≪神器争奪戦≫バイオレンスゴリラァ!
≪神器争奪戦≫バイオレンスゴリラァ!


●副音声でお聞きください
「ウホ、ウホホウウホ! ウホウホウウホ! ウッホ!」
 皆さん大変です。地方の保護樹林に大量のゴリラが、いや妖が発生しました。
「ウホ!? ウウホ、ウッホ、ウッホ、ウッホウウホホーウイ!」
 どうやら保護樹林の中心にある『お社』に安置されていた『神器』が様々なよくないものを引き寄せ、その一環として妖も引き寄せられているとみられています。
「ウホ」
 このままでは樹林が妖でいっぱいになってしまう……いいえ、それだけではありません。この『神器』を手に入れるために『新人類教会』の過激派が進撃しているというではありませんか。
 そう、新人類教会といえばかつて教化作戦という恐ろしい計画をたてた宗教団体です。穏健派は覚者被害の救済などを行なう清い人々だというのに、なんてことでしょう! しかも内部告発によればこの過激派は神器を使って隊員を洗脳しているというではありませんか!
 このまま過激派に神器を渡せばより多くの人が危険にさらされ、隊員たちも洗脳によって被るべきでは無い罪をかぶせられてしまうのです! ああっ、この事態を避ける手段をもつのは、今のところ私たちファイヴだけ!
 そう、今ここに居るあなたなのです!
 いい? 説明このくらいでいい?
「ウホ……? ウホ、ウホホバナナ……」
 保護樹林にはランク1のゴリラ型動物系妖が大量に発生し、つねにウホウホしています。
 ゴリラから心の優しさをとったようなそれはもう凶悪なゴリラ妖で、その辺にある石を投げたり木片を叩き付けたりとゴリラバイオレンスの限りを尽くしています。
 新人類教会過激派は北側から、ファイヴは南側から保護樹林を攻略します。
 相手よりも先に樹林の妖たちを突破し、お社に納められている神器を回収して下さい。
 妖の全滅は後からでもできますが、神器は今限り。
 そう、これはタイムアタックなのです!
「ウホホバナナ大好きー! うまいむまいむーもむーも」
 あなたの手に、人々の未来がかかっています。どうか、頑張ってください!
 


■シナリオ詳細
種別:通常
難易度:普通
担当ST:八重紅友禅
■成功条件
1.新人類教会よりも先に神器を獲得する
2.全員無事に樹林を脱出する
3.なし
 こちらは新人類教会第二弾全体シナリオとなっております
 シリアスな空気は正直苦手だけどゴリラなら僕食べられるよっていうゴリリストの皆さんのお越しをお待ちしております。

●ゴリラ
 動物系妖ランク1
 攻撃力によってはワンパン可能なくらいのもろい妖ですが、数がとんでもなく沢山います。
 そしてゴリラパンチにはノックバックがついており、こちらの進行を阻むでしょう。
 これらを倒しながら一刻も早く樹林中央のお社へたどり着く必要があります。
 『ここは任せて先に行け作戦』『陣形を整えて突っ走る作戦』『ゴリラのフリをしてやりすごす作戦』のいずれかを推奨します。
 なお、神器を奪取した後は逆方向(つまり南側)に離脱することになります。その分の戦力は残しておく必要があるでしょう。
 また、作戦が順調に進めば新人類教会の覚者チームと出会うことすらないので、プレイングの空振りにはご注意ください。

●新人類教会
 教会の過激派の中でも特にゴリラ力の強いゴリラ的覚者チームが派遣されています。
 彼らは人ノ字シンボルのついた黄金のナックルガードを装備し、並み居るゴリラを殴り倒しながらお社を目指すでしょう。
 総合戦闘力はこちらと大体同じ。
 つまり、『向かってくるゴリラを倒しながら先に進みます』とだけ書いたプレイングで同じかそれ以下の速度が出ると言うことです。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
(1モルげっと♪)
相談日数
6日
参加費
100LP[+予約50LP]
参加人数
6/6
公開日
2016年10月10日

■メイン参加者 6人■

『天使の卵』
栗落花 渚(CL2001360)
『弦操りの強者』
黒崎 ヤマト(CL2001083)
『探偵見習い』
賀茂・奏空(CL2000955)
『田中と書いてシャイニングと読む』
ゆかり・シャイニング(CL2001288)

