≪Vt2018≫雪色に染まる、この夜を君と
●セントバレンタインデー!
2月14日。
日本各地で、雪が降っている。
今日は多くの人が何かしら、楽しみにしている日であろう。
本命チョコだったり。
義理チョコだったり。
友チョコだったり。
自分用のご褒美チョコだったり。
2月14日に逢いたい人は、それが友人でも、恋人でも、片想いであっても、家族であっても、お世話になった人でも。
自分にとって大切な人である事に、違いはないだろう。
今年は、寒波が日本を覆って、夕方から夜にかけては、どこででも多少は雪の降る時刻があるのだとか。
そんな、純白に染まる世界。
あなたが逢いたい人は、誰ですか――?
●どーでも良いけど、五麟市にはこんな5人組も居たりします
「わぁ、降ってきましたね!」
相沢 悟(nCL2000145)は夕方になり降り出した雪に、嬉しそうに空を見上げる。
「…………そうだな」
仏頂面で歩く宮下 刹那(nCL2000153)の隣からは、妹の永久がひょっこりと顔を覗かせ悟に笑いかけた。
「積もるかな?」
「きっと積もりますよ! だって今日は、バレンタインですもん!」
刹那の両側で、楽しみだねー、楽しみだねー、とはしゃぎ言い合う2人に、刹那は「ああ、鬱陶しい……」と眉間に皺を寄せる。
それにクスクスと笑い声を洩らしたのは、外出許可を貰い、入院中の病院から五麟市に遊びに来ていた保坂啓介だ。
その隣では、「寒くないか?」「苦しくないか?」とこの前の一件で後輩から親友へと昇格した小川敦が、啓介の身を案じていた。
「……苦しくないかどうかの話をしたら、苦しいよ。……誰? マフラーを3本も4本も巻くの」
「だって咽喉冷やしたら咳出るだろ! 咳き込んだら、ソッコーで病院に帰るからな!」
心配性の親友に、溜息ばかりが洩れる。
さっきも「疲れたら俺がおぶってやる」と言いだしたものだから、「みっともないしそれだけは避けたい……」と思っている処なのだ。
「でもこれじゃ、汗かいちゃうよ。肩凝るし……」
マフラーで口元を隠しぼそりと呟いた啓介に、チロリと刹那が目を向けた。
「大変そうだな」
「そちらも」
そんな遣り取りを知らない悟がにっこり笑って、「そうだ」と敦に話しかける。
「小川さんは、保坂さんの為なら『死んでもいい』とまで思ったんでしょう? いいなー、そう思える相手が居るのって、ちょっと幸せですよね。僕もいつか、そんなふうに思える相手が現れてくれないかなー。『お前の為なら死ねる』って思える相手!」
「……………………」
悟から、敦は視線を刹那へと向ける。その瞳が、「あんたどんな説明したの?」と言っていた。
そっと視線を逸らした刹那に、永久が袖を引っ張る。
「お兄ちゃんも居るよね、『お前の為なら死ねる』って思える相手」
「ええぇぇーッ!」
それには、悟も敦も、啓介までもが驚いた。
「――いや、正しくは違う。俺の場合は、『俺が死んででも殺したい相手』だから」
????と、悟と永久の頭にはハテナマークが幾つも浮かぶ。
「ま、いっか」
と2人がご機嫌で歩き出した。
「で、お前達はどこに行きたい?」
訊いた刹那に、敦と啓介が同時に声を発する。
「チョコ買えるトコ」
「夜景が綺麗なトコ」
どっちも俺には無縁だ、と息を吐き、どうしようかと頭を悩ませる。
「美味しいスイーツ食べられるトコ」
「雪で遊べるトコ」
便乗してくる妹と弟分の発言は、取り敢えず聞こえないフリをしておいた。
2月14日。
日本各地で、雪が降っている。
今日は多くの人が何かしら、楽しみにしている日であろう。
本命チョコだったり。
義理チョコだったり。
友チョコだったり。
自分用のご褒美チョコだったり。
2月14日に逢いたい人は、それが友人でも、恋人でも、片想いであっても、家族であっても、お世話になった人でも。
自分にとって大切な人である事に、違いはないだろう。
今年は、寒波が日本を覆って、夕方から夜にかけては、どこででも多少は雪の降る時刻があるのだとか。
そんな、純白に染まる世界。
あなたが逢いたい人は、誰ですか――?
●どーでも良いけど、五麟市にはこんな5人組も居たりします
「わぁ、降ってきましたね!」
相沢 悟(nCL2000145)は夕方になり降り出した雪に、嬉しそうに空を見上げる。
「…………そうだな」
仏頂面で歩く宮下 刹那(nCL2000153)の隣からは、妹の永久がひょっこりと顔を覗かせ悟に笑いかけた。
「積もるかな?」
「きっと積もりますよ! だって今日は、バレンタインですもん!」
刹那の両側で、楽しみだねー、楽しみだねー、とはしゃぎ言い合う2人に、刹那は「ああ、鬱陶しい……」と眉間に皺を寄せる。
それにクスクスと笑い声を洩らしたのは、外出許可を貰い、入院中の病院から五麟市に遊びに来ていた保坂啓介だ。
その隣では、「寒くないか?」「苦しくないか?」とこの前の一件で後輩から親友へと昇格した小川敦が、啓介の身を案じていた。
「……苦しくないかどうかの話をしたら、苦しいよ。……誰? マフラーを3本も4本も巻くの」
「だって咽喉冷やしたら咳出るだろ! 咳き込んだら、ソッコーで病院に帰るからな!」
心配性の親友に、溜息ばかりが洩れる。
さっきも「疲れたら俺がおぶってやる」と言いだしたものだから、「みっともないしそれだけは避けたい……」と思っている処なのだ。
「でもこれじゃ、汗かいちゃうよ。肩凝るし……」
マフラーで口元を隠しぼそりと呟いた啓介に、チロリと刹那が目を向けた。
「大変そうだな」
「そちらも」
そんな遣り取りを知らない悟がにっこり笑って、「そうだ」と敦に話しかける。
「小川さんは、保坂さんの為なら『死んでもいい』とまで思ったんでしょう? いいなー、そう思える相手が居るのって、ちょっと幸せですよね。僕もいつか、そんなふうに思える相手が現れてくれないかなー。『お前の為なら死ねる』って思える相手!」
「……………………」
悟から、敦は視線を刹那へと向ける。その瞳が、「あんたどんな説明したの?」と言っていた。
そっと視線を逸らした刹那に、永久が袖を引っ張る。
「お兄ちゃんも居るよね、『お前の為なら死ねる』って思える相手」
「ええぇぇーッ!」
それには、悟も敦も、啓介までもが驚いた。
「――いや、正しくは違う。俺の場合は、『俺が死んででも殺したい相手』だから」
????と、悟と永久の頭にはハテナマークが幾つも浮かぶ。
「ま、いっか」
と2人がご機嫌で歩き出した。
「で、お前達はどこに行きたい?」
訊いた刹那に、敦と啓介が同時に声を発する。
「チョコ買えるトコ」
「夜景が綺麗なトコ」
どっちも俺には無縁だ、と息を吐き、どうしようかと頭を悩ませる。
「美味しいスイーツ食べられるトコ」
「雪で遊べるトコ」
便乗してくる妹と弟分の発言は、取り敢えず聞こえないフリをしておいた。

■シナリオ詳細
■成功条件
1.バレンタインデー当日の、夕方~深夜の時間を楽しむ!
2.なし
3.なし
2.なし
3.なし
よろしくお願いします。
■場所
日本のどこか。
特に地域がどこかを記して頂く必要はありませんが、こだわりがある場合などはご記入下さい。
■時間帯
夕方~深夜にかけての時間。雪が降っています。
■持ち込み品について
今回は、装備されていないアイテムも持ち込み可となります。
お相手へのプレゼントなど、何かある場合はお持ち下さい。
■チョコ(本命、義理、友達)
神具庫にて発売されているこれらのアイテムを所持されている場合は、普段よりも『勇気が出る』判定が加わります。普段のキャラの性格では言い出せない言葉や告白、行動などが、出来やすくなります。
※勇気が出せるだけで、その告白や行動の結果が成功するという事ではありません。これはお相手の方次第ですので。
■名前・描写について
基本的には、参加者のみの描写となります。
相手が一般人の場合など、キャラクター登録が出来ない場合などでどうしてもお名前を出して欲しい場合は、『EXプレイング』にてその旨をご記入下さい。
EXプレイングに書かれていない場合や、マスタリング判定の結果で等、描写出来ない場合もございます。
ご了承下さいませ。
■NPC
こちらも巳上のシナリオに登場した事のあるNPC以外は描写が出来ませんので、他ST様のNPCは登場出来ません。巳上のNPCで何かしらのお役に立てる者などがおりましたら、お手伝い致しますのでご指名下さい。
■刹那&悟
五麟市で過ごしておりますが、お呼びがないのにバッタリお会いする、などはありませんのでご安心下さい。五麟市で過ごされる方でバッタリ会っても良い方は、プレイングにご記入下さい。
ちなみにチョコは、2人とも永久から義理チョコ貰ってます。ちょっと哀しい…。
■小川敦&保坂啓介
シナリオ『雪の中での決意』に登場した少年達。刹那達と一緒にいます。
永久から義理チョコ貰いました。
■永久
刹那の妹。覚者達に助けられ、FiVEで保護されています。刹那達と一緒にいます。
■イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】というタグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容を絞ったほうが良い描写が行われる可能性が高くなります。
以上です。
それでは皆様が大切な方と素敵な時間が過ごせますよう、お祈りしております。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
相談日数
7日
7日
参加費
50LP
50LP
参加人数
10/∞
10/∞
公開日
2018年02月15日
2018年02月15日
■メイン参加者 10人■

仕事中の親友を待っていた麻弓 紡と如月・彩吹、その兄である如月・蒼羽は、お店の前で天野 澄香と落ち合う。
ついこの間の週末、集まってそれぞれの本命チョコを作ったばっかりなのだが、今日は友チョコの交換。
各々が友達のために作ってきたのだ。
澄香が親友達へと差し出したのは、ひと口サイズのチョコケーキ。
ミルク・ホワイト・イチゴチョコの3種類を詰め合わせて、可愛く赤いリボンが結ばれている。
「わぁ……」
やっぱり上手、と彩吹は大事そうに包みを両手で受け取って、掲げるように仰ぎ見た。
「……売れるんじゃない? これ」
それくらいのクオリティ。
紡からは、マシュマロとナッツを混ぜて苺パウダーを乗っけたホワイトチョコバー。
「大好きだよっ!」
心からの言葉は親友達へのサプライズ。別の子に手伝ってもらってコッソリ作ってきたのだ。
紡が2人へと差し出したそれは、食べやすいようにカットしたら割れてしまって、ラッピングもよれよれで。
自分では少ししょんぼりだったけれど、友人達はとても喜んでくれる。
「紡は下手下手言うけど、いつも可愛いのを作ってくるよね」
彩吹の言葉はお世辞ではなく本心からのようで。むむっ、と「どうやったらこんなに可愛く作れるんだろ」と真剣な眼差しだ。
思わずハグッ! には、彩吹からもハグのお返し。
「いぶちゃんのはどんなのですか?」
澄香の笑顔に、彩吹は「私の?」と自信満々に絆創膏だらけの手を突き出した。
「今年は去年より怪我しなかった」
ドヤァッ! と満面の笑顔のその後ろでは、蒼羽が「いやいや」と真顔で手を振っている。
「澄香ちゃんもつーちゃんも上手だよね。彩吹はどうしても作ると言い張るから手伝ったけど、初心者向けカップケーキでなんで怪我するのかな、この子は」
遠い目をする蒼羽に、「兄さんは余計な事言わない!」と振り返った妹が指差してきた。
「でも。うん、まぁ、指は切り落とさなかったよね」
にっこり笑顔でうんうんと頷く。
兄と一緒に作ったチョコ味のカップケーキを「どうぞ」と親友達に手渡した。
ニコニコ笑顔で早く食べたい紡は、「あ」と蒼羽に目を向ける。
「ソーちゃんにも、はい。親愛チョコどーぞ。こっちは2人と作った……うん、一応『作った』チョコがけクッキーだから、きっと美味しいよ」
目を丸くした蒼羽は、「役得だね、ありがとう」と受け取って。じぃぃーっと見てくる少女にくすりと笑った。
「折角だから一緒に食べよう?」
半分に割って、ひとつを自分の口に、もうひとつは紡の口にあーんと入れる。
「つむちゃんのもいぶちゃんのも美味しいですよ」
ふふっと澄香も笑って、互いに幸せを分かち合った。
「今日はバレンタイン。感謝の想いを伝える日だね!」
お世話になってる人へとチョコ渡し行脚に出掛けたのは、獅子神・玲と飛騨・直斗。
渡すのは玲なのだが、直人も付き合ってくれていた。
「でも直君も心配性だよね……。態々ついてきてくれるなんて」
雪も降ってるのに、と小首を傾げる玲には、ふん、と顔を背ける。
「……玲さんが自分で作ったチョコを食べない様に、見張りだよ」
「えっ」
それ言われると言い返せないなーと「アハハ」と苦笑を洩らした玲を横目に、直斗は「まあ建前だけどな」と心の中で呟く。
(ちょっとしたデート気分を味わいたかったんだ……)
そんなの言えねェけど、と白い息を吐いた。
彼の想いなどいざ知らず、「おっ、早速発見!」と玲は突然走り出す。
「おーい! 悟君!」
前を歩いていた団体が、振り返る。玲を見つけると、「あっ、獅子神さーん!」と相沢悟が手を振った。
「ハッピーバレンタイン! はい、これ友チョコです!」
差し出した玲に、「えっ、僕に!? 貰っていいの?」と喜んでいる。
ありがとう、と受け取る悟の様子に、小さく「チッ」と直斗は舌打ちしていた。
(ああ……嫌だ……これが嫉妬ってやつか?)
ムカムカする、とそれを表に出さないようにするのが大変だ。
「えへへ、最近会えなかったけど友達だからね、ちゃんと作ってたよ!」
玲のその言葉には、悟がひどく感動する。
「あぁー、嬉しくってハグしたいとこだけど……ちょっと、さすがに止めとこっかなぁ」
直斗を見てから目を泳がせる悟に、「ん?」と玲は解っていない。はぁ、と溜め息ひとつ零して、直斗がきり出した。
「楽しんでいた所を玲さんが割り込んで悪いな」
そこで玲が周りの子達にも気付いて、「あっ」と笑う。
「悟君のお友達? 僕は獅子神玲。悟君の友達だよ、よろしくね!」
「よろしくなー」
「はじめまして」
答える少年達や少女に、「これは俺からの詫びの義理チョコだ」と渡していく。
「えっ、俺達にも?」
「悪いな」
「ありがとう」
最後に刹那へと手渡せば、その目が「苦労してるな」と言っている。
それが玲の鈍感さになのかマイペースさになのかは解らないが、彼には微かに親近感が芽生えたかもしれない。
相手も同じなようで、義理チョコを受け取ると小さく礼を伝え、直斗に尋ねてきた。
「――ところで。夜景の綺麗な場所を知らないか?」
「ふぅ……」
降る雪にコートの襟を立て、芦原 ちとせは両手にチョコレートのたくさん入った紙袋を提げていた。
――今年もチョコをもらう側だったな……。
自然と溜め息だって出てくる。
同僚の男性陣からは「お姉さまには勝てないね」なんて冷やかされるし、かといってあげる相手もいない。
困ったことに、あげたいと思う人もいないのだ……。
毎年この調子だと、もしかして私は一生こうなんじゃないだろうか、との未来だって浮かんでくる。
(……不安だ)
それでも。
(くれるという子たちの真心だけは、ちゃんと受け取ってあげないといけないからね)
ガサリと紙袋を持ち直し、ちとせは白くなってゆく地面を踏みしめた。
「家に帰ったら、一個一個大切にいただくよ」
前から来る一団に見知った顔達を見つけ、「おや」と蒼羽が手を上げる。
その面々には、澄香も笑顔を浮かべた。
「元気そうですね」
刹那から「妹だ」と紹介されれば、「初めまして」と挨拶を交わした。
「兄から話は聞いてるよ。彩吹と言います」
初めて会う敦と啓介に、彩吹もにっこりと笑う。そして永久の頭をぽすぽすと撫でた。
「皆で出かけるの?」
それには「はい」と鼻を真っ赤にして少女が頷く。
「皆さんも賑やかですね」
言った悟と彼等の視線には、紡が笑顔で手をふりふり応えた。
「ハッピーバレンタイン~」
「こっちは紅一点だが、そっちは黒一点なんだな」
刹那の呟きには、蒼羽が頷く。
「澄香ちゃんとつーちゃんがいるから、一応の付き添い。彩吹だけなら返り討ちだろうから心配しないけど」
あぁ、と納得したように刹那がフッと笑いを吐いた。
「はいそこ、笑わない!」
ビシッと指差してくる彩吹の手が、絆創膏だらけな事に刹那は眉を寄せる。
「大丈夫! 火傷と皿を割った時の切り傷『だけ』だから」
「何も言ってない」
天邪鬼は無愛想に視線を逸らせた。
「啓介くんは大分もこもこに……」
蒼羽の言葉を助け舟とばかりに「ほらやり過ぎだって」と啓介がマフラーを緩めようとする。
「ダメだっつの!」
チョップでそれを遮る敦の様子に、「ラブラブだね?」とにっこり笑う。
「ふふ、らぶらぶ、いいですね」
澄香にも微笑まれて、少年2人は顔を見合わせ照れたように笑った。
寒いから風邪には気を付けて、と彼等と別れようとした彩吹が、くるりと振り返る。
「兄と作ったんだ」
職場で配ろうと思っていたそれを、彼等にも渡す。
「いとこ兄妹のいる寮に届けるつもりでたくさん作っていたのでお裾分けです」
澄香からも戴いて。5人は喜び礼を伝えた。
5人とも別れ、親友達とも手を振り別れた紡は、「さて」と足取りも軽やかに雪を踏む。
その足は、自然と早足になっていた。
相棒に渡すチョコ。肩を竦めるようにして、ふふっと笑った。
「反応が、楽しみ……」
そして澄香も、そっとチョコを胸に抱いて、相手の許へと急ぎ向かう。
「今年こそ、本命だと言って渡しましょう」
白い息は、不安に震えるけれど。決意は、揺るぎはしなかった。
(ふむ、世間はバレンタインデーですか)
雪降る中を歩く恩田・縁は、街行く人々の様子に微笑を浮かべる。
(恋人たちが愛を語り、他者への感謝の想いを伝え、皆が幸せを噛みしめる1日……ええ、素晴らしいですね)
サクサクと、導かれるままに。自分を必要としているだろう迷える子羊の許へと向かった。
「……お2人ともお元気でしたか?」
声をかけた縁に、刹那と永久は驚く。
「今日は嬉しい日ですね」
久しく会えた顔に、永久が喜んだ。
「これはささやかながら私からの贈り物です」
友チョコを兄妹へと渡せば、「ありがとうございます」と永久が微笑む。
礼を伝えた刹那に、そっと縁が声を落とした。
「さて刹那君……貴方まだ復讐心を残していると見える」
チラリと見返してきた瞳には、微笑を返す。
「いえ私聖職者故にどうしても気になりましてね……。貴方方を守る事はあの方の頼みでもありますし。ええ、貴方が望むなら……私もお手伝いいたしますとも」
協力の誓いには、「感謝する」との言葉が返った。
「さすがはあいつが信用した相手だな」
「私は復讐神の使徒なれば……ええ、いつでもお声掛けください」
聖職者として――何より友の為にも……ね。
「久しぶりに悟君に会えたし、よかったよ」
ご機嫌な玲なれど、隣を歩く直斗にしたら面白くない。
等閑に返事して、掌で落ちてくる雪を受け留めた。
その掌に、「はい」と包みが乗せられる。驚き視線を上げれば、微笑む玲の顔。
「これ直君の分。心を込めての感謝のチョコです」
それは悟達に配っていたものとは明らかに違っていて。
「……いつもありがとう。大好きですよ、直君」
うじうじとしてい気分が、一瞬のうちに飛んでゆく。
「馬鹿みてぇだ……」
呟いて、自分も本命チョコを取り出した。
彼女の手を取って、チョコを上に乗せる。
格好悪いと思うくらい、真っ直ぐに告白した。
「玲さん……好きだ。姉の親友としてじゃなく……1人の女として。俺の……女になってくれ」
そのままキスをして、心に秘めたままだった想いをぶつける。
驚いた彼女の顔が固まって、状況が判ると「依存するけどOK」と笑ってくれた。
嬉しさに、蕩けるように笑って。
甘いキスを、もう1度――。
「お姉ちゃん、ハッピーヴァレンタインです♪」
今朝、そう言って姉の向日葵 御菓子へと手作りフォンダンショコラを渡した。
誰よりも早くチョコを渡せるのは、妹の特権だと嬉しく思っている。
ただ――。
姉からのチョコはなかった。
だから、菊坂 結鹿は朝からそわそわ。
もらえないのかな……? と少々不安になっていた。
夕方になって降りだした外の雪に、御菓子は目を細める。
(もう何回目かな? 結鹿ちゃんと過ごすバレンタインは……)
あの小さかった妹が、なんたかんだともう高校生だ。
――じきに彼氏ができて、こうして2人でお祝いすることもなくなるのかな?
「ちょっと寂しい気がするな」
声には出さず、口の中で呟いた。
だから今年は、ちょっと気合を入れた。
夕食時に渡すと、一瞬目を瞠ってから、結鹿は零れるように笑ってくれる。
「手作り! お姉ちゃんからの手作りチョコ!」
ふふっ、と笑う御菓子は気付いていない。手作りチョコがどれだけ大事なことなのか。
どんなに嬉しく、幸せを与えてくれるのか。
「お姉ちゃん大好き」
身を乗り出して、御菓子のほっぺにキスをした。
なんでもないこと、と御菓子は思っている。姉妹のちょっとしたスキンシップ。
嬉しくは思ってくれていても、結鹿の本心は伝わってはいない。
「彼氏ができるまでは、こうして一緒にお祝いしようね」
姉の言うそんな日が、来るとは思えない。
貰ったチョコを、大事に抱く。
お姉ちゃん、心から愛しています。大好きです……。
ついこの間の週末、集まってそれぞれの本命チョコを作ったばっかりなのだが、今日は友チョコの交換。
各々が友達のために作ってきたのだ。
澄香が親友達へと差し出したのは、ひと口サイズのチョコケーキ。
ミルク・ホワイト・イチゴチョコの3種類を詰め合わせて、可愛く赤いリボンが結ばれている。
「わぁ……」
やっぱり上手、と彩吹は大事そうに包みを両手で受け取って、掲げるように仰ぎ見た。
「……売れるんじゃない? これ」
それくらいのクオリティ。
紡からは、マシュマロとナッツを混ぜて苺パウダーを乗っけたホワイトチョコバー。
「大好きだよっ!」
心からの言葉は親友達へのサプライズ。別の子に手伝ってもらってコッソリ作ってきたのだ。
紡が2人へと差し出したそれは、食べやすいようにカットしたら割れてしまって、ラッピングもよれよれで。
自分では少ししょんぼりだったけれど、友人達はとても喜んでくれる。
「紡は下手下手言うけど、いつも可愛いのを作ってくるよね」
彩吹の言葉はお世辞ではなく本心からのようで。むむっ、と「どうやったらこんなに可愛く作れるんだろ」と真剣な眼差しだ。
思わずハグッ! には、彩吹からもハグのお返し。
「いぶちゃんのはどんなのですか?」
澄香の笑顔に、彩吹は「私の?」と自信満々に絆創膏だらけの手を突き出した。
「今年は去年より怪我しなかった」
ドヤァッ! と満面の笑顔のその後ろでは、蒼羽が「いやいや」と真顔で手を振っている。
「澄香ちゃんもつーちゃんも上手だよね。彩吹はどうしても作ると言い張るから手伝ったけど、初心者向けカップケーキでなんで怪我するのかな、この子は」
遠い目をする蒼羽に、「兄さんは余計な事言わない!」と振り返った妹が指差してきた。
「でも。うん、まぁ、指は切り落とさなかったよね」
にっこり笑顔でうんうんと頷く。
兄と一緒に作ったチョコ味のカップケーキを「どうぞ」と親友達に手渡した。
ニコニコ笑顔で早く食べたい紡は、「あ」と蒼羽に目を向ける。
「ソーちゃんにも、はい。親愛チョコどーぞ。こっちは2人と作った……うん、一応『作った』チョコがけクッキーだから、きっと美味しいよ」
目を丸くした蒼羽は、「役得だね、ありがとう」と受け取って。じぃぃーっと見てくる少女にくすりと笑った。
「折角だから一緒に食べよう?」
半分に割って、ひとつを自分の口に、もうひとつは紡の口にあーんと入れる。
「つむちゃんのもいぶちゃんのも美味しいですよ」
ふふっと澄香も笑って、互いに幸せを分かち合った。
「今日はバレンタイン。感謝の想いを伝える日だね!」
お世話になってる人へとチョコ渡し行脚に出掛けたのは、獅子神・玲と飛騨・直斗。
渡すのは玲なのだが、直人も付き合ってくれていた。
「でも直君も心配性だよね……。態々ついてきてくれるなんて」
雪も降ってるのに、と小首を傾げる玲には、ふん、と顔を背ける。
「……玲さんが自分で作ったチョコを食べない様に、見張りだよ」
「えっ」
それ言われると言い返せないなーと「アハハ」と苦笑を洩らした玲を横目に、直斗は「まあ建前だけどな」と心の中で呟く。
(ちょっとしたデート気分を味わいたかったんだ……)
そんなの言えねェけど、と白い息を吐いた。
彼の想いなどいざ知らず、「おっ、早速発見!」と玲は突然走り出す。
「おーい! 悟君!」
前を歩いていた団体が、振り返る。玲を見つけると、「あっ、獅子神さーん!」と相沢悟が手を振った。
「ハッピーバレンタイン! はい、これ友チョコです!」
差し出した玲に、「えっ、僕に!? 貰っていいの?」と喜んでいる。
ありがとう、と受け取る悟の様子に、小さく「チッ」と直斗は舌打ちしていた。
(ああ……嫌だ……これが嫉妬ってやつか?)
ムカムカする、とそれを表に出さないようにするのが大変だ。
「えへへ、最近会えなかったけど友達だからね、ちゃんと作ってたよ!」
玲のその言葉には、悟がひどく感動する。
「あぁー、嬉しくってハグしたいとこだけど……ちょっと、さすがに止めとこっかなぁ」
直斗を見てから目を泳がせる悟に、「ん?」と玲は解っていない。はぁ、と溜め息ひとつ零して、直斗がきり出した。
「楽しんでいた所を玲さんが割り込んで悪いな」
そこで玲が周りの子達にも気付いて、「あっ」と笑う。
「悟君のお友達? 僕は獅子神玲。悟君の友達だよ、よろしくね!」
「よろしくなー」
「はじめまして」
答える少年達や少女に、「これは俺からの詫びの義理チョコだ」と渡していく。
「えっ、俺達にも?」
「悪いな」
「ありがとう」
最後に刹那へと手渡せば、その目が「苦労してるな」と言っている。
それが玲の鈍感さになのかマイペースさになのかは解らないが、彼には微かに親近感が芽生えたかもしれない。
相手も同じなようで、義理チョコを受け取ると小さく礼を伝え、直斗に尋ねてきた。
「――ところで。夜景の綺麗な場所を知らないか?」
「ふぅ……」
降る雪にコートの襟を立て、芦原 ちとせは両手にチョコレートのたくさん入った紙袋を提げていた。
――今年もチョコをもらう側だったな……。
自然と溜め息だって出てくる。
同僚の男性陣からは「お姉さまには勝てないね」なんて冷やかされるし、かといってあげる相手もいない。
困ったことに、あげたいと思う人もいないのだ……。
毎年この調子だと、もしかして私は一生こうなんじゃないだろうか、との未来だって浮かんでくる。
(……不安だ)
それでも。
(くれるという子たちの真心だけは、ちゃんと受け取ってあげないといけないからね)
ガサリと紙袋を持ち直し、ちとせは白くなってゆく地面を踏みしめた。
「家に帰ったら、一個一個大切にいただくよ」
前から来る一団に見知った顔達を見つけ、「おや」と蒼羽が手を上げる。
その面々には、澄香も笑顔を浮かべた。
「元気そうですね」
刹那から「妹だ」と紹介されれば、「初めまして」と挨拶を交わした。
「兄から話は聞いてるよ。彩吹と言います」
初めて会う敦と啓介に、彩吹もにっこりと笑う。そして永久の頭をぽすぽすと撫でた。
「皆で出かけるの?」
それには「はい」と鼻を真っ赤にして少女が頷く。
「皆さんも賑やかですね」
言った悟と彼等の視線には、紡が笑顔で手をふりふり応えた。
「ハッピーバレンタイン~」
「こっちは紅一点だが、そっちは黒一点なんだな」
刹那の呟きには、蒼羽が頷く。
「澄香ちゃんとつーちゃんがいるから、一応の付き添い。彩吹だけなら返り討ちだろうから心配しないけど」
あぁ、と納得したように刹那がフッと笑いを吐いた。
「はいそこ、笑わない!」
ビシッと指差してくる彩吹の手が、絆創膏だらけな事に刹那は眉を寄せる。
「大丈夫! 火傷と皿を割った時の切り傷『だけ』だから」
「何も言ってない」
天邪鬼は無愛想に視線を逸らせた。
「啓介くんは大分もこもこに……」
蒼羽の言葉を助け舟とばかりに「ほらやり過ぎだって」と啓介がマフラーを緩めようとする。
「ダメだっつの!」
チョップでそれを遮る敦の様子に、「ラブラブだね?」とにっこり笑う。
「ふふ、らぶらぶ、いいですね」
澄香にも微笑まれて、少年2人は顔を見合わせ照れたように笑った。
寒いから風邪には気を付けて、と彼等と別れようとした彩吹が、くるりと振り返る。
「兄と作ったんだ」
職場で配ろうと思っていたそれを、彼等にも渡す。
「いとこ兄妹のいる寮に届けるつもりでたくさん作っていたのでお裾分けです」
澄香からも戴いて。5人は喜び礼を伝えた。
5人とも別れ、親友達とも手を振り別れた紡は、「さて」と足取りも軽やかに雪を踏む。
その足は、自然と早足になっていた。
相棒に渡すチョコ。肩を竦めるようにして、ふふっと笑った。
「反応が、楽しみ……」
そして澄香も、そっとチョコを胸に抱いて、相手の許へと急ぎ向かう。
「今年こそ、本命だと言って渡しましょう」
白い息は、不安に震えるけれど。決意は、揺るぎはしなかった。
(ふむ、世間はバレンタインデーですか)
雪降る中を歩く恩田・縁は、街行く人々の様子に微笑を浮かべる。
(恋人たちが愛を語り、他者への感謝の想いを伝え、皆が幸せを噛みしめる1日……ええ、素晴らしいですね)
サクサクと、導かれるままに。自分を必要としているだろう迷える子羊の許へと向かった。
「……お2人ともお元気でしたか?」
声をかけた縁に、刹那と永久は驚く。
「今日は嬉しい日ですね」
久しく会えた顔に、永久が喜んだ。
「これはささやかながら私からの贈り物です」
友チョコを兄妹へと渡せば、「ありがとうございます」と永久が微笑む。
礼を伝えた刹那に、そっと縁が声を落とした。
「さて刹那君……貴方まだ復讐心を残していると見える」
チラリと見返してきた瞳には、微笑を返す。
「いえ私聖職者故にどうしても気になりましてね……。貴方方を守る事はあの方の頼みでもありますし。ええ、貴方が望むなら……私もお手伝いいたしますとも」
協力の誓いには、「感謝する」との言葉が返った。
「さすがはあいつが信用した相手だな」
「私は復讐神の使徒なれば……ええ、いつでもお声掛けください」
聖職者として――何より友の為にも……ね。
「久しぶりに悟君に会えたし、よかったよ」
ご機嫌な玲なれど、隣を歩く直斗にしたら面白くない。
等閑に返事して、掌で落ちてくる雪を受け留めた。
その掌に、「はい」と包みが乗せられる。驚き視線を上げれば、微笑む玲の顔。
「これ直君の分。心を込めての感謝のチョコです」
それは悟達に配っていたものとは明らかに違っていて。
「……いつもありがとう。大好きですよ、直君」
うじうじとしてい気分が、一瞬のうちに飛んでゆく。
「馬鹿みてぇだ……」
呟いて、自分も本命チョコを取り出した。
彼女の手を取って、チョコを上に乗せる。
格好悪いと思うくらい、真っ直ぐに告白した。
「玲さん……好きだ。姉の親友としてじゃなく……1人の女として。俺の……女になってくれ」
そのままキスをして、心に秘めたままだった想いをぶつける。
驚いた彼女の顔が固まって、状況が判ると「依存するけどOK」と笑ってくれた。
嬉しさに、蕩けるように笑って。
甘いキスを、もう1度――。
「お姉ちゃん、ハッピーヴァレンタインです♪」
今朝、そう言って姉の向日葵 御菓子へと手作りフォンダンショコラを渡した。
誰よりも早くチョコを渡せるのは、妹の特権だと嬉しく思っている。
ただ――。
姉からのチョコはなかった。
だから、菊坂 結鹿は朝からそわそわ。
もらえないのかな……? と少々不安になっていた。
夕方になって降りだした外の雪に、御菓子は目を細める。
(もう何回目かな? 結鹿ちゃんと過ごすバレンタインは……)
あの小さかった妹が、なんたかんだともう高校生だ。
――じきに彼氏ができて、こうして2人でお祝いすることもなくなるのかな?
「ちょっと寂しい気がするな」
声には出さず、口の中で呟いた。
だから今年は、ちょっと気合を入れた。
夕食時に渡すと、一瞬目を瞠ってから、結鹿は零れるように笑ってくれる。
「手作り! お姉ちゃんからの手作りチョコ!」
ふふっ、と笑う御菓子は気付いていない。手作りチョコがどれだけ大事なことなのか。
どんなに嬉しく、幸せを与えてくれるのか。
「お姉ちゃん大好き」
身を乗り出して、御菓子のほっぺにキスをした。
なんでもないこと、と御菓子は思っている。姉妹のちょっとしたスキンシップ。
嬉しくは思ってくれていても、結鹿の本心は伝わってはいない。
「彼氏ができるまでは、こうして一緒にお祝いしようね」
姉の言うそんな日が、来るとは思えない。
貰ったチョコを、大事に抱く。
お姉ちゃん、心から愛しています。大好きです……。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
『相棒想いの青天使』
取得者:麻弓 紡(CL2000623)
『男顔負けお姉様』
取得者:芦原 ちとせ(CL2001655)
『雪色の純愛』
取得者:菊坂 結鹿(CL2000432)
『雪色の親愛』
取得者:向日葵 御菓子(CL2000429)
『蒼淡月のSnow Knight』
取得者:如月・蒼羽(CL2001575)
取得者:麻弓 紡(CL2000623)
『男顔負けお姉様』
取得者:芦原 ちとせ(CL2001655)
『雪色の純愛』
取得者:菊坂 結鹿(CL2000432)
『雪色の親愛』
取得者:向日葵 御菓子(CL2000429)
『蒼淡月のSnow Knight』
取得者:如月・蒼羽(CL2001575)
特殊成果
『お返しのお菓子詰め合わせ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:天野 澄香(CL2000194)
『お返しの諸々詰め合わせ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:如月・彩吹(CL2001525)
『お返しのお菓子詰め合わせ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:飛騨・直斗(CL2001570)
『悟からのチョコクッキー』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:獅子神・玲(CL2001261)
『宮下兄妹からのお返しお菓子』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:恩田・縁(CL2001356)
カテゴリ:アクセサリ
取得者:天野 澄香(CL2000194)
『お返しの諸々詰め合わせ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:如月・彩吹(CL2001525)
『お返しのお菓子詰め合わせ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:飛騨・直斗(CL2001570)
『悟からのチョコクッキー』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:獅子神・玲(CL2001261)
『宮下兄妹からのお返しお菓子』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:恩田・縁(CL2001356)
