バレンタイン&ホワイトデー2018 SS
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一体どうやったら『仲のいいお友だち』から『恋人』に昇格できるのか。
今年こそは、と真屋・千雪(CL2001638)は気合が入っていた。バレンタインにもらったチョコのお礼と称して、まずはワンピースをプレゼントした。朝から如月・彩吹(CL2001525)と出かけて、一緒に選んだものだ。
おまたせ、と声をかけられて振り返ると、ブティックの試着室で着替えをすませた彩吹さんが立っていた。
「……彩吹さん、すごく似合う」
ああ、本当に素敵だ。
「ふふ、ありがとう……でも、あのチョコにこんなお返しはやっぱり悪いな。千雪は何か欲しいものとかないの?」
彩吹さんが僕をじっと見つめて、ゆっくりと首をかしげ、静かに微笑む。
心臓がふいに高鳴り始めた。
「彩吹さんを独り占めできるんだし、十二分にお釣りがでるよー?」
藍色の、締麗な瞳が静かに瞬く。
それ、本気で言っているの、と少しからかうように言われたような気がした。
頬が熱い。やばい。たぶん、赤くなっている。
彩吹さんは無意識でやっているんだろうけど、破壊力抜群だ。
「あ、その……そ、そろそろ食事に行きますか」
僕が照れながら差し出した掌に、彩吹さんが手を重ねる。
「ええ。千雪、連れて行ってくれる?」
桜が吹雪くような優雅さで、彩吹さんはまたも艶やかに微笑む。
もちろん、僕がエスコートさせていただきます!
一体どうやったら『仲のいいお友だち』から『恋人』に昇格できるのか。
今年こそは、と真屋・千雪(CL2001638)は気合が入っていた。バレンタインにもらったチョコのお礼と称して、まずはワンピースをプレゼントした。朝から如月・彩吹(CL2001525)と出かけて、一緒に選んだものだ。
おまたせ、と声をかけられて振り返ると、ブティックの試着室で着替えをすませた彩吹さんが立っていた。
「……彩吹さん、すごく似合う」
ああ、本当に素敵だ。
「ふふ、ありがとう……でも、あのチョコにこんなお返しはやっぱり悪いな。千雪は何か欲しいものとかないの?」
彩吹さんが僕をじっと見つめて、ゆっくりと首をかしげ、静かに微笑む。
心臓がふいに高鳴り始めた。
「彩吹さんを独り占めできるんだし、十二分にお釣りがでるよー?」
藍色の、締麗な瞳が静かに瞬く。
それ、本気で言っているの、と少しからかうように言われたような気がした。
頬が熱い。やばい。たぶん、赤くなっている。
彩吹さんは無意識でやっているんだろうけど、破壊力抜群だ。
「あ、その……そ、そろそろ食事に行きますか」
僕が照れながら差し出した掌に、彩吹さんが手を重ねる。
「ええ。千雪、連れて行ってくれる?」
桜が吹雪くような優雅さで、彩吹さんはまたも艶やかに微笑む。
もちろん、僕がエスコートさせていただきます!
