2017夏杯・絶島バトルロワイヤル!
2017夏杯・絶島バトルロワイヤル!


●無人島で戦い抜こうって猛者たちよ――
「でてこいや!」


■シナリオ詳細
種別:イベント
難易度:楽
担当ST:八重紅友禅
■成功条件
1.最後の一人になるまで戦い抜く
2.なし
3.なし
 こちらはファイヴおなじみのバトルロワイヤルゲーム。
 試作中の仮装戦闘体験マシンを使って最後の一人になるまで戦います。
 ルールは以下の通り。

●基本ルール
・参加者はマシンにログインし、バーチャル空間として作られた南の島で戦い合う
・命数復活はナシ。戦闘不能になったら強制ログアウトされる。
・戦闘システムは現実に準拠。よほどおかしなことをした場合はじき出される。

●特別ルール
・戦闘エリアは友ヶ島をモチーフとして、各所が細かく再現されている。
・1分ごとに『活動可能エリア』が狭まっていき、エリアの外側にいると継続ダメージを受けるようになる。
 ゲーム開始時は最初は島全体。しばらくすると円がどんどん狭まって最終的にはキャンプ場だけになる。
・初期地点は自由に選択可能。
 困ったら『南(序盤から激戦区)』『中央(最後まで残るエリア)』『北(出会いにくいが移動もしにくい)』のどれかから選びましょう。
 大まかなスポット紹介は別項を参照のこと。
・島の各所に使用可能なバイクやオープンカーが放置されている。ゲーム中の移動に利用できる。

●スポット紹介
 バーチャル友ヶ島は斜めに細長い形をしていて、南から北まで道が通っている。
 いくつかの地点に建物があり、一時拠点としても使用可能。
・島西南エリア
 西に灯台があり、戦時中に使われていた石煉瓦製の小さな拠点がいくつかある。
 大きく太い道が通っているためエリア制限を逃れながら移動するのも楽。
・島中央
 広いキャンプ場を中心に、砲台跡、展望台、神社などがある。
・島北東
 虎島という離れ島と橋でつながっている。島中央に至るまでほぼ森。道も細い。

●優勝その他の特典について
 このゲームは、優勝者への特典と裏MVP特典の二つがあります。
・戦い抜いた最後の一人が優勝となり、賞品として専用武器or防具が授与されます。前もって希望があればEXプレイング内に書いてください。頑張って察していいもの作ります。
・裏MVPは優れた活躍をしたプレイヤー、ないしはおもしろい活動をしたプレイヤーにひっそり授与されます。
 具体的には描写量にボーナスがつきます。何人にどのくらいボーナスがつくかは、ゲーム規模(参加者の総数)によって決まります。

●補足
・協力プレイをしたい方は相手のフルID『例) ユアワ・ナビ子(nCL2000122)』を記載してください。なくても頑張って察しますが、ヒューマンなのでうっかりはぐれることがあります。あと最終的には最後の一人を決めることになります。
・特定の誰かを狙いたい時もフルIDで指定して頂くとスムーズ……ですが、今回のルール上全く出会わないこともあります。
状態
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
(1モルげっと♪)
相談日数
10日
参加費
50LP
参加人数
8/100
公開日
2017年09月03日

■メイン参加者 8人■

『ストレートダッシュ』
斎 義弘(CL2001487)
『聖夜のパティシエール』
菊坂 結鹿(CL2000432)
『花屋の装甲擲弾兵』
田場 義高(CL2001151)

●絶島バトルロワイヤル
 バーチャル戦闘プログラムを利用し、疑似友ヶ島で行なわれたバトルロワイヤル大会。
 しかし同時期に起きた大事件の影響もあってか非常に少ないメンバーで執り行なわれることになった。
 出場メンバーは――。
 工藤・奏空(CL2000955)
 賀茂 たまき(CL2000994)
 斎 義弘(CL2001487)
 菊坂 結鹿(CL2000432)
 向日葵 御菓子(CL2000429)
 田場 義高(CL2001151)
 三島 椿(CL2000061)
 納屋 タヱ子(CL2000019)
 ――以上の8名である。
 ゆえに、序盤の内容は省くべきだろう。

 島の最北端に着地したタヱ子は、まず灯台へと登った。
 高さや頑丈さ、限定された進路やその狭さと形状から立てこもるには絶好の場所ではあるが……真っ先に制限区域に指定されるこの場所を選ぶとは誰も思わなかったのだ。
「さて、そろそろですね」
 時計を見て、次に空を見上げる。
 自分の居るエリアが制限区域になる旨のアナウンスが流れる。
 タヱ子はじっと防御を固め、自己回復を始める。
「エリア外ダメージを武器として戦う。これは、良い考えのように思います」
 良い考えといえば良い考えだったしシステム設計者もまさかそんなことする人が現われるとは思っていなかったのだが、惜しむらくはタヱ子の自己回復力。ダメージ量に回復量が追いつかず、リタイアするのはこれから数分後のことである。

 きわめて予想外な形で脱落者が出た頃。つまりは開始数分後。
 島へばらばらに籠もっていた参加社たちが制限区域に押されるようにして集合し始めた。
 バイクをとめる義弘。
 ドアが半開きになった民家をみつけ、慎重に中へと入った。
 人の気配はある。しかし姿は見えない。
 防御を固め、メイスを構える。そんな彼が次の部屋に入ったその瞬間。
「どぉりゃああああ!」
 屈強な大男。
 それもフルプレートにハルバートといういかめしい義高が全力のスイングで襲いかかった。
 ドアを、そして壁を、まるごと粉砕するような打撃。
 義高は身体を硬くして身を守り、民家の外へと飛び出した。
 追撃すべく突撃する義高。
 義弘はメイスに炎を纏わせ、迎撃の構えを撮る。
「小細工は抜きだ。敵はぶち抜く!」
「いい度胸だぜ!」
 斧とメイスが、正面からぶつかり合う。

 一方こちらは神社周辺。
 高所から索敵していた椿は、うごく茂みを発見した。
 こちらも見つかっている可能性がある。まずは着地し、弓を構えた。
 どこから来る。
 どこからでも来い。
 そんな気持ちで待ち構えていると、茂みから水龍牙が放たれた。
 水の五線譜が滝のように流れ、椿へと襲いかかる。
 対して椿は茂みにむけて矢を発射。
 矢はたちまち水の竜となり、茂みをまるごとえぐり取っていく。
 吹き飛ばされる御菓子。
 同じく吹き飛ばされる椿。
 性質は同じ。弱点もおそらく同じ。
 ならば早く撃った方の勝ちだ。
 椿は素早く次の矢をつがえ――明後日の方向へと放った。
「きゃ!?」
 死角から攻撃を入れようとしていた結鹿が、水の竜によって押し流される。
「なんでわかったの? 足音も殺していた筈なのに……」
「ネタばらしは、また今度にしましょ」
 高所から偵察していた椿にとって、はじめに見つけた『動く茂み』とは別の場所から御菓子が攻撃してきたことをうけて、協力者の存在を疑ったのだ。
 攻撃のタイミングを読んだのは、『自分に協力者がいたらこんなタイミングで使うだろう』と考えてのことである。
 よろめいた結鹿に追撃のもう一発。
 が、割り込んだ御菓子に命中した。
「お姉ちゃん!」
「大丈夫……じゃないけど」
 ゲームオーバーのシグナルが現われ、消えてゆく御菓子。
「大事な妹に不意打ちするハメにならなくて、よかった、かも……」
 この状況下で庇うとは。
 椿は引くか追撃するかを一瞬だけ迷い、そして、結鹿の放つ氷の剣に貫かれた。

 脱落者が半数を超える頃、中央付近の基地跡に結鹿が現われた。
 迎え撃つはたまき。
 ここまで来れば、小細工はいらないということだろう。
 巨大な氷の剣を生み出す結鹿に対して、たまきは大きな護符を投げて大地を竜のように隆起させた。生き物のようにゆらゆらと動く土の竜。
「「……参ります!」」
 どちらから先に言ったかはわからない。
 結鹿の剣が繰り出され、たまきの竜が繰り出された。
 相殺。いや、両者の攻撃が違いをかわし、本体へと直撃する。
 吹き飛び、岩に激突する二人。
 そこへ――。
「たまきちゃんは俺が守る!」
 バイクに乗った奏空が突撃をかけてきた。
 咄嗟に振り向き、剣を繰り出す結鹿。
 バイクは切断され、飛んだ奏空は宙を舞った。
「しまった、マシンが! ……ってそうじゃない!」
 どういうわけかロボットバトルと勘違いしていた奏空は(シミュレーションマシンに入る辺りから)その感じでいたようだが、そろそろ我に返ったようだ。
 雷撃を放つ奏空。
 振り払い、飛び退こうとする結鹿――に、たまきの放った護符が直撃した。
 窮地。
 結鹿の精神が長く長く引き延ばされ……そして、岩陰から飛び出す義弘を目撃した。
「――!」
 背後から襲いかかる義弘。
「ゲームである以上手は抜かない。それが誠意というやつだ」
 たまきの後頭部に直撃するメイス。
 熱を持って真っ赤になったそれを再び振りかざし、義弘は奏空たちに視線を向けた。
「たまきちゃん!」
「よそ見を――」
 結鹿が巨大な氷の剣を生み出し、奏空は巨大な雷の槍を生み出し、義弘は灼熱のメイスで飛びかかる。
 その三つがぶつかり合い、そして……。

「終わったん……ですか?」
 よろめきながらも立ち上がる結鹿。
 混戦の中、偶然にも最後に立っていたのは結鹿だった。
「勝ったよ、お姉ちゃん」
 首に下げたアクセサリーを握り瞑目する。

 ゲームセット。
 勝者は、菊坂結鹿に決定した!

■シナリオ結果■

成功

■詳細■

軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし



■あとがき■

アイテムドロップ!
取得キャラクター:菊坂 結鹿(CL2000432)
取得アイテム:FREEZE DANCER




 
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