≪ピンナップシナリオ≫みんなひんにゅうにな~ぁれ☆
●ひんにゅうになれっつってんだろ!
海!
ストップ・ザ・シーズン!
イン・ザ・サマー!
水着のチャンネーがビーチボール片手にきゃっきゃするこの季節。
友ヶ島――行きの船が出るという加太の海水浴場。
雄大な山と綺麗な海、アーンド砂浜には楽園が広がっていた。
楽園っていったらあれだよ。
柔らかく大きく万人が安らぎと興奮を同時に覚えるというあのなんていうかあの――おっぱいだよ!
おっぱいだよ!(確認)
右を見れば巨乳。
左を見れば巨乳。
見上げれば巨乳。
下から見ても横から見ても巨乳である。
「ちくしょう。きょちちばっかりじゃにゃーかよ。にゃん」
どういう奇跡か巨乳ばっかりが集まったビーチの真ん中で、砂に埋まったチャンネーがいた。
グラマラスボディのサンドアートに埋まったチャンネーは、がばっと身を起こし――。
「うちがひんにゃーだとしっての狼藉か! にゃん!」
絶壁ボディを遺憾なく太陽のもとに晒した。
具体的には貧乳である。
まごうことなき貧乳である。
下から見ても横から見ても貧乳である。
「にゃああああああん!」
両手をグーにして振り回し、ネコ口調全開で空へ叫ぶ。
「えーいこーにゃりゃヤケにゃー! にゃにがにゃんでもみにゃひんにゅーにょにゃのもとにひんにゅーににゃれー!」
あーもー何言ってんだからわっかんねーよ!
●えーこうなりゃヤケだ! 何が何でも皆貧乳の名の下に貧乳になれー! と言っていました。
「そんな、私のぐらまらすぼでぃがうしなわれるなんて……」
久方 万里(nCL2000005)が世迷い言をのべた。
さておき。
「皆あの子を覚えてるかな? 猫又のネココちゃん。私たちが友ヶ島でなんやかんやして今年も夏遊びができるかなって時期になって、近くのビーチに現われたんだけど、カッとなって周りのひとをみーんな貧乳にしちゃうまほーをかけたんだって」
要するに。
「みんな貧乳になるんだよ!」
容疑者のねここ氏は『ムシャムシャしてやった。今は反芻している』とおきまりのジョークをかました後に『ほんとごめんにゃ』と耳としっぽをぺったんにして反省しているようだ。
つーても力ある古妖猫又の妖術。暫く、このビーチにいる間は何人たりとも貧乳になってしまう呪い? 的な? ものが? かかっているそうだ。
呪われたビーチなぞ客が来るまい。
そう心配する一部覚者の皆さんに対し、万里は明後日の方向を見ながら言った。
「だいせいきょうだよ」
「えっ」
「ひんにゅうまにあにだいせいきょうだよ」
大盛況らしかった。
ビーチの管理人も『ネコのやることですし』と大目に見てくれているらしく、今は空前絶後の貧乳ビーチとして限定公開されているそうだ。
「えっとね、折角だから皆さんもどうですかって……チケット……貰ってるんだけど……いく?」
ここまできて。
行かない手は、あるまいて。
海!
ストップ・ザ・シーズン!
イン・ザ・サマー!
水着のチャンネーがビーチボール片手にきゃっきゃするこの季節。
友ヶ島――行きの船が出るという加太の海水浴場。
雄大な山と綺麗な海、アーンド砂浜には楽園が広がっていた。
楽園っていったらあれだよ。
柔らかく大きく万人が安らぎと興奮を同時に覚えるというあのなんていうかあの――おっぱいだよ!
おっぱいだよ!(確認)
右を見れば巨乳。
左を見れば巨乳。
見上げれば巨乳。
下から見ても横から見ても巨乳である。
「ちくしょう。きょちちばっかりじゃにゃーかよ。にゃん」
どういう奇跡か巨乳ばっかりが集まったビーチの真ん中で、砂に埋まったチャンネーがいた。
グラマラスボディのサンドアートに埋まったチャンネーは、がばっと身を起こし――。
「うちがひんにゃーだとしっての狼藉か! にゃん!」
絶壁ボディを遺憾なく太陽のもとに晒した。
具体的には貧乳である。
まごうことなき貧乳である。
下から見ても横から見ても貧乳である。
「にゃああああああん!」
両手をグーにして振り回し、ネコ口調全開で空へ叫ぶ。
「えーいこーにゃりゃヤケにゃー! にゃにがにゃんでもみにゃひんにゅーにょにゃのもとにひんにゅーににゃれー!」
あーもー何言ってんだからわっかんねーよ!
