《紅蓮ノ五麟》二羽のウサギ
●一羽のウサギ
「約束だぞ。オレは一切抵抗しない。だから、そいつらは放してやってくれ」
神林 瑛莉(nCL2000072)は神秘対策を施された拘束具を取りつけられた姿でそう言った。
「ええ、良いわよ? 使えそうな奴を捕らえて連れてこい、という命令ですもの」
目を細めて答える女は、禍時の百鬼の隔者である。
瑛莉は、不安げに自分を見つめる仲間たちへ視線をやった。彼らに不安感を与えないように、その表情は穏やかな物であったが、このような事態を招いた自身に、内心、怒りと後悔、そして彼らへの深い謝罪の念を抱いていた。
彼らは、実戦経験もまだない、新人の覚者達だ。本来はこのような事態に対応する事はないのだが、逢魔ヶ時紫雨率いる禍時の百鬼による五麟市への強襲に対応するため、F.i.V.Eの覚者達はその全戦力を運用せざるを得なかった。
そう言った経緯から、新人の覚者達五名もまた、偵察・伝令役として出撃する事になったのだが、そのおもり役として抜擢されたのが、それなりの実戦経験を持っていた瑛莉だ。当初は問題なく作戦を継続していたが、いや、その順調さが油断を招いたのか、百鬼の隔者による待ち伏せを受けてしまう。何とか応戦するものの、次第に追い詰められていった。
そして、百鬼の隔者達が覚者を捕らえる事を目的としていることを知った瑛莉が降伏し、自ら百鬼に囚われることを条件として、新人たちの身の安全を約束させたのだ。
かくして、数名の隔者が拘束した瑛莉をワゴン車に連れ込み、そのまま五麟市を離脱すべく発車した。
そして、後に残されたのは五人の覚者である。その彼らを見やりながら、
「使えそうな奴を捕らえてこいという命令を受けていたのよねぇ。まぁ、使えなさそうな奴は殺してこい、という命令も受けているのだけれど」
目に嗜虐的な色を浮かべながら、女がそう言った。
――隔者達には、彼らを解放するつもりなど、最初からなかったのである。
●二羽のウサギ
都市が崩れる。平穏が崩れる。
まるで悪夢のような光景だ。いや、悪夢であったらどれだけよかっただろう? 紛れもなく、これは現実だった。
逢魔ヶ時紫雨率いる禍時の百鬼による五麟市への襲撃は、F.i.V.E.覚者達の活躍により、その被害を最小限に抑えたものの、都市へのダメージは決して無視できるものではなく、また、今だ多数の百鬼の隔者たちが五麟市を蹂躙せんと活動を続けている。速やかに、残存する百鬼たちを撃退しなければならない。
百鬼迎撃の為に五麟市内で戦っていた覚者達は、けがを負った少年を支えながら、五麟学園の方へと向かう人影を見つけた。その男は覚者達を確認すると、安堵の表情で話しかけてきた。
「F.i.V.E.の覚者(トゥルーサー)の皆さんですよね? 私、F.i.V.E.で研究職をやっているものです。いやはや、出張から帰ってきたらとんでもないことになっておりまして……いや、そんなことより、です」
そう前置きすると、彼は、傷ついた少年覚者から聞いた話について、覚者達に語り始めた。
少年の話によれば、自分は緊急事態に対応するために緊急編成された、新人覚者チームの一人であったという。しかし、任務中に百鬼の襲撃を受けチームは瓦解し、彼らの指導役として同行していた覚者が連れ去られ、残った覚者達は、隔者達による攻撃を受け、全滅の危機に瀕しているという。
少年覚者は残った仲間たちから、助けを呼ぶためと何とか逃がしてもらえたのだが、仲間たちは未だ攻撃を受けており、このままでは皆殺しにされてしまう、と。
まさに鬼畜の所業か。このような蛮行を許すわけにはいかない。
怒りに震える覚者達に、F.i.V.E.職員の男は、
「もし、覚者を捕らえた車両を追うのであれば、あちらにF.i.V.E.所有の車両があります。使ってくださっても構いません。ですが、無理をして追う必要はないと思います。残酷な事を言うようですが、百鬼の隔者達も、理由があって覚者を捕らえたはず。すぐには殺されたりしますまい。むしろ、下手に戦力を割いてどちらも救えぬ、では、それこそ最悪と言う物でしょう」
少年がうめき声をあげた。職員は心配そうにその覚者を見やると、
「皆さんもお疲れでしょうが……申し訳ありません、それでも、皆さんに頼るしか手がないのです。気休めにもなりませんが、お気をつけて。そして、どうかこの子の仲間たちを救ってやってください」
職員はそう伝えると、少年を支えながら、本部の方向へと姿を消したのだった。
「約束だぞ。オレは一切抵抗しない。だから、そいつらは放してやってくれ」
神林 瑛莉(nCL2000072)は神秘対策を施された拘束具を取りつけられた姿でそう言った。
「ええ、良いわよ? 使えそうな奴を捕らえて連れてこい、という命令ですもの」
目を細めて答える女は、禍時の百鬼の隔者である。
瑛莉は、不安げに自分を見つめる仲間たちへ視線をやった。彼らに不安感を与えないように、その表情は穏やかな物であったが、このような事態を招いた自身に、内心、怒りと後悔、そして彼らへの深い謝罪の念を抱いていた。
