大変だ バニーガールになりました
大変だ バニーガールになりました


●「お前達もバニーになれぇ!」
 ぽん、と狸が腹太鼓を叩けばあら不思議。貴方の衣装がバニーになりました。


■シナリオ詳細
種別:通常
難易度:普通
担当ST:どくどく
■成功条件
1.『ムネミツ』の戦闘不能
2.なし
3.なし
 どくどくです。
 8月21日はバ(8)ニイ(21)の日!

●説明!
 古妖『ムネミツ』。ある神社の鎮守……を騙る大狸である。かつてこの地方では『神に兎を生贄に捧げる』風習があったそうで。その兎をこっそり横から食べていたのがこの狸である。
 だが昨今はそこまでしなくても満足に食べれるという事情もあり、なによりも人間に化けて街に行った時に見た『バニーガール』に思わず萌えてしまい、あと何やかんやあって街の人達をバニー衣装に『化け』させる計画を立案。
 それを察したFiVEの夢見が、敢えて『バニー変化』以外の能力を伝えて送り出しました。だって聞くと誰も行かないし。
 ちなみに男でもバニー衣装になります。獣憑の尻尾穴や、翼人の羽根穴は空いています。まあ要するに、その人に沿ったバニー衣装に変化させられます。
 食べられる(暗喩)前に古妖を倒してください。主に自分の名誉のために。

●敵情報
・ムネミツ(×1)
 古妖。大ダヌキ。えろくて力の強いおっさんです。違う、タヌキです。
 最初の行動は『バニー変化』です。

 攻撃方法
 引っ掻く 物近列  大きく爪で引っ掻きます。ついでに触ってきます。
 音波攻撃 特遠貫3 腹太鼓を叩いて、音による衝撃波を放ちます。ついでに揺らしてきます。(100%、50%、25%)
 子狸召喚 物遠全  小さな狸を呼んで、色々触らせます。感覚は共有しています。〔ダメージ0〕〔弱体〕
 バニー変化 特遠全 覚者全員をバニー衣装に変化させます。ベースはウサミミ、レオタード、カフス、タイツです。プレイングである程度の操作可能。幻覚ではなく本当に『変化』させています。男でも容赦なくバニーにします。命中高め。
 純戦のように書いてますが、貴方のキャラがバニーになる災難な依頼です。まあ戦闘はするのですが、きっと些末。

●場所情報
 神社境内。数名の参拝客と常駐の神主が巻き込まれて骸……バニー衣装を晒しています。時刻は昼。
 事前付与している間にバニーになりますけど、事前付与は可能です。
 古妖との距離十メートル地点から戦闘開始になります。

●備考
 EXプレイング等に【覚悟完了】と書かれた方は容赦なく(全年齢の範囲内で)バニー大好きムネミツさんが触ってきます。逆に書かれていない方には、それなりに対応します。

 皆様のプレイングをお待ちしています。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
(4モルげっと♪)
相談日数
6日
参加費
100LP[+予約50LP]
参加人数
8/8
公開日
2016年09月01日

■メイン参加者 8人■

『聖夜のパティシエール』
菊坂 結鹿(CL2000432)
『幼年期の終わり』
空閑 ぼいど(CL2000958)
『Mr.ライトニング』
水部 稜(CL2001272)
『突撃巫女』
神室・祇澄(CL2000017)
『居待ち月』
天野 澄香(CL2000194)
『願いの花』
田中 倖(CL2001407)
『F.i.V.E.の抹殺者』
春野 桜(CL2000257)
『デブリフロウズ』
那須川・夏実(CL2000197)

●冷静になってみるとなんでこんなOP書いたのかなぁ、と思う
「お前達もバニーになれぇ!」
 ぽん、と狸が腹太鼓を叩けばあら不思議。覚者の衣装がバニーになりました。