●えーこうなりゃヤケだ! 何が何でも皆貧乳の名の下に貧乳になれー! と言っていました。
「そんな、私のぐらまらすぼでぃがうしなわれるなんて……」
久方 万里(nCL2000005)が世迷い言をのべた。
さておき。
「皆あの子を覚えてるかな? 猫又のネココちゃん。私たちが友ヶ島でなんやかんやして今年も夏遊びができるかなって時期になって、近くのビーチに現われたんだけど、カッとなって周りのひとをみーんな貧乳にしちゃうまほーをかけたんだって」
要するに。
「みんな貧乳になるんだよ!」
容疑者のねここ氏は『ムシャムシャしてやった。今は反芻している』とおきまりのジョークをかました後に『ほんとごめんにゃ』と耳としっぽをぺったんにして反省しているようだ。
つーても力ある古妖猫又の妖術。暫く、このビーチにいる間は何人たりとも貧乳になってしまう呪い? 的な? ものが? かかっているそうだ。
呪われたビーチなぞ客が来るまい。
そう心配する一部覚者の皆さんに対し、万里は明後日の方向を見ながら言った。
「だいせいきょうだよ」
「えっ」
「ひんにゅうまにあにだいせいきょうだよ」
大盛況らしかった。
ビーチの管理人も『ネコのやることですし』と大目に見てくれているらしく、今は空前絶後の貧乳ビーチとして限定公開されているそうだ。
「えっとね、折角だから皆さんもどうですかって……チケット……貰ってるんだけど……いく?」
ここまできて。
行かない手は、あるまいて。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.夏を楽しめ
2.ビーチを楽しめ
3.そして、貧乳を楽しめ!
2.ビーチを楽しめ
3.そして、貧乳を楽しめ!
諸君。
私は水着イラストが好きだ。
私は水着イラストが大好きだ。
巨乳ビキニが好きだ。
お子様ワンピースが好きだ。
パレオを纏った男の娘が好きだ。
スレンダーボディが無理をしてマイクロビキニを着ているのが好きだ。
普段着用するスクール水着の日焼け後が残っているために手足だけ黒いビキニ姿など心が躍る。
浮き輪を抱えて水着イラストにうつる姿も好きだ。
武器っぽいものがあった方がいいという理由で水鉄砲やスイカ割り棒を構えていると胸がすくような気持ちになった。
どうだろう、このままHELLSINGのパロディを続けても良いが、皆水着の集合イラストが見たくてうずいてるって顔をしてるじゃあないか。ヘイ、俺もそうだ! 本題に入ろうぜ!
今回のシナリオはなんと! 6人全員の集合ピンナップがついてくる!
去年の末頃にもやったから覚えてるブラザーもいるよな。コレ(/quest.php?qid=809)だ。
勿論ただイラストをつけようってダケじゃあない。
イラストにすれば美味しいシチュエーションをつけての二度三度美味しいシナリオがこれ、イラスト同梱シナリオなわけさ。ブラザー!
そして今回のお楽しみ要素だが……オーケー、オープニングを上から読む派のブラザーはもう分かってるよな。そう、『みんな例外なく貧乳になる』のだ!
元から貧乳の民、そして乳のないブラザーたちはそのままさ。けど考えてみてくれ。周りのおっぱい揺らすのが日課みたいな巨乳ギャルたちが、ある日突然貧乳になるんだぜ。
スペシャルじゃーねーの! な!
このシナリオに運良く参加できたブラザーアンドシスターたちは、このスペシャルな環境下でビーチ遊びを楽しんでくれ。
ビーチバレーをするもよし、スイカ割りをするもよし、波に乗って遊ぶもよしさ。
それをな。
アニメDVDの特典映像かのごとくな。
いい具合に描写しようっていうのが、このシナリオの趣旨なわけさ。
オーケーわかっているよ。『みんな貧乳になる』なんてのはあくまで絵的なお楽しみ。リプレイで描けるのは周囲の反応の変化とか、「案外肩がこらないわー」みたいな本人の心理的リアクションだけさ。それが文章の限界ってやつなのさ。日頃『挿絵申請お待ちしております』って書く気持ち、わかってくれるか?
けど今回は違う!
確実に!
そして完璧な仕事として!
集合イラストがついてくるんだよ!
ひゃあ! たまんねえ!
早速行こうぜ、挿絵つきの世界へ!