彼らは、実戦経験もまだない、新人の覚者達だ。本来はこのような事態に対応する事はないのだが、逢魔ヶ時紫雨率いる禍時の百鬼による五麟市への強襲に対応するため、F.i.V.Eの覚者達はその全戦力を運用せざるを得なかった。
そう言った経緯から、新人の覚者達五名もまた、偵察・伝令役として出撃する事になったのだが、そのおもり役として抜擢されたのが、それなりの実戦経験を持っていた瑛莉だ。当初は問題なく作戦を継続していたが、いや、その順調さが油断を招いたのか、百鬼の隔者による待ち伏せを受けてしまう。何とか応戦するものの、次第に追い詰められていった。
そして、百鬼の隔者達が覚者を捕らえる事を目的としていることを知った瑛莉が降伏し、自ら百鬼に囚われることを条件として、新人たちの身の安全を約束させたのだ。
かくして、数名の隔者が拘束した瑛莉をワゴン車に連れ込み、そのまま五麟市を離脱すべく発車した。
そして、後に残されたのは五人の覚者である。その彼らを見やりながら、
「使えそうな奴を捕らえてこいという命令を受けていたのよねぇ。まぁ、使えなさそうな奴は殺してこい、という命令も受けているのだけれど」
目に嗜虐的な色を浮かべながら、女がそう言った。
――隔者達には、彼らを解放するつもりなど、最初からなかったのである。
●二羽のウサギ
都市が崩れる。平穏が崩れる。
まるで悪夢のような光景だ。いや、悪夢であったらどれだけよかっただろう? 紛れもなく、これは現実だった。
逢魔ヶ時紫雨率いる禍時の百鬼による五麟市への襲撃は、F.i.V.E.覚者達の活躍により、その被害を最小限に抑えたものの、都市へのダメージは決して無視できるものではなく、また、今だ多数の百鬼の隔者たちが五麟市を蹂躙せんと活動を続けている。速やかに、残存する百鬼たちを撃退しなければならない。
百鬼迎撃の為に五麟市内で戦っていた覚者達は、けがを負った少年を支えながら、五麟学園の方へと向かう人影を見つけた。その男は覚者達を確認すると、安堵の表情で話しかけてきた。
「F.i.V.E.の覚者(トゥルーサー)の皆さんですよね? 私、F.i.V.E.で研究職をやっているものです。いやはや、出張から帰ってきたらとんでもないことになっておりまして……いや、そんなことより、です」
そう前置きすると、彼は、傷ついた少年覚者から聞いた話について、覚者達に語り始めた。
少年の話によれば、自分は緊急事態に対応するために緊急編成された、新人覚者チームの一人であったという。しかし、任務中に百鬼の襲撃を受けチームは瓦解し、彼らの指導役として同行していた覚者が連れ去られ、残った覚者達は、隔者達による攻撃を受け、全滅の危機に瀕しているという。
少年覚者は残った仲間たちから、助けを呼ぶためと何とか逃がしてもらえたのだが、仲間たちは未だ攻撃を受けており、このままでは皆殺しにされてしまう、と。
まさに鬼畜の所業か。このような蛮行を許すわけにはいかない。
怒りに震える覚者達に、F.i.V.E.職員の男は、
「もし、覚者を捕らえた車両を追うのであれば、あちらにF.i.V.E.所有の車両があります。使ってくださっても構いません。ですが、無理をして追う必要はないと思います。残酷な事を言うようですが、百鬼の隔者達も、理由があって覚者を捕らえたはず。すぐには殺されたりしますまい。むしろ、下手に戦力を割いてどちらも救えぬ、では、それこそ最悪と言う物でしょう」
少年がうめき声をあげた。職員は心配そうにその覚者を見やると、
「皆さんもお疲れでしょうが……申し訳ありません、それでも、皆さんに頼るしか手がないのです。気休めにもなりませんが、お気をつけて。そして、どうかこの子の仲間たちを救ってやってください」
職員はそう伝えると、少年を支えながら、本部の方向へと姿を消したのだった。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.F.i.V.E.覚者の救出(ただし、神林瑛莉を除く)
2.『禍時の百鬼』隔者の撃退
3.なし
2.『禍時の百鬼』隔者の撃退
3.なし
一兎救うか、二兎救うかは皆様次第、と言う感じのシナリオとなっております。
戦場について
百鬼の隔者が三名ずつ前衛と後衛に、
中衛に捕らえられた覚者達が居る、というような状態になっています。
前衛の隔者を全滅させる事が出来れば、中衛の捕らえられた覚者達を救出する事が出来ます。
また、後衛の百鬼隔者は、捕らえられた覚者達が救出されない限り、優先的に捕らえられた覚者を攻撃します。状況にもよりますが、大体4ターンほどで捕らえられた覚者達は全滅します。
百鬼隔者
男A 彩の因子 五織の彩 炎撃 正拳 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
