花見帰りをねらう自販機
●
――何が歓迎会だ馬鹿野郎。
ヒックと、しゃっくりを含ませながら男は月明かりに照らされた住宅街を歩く。真夜中のお蔭で近くには誰も居ないので愚痴も言い放題だとぼんやりと考えながら。
僅かに春も過ぎた頃、よくある新入社員の歓迎会だなんだと飲み行事が重なっていくのは季節の問題だろう。
だが、男にとっては面白くもないイベントだったらしい。働き始めて早数年、それなりに先輩としての風格が現れた頃に上司から一言。
――あ、歓迎会を兼ねて花見するから幹事よろしくね。社長も来るから頑張って。
と、似合わないカツラをつけた上司の顔を思い出し、
「ちくしょう!」
足元を転がっていた缶を蹴りつけるとまだ中に飲料が入ってたらしく、液体を散らしながら遠くへ飛んで行くのを見る。
花見というから慌てて場所を探して、まだ花の残ってる桜の木を調べて。幹事一人ではしんどいからと、部下の一人にお願いして場所取りをしてもらい。周囲の意見を元にその場で食べるものを注文して、後は雨さえこなければ完璧という状況まで持って行ったにも関わらず。
――私の指示通りだな!
と、成功した成果のみ奪われてしまったのだ。よりにもよって社長の前でそれを言われ、社長からのズラ上司の印象は良いものになっただろう。それだけなら良かったが、挙句の果てには俺に気が利かないだの、私の好きなワインはないのかだの、あとになって注文を言いやがる。
思い出すたびにふつふつと怒りがこみ上げ、目についた石でも蹴り上げようとしたその時。
カラン、と乾いた音が一つ。
やけに近くから聞こえたなとぼんやりと考えながら男は振り返る……が、何もない。強いて言えば、街頭が時折点滅しているのと、ぼやっと光る自販機に虫が激突している位だ。
何だ? と首をかしげながら、誰も居ないことを確認して前を向く。そして、カランと何かが足に当たりその物をよく見ると、くの字に折れ曲がった空き缶が一つ。
なんの変哲もないよくあるポイ捨てされた空き缶……だが、男は見覚えがあった。
つい先程蹴り飛ばした缶と似ている、と。その上、呑口は液体が溢れたようでテラテラと月明かりを反射している。
「……いやいや、まさか」
ブルリと背筋を震わせて、空き缶を避けて帰路を急ぐ。いつの間にやらさっきまで怒っていた事が嘘のように男の顔は青い。早歩きで移動し、もう少しで家だと、もうちょっとだという所で。
カランカラン、と乾いた音が二つ。
まただ。
つぅっと背筋に冷たい汗が流れ落ち、ゆっくりと振り向くと。
「……はぇ?」
――下駄箱?
そう思った瞬間に男は呑み込まれてしまった。
そして、何もなくなったその後には、空き缶が一つペシャリと何か重いものに潰されていた。
ただ。これを夢で見たものだけは正確にその姿を捉えていた。
●
「みなさん、今日は集まってくれてありがとうございます」
久方 真由美(nCL2000003)は、会議室に集まった覚者達に向けてぐるりと視線をめぐらせた。
「今回の依頼は、花見をした人が行方不明になる原因の排除、目標は自動販売機に着いた物質系の妖です」
夢に見た事件のあらましのその一端を告げる。
どこにでもある自動販売機の姿の妖。
この妖は、花見を終えた人を付け回し、人気のない道へ入った所を襲う習性がある。あるいは、自身の中にある缶を使って対象の注意を逸してから襲ってしまう。
その上、文字通り自動販売機で買い物をしようとした者を無差別に襲うこともある上に、場所によっては異なる自動販売機の姿に擬態することも。
「面倒そうでは御座いますが。桜のある場所は限られていますし、その会場と住宅街までの自動販売機の場所はマッピングしておりますので、出現した際には、資料と照らし合わせると分かるかと」
そう言って覚者達に資料を手渡しを行い、
「近くには商業施設跡地の広場が御座います。うまく誘導することが出来れば……周りの心配をすること無く存分に戦えるはずです。
それでは皆さん。頑張って下さいね」
――何が歓迎会だ馬鹿野郎。
ヒックと、しゃっくりを含ませながら男は月明かりに照らされた住宅街を歩く。真夜中のお蔭で近くには誰も居ないので愚痴も言い放題だとぼんやりと考えながら。
僅かに春も過ぎた頃、よくある新入社員の歓迎会だなんだと飲み行事が重なっていくのは季節の問題だろう。
だが、男にとっては面白くもないイベントだったらしい。働き始めて早数年、それなりに先輩としての風格が現れた頃に上司から一言。
――あ、歓迎会を兼ねて花見するから幹事よろしくね。社長も来るから頑張って。
と、似合わないカツラをつけた上司の顔を思い出し、
「ちくしょう!」
足元を転がっていた缶を蹴りつけるとまだ中に飲料が入ってたらしく、液体を散らしながら遠くへ飛んで行くのを見る。
花見というから慌てて場所を探して、まだ花の残ってる桜の木を調べて。幹事一人ではしんどいからと、部下の一人にお願いして場所取りをしてもらい。周囲の意見を元にその場で食べるものを注文して、後は雨さえこなければ完璧という状況まで持って行ったにも関わらず。
――私の指示通りだな!
と、成功した成果のみ奪われてしまったのだ。よりにもよって社長の前でそれを言われ、社長からのズラ上司の印象は良いものになっただろう。それだけなら良かったが、挙句の果てには俺に気が利かないだの、私の好きなワインはないのかだの、あとになって注文を言いやがる。
思い出すたびにふつふつと怒りがこみ上げ、目についた石でも蹴り上げようとしたその時。
カラン、と乾いた音が一つ。
やけに近くから聞こえたなとぼんやりと考えながら男は振り返る……が、何もない。強いて言えば、街頭が時折点滅しているのと、ぼやっと光る自販機に虫が激突している位だ。
何だ? と首をかしげながら、誰も居ないことを確認して前を向く。そして、カランと何かが足に当たりその物をよく見ると、くの字に折れ曲がった空き缶が一つ。
なんの変哲もないよくあるポイ捨てされた空き缶……だが、男は見覚えがあった。
つい先程蹴り飛ばした缶と似ている、と。その上、呑口は液体が溢れたようでテラテラと月明かりを反射している。
「……いやいや、まさか」
ブルリと背筋を震わせて、空き缶を避けて帰路を急ぐ。いつの間にやらさっきまで怒っていた事が嘘のように男の顔は青い。早歩きで移動し、もう少しで家だと、もうちょっとだという所で。
カランカラン、と乾いた音が二つ。
まただ。
つぅっと背筋に冷たい汗が流れ落ち、ゆっくりと振り向くと。
「……はぇ?」
――下駄箱?
そう思った瞬間に男は呑み込まれてしまった。
そして、何もなくなったその後には、空き缶が一つペシャリと何か重いものに潰されていた。
ただ。これを夢で見たものだけは正確にその姿を捉えていた。
●
「みなさん、今日は集まってくれてありがとうございます」
久方 真由美(nCL2000003)は、会議室に集まった覚者達に向けてぐるりと視線をめぐらせた。
「今回の依頼は、花見をした人が行方不明になる原因の排除、目標は自動販売機に着いた物質系の妖です」
夢に見た事件のあらましのその一端を告げる。
どこにでもある自動販売機の姿の妖。
この妖は、花見を終えた人を付け回し、人気のない道へ入った所を襲う習性がある。あるいは、自身の中にある缶を使って対象の注意を逸してから襲ってしまう。
その上、文字通り自動販売機で買い物をしようとした者を無差別に襲うこともある上に、場所によっては異なる自動販売機の姿に擬態することも。
「面倒そうでは御座いますが。桜のある場所は限られていますし、その会場と住宅街までの自動販売機の場所はマッピングしておりますので、出現した際には、資料と照らし合わせると分かるかと」
そう言って覚者達に資料を手渡しを行い、
「近くには商業施設跡地の広場が御座います。うまく誘導することが出来れば……周りの心配をすること無く存分に戦えるはずです。
それでは皆さん。頑張って下さいね」

■シナリオ詳細
■成功条件
1.妖一体の討伐
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
妖一体(ランク2)の討伐をお願いします。
では、依頼の内容を説明させてください。現地までは車を手配し待機させますが、一台は倒した後の事を考えてクレーン付きのトラックを用意していきます。地図も現場と花見会場の間までありますし、自販機の場所もマッピングされています。ただし、自販機の場所のみなので種類は直接赴かないと分かりません。マッピングされてる数は約60台。
目標は自販機型の物質系妖。使用する技は
缶発射;物理、遠距離、出血
フルオープン:物理、全体、出血
のしかかり:物理、近接
戦闘時には、2倍ほどの大きさに巨大化し、側部を分割して手足を形成。元々金属な上に固く頑丈です。動きは遅いですが、遠距離を中心にしておりますのでご注意を。
攻撃パターンとしましては。
缶発射は文字通り、取り出し口から内部にある飲料缶を射出。
フルオープンは、全面部を開口すると共に内部にある缶を大量に射出。
のしかかりは文字通り、なのですが。
30セレクションという少し大きめの自販機がモデルとなっているせいで、射出する缶の弾数は細缶が入ってると過程して約800発ある上に、中身が入ってる関係で威力は高めです。普通の缶、ペットボトルがある場合は容量は減りますが、威力は更に上がります。
そして、まだまだ季節が不安定ということもあり、内蔵されている缶が熱いかつめたいかまでは、相対するその時まで分かりません。
現場状況としましては、深夜帯ですが視界は概ね良好です。満月の明かりと、対象そのものが発光している関係から狙いはつけやすいかと。
ただし住宅街で相対した場合、流れ弾の恐れがありますので、近くの広場に誘導したほうが良いかもしません。
被害者が来るまでは、到着まで1時間前ですし、場合によってはそのまま花見も出来るかもしれません。
ちょっとした補足ではありますが、対象は自販機に取り付く特性上、定期的に着く物を変えてる関係で。射出された缶は上手くすれば後で飲食可能です。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
金:0枚 銀:1枚 銅:0枚
相談日数
7日
7日
参加費
100LP[+予約50LP]
100LP[+予約50LP]
参加人数
5/6
5/6
公開日
2019年04月20日
2019年04月20日
■メイン参加者 5人■

●
風に乗ってはらりはらりと桜の花びらが舞う。今宵は満月という事もあり、月光に晒された花びらはどこか儚く見える。一際強く風が吹き、花びらは空高く舞い上がるその光景を、優雅と呼んだ。
闇夜に浮かぶ一人の女性。『エリニュスの翼』如月・彩吹(CL2001525)は守護使役のカグヤと共に空から街並みを見下ろす。
満月であるということと、自身の超直観も相まって地上の様子は良く見える。
時折、一般人が視界に入ることもあるが、人々はなにかに導かれるようにその場から離れたり、誰かと一緒にいる人達は近くの桜を見に行こうとしている様子が見受けられる。
『赤き炎のラガッツァ』ラーラ・ビスコッティ(CL2001080) の展開する『妖精結界』のお陰でも有る。そのお陰で自動販売機に化けた妖の探索は進み、既にマッピングされていた半数を調べた、が未だにエンカウントはされていない。
既に三十分近く経過し、夜中から深夜に変わろうとしている。
焦りはない。
だが、5人の目と、その守護使役のていさつを以て探している以上見つかるのも時間の問題だが。被害男性の現れる時間も迫ってきているのも事実だ。焦りはない、だが早く見つけなければと考えてしまう。
ふと、視界の先に広場――もとい、商業施設であった建物が見えた。
(……あそこかな。例の商業施設跡地とか言うのは)
ふわりと翼を羽ばたかせながら、彩吹は手元の地図と見比べる。施設跡地というだけあって、地図上に自販機は無くマッピングもされて居ない……が。
(……おや?)
雲も少ない満月という事もあって、地上はかなり明るい。しかし、それはあくまで比較的という事であり、夜には変わりない。
そんな中で、施設の入り口の中には明かりの着いた自動販売機が一つ。傍から見れば怪しくもないよくあるメジャーな飲み物を扱った自販機だ。
しかし、それは住宅街に、今も稼働している商業施設にあったらの話であり、既に管理する人の居なくなった、明かりの一つも点いていない施設には似つかわしくない。しかも一つだけ煌々と点いているのは誰がどう見ても怪しすぎる。
(いや……でも、まさか)
あまりにも目立つ。日が出ているうちならば気づかなかっただろうが、現時刻は夜中。それどころか深夜に差し掛かろうとしているその中で。
(あそこまで解りやすいものなのか?)
いくら何でもあからさまだと彩吹は考える。が、そこに。
(彩吹さん。何か見えましたか? 俺達の方はまだ何も無いですけど)
と、彩吹達とは違う方向から探索をしていた『探偵見習い』工藤・奏空(CL2000955) からの送受心を使った定期連絡が入る。そのまま奏空とラーラが捜索しているであろう方向に体を向けると。奏空の守護使役であるライライさんが不思議そうにコチラを見ていることに気づき、思わず笑みが溢れる。
一人で悩んでいても仕方がないと区切りをつけて。
(うん。マップにも確認されていない自動販売機を一つ見つけたよ)
●
かつて商業施設であった場所の一角に、月光に照らされた5つの影が広場に伸びる。時折吹く気持ちのよい春風と静かな夜に集まる彼らはと言うと。
「……確かに。時間と襲われた現場から考えると。十分に襲われる時間に間に合う……けど」
桂木・日那乃(CL2000941) もたらされた情報を整理する……が、どこか気の抜けた様な、呆れた表情を浮かべている。
それは、妖を見つけた彩吹以外の三人もそうだ。
配布された資料、情報から作戦を立てて行動していたのに。その目標自体がお誂え向きな場所。戦闘に打って付けな場所にいるという事にちょっと肩透かしを食った気分だった。
「まぁ、結果オーライだろ。余計な手間も無いし、被害も出さなくて済みそうだし」
と、『天を翔ぶ雷霆の龍』成瀬翔(CL2000063)は言う。
ここまでの労力……というより、捜索を考えると肩透かしなのは間違い無いが、それでも余計な被害を出さなくて良いという考え自体は皆同じだった。
既に翔とラーラの二人によってエネミースキャンは済まされ、あれが妖というのは判っている。
「なんつーか、今回の妖って特撮に出てきそうだな『怪奇! 自動販売機男!』ってなタイトルで」
「うー……ん、まぁタイトル通りに人を襲うのは特撮のお約束かな?」
「そう。そして、あぁ言うのを倒すのはヒーローにお任せだぜ!」
サムズアップしながらの翔の軽口に呆れながらも、笑って返す奏空。
「一応目標の前だって言うことを忘れちゃダメだよ翔、それに奏空も」
「もちろん。何時でもいけますよ」
二人の肩を軽く叩きながら、彩吹は間に割って入りそのまま前へ行き。それに合わせて奏空は抜刀し、翔もそれに合わせて前へと出て、自然な形で隊列を整える。
「日那乃さん、私達も」
「……うん、何時でも。近づいてくる人も、居ない、し。今回は、物質系だから、回復を優先する、ね」
途切れ途切れに、しかし確かな安心感を皆に与えながら日那乃は言葉を紡ぐ。
偶然とはいえ突然の遭遇戦という訳ではなく、今回は用意をした上で万全な体制を以て戦闘を行えるという事実が、皆の心を穏やかに、しかし油断など全くしていないという良い雰囲気だ。
「私も妖精結界を維持しながら戦います。攻撃支援はしますが、基本的には結界の維持をしますが、開幕火焔連弾を牽制で撃ちます」
ニコリと笑みを浮かべながらラーラの青い瞳が煌き、錬覇法・改を発動させる。
「さて。それじゃ」
ここに来るまでに回収しておいた空き缶を取り出しながら奏空は、全員を今一度見据えて最終確認を行なって、
「呼び出しましょうか」
桃色の瞳が発光し、空き缶が蹴り飛ばされた。
●
カランカランと、空き缶が転がる甲高い音が広場に響くと共に、空気が変わる。カラカラと減速し、完全に止まった頃に。
――ブゥン、
と、先程までは確実に聞こえなかった、低い音。コンプレッサーの振動音が遠くから聞こえ始めたと思えば。
『いらっしゃいませ! 冷たいお飲み物はいかがですか!?』
機械音声が辺りに響くと共に、それは現れた。
それはよくある少し大きめの自動販売機。見慣れた機械だが、直ぐに変化が訪れる。
『いらっしゃいませ、何になさいますか?』
まるで与えられた職務を全うするかのように、自動販売機に内蔵されたおしゃべり機能は言葉を紡ぎ、その間にも側面が分割、変形し手足を構成。
『いらっしゃいませ、ショ、商品を、ドウゾ!』
更には、取り出し口が変形し大きくなると共に、ガシャンガシャンと何かが落ちる音が聞こえ、
『お買い上げ、ありがとうございまししシシシしたタタタタタタ!』
そのセリフと共に、弾丸の如く取り出し口に装填された缶ジュースが発射された。
「さぁ、妖退治だ。行くぞ!」
「はい! 牽制行きます!」
待っていましたと言わんばかりに、翔は印を結ぶと共に、その背後からラーラの火焔連弾が放たれ、自販機から射出された缶とぶつかり、空中で破裂し、火焔の熱に晒された液体が霧へと変わる――が。
火焔連弾の名の通り、もう一射が自販機へと迫り直撃した。
『いららららっしゃいいいいいままませせせ!!』
グラリとその図体を大きく仰け反らせながら、自販機はエラー音の如く鳴る。
その間に、彩吹がその黒い羽を広げ飛翔。奏空は踏み込み、翔も印を結び終えると共に周囲に黒雲が生まれてバチバチと雷光が弾けて見え、一際大きく弾けると共に。
「往け!」
雷獣、と稲妻の塊が自販機目掛けて奔り、雷鳴を轟かせた。
『あああああたたたたかかいいいい飲み物はははは』
激しいスパークと共に商品欄が激しく点滅。そのまま大きく仰け反り、戻った勢いのまま、装填されていた缶ジュースを乱射し始める。
誰に狙いをつけたか分からないほど、ランダムに発射されていく。その度に地面に缶がめり込む事もあれば、容器自体が脆く、発射された勢いのまま、そこら中にぶち撒ける物もあった。
その攻撃、精度自体は大したことはなく、火焔連弾の一撃、雷獣の一撃の感電により脅威はかなり下がっていた、が。
「……許せない」
――被害が出るなら、消す。
めらり、と日那乃の瞳に炎が宿る。今回は支援――回復を優先すると言っていた。
もちろんそれを優先することに変わりはないが、それ以上に。
飲み物――飲料を粗末に扱うどころか、己の武器、弾丸代わりに雑に扱う妖に怒りが湧いて出てきたのである。それらの行為は調理師を目指す日那乃の神経を逆なでするには十分だった。
しかし、そこは冷静に対応をしていた。物質系には術式は効きづらい事を理解している。
故に。
日那乃は翼を開くと共に、大きく羽ばたき風を巻き起こして圧縮、発射した。
それは二重の意味を含んだエアブリットを用いた攻撃。一つは皆に向けられるかもしれない攻撃の相殺、攻撃の無力化を目的にした攻撃。それと同時に、相殺した弾丸、飲料が辺りにほぼ無傷のまま転がっていく飲保護を一手で行う。
本来ならば、そのまま本体を狙った攻撃をしたいが、術式が聞きづらいという事と、そして何より。
「……後は時間の、問題」
ちらりと視線をずらせば、攻撃を躱しながらも確実に接近していく奏空に、印を結び終え、狙いを定めながらも何時でも撃てる体制を整えた翔。上空では彩吹が隙を伺っている。
「……あれ?」
日那乃のエアブリットによる攻撃の無力化を横目に、妖が変な動きをしていないかを見ていたラーラが首を傾げる。
妖の、自販機の取り出し口から缶を撃つ事に変わりはない。しかし、妖は左腕で腰に該当する部分を抑え、右腕はゆっくりと左腕、その側面の方へ伸ばされていく。
まるで、何かを開こうとするかのように。
――何かある。
今は一発一発射撃している自販機の妖。大きくなったとはいえ、複数同時に出しづらいから一発づつしか撃っていないとすれば……と、そこまで考えると同時にエネミースキャンを再度行い、
「! 全面部が開いて、全体攻撃が来ます!」
即座に、ラーラが異変を逸早く察して警告する。
「了……解! 先に行くよ二人共!」
ガチャンと自動販売機の全面が開かれ、内蔵されていたラックが露出する。
それとほぼ同時に、空中に居た彩吹が動く。疾風の勢いのまま空より飛来、鋭刃想脚を叩き込む。同時に再度飛翔。
一度は展開されかけたラックが強制的に押し戻され、妖の体勢が大きく仰け反る。だが、まだ攻撃を続けようとラックをミサイルハッチのように展開し、
「よっしゃあ! 流石彩吹さん!!」
飛翔し、離脱したタイミングを逃さないと言わんばかりに翔が動く。既に狙いをつけ構えていたそれ――B.O.T.が放たれる。
放たれた光の矢は、彩吹の離脱直後に妖へ直撃。ハッチから缶が零れ落ち、そのダメージ量により妖の動きが硬直した。
『しょしょ商ひひひひひ品をををを』
ギギギと鈍い音を出しながらも攻撃を続けようとする妖。
そして、
「――もらった」
妖の前に奏空が踏み込み、
「激鱗」
告げた。
踏み込みの速度と共に斬撃の光が閃き、妖の体がスパーク。バチバチと音を立てながら妖は商品欄を大きく点滅させて。
『えら選えええええええびびびびびぃぃぃぃい……』
一際大きな音声を流し、ぼろぼろと黒い灰のように崩れていき、最後には一回り小さく、黒く焦げた自動販売機が現れ、戦いは終わりを告げた。
●
「……妖のジュース、あんま飲む気にはなれねーと思うんだけどなあ」
「まぁ、気持ちは良く分かる」
ちびちびとドリンクを飲みながら愚痴る翔と、携帯食料を食べる奏空。
あれから、覚者たちは事後処理……と言う名の清掃活動を終わらせ、小さな打ち上げをしようと花見会場へと来ていた。
本来ならば、事後処理にはもう少し手がかかるはずだが、今回は自動販売機の回収の為F.i.V.E.から職員が何人か派遣されていた。
そして、覚者たちもそれを手伝う筈だったのだが。
――コチラは大丈夫ですので、お花見でもどうぞ。
という言葉をもらい、その厚意に甘えようと皆で花見会場まで移動した。
「ま、こんな時間なわけだし。ゆっくり補給も兼ねて休もう」
彩吹も補給用ドリンクを飲みながら、花見を楽しむ。
少し視線を桜の方にずらせば、ラーラの守護使役のペスカが風に乗って散っていく桜の花びらを掴もうと頑張っているのが見える。
これでは花見、というよりも愛らしいものを見ているという事に気づき、思わず笑みが溢れた。
「今度桜餅でも買ってみましょうかねぇ」
ペスカが遊んでるのを見ながら、ラーラは呟き、
「フフ、良いかも知れない。日那乃が作ってみたりは出来る?」
「……わからない。けど……やってみたい」
穏やかな表情で、こくこくと日那乃も頷く。
心地よい夜風に、絶景とも呼べる満月に、時折儚く散る桜の花弁という要素が組み合わさって、夜桜見物はより一層綺麗なものへとなっていった。
おそらく数日も経てば花は散り、葉桜へと変わる。
だが、最後の花見だと言って、明日も明後日も、桜の花弁が有る内は人は来るだろう。そんな中で人知れず人を襲っていた妖を倒し、人々の楽しみの場を守った覚者たちも今は楽しんでいる。
また始まる非日常の日々に備えるかのように、心にこの綺麗な光景を残していくのであった。
風に乗ってはらりはらりと桜の花びらが舞う。今宵は満月という事もあり、月光に晒された花びらはどこか儚く見える。一際強く風が吹き、花びらは空高く舞い上がるその光景を、優雅と呼んだ。
闇夜に浮かぶ一人の女性。『エリニュスの翼』如月・彩吹(CL2001525)は守護使役のカグヤと共に空から街並みを見下ろす。
満月であるということと、自身の超直観も相まって地上の様子は良く見える。
時折、一般人が視界に入ることもあるが、人々はなにかに導かれるようにその場から離れたり、誰かと一緒にいる人達は近くの桜を見に行こうとしている様子が見受けられる。
『赤き炎のラガッツァ』ラーラ・ビスコッティ(CL2001080) の展開する『妖精結界』のお陰でも有る。そのお陰で自動販売機に化けた妖の探索は進み、既にマッピングされていた半数を調べた、が未だにエンカウントはされていない。
既に三十分近く経過し、夜中から深夜に変わろうとしている。
焦りはない。
だが、5人の目と、その守護使役のていさつを以て探している以上見つかるのも時間の問題だが。被害男性の現れる時間も迫ってきているのも事実だ。焦りはない、だが早く見つけなければと考えてしまう。
ふと、視界の先に広場――もとい、商業施設であった建物が見えた。
(……あそこかな。例の商業施設跡地とか言うのは)
ふわりと翼を羽ばたかせながら、彩吹は手元の地図と見比べる。施設跡地というだけあって、地図上に自販機は無くマッピングもされて居ない……が。
(……おや?)
雲も少ない満月という事もあって、地上はかなり明るい。しかし、それはあくまで比較的という事であり、夜には変わりない。
そんな中で、施設の入り口の中には明かりの着いた自動販売機が一つ。傍から見れば怪しくもないよくあるメジャーな飲み物を扱った自販機だ。
しかし、それは住宅街に、今も稼働している商業施設にあったらの話であり、既に管理する人の居なくなった、明かりの一つも点いていない施設には似つかわしくない。しかも一つだけ煌々と点いているのは誰がどう見ても怪しすぎる。
(いや……でも、まさか)
あまりにも目立つ。日が出ているうちならば気づかなかっただろうが、現時刻は夜中。それどころか深夜に差し掛かろうとしているその中で。
(あそこまで解りやすいものなのか?)
いくら何でもあからさまだと彩吹は考える。が、そこに。
(彩吹さん。何か見えましたか? 俺達の方はまだ何も無いですけど)
と、彩吹達とは違う方向から探索をしていた『探偵見習い』工藤・奏空(CL2000955) からの送受心を使った定期連絡が入る。そのまま奏空とラーラが捜索しているであろう方向に体を向けると。奏空の守護使役であるライライさんが不思議そうにコチラを見ていることに気づき、思わず笑みが溢れる。
一人で悩んでいても仕方がないと区切りをつけて。
(うん。マップにも確認されていない自動販売機を一つ見つけたよ)
●
かつて商業施設であった場所の一角に、月光に照らされた5つの影が広場に伸びる。時折吹く気持ちのよい春風と静かな夜に集まる彼らはと言うと。
「……確かに。時間と襲われた現場から考えると。十分に襲われる時間に間に合う……けど」
桂木・日那乃(CL2000941) もたらされた情報を整理する……が、どこか気の抜けた様な、呆れた表情を浮かべている。
それは、妖を見つけた彩吹以外の三人もそうだ。
配布された資料、情報から作戦を立てて行動していたのに。その目標自体がお誂え向きな場所。戦闘に打って付けな場所にいるという事にちょっと肩透かしを食った気分だった。
「まぁ、結果オーライだろ。余計な手間も無いし、被害も出さなくて済みそうだし」
と、『天を翔ぶ雷霆の龍』成瀬翔(CL2000063)は言う。
ここまでの労力……というより、捜索を考えると肩透かしなのは間違い無いが、それでも余計な被害を出さなくて良いという考え自体は皆同じだった。
既に翔とラーラの二人によってエネミースキャンは済まされ、あれが妖というのは判っている。
「なんつーか、今回の妖って特撮に出てきそうだな『怪奇! 自動販売機男!』ってなタイトルで」
「うー……ん、まぁタイトル通りに人を襲うのは特撮のお約束かな?」
「そう。そして、あぁ言うのを倒すのはヒーローにお任せだぜ!」
サムズアップしながらの翔の軽口に呆れながらも、笑って返す奏空。
「一応目標の前だって言うことを忘れちゃダメだよ翔、それに奏空も」
「もちろん。何時でもいけますよ」
二人の肩を軽く叩きながら、彩吹は間に割って入りそのまま前へ行き。それに合わせて奏空は抜刀し、翔もそれに合わせて前へと出て、自然な形で隊列を整える。
「日那乃さん、私達も」
「……うん、何時でも。近づいてくる人も、居ない、し。今回は、物質系だから、回復を優先する、ね」
途切れ途切れに、しかし確かな安心感を皆に与えながら日那乃は言葉を紡ぐ。
偶然とはいえ突然の遭遇戦という訳ではなく、今回は用意をした上で万全な体制を以て戦闘を行えるという事実が、皆の心を穏やかに、しかし油断など全くしていないという良い雰囲気だ。
「私も妖精結界を維持しながら戦います。攻撃支援はしますが、基本的には結界の維持をしますが、開幕火焔連弾を牽制で撃ちます」
ニコリと笑みを浮かべながらラーラの青い瞳が煌き、錬覇法・改を発動させる。
「さて。それじゃ」
ここに来るまでに回収しておいた空き缶を取り出しながら奏空は、全員を今一度見据えて最終確認を行なって、
「呼び出しましょうか」
桃色の瞳が発光し、空き缶が蹴り飛ばされた。
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カランカランと、空き缶が転がる甲高い音が広場に響くと共に、空気が変わる。カラカラと減速し、完全に止まった頃に。
――ブゥン、
と、先程までは確実に聞こえなかった、低い音。コンプレッサーの振動音が遠くから聞こえ始めたと思えば。
『いらっしゃいませ! 冷たいお飲み物はいかがですか!?』
機械音声が辺りに響くと共に、それは現れた。
それはよくある少し大きめの自動販売機。見慣れた機械だが、直ぐに変化が訪れる。
『いらっしゃいませ、何になさいますか?』
まるで与えられた職務を全うするかのように、自動販売機に内蔵されたおしゃべり機能は言葉を紡ぎ、その間にも側面が分割、変形し手足を構成。
『いらっしゃいませ、ショ、商品を、ドウゾ!』
更には、取り出し口が変形し大きくなると共に、ガシャンガシャンと何かが落ちる音が聞こえ、
『お買い上げ、ありがとうございまししシシシしたタタタタタタ!』
そのセリフと共に、弾丸の如く取り出し口に装填された缶ジュースが発射された。
「さぁ、妖退治だ。行くぞ!」
「はい! 牽制行きます!」
待っていましたと言わんばかりに、翔は印を結ぶと共に、その背後からラーラの火焔連弾が放たれ、自販機から射出された缶とぶつかり、空中で破裂し、火焔の熱に晒された液体が霧へと変わる――が。
火焔連弾の名の通り、もう一射が自販機へと迫り直撃した。
『いららららっしゃいいいいいままませせせ!!』
グラリとその図体を大きく仰け反らせながら、自販機はエラー音の如く鳴る。
その間に、彩吹がその黒い羽を広げ飛翔。奏空は踏み込み、翔も印を結び終えると共に周囲に黒雲が生まれてバチバチと雷光が弾けて見え、一際大きく弾けると共に。
「往け!」
雷獣、と稲妻の塊が自販機目掛けて奔り、雷鳴を轟かせた。
『あああああたたたたかかいいいい飲み物はははは』
激しいスパークと共に商品欄が激しく点滅。そのまま大きく仰け反り、戻った勢いのまま、装填されていた缶ジュースを乱射し始める。
誰に狙いをつけたか分からないほど、ランダムに発射されていく。その度に地面に缶がめり込む事もあれば、容器自体が脆く、発射された勢いのまま、そこら中にぶち撒ける物もあった。
その攻撃、精度自体は大したことはなく、火焔連弾の一撃、雷獣の一撃の感電により脅威はかなり下がっていた、が。
「……許せない」
――被害が出るなら、消す。
めらり、と日那乃の瞳に炎が宿る。今回は支援――回復を優先すると言っていた。
もちろんそれを優先することに変わりはないが、それ以上に。
飲み物――飲料を粗末に扱うどころか、己の武器、弾丸代わりに雑に扱う妖に怒りが湧いて出てきたのである。それらの行為は調理師を目指す日那乃の神経を逆なでするには十分だった。
しかし、そこは冷静に対応をしていた。物質系には術式は効きづらい事を理解している。
故に。
日那乃は翼を開くと共に、大きく羽ばたき風を巻き起こして圧縮、発射した。
それは二重の意味を含んだエアブリットを用いた攻撃。一つは皆に向けられるかもしれない攻撃の相殺、攻撃の無力化を目的にした攻撃。それと同時に、相殺した弾丸、飲料が辺りにほぼ無傷のまま転がっていく飲保護を一手で行う。
本来ならば、そのまま本体を狙った攻撃をしたいが、術式が聞きづらいという事と、そして何より。
「……後は時間の、問題」
ちらりと視線をずらせば、攻撃を躱しながらも確実に接近していく奏空に、印を結び終え、狙いを定めながらも何時でも撃てる体制を整えた翔。上空では彩吹が隙を伺っている。
「……あれ?」
日那乃のエアブリットによる攻撃の無力化を横目に、妖が変な動きをしていないかを見ていたラーラが首を傾げる。
妖の、自販機の取り出し口から缶を撃つ事に変わりはない。しかし、妖は左腕で腰に該当する部分を抑え、右腕はゆっくりと左腕、その側面の方へ伸ばされていく。
まるで、何かを開こうとするかのように。
――何かある。
今は一発一発射撃している自販機の妖。大きくなったとはいえ、複数同時に出しづらいから一発づつしか撃っていないとすれば……と、そこまで考えると同時にエネミースキャンを再度行い、
「! 全面部が開いて、全体攻撃が来ます!」
即座に、ラーラが異変を逸早く察して警告する。
「了……解! 先に行くよ二人共!」
ガチャンと自動販売機の全面が開かれ、内蔵されていたラックが露出する。
それとほぼ同時に、空中に居た彩吹が動く。疾風の勢いのまま空より飛来、鋭刃想脚を叩き込む。同時に再度飛翔。
一度は展開されかけたラックが強制的に押し戻され、妖の体勢が大きく仰け反る。だが、まだ攻撃を続けようとラックをミサイルハッチのように展開し、
「よっしゃあ! 流石彩吹さん!!」
飛翔し、離脱したタイミングを逃さないと言わんばかりに翔が動く。既に狙いをつけ構えていたそれ――B.O.T.が放たれる。
放たれた光の矢は、彩吹の離脱直後に妖へ直撃。ハッチから缶が零れ落ち、そのダメージ量により妖の動きが硬直した。
『しょしょ商ひひひひひ品をををを』
ギギギと鈍い音を出しながらも攻撃を続けようとする妖。
そして、
「――もらった」
妖の前に奏空が踏み込み、
「激鱗」
告げた。
踏み込みの速度と共に斬撃の光が閃き、妖の体がスパーク。バチバチと音を立てながら妖は商品欄を大きく点滅させて。
『えら選えええええええびびびびびぃぃぃぃい……』
一際大きな音声を流し、ぼろぼろと黒い灰のように崩れていき、最後には一回り小さく、黒く焦げた自動販売機が現れ、戦いは終わりを告げた。
●
「……妖のジュース、あんま飲む気にはなれねーと思うんだけどなあ」
「まぁ、気持ちは良く分かる」
ちびちびとドリンクを飲みながら愚痴る翔と、携帯食料を食べる奏空。
あれから、覚者たちは事後処理……と言う名の清掃活動を終わらせ、小さな打ち上げをしようと花見会場へと来ていた。
本来ならば、事後処理にはもう少し手がかかるはずだが、今回は自動販売機の回収の為F.i.V.E.から職員が何人か派遣されていた。
そして、覚者たちもそれを手伝う筈だったのだが。
――コチラは大丈夫ですので、お花見でもどうぞ。
という言葉をもらい、その厚意に甘えようと皆で花見会場まで移動した。
「ま、こんな時間なわけだし。ゆっくり補給も兼ねて休もう」
彩吹も補給用ドリンクを飲みながら、花見を楽しむ。
少し視線を桜の方にずらせば、ラーラの守護使役のペスカが風に乗って散っていく桜の花びらを掴もうと頑張っているのが見える。
これでは花見、というよりも愛らしいものを見ているという事に気づき、思わず笑みが溢れた。
「今度桜餅でも買ってみましょうかねぇ」
ペスカが遊んでるのを見ながら、ラーラは呟き、
「フフ、良いかも知れない。日那乃が作ってみたりは出来る?」
「……わからない。けど……やってみたい」
穏やかな表情で、こくこくと日那乃も頷く。
心地よい夜風に、絶景とも呼べる満月に、時折儚く散る桜の花弁という要素が組み合わさって、夜桜見物はより一層綺麗なものへとなっていった。
おそらく数日も経てば花は散り、葉桜へと変わる。
だが、最後の花見だと言って、明日も明後日も、桜の花弁が有る内は人は来るだろう。そんな中で人知れず人を襲っていた妖を倒し、人々の楽しみの場を守った覚者たちも今は楽しんでいる。
また始まる非日常の日々に備えるかのように、心にこの綺麗な光景を残していくのであった。

■あとがき■
改めて今回より参加しましたkyonsiと申します。
初めての依頼投稿ということもあって、誰か受けてくださるかなと心配しておりましたが、ベテランの皆様の参戦ということもあり非常に緊張致しました。
同時に皆様のプレイングと、技量を考えて今回は圧倒、無傷勝利という風に書かせて頂きました。
MVPは悩んだのですが、連携、合わせていきたいという事をプレイングに記載して下さった彩吹さんに。
そのお陰で、連携という選択肢を選べました。
皆さんを活躍させたいと、色々詰めましたが力及ばず申し訳ございません。
少しでも楽しんで頂けましたら、幸いです。本当に感謝致します!
初めての依頼投稿ということもあって、誰か受けてくださるかなと心配しておりましたが、ベテランの皆様の参戦ということもあり非常に緊張致しました。
同時に皆様のプレイングと、技量を考えて今回は圧倒、無傷勝利という風に書かせて頂きました。
MVPは悩んだのですが、連携、合わせていきたいという事をプレイングに記載して下さった彩吹さんに。
そのお陰で、連携という選択肢を選べました。
皆さんを活躍させたいと、色々詰めましたが力及ばず申し訳ございません。
少しでも楽しんで頂けましたら、幸いです。本当に感謝致します!