==============================
前略
蝉の声もにぎやかな夏晴れの中、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは挿絵ピンナップ同梱シナリオです。
リプレイの結果に応じて集合ピンナップが作成され、挿絵として設定されます。
シチュエーションは海岸。商業ビーチです。
一般的な海の家やホテル、レンタルショップが備わっています。
状況のせいで貧乳マニアたちが集まり、キャラクターが貧乳のよさを出すたびに歓声があがるでしょう。
ビーチにかかった妖術は何日かすれば解けるものです。なので、今回はお遊びシナリオとして楽しんで頂けたら幸いです。
今回はNPCとして古妖・猫又のネココお姉さんが参加しています。
人間に化ける力があって、前は巨乳サンタガールになりきっていたのですが、今回は貧乳水着ガールとして参戦しております。
ぜひぜひ、一緒に遊んであげてください。
草々
◆重要な備考
この依頼は『たぢまよしかづ』VC発案による特別依頼企画です。
・リプレイ納品後一ヶ月以内に参加PC全員描写のピンナップがつきます。
・基本的に構図などのデザインはVC任せとなります。
・服装は自由に設定できます。(サンタの恰好等) 【お任せ】もOKです。
・イラスト描写にNG要素がある場合はプレイングに必ず明記してください。
・プレイング文字数は800文字となります。
プレイング600文字にプラスしてイラストに関する記述が200文字記入できます。
イラストに関する記述はプレイングの後部に【ピンナップ:日常or覚醒】とタグをつけてからご記述下さい。
・ピンナップへの描写はBUイラストを所持していることが条件です。
・BU未所持のキャラクターも参加は可能ですがピンナップには描写されません。
※イラスト記述について
イラストの描写については数人のプレイングからの抽出になる為、すべてが適用されない場合があります。
ステータスシートだけでは伝えきれない服装や髪型、NGポイント等をメインに御活用下さい。
参加費用は450LPです。全員描写ピンナップの料金が含まれています。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:3枚
金:0枚 銀:0枚 銅:3枚
相談日数
6日
6日
参加費
450LP[+予約50LP]
450LP[+予約50LP]
参加人数
4/6
4/6
公開日
2017年09月13日
2017年09月13日
■メイン参加者 4人■

●巨乳(きょちち)だけが乳じゃない。うすい胸にも魅力があるさ。
ざざーん。
波が砂浜を撫でる音と、遠い海鳥の声。
貧乳サンバを踊る貧乳マニア協会の皆さんの声。
そんなどこにでもある砂浜を背景にして……。
「わ、私の胸が縮んでしまいましたわ!? そんなことって……ことって……」
胸元をぺたぺたと上下にさする『獅子心王女<ライオンハート>』獅子神・伊織(CL2001603)。
「肩こりは起きないしぶしつけな視線に晒されることもないので、良いことづくめなのでは」
ハッと何かを悟ったように伊織が顔を上げるのを、『清純派の可能性を秘めしもの』神々楽 黄泉(CL2001332)がかつてない顔で振り返った。
なんていうか、せんぼう? にくしみ? あと他者の不理解や無神論者の気持ちや昨今の芸能界や日本家庭食の欧米化やあれやこれやが混ざったなんともいえない表情である。しかもその表情がいつもの無表情に梱包されているのでもうどう表現していいんだか。
が、そんな表情の中に不思議と喜びや共感の感情も紛れ込んできたからさあ大変。
とりあえず自分の胸を一旦ぺたぺたしてみて、いつもと全く感触が変わっていないことを確認してから、遠い雲を見た。
諸行無常。盛者必衰。
流れる雲のように、いずれ巨乳も貧乳となるのだ。
――完。
「まてえええい!!」
クロスチョップでねここさんが飛び出した。
『完』と書かれたプレートをぶち破って飛び出した。
「まだ! はじまって! ごひゃくもじ!」
全身で主張を表現すると、両手の人差し指でビシッと別の方向を指さした。
「次のパートいくにゃあ!」
パートっていうか。
トロピカルなカンジのビーチによくある椅子に寝そべるエルフィリア・ハイランド(CL2000613)のシーンである。
「誰でも貧乳になれる貧乳ビーチ……こういうことがあるから、私は日本に来たのよ」
「え、妖退治とかじゃあ……」
ハッとして砂山から顔を出す『想い重ねて』柳 燐花(CL2000695)。
「ミス・リンカ」
今までしたこともないような呼び方で身体ごと振り返るエルフィリア。
