想いは時空を超えて今…
あたたかい桜、冷たく微笑む桜、烈しく乱れ散る桜……。これまで二人は、幾度、桜の季節をすれ違って来たのだろう。
今生で再開し、桜の季節を幾度も重ね、ようやく――。
桜の花びらが舞い散るなか、賀茂・奏空(CL2000955)と賀茂 たまき(CL2000994)の魂が繋がった一瞬を、カメラは鮮やかに切り取った。
「やっと一緒になれたね、今度こそずっと傍にいるからね」
さまざまな思いが、風に乗って舞い散る桜の花びらとなり、奏空の胸の中をかすめていく。感極まりながら、たまきの髪に桜の花を挿した。
ようやく――。
「この先もずっと、一緒に居られる事が、何よりも、嬉しいです」
たまきは幸せの涙が目からあふれそうになるのを懸命にこらえた。
運命の狂いによって引き裂かれた恋は、時を越えて、深い絆で固く結ばれる愛となったのだ。
「改めて、私の事を、宜しくお願い致します」
「もう離さないよ。何があっても」
燃えるような茜色に染められ、紫色のシルエットになった桜の木の前で、ふたりは渾然と溶け合うように唇を合わせ、一つの影に重なった。
「心から、大好きです」
「心から、大好きだよ」
――おめでとう!
――いつまでも幸せにね。
見つめ合う二人の回りで、祝福の歓声がはじけ、大きく広がった。
今生で再開し、桜の季節を幾度も重ね、ようやく――。
桜の花びらが舞い散るなか、賀茂・奏空(CL2000955)と賀茂 たまき(CL2000994)の魂が繋がった一瞬を、カメラは鮮やかに切り取った。
「やっと一緒になれたね、今度こそずっと傍にいるからね」
さまざまな思いが、風に乗って舞い散る桜の花びらとなり、奏空の胸の中をかすめていく。感極まりながら、たまきの髪に桜の花を挿した。
ようやく――。
「この先もずっと、一緒に居られる事が、何よりも、嬉しいです」
たまきは幸せの涙が目からあふれそうになるのを懸命にこらえた。
運命の狂いによって引き裂かれた恋は、時を越えて、深い絆で固く結ばれる愛となったのだ。
「改めて、私の事を、宜しくお願い致します」
「もう離さないよ。何があっても」
燃えるような茜色に染められ、紫色のシルエットになった桜の木の前で、ふたりは渾然と溶け合うように唇を合わせ、一つの影に重なった。
「心から、大好きです」
「心から、大好きだよ」
――おめでとう!
――いつまでも幸せにね。
見つめ合う二人の回りで、祝福の歓声がはじけ、大きく広がった。
