●(^o^)
　あるとき妖が現われた。
　たぶん自然系妖だと思うけど、丸いのと星形のと波線みたいな形のやつという三種類が現われた。ランク１だっておじさんが言ってた。
　けどなんだか現場の様子がおかしかった。
　なんとも言えないんだけど、とにかくおかしかった。
　でも行かなきゃダメなんだよね。
　ファイヴだし。
　もうまぢむり。
　かおもじにしよ。

●(*･ω･)ﾉ*･ω･)ﾉ*･ω･)ﾉ
　(＊´ω｀)ゞ
　ヾ(・∀・*)
　(つ゜ｖ゜)ｍ
　ｖ(＾▽＾。)
　φ(～、～)
　●(・ﾍ・)●

　○=3　☆=3　～～～～＠

　( ・□・)σ
　Σ(´ω｀)
　ε=(●・○・)●
　Σ(￣ロ￣lll)
　(つ゜ｖ゜)つ⌒☆　ヘ(゜ο°;)ノ

　☆《《《丶(＞皿＜。)

　((((((☆))))))

　(((((≪*****)※(*****≫))))))

(つ゜ｖ＾)　(＾ー＾;)

　　　　　/)─―ヘ
　　　＿／　　　　　＼
　／　　　　●　　　●丶
　| 　　　　　　　▼　　 |
　| 　　　　　　　亠　 ノ
　U￣U￣￣￣U￣U　　　　＿|￣|○

　　　　　/)─―ヘ
　　　＿／　　　　　＼
　／　　　　●　　　●丶
　| 　　　　　　　▼　　 |
　| 　　　　　　　亠　 ノ
　U￣U￣￣￣U￣U　　　　＿|￣|○　　○⌒＠⌒＠⌒＠⌒

　　　　　/)─―ヘ
　　　＿／　　　　　＼
　／　　　　●　　　●丶
　| 　　　　　　　▼　　 |
　| 　　　　　　　亠　 ノ　　　Σ○
　U￣U￣￣￣U￣U　　　　＿|￣|　　　○


　　　　　/)─―ヘ
　　　＿／　　　　　＼
　三三三三三三三三三三三三三三三三
　三三三三三三三三三三三三三三三三三
　三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
　三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
　三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三○

　＝(ノ;´Д`)ノ

　ε=(●・○・)●

　ε=(●＞○＜)(＞ω＜丶)=3

　(＊・o・)(・ω・＊)

　(＊。＿。)(・▽・＊)

　(＊。＿。)(＾▽＾＊)　　～～～～～～

　(＊。＿。)　Σ(；＾▽＾)　　～～～～～～

　Σ(＊・＿・)

　Σ○
　●十●
　　人　　～～鬱～～

　（。/x_x)/　⌒●鬱

　(((((≪*****)鬱(*****≫))))))

　(((((≪*****)○(*****≫))))))

　((( ；ﾟДﾟ)))　……

　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
　∴∴∴∴∴∴∴∴（´ω｀＊）　(￣へ￣＃)∴∴
　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
　(　　)ゝ　(　　)ゝ　(　　)ゝ　(　　)ゝ∴∴∴

　――完。

●ブラザー、顔文字だけでプレイング書かせた暴挙に態度でわびたぜ！
　って、それで終われるわけねえだろ！
　まだ千文字だよ！　空白スペース併せて千文字だよ！　これでお金貰えねえよ！
　けど本当に悪いと思っている。顔文字だけで六百文字のプレイングなんて普通書けないと思う。それで当たり前だと思うので、今回は色々なものを大目に見ようと思う。それはもうビッグアイしようと思う。
　なのでここからは顔文字しかうけつけない依頼真章ということで、猛者たちのプレイングをきわめて丁寧かつ純粋に解読アーンド判定したリプレイをお届けしようと思う。
　しようと思うよ。