上半身を転がして、追いかけるように腰を転がしていく。
ねじれた身体のラインには余計な脂肪はまるでない。顎、首、鎖骨、胸元を通ってへそから腰骨に至るクロスラインがきわめてなめらかに、そしてしなやかに陽光を照り返す。
「人生なんて一瞬よ。楽しめなくてどうするの」
「……そう、いう、ものですか」
エルフィリア哲学。燐花にない人生観である。
というより、燐花の周囲にいる人たちにはあんまりない人生観……って言おうと思ったけどいたわ。刹那的に生きてる人いたわ。
「……」
燐花は身近にいる『歩く成人指定』みたいな女性をふと思いだし、そういう生き方もあるんだなあと思った。
「ところで? 燐花はどうなの。余計なものがとれて面白くなったんじゃない?」
「おもしろいかどうかは分かりませんが……」
自分の胸元に三本指を当てる燐花。
女性の乳房にはそれそうおうの内部構造をしていることは中学校くらいの保健体育で習ったと思うが、どれだけ小さな胸にもそれ相応の内部構造というものはある。
ゆえに男性の胸板と違って筋肉の上にわずかな膨らみがあり、やわらかさこそは少ないものの血管の集中したハリのようなものがよく見える。
特に燐花は小柄故にわかりづらいが肩幅があり足も長いので、肩から脇腹にかけてのクロスラインにおけるめりはりのついた凹凸が非常に美しい陰影をつくるのだ。
腰をひねって胸を反らした時などが顕著である。しなやかに鍛えられた肩とおおきくくぼんだ鎖骨まわり。なだらかでいてしなやかな鍛え方をした胸を通り過ぎて、骨が浮き出ない程度にうっすらと筋肉をつけた脇腹へと続くのだ。鎖骨にかかる影、胸元を通り過ぎ腰のまるみを見せる逆光。
健康的なそのラインに、人々は美や芸術といったものを感じるだろう。
「空気抵抗が減ったような気がします」
色々すっ飛ばして、心配事が一つ減ったような、ちょっぴりホッとした顔をする。
「またお色気のないことを。一緒に泳ぎましょうよ。ビーチに来たんだし、お姉さんとサーフィンとかしない?」
「いえ、泳ぐのは得意ではないので……そうですね……」
燐花は口元に手を当て、一秒ほど考え込んだ。
「猫又のねここさんを、探しに行こうと思います」
そうして燐花は歩き出した。
ビーチサンダルをひっかけて、薄いパーカーを羽織り、海鳥とヒップホップミュージックに背を向けて。
いずれ乳の戻ることもあるだろう。
だがそれまでは、今の時間を楽しんでもいいはずだ。
――完。
「させるかあああ!」
猫又ねここがドロップキックで現われた。
『完』と書かれた黒板を突き破って現われた。
「まだ二千もじ……って意外と進んでる! 次、次いくにゃ!」
親指でビシビシと後ろを指さすねここ。
後ろでは……。
「HIN! NYU! HIN! NYU!」
光る棒を振り回す男たちが声援の限りを飛ばしていた。
どこへ? 光り輝くステージの上へである。
「ファンの皆様ー! 貧乳は好きですのー!?」
「「すきー!」」
「いえーす!」
伊織がマイペースの限りを尽くしていた。
具体的にはステージの上でラップのリズムに乗せてヒップホップダンスを見せつけていた。
ビシッと観客を指さす伊織。
「貧乳に魅せられし者たちよ! 今こそ熱いパトスを燃え上がらせる時ですわ! それでは歌います、『貧乳のためならしねる』!」
『貧乳のためならしねる』
曲:例の人
詞:例の人
「「LOVE IT!!」」
(左右に揺れながら鼻歌を歌う男たち)
(忍び足でその場から逃げようとするねここ)
(目を光らせてダッシュで追いかける燐花)
(両手をあげてダッシュで逃げ出すねここ)
「おまたせようこそみなさ――」
「ストーップ!」
ダッシュで飛び込んできたねここがクロスチョップでアンプをたたき割った。
ごろごろ転がった後、色々破壊しつつもむくりと起き上がる。
「ストップ・ザ・アイドルギャル」
「は、はあ……」
あっけにとられる伊織に、端からエルフィリアがスライドインしてきた。ビーチチェアに寝そべったまま男たちに抱えられてスライドインしてきた。
「伊織、既存の歌詞をいいぐあいにいじって『替え歌にしようと思えばできるけど全く関係のないうた』を歌うのはだめよ。考えるカロリーが高すぎるし、そのくせどこかから怒られそうですごくリスキーなの。わかるわね」
「そ、そうでしたわね」
何の脈絡も無く涙をぬぐい、伊織は首を振った。
「お任せという無茶降りにまかせて歌詞を書かせようなんて、私としたことが考えが甘かったですわ」
「わかってくれればいいのよ」
「じゃあ……」
フッと振り返る伊織。
横にマイクを持って立つ黄泉。
「新生ユニットのデビューシングルを聞いてくださいまし、『ゴーゴー貧乳船』!」
『ゴーゴー貧乳船』
曲:例の人
