<五麟祭2017>F.i.V.E.メイド喫茶の一日
<五麟祭2017>F.i.V.E.メイド喫茶の一日


●世はまさに大喫茶店時代
 『五麟祭』。
 五麟学園の文化祭である。
 五輪学園すべての生徒や近隣住人が参加する、秋の一大イベントだ。
 文化祭! そして文化祭と言えば模擬店! 模擬店と言えば喫茶店! 喫茶店である!

「そんなわけで神林さんにメイド服を着せてみたんやけど」
「なんでだよっ!」
 さらっと告げる速水 結那(nCL2000114)に、神林 瑛莉(nCL2000072)は律儀にツッコんだ。ちゃんと律儀にメイド服も着ている。
「いや、F.i.V.E.の方でも出し物やらんと、って話になってなぁ。で、喫茶店ってことになったんやけど、喫茶店と言えばメイド喫茶なんかなぁ、って。せっかくやし、神林さんにも手伝ってもらおうかな、って」
「発案者は誰なんだよ!」
 誰なんでしょうね。
「まぁ、他の皆も色々な模擬店を開いてるみたいやし、F.i.V.E.としても負けられへん、って事になったみたいでなぁ。私も頑張るし、神林さんもがんばろ?」
 と、にっこりと笑う結那である。嫌がるそぶりを見せる瑛莉だが、まぁこの子は正攻法でお願いされるととことん弱い。
「くそっ、今回だけだかんな!」
 ちょろい、ともいう。

 さて、そんなわけで、今年の五麟祭。
 舞台はF.i.V.E.主催のメイド喫茶である。
 君はお客として参加するのはもちろん、スタッフとして喫茶店を手伝っても良い。

 F.i.V.E.メイド喫茶の一日、はじまりはじまり。
 


■シナリオ詳細
種別:イベント
難易度:楽
担当ST:洗井 落雲
■成功条件
1.F.i.V.E.メイド喫茶での一日を過ごす
2.なし
3.なし
 お世話になっております、洗井落雲です。
 今年の五麟祭は、メイド喫茶からお届けいたします。

●やれること
 1.喫茶店スタッフとしてメイド服を着て仕事をする
  男女を問いません。やる気のある方急募。

 2.お客として喫茶店に遊びに来る。
  文字通りです。スタッフの方と語らったり、喫茶を楽しむのも良いでしょう。メニューは、言ったものが大体出てきます。
  五麟祭で遊び疲れた時、休憩するのにも丁度よいでしょう。

●参加NPC
 神林 瑛莉(nCL2000072)
 速水 結那(nCL2000114)

 どちらもスタッフとして参加していますが、休憩時間に遊びに誘う事もできるでしょう。

●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】というタグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容は絞った方が描写が良くなると思います。

 それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
(3モルげっと♪)
相談日数
7日
参加費
50LP
参加人数
28/∞
公開日
2017年10月30日

■メイン参加者 28人■

『エリニュスの翼』
如月・彩吹(CL2001525)
『桜火舞』
鐡之蔵 禊(CL2000029)
『月々紅花』
環 大和(CL2000477)
『在る様は水の如し』
香月 凜音(CL2000495)
『雷麒麟』
天明 両慈(CL2000603)
『見守り続ける者』
魂行 輪廻(CL2000534)
『ボーパルホワイトバニー』
飛騨・直斗(CL2001570)
『悪食娘「グラトニー」』
獅子神・玲(CL2001261)
『想い重ねて』
蘇我島 燐花(CL2000695)
『烏山椒』
榊原 時雨(CL2000418)
『ホワイトガーベラ』
明石 ミュエル(CL2000172)
『行ってらっしゃい』
西園寺 海(CL2001607)
『聖夜のパティシエール』
菊坂 結鹿(CL2000432)
『天からの贈り物』
新堂・明日香(CL2001534)

●F.i.V.E.の偉い人のモノローグ
 メイド。
 女性の使用人である。
 その歴史は古く――。
 いや。
 ここでメイドの歴史を語るなどという野暮はすまい。
 その本来の意味とか、正しい描写とか、歴史考証とか。
 そう言うのは、不要だ。
 なんか、良い。
 すごく、良い。
 メイド服着てる女性って良い。
 メイド服着てる男性も良い。
 そう言うのだけでいい。
 そう言うのだけで、良いんだ……。

 さて、メイド喫茶である。
 メイドと喫茶店。
 ここでも、その歴史や原点、社会風俗などを語る必要はないだろう。
 メイドで、ウェイトレスである。
 その究極に究極を足しさらに究極度が倍になった、究極中の究極の存在。
 それがメイド喫茶のメイドである。
 いいよね……。
 いい……。
 ほんと、良い……。

