんだよねぇ」
 観光気分でご機嫌。
 三上・千常(CL2000688)は、見知った影を見つける。工藤・奏空(CL2000955) は、ぐちぐちと。
「俺、肝試しなんて怖くないよっだってほら俺覚者だしいつも心霊系の妖とかゾンビとかと戦ってるでしょう! それなのににお化けが怖いってそんなはずないんだよ! 俺もう中3だし! ほらもう怖くないんだよっ怖くない怖くないお化けなんて怖くない……っ」
「……工藤君、何してるの?」
「うわぁん、先生ーっ」
 奏空にとって千常は、所属してる探偵事務所の先生だ。
 地獄に仏を見たようにすがり付く。
「まぁいいか。旅は道連れ世は情け。一緒に夜の遺跡探索と行こうかね」
「え、ちょ、先生っ」
 千常は強制的に弟子を脇に抱えいざ出発。
 奏空は今度は逃げ出そうともがく……がしかしそのまま無情にも肝試しに連行される。
「見ろよ工藤君。砲台跡も石碑も月明かりで見事なもんだ」
「砲台跡? 石碑? もうー! なんか出そうな気配満々じゃないですかーっ」
 奏空は完全に腰がひけている。
 千常の服の裾を終始ひっぱって目をつぶって歩いていた。ちょうどその後ろには超怖がりのククル ミラノ(CL2001142)が、呪文のように自分に言い聞かせながらコースを進んでいた。
「ぷるぷるぷる……。
 こ、こわくない、こわくない
 こわいわけないし、こわくもないし
 こわいものもいるわけないし
 こわいものなんてよのなかにいないし
 だからだいじぶっ!」
「……あ、幽霊」
 前を行く千常がぼそり。
 同時にがさり、という物音。
「ぎ、ぎばぁぁぁぁぁぁーーーーーっぷ」
 超聞き耳を立てていたククルは、一目散にスタート地点まで走って逃げ。
 放心した。
「ん、前に依頼で一緒、だったね、宜しく、ね」
 神々楽 黄泉(CL2001332)は、天明 両慈(CL2000603)と夜道を歩く。
「……別に心霊系等の言わば本物の幽霊と戦闘を行ったりしてるのだがな……偽の幽霊の肝試しで驚くとは思えんがな……」
 第六感で不意打ちも効かない両慈だ。黄泉も怖がっている様子はない。
「本当の妖でも、怖くない。だって、私も同じ、仲間、だもの、敵意無いなら、平気。姿形、関係無い、心が通じれば、大丈夫、なの」
「……だが、驚きはしないが害は無い、という訳では無さそうだ。どうやら俺の知り合いの中でもトップを争う程厄介な面子が俺達を狙っている様だ」
「……両慈、近くに、居るよ。気をつける」
 黄泉が人の気配に気づく。
 茂みには瀬織津・鈴鹿(CL2001285)と魂行 輪廻(CL2000534)が潜んでいたのだ。
「肝試し! 私、初めて参加するの! でもどんなことすればいいの?」 
「一緒に驚かし側に入って皆に悪戯をしまくっちゃおうかしらねん♪」
「……成程、とにかく怖がらせればいいの! なら、私頑張るの! 輪廻姉様」
 大きい娘みたいで輪廻は、鈴鹿のことがお気に入り。鈴鹿が挑戦したのは三つ目少女。血糊を付けて覚醒で三つ目を額に付けて飛び出す。
「パンツ~パンツを寄越すの~」
「鈴鹿ちゃんはやっぱり色んな人のパンツを取るのかしらん? なら、あまり趣味じゃないけど私も手伝っちゃおうかしらねん♪」
「黄泉、気をつけろ……特にお前の友達の方にな……油断すると【下着を奪われる】絶対に気を抜くな。 ……何とか無事に奴等の妨害を切り抜けるぞ……!」
「友達、鈴鹿の事? ……もしかして、今度の、鈴鹿のターゲット、私、達?」
 依頼の時より真剣な様子の両慈。
 黄泉も無表情ながらに怯えて裾を掴む。
「鈴鹿……絶対、私の下着は、取らせない。そうゆうの、しちゃ駄目って、人間社会で、私、学んだよ。だから……やめよ? 友達だからっ……! やめよう、ねっ……!! 私の身体の事、知ってるでしょっ……!」
「あっ、両慈兄様に黄泉さん……うう、流石に敬愛する二人のを脱がすのは……良く考えたらだからこそ背徳的でいいの。ヒャッハー! パンツ寄越せなの!」
「私も多少は素早さに自信があるし、灼熱化と霞舞を使った白夜による高速攻撃なら対処は出来ない筈よん♪」
 必死の抵抗むなしく。
 鈴鹿は飛燕の要領で虚を突き、神業でパンツを脱がしにかかる。いつも笑顔でノリの良い輪廻も、悪戯にしては過ぎた動きだ。
「させるか、カウンターだ」
 黄泉をカバーせんと、両慈はすかさず反応する。
 結果、三人は絡み合うように派手に転倒する……唯一難を逃れた輪廻は、いつの間にか納刀の構えを見せた。
「またつまらぬものを切ってしまった」
 転がっている知り合い達の服が絶妙に斬れて。
 ……ラッキースケベな肌色が眩しかった。


「綺麗ね」
 締めの花火が、夜を彩る。
 椿は傍らの由愛に微笑んだ。色々ハプニングもあったが、終わり良ければだ。皆で夏の風物詩を楽しんだ。
「……私はこれでも玲の事頼りにしてるから……そっちこそ心配しないでよ」
「……だってこうでもしないと……沙織がどこか遠くへ行ってしまいそうだから……無理しなくていいんだ、一人で抱え込まずに頼ってくれよ、親友なんだから」
 沙織と玲の線香花火が淡い光を放つ。
 その火はいつまでも燃え続けるようにも思えた。

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし



■あとがき■

 覚者が肝試しすると、こうなるのかと興味深くプレイングを見たシナリオとなりました。十人十色の肝試しになったと思います。
 それでは、ご参加ありがとうございました。




 
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