合コンでひたすら朝まで騒ぎ続ける依頼
合コンでひたすら朝まで騒ぎ続ける依頼


●合コンやろうぜ!
 格安居酒屋チェーン白民。中でも高級志向で合コンに最適という売り文句で始めたボンジュールという居酒屋がある日閉店の危機に追い込まれた。
 その原因は……。
「合コンを開くと、必ずドタキャンされるんう゛ぁよほおっ!」
 後半何言ってんだかわかんないトーンで、店長が号泣しながら言った。
 この後大体『ヴェアッハーン』とか『ヘアァン』しか聞き取れなかったのでユアワ・ナビ子(nCL2000122)が死んだ目で要約したところによると……。

 居酒屋に居着いた古妖『合コンドタキャンさせるマン』によって、いくらノリがよくて仕事の休みを取りやすい人でも店の前まで来た時点でなんか病気だったことにしたくなっちゃうという怪奇現象が起きているのだ。
 仮に気合いで店内に来たとしても、急にやる気がなくなって眠くなったり食べるだけ食べて静かーな空気を延々続けちゃったりと合コンがことごとく失敗していくのだ。
 合コンに最適とか行っておきながら合コンが必ず失敗する居酒屋ということで客は激減。このままじゃ店長がヤバイ。
 ということで、古妖の影響をうけづらい覚者たちの力で合コンを成功させ、古妖を追い払ってしまおうという作戦なのだ。

 そう、あなたの合コン力(ぢから)が試されようとしているのだ!


■シナリオ詳細
種別:通常
難易度:簡単
担当ST:八重紅友禅
■成功条件
1.合コンの場を盛り上げる
2.合コンの場を盛り上げる
3.途中で寝たりやる気なくしたりしない。意地でも。意地でもだ。
 合コンに参加します。
 男女比が偏ったってしったこっちゃねえなァーッ! ヒューツ!
 未成年が混じったってノンアルコールがあるんだよォーィ! ファーッ!
 こちとら覚者だから魔眼とか結界とかと一緒で古妖の影響は受けづらいから妨害は心配いらないけど、古妖を追い払うには朝まで大盛り上がりの合コンをしなきゃいけないらしいからそれ自体が大変なんだってェー!? ウェーイ!

 あと当店自慢の合コンルームにはカラオケをはじめとして合コンに使いそうなアイテムを山ほど取りそろえてるってよ! ただしカラオケしてても歌詞とか絶対書かないからな! 偉い人が恐いんだからな!
 メニューは普通の居酒屋っぽいメニューに加えてスイーツ多めの合コン向きメニューなんだよ! やったな!
 あと今回のは必要経費だってんでおごりだよ! だから場を盛り上げてくれよ! 絶対だからな! 盛り上がらなかったら失敗なんだからな! な!
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:3枚
(6モルげっと♪)
相談日数
6日
参加費
100LP[+予約50LP]
参加人数
10/10
公開日
2016年08月28日

■メイン参加者 10人■

『追跡の羽音』
風祭・誘輔(CL2001092)
『ホワイトガーベラ』
明石 ミュエル(CL2000172)
『相棒捜索中』
瑛月・秋葉(CL2000181)
『復讐の神士』
恩田・縁(CL2001356)
『愛求独眼鬼/パンツハンター』
瀬織津・鈴鹿(CL2001285)
『探偵見習い』
賀茂・奏空(CL2000955)

●かかってこい全人類! 俺はいつでもライターとして死ぬ覚悟だ!
「やめてええええええええ! 俺の裸撮らないでえええええええ!」
「あらあら、可愛い男の子ねん♪」
「ケケーッ! ここからはオネショタPBWエロタナルよ!」
「瑛月……俺、本当はお前と、こうなりたかったのかもしれねえ……」
「みなまで言うなや風祭君。伊達に腐れ縁やないで」
「やめてぇ……アタシの、ぱんつ、かぶらないでぇ……!」
「これなら五万で売れるの!」
「お嬢ちゃん! 七万! 七万で買う!」
「うーん、のぶりすおぶりーじゅう……」
「ふふ、これぞ人間……」
 間違ってもピンにしちゃダメな光景が、合コン向け居酒屋ボンジュールで展開されていた。
 おっと! 画面の前の兄弟たち、勘違いして貰っては困る。これは健全かつ清涼な合コン依頼だ。下ネタという概念が存在しない退屈な依頼なのだ!
 わかったな! わかったら説明をさせてほしい。
 まずは時間を10時間前まで遡ろう。

