バレンタイン&ホワイトデー2017 SS
黒崎 ヤマト(CL2001083)の部屋で、鈴駆・ありす(CL2001269)とベッドに背を預けて語らい合っていた二人である。
それだけ切り取れば、何時もの日常風景であったのだが。今日はひとつだけ、特別なものがある。
「ヤマト……これ、取っておきなさいよ」
「?」
言葉ではさばさばしているありすであるが、その表情は照れを隠さないもので、一心にヤマトを見つめている。
心臓が飛び出そうな衝動に駆られたヤマト。ぱあ…! と明るくなったヤマトの表情は無邪気なもので、隠さない嬉しさが全面に出つつ、それを受け取った。
ドット柄の包みは、封を開けない状態でも甘い香りが漏れ出ていた。中は間違いなく、チョコレートであるのだろう。
「バレンタイン……」
「そうよ! これでも、あんたの彼女なんだからこれくらい……!」
ありすは目線を合わせないが、髪の毛を指に絡めて時折ヤマトを見ては、微笑を漏らしていた。
クリスマスのとき、『夢中にさせた責任を取って』とありすは言っていたので、ヤマトはそれに対して努力したいと返したのだが。
「ありがと……な」
どんどん夢中になってしまって責任を取って欲しいのは、ヤマトの方なのかもしれない。
それだけ切り取れば、何時もの日常風景であったのだが。今日はひとつだけ、特別なものがある。
「ヤマト……これ、取っておきなさいよ」
「?」
言葉ではさばさばしているありすであるが、その表情は照れを隠さないもので、一心にヤマトを見つめている。
心臓が飛び出そうな衝動に駆られたヤマト。ぱあ…! と明るくなったヤマトの表情は無邪気なもので、隠さない嬉しさが全面に出つつ、それを受け取った。
ドット柄の包みは、封を開けない状態でも甘い香りが漏れ出ていた。中は間違いなく、チョコレートであるのだろう。
「バレンタイン……」
「そうよ! これでも、あんたの彼女なんだからこれくらい……!」
ありすは目線を合わせないが、髪の毛を指に絡めて時折ヤマトを見ては、微笑を漏らしていた。
クリスマスのとき、『夢中にさせた責任を取って』とありすは言っていたので、ヤマトはそれに対して努力したいと返したのだが。
「ありがと……な」
どんどん夢中になってしまって責任を取って欲しいのは、ヤマトの方なのかもしれない。
