皆の意見を聞き、中が動く

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「ふむ。これは」

 資料を前に中 恭介(nCL2000002)は唸りの声を上げた。
 AAA崩壊後、政府公認の組織となるか否か。その意見を求めた結果をまとめた資料だ。

「様々な意見が集まるとは思っていたが、ここまでとは」

 その一つ一つに目を通しながら、中はその内容に驚いていた。
 答えの一つ一つに覚者達の思惑がある。資料から伝わってくるその熱意。

(これらをまとめ、政府に送らねば。その際に、こちらからもアクションが求められればいいのだが)

 一方的な政府の要求。それに不満を求める意見も多い。
 互いに足りないのは信頼だ。ならその信頼を繋ぐために、尽力しなければならない。
 可能か不可能か、を問われれば可能だと中は思っていた。
 隔者や憤怒者と言った、いわば『相容れぬ者』とさえ手を結ぼうとする覚者もいるのだから。

「暫くはロビー活動だな。上手く伝手が取れればいいのだが」

 交渉、調達、そして兵站。覚者が戦いやすくするために動くのが中の務めだ。
 スーツを羽織り、急ぎ会議室を出る。まずはAAAのコネクションから接触を取る。
 スケジュールは過密。だが、口元には自然と笑みが浮かんでいた。


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