「遅いな。ま、十代つっても女性は準備に時間がかかるってか……お?」
 店の前で煙草をふかす『ゴシップ探偵』風祭・誘輔(CL2001092)。
 彼は駆け寄る子供たちの姿を見て携帯灰皿を取り出した。
 可愛いワンピースをゆらし、手を振りながら走ってくる『星護の騎士』天堂・フィオナ(CL2001421)。
「誘輔、待たせたな!」
 フィオナの後ろからは『ホワイトガーベラ』明石 ミュエル(CL2000172)と『ジャンガリアンマスター』工藤・奏空(CL2000955)がラフな格好で歩いてくる。
「こんちは誘輔さん! こんな格好で大丈夫だったかな」
「ん? まあいいんじゃねえのか」
 割と適当に対応する誘輔に、奏空は困った顔で服のすそをつまんだ。
「でも、合コンだろ?」
「えっ」
 二度見するミュエル。
「大丈夫大丈夫、俺に任せとけって。場数踏んでっから」
「誘輔はごうこんに詳しいんだな! 私にも色々おしえてくれ!」
「えっ」
 二度見するミュエル、パート2。
 目に見えてぷるぷるし始めるミュエルをよそに、奏空とフィオナが無邪気の限りを尽くしていた。
「メンバーはこれで全員なのか?」
「いや、男女比そろった方がいいな。そろそろメンツが到着する頃なんだが……」
「おーう、待たせたな風祭くーん」
 ハンドポケットで『相棒捜索中』瑛月・秋葉(CL2000181)がふらふら歩いてやってきた。露骨に顔をしかめる誘輔。
「……げ、瑛月!」
「なんやその態度。風祭君がどーしてもって言うから来とったんにー」
「言ってねえ」
「素直になりーや風祭くぅーん。男のツンデレはモテへんよー」
「うるせえ」
 吐き捨てるように言う誘輔。
 そんな彼らを甘い声が包み込んだ。
「あぁらあ、もう仲良しになっちゃったのねん♪」
 秋葉の後ろからもたれかかるようにヌルリと現われる『ドキドキお姉さん』魂行 輪廻(CL2000534)。
 突然の『あててんのよ状態』に流石の秋葉も背筋を伸ばした。
「今日は合コンなのよねん? ふふふ、お任せあれー♪」
 胸元を指でくるくるしてくる輪廻に軽く固まる秋葉。
「輪廻姉様、早くいこうなの。お持ち帰りされて大人デビューするの!」
 無邪気の塊みたいな声で服を引っ張る『愛求独眼鬼/パンツ脱がしの幼鬼』瀬織津・鈴鹿(CL2001285)。
「え……」
 一方でもう二度見すらしないミュエルである。
 手を伸ばしてくるフィオナと奏空。
「楽しもうぜ、ミュエル!」
「きっと『いいこと』ができるぞ!」
「えー……」

 かくして入った居酒屋ボンジュール。
 十人は余裕で入れるという個室へ通されると、既に『誰が為に復讐を為す』恩田・縁(CL2001356)と十禅師・天空(CL2001311)が軽く始めていた。
「おっ、きたきた! エロいねーちゃんいるじゃない。やー来て良かった!」
「ははは、まだ始まったばかりですよ。皆様の自己紹介もまだではありませんか」
「えーではー……」
「待たせたわね!」
 なんか『おっぱい天使』シルフィア・カレード(CL2000215)が非常口から転がり込んできた。
「もう始まってる!? 合コンなら私も混ぜてちょうだい。メンツはどんな感じかしら、私できれば男……の……」
 シルフィアはメンツを見て一時停止した。
 きょとんとした顔のフィオナと奏空と顔を見合わせる。
 軋む音をたてつつ振り向くと、ミュエルがこっくりと頷いた。
 黙ってこっくり頷くシルフィア。
「誰、この子たちつれてきたの」
「風祭君」
「あーんーたーわー!」
 ワインボトルを振り上げるシルフィア。誘輔は皿でガードしつつ叫んだ。
「大丈夫だって! 子供四人ほど混じってっけど、みんなほら、純朴な子たちだからよ」
 助けを求めるように鈴鹿を見ると、鈴鹿はオーケーサインに指を通して見せた。
「わたし、大人になるの!」
「あんたわー!」
 シルフィアはとりまボトルをおろし、ハンドバッグで誘輔をしこたま叩いてから合コンに加わった。