男B 暦の因子 錬覇法 疾風斬り 重突 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
男C 獣の因子 猛の一撃 貫殺撃 無頼 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
男D 獣の因子 猛の一撃 鋭刃脚 演舞・舞衣 を使用。後衛。標準的な戦闘能力を持ちます。
女A 械の因子 機化硬 隆槍 地烈 を使用。後衛。標準的な戦闘能力を持ちます。
指揮官らしき女性 翼の因子 エアブリット 癒しの滴 伊邪波 を使用。後衛。やや強い、程度の戦闘能力を持ちます。
百鬼の逃走車両
五麟市から離脱するように移動するワゴン車です。神林瑛莉と言うNPCが捕まっています。
この車両を追う事もできます。無視した場合、或いは追跡に失敗した場合は神林瑛莉は拉致されます。
ただし、神林瑛莉の安否等は成功条件に一切の影響を及ぼさず、またF.i.V.E.の情報漏えいと言った戦略的・メインストーリー的なデメリットも発生しません。
また、車両の追跡を選択したキャラクターは、隔者との戦闘には一切参加できなくなりますのでご注意ください。
追跡に関してはバイク、車と言った車両を提供いたしますが、法的年齢制限はお守りください。
なお、車両に乗っている百鬼隔者は、以下の通りとなっております。
男E 彩の因子 五織の彩 炎撃 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
男F 獣の因子 猛の一撃 隆槍 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
女B 現の因子 B.O.T. 貫殺撃 を使用。前衛。やや弱い、程度の戦闘能力を持ちます。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
相談日数
6日
6日
参加費
100LP[+予約50LP]
100LP[+予約50LP]
参加人数
8/8
8/8
公開日
2016年03月20日
2016年03月20日
■メイン参加者 8人■

●一兎を追う
同時進行するF.i.V.E.覚者の危機に、彼らはあえて戦力を分散し、全てを救いだすという選択を選んだ。その選択が吉と出るか凶と出るかは、今はまだわからない。
だが、彼らの矜持は、信念は、仲間を見捨てる事を良しとはしなかった。だから、この選択は、必然のものであったのかもしれない。
全てに手を伸ばし、全てを救う――彼らの戦いが始まった。
「お止めなさい!」
『誇り高き姫君』秋津洲 いのり(CL2000268)が高らかに叫んだ。威風堂々。まさにその言葉を体現するが如き力のある声。
それに、その場にいた隔者、そして捕らえられていた新人覚者の全てが目を向けた。
「……チッ! F.i.V.E.の援軍か! さっき一匹逃がしたのが仇になったのね……!」
殆どの隔者が浮足立つ中、忌々しげに言うのは、指揮官と思わしき女である。
「せっかくの楽しみを邪魔してくれるとは、無粋な連中ね!」
「はっ! 情けねぇ奴だな? 自分より弱い奴をいたぶって喜ぶなんざ、ほんとに犬っころ同然だな!」
『家内安全』田場 義高(CL2001151)が嘲る様に言う。
「なん……ですって?」
顔を怒りに歪ませる女。挑発を目的とした言だったが、効果は覿面だったようだ。
「なら、その犬っころにみじめにやられるがいいわ! やりなさい、お前達!」
覚者達に近い位置にいた隔者達が構え、一気に襲い掛かってくる。
「かかってこい! あたし達は、お前達なんかにやられたりしない!」
『罪なき人々の盾』鐡之蔵 禊(CL2000029)も迎撃に出る。皆を。その言葉には、ここにいる覚者はもちろん、仲間たちに任せた、囚われた彼女の事も含まれる。
己の力を全て攻撃に回せ。今は防御はいらない。すべてを救うまでは――。
「助けるんだ、皆を! 絶対に!」
「それっ!」
御白 小唄(CL2001173)が放つ清浄なる空気が、覚者達の身体能力を向上させる。それは、囚われた新人覚者達も同様だった。
「すぐ助けるから、ちょっと待ってて!!」
ウインク一つ。希望を与えるように。奮い立たせるように、小唄は舞う。
今は、自身に出来る最善の行動をとることこそが、最良の結果につながるはずだ。
「五麟の街は決して貴方方の思い通りにはさせません。罪無き人を苦しめる等、あってはならない事ですわ!」
いのりが怒りを込めて叫ぶ。彼女が放った神秘の霧は、隔者達にとりつき、惑わせる。
「まとめて相手をしてやる!」
『B・B』黒崎 ヤマト(CL2001083)が躍り出た。攻撃は最大の防御、何よりまずは、囚われた覚者たちへの道筋を作らなければならない。
「俺達の仲間に手を出したこと、後悔させてやる!」
ヤマトの言葉に反応するように、彼の武器、レイジング・ブルが炎を纏う。その炎は奏でられる対魔の音色にのり、隔者達を嘗め尽くす!