●ごちゅうい☆
 この物語は、悪しき過激派新人類教会と正義のファイヴ覚者たちによる熱き戦いの記録である。
 日曜朝にテレビでやっててもお子様へ悪影響を及ぼさない教育的で健全なお話だよ。
 責任は……持てないね。

「ウホホ! ウホウッホ! ウホホウホ! ウホウホウッホウホ! キノカワ、ウマイ!」
 『紅戀』酒々井 数多(CL2000149)が木の皮をむしってムシャムシャしながら激しくドラミングし、がに股で左右にはねる運動をしていた。
 ごめん、キャラ崩壊注意っていうの忘れてた。後でカッコイイ称号あげるんで許してください。
「OK牧場」
 『プリンスゴリラ』プリンス・オブ・グレイブル(CL2000942)がガッツポーズとサムズアップをひたすら繰り返してはウホウホと腰のあたりにパワーを溜めている。
「ウホ!? ウッホウホ……ウホホ、ウホホウッホ、ウッホ!」
 キューブを握りしめ、キリッと目を光らせる『ゴリラカレー職人』栗落花 渚(CL2001360)。
「ウホ? ウホホ……? ウホホバナナ……ねえこれ今からやってなきゃだめなの?」
 バナナの皮をむきながらふと素に戻る『B・B』黒崎 ヤマト(CL2001083)。
 彼の口をバッと横から塞いで、『ゴリラマスター』工藤・奏空(CL2000955)が耳元でヒソヒソ語りかけた。
「気をつけて、どこでゴリラが聞いてるかわからない。俺たちには徹底したゴリライアンスが求められているんだ! 強いて言うなら、ゴリラになることを……強いられているんだ!」
 わざわざ効果線つきで言い直す奏空である。
「ウホ……」
 賢者みたいな顔で木の棒に刺さった焼き芋をフーフーする『田中と書いてゴリラと読む』ゆかり・シャイニング(CL2001288)。
「ウホホウホウッホオオオオオ! ウホオオオオオオオオオ!」
 怒り狂ったかのようにドラミングを始めるゆかり。
 関係ないけどドラミングって変換するたびに銅鑼民具って変換されてイラッとする反面なんか強そうにも思える。そんな秋の昼下がり。
「ウホホ!?」
「ウホワッキャアア!?」
 ゆかりたちの接近に気づいたゴリラたちが振り向き、『ニンゲン、アラワレタ!』『ニンゲン、コロス!』みたいなこと言って目をギュオーンと光らせた。
「ウホ……!」
 そんなバイオゴリ……じゃなくてバイオレンスゴリラに対し、奏空がドヤ顔ならぬゴリ顔でバナナを取り出した。
 すぐさま懐にしまいなおし、かわりにキューブを取り出す。
「我こそはゴリラマスター! みよ、このゴリラキュへぶし!?」
「「ウホオオオオオオ!」」
 奏空にバイオレンスゴリラッシュが炸裂した。
 きりもみ回転しながら吹っ飛んでいく奏空。
 奏空の脳裏には、オルゴールの音楽と共に楽しい思い出がよみがえっていた。
 ゴリラに手を引かれてゴリラ列車にのった日。
 ゴリラと共にゴリラ熱海の隠れ家的ゴリラ温泉ののれんを潜った日。
 貸し切りの混浴温泉につかっていると後ろからタオルを身体にあてたゴリラが頬を染めながら入ってきた日。
 緑の葉がゆれる和室の窓辺を眺めながら、帰りたくないと言われた日。
 優しい笑顔で自分に重ねた手をどけ、ゆっくりと首を横に振った日。
 マフラーを巻き直し、ロングコートを靡かせ、涙するゴリラに背を向けて歩く日。
 輝くネオンの中を一人歩く自分の右手が、どこか寒いと感じた、あの日。
 どの日だろう。途中から記憶にねえな。
「ソラアアアアアアアアアアアア!」
「ゴリラマスタアアアアアアアアアアア!」
「ゴリラに、ゴリラキューブが効かないなんて……秘められた力、どんだけ秘められてるの!?」
 ここで効果があったらそれはそれで困るけどね。
 さておき。
「ここは任せて先に行きなさい! ゴリラ界のアイドル。略してゴリドルの数多ちゃんが食い止めるわ!」
 とかいって数多はビッと横ピースした。
 なんか出てくるたびに横ピースしてるなこの子と思ってルーツを探ってみたんだけど、多分脳内でアニメを再生する際にCVをイソッチに設定している流れでそうなってるんだと先日判明しましたのでお納めください。
「ウホホ! ウホホウッホウッホ! ウホオオオオオオオオオオオオオオオウ!」
 数多は素早く木に登ると、周囲のバイオレンスゴリラから見えるように遠吠えを放った。
「ありがとうピンクゴリラ!」
「ピンクゴリラの犠牲は忘れません!」
「お前ら後でぶんなぐる!」
「さあ、先を急ぐんだ、みんな!」
 走り出すヤマトたち。
 彼らの見上げる空にはピンクゴリラの顔が浮かんでいた。
 カメラを引くとソファに横たわりグラミー女優のビデオレターみてーなポーズで語り出した。
 『ゴリラって、人生の縮図だと思う。ひとはゴリラのみに生きるにあらず……けど、ゴリラがなければ人生の道しるべをうしなうの。ってわけでクソ妖風情がゴリラを語ってるんじゃないわよオラアアアアア! ウホオオオオオオオオオオウ!』