●ここからが地獄の始まりだ……。
「ええ、では僭越ながら乾杯の前に自己紹介を」
 こほんと咳払いした縁が人の良さそうな笑顔で語り出した。
「恩田縁。しがない神父をやっている31歳です。趣味は人間観察。夢は我が女神たちへの信者を増やすことです」
「お、おう……」
 なんかいきなりヘビーなやつ来たなと思ったが、最初にぶっちゃけてくれたほうがフォローも楽だ。秋葉は軽いノリでぱちんと手を叩いた。
「僕は瑛月秋葉、みんなのお兄さんやでー。まだまだ現役31歳! おにーさんって呼んだってや! 趣味や歌舞伎な! でこっちが……」
「勝手に紹介すんな」
 秋葉を押しのける誘輔。
「風祭誘輔だ。しがねえ事件記者。たまにスポーツ新聞で書いてる。ネタあったらタレコミよろしく、ってな。もうすぐ三十、独身だ。好きな女性のタイプは身体の相性がいい水商売サンだ」
「あらあらぁ」
 輪廻だけがにっこり笑い、シルフィアはミュエルたちをそっと誘輔から遠ざけた。
「おい」
「じゃあ次俺な! おじさんは十禅師天空! お坊さんだよ、今年で四十。趣味はパチスロと女の子さ。将来の夢はヒモかな!」
「あらあらぁ」
 輪廻だけがにっこり笑い、シルフィアは震えながらミュエルたちに帰りのタクシー代を渡し始めた。
「こらこら」
「何よ。教え子たちを明らかな毒牙にかけるわけにいかないのよ」
「まあまあ自己紹介も途中なんですから。では次は……」
 視線を集められて、奏空は立ち上がって『きをつけ』をした。
「くっ、工藤奏空です! ジャンガリアンマスターです!」
「おちつけ奏空。夢の話は忘れろ」
「だだだって誘輔さんっ、これ合唱コンクールじゃなかったんだよ! 合同お見合いだよ! たまきちゃんになんて言えばいいんだよぉほぉー!」
「語彙、語彙がもうおかしい」
 すがりついて震える奏空をぽんぽん叩いてやる誘輔。
 その一方で、シルフィアが咳払いした。
「まあ、子供たちを遊ばせる程度ならいいわ。私が見てるし……うん、私はシルフィア・カレード。古文教師。おもしろい自己紹介は次の人に任せるわね」
「あらぁ」
 キラーパスを受けたはずなのに輪廻は妖艶に笑った。
「魂行輪廻、万屋よん♪ で、この子は私のお気に入りだから、たぶらかしたら許さないわよん?」
 膝に乗っけられた鈴鹿が小さく手を上げた。
「瀬織津鈴鹿なの。輪廻姉様の家に居候してるの。夜叉と鬼子母神の娘なの。花の十歳、特技はパンツ脱がしで将来の夢はパンツハンターなの! 早速一枚手に入れたの!」
「えっ」
 暫く虚空を見つめていたが流石に二度見するミュエル。
 スカートに手を当てて顔を真っ赤にした。
 顔を覗き込んでくるフィオナ。
「どうしたんだ? 次はミュエルの番なのに……よし、では先にやってやろう!」
 胸をどんと叩くと、フィオナは立ち上がった。
「天堂フィオナだ! 騎士だぞ! 高校生だ! 一日一善、ノブリスオブリージュを心がけて生きている! さ、ミュエル……」
「あ、うん」
 両手をグーにして膝に押しつけたままうつむくミュエル。
「えっと……明石ミュエル、十九歳、だいがくせい……趣味は、ファッションと、お料理かな。こういう場所、はじめてで……よろしくおねがいします」
「よろしくー! はいかんぱーい!」
 ジョッキを掲げる男たち。
 その場の男女はまあこのくらいならという気持ちでグラスを持ち、それぞれに掲げた。
 縁がニヤリと笑って恋鎖を発動させたことには、この時点で誰も気づいていなかった。
 これが地獄の始まりである。