 そう言うので、良いのだ。

●それはさておき、メイド喫茶、開店!
「神林先輩ーー!!?」
「工藤ーー!!?」
 奏空と瑛莉の、驚きの声が店舗にこだました。
 奏空はパニエのついた、スカートもふわっふわの黒メイド服を着ており。
 瑛莉は緑を基調とした、ロリータ系の可愛いメイド服を着ており。
 要するに、どちらも、普段の印象からはひどくかけ離れた服装をしているわけである。
「いやいや! 神林先輩、それアリなんですか!?」
「アリかナシかで言ったらナシだよ! いや、それ以前に工藤もそれアリなのか!? 男だろお前!」
「男にはぁ! やらなきゃいけない時があるんですよぉ!」
「奏空さん、リボンがずれてますよ」
 と、たまきは言いながら、楽し気に奏空の胸元のリボンを直す。そんなたまきは、黒と白を基調とした、ミニスカートのメイド服だ。奏空とたまきの衣装は那由多から借りたものらしい。誰の趣味なのかは不明だが、お互い、髪と同じ色の猫耳ヘッドドレスもつけている。
 リボンを直すために、たまきは奏空に密着している。恥ずかし気に、でも嬉し気に頬を赤らめる奏空である。
「せっかくですから、瑛莉ちゃんも猫耳付けましょう?」
 と、緑色の猫耳を取り出したのは、澄香だ。澄香も、チャコールグレイの猫耳に、胸元にはスモーキーピンクのリボンを付けたメイド服だ。たまきと同様、少々スカートはミニ丈である。
 澄香は、ぐずるであろう瑛莉の反応を予測してか、手早く瑛莉の頭にかぶせてしまう。ちょんちょん、と猫耳の具合を調節して、完成。
「うん、奏空は……違和感全くないね。ふふ、神林も似合っている」
 と、深く頷いてサムズアップする彩吹は、ロング丈のクラシカルメイド服、胸元には紫のリボン。髪を編み上げた頭には、黒い猫耳。
「ふふっ。奏空さんも、瑛莉さんも、とても可愛らしいです。今日は、一緒に頑張りましょうね!」
 と、たまきがいうのへ、澄香と彩吹、奏空は元気よく、瑛莉は恥ずかしがりながら、おー、と片手をあげて同意するのであった。
 かくして、お店は開店。華やかな看板娘達の活躍もあってか、お店はなかなかの賑わいを見せていた。
 澄香と彩吹に給仕についてのレクチャーを受けて、奏空とたまきもテキパキと仕事をこなしていく。
 特にたまきは、細かいサービスが人気で、食後に出されるたまき手作りのクッキーなどは、お土産にもいいと大好評だ。
 澄香は主に厨房を担当していて、澄香自身がお勧めするパンケーキとオムライスは絶品とお客の評判。
 家事が苦手な彩吹は、もっぱら洗い物やテーブルの片付けなどを担当していたが、凛とした雰囲気ながら、優しいお嬢さんと言った言動の彩吹は男女を問わず人気のようで、食器を下げてもらうのをお願いされたりと引っ張りだこ。
 迷惑客を音もなく撃退し、澄香と共に「ぶぶ漬けでも食べて行かはりますか?」とにっこりと笑顔で(目は笑っていなかったようだが)言い放った時などは、男女問わず歓声が上がったほどである。
 奏空もそんな3人に負けじとメイドのお仕事を頑張っている。結構大人のお姉さんに人気だったらしい。一部の男の人にも。

「皆、よお似合てるわ 、猫耳も可愛らし」
「ふふ、皆さんとてもよくお似合いですね」
 と、メイドたちを眺めながら言うのは、那由多と八重だ。特に那由多は、奏空達にメイド服を貸与した立場からか、自身の見立てに狂いはなかった、と満足げだ。
 所狭しと仕事にまい進するメイドたちを眺めているだけでお腹がいっぱいになりそうではあるが、ここは喫茶店。メニューを広げる二人の目に映ったのは、
「あら、ジャンボパフェ……気になっちゃいます」
 ふふ、と笑いながら、八重が言う。メニューに載っているのは、その名の通り大きなパフェの写真だ。
「せっかくですから、二人で食べてみませんか?」
 八重の誘いに、那由多は
「はい、ほなそれにしましょうか」
 と、柔らかい笑顔で答えた。
 ほどなくして二人の目の前に現れたのは、予想外に大きな、まさにジャンボパフェ。写真から受ける印象よりずっと大きくて、
「ちょっと、大きない……?」
 と、那由多は目を丸くして驚いてしまう。
「では、いざ尋常に」
 八重に続いて、勝負、と口を開いた那由多の口に、八重はすくったパフェのクリームを入れたものだから、那由多はむぐっ、と呻いて、またびっくりしてしまう。
「もう……八重さん……恥ずかしいです」
 控えめに抗議する那由多に、
「ふふ、すみません。那由多さんの反応可愛らしくてついついです」
「いつもの八重さんと変わらんけど……ほら、アイスクリーム溶けてしまうっ」
 気恥ずかしさからか、慌てるように言う那由多に、
「ふふ、のんびりしてると溶けて逃げられちゃいそうですね」
 と、八重は楽し気に答えるのだった。

 もちろん、メイドは彼女たちだけではない。
「メイド喫茶ですか……恥ずかしいですけど、お姉ちゃんも、友達も、顔見知りの方もいらっしゃいますし心強いですね」
 よしっ、と、両手をぐっ、と握り、気合を入れるメイドは結鹿だ。
「メイド服だろうと、ディアンドルだろうと、バニースーツだろうとバッチリ着こなして見せますとも!!」
 いやいや、ディアンドルでは別のお祭りになってしまうし、バニースーツはさらに違うお店になってしまいます。
 とは言え、可愛い衣装を着こなしたいのは、女の子の意地なのか。下手な女の子よりメイド服が似合う男の子もいるのが、気になってしまう原因かもしれない。
 と、来客からの注文だ。結鹿が慌てて向かう。客からの注文に、思わず結鹿はびっくりした。
「えっ、こ、これ、やるんですか? ……分かりました! も、萌え萌えキュ~ん!」
 そんな結鹿の声がこだまする。メイドの道は険しい。

 ちりりん、と、来客の合図が鳴る。元気な声で、入店の挨拶をするのはメイド服を着たジャックだ
「おかえりなさいませ、ご主人様! ってときちか!?」
 と、慌てて柱の陰に隠れるジャックである。
 はて、呼ばれたような、と辺りを見回す千陽。
 ――まだ見つかってないか? いつもと違う格好やし、押し通せばバレないはず!
 と、咳払い一つ。気を取り直して再度の来客対応に戻る。
「ご主じ……」
「その、切裂は男性と認識していましたが、実は女性だったというお話だったのでしょうか? ……その、似合います」
 困惑した様子で尋ねつつ、衣装を褒める千陽に、思わずジャックは、
「ちゃんと男やわ! 似合う? ありがとう俺もそう思う……てあほか!」
 よく見れば、千陽が笑いを押し殺しているのが見えた。
 ――くそう、心の中では大爆笑中かよ。
「俺をごまかすつもりなら呼び方と声色くらいは変えてください。あと、歩幅が女性にしては大きすぎますよ」
「歩幅……よくみてるなあ。じゃあ次から小さく歩く……じゃなくて! あー、お前目立つから奥の席こいよ!」
 と、半ば引っ張るように、千陽を奥の席に連れて行く。
「そんなに目立ちますか? いつもどおりの格好ですが」
「良い意味で! 女子生徒が一杯ついてきてんで」
 そうなのですか? と首をかしげる千陽を、とりあえず席に座らせた。
 コーヒーを注文する千陽に、「かしこまりましたご主人様」と返すと、厨房からコーヒーを持ってくる。
「てか、非番なら言えよー」
 と、ジャックは言いつつ、自撮り棒にスマフォをセット。2人が構図に収まるように、千陽の後ろに立つ。
「失礼しました。次の非番のときはお知らせします……って、この写真が残ってもいいのですか? 女装ですけど」
「服装はいいから! これも学祭の思い出! ほら笑えー! ぴーすぴーす!」
 パシャリ、と、カメラのシャッター音が鳴った。

 ――気付いたら、メイド喫茶のスタッフをすることに……なんでや……。
 バックヤードに佇みつつ、時雨が言う。
「時雨ぴょん、一緒にホールね。これメイドさん衣装一式。着替えさせてあげよっか?」
 と、メイド服を手渡しつつ、からかうことこ。
「い、いらんわ!」
 とひったくるように受け取ると、そそくさと着替えてしまう。
「……って、あれ、うち厨房でえぇんやけど!? ホールってウェイトレスするん!?」
 驚く時雨に、ことこが笑う。
「うんうん、一緒の方が楽しいしね」
 と、バックヤードを抜けて、ホールへ。恥ずかしがる様子の時雨を見て、ことこはにまにまと笑う。
「……所で、メイド喫茶のメイドさんって、普通のウェイトレスと何か違うん?」
 小首をかしげて尋ねる時雨に、ことこは、んー? と考えるそぶりを見せると、
「わかんない☆ おもてなしすればいんじゃないかな?」
「わからんのかい!」
 と、思わずツッコむ時雨。
「あれじゃん。オムライスにハートとか描けばいいんじゃないかな?」
 あくまでお気楽に。笑うことこに、時雨は苦笑しつつ、
「……まぁ、なった以上はちゃんと接客しよか。注文とって料理運べば文句は出んやろ、うん」
「あ、終わったら写真撮ろうねー!」
「え、写真撮るん!? 流石に写真は恥ずかしいんやけど……」
 顔を赤らめつつ、時雨。ことこは笑いながら、
「これも思い出思い出! それに」
 ――いつまで一緒に居れるか分かんないから、記念の写真は大事だよ。
 後半は言葉に出さずに飲み込んだ。
 なんだか、口に出したら、あっという間に今が崩れてしまうような気がして。
「……衣装は可愛いんはえぇ事なんやけどな……うー……分かった、終わったらな!」
 と、言う時雨に、ことこは笑顔を返した。

 向日葵 御菓子の実家は、カフェを併設した洋菓子店である。
 当然、その店の手伝いもしている御菓子にとって、喫茶店のサポート等朝飯前。
 自分に合うサイズのメイド服があるかどうかだけが心配の種だったが、そこは流石の(?)F.i.V.E.なので、しっかり用意されています。
 そんなわけで、手慣れた様子で働くは、少々小さな貫禄のあるメイド長。
 右へ左へ、注文と食品片手に走り回り、他のメイドのサポートも完璧。
 紅茶を入れる際には、ポットを高く掲げてカップにそそぐパフォーマンスも。
 実家でも行っている定番のパフォーマンスであるそうだが、これがやっぱり、客受けがいい。そんなわけで、店内でも人気の御菓子である。お客から声をかけられることも多い。
 ああ、丁度今も、生徒の家族の方だろうか、少々年配の夫婦が、御菓子に声をかけている。
「お手伝いして偉いね、お嬢ちゃん」
 ――……えっと……わたし成人してるんですが……というか先生してるんですが……!
 笑顔ちょっと引きつらせながら、さりとて文句を言うわけにもいかず、お礼を一つ、仕事に戻る。
 大丈夫です、怒りません。先生、プロですから……。

 サービスの質か、それともメイドたちの質か。
 いずれにしても、F.i.V.E.メイド喫茶は大盛況で、スタッフたちはみな大忙しだ。
 フィオナもその一人。今日はもてなしたい相手が来ているのだが、どうしても、その人――頼蔵にかかりっきりというわけにもいかない。
「うう、折角来てくれたのに、全然おもてなし出来なくて申し訳ない……」
「模擬店とは言えマネージメントが甘いのは如何なものか? 一応、F.i.V.E.の管轄なのだろう?」
 嘆息する頼蔵である。
「私も暇ではないので帰るぞ……」
 と言ってみたものの、さながら捨てられた子犬のような目でこちらを見るフィオナを、そう無碍にもできない。
「嗚呼……分かった、そんな目で見るな。配膳の準備や裏方仕事なら手伝おう。メイド服はなしだぞ」
「いや、服は普通ので構わないからな!? あ、ありがとう、頼蔵!」
 と、そんな事があったのが数時間ほど前。
 ピークを過ぎたせいか、客の入りは多少は収まっている。
 とは言え、これも一時的な物だろうな、と頼蔵は思う。
 まぁ、外野の人間としては十分手伝っただろう。
「お手伝い感謝だ!」
 人の波が引いたのを見計らって、フィオナが声をかけてくる。
 少々疲れているのが、頼蔵にも見て取れた。
「如何した天堂君、疲れたのかね?」
「私、は……まだいける、ぞ!」
「君の何事にも真っ直ぐに取り組む姿勢は、まぁ、おもし……好ましいがね」
 ふう、とため息ひとつ、頼蔵は、
「さ、此処に掛け給え。茶でも淹れてやろう」
 その言葉に、フィオナは目を真ん丸にして驚いた。
「……頼蔵が、私に、お茶!?」
「生憎と君ほど巧くは無いが、味が気に無いらなくとも其処は許せよ」
 笑いながら言う頼蔵に、フィオナはブンブンと首を振って、
「味とかじゃなくて、人が入れてくれるのが嬉しいんだ!」
 本当に嬉しそうに、フィオナが言った。
 大切な人が入れてくれた今日のお茶は、フィオナにとって特別な一杯になっただろう。

 数多がメイドをやっている。
 そう聞いてたまらず駆け付けたのが遥であった。
 数多のメイド服を想像して、なんだかドキドキしつつ、喫茶店の扉を開ける遥。
 そこには。
 数多と大和、二人のクラシカルなメイドの姿が。
 黒を基調としたロングスカートのシックないでたち。髪を結い上げ、リボン付きの清楚で可憐なメイドキャップ。
 普段はウェイトレスのバイトをしているらしいが、その衣装とは正反対の、落ち着いた雰囲気の中にある可憐さ。
「大和さん、タイが乱れていてよ」
 などと数多が大和にじゃれつくが、つまり、そういう事なんだよ!
 その姿を思いっきり脳裏に焼き付け、思わずガッツポーズをとる遥である。
「ッシャ!!」
 遥の声に、
「……ってなによ、遥君みてたの?」
 と、素に戻る数多である。
「遥さんどうかしら? 今日の数多さんとても可愛いでしょ?」
「大和さんナイス! 最高の仕事した!!」
 大和の問いに、いいえがおで親指を立てる遥だった。
「もう……えーっと。いらっしゃいませ、ご主人様。目潰しですか? トレイのカドですか? それとも膝蹴りですか?」
 にっこりと笑いながら、バイオレンスな注文を訪ねてくる数多。
「って、なんでメニューが物理攻撃ばっかなんだよ!?」
「数多さん、クラシカルなメイドは主人に過剰なサービスはしないものよ?」
 優しくたしなめる大和に、数多は、大和さんに言われては仕方ない、と、はーい、と返事を一つ。
「ほらほら、大和さんも言ってるだろ! ユーはメイド、ミーはご主人様、OK?」
 にやにやと遥。ぐぬぬ、と呻きつつ、数多は、
「紅茶とシフォンケーキなんておすすめですけど、ご主人様! あとで殴るからね!!」
「んじゃ、紅茶とケーキで! よろしく頼むぞよ、ホッホッホ」
 と調子に乗っていうものだから、数多は若干むっとした表情で、厨房へと注文を取りに向かう。
 とは言え、大和は知っている。
 遥の視線は、ずっと数多を追っていることを。
 それが微笑ましく、思わずくすり、と笑ってしまうのだ。
「写真?!」
 料理を持ってきた数多に、遥は、一緒に写真を撮る事を提案した。
「良いじゃない。ほら、二人とも並んで」
 と、大和に促されるまま、並び立つ二人。
「それじゃ、『萌え萌えきゅーん』と言って貰えればシャッターを切るわ」
 大和の言葉に、二人は目を丸くした。
「もえっ……!?」
「大和さんもノリノリ?!」
 大和は目を細めて笑うと、
「ふふ、冗談よ。はい、チーズ」
 そう言って、シャッターを切るのだった。

 友人である瑛莉がスタッフをしている、と聞いて、いのりはF.i.V.E.メイド喫茶へと足を運んだ。
 何名か、他の友人達もメイドとしてスタッフをやっているらしい。そんな皆のメイド服姿も、中々新鮮だ。
 と、目当ての瑛莉を見つけたいのりは、まず一枚、写真をパチリ。
「瑛莉様、遊びに参りましたわ!」
 と、瑛莉に声をかける。
「ああ、秋津洲か。遊びに来てくれたのか」
 と、にこやかに応対する瑛莉である。いわゆるメイド口調ではなく、いつも通りの様子なのが、なんとなく瑛莉らしいな、と感じる。
 いのりはアイスティーを注文する。瑛莉は応じると、特にトラブルなく持ってきた。
 いのりは感動した様子で、
「素晴らしいですわ! 瑛莉様! わたくし、ちょっと心配してましたの!」
「いや、流石にアイスティー持ってくるだけで変なトラブルは起きねぇよ!?」
 と、思わずツッコむ瑛莉である。いのりは、改めて瑛莉のメイド服を確認する。緑を基調としたロリータ系メイド服。緑色の猫耳付き。
「瑛梨様、よくお似合いですわ」
 にこにこと笑顔で言う。
「――所でいのりは風の噂に聞いたのですが、この世には世界最強のメイドがいるらしいですわね。瑛梨様も目指せ! 世界最強ですわ!」
「あ、いや、最強のメイドは目指す予定はないんだが……」
「志は大きく! ですわ! ……漫画の話だったかもしれませんけれど」
 いのりの言葉に、瑛莉は肩をすくめつつ、
「じゃぁ、ま、世界最強のメイドになったら、秋津洲の所で雇ってくれよ」
「よろこんで! 期待していますわ、瑛莉様♪」
 と、優雅にアイスティーを飲むいのりであった。

「やっほー♪ 燐花ちゃんがメイド服着てご奉仕してくれるって聞いて、やってきたわよん♪」
 ちりりん、と入店の合図を鳴らしつつ、やってきたのは輪廻だ。燐花は彼女を見つけると、てとてとと駆け足でやってくる。
「魂行さん。いらっしゃいませです」
 微笑む燐花に、
「すっかり可愛いメイドさんになっちゃって♪」
 ほほー、などと唸りつつ、輪廻は燐花のメイド服をチェックする。
 少々短めのスカートに慣れないのか、足を気にする姿が初々しい。
「……こう言う格好は落ち着かないですし、足元がスースーします」
「ちゃんと見えない所も気を遣ってるかしらん?」
 と、いきなり燐花のスカートをまくり上げる輪廻。
「あの? 気遣いとは? あのあの??」
 と、困惑する燐花である。いや、同性のスキンシップであるのは構わない。かまわない。のだが、ここは一応公共の場であるので!
「おい、輪廻は居――」
 と、タイミングよく入店してきたのは、両慈である。ちなみに、彼の位置からは色々と丸見えだった。やったね。
「……天明さんもいらっしゃいませ……です」
 困り顔で挨拶する燐花。両慈は慌てて視線をそらし、
「………すまん、燐花……輪廻!」
「ほいほい、後輩君には刺激が強かったわねぇ♪」
 と、スカートを整えてやる。その後、両慈は咳払い一つ、
「しかし……驚いたな。燐花がこの様な恰好をするとは思わなかった。いや、とても似合っている。可愛らしいぞ」
 と、燐花の頭を優しく撫でた。
「……ありがとうございます」
 目を細めて、燐花が微笑む。
「柳さん、お友達が来てるなら、そのまま休憩入ってええよ。今、人手足りてるから」
 と、顔を出したのは結那である。
「あ、ありがとうございます……じゃあ、お言葉に甘えて」
「……ん? お前、速水か? お前までメイドを……?」
 と、両慈がまじまじと結那を見つめるのへ、
「え、えと、ちょっと恥ずかしいんよ……」
 と、結那は顔を赤くしてしまう。
「あ、ああ、すまん、速水もよく似合ってるぞ」
 両慈の言葉に、結那はえへへ、と笑う。
「と、すまん、ゆっくりはしてられないんだ。輪廻、万屋にお前ご指名の客が来ている。早い内に戻って来いよ。……じゃあな、二人とも」
 そう言い残し、両慈は去って行く。
 輪廻と燐花は、結那に案内されて席についた。そのまま世間話に花を咲かせる。
 ふと、輪廻が切り出した。
「ねぇ、燐花ちゃん。私の我儘だけど、良ければ今後もうちの後輩君達と仲良くしてあげてねん。後輩君、割と貴女の事好きみたいだから♪」
 輪廻の言葉に、燐花は頷いた。
「はい。私にとっても素敵な、お兄さんのような方ですし。魂行さんも、お姉さんだと思っております」
 その言葉に、輪廻は笑う。
「……お願い、ねん」
 その言葉はどこか寂しさを感じさせた。
 思わず、燐花は、輪廻の手を握った。
 どうしたの? と微笑みながら尋ねる輪廻に、燐花は言葉を返せなかった。
 ただ、この手を離したら……輪廻が遠くへ行ってしまうような気がして。
 しばらく、手を握り続けていた。

「確か……ここか?」
 明日香に「出し物をやるから」と誘われた凜音は、昼寝の予定をキャンセルして、F.i.V.E.メイド喫茶へとやってきた。ちりりん、とベルを鳴らして入店するや、
「お帰りなさいませ、ご主人さまー♪」
 と、凜音を出迎えたのは、胸元も少々際どく、スカート丈もかなりのミニ、という、中々挑発的なメイド服の明日香である。
「……おまえ。どうしたんだその格好……ってああ。メイド喫茶な」
 おもわずまじまじと見てしまうのは男のサガか。
 そんな凜音に、満面の笑顔で、明日香は、
「どうかな、メイドさん似合ってる?」
 と、くるり、と回って全身を見せつけてみる。
「あーはいはい。似合ってるけどくるくる回るなよ。ぱんつ見えるぞ」
 その言葉に、にまり、と笑った明日香。
「ぱんつ? 見せパンだからはずかしくないもーん。それとも、見たいのー?」
 くすくすと笑って挑発して見せるが、
「見るか言われたら見るって答えるけど? 見るなら人前じゃないとこでな」
 と、ストレートな返答の不意打ちに、思わず顔を真っ赤にしてしまう。
「ひ、人前じゃないとこ……二人きりとか……?」
 もじもじと呟く明日香に、凜音は苦笑すると、
「ほれ、慣れない挑発はするもんじゃねーぞ? ……冗談はこの辺にして。何か食い物作って持ってきてくれねーかな」
「も、もうっ! からかわないでよっ!」
 と、顔を真っ赤にして怒る明日香である。
 ――……まったく。顔赤くするなら最初から無理はすんなって。まあ、可愛いけどな。
 と、これは言葉に出さず、内心に秘めておく凜音である。
 席に案内された凜音に出されたのは、大きなオムライスだ。
「これは定番のサービスです! 他意とか無いからね!」
 オムライスには、ケチャップで、大きなハートマークが描かれていた。

 直斗は、周囲の友人・知人たちのメイド服姿を、にやにやと笑いながら、偶に爆笑しながら眺めていた。
 まぁ、かく言う直斗も、兎耳ショタメイドという中々にニッチなかっこうではあるのだが。
「お帰りなさいませ、ご主人様! 本日もご奉仕させていただきますってか!」
 と、いつも通りのハイテンションで接客をしていた直斗だったが、
「あれ? 直くん?」
 その声に、思わず凍り付いた。
 声の主は、玲だ。突如現れた想い人の姿に、その人の前でメイド服を着ているという事実に、急速に恥ずかしさが上昇していく。
「メイド服似合ってるよ、可愛いよ」
 完全な本心。玲の言葉に、喜べばいいのか恥ずかしがればいいのか、脳の処理が追い付かない。
「じゃあ、直くんに給仕して貰おうかな? ……メニューは全制覇するとして……じゃあ最初はこの「メイドの愛情たっぷりオムライス」で」
 にこやかに笑う玲。直斗にとっては、ある種死刑宣告並みの言葉であった。
「oh……かしこまりました、お嬢様……少々お待ちください……」
 フラフラと厨房へと向かう直斗。ほどなくして、ケチャップとオムライスを持って戻ってくる。
「……じゃあやりますね? おいしくなぁ~れ☆ おいしくなぁ~れ☆ 萌え萌えキュン♪」
 もうここまでくればヤケか。いっそ先ほどまでのテンションを上回るハイテンションで萌え萌えきゅんしながら、ケチャップでオムライスにハートマークを描く。
「うん、さすが直くん。美味しそうな愛情ありがとう」
 玲の穏やかな微笑み。ぱくり、と、オムライスを一口。
「美味しいよ、直くん」
 ――死にそう♪
 思わず頭を抱えて悶絶する直斗を眺めながら、
 ――……何であんなに恥ずかしがってるんだろ? 似合ってるのに……。
 と、小首をかしげる玲であった。

 学園祭でたまたま合流した禊とミュエルは、F.i.V.E.が担当しているというメイド喫茶があると聞いて、休憩がてらやってきていた。
 確かに、ちらほらと、見知った顔がメイド服を着ているのが見える。
「メイド服、可愛いなぁ……」
 ミュエルが呟いた。以前の五麟祭でミュエルもメイド服を着たのだが、やはり非日常的なかっこうという事もあり、何処か気分が高揚する物だ。
「ん? あれって神林じゃない?」
 と、禊が指さした先に居たのは、ロリータ系のふわっふわのメイド服を着て、緑色の猫耳を付けたメイドである。
「ん……どう、だろ? 神林さん、ああ言うカッコ、苦手じゃないかな……」
「んー、神林だと思うけどなぁ。おーい、神林ー!」
 と、猫耳メイドがふり返る。
 目が合った。
 瑛莉だった。
「あ、やっぱり神林だ!」
「か、神林さん……!?」
「ああ、鐡之蔵と明石か! 来てたのか!」
 メイドらしからぬフランクな言葉遣い。笑いながらやってきた瑛莉に、
「その服装も良いねぇ。やっぱりかわいい服似合うよ、神林」
 禊の言葉に、ふと、瑛莉が頬を染め、
「う……」
 と、言葉に詰まる。どうやら忙しかったせいか、それとも意図的か、服装の事は頭から消去していたらしい。
 改めて面と向かって言われると、恥ずかしさが増してくる。
「ふふ……その猫耳も、よく似合ってると思うし……また、みんなで一緒に服、買いに行く?」
「お、いいね! またとびっきり可愛いの選んであげるよ!」
「うわーっ、やめろーっ! いや、誘ってくれるのは嬉しいんだけど、その、恥ずかしい!」
 思わず頭をブンブンとふる瑛莉を、見て、二人は楽しげに笑った。
 瑛莉は、二人の注文を受けて、紅茶とケーキを用意した。
 ミュエルの注文もあって、瑛莉は目の前で可愛らしく紅茶を入れたり、砂糖を混ぜたり。禊のリクエストで、可愛らしいポーズをとりつつ三人で写真を撮ったりしたのだが、瑛莉はその後に、やっぱり思いっきり顔を真っ赤にして恥ずかしがるのであった。
 丁度客が引いていたのもあり、瑛莉はそのまま休憩をとって、三人でのちょっとしたお茶会となった。近況報告と世間話に花を咲かせる。
「そーいえば、この間の遺跡探索の時に着てた秋物、やっぱダメになってたか?」
「うん……遺跡探索にああいうの着てきた、アタシが悪いと言えば、悪いんだけど……」
「え、なになに、遺跡探索って? そんな面白そうな事やってたの?」
 女三人寄ればなんとやら。彼女たちの話は、しばらく続いた。

 海は、休憩に入った結那と一緒に、食事をとっていた。
「ここは西園寺が持つので」
 とは言われたモノの、流石に一方的におごられるわけにもいかず、割り勘でどうか、と結那は提案している。
 食事中ではあったが、海がなんとなくそわそわしていたのを、結那は感じ取っていた。
 海は、以前、福利厚生のビーチで結那と遊んだ事、それについてのお礼を言いたかったのだが、そう言ったことに慣れていないのだろう、中々切り出せずにいた。
「そうでした」
 意を決したように、海が言う。
 カバンから、ごそごそと何かを取り出して、結那に差し出した。
 それは、小さな青い瞳の黒猫のぬいぐるみ。
「その。海に一緒に行った時の言葉が忘れられなくて」
 友達になれないかな。
 そう言ったのを、結那は覚えていた。
「西園寺と、ぬいぐるみ仲間になって欲しいです。そして……その、西園寺を宜しくお願いします」
 いつも抱きしめているぬいぐるみを、ぎゅっと強く抱きしめながら。海が頭を下げる。
「ありがとうなぁ」
 結那はそう言うと、メイド服の胸元についていたリボンを解いた。
 それを、海の抱きしめていた兎のぬいぐるみ、その耳元に優しくつける。
「えっと、今はこれ位しか返せるものがなくて、ごめんなぁ。私でよければ、仲良くしてほしいんよ」
 そう言って、微笑む。
 海はびっくりした表情の後に、ほっとしたように、嬉しそうに、笑顔を浮かべるのだった。

●メイド喫茶の終わりに
 F.i.V.E.メイド喫茶は大評判のまま、終了した。
 そこであった色々な出来事は、きっと素敵な思い出として、皆の心に残っていくだろう。
 
 様々な想いを、皆の心に残しながら。
 今年の五麟祭も、その幕を閉じたのだった。

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
『メイド服(パニエ付き)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:工藤・奏空(CL2000955)
『メイド服(ミニスカート)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:賀茂 たまき(CL2000994)
『メイド服(ミニスカート)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:天野 澄香(CL2000194)
『ジャンボパフェ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:椿 那由多(CL2001442)
『ジャンボパフェ』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:十夜 八重(CL2000122)
『メイド服(クラシカル)』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:如月・彩吹(CL2001525)
『三人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鐡之蔵 禊(CL2000029)
『二人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:環 大和(CL2000477)
『二人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:酒々井 数多(CL2000149)
『ハートマーク付きのオムライス』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:香月 凜音(CL2000495)
『メイド喫茶の思い出』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:天明 両慈(CL2000603)
『あの手のぬくもり』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:魂行 輪廻(CL2000534)
『二人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:鹿ノ島・遥(CL2000227)
『記念写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:楠瀬 ことこ(CL2000498)
『萌え萌えオムライス』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:飛騨・直斗(CL2001570)
『萌え萌えオムライス』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:獅子神・玲(CL2001261)
『あの手のぬくもり』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:柳 燐花(CL2000695)
『記念写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:榊原 時雨(CL2000418)
『思い出の紅茶』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:八重霞 頼蔵(CL2000693)
『メイドさんの写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:秋津洲 いのり(CL2000268)
『思い出の紅茶』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:天堂・フィオナ(CL2001421)
『二人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:切裂 ジャック(CL2001403)
『三人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:明石 ミュエル(CL2000172)
『F.i.V.E.支給メイド服』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:向日葵 御菓子(CL2000429)
『結那のリボン』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:西園寺 海(CL2001607)
『F.i.V.E.支給メイド服』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:菊坂 結鹿(CL2000432)
『二人の写真』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:時任・千陽(CL2000014)
『F.i.V.E.支給メイド服』
カテゴリ:アクセサリ
取得者:新堂・明日香(CL2001534)




 
ここはミラーサイトです