戦闘詳細コラム


0)序章

「あたいは覚者A。天の精霊顕現だ!」
「私の名は覚者B。土の翼人です。」
「これから、アラタナルの戦闘について説明するぜ! とにかくドカーンでバキーンとやるんだよな!」
「ええ。そのドカーンでバキーンを言語化するのが私たちの役割です。早速ですが妖の登場ですね。やってみましょう」


1)行動順決定

「いくぜ! あたいの雷を受けやがれ!」
「待ちなさい。ターンの最初には必ず行動順を決めます。≪1d100を振って、反応速度を足した数値≫の高い方から行動できます」
「あたいの反応速度は25。出目は46……合計は……ええと……?」
「私の合計は89。覚者Aは71。そして妖が76ですね。なので順番は『覚者B→妖→覚者A』の順になります」
「あたいが最後かよ!」


2)行動前

「では私からですが……判定の前にやるべきことがいくつか。
≪自然回復判定≫と≪連続攻撃判定≫です」
「おう。まずはどうするんだ?」
「まずは≪自然回復判定≫です。≪1d100≫の数値が『100-自然治癒値』以上だった場合、BS(バッドステータス)が解除されます。この自然回復判定は付与されているBSの数だけ行われます。」
「なるほど、じゃぁ一部のBSだけが解除されるって事もあるのか!」
「そうですね。」
「はっ! だけどもしBSが残っててもBSの≪『行動不能率』以上の数値を1d100で出せば行動できる≫んだろう。楽勝!」
「はい。100%行動不能で無い限りは。ですがそれはBSが回復したわけではありません。そこを注意してください」
「そして次は≪連続攻撃判定≫です。≪1d100≫の数値が『100-(自身の反応速度-相手の反応速度)』以上なら二回行動できます」
「この場合の相手っていうの攻撃対象相手でいいんだよな。例えばあたいの『召雷』とかでたくさんの対象に攻撃する時はどうなるんだ?」
「その場合は攻撃対象の中で一番反応速度が速い相手と比べる事になります」


3)行動

『攻撃』
「BSなどで行動不能になっていなければ、ここで行動可能になります」
「よっしゃ! ……でも、具体的に何ができるんだ?」
「大きく分ければ『攻撃』『スキル使用』『移動』『防御』『その他』です。『攻撃』は――」
「それはあたいが説明するぜ! 相手を殴るんだろう。ええと……≪自分の命中補正に1d100を足し、相手の回避に1d100を足した数値を足した数値を引く≫んだ。この数値が80以上であれば攻撃が当たって、下回れば避けられるんだっけ?」
「はい。そして≪今計算した数値に改めて1d100を加えます≫。その数値をレーティングと比べます。またこの数字が100以上なら攻撃時にバッドステータスを付与できます」
「じゃぁ計算してみるぜ。あたいの攻撃値は命中100+1d100が55なので155、相手の回避値は回避5+1d100が55なので60、差分は95だからまずは攻撃はヒットだな。こいつに更に1d100の数値50を足して合計は145だ!」
「100~149なので、攻撃力そのままです。ちなみに覚者Bの会心値3、ゆらぎ値1のためクリティカルやファンブルは起きていません。」
「あたいの特攻は80だから、80点ダメージをドーン!」
「これに相手の防御力を引いた数値が、最終的なダメージになります。敵の物防が30なので50点ダメージ」
「とにかく大きい目を出せばいいんだな! いっけええ!」


『スキル使用』
「で、『スキル使用』だけど、これはスキルを使っての攻撃ってことでいいんだよな? 基本は攻撃の時と一緒か?」
「ええ。ですが攻撃だけではありません。スキルには〔強化〕や〔補助〕、〔回復〕なども含まれます。使用にはMPなどのコストが必要なので、ご注意を」
「体術なんかはHPも使うからな。使いすぎてヘロヘロになるのはもうごめんだぜ!」
「そうならないようにHPを回復しましょう。『命力分配(物攻:+20 回復補正:+30% HP回復:(物攻+20)×(30+1d100) 』の場合、まずは回復レートとクリティカルの判定が行われます。≪1d100≫は……58。クリティカル判定はされませんでした。また回復や補助、強化スキルにはファンブルはありませんのでゆらぎ値による判定は行われません。で、回復補正の30を足して88。よって回復レートは75%です。」
「で、覚者Bの物攻60。これに補正の物攻+20を足すんだな。」
「ええ。よって回復量は(60+20)×75%……60ですね。」


『移動』
「『移動』だけど、これはサイコロを振るのか?」
「いいえ。ですが≪10メートル以上移動すると、他の行動ができません≫ので注意を」
「逆に言えば≪10メートルまでなら、移動後に他の行動ができる≫んだな。行くぜぇ!」
「なお移動の際には敵位置との関係に注意です。≪敵にブロックされて止められる≫可能性はありますので」
「そんときは敵を殴り足せばいいだけだ! ≪ブロックしている相手の数よりこっちの数が多ければ突破できる≫んだろう?」
「ええ。ですが何事も例外はつきもの。その定理を覆す相手もこの世にはいるのですから」


『防御』
「で『防御』ってなんだ? あたい、守るのは性に合わないんだけどよ」
「『全力防御』『全力回避』『味方ガード』などです。それぞれの効果は表参照で」
「前二つは前線で耐えるってやつか。≪堅実にダメージを減らす『全力防御』とリスキーだけどダメージを0にできる可能性のある『全力回避』≫……どちらを使うかは状況とキャラそれぞれかな」
「移動後にできないのでご注意を。『味方ガード』は仲間をかばう行動です。≪ガードを行ったキャラは確実に攻撃を受ける≫ことに注意してください」


『その他』
「そして『その他』です。命中と会心をあげる『集中』や行動を遅らせる『待機』。敵との会話や技能を使用する『その他行動』」
「敵と喋るとか必要ないぜ! 拳で語り合えばいいんだ!」
「会話を行うことで説得ができることもありますが……相手と状況次第ですね」
「当たりにくい相手には『集中』をするってのはアリだな。で『待機』なんだけど、何の役に立つだ?」
「『待機』が有効かどうかはキャラ次第ですね。回復役などは敵の攻撃が終わるのを待って回復を行うなどすれば、効率よく味方をいやすことができます」
「敵にダメージを受けて、そのあとで癒すのか」


4)根性判定

「くそ……やられた!」
「覚者A! いいえ、まだです。≪HPが0以下になっても復活の可能性があります≫!」
「わかってるよ。『根性判定』だろ? ≪1d100を振って『100-根性値』以上だったら、HPが最大値の30%の状態で戦闘続行できる≫ってな!」
「はい。あと≪MPも最大値の30%分≫回復します。現在のMPに最大値の30%分が加算されます。」
「≪プレイングの『命数使用』にチェックを入れておけば根性判定に失敗しても一度だけ立ち上がれる≫からな」
「その場合は≪命数が2減ります≫。命数が0になると死亡しますので、乱用は……」
「へへ、心配しすぎだよ、おまえは! あたいは誰にも負けねぇ!」
「なお『必殺』を乗せた攻撃でHPが0以下になった場合、根性判定は発生しませんのでご注意を。命数消費のみの復活になります」


5)行動終了

「行動終了後、ターンの頭に決めた行動順に従い、行動手番を移します」
「そしてすべての行動するキャラがいなくなれば、ターン終了だぜ」
「すべてのキャラクターの行動が終わった段階で、ダメージ系のBSの処理が行われます」
「つまりここに来るまでにBS回復できなかったら、痛い目を見るってことか」
「そしてまだ戦闘が続くのなら、『1)行動順決定』の処理に戻ります」
「まだまだ負けないぜ! あたい達の戦いはこれからだ!」



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