●明日の自分が全力で謝ってくれる……だから今は、何も考えない!
「王様ゲエエエエエエエエエムッ!」
「「イエエエエエエエエエエッ!」」
 割り箸を掴んで振り上げる天空を中心に、その場の全員がノリノリで拳を突き上げた。
 さっきの空白行で何があったんだという声が宇宙から聞こえるので説明しよう。
 合コンに酒は必須とはいえ、子供たちの居る手前大人勢はちびちび飲み始めていた。成長過程で酒の飲み方を教わってきたらしく、自分の分量を守ってハメを外さない程度の口のつけかただ。
 一方子供勢(ミュエル含む)はソフトドリンクを飲みつつ場に溶け込んでいた。雰囲気としてはちょっと変わったパーティーだ。ケーキとキャンドルでもあれば誰かのお誕生日会に見えたことだろう。
 秋葉がちょこちょこと世話を焼き、誘輔が保護者のようにあやしてやり、縁もにこにことしたまま大して乗り出しては来ない。天空が露骨にセクハラかましてきたが、逆にそういう人たちに免疫の強い輪廻が日常会話レベルで対応するという良いサイクルが生まれていた。
 ミュエルも当たり前のようにサラダを取り分けるし、フィオナもお行儀よく座っている。鈴鹿はなんか目をキラキラさせていたが待ちの姿勢は崩さないらしく奏空となんともないような会話をするばかりだった。
 だが崩れ始めたのは開始三時間。
 あまりに普通のパーティーになってしまい、古妖『合コンドタキャンさせるマン』による効果もあってかなんだかダレたムードになってきた頃だ。
 奏空がむにゃむにゃしながらおしぼりで作ったハムスターを自慢し始めた頃、シルフィアがひたっすら重い酒をあおり始めたのだ。
「お、おい、大丈夫か」
「いいのよ。なんか呑みたい気分だから……」
 誘輔たちの心配をよそにぐびぐび行くシルフィア。
 この時点では誰も分かっていないが、縁がこっそり発動した恋鎖と合コンドタキャンさせるマンの効果が複雑に絡み合い、特殊な『場良い』効果が生まれていたのだ。
 それはお酒飲まないフィオナたちにもキッチリ影響していた。なにぶん酒の飲み方を覚えていない子たちである。気が大きくなったらセーブがきかないのだ。
 で。
「王様ゲエエエエエエエエエムッ!」
「「イエエエエエエエエエエッ!」」
 というわけである。
「王様だーれだ!」
「騎士ならいるぞ!」
「騎士じゃ無くて!」
「王様は私よん♪」
 シグナルのついた割り箸を掲げる輪廻。
「三番の子はこのコスプレショップで買ってきたボンテージを来て貰うわよん」
「あっそれ俺だー」
 目をこすって起き上がった奏空が、輪廻から服を受け取った。
 もぞもぞと服を脱ぎ始める奏空。
 それを黙って見続ける女性陣。
 色々省略してボンテージを着込んだ所で、奏空は……。
「ハッ!? なにやってんだ俺!?」
「全裸の時点でなぜ気づかなかった」
「ハイ次王様おーれだ!」
 ツッコミすら許さない速度で王様割り箸を振り上げる天空。
「ここで自分とエロ絡みする命令を出すのは素人。女の子同士で絡ませて理性のタガを外すのがプロってもんよ」
「なんのプロやねん」
「ってことで(イカサマして仕込んだ)5番と6番は服を脱ぎながら抱き合ってもらいまーす! へへっ、煩悩が止まんねえぜ!」
「あらあらぁ、それって」
「ン、そうね……」
 顔を見合わせる輪廻とシルフィア……が、同時に誘輔と秋葉を見た。
「「…………」」
 5番と6番の割り箸を手に沈黙する誘輔と秋葉。
 それを見て真顔になる天空。
 よもや仕込みがズレるとは。
 が、誘輔と秋葉は小さく咳払いしてから、シャツの襟をほどき始めた。
「自分で脱がすんか。それとも……」
「脱ぎながら抱き合うんだろ。だったら脱がせなきゃだろうが……来いよ」
 誘輔は秋葉を抱き寄せると、シャツのボタンを片手で一個ずつ外していった。
 あーちくしょう文字数があと一万文字あれば肌色BL小説ばりの描写を書けたものを。
 とにかく色々省略して、誘輔は布をくわえた秋葉をソファに押し倒してひたすら乳首をいじっていた。
「えええっ!?」
「なんでそうなる!?」
 両手で目をかくしつつも指の間からチラッチラするミュエルとフィオナ。
「瑛月……俺、本当はお前と、こうなりたかったのかもしれねえ……」
「みなまで言うなや風祭君。伊達に腐れ縁やないで」
 頬を赤らめた秋葉にマウントをとって写真をとりまくる誘輔に、天空は軽く引いていた。
「できあがっている……だと……?」
 首を振って再び割り箸をシャッフル。
「はいっ、王様次もおーれだっ!」
 軽いごり押しだがこの際気にしない。子供勢はともかく大人勢がドスケベだらけの現状を逃す手は無いのだ。逃す手は無いのだ!
「3番の人はこのミニスカチャイナを着て貰おうかっ」
「はーい」
 手を上げる奏空。
 ボンテージの上からミニスカチャイナを着込むというなんかもう意味が分からない格好にチェンジした。
「…………くっ」
 心から悔しい顔をする天空。
 そんな彼の肩を叩いて、再びシャッフルした割り箸を引っこ抜く縁。
「次の王様は、私のようですよ。では2番の人は気になる人に愛の告白をしてください」
「おおっ!」
 盛り上がる天空。
 二番の割り箸を掲げる誘輔。
 天空は顔を覆って唸った。

