マシーン・リベンジャー
●マシーン・リベンジャー
「あ、あぁ……何てこったぁ……」
ガクリ、とその男は膝から崩れ落ちた。やがて上半身を支える力もなくなり、何とか両手を地面につく事で農道に顔面から突っ込む事だけは避けられたようだ。
「またかぁ……」
そんな男が先程まで見ていたのは男が所有する水田であり、そこに駐車しておいた田植え機―――が、妖化して暴れ回っている姿であった。
「■■■■■―――――!」
半年ぶり二回目の農業機械妖化である。
●田植え機停止大作戦
「今度の依頼は田植え機を止める事! ……この人、確か去年の秋に稲刈り機も妖化してた気がする」
久方 万里(nCL2000005)が会議室のホワイトボードを示す。そこには「田植え機停止大作戦」と書かれていた。そのまんまである。
「ま、まあ、それはともかく今回の妖は物質系。暴れてる様子からすると隙が無いみたい。その上、田んぼに水が入っちゃってるからこっちは色々と大変……でも! 皆なら何とかなるって信じてる! 頑張って!」
「あ、あぁ……何てこったぁ……」
ガクリ、とその男は膝から崩れ落ちた。やがて上半身を支える力もなくなり、何とか両手を地面につく事で農道に顔面から突っ込む事だけは避けられたようだ。
「またかぁ……」
そんな男が先程まで見ていたのは男が所有する水田であり、そこに駐車しておいた田植え機―――が、妖化して暴れ回っている姿であった。
「■■■■■―――――!」
半年ぶり二回目の農業機械妖化である。
●田植え機停止大作戦
「今度の依頼は田植え機を止める事! ……この人、確か去年の秋に稲刈り機も妖化してた気がする」
久方 万里(nCL2000005)が会議室のホワイトボードを示す。そこには「田植え機停止大作戦」と書かれていた。そのまんまである。
「ま、まあ、それはともかく今回の妖は物質系。暴れてる様子からすると隙が無いみたい。その上、田んぼに水が入っちゃってるからこっちは色々と大変……でも! 皆なら何とかなるって信じてる! 頑張って!」

■シナリオ詳細
■成功条件
1.暴走田植え機を止めろ!
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
・水が張られた田んぼの中での戦いとなります。特定のスキルを持っていない場合は移動が困難になります。
・畝から遠距離攻撃する事も可能ですが、畝に立っている場合は足場が非常に狭いため回避力が低下します。
●目標
暴走田植え機:妖・物質系・ランク2:妖化した田植え機。水田を自由自在に動き回る。因みに去年の秋に同じ所有者の稲刈り機が妖化している。
プランティングアーム:A物近列:田植え機後部にある筈の苗置きと田植え用アームで殴り掛かる。畝に立っている時は田んぼに落とされないよう注意。[ノックB]
シードリングボード:A特遠列:田植え機前方部分にある筈の苗取りボード置きから苗取りボードを射出する。何もない所から作り出しているので特殊攻撃と思われる。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
相談日数
6日
6日
参加費
100LP[+予約50LP]
100LP[+予約50LP]
参加人数
3/6
3/6
公開日
2016年05月04日
2016年05月04日
■メイン参加者 3人■

●
「どうしちゃったんでしょうね、田植え機さんは……ストレスか何かあったんでしょうか」
良く晴れた春の日、視線の先ではまるで生き物のように動く暴走田植え機。それを視界に収めながらのほほんとしているのは阿久津 ほのか(CL2001276)であった。
