クリスマスパーティー終了後。ゲイルは虹色羊のアルカンシエルと共に静かな時を過ごしていた。
「ほら、アルカンシエル。これも見てみてくれよ。上手く写ってるだろ?」
ゲイルがシスターのお墓に供えるためにと、テーブルの上に広げた写真はどれも虹色羊が写っている。それもサンタ帽を被ったものや、おいしそうにケーキを食べる様子など、写真を見るだけで虹色羊がいかに楽しいときを過ごしたか分かるようなものばかりだ。
「~~♪」
ゲイルが嬉しそうに見せる写真を眺めている虹色羊もその気持ちが伝わったのかとても穏やかで優しい表情をみせる。ゲイルの肩の上でのんびりしている守護使役も同様だった。
「そうそう、こっちも見てくれよ」
そういうとゲイルはスマホを取り出すと動画を見せる。虹色羊は不思議そうにそれを見つめている。
その動画に写っているもの──それはFiVE村の様子を撮ったもの。
そこでは人と古妖が分け隔て無く共存し、お互いを尊重し、助け合って生活を営んでいた。人と古妖のこれから。理想系ともいえる一つの形がそこにはあった。
「……今度、一緒に行かないか? FiVE村に」
ゲイルがそう尋ねると虹色羊は嬉しそうに体を摺り寄せてきたのだった。
「ほら、アルカンシエル。これも見てみてくれよ。上手く写ってるだろ?」
ゲイルがシスターのお墓に供えるためにと、テーブルの上に広げた写真はどれも虹色羊が写っている。それもサンタ帽を被ったものや、おいしそうにケーキを食べる様子など、写真を見るだけで虹色羊がいかに楽しいときを過ごしたか分かるようなものばかりだ。
「~~♪」
ゲイルが嬉しそうに見せる写真を眺めている虹色羊もその気持ちが伝わったのかとても穏やかで優しい表情をみせる。ゲイルの肩の上でのんびりしている守護使役も同様だった。
「そうそう、こっちも見てくれよ」
そういうとゲイルはスマホを取り出すと動画を見せる。虹色羊は不思議そうにそれを見つめている。
その動画に写っているもの──それはFiVE村の様子を撮ったもの。
そこでは人と古妖が分け隔て無く共存し、お互いを尊重し、助け合って生活を営んでいた。人と古妖のこれから。理想系ともいえる一つの形がそこにはあった。
「……今度、一緒に行かないか? FiVE村に」
ゲイルがそう尋ねると虹色羊は嬉しそうに体を摺り寄せてきたのだった。