●ジャンガリアンマスター奏空！　全てを終わらせる時！
　『探偵見習い』工藤・奏空(CL2000955)はジャンガリアンマスターである。
　仰向けもじもじ走行でせまるジャンガリアン忍者たちに対してうつ伏せかさかさ走行で対抗する彼の目には闘志が宿っていた。
　そう、かつて恋したジャンガリ子ちゃんと交際三ヶ月の際に『えっ私たちって付き合ってたの？』と言われショックを受け血迷った挙げ句に『じゃあ俺とちゅーしてよ！　したらわかるよ！』と迫った結果地獄のジャイアントスイングからのゴムゴムパンチというありえないフラれかたをしたことで彼は怒りの戦士となったのだ。
　そう、つまり八つ当たりである！
　だってフラれたその日に謎のジャンガリアンダンスを三日三晩踊り続け、かーちゃんに『おまえ何歳だと思ってんだい』とぶん殴られるまで我を忘れていた彼である。もう分別なんてつきゃーしねーんだよ！
　そんな彼が笑顔で取り出した忍法ジャンガリアンの術。
　それはジャンガリアンハムスターの置物を掲げて『ねえこれすごいでしょ。つくったの。すごいでしょ』と自慢することで相手に『ああこの人、可哀想な人なんやな……』と戦いを諦めさせる忍法である。
　もしこれが通じなくても『あぺぺぺぺぺぺぺ！』と奇声を発することで『こいつ関わったらだめなやつだ！』と思わせるという第二の刃も完備！
　よっしゃーこれで明日もホームランだ。帰って寝るぜ！　オッヤスミィーッ！

　……という、白昼夢を見た。
　交際三ヶ月の彼女ジャンガリ子（名誉のために言っておくがたまちゃんじゃない）がゴミを見る目で自分を眺めていた。

●『いかるがみそぎ』の芸人覇道伝説
　悲しき女芸人たちの物語をしよう。
　『猪突猛進無鉄砲』戎 斑鳩(CL2000377)はピン芸人である。
　一人でボケをかましてマイクを挟んだ反対側に移動してから強烈などつきをかますという悲しさしかない芸で会場を涙の渦に巻き込む芸で、次世代の自爆系女芸人としてプロダクションから高い期待を寄せられていた。
　そんな彼女が『火纏演武』鐡之蔵 禊(CL2000029)と出会ったのはある寒い冬のこと。斑鳩が高橋名人のデビューシングルええわあとかいってノリノリで道頓堀を歩いていた時のこと。
　ビルとビルの間にあるあのほそっこいエリアで震えていた禊を見つけたのがキッカケだった。
「あんた何しとん。酔っぱらとお？」
　軽くキャラを間違えた口調で問いかけた斑鳩に、禊は謎の言語で笑った。
　笑ったついでにその辺の段ボールや瓶、とがったあれこれを投げつけてくる。
　ついでに口いっぱいにおにぎりを詰め込んで両手を振り回す食いしん坊マンのマネをするという狂いっぷりだった。
　こいつタダモンやない。斑鳩の芸人センスが禊に無限の可能性を感じていた。
　かくして無理矢理芸人コンビを組んだ二人は、ぶっつけ本番のコンビ芸人コンテストに出場した。
　今までさんざんエントリーしてきたのに『ひとりどつき漫才はちょっと……』と断われていた斑鳩にとって念願のステージである。
　が、しかし。彼女の期待と予想はあらゆる意味で裏切られた。
　ステージに立つや否や観客席の背もたれンところを駆け抜け始める禊。
「やめーや！　しばくど！」
　またも軽くキャラを間違えた斑鳩の恫喝もどこ吹く風。高いジャンプから腕をクロスさせたかと思うとあえて蹴りを出すという稲妻十字空烈刃が審査員の顔面に炸裂。
「ってそれ蹴り技やないかーい！」
　しょうがないから一人ノリツッコミを繰り出す斑鳩にまさかの会場大爆笑。
　いける、いけるで。このクレイジーお笑いモンスター禊となら芸人界のトップを狙える！
　と思った矢先に斑鳩の顔面に稲妻十字空烈刃。
　白目を剥いてピースした斑鳩の上で禊はいつまでも勝利の舞いを踊り続けた。
　この出来事は伝説として語り継がれ、二人は最初で最後のクラッシャー漫才コンビとして名をはせたのであった。