詞:例の人
(光る棒を持って上下運動を続ける男たち)
(左右にふわふわと揺れ始める伊織と黄泉)
(高速回転しながら大跳躍して太陽を背に身構える伊織)
(ビクッとして立ち上がるねここ)
(ねここの手を引いて走り出す黄泉)
(超高速で回り込む燐花)
(ブレーキをかける黄泉)
(慣性の法則)
「ちょっと貧乳なせんぶんてぃ――」
「ニャアアアアアアン!?」
回転しながら飛んできたねここが背景のカキワリをぶちこわした。
頭からだくだく血を流しながら起き上がるねここ。
「す、ストップ・ザ・アイドルギャル……」
「それさっきも言いましたわ」
「聞いておきながら続けるアンタもたいした物ね」
男たちにワッショイワッショイされながら、寝そべってジュースを飲むエルフィリア。
途中からサーフィンしたくなったようで、サーフボードの上に寝そべって頭の後ろで手を組むというおきまりのポーズをとっていた。
ざん、とステージを踏む燐花。
「ひとさまに迷惑をかけちゃいけませんよ」
燐花の小脇にはぐったりした黄泉が抱えられていた。
「う、むねん……」
「庇った黄泉さんにもくすぐりの刑です」
「なんで!?」
ヒイッという顔(無表情)でびくつく黄泉。
「伊織さんもです」
「なんでですの!?」
急にげっそりする伊織。
二人がひたすらくすぐられている間、一人無関係にサーフィンを楽しむ得るフィリア姉さんをご覧ください。
「ふう、ふうっ……ひ、ひどいですわ……私ライブしてただけですのに……」
「すみません、なんだか流れで……」
「一緒に、逃げた、だけなのに……」
「それはダメです」
「みんなを貧乳にしただけにゃのに……」
「それは一番ダメなやつです」
「四人とも、終わったかしら」
サーフボードを抱えたエルフィリアが髪をぎゅっと絞りながら現われた。
割と今更だが、元からかなりきわどい格好をしたエルフィリア姉さんなので、貧乳になっても相変わらずきわどい水着姿だった。
なんか乳房がしぼんだおかげでいかがわしさが増したようにすら思える姿である。
「ずるいですわ!」
「そうにゃ! ねここたちはくすぐりの刑に処されてたのに!」
「自分だけ水着の描写があるなんて!」
「ねここも遊びた――そっち!?」
ねここ・ザ・二度見。
「私だって貧乳用の水着を着てきましたのに!」
両手に腰を当てて胸を反らしてみせる伊織。
ちょい前の水着コンテストの水着だったが、サイズが調整し直された貧乳バージョンである。
ついでにパーカーの前をバッとはいで胸を反らしているので胸と言うより胸元からへそ、そして足の付け根に至るまでの『↓(したやじるし)』ラインがくっきりと浮かび上がっていた。
「あ、じゃあ、私も」
両手を床に付いたまま振り返る黄泉。
背中からお尻までのなだらかなラインは言うまでも無いが、ちょっぴり背伸びしてセクシー系の水着をきた黄泉は手を突いて顎を上げた際にできる顎からお腹にかけての独特のそりがよく見えるようになっていた。
「その格好、なんだかエッチっぽいわよ」
「……そんな、ことない」
頬を赤らめてぷいっとする黄泉。
エルフィリアは口元に手を当てて笑うと、サーフボードを地に突き立てた。
「どうする? 一緒にサーフィン遊びする?」
「ええと、そういうのは得意ではないので……」
「じゃあ……」
同じく口元に手を当てて顔を見合わせる燐花と黄泉。
二人をかき分けて飛び出して伊織が。
「今こそアイドルタイムですわ!」
『PAD』
詞:例の人
振り付け:恋を思わせるダンスの人
両手の人差し指を立てて遠近感を出すかんじのポーズをとる黄泉、燐花、伊織(センター)、エルフィリア、ねここ。
ミュージックが始まる。ちょっぴりアジアンな踊りを始める伊織。
ドラムに合わせて一人ずつポーズを変える左右の四人。
「膨らみの胸えぐれたら、貧乳。肩こりは消えるわ、ブラのいらない胸」
左右で踊る四人にあわせてゆっくり前に歩み出る伊織。
「カップなんかないさ、バストがあるだけ。なだらかさを見かねて、パッドを埋めてみるんだ」
ゆっくりと光る棒を振り始める男たち。
指を鳴らしながら下がっていく四人。
「成長期すぎたらずっと、鏡見て思うことは。この手に掴むもの、スカるから」
ダンスが激しく変わっていく。
光る棒を高く振り上げて踊り狂う男たち。
「胸の重さがないのも、お腹がすぐ見えるのも。貧乳であることを、いつも思い出すの」
貧乳ダンスと呼ばれた振り付けを一斉にしだす男たち。
同じくステージ上の五人。
「ブラの中にあるもの、パットの中にある素材を。底上げしたあなたの、胸のしずみ、ブラの香り、貧乳を超えてゆけ」
サビが繰り返す。
背を向けてポーズをとる黄泉。
シンメトリーなポーズをとる燐花。