「誰かを守れるのなら、私は夜叉にだってなるわ……!」
その覚悟はある、と『凛の雫花』宇賀神・慈雨(CL2000259)が呟く。その宣言通り、苛烈な攻撃が隔者達を襲う。仲間から殺害は止められてはいたものの、敵の士気を削ぐため、殊更に攻撃的に、そして冷酷にふるまう、まさに夜叉の如き彼女の姿は、普段の彼女からは想像もできない。或いは、彼女の中に埋もれた何かがそうさせるのだろうか。
「そこの捕らわれの姫君ども、良く聞け!」
義高が自身の身体能力を高めつつ、言った。
「助けを待つだけのてめぇの身が、ちっとは情けねぇとは思わねぇか!? ならば一人欠けることなく、俺たちが迎えに行くまで持ちこたえろ! 根性入れて耐えしのげよ!」
そう、囚われた新人覚者達に発破をかける。先ほどの小唄の言葉もあり、絶望に彩られていた彼らの瞳に、光が戻った。なすがままだった彼らに、再び抵抗の意思が沸き上がる。
「よっし、これであっちもちょっとは耐えられるかな?」
小唄が言う。とは言え、彼らは壊滅状態であった事に変わりはない。
「うん。でも、早く助けてあげないとね!」
禊の言葉に、小唄は頷く。
一羽目のウサギを救うための戦いがここに始まった。そして――。
●二兎を追う
一方、神林 瑛莉(nCL2000072)を拉致した隔者とその車両を追っていた赤坂・仁(CL2000426)と『罪なき人々の盾』明石 ミュエル(CL2000172)の両名は、該当の車両に肉薄していた。
幸いにも――と言うのは皮肉か。禍時の百鬼による五麟市への襲撃に伴う混乱により、一般車両の姿はほとんどなく、スムーズに対象を発見する事が出来た。
とは言え、相手も追跡に気付かないほど無能ではなかった。速度を上げ、荒々しい運転でこちらを振り切ろうとする相手に、仁は持ち前のドライビングテクニックを用いて追従していた。
「少々荒っぽい運転だが……狙えるか?」
「うん……狙える……よ!」
仁の言葉に、ミュエルが力強く頷いた。事実、通常ではお目にかかれないような挙動をしていた車両だったが、持ち前のバランス力故だろうか、ミュエルにとっては、大した妨げとなる物ではなかったようだ。
「いいか、もうすぐ並走できる。速度が速度だ、狙える時間はそう長くはない。敵側からの妨害もあるだろう。難しいが……」
仁の言葉をさえぎって、ミュエルが言った。
「大丈夫……絶対に、外さない……から」
力強い言葉。それは、今まさに奪われようとしている仲間を、必ず救い出すという、絶対の決意の表れでもある。
そんな彼女に、彼女の言葉に、信頼を預けるに値すると感じた仁は、前を見据え、
「よし……行くぞ!」
道路は長い直線へと入る。それまでのカーブを最小限のロスで潜り抜け、じりじりと距離を詰めていた仁は、ここで思いっきりアクセルを踏み込んだ。エンジンがうなりをあげ、覚者の車両が一気に速度を増す。一秒、いや、それよりも短いか。わずかな時間で、覚者の車両は隔者の車両に一気に並んだ。
隔者の運転手が、目を丸くして此方の車両を見やった。後部座席の男が慌てて顔を出し、迎撃の攻撃を放とうとするが――。
「遅い……よ……!」
ミュエルが叫びながら、樹木の種子を撃ち込んだ。それは前輪のタイヤに直撃し、鋭いトゲを持つ植物へと成長。タイヤをズタズタに切り裂く。
「やったな!」
仁が喝采を上げる。コントロールを失った隔者の車両は、それでもガードレールに車体をこすりつけ無理矢理減速。事故寸前の状態ながらもなんとか停止した。仁も車両を止める。
二人は車両から飛び出すと、油断なく、だが可能な限り急いで隔者の車両へと近づいた。
隔者の車両からは、三人の男女が飛び出してくる。幸いにして、その中に人質である瑛莉の姿はない。予想外の事態に、彼女を人質に取るという思考その物が抜け落ちていたのか、隔者達は全員で覚者達を迎撃するつもりのようだ。
「さて、第二の障害と言うわけだ」
仁が油断なく構える。
「悪いが、遠慮も慈悲もないぞ。全力で人質を奪還させてもらう」
「まだ少し……人と戦うのは、怖い……けど」
ミュエルもまた、臨戦態勢にはいる。
「今は……目を背けない……戦う勇気は、貰ったから……!」
そして、もう一羽のウサギを助けるための戦いが始まった。
●そして、全てを
「そ、そんな……こんな事って……!」
狼狽しながら、指揮官の女が言った。
いのりに不意を突かれた事や、義高の挑発、そして慈雨の士気を削ぐような威圧感のある戦闘により、冷静な判断力をなくした事もあってか、隔者達の戦線は早々に瓦解していた。
