バレンタイン&ホワイトデー2017 SS
――今日、この日の空の色を忘れないでいたいと思う。
満天の星空の下。
ひとつの長いマフラーを二人で身に纏い、温もりを分け合っているのは、クー・ルルーヴ(CL2000403)と、御白 小唄(CL2001173)。
他愛もない話を咲かせる二人であったが、ここぞと落ち着いたときにクーは包みを取り出した。
それは、ハート型に包装されたもので。きっと中身は――。
「本日は、バレンタインですので……その」
再び、心に込めた気持ちを言葉として伝えたいクーであるが。恥ずかしさで上手く文字が出てこない。
苦戦している彼女を、小唄は何も言わずに抱きしめ、優しく髪を撫でた。感謝とか、嬉しいとか、そういう気持ちを行動に込めて、小唄はより近くなった彼女の身体と心を全て受け止めていく。
形として残る気持ちはチョコレートの隠し味。
思いとして残る気持ちは、ぬくもりの中に。
煌めく星々に祝福をされながら、月のスポットライトは二人を夜通し照らし続けていた。
満天の星空の下。
ひとつの長いマフラーを二人で身に纏い、温もりを分け合っているのは、クー・ルルーヴ(CL2000403)と、御白 小唄(CL2001173)。
他愛もない話を咲かせる二人であったが、ここぞと落ち着いたときにクーは包みを取り出した。
それは、ハート型に包装されたもので。きっと中身は――。
「本日は、バレンタインですので……その」
再び、心に込めた気持ちを言葉として伝えたいクーであるが。恥ずかしさで上手く文字が出てこない。
苦戦している彼女を、小唄は何も言わずに抱きしめ、優しく髪を撫でた。感謝とか、嬉しいとか、そういう気持ちを行動に込めて、小唄はより近くなった彼女の身体と心を全て受け止めていく。
形として残る気持ちはチョコレートの隠し味。
思いとして残る気持ちは、ぬくもりの中に。
煌めく星々に祝福をされながら、月のスポットライトは二人を夜通し照らし続けていた。