挑発的なセクシーポーズをとるエルフィリア。
ネコっぽいポーズをとるねここ。
人差し指を立てて指で胸元を隠すポーズをとる伊織。
「胸が小さいひと。もむところがないひと。それが好きな人のこと、いつか思い出して」
ダンスはクライマックスへ突入する。
観客は爆発寸前だ。
「君の胸にあるもの。ゼロの中にあるものを。愛されたの貧乳を」
鎖骨からお腹にかけてさらりと撫でるようにする伊織。
「胸のぺたり」
自分の頬を肩に当てて胸を隠すようにする黄泉。
「肌の香り」
指で波を作るように手招くエルフィリア。
「貧乳を愛でてゆけ」
どこか恥ずかしげに両手を組んで目をそらす燐花。
「ぺたりをなでてゆけ」
自分のマイクに集まらせる伊織。
「貧乳を褒めてゆけ!」
爆発したように歓声をあびせる男たち。
次々にはじけるクラッカー。
上機嫌でギターやドラムを演奏する男たち。
男たちは夢心地だ。
胸が平らなのがなんだというのだ。むしろそれがいいのだ。
山がないからこそ見える地平があり。
谷がないからこそ行ける野原がある。
喜びを体現する男たちを見よ。彼らこそが証人だ。
五人はアンコールの声に応え、もう一度マイクをとった。
「それじゃあ次の曲はみんなおなじみ――」
貧乳のビーチサイドは、まだ終わらない。
ざざーん。
波が砂浜を撫でる音と、遠い海鳥の声。
貧乳サンバを踊る貧乳マニア協会の皆さんの声。
そんなどこにでもある砂浜を背景にして……。
「わ、私の胸が縮んでしまいましたわ!? そんなことって……ことって……」
胸元をぺたぺたと上下にさする『獅子心王女<ライオンハート>』獅子神・伊織(CL2001603)。
「肩こりは起きないしぶしつけな視線に晒されることもないので、良いことづくめなのでは」
ハッと何かを悟ったように伊織が顔を上げるのを、『清純派の可能性を秘めしもの』神々楽 黄泉(CL2001332)がかつてない顔で振り返った。
なんていうか、せんぼう? にくしみ? あと他者の不理解や無神論者の気持ちや昨今の芸能界や日本家庭食の欧米化やあれやこれやが混ざったなんともいえない表情である。しかもその表情がいつもの無表情に梱包されているのでもうどう表現していいんだか。
が、そんな表情の中に不思議と喜びや共感の感情も紛れ込んできたからさあ大変。
とりあえず自分の胸を一旦ぺたぺたしてみて、いつもと全く感触が変わっていないことを確認してから、遠い雲を見た。
諸行無常。盛者必衰。
流れる雲のように、いずれ巨乳も貧乳となるのだ。
――完。
「まてえええい!!」
クロスチョップでねここさんが飛び出した。
『完』と書かれたプレートをぶち破って飛び出した。
「まだ! はじまって! ごひゃくもじ!」
全身で主張を表現すると、両手の人差し指でビシッと別の方向を指さした。
「次のパートいくにゃあ!」
パートっていうか。
トロピカルなカンジのビーチによくある椅子に寝そべるエルフィリア・ハイランド(CL2000613)のシーンである。
「誰でも貧乳になれる貧乳ビーチ……こういうことがあるから、私は日本に来たのよ」
「え、妖退治とかじゃあ……」
ハッとして砂山から顔を出す『想い重ねて』柳 燐花(CL2000695)。
「ミス・リンカ」
今までしたこともないような呼び方で身体ごと振り返るエルフィリア。
上半身を転がして、追いかけるように腰を転がしていく。
ねじれた身体のラインには余計な脂肪はまるでない。顎、首、鎖骨、胸元を通ってへそから腰骨に至るクロスラインがきわめてなめらかに、そしてしなやかに陽光を照り返す。
「人生なんて一瞬よ。楽しめなくてどうするの」
「……そう、いう、ものですか」
エルフィリア哲学。燐花にない人生観である。
というより、燐花の周囲にいる人たちにはあんまりない人生観……って言おうと思ったけどいたわ。刹那的に生きてる人いたわ。
「……」
燐花は身近にいる『歩く成人指定』みたいな女性をふと思いだし、そういう生き方もあるんだなあと思った。
「ところで? 燐花はどうなの。余計なものがとれて面白くなったんじゃない?」
「おもしろいかどうかは分かりませんが……」
自分の胸元に三本指を当てる燐花。
女性の乳房にはそれそうおうの内部構造をしていることは中学校くらいの保健体育で習ったと思うが、どれだけ小さな胸にもそれ相応の内部構造というものはある。
ゆえに男性の胸板と違って筋肉の上にわずかな膨らみがあり、やわらかさこそは少ないものの血管の集中したハリのようなものがよく見える。
特に燐花は小柄故にわかりづらいが肩幅があり足も長いので、肩から脇腹にかけてのクロスラインにおけるめりはりのついた凹凸が非常に美しい陰影をつくるのだ。
