バレンタイン&ホワイトデー2017 SS
とろける甘さの室内。
ことこと音をたてるフォンデュ機は、チーズでは無く、甘いチョコレートを溶かしていた。
天明 両慈(CL2000603)は、膝に乗せた華神 悠乃(CL2000231)の口へ、溶けたチョコレートが絡んだ果物を運んでいく。
顔を前へ傾けた悠乃が、伸びた髪を耳にかける仕草をした。
その、時折見せる女性らしさや、彼女が両慈の好みに変わっていく真摯な姿は、両慈の心を強く繋ぎ止めていることであろう。
「美味しいです……、が、ふふ、自分の力で食べられますよ?」
「俺がやりたいだけだ」
そう言って彼は、悠乃の長い髪を梳くように撫でた。
悠乃もまた、彼の直球の愛情には、戦場で立っている自分さえ遠く感じる程に、心穏やかになっていく。
彼が触れた場所が熱く感じる。髪さえ、温度を持ってしまうのではないかと思う程に。
着慣れぬドレスは、彼はどう思ってくれているのだろうか。そっと感じる不安さえも、彼への愛情の深さを物語っているようだ。
ふと、両慈は再びチョコレートを絡めた果物を取った。
ねっとりとしたチョコレートの一滴が、彼女の大きく開いた胸元に零れるまであと少し。
ことこと音をたてるフォンデュ機は、チーズでは無く、甘いチョコレートを溶かしていた。
天明 両慈(CL2000603)は、膝に乗せた華神 悠乃(CL2000231)の口へ、溶けたチョコレートが絡んだ果物を運んでいく。
顔を前へ傾けた悠乃が、伸びた髪を耳にかける仕草をした。
その、時折見せる女性らしさや、彼女が両慈の好みに変わっていく真摯な姿は、両慈の心を強く繋ぎ止めていることであろう。
「美味しいです……、が、ふふ、自分の力で食べられますよ?」
「俺がやりたいだけだ」
そう言って彼は、悠乃の長い髪を梳くように撫でた。
悠乃もまた、彼の直球の愛情には、戦場で立っている自分さえ遠く感じる程に、心穏やかになっていく。
彼が触れた場所が熱く感じる。髪さえ、温度を持ってしまうのではないかと思う程に。
着慣れぬドレスは、彼はどう思ってくれているのだろうか。そっと感じる不安さえも、彼への愛情の深さを物語っているようだ。
ふと、両慈は再びチョコレートを絡めた果物を取った。
ねっとりとしたチョコレートの一滴が、彼女の大きく開いた胸元に零れるまであと少し。
