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　大寒波の影響で身体どころか心まで凍て付きそうな寒さでも、胸に秘めたこの熱だけは冷めてくれない。

　冷たく透き通った空を見上げて呟くは、







「嗚呼、パイスラ拝みてぇ……」








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「皆さん御機嫌よう。突然ですが、皆さんはπ/って知ってますか？」
　集められた覚者達を見回した一人の中年男性、覚者達も所属する組織であるFiVEの職員である彼はそう尋ねた。
　ちなみにπ/、つまりパイスラッシュ、或いはパイスラと略されるその言葉の意味は……、ショルダーバッグ等のたすき掛けにより女性の胸（ここ大事なところ。女性のみね）が強調された状態を指し、着衣の状態でありながら強烈なエロスを醸し出す素晴らしき女神からの贈り物である。
「うああああ、違うんです。待ってください。行かないで解散しないで！ 任務、そう任務のお話しなんですよ！」
　唐突なフェチズム告白に呆れて解散しかけた覚者達（特に女性陣の目は氷の様で）を必死で呼び止めるFiVE職員。
　そう、別段彼は自分の性癖を暴露したかった訳ではなく、なんでもそのパイスラに熱い思い入れを持つ一人の青年の周囲で起きる危機を夢見が予知した内容を覚者に伝えたかっただけなのだ。
　夢見が直接説明せずに職員に任務内容を託した理由は、勿論こんな内容を口に出して説明するのが恥ずかしかったからに他ならない。そして中年職員の隣で横を向いて口を噤む久方 真由美（nCL2000003）さんのお胸はとても大きくスラッシュしやすそうである。
「江藤潤一、パイスラッシュに強い性的興奮を覚える彼は今、厄介な妖に見込まれてしまっています……」
　職員は、何とか話を聞く態勢に入った覚者達に依頼内容の記された資料を押し付けた。




　資料

　一般人：江藤潤一
　２６歳男性 会社員 大学を卒業して以来彼女は居らず 好物はパイスラ
　特に何らかの団体に所属している事もなく単なる一般人である裏付けも取れているが、現在彼は厄介な妖である『欲貼り』に見込まれてしまっている。


　妖：欲貼り（よくばり）
　これと見込んだ人間の欲望を読み取り欲の高まりによって見込んだ相手の前に出現、そしてその欲を歪んだ形で叶えようとする本能を持つ心霊系のエネミー。ランクは１。
　今回は江藤潤一のパイスラへの欲望を読み取る事でおっぱいスラッシャーとして出現し、女性の胸を切り裂く悪鬼と化すだろうと予知されている。
　名前の由来は欲に応じた姿であらわれる事から、欲を自分に貼り付ける妖と言うことで命名された。


　日時は日曜日の昼間。
　家を出てから繁華街へ向かおうとする彼を好きな場所で接触する事が可能。




「妖を退治する為には彼の欲を高まらせて欲貼りを出現させる必要があります。もし皆さんが何もしなければ欲貼りは繁華街にあらわれ、……その結果惨事が起きるでしょう」
　つまりその前、江藤潤一が繁華街に到達する前に接触して何とかする必要があるということだ。そう、何とか。
「皆さんに期待してますね！」
　覚者達を送り出す中年職員の顔は判りやすく何かを期待しているようで……、よろしくお願いします！