「ほれ、てめぇの実力が分かったろ?」
義高が言う。その横で、倒れた隔者を踏みつけながら、慈雨が、
「あら指揮官さん、貴方も所詮は木偶の坊ね。ふふ……愚か極まりないね」
と、言い放った。
既に隔者達の前線は壊滅している。囚われた新人たちは、覚者達によってカバーされており、戦闘開始とは真逆に、隔者達が包囲され、追い詰められる形となっているのだ。
「こいつで、とどめだッ!」
ヤマトが最後に残った隔者を戦闘不能に追い込む。そうして不敵に笑うと、
「さぁて、後はアンタだけだぜ? どうする?」
指揮官の女に武器を向ける。
「どうする? そうね!」
ひきつった表情で、女が叫んだ。背中の翼を羽ばたかせる。
「まったく役に立たない部下だったわ! こんな事で失態なんて冗談じゃない! 残念、私は退かせてもらうもらうわよ!」
そういって、飛行し、逃げようとした瞬間――。
「絶対に、逃がすかっ!」
そう言って飛び込んだのは小唄だ。彼は飛行を開始しようとした指揮官の女にしがみついたのだ。
「は、放しなさいよ! 放せっ!」
「放すもんか! 女の人に手を上げるのは好きじゃないけど、それ以上にこんな事をする奴は許せない!」
そういうと、小唄はしがみついた状態から器用に体勢を変え、女を蹴りつけた。女が地面に叩きつけられる。着地した小唄が、再度攻撃の体勢に入る。
「皆が受けた痛み、その身でも味わえっ!」
小唄の激しい連撃。それをまともに受けた女は、悲鳴を上げ吹き飛ばされる。
そして、そのまま気絶したのだった。
「ありがとうございます。本当に……」
救出された新人覚者達の内、恐らくはリーダーであるだろう少年が頭を下げた。
「でも、僕達だけではないんです。その、僕達についていてくれた先輩が……」
彼がそういいかけた同時に、一台の車がやってきた。運転席には、仁の姿が見え、
「よう、お届け物だ。ちょっと手こずったが、悪人三人、まとめて捕まえてきた。当然、人質も奪還成功だ」
手を振りながら、そう言った。
「そういう事。ちゃんと助けに行ってるぜ。もちろん、お前らが逃がした仲間も、F.i.V.E.に保護されてる。お前達もお疲れ様。本当に、よく頑張ったな」
ヤマトが笑いながら、彼らをねぎらう。新人たちは緊張の意図がほぐれたようにへたり込んだ。中には泣き出した者もいたが、それでも、無事生還できた喜びに満ちていたようだ。
「やれやれ、ひとまずは一件落着、かな」
小唄が安堵したように呟く。足元には捕縛した隔者達が転がっている。
「そうね……でも、あなた達の事件はまだ終わらない。捕らえて弄ぶつもりが逆に捕らえられるなんてね。どんな事が待っているのか楽しみにしていなさい?」
隔者達を見ながら、慈雨が冷たい声で囁く。その言葉に、隔者達は震えあがった。
そして、車両から、ミュエルが瑛莉を伴い、車から降りてきた。瑛莉に取り付けられていた拘束具は、通常なら覚者と言えど破壊などは困難な頑丈さを持っていたが、ミュエルの守護使役であるレンゲさんの前には無力であったようだ。
「すまねぇ、手間かけちまった……」
瑛莉が呟く麻酔を嗅がされていたらしい彼女は、些かぼーっとする頭を振りつつ、
「新人たちを助けてくれたことには、ホント感謝してもしたりねぇ。でも、オレなんかを助けに来る必要は――」
その瞬間。
乾いた音が響いた。
ミュエルが、瑛莉の頬を叩いた音である。
頬を抑えながら、瑛莉が目を丸くする。
「なんか、なんて……言わないで……!」
ミュエルの目の端には、涙が浮かんでいた。
「今のは、神林、君が悪いぞ」
仁が言った。
「君を心から心配してやってきた者にとって、今の言葉は侮辱だ」
「ああ、そう……そうか。すまねぇ……オレは……いや、ありがとう……本当に……」
そう言った瑛莉を、いのりがそっと抱きしめる。
「そうですわ……あまり、無茶はしないでくださいませ……」
涙ぐみながら、いのりが言う。
「そうだよ、まったく。自分は例外ー、みたいな顔してるけど、皆心配してたんだからね!」
禊が笑顔で言う。しかし、その目は少しうるんでいてた。
「お帰り……神林さん……」
ミュエルが、満面の笑顔で、そう言った。
彼女達の言葉に、瑛莉は気まずそうに、でも少し嬉しそうに、頬をさすっていた。
禍時の百鬼による五麟市への襲撃は未だ継続していて、他の場所では、戦いを継続している覚者達がいるのは事実だ。
だが、今この瞬間だけは、仲間たちの無事を噛みしめる時間があってもいいだろう。
それこそが、戦い続ける覚者達にとって、何よりの報酬である事に違いないのだから。
同時進行するF.i.V.E.覚者の危機に、彼らはあえて戦力を分散し、全てを救いだすという選択を選んだ。その選択が吉と出るか凶と出るかは、今はまだわからない。
だが、彼らの矜持は、信念は、仲間を見捨てる事を良しとはしなかった。だから、この選択は、必然のものであったのかもしれない。
全てに手を伸ばし、全てを救う――彼らの戦いが始まった。
「お止めなさい!」
『誇り高き姫君』秋津洲 いのり(CL2000268)が高らかに叫んだ。威風堂々。まさにその言葉を体現するが如き力のある声。
それに、その場にいた隔者、そして捕らえられていた新人覚者の全てが目を向けた。
「……チッ! F.i.V.E.の援軍か! さっき一匹逃がしたのが仇になったのね……!」
殆どの隔者が浮足立つ中、忌々しげに言うのは、指揮官と思わしき女である。
「せっかくの楽しみを邪魔してくれるとは、無粋な連中ね!」
「はっ! 情けねぇ奴だな? 自分より弱い奴をいたぶって喜ぶなんざ、ほんとに犬っころ同然だな!」
『家内安全』田場 義高(CL2001151)が嘲る様に言う。
「なん……ですって?」
顔を怒りに歪ませる女。挑発を目的とした言だったが、効果は覿面だったようだ。
「なら、その犬っころにみじめにやられるがいいわ! やりなさい、お前達!」
覚者達に近い位置にいた隔者達が構え、一気に襲い掛かってくる。
「かかってこい! あたし達は、お前達なんかにやられたりしない!」
『罪なき人々の盾』鐡之蔵 禊(CL2000029)も迎撃に出る。皆を。その言葉には、ここにいる覚者はもちろん、仲間たちに任せた、囚われた彼女の事も含まれる。
己の力を全て攻撃に回せ。今は防御はいらない。すべてを救うまでは――。
「助けるんだ、皆を! 絶対に!」
「それっ!」
御白 小唄(CL2001173)が放つ清浄なる空気が、覚者達の身体能力を向上させる。それは、囚われた新人覚者達も同様だった。
「すぐ助けるから、ちょっと待ってて!!」
ウインク一つ。希望を与えるように。奮い立たせるように、小唄は舞う。
今は、自身に出来る最善の行動をとることこそが、最良の結果につながるはずだ。
「五麟の街は決して貴方方の思い通りにはさせません。罪無き人を苦しめる等、あってはならない事ですわ!」
いのりが怒りを込めて叫ぶ。彼女が放った神秘の霧は、隔者達にとりつき、惑わせる。
「まとめて相手をしてやる!」
『B・B』黒崎 ヤマト(CL2001083)が躍り出た。攻撃は最大の防御、何よりまずは、囚われた覚者たちへの道筋を作らなければならない。
「俺達の仲間に手を出したこと、後悔させてやる!」
ヤマトの言葉に反応するように、彼の武器、レイジング・ブルが炎を纏う。その炎は奏でられる対魔の音色にのり、隔者達を嘗め尽くす!
「誰かを守れるのなら、私は夜叉にだってなるわ……!」
その覚悟はある、と『凛の雫花』宇賀神・慈雨(CL2000259)が呟く。その宣言通り、苛烈な攻撃が隔者達を襲う。仲間から殺害は止められてはいたものの、敵の士気を削ぐため、殊更に攻撃的に、そして冷酷にふるまう、まさに夜叉の如き彼女の姿は、普段の彼女からは想像もできない。或いは、彼女の中に埋もれた何かがそうさせるのだろうか。
「そこの捕らわれの姫君ども、良く聞け!」
義高が自身の身体能力を高めつつ、言った。
「助けを待つだけのてめぇの身が、ちっとは情けねぇとは思わねぇか!? ならば一人欠けることなく、俺たちが迎えに行くまで持ちこたえろ! 根性入れて耐えしのげよ!」
そう、囚われた新人覚者達に発破をかける。先ほどの小唄の言葉もあり、絶望に彩られていた彼らの瞳に、光が戻った。なすがままだった彼らに、再び抵抗の意思が沸き上がる。
「よっし、これであっちもちょっとは耐えられるかな?」
小唄が言う。とは言え、彼らは壊滅状態であった事に変わりはない。
「うん。でも、早く助けてあげないとね!」
禊の言葉に、小唄は頷く。
一羽目のウサギを救うための戦いがここに始まった。そして――。
●二兎を追う
一方、神林 瑛莉(nCL2000072)を拉致した隔者とその車両を追っていた赤坂・仁(CL2000426)と『罪なき人々の盾』明石 ミュエル(CL2000172)の両名は、該当の車両に肉薄していた。
幸いにも――と言うのは皮肉か。禍時の百鬼による五麟市への襲撃に伴う混乱により、一般車両の姿はほとんどなく、スムーズに対象を発見する事が出来た。