「なんだか恥ずかしい衣装になったんですけど、なんなんですかっ! 聞いてませんよぉ~~!」
『中学生』菊坂 結鹿(CL2000432)は変化した自分の衣装を見て、驚きと恥ずかしさに叫んでいた。覚醒後の銀髪に染まったかのような白いウサミミ。黒いハイレグレオタードに網タイツと黒のピンヒール。見事な白黒バニーガールであった。
「さっさと倒しちゃえば、この格好も直りますよね……」
 自分が来ているバニー衣装を見る結鹿。体にフィットしている衣装は、体のラインをはっきりと映し出す。中学生にしては大き目な胸とお尻。それを強調しているのだ。そしてそれを古妖はじっと見て、笑みを浮かべていた。早くあの古妖を倒さないと。
「ほう」
 スペースアーマー&ヘルメットの『二重未来世界』空閑 ぼいど(CL2000958)は、気が付けば妙齢の女性の姿になっていた。細身で筋肉質。武器の機能美を思わせる兵士系バニーガール。ガール(主張)。持っていた鉱石ラジオは、頭に乗ってウサミミアンテナを伸ばしていた。
「問題は無い。獣狩りの時間だ」
 未来的なデザインのライフルを構え、クールに告げるぼいど。肌を晒しても問題ないとあっさり告げる。そこに恥じらいはない。古妖退治が仕事なのだから、そこで何をされても仕事の範疇。表情を崩さずにぼいどは告げる。
「ふざけるな何だこれは!」
 激高する『Lightning Esq.』水部 稜(CL2001272)。びしっと決まったスーツ姿だった稜の姿は、気が付けばウサミミが生え、レオタードとカフスとタイツと言うバニーな姿になっていた。これを怒るなと言うのは無理がある。
「いや私も恥ずかしいが……澄香がっ!」
 稜は一緒に依頼に来た自分の姪を見る。当然というかそれが運命と言うか、彼女もバニーガールになっていた。彼女が成人するまでは後見人として護る誓いを立てていた稜。この結果は後見人として許しておけないことだ。
「え、え、え、何ですか、この格好!? バニー!?」
 その『願いの翼』天野 澄香(CL2000194)は変化した自分の姿に驚いていた。黒のウサミミに黒のレオタード。カフスにタイツと言う標準的(?)なバニーガールだ。強いて特徴を示すなら、
「こう言うのは、もっと……出るとこが出て引っ込むとこが引っ込んでる方が似合うのであって」
 胸元を見てしょんぼりする澄香。成人しているが外見年齢が幼く見える澄香の体形。その体形がバニー衣装によってはっきりと示されていた。よく言えば、未来の期待をを感じさせる若々しい体。それを見られるのは、あまり気持ちのいいものではない。
「なっ、何ですか、これ!?」
 巫女服から赤のウサミミ&レオタード、エリと蝶ネクタイ。そんな姿になった『突撃巫女』神室・祇澄(CL2000017)は、自分の格好に驚いていた。鎮守を騙る悪狸を退治してくれて聞いてみたら、この有様である。
「これが、この古妖の、能力だと、いうのですか!?」
 あまりの格好に自分を抱くように身を護るメカクレバニー、もとい祇澄。神社内でこのようハレンチな格好をさせるとは。このような悪戯古妖は許しておけないと、強く怒りを燃やす。慣れない衣装の為、動く際に色々揺れて恥ずかしかった。
「……なるほど、なかなかに厄介な古妖さんなのですね」
 卯の獣憑である『覚悟の事務員』田中 倖(CL2001407)は元々の白いウサギ耳はそのままの変化となった。白のレオタードとその胸元には『みゆき』と書かれたハート形のネームプレート。白のピンヒールと全身白の清潔感重視バニーであった。なんだそれ。
「バニーコスチュームというだけでも恥ずかしいのに、よりによって何ですかこの名札……!」
 取り外して地面に叩きつけても、気が付けば戻っている『みゆき』のネームプレート。変化させてるから仕方ないよね。女性のような名前がコンプレックスの倖にとって、このプレートは屈辱以外の何物でもなかった。
「そう言えば『彼』が持ってた雑誌にもバニーガールの写真が写ってたのがあったわね」
 変化した自分の姿を見ながら『”狂気”に応ずる者』春野 桜(CL2000257)はそんなことを思い出す。覚醒後の髪の色に合わせた桜色のバニースーツに白のウサミミ。蝶ネクタイとカフスに網タイツ。確かにこんな写真だった。ただまあ、
「……ちょっと胸元開き過ぎじゃない、これ?」
 胸元に手を当てて桜は陰鬱な声を出す。水着よりも肌の露出は少ないが、恥ずかしさはこちらの方が上だ。セクシーさを出す故に女性である部分を強調した衣装。彼も少しは喜ぶかしら。守護使役を見ながら、そんなことを思っていた。
「大狸ムネミツ……うーん、これぞ古妖って感じね!」
 などと出発前に『倒した後はゆっくりムネミツと話をしたい』と思っていた『デブリフロウズ』那須川・夏実(CL2000197)は、狸の変化能力の結果にわなわなと体を震わせていた。正真正銘小学生バニー。詳しく描写すると事案発生である。
「こんのおバカああああ!?」
 ムネミツに何故バニー衣装なのかの話を聞き、渾身のツッコミを入れる夏実。他人を変化させることができるという狸の変化能力。それをなんという事に使っているのか。もうやだこの古妖。期待を返して。
「おお、今年のお供え物は豪華だなぁ。どれ、食べさせてもらおうか」
 すけべぇな笑みを浮かべて、古妖が近づいてくる。種族が違えども、顔から意図が伝わってくる。なんと素晴らしい事か。古妖と人間の共存は近いかもしれない。
「「「「真っ平御免です!」」」
 そんなことはなかった。

