クリスマスSS 2016
『柿男』とある地方のとても変わった物語がある古妖である。
なんやかんやあって、覚者である3人はその古妖『柿男』と接触している最中だ。
「こっちだ!」
奥州 一悟(CL2000076)がボロボロになってしまったトナカイの着ぐるみを身に纏い、箱の隙間からギラリと覗く『柿男』の視線は彼に向いている。
「大丈夫なの?」
可愛いサンタ姿の桂木・日那乃(CL2000941)と鼎 飛鳥(CL2000093)の2人は手にラッピングされた柿を持ったまま、駆け出したトナカイな一悟とその後を追う『柿男』を見つめた。
ちょっと言い難い物語がある『柿男』。
「その棒を受け取ってたまるか!」
箱の隙間から『木の棒』をにょきと生やす。
「ほじっておくれ? ほじっておくれ?」
『柿男』は走るスピードを上げ、トナカイな一悟との距離をぐんぐん縮める。
「今の俺は、女の子を守る正義のトナカイだ!」
日那乃と飛鳥から遠ざけるように、『柿男』を引き付けたまま一悟はトンファーをくるりと回し、走って来る古妖を待ち構えた。
「してくれないなら箱に籠るぞ!」
『柿男』はプレゼントボックスの蓋を閉めてしまった。
「柿男、気絶しなければ良いけど……」
と、不安げな声色で言いながら飛鳥は溜め息を吐いた。
「うん……イケメンに変身させたい」
日那乃はぐっと拳を握りしめ、『柿男』がどんなイケメンになるかを想像しながら期待の眼差しを向けた。
「こんにちは、柿男さん。メリークリスマス」
なんとも不純な動機だが、少女達は瞳をきらきらと輝かせながら『柿男』が入っている箱をノックした。
「何?」
箱の隙間から『柿男』のつぶらな瞳が現れ、その瞳に愛らしいサンタを映し出す。
「わたしのお願いを聞いたら、柿男さんの願いを一悟さんが聞いてくれるの」
と、日那乃は無表情だが大きな瞳を輝かせながら言う。
「その話、乗るよ!」
にゅっ、と箱の隙間から伸ばされた手を日那乃は軽く握った。
⇒結末はこちら
なんやかんやあって、覚者である3人はその古妖『柿男』と接触している最中だ。
「こっちだ!」
奥州 一悟(CL2000076)がボロボロになってしまったトナカイの着ぐるみを身に纏い、箱の隙間からギラリと覗く『柿男』の視線は彼に向いている。
「大丈夫なの?」
可愛いサンタ姿の桂木・日那乃(CL2000941)と鼎 飛鳥(CL2000093)の2人は手にラッピングされた柿を持ったまま、駆け出したトナカイな一悟とその後を追う『柿男』を見つめた。
ちょっと言い難い物語がある『柿男』。
「その棒を受け取ってたまるか!」
箱の隙間から『木の棒』をにょきと生やす。
「ほじっておくれ? ほじっておくれ?」
『柿男』は走るスピードを上げ、トナカイな一悟との距離をぐんぐん縮める。
「今の俺は、女の子を守る正義のトナカイだ!」
日那乃と飛鳥から遠ざけるように、『柿男』を引き付けたまま一悟はトンファーをくるりと回し、走って来る古妖を待ち構えた。
「してくれないなら箱に籠るぞ!」
『柿男』はプレゼントボックスの蓋を閉めてしまった。
「柿男、気絶しなければ良いけど……」
と、不安げな声色で言いながら飛鳥は溜め息を吐いた。
「うん……イケメンに変身させたい」
日那乃はぐっと拳を握りしめ、『柿男』がどんなイケメンになるかを想像しながら期待の眼差しを向けた。
「こんにちは、柿男さん。メリークリスマス」
なんとも不純な動機だが、少女達は瞳をきらきらと輝かせながら『柿男』が入っている箱をノックした。
「何?」
箱の隙間から『柿男』のつぶらな瞳が現れ、その瞳に愛らしいサンタを映し出す。
「わたしのお願いを聞いたら、柿男さんの願いを一悟さんが聞いてくれるの」
と、日那乃は無表情だが大きな瞳を輝かせながら言う。
「その話、乗るよ!」
にゅっ、と箱の隙間から伸ばされた手を日那乃は軽く握った。
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