バレンタイン&ホワイトデー2018 SS
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宣誓!
機械では作ることのできない、手作りでしか表現できない形と風味を、私たちは守っていくのであります!
バレンタイン直前の休日。
四葩庵のカウンターキッチンに、如月・彩吹(CL2001525)、麻弓 紡(CL2000623)、天野 澄香(CL2000194)が集まっていた。これから三人で力を合わせ、乙女の甘い甘い思いがこもったチョコレートを作るのだ。
「さ、いぶちゃん、紡ちゃん、頑張りましょうね?」
「おー」と紡が張りきって声をあげる。
バレンタイン手作りチョコ大作戦の開始だ。
さっそく彩吹が包丁を手に取った。
「じゃあ、まず、私はチョコを刻めばいいのかな?」
開始早々、いきなりのサスペンス展開に紡と澄香が息を飲む。
包丁を持った彩吹は危険だ。主に彩吹本人の指が、という意味で。
「チ、チョコは製菓用を買ってあるから包丁いらないよっ」
紡がとっさに機転を利かせる。
「へぇ、そうなのがあるんだ?」
彩吹がそれならと包丁をカウンターの上に置いた。
澄香はさりげなく包丁をカウンターの下へしまいながら、紡にウインクを飛ばす。
(「紡ちゃん、ナイスですっ」)
ほっと一息。ひとまず流血の惨事は免れた。
こほん、と小さく咳払いして仕切り直す。
「……では、司令官として、いぶちゃんはチョコの湯煎係りに。紡ちゃんはクッキーの生地の準備係りに任命しちゃいます。頑張りましょうね♪」
はーい、と元気よく声を上げて、レッツ・クッキング!
横並びになって、和気あいあいと作業を進めること数時間。
「「かんせーい♪」」
出来上がったのは、ナッツやドライフルーツかザクザク入って、スポンジが少し傾いている感じなど、全体的にゆるい雰囲気の小さなチョコレートケーキだった。
もちろん、それぞれひとつずつ作った。どれも少しずつ、形やトッピングが違っている辺りが手作りならではの味わいだ。
「うん、いい感じにできたね」
「ザ・手作り。インスタ栄えするよ、ぜったい」
「するする。ねえ、三人で一緒に写真を撮ろっ」
記念に三人でむぎゅっとくっつきあって写真を撮った。
一世一代の大勝負。恋の決戦は間もなく。乙女よ、手作りチョコを持っていざ出撃!
宣誓!
機械では作ることのできない、手作りでしか表現できない形と風味を、私たちは守っていくのであります!
バレンタイン直前の休日。
四葩庵のカウンターキッチンに、如月・彩吹(CL2001525)、麻弓 紡(CL2000623)、天野 澄香(CL2000194)が集まっていた。これから三人で力を合わせ、乙女の甘い甘い思いがこもったチョコレートを作るのだ。
「さ、いぶちゃん、紡ちゃん、頑張りましょうね?」
「おー」と紡が張りきって声をあげる。
バレンタイン手作りチョコ大作戦の開始だ。
さっそく彩吹が包丁を手に取った。
「じゃあ、まず、私はチョコを刻めばいいのかな?」
開始早々、いきなりのサスペンス展開に紡と澄香が息を飲む。
包丁を持った彩吹は危険だ。主に彩吹本人の指が、という意味で。
「チ、チョコは製菓用を買ってあるから包丁いらないよっ」
紡がとっさに機転を利かせる。
「へぇ、そうなのがあるんだ?」
彩吹がそれならと包丁をカウンターの上に置いた。
澄香はさりげなく包丁をカウンターの下へしまいながら、紡にウインクを飛ばす。
(「紡ちゃん、ナイスですっ」)
ほっと一息。ひとまず流血の惨事は免れた。
こほん、と小さく咳払いして仕切り直す。
「……では、司令官として、いぶちゃんはチョコの湯煎係りに。紡ちゃんはクッキーの生地の準備係りに任命しちゃいます。頑張りましょうね♪」
はーい、と元気よく声を上げて、レッツ・クッキング!
横並びになって、和気あいあいと作業を進めること数時間。
「「かんせーい♪」」
出来上がったのは、ナッツやドライフルーツかザクザク入って、スポンジが少し傾いている感じなど、全体的にゆるい雰囲気の小さなチョコレートケーキだった。
もちろん、それぞれひとつずつ作った。どれも少しずつ、形やトッピングが違っている辺りが手作りならではの味わいだ。
「うん、いい感じにできたね」
「ザ・手作り。インスタ栄えするよ、ぜったい」
「するする。ねえ、三人で一緒に写真を撮ろっ」
記念に三人でむぎゅっとくっつきあって写真を撮った。
一世一代の大勝負。恋の決戦は間もなく。乙女よ、手作りチョコを持っていざ出撃!