 暫く進むと、バイオレンスゴリラたちがウホウホしながら人間を探していた。
 すごい今更な設定かもしれないんだけど、妖ってやけに人間をターゲッティングしてくることがあって、きっと妖は本能的に人間を襲う習性があるんだってこの前魚屋のダイゴロウさんが言ってた。スルメつまみに酒飲みながら。
 つまり人間味を完全に捨てきってゴリラに帰化すれば妖からスルーされやすくなるってことなんじゃないかな。しらないけど。
「ウホ……」
 渚が森の中をウホウホしながら歩いていた。
 バイオレンスゴリラが目をギュオーンってしながら振り返るが、渚はウホウホを継続したまま近くの木をがしがし殴り始める。
「ウホホ! ウホホウッホ! ウホホゴリラ!」
「ウホ……」
 バイオレンスゴリラは『なんだゴリラか』みたいなテンションで視線をそらす。
「ウホ!」
「OK牧場!」
 渚とプリンスがサムズアップしあう。
 ヤマトは額から流れる嫌な汗をぬぐった。
「すごい。妖をやり過ごしてる……」
 念のために言って置くけど、よその依頼で同じ手を使っても責任はもてないぞ。絶対持たないからな!(焼酎をあおりながら)
「よし、こうなったらオレも……ウホ! ウホホウホホ! ウッホバナナ!」
 ヤマトはナックルォークで走りながら、たまに懐から出したバナナをムシャムシャ食いまくった。
 たまに渚のまねをして木を殴ったりもしてみた。
 音に反応したバイオレンスゴリラが振り向くこともあったが、『なんだゴリラミュージシャンか』という反応で視線を切る。
「なんというゴリリング……ゆかりも負けていられませんね!」
 ゆかりは胸に手を当て、記憶の扉を開いた。
 大猿のおっちゃん。商店街で出会ったライトニングゴリラ。幼なじみのゴリラタカシ。一緒にサーフィンしたゴリラジョニー。花畑を一緒に走ったゴリラハイジ。花冠をかけてくれたっけ……。
「ハッ、記憶のゴリラが増えている!」
「ウホ?」
 振り返るバイオレンスゴリラ。
 ゆかりは雑草をムシャムシャ食いながらナックルウォークで歩いた。
「ウホホ、ウホホウッホ、クウマイ」
「OK牧場……」
 プリンスは頷き、そしてぴたりと立ち止まった。
「ウホ?」
「OK牧場」
 振り向く仲間たちに、小さく手を振った。
 そしてきびすを返し、追跡してくるバイオレンスゴリラへと身構えた。
 そう! 彼らの人間っぽさに気づいた一部のバイオレンスゴリラが仲間に呼びかけながら追いかけてきたのだ!
 周囲のバイオレンスゴリラが一斉に吠え始める。
「ここは余に任せて、先にウッホウッホウホゴリラ!」
「途中からゴリラ語になってる!」
「OK牧場オオオオオオオ!!」
 プリンスは激しくドラミングすると、向かってくるゴリラにダイビングダブルラリアットを仕掛けた。
「ウホホウホ、ウッホアウッ!」
 もう原型がなんわかんなくなったことを言いながらバイオレンスゴリラとバイオレンスを繰り広げるプリンス。
「「ウホオオオオオオオオオオオオオオオオウ!」」
 バイオレンスゴリラの遠吠えを背に聞きながら、ヤマトたちはウホウホと先を急ぐのだった。