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「さぁこれより同志江藤に捧げる『冬のパイスラコレクション２０１６、ぽろりはダメよ』の開催です！」
　人気の無い公園にやけくそ気味の少年の声が響く。
　羞恥で顔を真っ赤にして声を張り上げるは『純情青少年』六道 瑠璃（CL2000092）。
　そして誰が見ても丸わかりだろうけども、先程のセリフは『純情青少年』なんて称号を付けられた彼の意志による物では当然無い。
　全ては瑠璃の震える手が握りしめた指示書、出発前にＦｉｖｅの中年職員から『現場についてから読んでね』と渡された其れに従わされての事である。
「くっ、いっそ殺せ……」
　瑠璃の口から思わずこぼれるくっころ発言。はい、くっころ戴きましたー。
　けれどもどれほど恥ずかしかろうとも、或いはどれほど屈辱的であろうとも、彼は指示書に従わざるを得ない。
　何故なら瑠璃は今回の任務に参加したメンバーの中では唯一の男なのだ。女性陣が身体を張って、身体を晒して妖『欲貼り』を引っ張り出そうとしている時に、指示書に従って司会らしき物をやらされるのが恥ずかしいからと投げ出すような真似をする事は、……到底彼には出来やしない。
　つまりありがとう男性参加者。君がいてくれて本当に良かった。心から感謝するよ純情青少年。
　まあしかし少年が羞恥に震えていてもごく一部にしか需要は無いと思うのでサクサクと先に進みましょう。
　ちなみに今回のゲストである所の江藤潤一さん、妖に目を付けられると言う本来ならば不幸な出来事の筈がパイスラ祭りへと発展した幸運な青年は満面の笑顔です。
　江藤さんに同好の志を名乗って誘い出した瑠璃君は既にマブダチポジション。さっきなんか肩も組まれてたし、もう途中下車は許されない。
　だからやけくそでも良い、元気を出して行ってみよう。君だって本当は少しは興味があるだろう？

　そーれーでーはー、
「エントリーナンバー１番、歌って踊って切り裂ける焔の剣姫、古流剣術焔陰流２１代目継承者『緋焔姫』焔陰 凛（CL2000119）！」
　いまだに恥じらいの消えない瑠璃のショウじみた台詞に、『なんやのその紹介』と突っ込みを入れたい衝動を抑え込んだ凛が進み出る。
　何故ならよくよく考えてみればこの演出が必要な理由にも思い当たるところがあるからだ。
　今回凛を含めた幾名かは武器をそのまま所持してパイスラの演出にあたっている。当然それは妖の出現に即対応する為の処置ではあるが、警察でもなければヤクザでもない本当の意味での一般人である江藤さんには武器の存在は些か以上に刺激的過ぎるからだ。
　ぶっちゃけ本当の一般人なら木刀持ち歩いてる人もちょっと怖いし近寄りたくない。
　しかし敢えてコンテストっぽく、ショウ染みた演出をする事によって凛やその仲間達の格好をパイスラの為のコスプレ演出だと思わせる事で江藤さんの警戒心を引き下げているのだ。
　そう、その証拠に凛の愛刀である朱焔の下げ紐で抑えられた焔陰流の剣術道着の胸部、要するにパイスラ状態の彼女の胸に視線を吸い寄せられた江藤さんの表情は緩み切っている。
（こいつ最低やな）
　あまりに俗っぽすぎる江藤さんの反応に内心ため息がこぼれる凛。まあ逆に江藤さんが朱焔の造形の出来からそれが本物である事を見抜いてしまう様な出来る奴であってもそれはそれで困るのだけれど。
　因みに彼女の魅力は胸以外にも多い。例えば剣術で鍛えられたしなやかな肉体が成す所作の美しさは、紛い物のコスプレ少女には決して生み出せない物であるし、意志の強さを伺わせる瞳や、けれどその強さで他者への拒絶感を感じさせない柔らかな表情等、語ればキリがないほどの魅力を凛は秘めている。
　でもまあとにかくやっぱりお胸が大きい。素晴らしいよね。最高です。あの下げ紐になりたい埋もれたい。
「あ～、ちょっと紐緩いかな。もっときつめにした方がええやろか？」
　そして自分の凶悪な武器をさらに引き立てさせてとどめを刺しに行くその容赦のなさ、言い換えるならサービス精神も、とてもＧＯＯＤです！