 それから更に三時間。
「やめてええええええええ! 俺の裸撮らないでえええええええ!」
「あらあら、可愛い男の子ねん♪」
「ケケーッ! ここからはオネショタPBWエロタナルよ!」
 なんでこんなことになってんのか、もう説明するのも難しい。
 やけになった天空が王様ゲームラッシュを仕掛けるたび仕掛けるたび裕介と秋葉が仲良くなっていくという地獄が続き、完全にやる気をなくした天空は『あーこの子元カノに似てるー』みたいなテンションで鈴鹿と遊び始めた。
 ここでカラオケでもして朝まで過ごそうとなれば平和だったのだが、鈴鹿が『じゃあ野球拳なの!』とか言い出したもんだから事態はカオスまっしぐら。
 ハッスルした天空が奏空をけしかけるも奏空はシルフィアと輪廻という巨乳コンビに敗北の限りを尽くした。
 秋葉たちのやりとりでかなり火が付いていたシルフィアたちは獣と化し、誘輔のカメラで奏空を撮影しまくるという遊びを始めてしまったのだった。
 そうこうしている間に別の火が付いたフィオナがミュエルをトイレに連れ込み、壁に手を突いて追い詰めるや顎を上げさせ仏語で口説くというカオスが起きていた。
 カオスはそのまま三時間続き……。

「ふふ……」
 女装した男たちとショタ遊びに夢中になる巨乳陣。パンツを振り回して遊ぶ鈴鹿にそれを半泣きで追いかけるミュエル。更にそれを札束片手に追いかける天空。中央でむにゃむにゃいいながら転がるフィオナ。
 そんな光景を眺めながら、縁はワインを飲み干した。
「これぞ、人間」
 翌朝、彼らは自分たちが何をしていたのかよくわかんないまま居酒屋ボンジュールを出た。
 始発の電車もまだ来ない中、古妖が『こんなカオスにいられるか! 俺は山に帰らせて貰う!』とかいって出て行ったのを見送った。
「とりあえず……ファミレス行く?」
「いく……」
 十人の男女はなにかよくわかんないものを失ったまま、早朝のファミレスへと歩き出した。

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし




 
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