秋の山、キャンプへ行こう!
●あるひのできごと
神林 瑛莉(nCL2000072)が久方 真由美(nCL2000003)の姿を見かけたのは、五麟大学考古学研究所、その敷地内にある覚者専用学生寮である。
真由美は、学生寮の掲示コーナーへ、何やらチラシを張り付けている様子だった。
「よっ、久方サン。仕事の掲示か?」
挨拶をかわしつつ、瑛莉が掲示板をのぞき込む。
――秋の交流行事――
一泊二日・秋の山へキャンプへ行こう!
残暑も過ぎ、過ごしやすくなってきた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
このたび、皆さんへの労いと交流も兼ね、一泊二日の小旅行を企画しました。
お友達とお誘い合わせの上、是非参加ください。
「ん……なんかのイベントか?」
「こんにちわ、神林さん。ほら、そろそろ秋の行楽シーズンでしょう? 親睦会みたいな形で、皆で遊びに行ければ、と思いまして」
真由美の説明によれば、行き先は某県、山中のキャンプ場。
近隣にはハイキングコースや、釣りなども楽しめる川もあり、とのこと。
季節は秋、山々は色づき、景観は最高である。夏場程ではないが、軽い川遊びも楽しめるだろう。
ついでに、夕食はバーベキューとの事。テントでの宿泊は苦手、という参加者の為にコテージも用意されているという。
「へぇ、中々面白そうだ。いいねぇ、オレも参加するか」
「本当に? 助かるわぁ。引率担当の人数が足りなくて。じゃあ、神林さんはこの班の引率担当をお願いね」
そういうと、真由美はにこやかに参加者のリストを手渡した。瑛莉は流されるままそれを受け取り、
「ああ、任せと……えっ?」
「えっ?」
神林 瑛莉(nCL2000072)が久方 真由美(nCL2000003)の姿を見かけたのは、五麟大学考古学研究所、その敷地内にある覚者専用学生寮である。
真由美は、学生寮の掲示コーナーへ、何やらチラシを張り付けている様子だった。
「よっ、久方サン。仕事の掲示か?」
挨拶をかわしつつ、瑛莉が掲示板をのぞき込む。
――秋の交流行事――
一泊二日・秋の山へキャンプへ行こう!
残暑も過ぎ、過ごしやすくなってきた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
このたび、皆さんへの労いと交流も兼ね、一泊二日の小旅行を企画しました。
お友達とお誘い合わせの上、是非参加ください。
「ん……なんかのイベントか?」
「こんにちわ、神林さん。ほら、そろそろ秋の行楽シーズンでしょう? 親睦会みたいな形で、皆で遊びに行ければ、と思いまして」
真由美の説明によれば、行き先は某県、山中のキャンプ場。
近隣にはハイキングコースや、釣りなども楽しめる川もあり、とのこと。
季節は秋、山々は色づき、景観は最高である。夏場程ではないが、軽い川遊びも楽しめるだろう。
ついでに、夕食はバーベキューとの事。テントでの宿泊は苦手、という参加者の為にコテージも用意されているという。
「へぇ、中々面白そうだ。いいねぇ、オレも参加するか」
「本当に? 助かるわぁ。引率担当の人数が足りなくて。じゃあ、神林さんはこの班の引率担当をお願いね」
そういうと、真由美はにこやかに参加者のリストを手渡した。瑛莉は流されるままそれを受け取り、
「ああ、任せと……えっ?」
「えっ?」
■シナリオ詳細
■成功条件
1.楽しむ
2.とても楽しむ
3.めいっぱい楽しむ
2.とても楽しむ
3.めいっぱい楽しむ
秋だ! 山だ! 川だ! キャンプだ! バーべーキューだ!
そういう感じのシナリオでございます。
●ロケーション
山中のキャンプ場。
テント・コテージ・飲食スペースがあるキャンプ場を中心に、近隣に河川、ハイキングコースが存在します。
キャンプ場はFiVEが貸切っており、他の客はおりません。なので、多少は羽目を外しても大丈夫です。多少はね?