 ゴリラ型の石碑に納められた神器。
 それを発見した渚たちは、互いに顔を見合わせた。
「ウホ?」
「……ウホ!」
 神器を引き抜く、すると、周囲のバイオレンスゴリラたちが一斉にこちらに向き直り、怒りのドラミングと遠吠えを始めたではないか。
「「ウホオオオオオオオオオオオオオオオウ!」」
「どうして!? 私たちのゴリリングは完璧だったはず……!」
「神器を奪ったからだ。ゴリラじゃない確信を持たせちまったのかもしれないぜ!」
 ゴリラじゃ無い確信ってなんだと思うじゃん? 私も思ってるよ!
 とにかく、今まで気づかなかったのがおかしいよってくらい明確にバイオレンスゴリラたちが敵対行動に出始めた。
 もうゴリリングによるゴリラスルーはできないぞ!
 そうと決まれば対抗あるのみ。全速力で引き返すのみだ!
「OK、さあ行くぜ! そのドラミングとオレの演奏で、熱いセッションといこうぜ!」
 ヤマトはギターをかき鳴らすと、彼の周囲から激しい火花と爆発が吹き上がった。
 一斉にひっくり返るバイオレンスゴリラ。
「言葉が通じなくても、音で語り合えるだろ! さあ行くぜ!」
 ヤマトは飛行と共にギターの早弾きを始めた。
 彼の道を開くかのように炎のわだちが予め伸びていき、その左右を激しい火花が彩っていく。
「ウホウ!」
 追いすがろうとしたバイオレンスゴリラには、渚のメタルケースアタックが猛威を振るう。
 そう、彼女もまたバイオレンスなゴリラだったのだ! ゴリラってなんだ! しらねえよ!
「私のゴリラカレーが食べたいかー! 北側にいくと沢山あるぞー!」
「「ウホオオオウ!」」
 渚に追いすがるゴリラ三兄弟。その速度は一向に落ちることは無い。
「そんな、私のゴリラカレーが効かない!?」
「だめです渚さん! 彼らはゴリラじゃない。ゴリラならざるゴリラ……バイオレンスゴリラなんです!」
「でも、ゴリラに戻ることは出来るはずだよ!」
 渚はゴリラキューブを割と無駄に握りしめると、追いすがるゴリラを片っ端からグーで殴った。
 鼻っ面をガッていった。
 冷静に考えて12歳の少女がやっていい攻撃じゃない。
「私も援護します! ウオオオオオオオゴリラビイイイイイイイム!」
 ゆかりは第三の目をガッて開くと、目からビーム発射した。
 すごい今更なことだけど、かなーり前の依頼でやったゆかりさんの第三の目が内股にあるって設定今も有効ですか。その場合スパッツをぐいぐい引き上げて一生懸命膝を出すっていうマニアックなビデオみたいな状態になりますねいいですね。
「からのゴリラパンチ!」
 それでも飛びかかってきたバイオレンスゴリラを、ネタ帳の角の所でガッでやるゆかり。
 直撃をくらったバイオレンスゴリラがめっちゃ転がっていき、後続のゴリラもろともクラッシュアウトした。
「ウホホホー! バーナナナーーーー! 忍法おっぱいドラミングの術うううう!」
 なんかもう目的と自分を見失った感じでゴリラの限りを作るゆかりである。
 今だから語るけど、ピンク色のバナナリュックを背負って限りなくゴリラに近い顔に変装していた。限りなくゴリラに近い顔がどのくらいゴリラかなんて知らないし知りたくないよ。
 そのかいがあったのかなかったか分かんないけど、倒したゴリラが片っ端からノーマルゴリラとなってバイオレンスゴリラに軽く喧嘩を売り始めた。
 一部のバイオレンスゴリラとにらみ合いになったことで進みやすくなったのだ。
 そうこうしていると、バイオレンスゴリラと戦闘中の奏空と合流できた。
「ウホホウッホ! ウホホウホゴリラ!」
 奏空は高らかに叫んで剣を振り上げると、一端それを横に置いて、懐から出したバナナをゆーっくり剥いて、先の所を一口。
 もーむもーむと咀嚼した後、飲み込み、ゆっくりまばたきしたあともう一口……みたいなゆーるい空気を出し始めた。
 彼をにらんでいたバイオレンスゴリラたちがなんかうとうとしはじめ、その場にころんと寝始める。
「今だ! アイテム申請したバナナが役立ったよ!」
「なんでそんなもの申請したの!」
「もちろんバナナでゴリラの気を引けるかもしれないでしょ! ほらこんな風に……!」
 奏空はイケショタスマイルと共に振り替え――った途端バイオレンスゴリラアッパーで吹き飛んだ。
「ぎゃぷし!?」
「ショタゴリラアアアアアアアアアアアアアア!」
 頭から地面に突き刺さった奏空に、プリンスが駆け寄った。
「クド! 起きて! ゴリラ熱海に行くって、約束したでしょ!」
「ウホホ……アタミ……」
「ゴリラ秘宝館にも、連れていってあげるから!」
「ゴリラ……ヒホウカン……ヒホウカン!」
 奏空はがばっと頭を抜いて復帰した。
 今ゴリラ島のゴリラ熱海に遊びに行くイベシナを思いついちゃったんだけど、実現しちゃったら王子のせいだからね! もうっ、ばかっ!
「ゴリラウェイブ!」
 追ってくるバイオレンスゴリラになんかゴリラの波動がこう、なに? すごい感じになるやつを放った。
「ゴーリラウェ、ゴーリ、ゴーリ、ゴーリアッパカッ!」
「途中から違う人になってる!」
 バイオレンスゴリラをうまい具合にアレしたプリンスは、ぐるりと向き直って走り出した。
「出口はまだ先だ!」
「けどこの先には沢山のバイオレンスゴリラが……」
「OK牧場!」
 説明しよう。OK牧場とはゴリラ原人に伝わる唯一の日本語っぽいゴリラ語である。
 日本語で『永遠の平和。無限の愛情。ドンウォーリービーハッピー。あせらないあせらな……あっ待て待てまだ三分経ってないってば蓋開けちゃあーもーほんとキミはカレーヌードルを早めに食べるの好きだよねーかーらーのーミートゥ!』という意味だ。
「意味分かんないけど、そういえば数多さんが居たはずだよ!」
「あの人ひとりじゃ、バイオレンスゴリラの群れにやられてしまってるんじゃ……!?」
 傷ついた仲間を想像し、危機感に駆られながらも走る一同。
 そんな彼らの見たものとは?
 コレダァ――ワンツースリー!
「ウホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ!!」
 高らかにドラミングしながら吠えるピンクゴリラ。もとい数多。
 彼女はピラミッド状に積み上がったバイオレンスゴリラの群れの頂点に立っていた。
 胸元からリンゴを取り出すと、それを握力だけで握りつぶし、したたるリンゴ汁を浴びるように飲む。
 その姿はまさにゴリラそのもの。
 そして積み上がったゴリラたちにはまだ息があり、次第にノーマルゴリラへと戻ろうとしている。
 激しさ優しさと力強さ。あと愛しさと切なさと心強さも備えた数多は今やゴリラの中のゴリラだった。
 皆を見下ろし、ウィンクするピンクゴリラ。
「みんな、ナイスゴリラ!」

 その後、ゴリラ戦士たちは森を抜け、神器を無事に持ち帰ったのであった。

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
『ゴリラミュージシャン』
取得者:黒崎 ヤマト(CL2001083)
『シャイニングゴリラ』
取得者:ゆかり・シャイニング(CL2001288)
『ゴリラアイドル』
取得者:酒々井 数多(CL2000149)
特殊成果
なし




 
ここはミラーサイトです