「秋に、稲刈り機が妖化して。今度は田植え機?」
「この土地、何かあるんじゃねえの?」
桂木・日那乃(CL2000941)の言葉に奥州 一悟(CL2000076)が水面を覗き込む。田植え機が暴れている影響か、波立ってしまい水鏡にはなりそうもない。
「大丈夫だべか……」
そんな妖を前にしながらどこかのんびりとした空気を漂わせる覚者達に対し、案内をしてきた田植え機の持ち主である男性が不安を零す。
秋に稲刈り機が壊れるまで放置するしかなかったせいか、覚者をあまり信用できていないようだ。
「それとも、この、おじさん、が……?」
「おーい。なんかいるなら返事しろ。話しを聞いてやる」
そんな不安気な男性へ日那乃の視線が動き、一方で一悟は鎮まらない水面へと語りかけている。男性の表情は歪む一方だ。
「と、冗談言ってる場合じゃないですね。きちんと止めて、後でおなかいっぱいおにぎりを食べましょ~」
そんな中でほのかはグっと伸びをし、それに合わせて二人も戦闘態勢に移る。日那乃が宙を舞って水田の範囲に入ったのを合図に、戦闘が始まるのだった。
●
「■■■―――!」
先手を取ったのは暴走田植え機であった。金属同士を擦り合わせる様な不快な雄叫びをあげ、後部から苗置き台ごと腕のように伸びたプランティングアームが日那乃へと襲い掛かる。
「チッ! 思ったより速ぇ!」
一悟はまず防御を固めようと「迷彩」により姿を隠し土行壱式「蔵王」を使うが、その眼前で吹き飛ばされる日那乃を見て田植え機の能力評価を改める。
「く……あと少しで、落ちるところ、だった……」
田んぼの水面ギリギリで体勢を立て直した日那乃が空中で身を翻す。そこは既に田んぼの上ではなく、その隣を通る作業用の車両を通すための農道の上であった。
初手の誘導から計画を狂わされた日那乃の表情は暗い……傍目にはあまり変わっているように見えないが、キチンと変わっているのである。
「は、速いですねぇ~。日那乃ちゃん、大丈夫ですかぁ~?」
農道と畦の間の水路により出来た僅かな窪地に身を潜めたほのかは、日那乃へ土行壱式「蒼鋼壁」をかける。
遥か彼方まで水田が広がるこの場所で身を隠すのに辛うじて使える物陰だが、虫やら蛙やらが飛び出してくると思われるが大丈夫なのだろうか?
「まだ遠いか。それなら!」
一悟は水田に入る事を避け、火行壱式「醒の炎」で自身の強化を図る。幾ら飛行しているとは言え、日那乃を吹き飛ばした一撃は油断できないと判断したか。
「■■■―――!」
「うぉっ!?」
そこに田植え機のプランティングアームが叩き込まれるが、一悟とほのかは何とか身を翻して回避に成功する。どうやら迷彩はあまり効果が無かったようだ。
「ひっくり……返れぇっ!」
半ば転がる様にアームを避けたほのかはお返しとばかりに土行壱式「降槍」を使う。水田でひっくり返せば有利になると考えての攻撃だったが、それは細かいタイヤ操作により回避されてしまう。
尤も、苗置き台ごと腕のように動く暴走田植え機がひっくり返った所で即座に体勢を立て直されてしまうだろうが。
「物質系の妖、術式は効きにくいみたい、だけど」
田んぼの端まで田植え機が移動してきた事で日那乃は作戦段階を進め、エアブリットを放つ。が、タイヤ狙いの一撃は田植え機が左へ大きく体を傾ける事で外れてしまった。
「逃がすかよっ!」
絶妙なバランスを保っていた田植え機が戻る瞬間に合わせ、一悟の五織の彩が見事に前輪へ命中。更に追撃で車両前方にもう一撃が叩き込まれる。
「■■■■――――ッ!」
「わぁっ!?」
しかしその目の前にあるのは苗取りボード置きであり、そこから苗取りボードが射出される。ほのかは回避できたが、銃口の目の前に居るのと変わらない一悟には難しかったようだ。
「止まって……」
だが、そこに日那乃のエアブリットが直撃。高威力の一撃が重心より前に当たった事で田植え機の後輪が僅かに浮き上がる。
「隙ありぃ~!」
更にほのかが格闘技としての一面も併せ持つ土行壱式「無頼」で追撃。ほぼ垂直まで車体が持ち上がり、大きな水柱を立てて田植え機が元の姿勢へと戻った。
「エア、ブリット……!」
日那乃が手に持つ書物が開かれ、そのあるページから浮かぶように放たれたエアブリットが田植え機へと迫る。
しかし、強力な連撃に対して脅威を覚えたのか田植え機はバックする事でそれを回避。そのまま車体後部のプランティングアームを苗置き台ごと腕のように伸ばした。
「■■■■■―――――ッ!」
回避と共に助走を付けた田植え機が大きく咆哮する。そして振るわれたプランティングアームが遂に畦に立つ二人を捉えた。
二人は足場が不安定な畦に立っていた事もあり、大きく吹き飛ばされてしまう。数秒後には農道を超え、反対側の田んぼへと頭から突っ込んでいた。
「ぶぁっはっ!?」
「うぇ……ぺっぺっ! 泥がぁ~」
「大丈夫……?」
ガボン、と水音を立てながら一悟とほのかが水田から這い上がる。日那乃が即座に二人を引き上げる事で何とか即座に戦闘態勢へと戻る事が出来たようだ。
「やってくれたな! お返しだ!」
一悟は元の畦に着地するや否や、背中の刺青が泥汚れの中でも解る程に輝かせる。飛び込むように撃ち込まれた二発の五織の彩は大きく田植え機を仰け反らせる。
「そこ……!」
二人を引き上げた泥を跳ね飛ばすように日那乃がエアブリットを放つ。丁度真上を向く形になった車体にそれが命中し、ドボーンと大きな音をたててひっくり返る。
「……倒せた、かなぁ?」
反撃に備えていたほのかは田植え機に動きが無い事を察し、ぽつりと呟く。元となった田植え機からそう大きく変化してないせいで解り辛かったが、どうやら無事に討伐は完了したようだ。
●
「まじ、うめーっ! 最高だぜ」
「おじさんもおにぎり、如何ですかぁ~?」
「ああ、そんじゃあ貰うべがね」
田植え機が止まった事を確認した後、持ち主の男性と共に何とか田植え機を引き上げ、荒れた田んぼをレーキで均して休憩に入った所である。
ほのかは引き上げた田植え機を洗おうとしたが、廃車直行級に破壊されていたのでどうしようもなかった……男性の目が完全に死んでいたので下手に近付けなかったとも言う。
「それにしても、二回も農耕器具が妖化するなんてなぁ……何か心当たりは無いのか?」
「いや、特にはねぇが……ああ、でも近所の寺と神社でも妖騒ぎがあっただな。寺は誰も手が付けられねぇってんでグシャグシャになっちまったってぇ話だ。人死にはねがったみてぇだが」
焼きおにぎりを持参した麦茶で流し込んだ男性が答える。それを聞いた一悟は局地的なものではなく地域全体に何かが起こっているのでは、と新たな考えに至っていた。
「この後……飛びながら、田植え、できる?」
「ん? ああ、ありがてぇが今日はココまでだな。この田に植える分の苗もダメになっちまっだがら……近所でよく余らせてる家があっがら、そっからわげでもらうさね」
男性は悟ったような表情で均したばかりの田んぼを見つめる。稲刈り機の時と比べて早く終わっただけマシだ、と自分自身に言い聞かせているようだ。
……田植え機が無事に済んだであろうスキル「ドライブテクニカ」と「エレクトロテクニカ」の存在を男性が知る事の無いよう祈るばかりである。
「どうしちゃったんでしょうね、田植え機さんは……ストレスか何かあったんでしょうか」
良く晴れた春の日、視線の先ではまるで生き物のように動く暴走田植え機。それを視界に収めながらのほほんとしているのは阿久津 ほのか(CL2001276)であった。
