新タナル世界ノ刃
そこは何も無い世界。ただ、白く。どこまでも白い無の世界。
そこに確かに「それ」は存在していた。
『一の何か』
それは幾多の命を使い、それは幾多の命を軽んじ、それは幾多の命を奪ってきたモノ。
そのモノの前にはこれまで幾つもの死線を共に越えてきたFiVEの覚者たち。
そしてその中には勿論彼らがいた。
ズッ友、親友、戦友……当初からずっとそんな感じで常に側にいた御影・きせき(CL2001110)、
鹿ノ島・遥(CL2000227)、工藤・奏空(CL2000955)の3人。その友情は幾多の試練と積み重ねた時間により、なんびとたりとも壊せないほどのモノへと成長していた。
「命は……お前の為にあるんじゃないんだ!」
きせきは叫んでいた。炎を纏った刀を構えなおす。
「ここで終わりにするよ!」
体中を駆け巡る源素が、きせきをどこまでも加速させる。
「人間が磨きに磨いた拳だ! お前にとってはたかが千年レベルの研鑽だが……その積み重ねこそが人間だ! あんまり『人』を舐めるなよ!!!」
すでにぼろぼろの体を引きずりながらも、遥は魂をこめた拳を打ち込む。その拳はこれまでの研鑽の中、幾千幾万と打ち込み続けた武の集大成。
「こいつが人間の『技』だ!」
遥の拳が何も無い、何も起こりえない虚無とも思えるこの白の世界を揺るがした。そう、確かに世界は人の技に反応していた。
「ライライさん! 皆! 力を貸してくれ!」
金色の髪をなびかせながら奏空は使役をお供に、力を溜める。それは共に戦う仲間達の。それは戦いの中散っていった者達の。
すべての力が今、「一の何か」と対峙する覚者たち集約されていく。
「この一刀に、全てをかけて!」
「これで終わりだ! 『一の何か』!」
きせきの三つの刃が、遥の渾身の拳が、奏空の使役との絆をも乗せた刃が。
それぞれのすべての思いをのせた最後の一撃は確かに「一の何か」をとらえたのであった。
そこに確かに「それ」は存在していた。
『一の何か』
それは幾多の命を使い、それは幾多の命を軽んじ、それは幾多の命を奪ってきたモノ。
そのモノの前にはこれまで幾つもの死線を共に越えてきたFiVEの覚者たち。
そしてその中には勿論彼らがいた。
ズッ友、親友、戦友……当初からずっとそんな感じで常に側にいた御影・きせき(CL2001110)、
鹿ノ島・遥(CL2000227)、工藤・奏空(CL2000955)の3人。その友情は幾多の試練と積み重ねた時間により、なんびとたりとも壊せないほどのモノへと成長していた。
「命は……お前の為にあるんじゃないんだ!」
きせきは叫んでいた。炎を纏った刀を構えなおす。
「ここで終わりにするよ!」
体中を駆け巡る源素が、きせきをどこまでも加速させる。
「人間が磨きに磨いた拳だ! お前にとってはたかが千年レベルの研鑽だが……その積み重ねこそが人間だ! あんまり『人』を舐めるなよ!!!」
すでにぼろぼろの体を引きずりながらも、遥は魂をこめた拳を打ち込む。その拳はこれまでの研鑽の中、幾千幾万と打ち込み続けた武の集大成。
「こいつが人間の『技』だ!」
遥の拳が何も無い、何も起こりえない虚無とも思えるこの白の世界を揺るがした。そう、確かに世界は人の技に反応していた。
「ライライさん! 皆! 力を貸してくれ!」
金色の髪をなびかせながら奏空は使役をお供に、力を溜める。それは共に戦う仲間達の。それは戦いの中散っていった者達の。
すべての力が今、「一の何か」と対峙する覚者たち集約されていく。
「この一刀に、全てをかけて!」
「これで終わりだ! 『一の何か』!」
きせきの三つの刃が、遥の渾身の拳が、奏空の使役との絆をも乗せた刃が。
それぞれのすべての思いをのせた最後の一撃は確かに「一の何か」をとらえたのであった。
