共に歩む未来
勤め帰りに成瀬 歩(CL2001650)と待ち合わせ、一緒に寄った駅前のスーパーで、特売の霜降り牛肉を奇跡的に買うことができた。戦果も十分だと嬉しくなる。
「すき焼き、すき焼きっと。いいお肉が買えたし、楽しみだね」
「そうだね。よーし、いっぱい食べるぞ」
「お肉ばっかり食べちゃダメだよ」
それは、と笑って誤魔化しながら木漏れ日が心地よい並木道を歩く。
腕に感じるいとおしい温もり。篁・三十三(CL2001480)にとって、歩はいまや大切なパートナーだ。
三十三は黄金色に色づく並木を見上げた。秋風に落とされ、降りそそぐ葉とまばゆい陽が幻想的な雰囲気をかきたてる。まるで曼荼羅のようだ。
「ねえ……」
「なぁに?」
足を止め、上を見てごらん、と指さす。
「まるで、過去と未来がいっぺんに存在しているみたいな、それでいて、まばたきひとつで過去も未来も、みんな『今』になってしまうような、そんな感じがしない?」
「やだ。なに急にロマンチックなこといってるの。そんなことで誤魔化されないんだから。健康のためにも、ちゃーんと野菜も食べてね」
「はいはい」
こういう何気ないやりとり、日常がとても大切に思える。もっとじっくり味わって、二人だけの日々を積み重ねていこう。
ずっと。
「すき焼き、すき焼きっと。いいお肉が買えたし、楽しみだね」
「そうだね。よーし、いっぱい食べるぞ」
「お肉ばっかり食べちゃダメだよ」
それは、と笑って誤魔化しながら木漏れ日が心地よい並木道を歩く。
腕に感じるいとおしい温もり。篁・三十三(CL2001480)にとって、歩はいまや大切なパートナーだ。
三十三は黄金色に色づく並木を見上げた。秋風に落とされ、降りそそぐ葉とまばゆい陽が幻想的な雰囲気をかきたてる。まるで曼荼羅のようだ。
「ねえ……」
「なぁに?」
足を止め、上を見てごらん、と指さす。
「まるで、過去と未来がいっぺんに存在しているみたいな、それでいて、まばたきひとつで過去も未来も、みんな『今』になってしまうような、そんな感じがしない?」
「やだ。なに急にロマンチックなこといってるの。そんなことで誤魔化されないんだから。健康のためにも、ちゃーんと野菜も食べてね」
「はいはい」
こういう何気ないやりとり、日常がとても大切に思える。もっとじっくり味わって、二人だけの日々を積み重ねていこう。
ずっと。
