2017年の福を手に入れろ!
●福を呼ぶモノ
ピンと立った耳、くりっとした緋色の瞳、ふかふかの白い毛に覆われた丸い体。
神社の境内を鳥居の上から眺める兎が一羽。
「毎年同じ事ばかりではつまらないです。今年はちょっと変わった事をしましょう」
兎は小さく鳴くと、首の鈴が風で揺れてチリィンと澄んだ音を出す。
「見てるばかりではいけません。私も今年は働きますよ」
鳥居から降りると兎は神主を見上げた。
「幸様、よろしいのですか?」
中年の神主は、後ろ足だけで器用に立つ白い兎の『幸(ユキ)』を心配そうに見つめた。
「これも、私の勤めでもあります。それに、覚者と呼ばれている人間と話したいです」
「無茶だけはしないでください」
幸の小さな頭を神主は優しく撫でる。
「ぷー……大丈夫。それより、アレの準備は絶対にするんですよ?」
「勿論」
幸は小さな前足で神主の手を掴むと笑顔で言った。
●兎からの招待
「皆、集まってくれてありがとう! なんと、神社に住み着いた兎の古妖が皆と交流したってお手紙が神主さんから貰ったんだよ!」
久方 万里(nCL2000005)は集まった覚者達に言う。
「交流と言ってもただ、話すだけじゃないんだよ。神社の境内で隠れたり、逃げたりしてるウサギの幸(ユキ)ちゃんを捕まえるってイベントをするんだって! 幸ちゃんは神社では幸福を呼ぶウサギとして地元では有名なんだって」
万里は楽しげに説明をする。
「捕まえたチームには、もしかすると幸運が訪れるかもしれないよ? 移動手段はコッチで用意するから、皆は頑張って幸運ゲットしてきてよね!」
と、ウィンクしながら万里はアナタ達に言った。
ピンと立った耳、くりっとした緋色の瞳、ふかふかの白い毛に覆われた丸い体。
神社の境内を鳥居の上から眺める兎が一羽。
「毎年同じ事ばかりではつまらないです。今年はちょっと変わった事をしましょう」
兎は小さく鳴くと、首の鈴が風で揺れてチリィンと澄んだ音を出す。
「見てるばかりではいけません。私も今年は働きますよ」
鳥居から降りると兎は神主を見上げた。
「幸様、よろしいのですか?」
中年の神主は、後ろ足だけで器用に立つ白い兎の『幸(ユキ)』を心配そうに見つめた。
「これも、私の勤めでもあります。それに、覚者と呼ばれている人間と話したいです」
「無茶だけはしないでください」
幸の小さな頭を神主は優しく撫でる。
「ぷー……大丈夫。それより、アレの準備は絶対にするんですよ?」
「勿論」
幸は小さな前足で神主の手を掴むと笑顔で言った。
●兎からの招待
「皆、集まってくれてありがとう! なんと、神社に住み着いた兎の古妖が皆と交流したってお手紙が神主さんから貰ったんだよ!」
久方 万里(nCL2000005)は集まった覚者達に言う。
「交流と言ってもただ、話すだけじゃないんだよ。神社の境内で隠れたり、逃げたりしてるウサギの幸(ユキ)ちゃんを捕まえるってイベントをするんだって! 幸ちゃんは神社では幸福を呼ぶウサギとして地元では有名なんだって」
万里は楽しげに説明をする。
「捕まえたチームには、もしかすると幸運が訪れるかもしれないよ? 移動手段はコッチで用意するから、皆は頑張って幸運ゲットしてきてよね!」
と、ウィンクしながら万里はアナタ達に言った。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.幸を捕まえる。
2.幸と交流をする。
3.なし
2.幸と交流をする。
3.なし
今年もあと僅かになりましたので、皆さんに幸せをお届けするシナリオで今年を締め括らせていただきます。
●場所
『兎』が『神使』と云われている神社(昼)
F.i.V.E.がバスで送迎してくれます。
●古妖
幸(ユキ)
鈴が付いている紅白の首輪をしている『白い兎』
とても大人しく、人が大好き。
●幸を捕まえろ!
チーム、個人でも参加可能です。
様々な工夫をこらして、境内を逃げ回る幸を捕まえましょう。
捕まえたチーム、もしくは個人に2017年の幸運主として神社で写真が飾られます。
●幸と交流
境内にある和室で交流が出来ます。
神主が、甘酒や幸の好物である林檎等を用意してくれています。
もちろん、個人で持ち込んで下さっても大丈夫です。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
相談日数
7日
7日
参加費
50LP
50LP
参加人数
9/30
9/30
公開日
2017年01月08日
2017年01月08日
■メイン参加者 9人■

●幸運主
「ことこ、平和を愛するえんじぇるなあいどるだからー追い掛け回すとかかわいそうかなー」
楠瀬ことこ(CL2000498)は首を小さく傾げた。
「よし、ことこさん! 頑張ってウサギ捕まえよか!」
『烏山椒』榊原 時雨(CL2000418) は明るく言うが、ことこの発言を聞いて眉をひそめた。
「はにー最近冷たいわー」
その視線に気が付いたことこは悲しそうな表情で言う。
「うさぎさんを捕まえたら素敵な事が起きるかも、ってことだし。頑張って捕まえて、
彼氏ください! 今すぐここに! ってお願いしてこようよ」
と、言うとことこは最後に『ことこはあいどるだから皆のモノ』と付け加える。
「うん、せやな! 出会いは欲しいけど今ここに彼氏は要らんわ! 今すぐここに呼び出すとか、ウサギに無茶言い過ぎやろ!!」
ことこの言葉に時雨は思わずツッコミを入れる。
感情探査するも、やはり皆それぞれの思いで溢れていた。
向日葵 御菓子(CL2000429)は境内の草むらに身を潜める。
全身の五感を研ぎ澄まし、じっと音や風の動きを耳や肌で感じる。
(むむ……)
単純な音を簡単には感じ取れないのは、他の覚者達が罠を仕掛ける音、複数の足音、様々な音が複雑に混ざって聞き分けにくい。
「かくれんぼなら負けないよっ!」
ククル ミラノ(CL2001142)は元気よく言うと境内を駆け回る。
倉庫下、木の影、建物の下等を隠れていそうな場所に頭を突っ込み探す。
(なんというか、分かりやすい事で)
幸は建物の影から参道を見ると、篭に棒で支えて食べ物で釣るトラップが何個かあった。
「一度やってみたかったんだよね、コレ」
鈴白 秋人(CL2000565)は1つ、1つ丁寧に古典的なトラップを仕掛けている。
「ユス、走るのはあまり得意じゃないんですのよ……。でもそんなユユシキジタイにはワナを張れば良いって兄者上の教えに従うんですのよ」
秋人の隣で同じくトラップを仕掛けている少女ユスティーナ・オブ・グレイブル(CL2001197)は楽しそうに話す。
罠に使う餌は奮発して、ウサギ用干し草と葉っぱ付きの人参だ。
「兎捕まえればいいんだな。まずは空丸、ていさつ頼むぜ!」
と、言うと空丸は小さな翼を羽ばたかせ空へ舞い上がるのを見届けると、成瀬 翔(CL2000063)は道なりに林檎と人参を置きはじめる。
「寒い日の甘酒は美味しい」
そんな翔を眺めながら麻弓 紡(CL2000623)は、ユスティーナに着せられたウサミミフード付きケープに本物の人参付きベルトを着けていた。
ふと、生い茂る背の低い木々を見て餌を吊り下げようと考えたが、翔の罠を気にしている内に網を投げて捕まえる事にした。
「白うさぎの「幸」さんですか。なんだか、親近感を感じてしまいますね。仲良くなれるのでしょうか……」
田中 倖(CL2001407)は、獣の因子の兎だからなのだろう幸に親近感を持っている様だ。
「おや、美味しそうな匂いがします」
幸はすんすんと小さな鼻を上下に動かす。
とことこと、歩いていった先には林檎やら人参やらが道ばたに落ちてたり、明らか様な罠が仕掛けられていた。
(うーん、これは……頂きましょう)
幸は少しだけ考えると、罠だけを避けて落ちている林檎に近付くが。
「罠は見破られたけど、真面目に追いかければいいか、あははっ!」
空丸からの情報でこっそりと追いかけていた翔は、茂みから飛び出して幸に手を伸ばす。
ぴょんっと跳ぶと、幸は翔の頭の上に乗ると茂みに入るが御菓子が待ち受けていた。
「幸様、捕まえ……っ!」
御菓子の顔に覆い被さるもふもふの白い毛に、温かくて思わず捕まえようとする両手を止めてしまう。
「お嬢さん、失礼します」
身を翻し幸は軽い身のこなしで覚者達から逃げる。
予想外の事は必ず1つは起こるモノ。
目の前には白兎のきぐるみを着た秋人が待ち構えていた。
きぐるみには複数の人参をぶら下げて、走って来る幸を待ち構える。
「人参なら余る程あるからかかってこい!」
と、秋人は幸に言う。
「そんなんでは私は捕まりません!」
幸は天高く跳躍すると秋人の頭上を飛び越え、ユスティーナの腕の中に見事にゴールイン。
「アキト捕まえましたの!」
ユスティーナは幸を両手で持ち上げると、満面の笑顔で声を上げた。
「はは、今年の福を手に入れたのは可愛らしいお嬢さんですね」
神主がそう言うと、ユスティーナと秋人にウサギの前足を模したお守りを渡す。
「これ、本物ではないですよね?」
「勿論です。それは、私の毛で作り神主が願掛けしてくれたお守り入りなのです」
幸は前足をぴんっと伸ばしながら説明する。
「それでは、ユスティーナ様、秋人様。並んで下さい。写真を撮ります」
「はい、ユキ、温かい」
ユスティーナはぎゅっと幸を抱きしめ、その隣で秋人は優しい微笑みを浮かべる。
こうして、福を捕まえるイベントは無事に終わった。
●楽しく交流
トラップの掃除を終えた覚者達は、温かい和室へと案内され炬燵に入る。
テーブルの上には、お茶、甘酒、林檎に茶菓子が用意されていた。
「このドーナツ、甘くてふわふわで……とても美味しいです。同じうさぎさんなのですから、幸さんもきっと気に入りますよ」
倖は幸にドーナツを差し出す。
「頂きましょう……もきゅもきゅ」
小さな口でドーナツをかじると、幸の小さな口か左右に動く。
「美味しいです」
幸は嬉しそうに鳴くと倖の手をぎゅっと握った。
「ねぇ、アクト。ユス、ユキと仲良し出来るかしら? 」
と、ユスティーナは秋人を見上げた。
「大丈夫、ユスちゃんなら出来るよ」
「おやおや、可愛い今年の福さん」
秋人は幸を両手で抱えると、ユスティーナに向けた。
「古妖かあ。ってことは、幸って何歳なんだろうなー? 」
と、翔が疑問を投げると幸は『女性に年齢を聞くのは失礼です。秘密なのです!』と答えた。
「ことこ、平和を愛するえんじぇるなあいどるだからー追い掛け回すとかかわいそうかなー」
楠瀬ことこ(CL2000498)は首を小さく傾げた。
「よし、ことこさん! 頑張ってウサギ捕まえよか!」
『烏山椒』榊原 時雨(CL2000418) は明るく言うが、ことこの発言を聞いて眉をひそめた。
「はにー最近冷たいわー」
その視線に気が付いたことこは悲しそうな表情で言う。
「うさぎさんを捕まえたら素敵な事が起きるかも、ってことだし。頑張って捕まえて、
彼氏ください! 今すぐここに! ってお願いしてこようよ」
と、言うとことこは最後に『ことこはあいどるだから皆のモノ』と付け加える。
「うん、せやな! 出会いは欲しいけど今ここに彼氏は要らんわ! 今すぐここに呼び出すとか、ウサギに無茶言い過ぎやろ!!」
ことこの言葉に時雨は思わずツッコミを入れる。
感情探査するも、やはり皆それぞれの思いで溢れていた。
向日葵 御菓子(CL2000429)は境内の草むらに身を潜める。
全身の五感を研ぎ澄まし、じっと音や風の動きを耳や肌で感じる。
(むむ……)
単純な音を簡単には感じ取れないのは、他の覚者達が罠を仕掛ける音、複数の足音、様々な音が複雑に混ざって聞き分けにくい。
「かくれんぼなら負けないよっ!」
ククル ミラノ(CL2001142)は元気よく言うと境内を駆け回る。
倉庫下、木の影、建物の下等を隠れていそうな場所に頭を突っ込み探す。
(なんというか、分かりやすい事で)
幸は建物の影から参道を見ると、篭に棒で支えて食べ物で釣るトラップが何個かあった。
「一度やってみたかったんだよね、コレ」
鈴白 秋人(CL2000565)は1つ、1つ丁寧に古典的なトラップを仕掛けている。
「ユス、走るのはあまり得意じゃないんですのよ……。でもそんなユユシキジタイにはワナを張れば良いって兄者上の教えに従うんですのよ」
秋人の隣で同じくトラップを仕掛けている少女ユスティーナ・オブ・グレイブル(CL2001197)は楽しそうに話す。
罠に使う餌は奮発して、ウサギ用干し草と葉っぱ付きの人参だ。
「兎捕まえればいいんだな。まずは空丸、ていさつ頼むぜ!」
と、言うと空丸は小さな翼を羽ばたかせ空へ舞い上がるのを見届けると、成瀬 翔(CL2000063)は道なりに林檎と人参を置きはじめる。
「寒い日の甘酒は美味しい」
そんな翔を眺めながら麻弓 紡(CL2000623)は、ユスティーナに着せられたウサミミフード付きケープに本物の人参付きベルトを着けていた。
ふと、生い茂る背の低い木々を見て餌を吊り下げようと考えたが、翔の罠を気にしている内に網を投げて捕まえる事にした。
「白うさぎの「幸」さんですか。なんだか、親近感を感じてしまいますね。仲良くなれるのでしょうか……」
田中 倖(CL2001407)は、獣の因子の兎だからなのだろう幸に親近感を持っている様だ。
「おや、美味しそうな匂いがします」
幸はすんすんと小さな鼻を上下に動かす。
とことこと、歩いていった先には林檎やら人参やらが道ばたに落ちてたり、明らか様な罠が仕掛けられていた。
(うーん、これは……頂きましょう)
幸は少しだけ考えると、罠だけを避けて落ちている林檎に近付くが。
「罠は見破られたけど、真面目に追いかければいいか、あははっ!」
空丸からの情報でこっそりと追いかけていた翔は、茂みから飛び出して幸に手を伸ばす。
ぴょんっと跳ぶと、幸は翔の頭の上に乗ると茂みに入るが御菓子が待ち受けていた。
「幸様、捕まえ……っ!」
御菓子の顔に覆い被さるもふもふの白い毛に、温かくて思わず捕まえようとする両手を止めてしまう。
「お嬢さん、失礼します」
身を翻し幸は軽い身のこなしで覚者達から逃げる。
予想外の事は必ず1つは起こるモノ。
目の前には白兎のきぐるみを着た秋人が待ち構えていた。
きぐるみには複数の人参をぶら下げて、走って来る幸を待ち構える。
「人参なら余る程あるからかかってこい!」
と、秋人は幸に言う。
「そんなんでは私は捕まりません!」
幸は天高く跳躍すると秋人の頭上を飛び越え、ユスティーナの腕の中に見事にゴールイン。
「アキト捕まえましたの!」
ユスティーナは幸を両手で持ち上げると、満面の笑顔で声を上げた。
「はは、今年の福を手に入れたのは可愛らしいお嬢さんですね」
神主がそう言うと、ユスティーナと秋人にウサギの前足を模したお守りを渡す。
「これ、本物ではないですよね?」
「勿論です。それは、私の毛で作り神主が願掛けしてくれたお守り入りなのです」
幸は前足をぴんっと伸ばしながら説明する。
「それでは、ユスティーナ様、秋人様。並んで下さい。写真を撮ります」
「はい、ユキ、温かい」
ユスティーナはぎゅっと幸を抱きしめ、その隣で秋人は優しい微笑みを浮かべる。
こうして、福を捕まえるイベントは無事に終わった。
●楽しく交流
トラップの掃除を終えた覚者達は、温かい和室へと案内され炬燵に入る。
テーブルの上には、お茶、甘酒、林檎に茶菓子が用意されていた。
「このドーナツ、甘くてふわふわで……とても美味しいです。同じうさぎさんなのですから、幸さんもきっと気に入りますよ」
倖は幸にドーナツを差し出す。
「頂きましょう……もきゅもきゅ」
小さな口でドーナツをかじると、幸の小さな口か左右に動く。
「美味しいです」
幸は嬉しそうに鳴くと倖の手をぎゅっと握った。
「ねぇ、アクト。ユス、ユキと仲良し出来るかしら? 」
と、ユスティーナは秋人を見上げた。
「大丈夫、ユスちゃんなら出来るよ」
「おやおや、可愛い今年の福さん」
秋人は幸を両手で抱えると、ユスティーナに向けた。
「古妖かあ。ってことは、幸って何歳なんだろうなー? 」
と、翔が疑問を投げると幸は『女性に年齢を聞くのは失礼です。秘密なのです!』と答えた。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
『兎のお守り』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鈴白 秋人(CL2000565)
『兎のお守り』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:ユスティーナ・オブ・グレイブル(CL2001197)
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鈴白 秋人(CL2000565)
『兎のお守り』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:ユスティーナ・オブ・グレイブル(CL2001197)

■あとがき■
MVPは幸を捕まえた方に送ります。
おめでとうございます!
今年も覚者の皆様に幸あれ!
おめでとうございます!
今年も覚者の皆様に幸あれ!