●困ったことにこういう文章がノリノリでかけるST
 ムネミツのスペックは大雑把に言えば『基本近接。貫通と全体弱体持ち』である。覚者のスキルで言えば、B.O.Tと地烈と纏霧を持っていると思えば、まあ問題はない。
 しかしまあ、覚者からすれば厄介なことこの上なかった。具体的にはセクハラ行為が。
「まずは古妖の動きを遅くして、先手を……ひゃうん!」
 蔓を伸ばしてムネミツの動きを封じようとした桜は、腹太鼓の衝撃波に体を震わせる。思ったよりも大きな音と衝撃波で、桜の体が大きく震えた。ぽよん、とその胸が揺れる。
「へっへっへ。中々いいモノ持ってるなぁ。もう少し揺らしたらポロリしそうだなぁ」
「……殺すわ。この狸」
 音による振動で体を揺さぶられて、不本意にも声をあげてしまった桜。狸の下卑た声に怒りを感じながら、次はあんな声は上げないと口を結んだ。セクハラ狸なんかに負けたりしないわと強く睨む。
「このっ、早く、戻しなさい!」
 怒りの声をあげながら刀を振るう祇澄。そのたびに胸が揺れ、太ももが風を受ける。慣れない衣装とその感覚に戸惑いながら、苛烈に攻める祇澄。
「やるなぁ、じゃあお返しだぁ。ほぉれ」
「な、何をっ……! 破廉恥な……!」
 爪で引っ掻くついでに、祇澄の体に触れるムネミツ。身体のラインを確かめる様に手を這わせていく。その手つきに体を震わせる祇澄。乱れる吐息はけして、戦闘だけのものではなかった。
「やだあああああ! こっち来ないでくださぁい!」
 迫ってくる子狸に胸とお尻を隠して防御する結鹿。複数の瞳がバニー姿の自分を見ている。そう思うだけで恥ずかしさで胸がつぶれそうになってきた。必死に恥ずかしい部分を隠すが、全てを隠しきれるものではない。
「ちょっと、まって、昇ってこないでぇぇ!」
 そして子狸は結鹿の太ももを抱くようにして捕まり、そのまま体を上り始める。衣装がずれないように押さえるのが手一杯で、その侵攻を止めることはできなかった。体中のいろんな部分を触られ、瞳に涙を溜める。
「小さなタヌキさん……可愛らしいです」
 色々触ってくる子狸をもふもふする倖。ムネミツと感覚が繋がっていることを思い出すが、目の前の子狸のかわいらしさには適わなかった。優しく撫でれば同じ力を返してくる狸の体。撫でれば撫でるほど、その柔らかさにハマっていく。
「……触ってくる手つきがいやらしいですが、この感覚には勝てません……」
 多少いやらしい手つきで撫でてくる子狸だが、子供のいたずらと思えば可愛いものだ。むしろ、この可愛い生き物を堪能したい。この幸せに浸っていたい。バッドステータス〔もふもふ〕とかあったら、ずっと行動不能な倖であった。
「親玉の方と感覚を共有してると判ってても、もふもふの魅力が……」
 同じく子狸に体中を触られている澄香が、柔らかい感覚の誘惑に耐えていた。ふさふさの毛並み、柔らかい肌の感覚。抗おうと我慢していたがその手は子狸を撫でていた。ふさぁ、という手触りがその掌から伝わってくる。
「こら、もう、悪戯しないの!」
 子狸を撫でる澄香だが、同じように子狸も澄香の体を触っていた。それは澄香の手の動きに合わせるように。子狸が撫でられて脱力するように、澄香も少しずつ脱力していった。ぽかぽかと心地良い感覚。このまま、堕ちていきそうな――
「ええい、離れろ!」
 そんな澄香を現実に戻したのは稜だった。子狸を力づくで剥がし、身体を揺する。澄香が我に返ったのを確認して、安堵のため息をついた。
「俺の目の黒いうちは澄香に指一本触れさせん!」
「いや、むしろそっちが触って来て――」
「全身全霊を以て弾丸を叩き込んでやる……!」
 怒りに燃える稜は、弾丸に神具の力を込めて撃ち放つ。稲妻と氷がムネミツに叩き込まれた。
「タヌキは鉄砲が苦手そうだな?」
「いや、銃で撃たれて平気な生き物はいないと思うけどぉ!」
「真面目に戦闘しろおおおお!」
 主にセクハラしかしないムネミツの動きに、夏実が叫ぶ。爪で引っ掻くと思いきや身体を触り、衝撃波で胸を揺らしてガン見し、子狸で動きを封じるとおもいきや色々触るしかしない。刃を向けているこっちが馬鹿らしくなってくる。
「このヘンタイ! ジンツーリキのムダヅカい! 努力のホーコーオンチ! 人生自由形水泳イヌかき優勝!」
 ムネミツの行動を前に罵倒を続ける夏実。最後のは罵倒なのだろうか? ともあれいつも通り回復を行いながら、しかし古妖の攻撃や行動にツッコミを入れていた。そんな罵倒を受けて楽しんでいる節があるムネミツであった。
「セクハラする分、威力が弱まってる。むしろ僥倖」
 クールにぼいどは言い放つ。攻撃とセクハラが半々のムネミツの攻めは、逆に言えば威力が半減していると言える。そう考えれば楽な戦いだ。そんなぼいどにも子狸が迫る。体中を子狸に触られながら、無表情なままのぼいど。
「複数個所の同時愛撫。それによる体温の上昇と一部神経の感度上昇を確認」
 表情を崩すことなくぼいどは告げる。身体を触ってくる子狸の数が増えるにつれて、肌は上気して呼吸は荒くなる。何をされてどういう状態なのか理解しつつ、それも仕事と割り切ってぼいどは攻撃に転じていた。
「思ったよりたくさん引っ掻かれたが、やっぱり兎はいいなぁ」
 覚者に傷つけられながら、しかしムネミツの心は居れていない。初志貫徹とばかりにバニーを食べよう(比喩)とする。
 その態度に覚者の背筋は凍り付く。それは猛獣への恐怖ではなく、獣(けだもの)に対する恐怖だ。あるいは呆れとも言えよう。
 狸とバニーの闘いは、まだ終わらない。