「秋に、稲刈り機が妖化して。今度は田植え機?」
「この土地、何かあるんじゃねえの?」
桂木・日那乃(CL2000941)の言葉に奥州 一悟(CL2000076)が水面を覗き込む。田植え機が暴れている影響か、波立ってしまい水鏡にはなりそうもない。
「大丈夫だべか……」
そんな妖を前にしながらどこかのんびりとした空気を漂わせる覚者達に対し、案内をしてきた田植え機の持ち主である男性が不安を零す。
秋に稲刈り機が壊れるまで放置するしかなかったせいか、覚者をあまり信用できていないようだ。
「それとも、この、おじさん、が……?」
「おーい。なんかいるなら返事しろ。話しを聞いてやる」
そんな不安気な男性へ日那乃の視線が動き、一方で一悟は鎮まらない水面へと語りかけている。男性の表情は歪む一方だ。
「と、冗談言ってる場合じゃないですね。きちんと止めて、後でおなかいっぱいおにぎりを食べましょ~」
そんな中でほのかはグっと伸びをし、それに合わせて二人も戦闘態勢に移る。日那乃が宙を舞って水田の範囲に入ったのを合図に、戦闘が始まるのだった。
●
「■■■―――!」
先手を取ったのは暴走田植え機であった。金属同士を擦り合わせる様な不快な雄叫びをあげ、後部から苗置き台ごと腕のように伸びたプランティングアームが日那乃へと襲い掛かる。
「チッ! 思ったより速ぇ!」
一悟はまず防御を固めようと「迷彩」により姿を隠し土行壱式「蔵王」を使うが、その眼前で吹き飛ばされる日那乃を見て田植え機の能力評価を改める。
「く……あと少しで、落ちるところ、だった……」
田んぼの水面ギリギリで体勢を立て直した日那乃が空中で身を翻す。そこは既に田んぼの上ではなく、その隣を通る作業用の車両を通すための農道の上であった。
初手の誘導から計画を狂わされた日那乃の表情は暗い……傍目にはあまり変わっているように見えないが、キチンと変わっているのである。
「は、速いですねぇ~。日那乃ちゃん、大丈夫ですかぁ~?」
農道と畦の間の水路により出来た僅かな窪地に身を潜めたほのかは、日那乃へ土行壱式「蒼鋼壁」をかける。
遥か彼方まで水田が広がるこの場所で身を隠すのに辛うじて使える物陰だが、虫やら蛙やらが飛び出してくると思われるが大丈夫なのだろうか?
「まだ遠いか。それなら!」
一悟は水田に入る事を避け、火行壱式「醒の炎」で自身の強化を図る。幾ら飛行しているとは言え、日那乃を吹き飛ばした一撃は油断できないと判断したか。
「■■■―――!」
「うぉっ!?」
そこに田植え機のプランティングアームが叩き込まれるが、一悟とほのかは何とか身を翻して回避に成功する。どうやら迷彩はあまり効果が無かったようだ。
「ひっくり……返れぇっ!」
半ば転がる様にアームを避けたほのかはお返しとばかりに土行壱式「降槍」を使う。水田でひっくり返せば有利になると考えての攻撃だったが、それは細かいタイヤ操作により回避されてしまう。
尤も、苗置き台ごと腕のように動く暴走田植え機がひっくり返った所で即座に体勢を立て直されてしまうだろうが。
「物質系の妖、術式は効きにくいみたい、だけど」
田んぼの端まで田植え機が移動してきた事で日那乃は作戦段階を進め、エアブリットを放つ。が、タイヤ狙いの一撃は田植え機が左へ大きく体を傾ける事で外れてしまった。
「逃がすかよっ!」
絶妙なバランスを保っていた田植え機が戻る瞬間に合わせ、一悟の五織の彩が見事に前輪へ命中。更に追撃で車両前方にもう一撃が叩き込まれる。
「■■■■――――ッ!」
「わぁっ!?」