とは言え、相手も追跡に気付かないほど無能ではなかった。速度を上げ、荒々しい運転でこちらを振り切ろうとする相手に、仁は持ち前のドライビングテクニックを用いて追従していた。
「少々荒っぽい運転だが……狙えるか?」
「うん……狙える……よ!」
仁の言葉に、ミュエルが力強く頷いた。事実、通常ではお目にかかれないような挙動をしていた車両だったが、持ち前のバランス力故だろうか、ミュエルにとっては、大した妨げとなる物ではなかったようだ。
「いいか、もうすぐ並走できる。速度が速度だ、狙える時間はそう長くはない。敵側からの妨害もあるだろう。難しいが……」
仁の言葉をさえぎって、ミュエルが言った。
「大丈夫……絶対に、外さない……から」
力強い言葉。それは、今まさに奪われようとしている仲間を、必ず救い出すという、絶対の決意の表れでもある。
そんな彼女に、彼女の言葉に、信頼を預けるに値すると感じた仁は、前を見据え、
「よし……行くぞ!」
道路は長い直線へと入る。それまでのカーブを最小限のロスで潜り抜け、じりじりと距離を詰めていた仁は、ここで思いっきりアクセルを踏み込んだ。エンジンがうなりをあげ、覚者の車両が一気に速度を増す。一秒、いや、それよりも短いか。わずかな時間で、覚者の車両は隔者の車両に一気に並んだ。
隔者の運転手が、目を丸くして此方の車両を見やった。後部座席の男が慌てて顔を出し、迎撃の攻撃を放とうとするが――。
「遅い……よ……!」
ミュエルが叫びながら、樹木の種子を撃ち込んだ。それは前輪のタイヤに直撃し、鋭いトゲを持つ植物へと成長。タイヤをズタズタに切り裂く。
「やったな!」
仁が喝采を上げる。コントロールを失った隔者の車両は、それでもガードレールに車体をこすりつけ無理矢理減速。事故寸前の状態ながらもなんとか停止した。仁も車両を止める。
二人は車両から飛び出すと、油断なく、だが可能な限り急いで隔者の車両へと近づいた。
隔者の車両からは、三人の男女が飛び出してくる。幸いにして、その中に人質である瑛莉の姿はない。予想外の事態に、彼女を人質に取るという思考その物が抜け落ちていたのか、隔者達は全員で覚者達を迎撃するつもりのようだ。
「さて、第二の障害と言うわけだ」
仁が油断なく構える。
「悪いが、遠慮も慈悲もないぞ。全力で人質を奪還させてもらう」
「まだ少し……人と戦うのは、怖い……けど」
ミュエルもまた、臨戦態勢にはいる。
「今は……目を背けない……戦う勇気は、貰ったから……!」
そして、もう一羽のウサギを助けるための戦いが始まった。
●そして、全てを
「そ、そんな……こんな事って……!」
狼狽しながら、指揮官の女が言った。
いのりに不意を突かれた事や、義高の挑発、そして慈雨の士気を削ぐような威圧感のある戦闘により、冷静な判断力をなくした事もあってか、隔者達の戦線は早々に瓦解していた。
「ほれ、てめぇの実力が分かったろ?」
義高が言う。その横で、倒れた隔者を踏みつけながら、慈雨が、
「あら指揮官さん、貴方も所詮は木偶の坊ね。ふふ……愚か極まりないね」
と、言い放った。
既に隔者達の前線は壊滅している。囚われた新人たちは、覚者達によってカバーされており、戦闘開始とは真逆に、隔者達が包囲され、追い詰められる形となっているのだ。
「こいつで、とどめだッ!」
ヤマトが最後に残った隔者を戦闘不能に追い込む。そうして不敵に笑うと、
「さぁて、後はアンタだけだぜ? どうする?」
指揮官の女に武器を向ける。
「どうする? そうね!」
ひきつった表情で、女が叫んだ。背中の翼を羽ばたかせる。
「まったく役に立たない部下だったわ! こんな事で失態なんて冗談じゃない! 残念、私は退かせてもらうもらうわよ!」
そういって、飛行し、逃げようとした瞬間――。
「絶対に、逃がすかっ!」
そう言って飛び込んだのは小唄だ。彼は飛行を開始しようとした指揮官の女にしがみついたのだ。
「は、放しなさいよ! 放せっ!」
「放すもんか! 女の人に手を上げるのは好きじゃないけど、それ以上にこんな事をする奴は許せない!」
そういうと、小唄はしがみついた状態から器用に体勢を変え、女を蹴りつけた。女が地面に叩きつけられる。着地した小唄が、再度攻撃の体勢に入る。
「皆が受けた痛み、その身でも味わえっ!」
小唄の激しい連撃。それをまともに受けた女は、悲鳴を上げ吹き飛ばされる。
そして、そのまま気絶したのだった。
「ありがとうございます。本当に……」
救出された新人覚者達の内、恐らくはリーダーであるだろう少年が頭を下げた。
「でも、僕達だけではないんです。その、僕達についていてくれた先輩が……」
