バレンタイン&ホワイトデー2018 SS
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「本当にお返しと誕プレ、これでいいの?」
「はい! 可愛らしいお洋服の紡さん、とっても素敵です!」
賀茂 たまき(CL2000994)はにっこり笑った。
思っていた通り、さくら色のツーウェイワンピースは麻弓 紡(CL2000623)の早春に芽吹く若草のようなあざやかな緑色の目によく似合っている。
こんな風にふたりで休日を過ごすようになってから今年で3年目。ちょっと変わったお願いだったけど、誕生日プレゼントを頂く代わりに、どうしても自分が選んだ洋服を紡に着てもらいたかったのだ。
紡の視線がゆっくりと下るのを見て、たまきはあわてて言葉を継ぎ足した。
「はわわ……! いつもの紡さんも、とても素敵ですが、今日は、より一層、と言う意味です!」
紡はそばかすの散ったシルクのように白く滑らかな頬の上に、長いまつげの影を落とした。
「……たまちゃんが楽しいなら、いいんだけどね?」
「はい!」
ああ、でも、やっぱり……。
紡は立ち止まった。
「紡さん?」
「これ、やっぱり受け取って」
紡は目をぱちくりさせているたまきの手を取ると、桜の形のアクアマリンが付いた金色チェーンのブレスレットを巻いた。
「ほら、やっぱりね。たまちゃんによく似合ってる」
――ありがとう。
ひと足早く、二人の間で友情の桜が満開になった。
「本当にお返しと誕プレ、これでいいの?」
「はい! 可愛らしいお洋服の紡さん、とっても素敵です!」
賀茂 たまき(CL2000994)はにっこり笑った。
思っていた通り、さくら色のツーウェイワンピースは麻弓 紡(CL2000623)の早春に芽吹く若草のようなあざやかな緑色の目によく似合っている。
こんな風にふたりで休日を過ごすようになってから今年で3年目。ちょっと変わったお願いだったけど、誕生日プレゼントを頂く代わりに、どうしても自分が選んだ洋服を紡に着てもらいたかったのだ。
紡の視線がゆっくりと下るのを見て、たまきはあわてて言葉を継ぎ足した。
「はわわ……! いつもの紡さんも、とても素敵ですが、今日は、より一層、と言う意味です!」
紡はそばかすの散ったシルクのように白く滑らかな頬の上に、長いまつげの影を落とした。
「……たまちゃんが楽しいなら、いいんだけどね?」
「はい!」
ああ、でも、やっぱり……。
紡は立ち止まった。
「紡さん?」
「これ、やっぱり受け取って」
紡は目をぱちくりさせているたまきの手を取ると、桜の形のアクアマリンが付いた金色チェーンのブレスレットを巻いた。
「ほら、やっぱりね。たまちゃんによく似合ってる」
――ありがとう。
ひと足早く、二人の間で友情の桜が満開になった。
