バレンタイン&ホワイトデーSS 2019特設会場
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オレンジ、キウイ、バナナ、チェリーにストロベリー。ジューシーなフルーツに甘いチョコレートをトッピングするチョコフォンデュ。五麟学園家庭科室はバレンタインイベントのため、白を基調とした気品ある雰囲気のレストランに作り変えられ、チョコレートの甘い香りが漂っていた。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
お嬢様こと麻弓 紡(CL2000623)出迎えてくれたのは、凛とした給仕姿の如月・蒼羽(CL2001575)だった。美しいラインを見せる黒のベストに角のぴんと立った蝶ネクタイ、優しいまなざし……。
うっとりするほど優雅な仕種で蒼羽がお辞儀する。紡(CL2000623)は頬をほんのり赤らめた。
「さあ、こちらへ」
「ありがとう」
蒼羽はにこやかに微笑みながら、白いテーブルクロスを敷いたテーブルの角をまわり、紡を一人用のテーブルへ案内した。お嬢様のために椅子を引く。
(「三十三くん、どうぞ」)
チョコレートファウンテンへ目をやって、銀の盆を片手にした篁・三十三(CL2001480)に食べ物をお出しする合図を送った。
三十三は軽く顎を引くと、流れる落ちるチョコレートの滝に新鮮なフルーツをくぐらせ、白い皿に盛りつけた。少し考えてから、マシュマロをチョコレートに浸して皿に乗せる。
(「これでよし……と。僕のチョイスが麻弓さんの好みにあうといいけれど」)
喜んでもらえるだろうか。ドキドキする気持ちを柔らかな笑顔で包み隠し、奥からティーセットを運んでくる成瀬 歩(CL2001650)とテーブルにつくタイミングを合わせて、ゆっくり歩きだした。
紺色のメイド服を着た成瀬 歩(CL2001650)が、先にティーセットをテーブルの上に置く。
「つーちゃん、お茶だよー♪」
「わー。あゆちゃん、ありがとう。ホワイトブリム、とっても似合ってるよ。かわいい~。その横の……あっ、それもしかして、それ
よくぞ気づいてくれました。歩は満面の笑顔でホワイトブリムにつけた髪飾りに触れた。
「そーなの。つーちゃん、とおそろいなの」
はにかんだ歩は温まったティーカップからお湯を捨てた。周りのざわめきを、香り立つ紅茶をカップに注ぎ入れる音が打ち消す。
ふわり、と良い香りが白い湯気とともに立ち昇った。
三十三はお茶を入れる歩の横から、チョコフォンデュされた品を盛りつけた皿を紡の前に置いた。
「かわいい髪飾りだね。ふたりともとても似合っているよ。ねえ、蒼羽さん?」
テーブルに集う友人たちを優しいまなざしで見守っていたら、いきなり話を振られて蒼羽は驚いた。あわててすまし顔を取りつくろうと、軽くにぎった拳に息をついた。
「ええ。とてもお似合いですよ。お嬢様も歩ちゃんも」
「ふふん♪ ありがとう。そーちゃんもさとみんも、バッチリ決まってかっこいいよ」
紡の心からの称賛にふたりは極上の笑顔で応え、鳩尾あたりに右手を添えて軽く腰を曲げた。
「「どうぞ、お召し上がりください」
オレンジ、キウイ、バナナ、チェリーにストロベリー。ジューシーなフルーツに甘いチョコレートをトッピングするチョコフォンデュ。五麟学園家庭科室はバレンタインイベントのため、白を基調とした気品ある雰囲気のレストランに作り変えられ、チョコレートの甘い香りが漂っていた。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
お嬢様こと麻弓 紡(CL2000623)出迎えてくれたのは、凛とした給仕姿の如月・蒼羽(CL2001575)だった。美しいラインを見せる黒のベストに角のぴんと立った蝶ネクタイ、優しいまなざし……。
うっとりするほど優雅な仕種で蒼羽がお辞儀する。紡(CL2000623)は頬をほんのり赤らめた。
「さあ、こちらへ」
「ありがとう」
蒼羽はにこやかに微笑みながら、白いテーブルクロスを敷いたテーブルの角をまわり、紡を一人用のテーブルへ案内した。お嬢様のために椅子を引く。
(「三十三くん、どうぞ」)
チョコレートファウンテンへ目をやって、銀の盆を片手にした篁・三十三(CL2001480)に食べ物をお出しする合図を送った。
三十三は軽く顎を引くと、流れる落ちるチョコレートの滝に新鮮なフルーツをくぐらせ、白い皿に盛りつけた。少し考えてから、マシュマロをチョコレートに浸して皿に乗せる。
(「これでよし……と。僕のチョイスが麻弓さんの好みにあうといいけれど」)
喜んでもらえるだろうか。ドキドキする気持ちを柔らかな笑顔で包み隠し、奥からティーセットを運んでくる成瀬 歩(CL2001650)とテーブルにつくタイミングを合わせて、ゆっくり歩きだした。
紺色のメイド服を着た成瀬 歩(CL2001650)が、先にティーセットをテーブルの上に置く。
「つーちゃん、お茶だよー♪」
「わー。あゆちゃん、ありがとう。ホワイトブリム、とっても似合ってるよ。かわいい~。その横の……あっ、それもしかして、それ
よくぞ気づいてくれました。歩は満面の笑顔でホワイトブリムにつけた髪飾りに触れた。
「そーなの。つーちゃん、とおそろいなの」
はにかんだ歩は温まったティーカップからお湯を捨てた。周りのざわめきを、香り立つ紅茶をカップに注ぎ入れる音が打ち消す。
ふわり、と良い香りが白い湯気とともに立ち昇った。
三十三はお茶を入れる歩の横から、チョコフォンデュされた品を盛りつけた皿を紡の前に置いた。
「かわいい髪飾りだね。ふたりともとても似合っているよ。ねえ、蒼羽さん?」
テーブルに集う友人たちを優しいまなざしで見守っていたら、いきなり話を振られて蒼羽は驚いた。あわててすまし顔を取りつくろうと、軽くにぎった拳に息をついた。
「ええ。とてもお似合いですよ。お嬢様も歩ちゃんも」
「ふふん♪ ありがとう。そーちゃんもさとみんも、バッチリ決まってかっこいいよ」
紡の心からの称賛にふたりは極上の笑顔で応え、鳩尾あたりに右手を添えて軽く腰を曲げた。
「「どうぞ、お召し上がりください」