彼がそういいかけた同時に、一台の車がやってきた。運転席には、仁の姿が見え、
「よう、お届け物だ。ちょっと手こずったが、悪人三人、まとめて捕まえてきた。当然、人質も奪還成功だ」
手を振りながら、そう言った。
「そういう事。ちゃんと助けに行ってるぜ。もちろん、お前らが逃がした仲間も、F.i.V.E.に保護されてる。お前達もお疲れ様。本当に、よく頑張ったな」
ヤマトが笑いながら、彼らをねぎらう。新人たちは緊張の意図がほぐれたようにへたり込んだ。中には泣き出した者もいたが、それでも、無事生還できた喜びに満ちていたようだ。
「やれやれ、ひとまずは一件落着、かな」
小唄が安堵したように呟く。足元には捕縛した隔者達が転がっている。
「そうね……でも、あなた達の事件はまだ終わらない。捕らえて弄ぶつもりが逆に捕らえられるなんてね。どんな事が待っているのか楽しみにしていなさい?」
隔者達を見ながら、慈雨が冷たい声で囁く。その言葉に、隔者達は震えあがった。
そして、車両から、ミュエルが瑛莉を伴い、車から降りてきた。瑛莉に取り付けられていた拘束具は、通常なら覚者と言えど破壊などは困難な頑丈さを持っていたが、ミュエルの守護使役であるレンゲさんの前には無力であったようだ。
「すまねぇ、手間かけちまった……」
瑛莉が呟く麻酔を嗅がされていたらしい彼女は、些かぼーっとする頭を振りつつ、
「新人たちを助けてくれたことには、ホント感謝してもしたりねぇ。でも、オレなんかを助けに来る必要は――」
その瞬間。
乾いた音が響いた。
ミュエルが、瑛莉の頬を叩いた音である。
頬を抑えながら、瑛莉が目を丸くする。
「なんか、なんて……言わないで……!」
ミュエルの目の端には、涙が浮かんでいた。
「今のは、神林、君が悪いぞ」
仁が言った。
「君を心から心配してやってきた者にとって、今の言葉は侮辱だ」
「ああ、そう……そうか。すまねぇ……オレは……いや、ありがとう……本当に……」
そう言った瑛莉を、いのりがそっと抱きしめる。
「そうですわ……あまり、無茶はしないでくださいませ……」
涙ぐみながら、いのりが言う。
「そうだよ、まったく。自分は例外ー、みたいな顔してるけど、皆心配してたんだからね!」
禊が笑顔で言う。しかし、その目は少しうるんでいてた。
「お帰り……神林さん……」
ミュエルが、満面の笑顔で、そう言った。
彼女達の言葉に、瑛莉は気まずそうに、でも少し嬉しそうに、頬をさすっていた。
禍時の百鬼による五麟市への襲撃は未だ継続していて、他の場所では、戦いを継続している覚者達がいるのは事実だ。
だが、今この瞬間だけは、仲間たちの無事を噛みしめる時間があってもいいだろう。
それこそが、戦い続ける覚者達にとって、何よりの報酬である事に違いないのだから。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
『二兎の救い手』
取得者:鐡之蔵 禊(CL2000029)
『二兎の救い手』
取得者:赤坂・仁(CL2000426)
『二兎の救い手』
取得者:秋津洲 いのり(CL2000268)
『二兎の救い手』
取得者:田場 義高(CL2001151)
『二兎の救い手』
取得者:御白 小唄(CL2001173)
『二兎の救い手』
取得者:明石 ミュエル(CL2000172)
『二兎の救い手』
取得者:宇賀神・慈雨(CL2000259)
『二兎の救い手』
取得者:黒崎 ヤマト(CL2001083)
取得者:鐡之蔵 禊(CL2000029)
『二兎の救い手』
取得者:赤坂・仁(CL2000426)
『二兎の救い手』
取得者:秋津洲 いのり(CL2000268)
『二兎の救い手』
取得者:田場 義高(CL2001151)
『二兎の救い手』
取得者:御白 小唄(CL2001173)
『二兎の救い手』
取得者:明石 ミュエル(CL2000172)
『二兎の救い手』
取得者:宇賀神・慈雨(CL2000259)
『二兎の救い手』
取得者:黒崎 ヤマト(CL2001083)
特殊成果
『新人たちからの手紙』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:全員
カテゴリ:アクセサリ
取得者:全員

■あとがき■
新人たちだけでなく、瑛莉も救出する熱いプレイング、ありがとうございます。
瑛莉に変わってお礼を言わせていただきます。
瑛莉に変わってお礼を言わせていただきます。