　さてお次はとても可愛らしいね。
「エントリーナンバー２番、寄せて上げるは努力の証、『ちっちゃいからって馬鹿にすると痛い目見るんだからね！』の台詞が可愛い魅惑の『音楽教諭』向日葵 御菓子（CL2000429）！」
　瑠璃の紹介にぷるぷる震える御菓子を染める赤色は、果たして羞恥かそれとも怒りか。ちなみに瑠璃君は全く何も悪くないよ。このセリフ言わせてるのは君等に任務紹介した中年職員だからね。
　それにしても一体何がちっちゃいのでしょう。寄せて上げてる物かしら？
　こみ上げる感情をぐっと飲み込み、前へと進み出た御菓子の魅力を語るならば、兎に角可愛いの一言に尽きた。
　容姿もさる事ながら、羞恥をこらえる表情も可愛い。そして恥ずかしがりながらも任務の為に必死に頑張るその姿が愛しい程に可愛らしいのだ。
　そんな御菓子が今回選んだ格好はタンクトップにホットパンツとショルダーバッグと言うその手のフェチを超判ってるチョイスであった。因みにわかって無いのは季節感だけだ。ものすごく寒そうで、でもめげない御菓子ちゃん超可愛い。
　タンクトップでのパイスラの素晴らしい所は、なんといってもそのタンクトップの無防備さにある。パイスラとは紐で割る事でそれぞれの胸を引き立ててしまう無防備な行為。
　つまりタンクトップの無防備さ×パイスラの胸の無防備さ＝無限大なのだ！
　更にはタンクトップの薄い生地がショルダーバッグの紐で引っ張られたなら、その下の乳覆いの端っこがちらっとこんにちはするかもしれないおまけ付き。
　そして万一だ。万が一にも、こんにちはする乳覆いを付けていなければ、引っ張られた生地にぽっちりが浮き上がってしまう事だろう。
　なんて恐ろしいんだタンクトップパイスラ。
　そんな恰好を見た目は少女な御菓子がするのは、もうなんていうか背徳感すらある。いっそ彼女の教えてる生徒に見つかってしまって羞恥心爆発で泣き崩れて欲しい。
　パイスラマニアの江藤さんですら直視して良いものか悩んで、瑠璃に「あんな子にこんな恰好させるのは流石ににまずくないか？」と尋ねてる。まあちらちら見ては来るんだけれども。
　年若い少女にしか見えない彼女が実は成人済みで今回のメンバーの中では最年長である事実など、ふつう誰も信じない。
　しかし御菓子にはタンクトップパイスラの他には選択肢が少なかった事もまた事実なのだ。だって他の格好だと彼女の胸じゃパイスラにならな……。
　さて次行ってみよう。水着パイスラとかも可愛かったかもね。季節感はよりなくなるけれど。

　そしてその時、事故は起こった。
「エントリーナンバー３番、逆境にも負けず花は咲く、健気なあの子にメロンパンあげて懐かせたいよ『カワイコちゃん』飛騨・沙……？！」
　パイスラと言う女を強調した恥ずかしい格好で前に出なければならない事に緊張していたのか、それとも自身の抱えるコンプレックス故か、読み上げられた自らの名前に慌てて前に出ようとした『カワイコちゃん』飛騨・沙織（CL2001262）の右足が自らの左足に絡む。
　本来ならばそのままその場ですっころび、恥ずかしい恰好でより恥ずかしい姿をさらして終わりだっただろう。しかし幸か不幸か沙織は覚者、人を超えた力を持つ異能者だった。
　羞恥と焦りで混乱しながらも人より優れた反射神経で、こけそうになった身体を支えるために行った行為は跳躍。
　そう、つまりは余計に事態は悪化した。
　超不自然な体勢での跳躍に、成長著しい胸を頑張って押さえていた、しかも今回はパイスラ状態だった為に余計に負担のかかっていた沙織の上着のボタンが弾けてどこか彼方へ飛んでいく。
　覚者の脚力は素晴らしい。実に長く優美な跳躍。なんかぶるんぶるんもしてる。ちなみに地面に水平に飛ぶ彼女の一番地面に近い部分、一番出っ張った落下ポイントは沙織の大きな大きなお胸である。
　そんな沙織の着地地点に居たのは、そうとてもラッキーな江藤さんだった。避けれる筈がないし、避ける筈もない。江藤さんの顔が、二つのふくらみにふよんと埋もれる。
　しかし江藤さんは気づいていないが、地味に命の危機でもあった。成人男性に比べればずっと軽い少女の体重とは言え、弾丸のような勢いをまともに受け止めて転べば所詮は単なる一般人でしかない江藤さんの頸椎は何かとてもえげつない事になるだろう。
　そしてそれを誰よりも早くに理解したのが、たった今江藤さんの首をへし折りかけている沙織だった。あんなに心を占めていた羞恥心も何処かへ消し飛ぶ。
　両腕を江藤さんの首にまわして支え、倒れこむ方向を操作し、身体の力を抜いて押し付け、自らの身体をクッションにする沙織。押し付けられた身体に驚いた江藤さんの両手が思わず沙織の２つのふくらみをがっちり鷲掴みしてしまうが、今の沙織にはそれを気に留める余裕がない。
　きわどい恰好で倒れこんだ二人が周りに助け起こされるまで、江藤さんちょっと幸せタイムでした。沙織ちゃん頑張ったね。
　
　さてさてまあまあこんなハプニングまであったらなんかもうゴールしても良い気はするが、まだです。まだ終わりませんとも。もうちょっとだけ頑張ろう。
　江藤さんも流石にチェリーとかじゃないからね。後二人控えてるのが判ってるのにこんな所でフィニッシュしませんさ。
　じゃあお次はちょっと変化球。
「遠くドイツから美しき天使がやって来た。心撃ち抜く彼女の魅力に果たして貴方は抗えるのか。エントリーナンバー４番、『恋路の守護者』リーネ・ブルツェンスカ（CL2000862）！」
　太陽の光に輝かんばかりの金髪、神秘的な光沢の赤い瞳。そして裏表の無さを感じさせる明るい笑顔がとても魅力的なリーネ。
　もしも初心な青少年がうっかり彼女の笑顔を目の当たりにしてしまったなら、きっと彼は胸の高鳴りを意識せずにはいられない。
　そんなリーネ・ブルツェンスカさんですが、実はスタイルの方もかなり凄い。
　体型のわかりにくい軍服の様な格好をしながらも、服を内側から盛り上げる肉の圧力と……、なのに引っ込むべきところがきちんと引っ込んだメリハリ感。
　これこそがマジもんのブロンド美女です。養殖じゃないです天然です。なんとドイツから直輸入なのです。
　そしてそんな彼女が大胆にパイスラに挑戦しているのだから、ゲストの江藤さんも思わず顔が緩みます。
　まあ勿論軍服の様な格好にライフルベルトでパイスラと言った普通なら威圧感さえ感じさせるリーネの格好に問題が無い訳ではないのだが、何せ相手は本物を見抜く目を持たぬ男こと江藤潤一。彼女の格好はよく出来たコスプレかなにかだと思い込んでいるのだ。
　もし仮に江藤さんが僅かな疑いを持ったとしても……、リーネが繰り出した一撃必殺の威力（魅力）を秘めた悩殺ポーズ『前かがみ』の前では無駄無駄無駄ァっと言ったところである。
　でもちょっと悩殺され過ぎて鼻息荒い江藤さんに危機感を持ったのか、
「あっ、お、お触りは駄目デスヨ？　私には（片思いデスガ）愛しの彼、殿方が居るのデスー！」
　一応忠告するリーネ。
　大丈夫、紳士は踊り子さんには触りません。拝めるだけで大分幸せです。ありがたやありがたや。
　さっき沙織ちゃんの時は事故で触っちゃったけどそれはそれ。
　因みに少し脱線にはなるけれど、リーネの今の悩みは愛しの彼が中々振り向いてくれない事だとか。
　焦らず、少しずつ関係を前進させて行って下さい。一番の敵は進まない関係に、判らない相手の想いに苦しくなっちゃう自分の心。あきらめない、止まらないことが大切です。貴女の幸せをお祈りします。
　でもねでもね？ それでもダメなら『既成事実』だ！ 男なんてね、結局は女の子に勝てない生き物だからね！ GOGOGO！ GO ahead! ユーやっちゃえＹＯ！

　さてさてさて、それじゃあラスト行ってみましょう。
「さぁいよいよ最後の一人となりました。可憐な微笑みに毒を隠して、春を待たずに咲き誇るはラスボス、エントリーナンバー５、春野 桜（CL2000257）！」
　はい、ラスボスの登場です。いや、瑠璃君が言ったんじゃないからね。このセリフ何回目か忘れたけど悪いのは中年職員だからね。
　春野桜は可憐な女子である。身長は高過ぎず低すぎず、外見も派手過ぎず染み過ぎず。絶世の美女と言う訳ではないけれど、街中で見かければ１０人中８人くらいは振り返りそうな、尖りすぎない可愛らしい女性なのだ。ただし目が死んでるけど。
　春野桜は目が死んでる系女子である。どこからともなく包丁とか斧とか取り出すし、なんか毒っぽいのもまき散らすけれど、そんなのどうでも良いくらい本当に目が死んでる。実際マジ怖い。
　しかし、しかしだ。今回春野桜をラスボスと呼称したのは彼女が醸し出す恐怖のオーラに怯えたからでは決して無い。
　今回の任務にて春野桜をラスボスたらしめる要因はただ一つ、彼女が身に纏う服装がたてセタであったからだ。
　そう、知ってる人は知っている。知らない人も目にした事位はきっとある。至高の服装の一つである所のたてセタ様を身に纏う以上は桜こそがラスボスで優勝でもうゴールで良いんじゃないかなって本当に思う。
　一応知らない人の為に説明するとたてセタとは編み目が縦に入ってる縦線のセーターの事である。
　縦線の効果で女性をよりスレンダーに見せたり、その生地の柔らかな見た目で埋もれてみたい欲を掻き立てたりとその効果は多種に及び、さらには一言でたてセタと言ってもタートルネックであったりノースリーブであったりとその形態も複数あるので色々楽しめます。
　ちなみにタートルネックのたてセタをお胸の大きな人が着るともう母性すら感じるし、その素晴らしさを全て語るには正直尺がこれっぽっちも全然足りないので涙を呑んで省略する。
　７月７日は七夕？ １１月１１日はポッキーの日？ 違いますたてセタの日ですから。
　そんなたてセタ様の真ん中を恐れ多くも鞄のかけ紐で抑えて割るのです。おお、神をも恐れぬその所業、これがラスボスと言わずして何と呼ぼう。
　つまりすげえ満足です。ありがとうございます。よくこの服装をチョイスしてくれました春野桜さん貴女は素晴らしい。
　そもそも敵とかその辺りが絡まなかったら割と普通の桜さん、江藤さんとも割と気さくに話して盛り上げてくれたりしています。良い子だよね。
　彼女の守護獣……、と言うかなんというか複雑な事情の斎藤さんがその恰好を好むか好まないかは判らないけれど、踏み込むのも怖いから詳しく聞かないけど、大体の男性はたてセタパイスラとか大好きだと思うよ。


　さて瑠璃君が辱めを受け、５人の花が可憐に咲いた今日この日、江藤潤一さんは心満たされ帰路につきます。
　可愛らしさ、美しさ、エロティックさ、語ればキリがない程に魅力的だった彼女達、今回の依頼はとても良い結末を迎えました。はなまるです。
　……ん？ 妖はどうしたって？ さっきそこで瞬殺されてたよ。
　それではそろそろこの辺で、皆さんありがとう。そしてごちそうさまでした。