　……という夢を見た。
「ハッ、ここはどこ！？　あたしＣＴＳにも行かずに一体何を！？」
「あーすっきりすっきり！」

●ゆいねおかーさんの楽しい保育園
　『ママは小学六年生（仮）』迷家・唯音(CL2001093)は悩んでいた。
　ほっぺをむにーって伸ばして悩んでいた。
　さっきから大量の子供たちがジンギスカンダンスをやめないのだ。
　なんか見たことも無いとげとげした柵で区切られたエリアで子供たちが規則正しいジンギスカンダンスを続ける様を、女の子たちがキャッキャしながら眺めるという光景だ。
　ぱっと見カオスだが、なんにでもハマる子供たちにはよくあることだ。
　だがそこはゆいねおかーさん。
　胸の谷間（胸の谷間だよ）から札束を取り出すと、子供たちをからっ端から札束ビンタしていった。
　『金もくれねーのに文句ばっか言うんじゃねーよ』とちょっと社会を知った気になった子供たちの反抗に、ゆいねおかーさんはさらなる札束ビンタを敢行。
　そう、おかーさんは知っているのだ。
　人間だって動物だ（ジューレンさんが言ってた）。
　どれだけゴネても殴り続ければ諦めるということを。
　どんな偉そうなことを言う奴でもおなか蹴りつければうげってなるということを。
　それが社会の圧倒的なルールだということを。
　だがそんなゆいねおかさーんの圧制を快く思わない子供たちもいた。
　彼らは秘密裏に隠密を雇いゆいねおかーさんの暗殺を企てたのだ。
　ある日闇夜を切り裂き一片の手裏剣が額を裂かんと空を舞う。
　しかり額にさく一文字やと思いけれさくは幼子二本指。
　そうですね有名な落語の一文でございます。転覆亭タイタニックが明治時代に作ったとしてあまりにも有名。……時代はともかく、その落語家いそう。
　さておき飛来した手裏剣を二本指でキャッチしたゆいねおかーさんは素早く反撃に出たのでございます。
　そう、皆も知ってるVサインビームです。
　ゆいねおかーさんが目の横で横ピースをすると世界が破滅するっていうあれです。金曜ロードショーでやるたびにみんな呪文をまねするからツイッターがサバ落ちして大変ですよね。
　だが巨大なドーモくんの中に隠れていた忍者はゆいねばるすをしのぎきり、次なる手に出るのであった。それはなんかぐちゃぐちゃしたもんをはき出して気分悪くさせるという直接的な嫌がらせである。
　就活する大学生がクソみてーな圧迫質問でどや顔された時に即座にできる最大級の反撃だ。喉に指突っ込むだけでできるから、みんなもノイローゼ気味の大学生を見つけたら教えてあげようね。
　だが懐の広さとプロポーションには抜群の自信を持つゆいねおかーさんは無表情でパンチ。がんペンにパンチ。
　更に燃えさかる炎の中に投げ込んで笑顔で去るという余裕っぷりである。
　そう、彼女はゆいねおかーさん。
　みんなのおかーさん。
　逆らったら何されるかわかったもんじゃねー最強の存在である。

　……っていう夢を見た。

●世界に一つだけのＢＯＵＺＵ
　俺の名前は『花屋の装甲擲弾兵』田場 義高(CL2001151)。
　今日も家族を養うべく花を売る日々だ。
　そんな俺が異変に出会ったのは郵便局の帰りだった。
　目をぐるぐるに回した連中が横断歩道で反復横跳びを繰り返すという謎の光景。
　俺はピンときた。伊達に次元大介の声に似ては居ない。
　あわてふためく一般人をよそに……おっと、もう知ってるよな。俺のもつ最強の特技である雨乞いを繰り出してやったのさ。
　俺による渾身の土下座は神ですら屈する。
　大雨にやられて動けなくなった連中に塩を撒いて追い払い、俺を変な目で見る連中もぶん殴って追い払った。
　一件落着ってやつだ。
　俺は田場義高。花を売る男。

　俺の名前は田場義高。
　今日も家族を養うべく花を売っていた。
　そんな俺が異変に気づいたのは郵便局の帰りだった。
　横断歩道でエクストリーム花いちもんめを繰り広げる連中を発見した。
　みんなも知ってる通りエクストリーム花いちもんめは手を繋いで相手チームの気に入った奴にローキックを食らわせ立てなくなったら自分のチームに加えるというルールだ。勝てば勝つほど動きが鈍る。生かさず殺さずを求められるハードなスポーツだ。
　俺もこいつは嫌いじゃ無い。だから放って置いてもいいんだが、このまま道路が塞がれちゃあ午後の営業に間に合わない。家族の居る男に営業妨害をかますと痛い目を見るって、教えてやらなきゃいけねえな。
　早速俺は自慢の拳を繰り出すが、さすがはエクストリーム花いちもんめの猛者たち。俺の拳をよけながらゲームを続けやがる。
　だがそんなことはお見通しさ。俺はその辺に置いてあったコンクリートブロックを投げ込むと、動きがとまった隙にその場にいる全員を殴り倒してやった。
　痛みに我を喪う者。泣き出す者。許しを請う者。唖然として声の出ない者。不満そうに黙る者。怒り狂うが手の出せない者。単純に落ち込む者。
　様子はそれぞれだが皆俺の希望通りにおうちに帰って行った。
　一件落着ってやつだ。
　俺は田場義高。花を売る男。

　……という夢を、見た。

●鉄壁の女
　桃井かおり演じる納屋 タヱ子(CL2000019)は鉄壁の女である。
　オラオラ系の男も、チャラチャラした男も、インテリ野郎にもなびかない。
　学園きってのイケメン読者モデルのＹ君が声をかけても無視したというその振る舞いから、ついたあだ名が鉄壁の女。
　そんな彼女を落とすべく、勇敢なる六つ子兄弟たちが立ち上がった。
　まずは作戦会議である。ガストに集まってドリンクバーで五時間ねばりつつ出した結論は当たって砕けろ。
　どう考えても砕けるしかねえ未来を背負った男たちの挑戦が今始まった。
　トップバッターはオラオラ系男子のオラ松。学園の女子たちを強引すぎる誘い文句でお家に連れ込んでは何人も落としてきたと自称する彼は実は童貞である。
　彼の繰り出した作戦は『おれんちハムスター飼ってんだ作戦』。ハムスターの魅力に落ちない女は居ない。そう語る彼の作戦は話しかけてから三分で帰ってくるという小学生以下の敗北結果をもたらした。
　だがオラ松は六つ子の中でも最弱。ブラザーの面汚しよ。
　そう言って出て行ったのはダメダメ系男子のダメ松。とにかく自虐ネタで相手の気を引き続け母性本能を刺激された女たちは残らずママになったとうそぶく彼は童貞である。
　そんな彼がガン無視されて戦う前から逃げ帰ってきたのは言うまでも無かろう。
　そこで立ち上がったのはアホアホ系男子のアホ松。馬鹿のふりをし続ければ女は油断し自分のベッドルームにまで通してくれるのだと語る彼は童貞である。
　しかしベッドルームにまで行ったという事実はゆらがぬ事実。これは期待が持てるぞと見守る兄弟の前で彼が繰り出した一言、それは『じゃあ俺とちゅーしてよ！　したらわかるよ！』であった。
　なにがじゃあなのか、なにがわかるのか、もう意味不明のジャンガリアンである。
　援護射撃とばかりに『ねえこれすごいでしょ。つくったの。すごいでしょ』とハムスターの置物を見せびらかすダメ松も加わって場は完全にお通夜ムードと化した。
　このままでは鉄壁の女の鉄壁性を証明するだけになってしまう。
　立ち上がれ我らが希望チャラチャラ系男子チャラ松。
　そのチャラチャラした振る舞いから寝た女の数は百をくだらないと豪語する彼は童貞である。
　そんな彼の繰り出した自称最強最大のナンパテクニック。ひたすらピースピース言いながら相手のゾーンに侵入するの術。筆者の学生時代に修学旅行で女子の部屋に行きたいと泣くアマチュアバンドのベース君が考え抜いて編み出した技と同じである。ちなみに彼はその後彼女の一人も出来ること無く卒業していったが、チャラ松もやはり同じ末路をたどったようだ。
　横からダメ松が『あぺぺぺぺぺぺぺ！』と援護射撃を繰り出すもんだからもう皆が『休め！　もう……休め！』と呼びかけるに至った。
　だがここで引き下がってはブラザーの名折れ。全員が力を合わせれば鉄壁の女とて敗れるのではないか。
　そう言って力を合わせて立ち向かったその時――奇跡が起きたのだ。
　六人の童貞力が同調し、ブラザー合体童貞ファイヴが完成した。
　あれ？　でもよく見たらこれ五人しかいなくない？　最初六人だったのに五人しかいなくない？
　ふと気づいたらカラオケ男子オケ松がタヱ子ちゃんと一緒にカラオケ言ってはなまるぴっぴをよい子していた。
　砕け散る童貞ファイヴ。
　だが知っている。カラオケでラブソング漬けにしてやれば誰でも痴女になるんだぜとどや顔していたオケ松もまた、童貞だということに。
　啼きながら一人で出てきた彼の肩を叩き、童貞たちは今日も夜の居酒屋に消えていく。

　……という夢を見た。

「はっ、ここは一体！？」
「見て、なんか知らないけど妖が消滅していく！」
「きっと俺の強い思いが寝ている間に身体を動かしたに違いない」
「きっと俺のジャンガリアン忍法が炸裂したんだ」
「せやな工藤！」
「さあ、妖も倒したし打ち上げだよ！」
「ぱーっといきましょう！」
「「イエーッ！」」

　かくして妖は倒された。
　だが妖はなんか知らんけどそこらでぽんぽん生まれるぞ。
　明日も戦えファイヴの覚者。負けるな覚者。あとこんな依頼もう絶対書かないからな覚者ああああああああ！