●誰が誰だかわからないけど、そのごちゃごちゃ感をお楽しみください
 以下、セリフだけのダイジェストでお送りします。
「へっへっへ。バニ祭りだ!」
「貴方のような狸親父に触られたくありませんっ!」
「くっ……堕ちたりなんか、しないわ」
「触るな! バカ! えっち!」
「男の体まで触りたいとかどういう趣味をしているんですか!?」
「襟元を引っ張っちゃダメですっ。衣装が脱げちゃいますからっ」
「触られ過ぎか? いや、減るものでもなかった。うん」
「減り、ます。心の、大事な物、が」
「そんじゃそろそろ本格的に食べると……おお?」
「そうですね、本格的に、いきましょう」
「くくく……バニーが好きでこんな騒ぎを起こしたのであれば、バニーがトラウマになる光景を植え付ければいいんだからな」
「そうですね。そうですよね……話せないように、見れないように、触れないようにすればいいんですよね」
「あ、あらぁ? もしかして本気で怒ってます? 子狸達いけぇ!」
「もふもふ気持ちいい……」
「どうしたのです? 逃げなくてもいいんですよ。暴れて逃げようとする悪い子には……お仕置きです」
「懐柔されてる!? こうなったら参ったっていうまで触り尽くすのみ!」
「どんどんこい。その間にこっちはせめるから」
「ぼいどアンタもヘーゼンとしてないでちょっとはイヤがんなさい! 若い女の子が……女の子?」
「今はそうだよ?」
「斉藤さん。この格好で今夜は狸鍋を出したら喜んでくれるかしら」
「ちょ、待ってくれ。これは悪戯。そう。古妖の可愛げある悪戯だからゆるしぎゃー!」
 狸鍋一丁上がりましたー!

●そんなバニーガールの日でした。
 戦い終わって、
「なんで――なんで服が戻らないんですかああああああ!?」
 古妖を倒せばバニーガールの服が元に戻る。そう思っていた結鹿は地面に座り込んで叫んでいた。
「幻覚ではなく服を『変化』させるわけですからね。古妖の意識が途絶えても、変化させた者が元に戻るわけではないようです」
 冷静に分析する倖。元に戻すには古妖を叩き起こして、元の服に『変化』させなければならない。最もムネミツが元の服を覚えているとは思えないが……。
「まんぞく、した? みんなうさぎにして、つねにみていたら、ありがたみがなくなってしまう」
 ごちそうはたまにするからおいしいんだよ、とぼいどがムネミツに告げた。少女姿にもどったぼいどの服装もバニーだった。小首をかしげる無表情系ロリバニー。
「うう……どうして、こんな事に……」
 戻らないバニー衣装に崩れ落ちる祇澄。気配を立ち、周囲からの目を逸らしながら帰ろうと心に誓う。しかし街中でこんな格好をしているという羞恥だけは、避けれそうになかった。
「でも服を『変化』してるんだから、着替えればいいんじゃない?」
 夏実がバニー衣装を引っ張りながら言う。FiVEのバックアップスタッフに着替えを用意させれば着替えることは可能だ。元の服は諦めるしかないが。
「うふふふふふふ」
 薄く囁くように嗤い声をあげながら、桜が包丁を研ぐ。鍋の用意は十分だ。今までされたお礼を含めて、今度はこちらが食べて(物理)上げよう。死を刻むように、包丁を研いでいく。
「そ、その……う、うん。お、俺は似合っていると思う。いいぞ。可愛らしくて。お世辞じゃないさ。うん。とても大人っぽくなった」
 澄香にバニー姿の感想を求められ、しどろもどろに答える稜。幼いころから彼女を見続けているがゆえに、その成長が喜ばしい。……まあ、こんなことで実感するの業腹だが。
「よかった。少し自信がなかったんです」
 稜に褒められて笑みを浮かべる澄香。そして嬉しそうにウサミミと衣装を触っていた。何やらこの衣装が気に入ったようだ。
「この衣装、お土産に取っておきますね」
 笑顔で告げる澄香。稜の心中はいろいろ複雑になっていたが、笑顔の前に黙殺された。

 かくしてムネミツの『街中バニーガール計画』の野望は潰えた。
 だがバニーがある限り、第二第三のバニー祭りが現れないとも限らない。
 その時もまた、FiVEの覚者が立ち上がるだろう。
 行け、FiVEの覚者達。僕らの覚者達!

「お断りです」
 そんな覚者の声が(STやPLの権限で)黙殺されるのも、世の流れである。


■シナリオ結果■

成功

■詳細■

MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし



■あとがき■

 あー、楽しかった。


あいてむげっちゅうv
取得キャラクター:天野 澄香(CL2000194)
取得アイテム:バニーガール衣装




 
ここはミラーサイトです