しかしその目の前にあるのは苗取りボード置きであり、そこから苗取りボードが射出される。ほのかは回避できたが、銃口の目の前に居るのと変わらない一悟には難しかったようだ。
「止まって……」
だが、そこに日那乃のエアブリットが直撃。高威力の一撃が重心より前に当たった事で田植え機の後輪が僅かに浮き上がる。
「隙ありぃ~!」
更にほのかが格闘技としての一面も併せ持つ土行壱式「無頼」で追撃。ほぼ垂直まで車体が持ち上がり、大きな水柱を立てて田植え機が元の姿勢へと戻った。
「エア、ブリット……!」
日那乃が手に持つ書物が開かれ、そのあるページから浮かぶように放たれたエアブリットが田植え機へと迫る。
しかし、強力な連撃に対して脅威を覚えたのか田植え機はバックする事でそれを回避。そのまま車体後部のプランティングアームを苗置き台ごと腕のように伸ばした。
「■■■■■―――――ッ!」
回避と共に助走を付けた田植え機が大きく咆哮する。そして振るわれたプランティングアームが遂に畦に立つ二人を捉えた。
二人は足場が不安定な畦に立っていた事もあり、大きく吹き飛ばされてしまう。数秒後には農道を超え、反対側の田んぼへと頭から突っ込んでいた。
「ぶぁっはっ!?」
「うぇ……ぺっぺっ! 泥がぁ~」
「大丈夫……?」
ガボン、と水音を立てながら一悟とほのかが水田から這い上がる。日那乃が即座に二人を引き上げる事で何とか即座に戦闘態勢へと戻る事が出来たようだ。
「やってくれたな! お返しだ!」
一悟は元の畦に着地するや否や、背中の刺青が泥汚れの中でも解る程に輝かせる。飛び込むように撃ち込まれた二発の五織の彩は大きく田植え機を仰け反らせる。
「そこ……!」
二人を引き上げた泥を跳ね飛ばすように日那乃がエアブリットを放つ。丁度真上を向く形になった車体にそれが命中し、ドボーンと大きな音をたててひっくり返る。
「……倒せた、かなぁ?」
反撃に備えていたほのかは田植え機に動きが無い事を察し、ぽつりと呟く。元となった田植え機からそう大きく変化してないせいで解り辛かったが、どうやら無事に討伐は完了したようだ。
●
「まじ、うめーっ! 最高だぜ」
「おじさんもおにぎり、如何ですかぁ~?」
「ああ、そんじゃあ貰うべがね」
田植え機が止まった事を確認した後、持ち主の男性と共に何とか田植え機を引き上げ、荒れた田んぼをレーキで均して休憩に入った所である。
ほのかは引き上げた田植え機を洗おうとしたが、廃車直行級に破壊されていたのでどうしようもなかった……男性の目が完全に死んでいたので下手に近付けなかったとも言う。
「それにしても、二回も農耕器具が妖化するなんてなぁ……何か心当たりは無いのか?」
「いや、特にはねぇが……ああ、でも近所の寺と神社でも妖騒ぎがあっただな。寺は誰も手が付けられねぇってんでグシャグシャになっちまったってぇ話だ。人死にはねがったみてぇだが」
焼きおにぎりを持参した麦茶で流し込んだ男性が答える。それを聞いた一悟は局地的なものではなく地域全体に何かが起こっているのでは、と新たな考えに至っていた。
「この後……飛びながら、田植え、できる?」
「ん? ああ、ありがてぇが今日はココまでだな。この田に植える分の苗もダメになっちまっだがら……近所でよく余らせてる家があっがら、そっからわげでもらうさね」
男性は悟ったような表情で均したばかりの田んぼを見つめる。稲刈り機の時と比べて早く終わっただけマシだ、と自分自身に言い聞かせているようだ。
……田植え機が無事に済んだであろうスキル「ドライブテクニカ」と「エレクトロテクニカ」の存在を男性が知る事の無いよう祈るばかりである。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし
