クリスマス2017 SS
パチパチと鳴る暖炉が、部屋を暖かな空気へと変えてゆく。
煉瓦の壁に赤いゆらめきが反射して、光が揺れ踊る。
まるでそこは、『陽だまり』のよう。
見上げれば天井から下がる星が2人へと瞬き、壁に掛かるリースは森の温もりを教えてくれる。
「可愛いですね、紡さん♪」
感動したように両手を合わせ、賀茂 たまきが語りかける。
少女の純真さが可愛くて。
麻弓 紡がふふっと笑った。
2人が見つめるのは、テーブル上のスノーボール。
紡が揺らして再び置けば、ボールの中では雪が降り注ぐ。
クリスマスツリーとサンタさん、プレゼントの山へと、緩やかに積もっていった。
「たまちゃんの方が可愛いと思うよ?」
外見は同い年くらいに見えるけれど、紡の方がやはりお姉さんで。
独特なゆっくりさで積もりゆく雪を楽しむたまきに、トントン、とスノードームを突っついた。
ふわり踊るように雪達が小さく舞って、1度ツリーの上に積もった純白が滑り、降りていった。
その様子にも、たまきは喜ぶ。
映り込んだ暖炉の炎は、まるで暖かな陽射しが雪をやさしく溶かすようで。
『Merry Christmas』
スノードームに彩られた文字が、2人へと聖夜の祝福を贈る。
左手首の水色リボンと右手首のピンクリボンがしっかり繋ぐ、
互いに大好きと言い合える、2人の絆――。
煉瓦の壁に赤いゆらめきが反射して、光が揺れ踊る。
まるでそこは、『陽だまり』のよう。
見上げれば天井から下がる星が2人へと瞬き、壁に掛かるリースは森の温もりを教えてくれる。
「可愛いですね、紡さん♪」
感動したように両手を合わせ、賀茂 たまきが語りかける。
少女の純真さが可愛くて。
麻弓 紡がふふっと笑った。
2人が見つめるのは、テーブル上のスノーボール。
紡が揺らして再び置けば、ボールの中では雪が降り注ぐ。
クリスマスツリーとサンタさん、プレゼントの山へと、緩やかに積もっていった。
「たまちゃんの方が可愛いと思うよ?」
外見は同い年くらいに見えるけれど、紡の方がやはりお姉さんで。
独特なゆっくりさで積もりゆく雪を楽しむたまきに、トントン、とスノードームを突っついた。
ふわり踊るように雪達が小さく舞って、1度ツリーの上に積もった純白が滑り、降りていった。
その様子にも、たまきは喜ぶ。
映り込んだ暖炉の炎は、まるで暖かな陽射しが雪をやさしく溶かすようで。
『Merry Christmas』
スノードームに彩られた文字が、2人へと聖夜の祝福を贈る。
左手首の水色リボンと右手首のピンクリボンがしっかり繋ぐ、
互いに大好きと言い合える、2人の絆――。