日程は一泊二日。到着はお昼ごろ。バーベキューは夕方からとなります。
行動については、以下の数字から選び、プレイング欄か、EXプレイング欄に数字を記入して下さい。
【1】山で遊ぶ:ハイキングコースを散策し、景色を楽しんだりします。
【2】川で遊ぶ:川で釣りをしたり、簡単な水遊びなどをお楽しみください。
【3】バーベキューに参加する:皆でご飯を食べます。食材はFiVEが用意していますが、持ち込みも歓迎しています。
【4】その他:上記に当てはまらない行動。夜に星を見たり、コテージで枕無げしたり、お好きなようにお使いください。
●NPC
神林 瑛莉
一般参加しようと思ったら引率担当にされてしまった人。基本的には【3】でご飯食べながら待機していますが、要請があれば他の場所へも向かいます。
※久方 真由美は同行しませんのでご了承ください※
●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・獲得リソースは通常依頼難易度普通の33%です。
・特定の誰かと行動をしたい場合は『御崎 衣緒(nCL2000001)』といった風にIDと名前を全て表記するようにして下さい。又、グループでの参加の場合、参加者全員が【グループ名】というタグをプレイングに記載する事で個別のフルネームをIDつきで書く必要がなくなります。
・NPCの場合も同様となりますがIDとフルネームは必要なく、名前のみでOKです。
・イベントシナリオでは参加キャラクター全員の描写が行なわれない可能性があります。
・内容は絞った方が描写が良くなると思います。
それでは、よろしくお願い致します。
状態
完了
完了
報酬モルコイン
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
金:0枚 銀:0枚 銅:1枚
相談日数
7日
7日
参加費
50LP
50LP
参加人数
10/30
10/30
公開日
2015年09月29日
2015年09月29日
■メイン参加者 10人■
●皆、キャンプだぞ!
木々は赤く色づき、気候も穏やかになる秋。
行楽には絶好の時期である事は言うまでもなく、御多分に漏れず、我々FiVEも日頃の疲れをいやすため、ささやかではあるが、息抜きの小旅行へと繰り出した。
行き先は某県はキャンプ場。しかも貸し切り。結構頑張ったぞFiVE。いやいや、これも覚者の皆のためなれば。
と言うわけで、ここはひとつ、普段の事は忘れ、存分に息抜きしていただきたい!
●川遊びだ!
葦原 赤貴(CL2001019)にとって、川遊びは川遊びではなかった。長期にわたる潜入任務や、敵地で孤立無援になる事もあるかもしれないFiVEの覚者にとって、サバイバルの知識は必須、と言っても過言ではない。
「知識はあっても実践できなければ意味はないからな」
餌となる虫の見つけ方。実際に魚のいるポイントの見分け方。水辺での歩行。簡易な釣り竿の作り方……復習する様に、一つ一つ、確実にこなしていく。その手際は完璧であった。この後は素手での捕獲を試してみるか――。
「うお!! まだ水面につけてないのに大物が引っかかった予感!! 凄くない!? 鳴神すごくない!?」
危うくシリアスな空気になりかけた文章をこっち側に引き戻したのが、『裏切者』鳴神 零(CL2000669)の叫び声だ。彼女は道場や、依頼で知り合った友人達と合流、即興ながら釣り大会と洒落込んでいたのである。ちなみに、勝っても何もないけど、負けたら川にダイブの刑である。
「鳴神おねーさん、確かに大物だけど、木に引っかかっちゃってるだけだよ!?」
大慌てで引っかかった釣り針を外してあげる『鬼籍あるいは奇跡』御影・きせき(CL2001110)。
「まったく、そんな大騒ぎをしていたら、魚が逃げてしまうだろう?」
苦笑交じりで騒動を見守っていた水蓮寺 静護(CL2000471)の釣り竿に、当たりの予感が走る。来たか! と力強く竿を引き上げる静護が釣り上げたのは、
「きしゃー」
小型の妖で、
「……」
見なかったことにして捨てた。
気を取り直して、再び釣り糸を垂らす。ヒット。釣り上げる。「きしゃー」。捨てた。釣り糸を垂らした。ヒット。釣り上げた。「きしゃー」。すてた。
ふと視線を上げると、零が大量の空き缶を釣り上げているところだった。
「大漁だぜ、水蓮寺くん……」
「……釣りって楽しいな」
静護は言いながら、再び釣り糸を垂らした。
と言うか、ここはのどかな清流で、妖なんていないはずなんだ。君達いったいどこからゴミとか妖を連れてきたんだ。
「みんな一杯釣ってるみたいだし……負けないぞー!」
気合十分元気いっぱいで釣りに臨むのは『探偵見習い』工藤・奏空(CL2000955)である。うん、一杯釣れてはいるけれど、釣果になるかは微妙な線だね!