腰をひねって胸を反らした時などが顕著である。しなやかに鍛えられた肩とおおきくくぼんだ鎖骨まわり。なだらかでいてしなやかな鍛え方をした胸を通り過ぎて、骨が浮き出ない程度にうっすらと筋肉をつけた脇腹へと続くのだ。鎖骨にかかる影、胸元を通り過ぎ腰のまるみを見せる逆光。
健康的なそのラインに、人々は美や芸術といったものを感じるだろう。
「空気抵抗が減ったような気がします」
色々すっ飛ばして、心配事が一つ減ったような、ちょっぴりホッとした顔をする。
「またお色気のないことを。一緒に泳ぎましょうよ。ビーチに来たんだし、お姉さんとサーフィンとかしない?」
「いえ、泳ぐのは得意ではないので……そうですね……」
燐花は口元に手を当て、一秒ほど考え込んだ。
「猫又のねここさんを、探しに行こうと思います」
そうして燐花は歩き出した。
ビーチサンダルをひっかけて、薄いパーカーを羽織り、海鳥とヒップホップミュージックに背を向けて。
いずれ乳の戻ることもあるだろう。
だがそれまでは、今の時間を楽しんでもいいはずだ。
――完。
「させるかあああ!」
猫又ねここがドロップキックで現われた。
『完』と書かれた黒板を突き破って現われた。
「まだ二千もじ……って意外と進んでる! 次、次いくにゃ!」
親指でビシビシと後ろを指さすねここ。
後ろでは……。
「HIN! NYU! HIN! NYU!」
光る棒を振り回す男たちが声援の限りを飛ばしていた。
どこへ? 光り輝くステージの上へである。
「ファンの皆様ー! 貧乳は好きですのー!?」
「「すきー!」」
「いえーす!」
伊織がマイペースの限りを尽くしていた。
具体的にはステージの上でラップのリズムに乗せてヒップホップダンスを見せつけていた。
ビシッと観客を指さす伊織。
「貧乳に魅せられし者たちよ! 今こそ熱いパトスを燃え上がらせる時ですわ! それでは歌います、『貧乳のためならしねる』!」
『貧乳のためならしねる』
曲:例の人
詞:例の人
「「LOVE IT!!」」
(左右に揺れながら鼻歌を歌う男たち)
(忍び足でその場から逃げようとするねここ)
(目を光らせてダッシュで追いかける燐花)
(両手をあげてダッシュで逃げ出すねここ)
「おまたせようこそみなさ――」
「ストーップ!」
ダッシュで飛び込んできたねここがクロスチョップでアンプをたたき割った。
ごろごろ転がった後、色々破壊しつつもむくりと起き上がる。
「ストップ・ザ・アイドルギャル」
「は、はあ……」
あっけにとられる伊織に、端からエルフィリアがスライドインしてきた。ビーチチェアに寝そべったまま男たちに抱えられてスライドインしてきた。
「伊織、既存の歌詞をいいぐあいにいじって『替え歌にしようと思えばできるけど全く関係のないうた』を歌うのはだめよ。考えるカロリーが高すぎるし、そのくせどこかから怒られそうですごくリスキーなの。わかるわね」
「そ、そうでしたわね」
何の脈絡も無く涙をぬぐい、伊織は首を振った。
「お任せという無茶降りにまかせて歌詞を書かせようなんて、私としたことが考えが甘かったですわ」
「わかってくれればいいのよ」
「じゃあ……」
フッと振り返る伊織。
横にマイクを持って立つ黄泉。
「新生ユニットのデビューシングルを聞いてくださいまし、『ゴーゴー貧乳船』!」
『ゴーゴー貧乳船』
曲:例の人
詞:例の人
(光る棒を持って上下運動を続ける男たち)
(左右にふわふわと揺れ始める伊織と黄泉)
(高速回転しながら大跳躍して太陽を背に身構える伊織)
(ビクッとして立ち上がるねここ)
(ねここの手を引いて走り出す黄泉)
(超高速で回り込む燐花)
(ブレーキをかける黄泉)
(慣性の法則)
「ちょっと貧乳なせんぶんてぃ――」
「ニャアアアアアアン!?」
回転しながら飛んできたねここが背景のカキワリをぶちこわした。
頭からだくだく血を流しながら起き上がるねここ。
「す、ストップ・ザ・アイドルギャル……」
「それさっきも言いましたわ」
「聞いておきながら続けるアンタもたいした物ね」
男たちにワッショイワッショイされながら、寝そべってジュースを飲むエルフィリア。
途中からサーフィンしたくなったようで、サーフボードの上に寝そべって頭の後ろで手を組むというおきまりのポーズをとっていた。
ざん、とステージを踏む燐花。
「ひとさまに迷惑をかけちゃいけませんよ」
燐花の小脇にはぐったりした黄泉が抱えられていた。
「う、むねん……」
「庇った黄泉さんにもくすぐりの刑です」
「なんで!?」
ヒイッという顔(無表情)でびくつく黄泉。
「伊織さんもです」
「なんでですの!?」
急にげっそりする伊織。
二人がひたすらくすぐられている間、一人無関係にサーフィンを楽しむ得るフィリア姉さんをご覧ください。
