安心を電波に乗せて届けます
●電波に乗せて届けるべき事
日本を包む雷獣結界がなくなり、電波障害が消えた。これにより通信速度が速まり、多くの人がその恩恵を受ける。
多くの情報伝達が可能になり、人々は様々な情報を気軽に得ることになる。
このタイミングだからこそ、やらなければならないことがFiVEにはあった。
●FiVE
「FiVEの宣伝?」
中 恭介(nCL2000002)の説明に覚者達は怪訝な顔で返した。
「そうだ。FiVEがどういう組織で、そしてどういう訓練や生活をしているか。それを電波に乗せて流す」
「いや……なんでそんなことを?」
「何か恥ずかしくないか?」
異色の願いに戸惑う覚者達。
「言いたいことは分かる。だがこれもFiVEの、ひいては他覚者組織や妖に苦しむ人達に必要なことだ」
一呼吸間をおいて、恭介は言葉を続ける。
「我々のような組織が存在することを喧伝することで、多くの人々が『秩序を守る覚者の組織』を知ることになる。それは他覚者組織の活性化にもつながり、また妖に悩む人達に新たな選択肢を与えることになる」
いつ出没するかわからない妖。それに対抗できる主な戦力は覚者だ。その覚者の活動が活発化すれば町を守る力も増す。また困ったことがあればFiVEに相談するといったこともできる。
勿論AAAなどの国家機関に頼る選択もある。そういった選択肢を提示することが重要なのだ。頼るべき存在が多いというだけで、安心は増す。
「宣伝と言っても構えることはない。お前達が得意なことをやればいい。
戦闘が得意なら戦闘訓練を。源素の術式をアピールするのもいい。『平和を保証できる』という意味で、文化的な面を出すのもありだ。音楽やダンスなども十分宣伝になる」
要するに『FiVEの覚者』そのものの宣伝のようだ。
真面目な物でもいい。ふざけていてもいい。とにかく、『FiVEとはこういう組織で、こういう覚者がいます』を電波に乗せて広めるのだ。そうすることで、情報的に閉鎖的だった状況を『かき混ぜる』効果が生まれる。
「そううまくいくかな?」
「わからん。だが現実は少しずつしか変わらない。いきなり平和になる魔法は存在しないからな」
確かに。覚者達は様々な経験から恭介の言葉に頷く。やらない正義よりも、やる偽善だ。
さてどうしたものか。覚者達は頭をひねり、会議室を出た。
日本を包む雷獣結界がなくなり、電波障害が消えた。これにより通信速度が速まり、多くの人がその恩恵を受ける。
多くの情報伝達が可能になり、人々は様々な情報を気軽に得ることになる。
このタイミングだからこそ、やらなければならないことがFiVEにはあった。
●FiVE
「FiVEの宣伝?」
中 恭介(nCL2000002)の説明に覚者達は怪訝な顔で返した。
「そうだ。FiVEがどういう組織で、そしてどういう訓練や生活をしているか。それを電波に乗せて流す」
「いや……なんでそんなことを?」
「何か恥ずかしくないか?」
異色の願いに戸惑う覚者達。
「言いたいことは分かる。だがこれもFiVEの、ひいては他覚者組織や妖に苦しむ人達に必要なことだ」
一呼吸間をおいて、恭介は言葉を続ける。
「我々のような組織が存在することを喧伝することで、多くの人々が『秩序を守る覚者の組織』を知ることになる。それは他覚者組織の活性化にもつながり、また妖に悩む人達に新たな選択肢を与えることになる」
いつ出没するかわからない妖。それに対抗できる主な戦力は覚者だ。その覚者の活動が活発化すれば町を守る力も増す。また困ったことがあればFiVEに相談するといったこともできる。
勿論AAAなどの国家機関に頼る選択もある。そういった選択肢を提示することが重要なのだ。頼るべき存在が多いというだけで、安心は増す。
「宣伝と言っても構えることはない。お前達が得意なことをやればいい。
戦闘が得意なら戦闘訓練を。源素の術式をアピールするのもいい。『平和を保証できる』という意味で、文化的な面を出すのもありだ。音楽やダンスなども十分宣伝になる」
要するに『FiVEの覚者』そのものの宣伝のようだ。
真面目な物でもいい。ふざけていてもいい。とにかく、『FiVEとはこういう組織で、こういう覚者がいます』を電波に乗せて広めるのだ。そうすることで、情報的に閉鎖的だった状況を『かき混ぜる』効果が生まれる。
「そううまくいくかな?」
「わからん。だが現実は少しずつしか変わらない。いきなり平和になる魔法は存在しないからな」
確かに。覚者達は様々な経験から恭介の言葉に頷く。やらない正義よりも、やる偽善だ。
さてどうしたものか。覚者達は頭をひねり、会議室を出た。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.『FiVEの覚者』を宣伝する。
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
ちょっと変わったイベシナを。
●説明ッ!
FiVEの宣伝用映像に出演してください。
内容は『FiVEの覚者』がどういう者かをアピールすることです。
戦闘が得意なら、模擬戦をするのもありです。
源素をアピールするなら、術式を使う所がいいでしょう。
戦闘は苦手? ならば音楽、絵画、ダンス、寸劇、漫才と言った文化的な事や、医術などの技術的な部分を出すのもOKです。
顔バレしたくなければモザイクは書けますが、基本非推奨。正々堂々と宣伝してほしいとのことです。
※注意事項
多少の暴力行為や破壊行為は許されますが、あくまで宣伝範囲内。見た人が引くレベルはマスタリング対象です。
●場所情報
FiVE施設内。模擬戦用の相手や、音響施設などの機材などは一通りそろいます。よほど高価な物でなければ、プレイングに書かれた者は用意できると思ってください。
●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】という タグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容を絞ったほうが良い描写が行われる可能性が高くなります。
皆様からのプレイングをお待ちしています。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
相談日数
6日
6日
参加費
50LP
50LP
参加人数
5/∞
5/∞
公開日
2017年01月15日
2017年01月15日
■メイン参加者 5人■

●
電波障害が解決し、広く情報が伝えられるようになって様々な宣伝が始まる。
多くは商業宣伝だが、妖の発生を伝達したりと言う特殊な物もある。
そんな中、一覚者組織の宣伝というのはさらに特殊なものだった。
「――以上が、FiVEの活動理念だ。次はFiVEに所属する覚者の紹介に行かせてもらう」
FiVEという組織そのものの説明を終え、続いてそこに所属する覚者の説明が始まる。集まった五人の覚者達は緊張を押さえるように深呼吸をした。
●
「FiVEのことを知ってもらう土壌を作る……っていってたけど」
禊は巫女服に袖を通しながら、今回の話を思い出す。FiVEの宣伝を行い、その存在を広く認知させることで『頼れる覚者組織』があるという事をみんなに知ってもらうのが目的なのだ。
「まぁ、細かいことは分からないけど。私にすることは精一杯舞を舞って、皆が笑顔になる手助けをすれば良いんだよね」
言って禊はカメラの前に立つ。琴の音が鳴ると同時に薄紅色の炎が舞う。それは光の加減も相まって、桜の花びらのように見えた。梅香を思わせる風が吹き、その花びらがふわりと舞う。
それは戦に向かう者を励ます雄々しい舞ではない。
動作の一つ一つをしなやかにし、水の中を流れる花びらのように華やかに。春の桜を思わせる優雅な焔の舞。
最後の事の音が鳴り終わり、禊が一礼する。その瞬間まで、見る人は時の流れを忘れていた。
「FIVEは戦うだけの集団やないで。て事であたしの歌を聞けー!」
エレキギターを掲げ、凛が叫ぶ。焔を思わせる赤いジャケットに赤いエレキギター。登場と同時に激しいビートを奏で、ポーズを決める。派手な演出だが見る人が見れば、あるいは聞く人が聞けば音楽の基礎がきちんとできていることが分かる。
わずかな間は意識を音楽に集中させるための計算された時間。その時間の後に戦闘の荒々しさを思わせる激しい音楽が奏でられる。ロック調の激しい音楽が響き渡り、フィニッシュとばかりに弦をはじく。音の余韻が消え去るよりも早く、凛は笑みを浮かべて次の曲を始めた。
先ほどの曲とはうって変わってのポップ調の音楽。激しい戦闘後の平和な生活を思わせる、何処かコミカルで日常的な音楽だ。そして一転して悲しいバラードを奏で、それを癒すように明るい曲で締めに入る。
戦闘と日常。喪失と希望。今の日本を示し、そしてFiVEの在り方を歌の流れで示していた。
「これからFIVEの事よろしゅうな」
「そうそう。能力は戦うだけの物やないんよ。てなわけでマジックショー!」
屋外に設置された舞台に凜が現れる。シルクハットに燕尾服と言ったマジシャンの格好である。手品の音楽と言えば定番の曲が流れ、踊るように回転して一礼して運ばれてくる鉄板に体を預けた。
――手品というのはショーであり、詭道である。
ただ鉄板を能力で通り抜けてしまえばそれは能力の紹介でしかない。そして詭道とは騙しの道。相手を騙しながら、しかし楽しませる。それがマジックショーなのだ。
鉄板に体を預けたポーズのままで、背中の鉄板を叩く。優雅にターンを決めて鉄板を押す凜。覚者の力をもってしても鉄板は動かない。それをアピールしてから数歩離れ、鉄板に向かって優雅に歩き出す。
ぶつかる! その瞬間にターンを決めながら物質透過を使い、壁の向こう側に歩き抜けた。物質透過を知らない人が見れば、瞬間移動をしたかのように見えただろう。
「さーて、次は――」
凜はジャガイモを手にして不敵な笑みを浮かべる。見せるのではなく魅せる。能力を楽しく表現する事もまた、よき覚者の一因と言えよう。
●
「秋津洲いのりと申します」
「七海 灯です」
場面は一転してFiVEの模擬戦闘訓練場。いのりと灯がカメラの前で一礼した。二人ともすでに覚醒しており、いのりは一七才の魔女の姿に。灯はセーラー服に鎖鎌といういでたちで戦いに挑む。
「我はマスク・ド・チキン甲!」
「そしてマスク・ド・チキン乙!」
ニワトリのマスクをかぶった男達がポーズを決める。鍛えられた肉体と顔を隠すマスクがレスラーであることを示していた。共にFiVEで働くスタッフである。因みに甲が酉の獣憑で、乙が翼人。
互いに一礼して、戦闘に挑む。
「夜を照らす灯を……」
灯は源素を使って生み出した淡い炎を纏い、訓練場を移動する。その独特の歩法と燐光が残像を生む。速度を生かした動きで先手を取り、一気呵成に攻め立てる。
「轟け雷鳴!」
杖をくるくると回し、いのりは稲妻を解き放つ。白の蛇が矢のように飛び、その牙が相手に食らいつく。威厳を示すようにこん、と杖で地面を突き相手を見る。
「兄者!」
「応!」
マスク・ド・チキン甲乙が地を蹴る。乙がバレーボールのレシーブのようなポーズをとり、甲がそこに足をかける。乙が腕に力を入れると同時に甲が跳躍し、灯に向かって鶏の足を向けてのドロップキックを敢行する。同時に乙が翼を羽ばたかせ、いのりに向かい風の弾丸を飛ばした。
「そこです!」
灯は迫る巨体を身を伏せてかわす。不安定な状態でもその重心を崩すことなく、そのまま体を反転させて蹴り上げるように甲を蹴り上げた。蹴った勢いのままに灯は立ち上がり、神具を振るう。炎、斬撃、そして最後は鎖鎌に絡めとる。
「銀河の星よ、降り注げ!」
いのりが告げると同時に、光り輝く源素の粒が降り注ぐ。それは風の弾丸にぶつかり、その力を削いでいく。光と風は互いに拮抗し、いのりの元に到達する頃には涼風同然となっていた。そして光の乱舞が乙に降り注ぐ。
灯といのりの攻撃を受け、それでも倒れないマスク・ド・チキン。挑発するようにポーズを取る。
派手な演出と本格的な覚者同士の戦い。
それは多くの人の目を引き付けていた。
●
「お疲れさまー」
撮影が終わり、参加した覚者達に労いの言葉がかけられた。
撮られた映像は編集後に電波に乗り、全国に放送される。その結果どうなるかは、誰にもわからない。高評価を受けるかもしれないし、要らぬ嫉妬を受ける可能性もある。
だが、何もしなければ未来は変わらない。小さくとも種をまく行為には、きっと意味がある。
その未来が輝かしいことを祈って――
電波障害が解決し、広く情報が伝えられるようになって様々な宣伝が始まる。
多くは商業宣伝だが、妖の発生を伝達したりと言う特殊な物もある。
そんな中、一覚者組織の宣伝というのはさらに特殊なものだった。
「――以上が、FiVEの活動理念だ。次はFiVEに所属する覚者の紹介に行かせてもらう」
FiVEという組織そのものの説明を終え、続いてそこに所属する覚者の説明が始まる。集まった五人の覚者達は緊張を押さえるように深呼吸をした。
●
「FiVEのことを知ってもらう土壌を作る……っていってたけど」
禊は巫女服に袖を通しながら、今回の話を思い出す。FiVEの宣伝を行い、その存在を広く認知させることで『頼れる覚者組織』があるという事をみんなに知ってもらうのが目的なのだ。
「まぁ、細かいことは分からないけど。私にすることは精一杯舞を舞って、皆が笑顔になる手助けをすれば良いんだよね」
言って禊はカメラの前に立つ。琴の音が鳴ると同時に薄紅色の炎が舞う。それは光の加減も相まって、桜の花びらのように見えた。梅香を思わせる風が吹き、その花びらがふわりと舞う。
それは戦に向かう者を励ます雄々しい舞ではない。
動作の一つ一つをしなやかにし、水の中を流れる花びらのように華やかに。春の桜を思わせる優雅な焔の舞。
最後の事の音が鳴り終わり、禊が一礼する。その瞬間まで、見る人は時の流れを忘れていた。
「FIVEは戦うだけの集団やないで。て事であたしの歌を聞けー!」
エレキギターを掲げ、凛が叫ぶ。焔を思わせる赤いジャケットに赤いエレキギター。登場と同時に激しいビートを奏で、ポーズを決める。派手な演出だが見る人が見れば、あるいは聞く人が聞けば音楽の基礎がきちんとできていることが分かる。
わずかな間は意識を音楽に集中させるための計算された時間。その時間の後に戦闘の荒々しさを思わせる激しい音楽が奏でられる。ロック調の激しい音楽が響き渡り、フィニッシュとばかりに弦をはじく。音の余韻が消え去るよりも早く、凛は笑みを浮かべて次の曲を始めた。
先ほどの曲とはうって変わってのポップ調の音楽。激しい戦闘後の平和な生活を思わせる、何処かコミカルで日常的な音楽だ。そして一転して悲しいバラードを奏で、それを癒すように明るい曲で締めに入る。
戦闘と日常。喪失と希望。今の日本を示し、そしてFiVEの在り方を歌の流れで示していた。
「これからFIVEの事よろしゅうな」
「そうそう。能力は戦うだけの物やないんよ。てなわけでマジックショー!」
屋外に設置された舞台に凜が現れる。シルクハットに燕尾服と言ったマジシャンの格好である。手品の音楽と言えば定番の曲が流れ、踊るように回転して一礼して運ばれてくる鉄板に体を預けた。
――手品というのはショーであり、詭道である。
ただ鉄板を能力で通り抜けてしまえばそれは能力の紹介でしかない。そして詭道とは騙しの道。相手を騙しながら、しかし楽しませる。それがマジックショーなのだ。
鉄板に体を預けたポーズのままで、背中の鉄板を叩く。優雅にターンを決めて鉄板を押す凜。覚者の力をもってしても鉄板は動かない。それをアピールしてから数歩離れ、鉄板に向かって優雅に歩き出す。
ぶつかる! その瞬間にターンを決めながら物質透過を使い、壁の向こう側に歩き抜けた。物質透過を知らない人が見れば、瞬間移動をしたかのように見えただろう。
「さーて、次は――」
凜はジャガイモを手にして不敵な笑みを浮かべる。見せるのではなく魅せる。能力を楽しく表現する事もまた、よき覚者の一因と言えよう。
●
「秋津洲いのりと申します」
「七海 灯です」
場面は一転してFiVEの模擬戦闘訓練場。いのりと灯がカメラの前で一礼した。二人ともすでに覚醒しており、いのりは一七才の魔女の姿に。灯はセーラー服に鎖鎌といういでたちで戦いに挑む。
「我はマスク・ド・チキン甲!」
「そしてマスク・ド・チキン乙!」
ニワトリのマスクをかぶった男達がポーズを決める。鍛えられた肉体と顔を隠すマスクがレスラーであることを示していた。共にFiVEで働くスタッフである。因みに甲が酉の獣憑で、乙が翼人。
互いに一礼して、戦闘に挑む。
「夜を照らす灯を……」
灯は源素を使って生み出した淡い炎を纏い、訓練場を移動する。その独特の歩法と燐光が残像を生む。速度を生かした動きで先手を取り、一気呵成に攻め立てる。
「轟け雷鳴!」
杖をくるくると回し、いのりは稲妻を解き放つ。白の蛇が矢のように飛び、その牙が相手に食らいつく。威厳を示すようにこん、と杖で地面を突き相手を見る。
「兄者!」
「応!」
マスク・ド・チキン甲乙が地を蹴る。乙がバレーボールのレシーブのようなポーズをとり、甲がそこに足をかける。乙が腕に力を入れると同時に甲が跳躍し、灯に向かって鶏の足を向けてのドロップキックを敢行する。同時に乙が翼を羽ばたかせ、いのりに向かい風の弾丸を飛ばした。
「そこです!」
灯は迫る巨体を身を伏せてかわす。不安定な状態でもその重心を崩すことなく、そのまま体を反転させて蹴り上げるように甲を蹴り上げた。蹴った勢いのままに灯は立ち上がり、神具を振るう。炎、斬撃、そして最後は鎖鎌に絡めとる。
「銀河の星よ、降り注げ!」
いのりが告げると同時に、光り輝く源素の粒が降り注ぐ。それは風の弾丸にぶつかり、その力を削いでいく。光と風は互いに拮抗し、いのりの元に到達する頃には涼風同然となっていた。そして光の乱舞が乙に降り注ぐ。
灯といのりの攻撃を受け、それでも倒れないマスク・ド・チキン。挑発するようにポーズを取る。
派手な演出と本格的な覚者同士の戦い。
それは多くの人の目を引き付けていた。
●
「お疲れさまー」
撮影が終わり、参加した覚者達に労いの言葉がかけられた。
撮られた映像は編集後に電波に乗り、全国に放送される。その結果どうなるかは、誰にもわからない。高評価を受けるかもしれないし、要らぬ嫉妬を受ける可能性もある。
だが、何もしなければ未来は変わらない。小さくとも種をまく行為には、きっと意味がある。
その未来が輝かしいことを祈って――
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
『桜火舞』
取得者:鐡之蔵 禊(CL2000029)
『蒼の灯籠』
取得者:七海 灯(CL2000579)
『勇往邁進エレキガール』
取得者:焔陰 凛(CL2000119)
『星唄う魔女』
取得者:秋津洲 いのり(CL2000268)
『マジシャンガール』
取得者:茨田・凜(CL2000438)
取得者:鐡之蔵 禊(CL2000029)
『蒼の灯籠』
取得者:七海 灯(CL2000579)
『勇往邁進エレキガール』
取得者:焔陰 凛(CL2000119)
『星唄う魔女』
取得者:秋津洲 いのり(CL2000268)
『マジシャンガール』
取得者:茨田・凜(CL2000438)
特殊成果
なし

■あとがき■
放送は二週間後!