奏空の隣では、零の釣り糸を外して戻ってきたきせきと、鹿ノ島・遥(CL2000227)が釣り糸を垂らしていた。
ちなみに、川ダイブの罰ゲームを提案したのは遥である。
「うーん……漫画みたいには釣れないんだねー。遥くんは釣れたー?」
と、声をかけるきせきだが、
「…………」
「遥くんー?」
再び声をかけるきせきだったが、遥からの返答はなかった。
それならば、と、奏空が遥の目の前で手をひらひらとさせるが、やはり反応がない。
「うわっ、遥、すごい集中してる……」
当の遥は、さながら不動の石の様に浮きを見つめている。と――。
「っしゃあ! 引いた!」
一気に釣竿を引き上げる。釣り糸の先には、見事、一匹の魚。
「よーしよし、まずは一匹……ん? どうした、2人とも?」
目を丸くして見つめる奏空ときせきに、遥は首をかしげるのであった。
その後、しばらく釣りを続けた5人だったが、なんだかんだ言って、全員それなりの釣果はあげられたようだった。さて、総合結果であるが、一番釣果が少なく、川ダイブの刑になってしまったのは奏空くんでした。
「うわぁぁ! なんでー!?」
悲鳴を上げて水面へと落ちていく奏空。それを笑顔で見送る4人。すまない……これもダイス神の導きなんだ……。
※釣った魚はみんなで美味しくいただきました。
●FiVEの金でバーベキューができるぞ!!
さて、だんだんと日が暮れだしたころ。
宿泊施設近辺にあるバーベキューゾーンでは、実に美味しそうな香りが立ち込めていた。
「ばーびきゅー!! あいらぶ、いっつそーべりまっち!」
「うん、キャンプと言えばバーベキューだよね!」
ククル ミラノ(CL2001142)と『未知なる食材への探究者』佐々山・深雪(CL2000667)は、破竹の勢いで食事を平らげていた。そんな二人を感心するように見ていたのが、由比 久永(CL2000540)である。
「ばーべきゅーとやらは初めてなのだが……食材を焼けばよいのか?」
小首をかしげつつ尋ねる久永に、
「そうなの! 久永ちゃん、そこのあたりの、もう食べられるよ!」
自身の皿に肉を盛りつつ答えるククル。
久永はおっかなびっくり、野菜を皿に取りつつ、ふうふうと息を吹きかけ、一口パクり。あなや、と顔をほころばせ、
「焼いただけというに、これほど美味とは……ばーべきゅーは凄いのだな」
「そう、バーベキューは凄いんだよっ! と言うわけで、ボクからの提供、ちゃんちゃん焼きもどきもご賞味あれ!」
と、深雪が差し出したのは、アルミホイルに包まれたほかほかの野菜とサーモンである。バターと味噌の臭いが食欲をそそる。ああ、これで白い飯を食べたいなぁ。
「サーモンを丸々一匹持ってきちゃったから、焼けるのに時間がかかっちゃったけどね!」
「やるね~? ならこっちも、ミラノとくせい! てっぱんやきそば!」
と、手際よく焼きそばを炒めだすミラノ。みずみずしい野菜とよく焼けた豚肉。ソースの香りが香ばしい。仕上げに半熟の目玉焼き! くそう、お腹空いた!
「引率、お疲れ様……せめて、ご飯食べるときくらいは……のんびりしよう……?」
と、『Mignon d’or』明石 ミュエル(CL2000172)が、食材の追加を用意していた神林 瑛莉(nCL2000072)に声をかけた。
「あぁ、明石か……なんか悪いな、わざわざ。そうだな、オレもメシにするよ」
苦笑しつつ答える瑛莉を連れて、ミュエルがバーベキューコーナーへと戻ってくる。会場は宴もたけなわ、と言った雰囲気だ。
瑛莉はちゃんちゃん焼きと焼きそばを見、「すげぇ、これ2人が作ったのか! 美味そうだな!」と感心しつつ、自分の分と、ミュエルの分を、取り皿に料理を盛った。
「神林さんとは……一緒に食事するの、初めてだね……」
「そういえばそうだな。明石の方が先輩で、学年も違うし、学校の方じゃ中々タイミングが合わないしなぁ。学校の方でも、一緒に昼飯食べたりしたいな」
微笑みつつ、そうだ、とミュエルは、鞄からクラッカーと、マシュマロの入った袋を取り出した。マシュマロを袋から取り出し、くしに突き刺し、くるくると火であぶれば、焼きマシュマロの完成だ。それをクラッカーで挟めば、立派なデザートの完成である。
「ちょっと、焦げちゃったけど……よかったら、みんなも」
「食べる食べる! ミラノも食べる!」
「ボクも! 一つ頂戴!」
焼きマシュマロも大好評のようだった。
「ばーべきゅーと言う料理は初めてだったが……美味しい料理なのだなぁ」
焼きマシュマロをかじりつつ、久永が呟く。
「んー、バーベキューは確かに美味しいけど。でも、やっぱり、皆で食べるからこそ美味しいんだと思うよ?」
同じくマシュマロをほおばりつつ、深雪が答えた。
ミラノはお腹いっぱい、すっかり満足したらしく、椅子に横になって眠っていた。ミュエルは後片付けを手伝っている。
そんな様子を眺めながら、
「みんなで、だから、か」
久永はすこし、口元を緩めるのであった。
●休日の終わり
さて、覚者達の休日はまだ少し続くのだが、今回はここで筆を置く事にしよう。
彼らに待ち受けるのは、また戦いと隣り合わせの日々だ。だが、今回の休息が、忘れ得ぬ良き思い出として、覚者達の活力となるのならば、きっと戦い続ける事が出来るのだろう。
また再び、共に笑いあえることを祈って。
木々は赤く色づき、気候も穏やかになる秋。
行楽には絶好の時期である事は言うまでもなく、御多分に漏れず、我々FiVEも日頃の疲れをいやすため、ささやかではあるが、息抜きの小旅行へと繰り出した。
行き先は某県はキャンプ場。しかも貸し切り。結構頑張ったぞFiVE。いやいや、これも覚者の皆のためなれば。
と言うわけで、ここはひとつ、普段の事は忘れ、存分に息抜きしていただきたい!
●川遊びだ!
葦原 赤貴(CL2001019)にとって、川遊びは川遊びではなかった。長期にわたる潜入任務や、敵地で孤立無援になる事もあるかもしれないFiVEの覚者にとって、サバイバルの知識は必須、と言っても過言ではない。
「知識はあっても実践できなければ意味はないからな」
餌となる虫の見つけ方。実際に魚のいるポイントの見分け方。水辺での歩行。簡易な釣り竿の作り方……復習する様に、一つ一つ、確実にこなしていく。その手際は完璧であった。この後は素手での捕獲を試してみるか――。
「うお!! まだ水面につけてないのに大物が引っかかった予感!! 凄くない!? 鳴神すごくない!?」
危うくシリアスな空気になりかけた文章をこっち側に引き戻したのが、『裏切者』鳴神 零(CL2000669)の叫び声だ。彼女は道場や、依頼で知り合った友人達と合流、即興ながら釣り大会と洒落込んでいたのである。ちなみに、勝っても何もないけど、負けたら川にダイブの刑である。
「鳴神おねーさん、確かに大物だけど、木に引っかかっちゃってるだけだよ!?」
大慌てで引っかかった釣り針を外してあげる『鬼籍あるいは奇跡』御影・きせき(CL2001110)。
「まったく、そんな大騒ぎをしていたら、魚が逃げてしまうだろう?」
苦笑交じりで騒動を見守っていた水蓮寺 静護(CL2000471)の釣り竿に、当たりの予感が走る。来たか! と力強く竿を引き上げる静護が釣り上げたのは、
「きしゃー」
小型の妖で、
「……」
見なかったことにして捨てた。
気を取り直して、再び釣り糸を垂らす。ヒット。釣り上げる。「きしゃー」。捨てた。釣り糸を垂らした。ヒット。釣り上げた。「きしゃー」。すてた。
ふと視線を上げると、零が大量の空き缶を釣り上げているところだった。
「大漁だぜ、水蓮寺くん……」
「……釣りって楽しいな」
静護は言いながら、再び釣り糸を垂らした。
と言うか、ここはのどかな清流で、妖なんていないはずなんだ。君達いったいどこからゴミとか妖を連れてきたんだ。
「みんな一杯釣ってるみたいだし……負けないぞー!」
気合十分元気いっぱいで釣りに臨むのは『探偵見習い』工藤・奏空(CL2000955)である。うん、一杯釣れてはいるけれど、釣果になるかは微妙な線だね!
奏空の隣では、零の釣り糸を外して戻ってきたきせきと、鹿ノ島・遥(CL2000227)が釣り糸を垂らしていた。
ちなみに、川ダイブの罰ゲームを提案したのは遥である。
「うーん……漫画みたいには釣れないんだねー。遥くんは釣れたー?」
と、声をかけるきせきだが、
「…………」
「遥くんー?」
再び声をかけるきせきだったが、遥からの返答はなかった。
それならば、と、奏空が遥の目の前で手をひらひらとさせるが、やはり反応がない。
「うわっ、遥、すごい集中してる……」
当の遥は、さながら不動の石の様に浮きを見つめている。と――。
「っしゃあ! 引いた!」
一気に釣竿を引き上げる。釣り糸の先には、見事、一匹の魚。
「よーしよし、まずは一匹……ん? どうした、2人とも?」
目を丸くして見つめる奏空ときせきに、遥は首をかしげるのであった。
その後、しばらく釣りを続けた5人だったが、なんだかんだ言って、全員それなりの釣果はあげられたようだった。さて、総合結果であるが、一番釣果が少なく、川ダイブの刑になってしまったのは奏空くんでした。
「うわぁぁ! なんでー!?」
悲鳴を上げて水面へと落ちていく奏空。それを笑顔で見送る4人。すまない……これもダイス神の導きなんだ……。
※釣った魚はみんなで美味しくいただきました。
●FiVEの金でバーベキューができるぞ!!
さて、だんだんと日が暮れだしたころ。
宿泊施設近辺にあるバーベキューゾーンでは、実に美味しそうな香りが立ち込めていた。
「ばーびきゅー!! あいらぶ、いっつそーべりまっち!」
「うん、キャンプと言えばバーベキューだよね!」
ククル ミラノ(CL2001142)と『未知なる食材への探究者』佐々山・深雪(CL2000667)は、破竹の勢いで食事を平らげていた。そんな二人を感心するように見ていたのが、由比 久永(CL2000540)である。
「ばーべきゅーとやらは初めてなのだが……食材を焼けばよいのか?」
小首をかしげつつ尋ねる久永に、
「そうなの! 久永ちゃん、そこのあたりの、もう食べられるよ!」
自身の皿に肉を盛りつつ答えるククル。
久永はおっかなびっくり、野菜を皿に取りつつ、ふうふうと息を吹きかけ、一口パクり。あなや、と顔をほころばせ、
「焼いただけというに、これほど美味とは……ばーべきゅーは凄いのだな」
「そう、バーベキューは凄いんだよっ! と言うわけで、ボクからの提供、ちゃんちゃん焼きもどきもご賞味あれ!」
と、深雪が差し出したのは、アルミホイルに包まれたほかほかの野菜とサーモンである。バターと味噌の臭いが食欲をそそる。ああ、これで白い飯を食べたいなぁ。
「サーモンを丸々一匹持ってきちゃったから、焼けるのに時間がかかっちゃったけどね!」
「やるね~? ならこっちも、ミラノとくせい! てっぱんやきそば!」
と、手際よく焼きそばを炒めだすミラノ。みずみずしい野菜とよく焼けた豚肉。ソースの香りが香ばしい。仕上げに半熟の目玉焼き! くそう、お腹空いた!
「引率、お疲れ様……せめて、ご飯食べるときくらいは……のんびりしよう……?」
と、『Mignon d’or』明石 ミュエル(CL2000172)が、食材の追加を用意していた神林 瑛莉(nCL2000072)に声をかけた。
「あぁ、明石か……なんか悪いな、わざわざ。そうだな、オレもメシにするよ」
苦笑しつつ答える瑛莉を連れて、ミュエルがバーベキューコーナーへと戻ってくる。会場は宴もたけなわ、と言った雰囲気だ。
瑛莉はちゃんちゃん焼きと焼きそばを見、「すげぇ、これ2人が作ったのか! 美味そうだな!」と感心しつつ、自分の分と、ミュエルの分を、取り皿に料理を盛った。
「神林さんとは……一緒に食事するの、初めてだね……」
「そういえばそうだな。明石の方が先輩で、学年も違うし、学校の方じゃ中々タイミングが合わないしなぁ。学校の方でも、一緒に昼飯食べたりしたいな」
微笑みつつ、そうだ、とミュエルは、鞄からクラッカーと、マシュマロの入った袋を取り出した。マシュマロを袋から取り出し、くしに突き刺し、くるくると火であぶれば、焼きマシュマロの完成だ。それをクラッカーで挟めば、立派なデザートの完成である。
「ちょっと、焦げちゃったけど……よかったら、みんなも」
「食べる食べる! ミラノも食べる!」
「ボクも! 一つ頂戴!」
焼きマシュマロも大好評のようだった。
「ばーべきゅーと言う料理は初めてだったが……美味しい料理なのだなぁ」
焼きマシュマロをかじりつつ、久永が呟く。
「んー、バーベキューは確かに美味しいけど。でも、やっぱり、皆で食べるからこそ美味しいんだと思うよ?」
同じくマシュマロをほおばりつつ、深雪が答えた。
ミラノはお腹いっぱい、すっかり満足したらしく、椅子に横になって眠っていた。ミュエルは後片付けを手伝っている。
そんな様子を眺めながら、
「みんなで、だから、か」
久永はすこし、口元を緩めるのであった。
●休日の終わり
さて、覚者達の休日はまだ少し続くのだが、今回はここで筆を置く事にしよう。
彼らに待ち受けるのは、また戦いと隣り合わせの日々だ。だが、今回の休息が、忘れ得ぬ良き思い出として、覚者達の活力となるのならば、きっと戦い続ける事が出来るのだろう。
また再び、共に笑いあえることを祈って。
■シナリオ結果■
成功
■詳細■
MVP
なし
軽傷
なし
重傷
なし
死亡
なし
称号付与
なし
特殊成果
なし