「ふう、ふうっ……ひ、ひどいですわ……私ライブしてただけですのに……」
「すみません、なんだか流れで……」
「一緒に、逃げた、だけなのに……」
「それはダメです」
「みんなを貧乳にしただけにゃのに……」
「それは一番ダメなやつです」
「四人とも、終わったかしら」
サーフボードを抱えたエルフィリアが髪をぎゅっと絞りながら現われた。
割と今更だが、元からかなりきわどい格好をしたエルフィリア姉さんなので、貧乳になっても相変わらずきわどい水着姿だった。
なんか乳房がしぼんだおかげでいかがわしさが増したようにすら思える姿である。
「ずるいですわ!」
「そうにゃ! ねここたちはくすぐりの刑に処されてたのに!」
「自分だけ水着の描写があるなんて!」
「ねここも遊びた――そっち!?」
ねここ・ザ・二度見。
「私だって貧乳用の水着を着てきましたのに!」
両手に腰を当てて胸を反らしてみせる伊織。
ちょい前の水着コンテストの水着だったが、サイズが調整し直された貧乳バージョンである。
ついでにパーカーの前をバッとはいで胸を反らしているので胸と言うより胸元からへそ、そして足の付け根に至るまでの『↓(したやじるし)』ラインがくっきりと浮かび上がっていた。
「あ、じゃあ、私も」
両手を床に付いたまま振り返る黄泉。
背中からお尻までのなだらかなラインは言うまでも無いが、ちょっぴり背伸びしてセクシー系の水着をきた黄泉は手を突いて顎を上げた際にできる顎からお腹にかけての独特のそりがよく見えるようになっていた。
「その格好、なんだかエッチっぽいわよ」
「……そんな、ことない」
頬を赤らめてぷいっとする黄泉。
エルフィリアは口元に手を当てて笑うと、サーフボードを地に突き立てた。
「どうする? 一緒にサーフィン遊びする?」
「ええと、そういうのは得意ではないので……」
「じゃあ……」
同じく口元に手を当てて顔を見合わせる燐花と黄泉。
二人をかき分けて飛び出して伊織が。
「今こそアイドルタイムですわ!」
『PAD』
詞:例の人
振り付け:恋を思わせるダンスの人
両手の人差し指を立てて遠近感を出すかんじのポーズをとる黄泉、燐花、伊織(センター)、エルフィリア、ねここ。
ミュージックが始まる。ちょっぴりアジアンな踊りを始める伊織。
ドラムに合わせて一人ずつポーズを変える左右の四人。
「膨らみの胸えぐれたら、貧乳。肩こりは消えるわ、ブラのいらない胸」
左右で踊る四人にあわせてゆっくり前に歩み出る伊織。
「カップなんかないさ、バストがあるだけ。なだらかさを見かねて、パッドを埋めてみるんだ」
ゆっくりと光る棒を振り始める男たち。
指を鳴らしながら下がっていく四人。
「成長期すぎたらずっと、鏡見て思うことは。この手に掴むもの、スカるから」
ダンスが激しく変わっていく。
光る棒を高く振り上げて踊り狂う男たち。
「胸の重さがないのも、お腹がすぐ見えるのも。貧乳であることを、いつも思い出すの」
貧乳ダンスと呼ばれた振り付けを一斉にしだす男たち。
同じくステージ上の五人。
「ブラの中にあるもの、パットの中にある素材を。底上げしたあなたの、胸のしずみ、ブラの香り、貧乳を超えてゆけ」
サビが繰り返す。
背を向けてポーズをとる黄泉。
シンメトリーなポーズをとる燐花。
挑発的なセクシーポーズをとるエルフィリア。
ネコっぽいポーズをとるねここ。
人差し指を立てて指で胸元を隠すポーズをとる伊織。
「胸が小さいひと。もむところがないひと。それが好きな人のこと、いつか思い出して」
ダンスはクライマックスへ突入する。
観客は爆発寸前だ。
「君の胸にあるもの。ゼロの中にあるものを。愛されたの貧乳を」
鎖骨からお腹にかけてさらりと撫でるようにする伊織。
「胸のぺたり」
自分の頬を肩に当てて胸を隠すようにする黄泉。
「肌の香り」
指で波を作るように手招くエルフィリア。
「貧乳を愛でてゆけ」
どこか恥ずかしげに両手を組んで目をそらす燐花。
「ぺたりをなでてゆけ」
自分のマイクに集まらせる伊織。
「貧乳を褒めてゆけ!」
爆発したように歓声をあびせる男たち。
次々にはじけるクラッカー。
上機嫌でギターやドラムを演奏する男たち。
男たちは夢心地だ。
胸が平らなのがなんだというのだ。むしろそれがいいのだ。
山がないからこそ見える地平があり。
谷がないからこそ行ける野原がある。
喜びを体現する男たちを見よ。彼らこそが証人だ。
五人はアンコールの声に応え、もう一度マイクをとった。
「それじゃあ次の曲はみんなおなじみ――」
貧乳のビーチサイドは、まだ終わらない。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし
